JPH04288199A - 衣類乾燥機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、衣類乾燥機に係り、特
に乾燥時間の残時間を表示する衣類乾燥機の制御方法の
改良に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の衣類乾燥機では、特告昭６３−６
５３６０号公報に記載のように被乾燥物の乾燥時間を例
えば、運転スタートからのドラム出口と外気温度の温度
差の上昇度合により予測している。さらに詳しく図３に
より説明する。ドラム出口の温度と外気温度との差ΔＴ
Ｈは乾燥経過と共に下記の乾燥期間により３つのパター
ンで変化する。運転スタート後、被乾燥物および被乾燥
物に含まれる水分が加熱され、ΔＴＨが上昇を続ける予
熱期間、被乾燥物に含まれる水分の蒸発が定常的に起り
ΔＴＨが一定温度ΔＴＨｘ　となる恒率乾燥期間、およ
び水分の蒸発が進み、ΔＴＨが上昇する減率乾燥期間で
ある。 前記予熱期間において、ある一定時間Ｔｏ　におけるΔ
ＴＨは被乾燥物の乾燥時間Ｔｘ　が長くなるに従い、Δ
ＴＨ１〜ΔＴＨ３　の様に小さくなる。つまり、ΔＴＨ
を運転スタート後のある一定時間で検知しその値により
被乾燥物の乾燥時間を予測するわけである。

【０００３】上記のような従来の衣類乾燥機では、特開
昭６３−１９１９９　号公報に記載のように前記乾燥時
間予測運転中またはその後、被乾燥物の追加やヒータの
強弱切換等、乾燥時間の予測値を変動させるような操作
が行なわれた場合には、乾燥時間予測運転をし直すよう
にしている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、乾燥
時間の予測値を変動させるような、被乾燥物の追加や、
ヒータの強弱切換等を行なった場合、乾燥時間予測運転
をすぐにし直すようにしているので、前記変動操作を行
うまでに上昇した排気温度を基準にした温度の変化を基
に乾燥時間予測運転を行うことになる。したがって、こ
の場合には、再予測された乾燥時間と実際の乾燥時間の
誤差が大きくなって、乾燥時間の予測精度が悪くなる問
題点があった。

【０００５】本発明の目的は、上記のような乾燥時間の
予測値を変動させるような操作が行なわれた場合にあっ
ても、再予測された乾燥時間と実際の乾燥時間の誤差を
小さくできる予測精度の良い衣類乾燥機を提供すること
にある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的は、前記乾燥時
間予測運転中、またはその後、乾燥時間の予測値を変動
させるような操作が行なわれた場合において、前記回転
ドラムからの排気温度の上昇率を正確に測定可能になる
時間まで送風運転を行い、その後ヒータをＯＮして前記
乾燥時間予測運転を行うよう制御することにより達成さ
れる。

【０００７】

【作用】前記変動操作後に行う送風運転によって、前記
回転ドラムからの排気温風温度は、風囲温度に暫近して
いく。この送風運転は温風温度が略周囲温度となる時間
だけ継続されるので、ヒータＯＮされて乾燥時間予測が
開始された時点からの排気温度の上昇率より予測される
乾燥時間は精度良く算出されることになる。

【０００８】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図１〜図４により
説明する。

【０００９】図１は、本発明の乾燥機の外観図である。

【００１０】１は乾燥機の外枠、２は衣類投入口３を覆
い開閉自在にしたドア、４は表示パネル部で乾燥時間の
予測値を表示する表示装置１８を有する。５は操作基板
、６は電源スイッチである。７は、マイクロコンピュー
タの指令により電動機，ヒータ等を駆動制御したり、乾
燥時間予測制御等の運転制御等をする制御装置である。 外枠１の内部には、図２に示すように、乾燥室であるド
ラム８を回転自在に支承し、該ドラム内に温風を送るた
めのヒータ９と送風装置１０を備え、該送風装置１０お
よびドラム８を駆動するためのドラムベルト１１とファ
ンベルト１２および電動機１３を備えている。１６はド
ラム排気口１４の一部に設けた温度検知装置で、１７は
、送風装置の外気吸気口の一部に設けた温度検知装置で
あり、該制御装置７と信号的に接続され、後記する乾燥
時間予測制御を行うために設けている。

【００１１】次に本実施例の動作について説明する。

【００１２】運転をスタートさせると、電動機１３が駆
動され被乾燥物を収納したドラム８が回転し、同時に送
風装置１０を回転する。これにより、ドラム８内の空気
はドラム排気口１４を通って送風装置１０に吸入され、
循環ダクト１５を通り、ヒータ９に送りこまれ、ここで
加熱されて温風となりドラム８内に循環される。被乾燥
物および被乾燥物に含まれた水分はこの温風により加熱
されるわけである。乾燥時間予測制御は上記運転動作の
運転スタート後行うが次に上記乾燥時間予測制御の動作
について図３を元に説明する。ドラム排気口１４の一部
に設けた温度検知装置１６により測定される温度と温度
検知装置１７により測定される外気温度との差ΔＴＨは
、前記したように予熱期間，恒率乾燥期間，減率乾燥期
間の３つのパターンで変化する。

【００１３】前記予熱期間において、ある一定時間Ｔｏ
（本実施例では３分に設定している）におけるΔＴＨは
図５に示す如く容量が大きくなるに従い（Ｇ１　：少量
，Ｇ２　：中量，Ｇ３　：大量）ΔＴＨ１，ΔＴＨ２，
ΔＴＨ３　の様に小さくなる。つまり、ドラム吸気口１
４の一部に設けた温度と外気温度との差ΔＴＨを運転ス
タート後ある一定時間で検知することによりドラム８内
の容量を予測でき、したがって容量が予測できれば、ヒ
ータの出力がわかっているので乾燥時間が予測できるわ
けである。 上記の乾燥時間予測制御におけるΔＴＨの検知，容量の
算出，乾燥時間の算出は全て前記制御装置に設けてある
マイクロコンピュータにより行っている。次に前記乾燥
時間予測運転中または運転後、乾燥物を追加したり、ヒ
ータの強弱を切り換る等の乾燥時間の予測値を変動させ
るような操作が行なわれた場合には、変動操作時点また
は変動操作後の運転再会時より、前記のΔＴＨの変動を
正確に測定可能になる時間（本実施例では５分に設定し
ている）だけヒータをＯＦＦとした送風運転を行い、そ
の後ヒータをＯＮにして前記の乾燥時間予測運転を行う
ようにしている。図４に運転開始後Ｔｘ　の時点におい
て被乾燥物を追加された場合の例を示す。一点鎖線は追
加された時点より送風運転を行わずそのまま前記の乾燥
時間予測運転を行った場合のΔＴＨの変動を示している
。 図示のようにこの場合においては乾燥時間の予測はΔＴ
Ｈ６　を基に予測を行うことになり送風運転を追加され
てから行った場合に検知されるΔＴＨ５　を基に乾燥時
間の予測を行う場合に比べ非常に大きな値となりこの値
が乾燥時間の予測値に大きな誤差を生じさせることにな
る。 本実例の制御方法によれば、Ｔｍ　時間送風運転を行う
ことでドラム排気口の温度検知装置１６の温度は十分に
降下した時点よりΔＴＨを検知することになり、再運転
後Ｔｏ　時間経過後の乾燥時間予測値は適正なものとな
る。

【００１４】本実施例によれば、前記の如く、乾燥時間
予測運転中または運転後、乾燥物を追加したり、ヒータ
の強弱の切り換え等の乾燥時間の予測値を変動させるよ
うな操作が行なわれた場合においても、乾燥時間の予測
値と実際の運転時間の誤差を小さくでき、予測精度の良
い衣類乾燥機を提供することができた。

【００１５】

【発明の効果】本発明によれば、乾燥時間予測運転中ま
たは運転後に、送風運転を行うように制御するため、前
記時点で被乾燥物を追加したり、ヒータ切換を行っても
予測された乾燥時間と実際の乾燥時間の誤差を小さくす
ることができ、予測精度が高く信頼性のすぐれた衣類乾
燥機を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例を示す外観図である。

【図２】図１は外観図の縦断面図である。

【図３】ドラム排気口と外気の温度差の運転中における
推移図である。

【図４】運転中、乾燥時間を変動させるような操作をし
た場合の温度差の推移図である。

【符号の説明】

１…回転ドラム、７…制御装置、９…ヒータ、１０…送
風装置、１６，１７…温度検知装置。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】外枠内に回転ドラム，ヒータ，送風装置，
   駆動装置を備え、運転スタート後、回転ドラムからの排
   気温度の変化に基づいて被乾燥物の乾燥時間を予測する
   乾燥時間予測制御を行い、その予測時間を表示する表示
   装置を備えた衣類乾燥機において前記乾燥時間予測運転
   中またはその後、乾燥時間の予測値を変動させるような
   操作が行なわれた場合には、前記排気温度の変化（温度
   上昇率）を正確に測定可能になる時間だけ送風運転を行
   い、その後ヒータをＯＮして前記乾燥時間予測運転を行
   うよう制御することを特徴とする衣類乾燥機。