JPH04288413A - 電気蓄熱型掘こたつ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は電気蓄熱型掘こたつに関
し、特に低価格な夜間の電力を利用して採暖できるよう
にしたものである。

【０００２】

【従来の技術】一般的に、従来の掘こたつは図５に示す
ように、掘枠１の底面の略中央部に発熱部２を設置し、
その上部にスノコ３を配置している。そして、掘枠１の
上部に木枠４を設け、その上から布団５を掛け、食卓台
６を置く構成になっている。

【０００３】使用時には、掘こたつ内の温度調節はリモ
ートコントローラ７を操作するのだが、スノコ３の下部
は空気が滞留しやすい状態にある。そのため、発熱部２
に温度検出センサを取り付けた場合、スノコ３の上部の
温度が変化しても発熱部２付近の温度変化は少ないので
、正確な温度制御は困難である。そこで、温度検出セン
サをスノコ３の上部に設置している。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながらこの構成
では、温度検出センサの取付位置によっては、人が触れ
て使い勝手が悪くなったり、部品の故障につながるなど
不具合がある。

【０００５】本発明はかかる問題を解決するとともに、
料金の安い夜間電力が利用できる電気蓄熱型掘こたつを
提供するものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】そこで、本発明の電気蓄
熱型掘こたつは、通電により発熱する発熱体を埋設した
蓄熱体と、前記蓄熱体を貫通するように形成した通風路
にこたつ内の空気を送り込み、かつ、その空気を放出す
るためのファンと、そのファンの近傍においてこたつ内
の温度を検出するセンサとを有する発熱部を掘枠の底面
に設け、前記ファンにより送り込まれるこたつ内の空気
の温度に応じて、前記ファンの回転駆動を制御するよう
にしている。

【０００７】

【作用】この構成によれば、ファンの回転により、スノ
コの上部と下部において対流が促進され、特にファンの
近傍では空気の滞留はないので、発熱部近傍でも安定し
た温度制御が可能となる。また、夜間の低価格の電力を
利用して快適に採暖できる掘こたつを実現することがで
きる。

【０００８】

【実施例】以下、一実施例について詳細に述べる。図１
は発熱部の断面図であり、図２はその斜面図、図３はダ
ンパー駆動部の詳細図、図４はスノコの詳細図、図５は
掘こたつの断面図である。

【０００９】まず、図１から図３により、発熱部２の構
成について説明する。８は内部に複数本の通電により発
熱する発熱体９を埋没した蓄熱体であり、この蓄熱体８
の周囲を断熱材１１により包囲している。２３は前記断
熱材１１の上部において混合部１６を形成するように、
断熱材１１の外周を覆うよう設けた金属板よりなるカバ
ーである。

【００１０】１３は前記カバー２３の下方の側面に設け
たファンであり、このファン１３は吸気口２０から吸入
した空気を前記カバー２３内に送り込む。そして、送り
込んだ空気の一部をカバー２３と断熱材１１とのあいだ
に形成したバイパス通風路１５を通って前記混合部１６
に、残りの空気を前記断熱材１１及び蓄熱体８を貫通す
る蓄熱体通風路１０を通って前記混合部１６へと移動さ
せる。

【００１１】前記蓄熱体通風路１０の入口には、その通
風路に流入する空気量を調節するダンパー１４を設けて
いる。このダンパー１４は、前記混合部１６より上方に
向けて開口した複数の吹き出し口１９の１つの近傍に設
けた温度検出センサ１７の検出温度に応じ、制御部１８
に連結したバイメタル２１によって駆動され、前記蓄熱
体通風路１０に流入する風量を調整する。

【００１２】１２は前記吸気口２０の近傍に形成した温
度調節センサであり、このセンサの検出した温度に応じ
て、前記制御回路１８を介して前記ファン１３の回転及
び停止を制御している。

【００１３】次に動作について説明する。リモートコン
トローラ７に設けた電源スイッチを入れるとファン１３
は回転を始める。混合部１６に取り付けた温度検出セン
サ１７の検出温度に応じ、バイメタル２１に巻いたヒー
タ巻線２１ａに通電する。そして、予め設定した所定の
温度の空気が常に放出されるように、ダンパー１４を駆
動して蓄熱体通風路１０とバイパス通風路１５に送る風
量を調整する。

【００１４】例えば、混合部１６の温度が所定の温度よ
り高い場合は、ヒータ巻線２１ａへの電力供給を少なく
して、ダンパー１４が蓄熱体通風路１０を塞ぐ。そして
、所定の温度より低い場合は、ヒータ巻線２１ａへ多く
の電力を供給して通風路を開くよう調節する。

【００１５】そして、温度調節センサ１２で検出するこ
たつ内部の温度が、リモートコントローラ７の温度調節
つまみでセットした温度に達するとファン１３の回転は
停止する。このファン１３の回転，停止の繰り返しによ
りこたつ内部の温度を一定に保つ。すなわち、こたつ内
の温度を実質的に調節するのは、ファン１３の回転であ
り、リモートコントローラ７によって設定された温度に
こたつ内の温度を調節する。

【００１６】しかし、電源投入直後の数分間は、こたつ
内の温度と使用者の設定温度とに差があるので、ダンパ
ー１４の開く角度を大きくし、蓄熱体通風路１０により
多くの空気を送り込むようにしている。このため、使用
者の設定温度よりも高温の風が吹き出し、こたつ内はす
ぐに温まるのである。

【００１７】ところで、こたつ内ではファン１３の回転
によって対流が生じており、特にファン１３の近傍では
空気の滞留はない。そのため、温度調節センサ１２はこ
たつ内の温度を正確に検出することができるので、従来
のように人が温度検出センサに触れて故障することなど
なくなり、使い勝手は良くなる。

【００１８】また、図５は本実施例の使用状態を示した
ものであるが、ファン１３の停止時において、布団の開
閉時などに非常に熱い空気が温風吹き出し口１９より出
てくることがあり、危険である。そこで、図４に示すよ
うにスノコ３の裏側に、熱伝導性及び放熱性の良いアル
ミ板製の熱風防止板２２を張り付けている。これにより
、温風吹き出し口１９より高温の空気が出ても、熱風防
止板２２に当たり周囲の冷たい空気と混合されて冷やさ
れて、適度の温度となるので安全に使用できる。しかし
、スノコ３に張り付ける熱風防止板２２の大きさは、蓄
熱体の最高温度によって適当な寸法を選ぶ必要が有り、
小さ過ぎると冷却効果が少なく、大き過ぎると対流を妨
げる場合などの不都合が生じる。

【００１９】

【発明の効果】以上のように、本発明の電気蓄熱型掘こ
たつによれば、使い勝手が良く、しかも経済的な掘こた
つを提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】一実施例における電気蓄熱型掘こたつの発熱部
の断面図

【図２】同掘こたつの発熱部の斜視図

【図３】同掘こたつの発熱部のダンパー駆動部の詳細図

【図４】同掘こたつのスノコの詳細図

【図５】同掘こたつの断面図

【図６】従来の掘こたつの断面図

【符号の説明】

２　　発熱部 ３　　スノコ ８　　蓄熱体 ９　　発熱体 １０　　蓄熱体通風路 １１　　断熱材 １２　　温度調節センサ １３　　ファン １４　　ダンパー １６　　混合部 １７　　温度検出センサ １８　　制御部 １９　　温風吹き出し口 ２０　　吸気口 ２１　　バイメタル ２２　　熱風防止板

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】通電により発熱する発熱体を埋設した蓄熱
   体と、前記蓄熱体を貫通するように形成した通風路にこ
   たつ内の空気を送り込み、かつ、その空気を放出するた
   めのファンと、そのファンの近傍においてこたつ内の温
   度を検出するためのセンサとを有する発熱部を掘枠の底
   面に設け、前記ファンにより送り込まれるこたつ内の空
   気の温度に応じて、前記ファンの回転駆動を制御するこ
   とを特徴とする電気蓄熱型掘こたつ。
2. 【請求項２】電源投入直後の所定の期間、発熱部から使
   用者の設定温度よりも高温の空気を放出するよう、通風
   路内に流入する空気量を増加させることを特徴とする請
   求項１に記載の電気蓄熱型掘こたつ。