JPH04288077A - チアゾール誘導体およびその製造法 - Google Patents

チアゾール誘導体およびその製造法

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JPH04288077A
JPH04288077A JP35739791A JP35739791A JPH04288077A JP H04288077 A JPH04288077 A JP H04288077A JP 35739791 A JP35739791 A JP 35739791A JP 35739791 A JP35739791 A JP 35739791A JP H04288077 A JPH04288077 A JP H04288077A
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JP
Japan
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group
phenyl
acid
compound
thiazole
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Application number
JP35739791A
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English (en)
Inventor
Norihiko Shimazaki
島崎 憲彦
Takumi Yatabe
矢田部 巧
Hitoshi Yamazaki
斉 山崎
Hirokazu Tanaka
田中 洋和
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujisawa Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Fujisawa Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、新規チアゾール誘導
体およびその医薬として許容される塩に関するものであ
る。さらに具体的には、この発明は末梢神経または中枢
神経系に効力を有する新規チアゾール誘導体およびその
医薬として許容される塩、その製造法ならびにそれを含
有する医薬組成物、薬物製造のためのそれの使用および
人または動物の治療上の処置法に関するものである。し
たがって、この発明の一つの目的は、末梢神経または中
枢神経系特に末梢神経系に効力を有する新規チアゾール
誘導体およびその医薬として許容される塩を提供するこ
とである。この発明の他の目的は、前記新規チアゾール
誘導体およびその医薬として許容される塩の製造法を提
供することである。この発明のさらに他の目的は、前記
新規チアゾール誘導体およびその医薬として許容される
塩を有効成分として含有する医薬組成物を提供すること
である。この発明のさらになお他の目的は、ドパミン受
容体のアゴニストとしての、このチアゾール誘導体およ
びその医薬として許容される塩の使用および人間または
動物において、ドパミン受容体の仲介によって生じる疾
病、特に高血圧、心臓疾患の不調(例えば狭心症、心筋
梗塞等)、パーキンソン氏病等の治療上の処置法を提供
するものである。
【0002】
【発明の構成】この発明の目的化合物であるチアゾール
誘導体は新規であり、下記の一般式で表される。 [式中、R1はアミノ基、R2はメトキシ、ニトロまた
はヒドロキシで置換されていてもよいフェニル基、R3
は(4−フェニル−1,2,3,6−テトラヒドロピリ
ジン−1−イル)ブチル基を意味するか、R1はアセチ
ルアミノ基、R2はメトキシ、ニトロまたはヒドロキシ
で置換されていてもよいフェニル基、R3は(4−フェ
ニル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−1−イ
ル)ブチル基または(4−フェニル−1,2,3,6−
テトラヒドロピリジン−1−イル)プロピル基を意昧す
るか、R1はホルミルアミノ基、プロピオニルアミノ基
、低級アルキルスルホニルアミノ基、低級アルコキシ(
低級)アルカノイルアミノ基、ジ(低級)アルキルアミ
ノスルホニルアミノ基またはトリハロ(低級)アルカノ
イルアミノ基、R2はメトキシ、ニトロまたはヒドロキ
シで置換されていてもよいフェニル基、R3は(アリー
ル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−1−イル
)(低級)アルキレン基を意味するか、R1はアミノ基
、保護されたアミノ基、またはモノもしくはジ(低級)
アルキルアミノ基、R2は(アリール−1,2,3,6
−テトラヒドロピリジン−1−イル)(低級)アルキレ
ン基、R3は水素を意味する]。
【0003】化合物(I)の好適な塩類は常用の無毒性
の医薬として許容される塩類であり例を挙げると、無機
塩基との塩、その例として、例えばナトリウム塩、カリ
ウム塩等等のアルカリ金属塩、例えばカルシウム塩、マ
グネシウム塩等のアルカリ土類金属塩、アンモニウム塩
;有機塩基との塩、その例として例えばトリエチルアミ
ン塩、ピリジン塩、ピコリン塩、エタノールアミン塩、
トリエタノールアミン塩、ジシクロヘキシルアミン塩、
N,N′−ジベンジルエチレンジアミン塩等の有機アミ
ン塩;例えば塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、リン酸塩
等の無機酸付加塩;例えば、ギ酸塩、酢酸塩、トリフル
オロ酢酸塩、マレイン酸塩、酒石酸塩、メタンスルホン
酸塩、ベンゼンスルホン酸塩等の有機酸付加塩;例えば
アルギニン、アスパラギン酸、グルタミン酸等の塩基性
アミノ酸または酸性アミノ酸との塩のような塩基との塩
または酸付加塩等が挙げられる。
【0004】この発明にしたがって、目的化合物(I)
またはその塩は下記反応式で示される製造法によって製
造することができる。製造法(1) 製造法(2) 製造法(3) 製造法4
【0005】製造法5 製造法6 (式中、R1、R2およびR3はそれぞれ前と同じ意味
であり、AおよびA1は低級アルキレン基、R1aは保
護されたアミノ基、R2aはメトキシで置換されたアリ
ール基、R1bはジ(低級)アルキルアミノ基、R2b
はヒドロキシで置換されたアリール基、R4は酸残基、
R5はアリール基を意味する)。
【0006】この明細書の以上および以下の記載におい
て、この発明の範囲内に包含される種々の定義の好適な
例および説明を以下詳細に説明する。「低級」とは、特
に指示がなければ、炭素原子1個ないし6個、好ましく
は1個ないし4個を有する基を意味する。好適な「モノ
もしくはジ(低級)アルキルアミノ基」としては、メチ
ルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、イソプロピ
ルアミノ、ブチルアミノ、イソブチルアミノ、第三級ブ
チルアミノ、ペンチルアミノ、ヘキシルアミノ、ジメチ
ルアミノ、ジエチルアミノ、メチルエチルアミノ等のよ
うな直鎖または分枝鎖アルキル基でモノ(またはジ)置
換されたアミノ基が挙げられる。
【0007】好適な「保護されたアミノ基」とは、低級
アルカノイルアミノ基、低級アルキルスルホニルアミノ
基、低級アルコキシ(低級)アルカノイルアミノ基、ジ
(低級)アルキルアミノスルホニルアミノ基またはトリ
ハロ(低級)アルカノイルアミノ基、低級アルコキシカ
ルボニルアミノ基、低級アルキルカルバモイルアミノ基
、低級チオアルカノイルアミノ基またはアリールカルボ
ニルアミノ基等のアシル基を意味する。好適な「低級ア
ルカノイルアミノ基」としては、ホルミルアミノ、アセ
チルアミノ、プロピオニルアミノ、ブチリルアミノ、イ
ソブチリルアミノ、バレリルアミノ、イソバレリルアミ
ノ、ピバロイルアミノ、ヘキサノイルアミノ等が挙げら
れる。好適な「低級アルキルスルホニルアミノ基」とし
ては、メシルアミノ、エチルスルホニルアミノ、プロピ
ルスルホニルアミノ、イソプロピルスルホニルアミノ、
ブチルスルホニルアミノ、イソブチルスルホニルアミノ
、ベンチルスルホニルアミノ、ヘキシルスルホニルアミ
ノ等が挙げられる。好適な「低級アルコキシ(低級)ア
ルカノイルアミノ基」としては、メトキシアセチルアミ
ノ、エトキシアセチルアミノ、エトキシプロピオニルア
ミノ等が挙げられる。好適な「ジ(低級)アルキルアミ
ノスルホニルアミノ基」としては、ジメチルアミノスル
ホニルアミノ、ジエチルアミノスルホニルアミノ、ジプ
ロピルアミノスルホニルアミノ、ジブチルアミノスルホ
ニルアミノ、ジペンチルアミノスルホニルアミノ、ジヘ
キシルアミノスルホニルアミノ等が挙げられる。好適な
「トリハロ(低級)アルカノイルアミノ基」としては、
トリクロロアセチルアミノ、トリクロロプロピオニルア
ミノ、トリブロモアセチルアミノ、トリフルオロアセチ
ルアミノ等が挙げられる。好適な「低級アルコキシカル
ボニルアミノ基」としては、メトキシカルボニルアミノ
、エトキシカルボニルアミノ、プロポキシカルボニルア
ミノ、ブトキシカルボニルアミノ、第三級ブトキシカル
ボニルアミノ等が挙げられる。好適な「低級アルキルカ
ルバモイルアミノ基」としては、メチルカルバモイルア
ミノ、エチルカルバモイルアミノ、プロピルカルバモイ
ルアミノ、イソプロピルカルバモイルアミノ、ブチルカ
ルバモイルアミノ、イソブチルカルバモイルアミノ、ヘ
キシルカルバモイルアミノ等が挙げられる。好適な「低
級チオアルカノイルアミノ基」としては、チオホルミル
アミノ、チオアセチルアミノ、チオプロピオニルアミノ
等が挙げられる。好適な「アリールカルボニルアミノ」
としては、ベンゾイルアミノ、トルオイルアミノ、キシ
ロイルアミノ、フタロイルアミノ等が挙げられる。
【0008】好適な「低級アルキレン基」としてはメチ
レン、エチレン、トリメチレン、プロピレン、テトラメ
チレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレン、メチルエチ
レン、エチルエチレン、プロピレン、等のような直鎖ま
たは分岐鎖アルキレン基が挙げられ、それらの中で最も
好ましいものとしてはテトラメチレン基が挙げられる。 好適な「酸残基」としては、例えばフルオロ、クロロ、
ブロモ、ヨード等のハロゲン、例えばメシルオキシ、ト
シルオキシ等のアシルオキシ基などが挙げられる。好適
な「保護されたヒドロキシ基」としてはアシルオキシ基
等が挙げられる。「アシルオキシ基」の好適な「アシル
部分」としては、例えばホルミル、アセチル、プロピオ
ニル、ブチリル、イソブチリル、バレリル、イソバレリ
ル、ピバロイル、ヘキサノイル等の低級アルカノイル基
、例えばクロロアセチル、トリフルオロアセチル等のモ
ノ(またはジまたはトリ)ハロ(低級)アルカノイル基
、例えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プ
ロボキシカルボニル、ブトキシカルボニル、第三級ブト
キシカルボニル等の低級アルコキシカルボニル基等が挙
げられる。
【0009】目的化合物(I)の製造法について次に詳
細に説明する。 製造法(1) 化合物(I−a)またはその塩は、化合物(II)また
はその塩を化合物(III)またはその塩と反応させて
製造することができる。化合物(I−a)、化合物(I
I)および(III)の好適な塩としては、化合物(I
)で例示したものを挙げることができる。この反応は、
通常、炭酸カルウム等のアルカリ土類金属炭酸塩、例え
ば炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等のアルカリ
金属炭酸水素塩、例えばn−ブチルリチウム等のアルキ
ルリチウム、例えば水素化ナトリウム、水素化カリウム
等のアルカリ金属水素化物、例えばジイソプロピルアミ
ン等のジ(低級)アルキルアミン、例えばトリメチルア
ミン、トリエチルアミン等のトリ(低級)アルキルアミ
ン、例えばピコリン、ルチジン、4−ジメチルアミノピ
リジン等のピリジンまたはその誘導体などのような塩基
の存在下で行われる。この反応は、通常、ジオキサン、
ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、ジエチ
ルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ベンゼン、テ
トラヒドロフラン、アセトニトリルその他反応に悪影響
を及ぼさない溶媒などの慣用の溶媒中で行われる。液状
の塩基を使用する場合は、これを溶媒としても用いるこ
とができる。反応温度は特に限定されず、通常、冷却下
、室温ないし加熱下で反応は行われる。
【0010】製造例(2) 化合物(I−c)またはその塩は、化合物(I−b)ま
たはその塩をR1aのアミノ保護基の脱離反応に付すこ
とにより製造することができる。化合物(I−b)およ
び(I−c)の好適な塩としては、化合物(I)で例示
したものを挙げることができる。この反応は、加水分解
、還元等のような常法にしたがって行われる。 (I)加水分解:加水分解は塩基または酸の存在下に行
うのが好ましい。この反応は、ジメチルホルムアミド、
ピリジン、ベンゼン、その他反応に悪影響を及ぼさない
有機溶媒などの慣用の溶媒中で行われる。好適な塩基と
しては、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の
アルカリ金属水酸化物、例えば水酸化マグネシウム、水
酸化カルシウム等のアルカリ土類金属水酸化物、例えば
水素化ナトリウム、水素化カリウム等のアルカリ金属水
素化物、例えば水素化マグネシウム、水素化カルシウム
等のアルカリ土類金属水素化物、例えば炭酸ナトリウム
、例えば、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシ
ド、t−ブトキシド等のアルカリ金属アルコキシド、例
えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属炭
酸塩、例えば炭酸マグネシウム、炭酸カルウム等のアル
カリ土類金属炭酸塩、例えば炭酸水素ナトリウム、炭酸
水素カリウム等のアルカリ金属炭酸水素塩などが挙げら
れる。好適な酸としては、例えばギ酸、酢酸、プロピオ
ン酸、トリクロロ酢酸、トリフルオロ酢酸等の有機酸お
よび例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸、塩化水素、臭化水
素等の無機酸が挙げられる。トリフルオロ酢酸を使用す
る酸性加水分解は、例えばアニソール、フェノール等の
陽イオン捕捉剤を加えることにより、通常、促進される
。反応は、通常、水、塩化メチレン、例えばメタノール
、エタノール等のアルコール、ジオキサン、テトラヒド
ロフラン、アセトンのような溶媒中またはそれらの混合
物中、その他反応に悪影響を及ぼさない溶媒中で行われ
る。液状の塩基または酸も溶媒として使用することがで
きる。反応温度は特に限定されないが、通常、冷却下な
いし加温下に反応が行われる。
【0011】(II)還元:還元は化学的還元および接
触還元を含む常法によって行われる。化学的還元に使用
される好適な還元剤は、例えば亜鉛、亜鉛アマルガム等
の金属または例えば塩化クロム、酢酸クロム等のクロム
化合物と、例えば酢酸、プロピオン酸、塩酸、硫酸等の
有機酸または無機酸との組合せである。接触還元に使用
される好適な触媒は、例えばパラジウム海綿、パラジウ
ム黒、酸化パラジウム、パラジウム−炭素、コロイドパ
ラジウム、パラジウム−硫酸バリウム、パラジウム−炭
酸バリウム等のパラジウム触媒、例えば還元ニッケル、
酸化ニッケル、ラネ−ニッケル等のニッケル触媒、例え
ば白金板、白金海綿、白金黒、コロイド白金、酸化白金
、白金線等の白金触媒等のような常用のものである。 還元が接触還元法により行われる場合は、反応は中性付
近で行うのが好ましい。この反応は通常、水、例えばメ
タノール、エタノール、プロパノール等のアルコール、
ジオキサン、テトラヒドロフラン、酢酸、例えばリン酸
塩、酢酸塩等の緩衝液などのような反応に悪影響を及ぼ
さない慣用の溶媒中またはそれらの混合物中で行われる
。反応温度は特に限定されないが、通常、冷却下ないし
加温下に反応が行われる。脱離反応は除去されるアミノ
保護基の種類に応じて適宜選択される。
【0012】製造法(3) 化合物(I−b)またはその塩は、化合物(I−c)ま
たはその塩をアミノ保護基の導入反応に付すことにより
製造することができる。この反応に使用される好適なア
ミノ保護基導入剤としては、例えばカルボン酸、炭酸、
スルホン酸および例えば酸ハライド、酸無水物、活性化
アミド、活性化エステル等のそれらの反応性誘導体など
のような、上述のアシル基等のアミノ保護基を導入し得
る常用のものが挙げられる。反応性誘導体の好適な例と
しては、例えば塩化アセチル等の低級アルカン酸ハライ
ド;例えばクロロギ酸エチル、クロロギ酸イソブチル等
の低級アルコキシカルボニルハロゲン化物;例えばメシ
ルクロリド、エタンスルホニルクロリド等の低級アルカ
ンスルホニルハライド;例えばジアルキルリン酸、フェ
ニルリン酸、ジフェニルリン酸、ジベンジルリン酸、ハ
ロゲン化リン酸等の置換リン酸、ジアルキル亜リン酸、
亜硫酸、チオ硫酸、硫酸、例えばメタンスルホン酸、ト
ルエンスルホン酸等のスルホン酸、炭酸のモノ(低級)
アルキルエステル、例えば酢酸、ピバリン酸、ペンタン
酸、イソペンタン酸、2−エチル酪酸、トリクロロ酢酸
等の脂肪族カルボン酸または例えば安息香酸等の芳香族
カルボン酸のような酸との混合酸無水物;例えば無水酢
酸等の無水低級アルカン酸、無水トリフルオロ酢酸等の
トリハロ(低級)アルカン酸のような対称酸無水物;イ
ミダゾール、4−置換イミダゾール、ジメチルピラゾー
ル、トリアゾール、テトラゾール等のイミノ基含有複素
環式化合物との活性化アミド;p−ニトロフェニルエス
テル、2,4−ジニトロフェニルエステル、トリクロロ
フェニルエステル、ペンタクロロフェニルエステル、メ
シルフェニルエステル、フェニルアゾフェニルエステル
、フェニルチオエステル、p−ニトロフェニルチオエス
テル、p−クレシルチオエステル、カルボキシメチルチ
オエステル、ピリジニルエステル、ピペリジルエステル
、8−キノリルチオエステル等の活性化エステル、例え
ばN,N−ジメチルヒドロキシルアミン、1−ヒドロキ
シ−2−(1H)−ピリドン、N−ヒドロキシスクシン
イミド、N−ヒドロキシフタルイミド、1−ヒドロキシ
ベンゾトリアゾール、1−ヒドロキシ−6−クロロベン
ゾトリアゾール等のN−ヒドロキシ化合物とのエステル
等の活性化エステル;等が挙げられる。
【0013】さらに例えばエチルイソシアナート等の低
級アルキルイソシアナート;例えばカリウムシアナート
等のアルカリ金属シアナートおよびエチルクロロホルマ
ート等の低級アルキルハロ(低級)アルカナートもまた
アミノ保護基導入剤として使用することができる。この
反応は使用されるアミノ保護基導入剤の種類に応じて塩
基または酸の存在下に行うことができる。好適な塩基と
しては、例えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアル
カリ金属炭酸塩、例えば炭酸マグネシウム、炭酸カルウ
ム等のアルカリ土類金属炭酸塩、例えば炭酸水素ナトリ
ウム、炭酸水素カリウム等のアルカリ金属炭酸水素塩な
どが挙げられる。好適な酸としては、例えばギ酸、酢酸
、プロピオン酸、トリフルオロ酢酸、ベンゼンスルホン
酸、p−トルエンスルホン酸等の有機酸および例えば塩
酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸等の無機酸が挙げられる
【0014】この反応においてアミノ保護基導入剤を遊
離酸の形またはその塩の形で使用する場合には、N,N
′−ジシクロヘキシルカルボジイミド、N−シクロヘキ
シル−N′−(4−ジエチルアミノシクロヘキシル)カ
ルボジイミド、N,N′−ジエチルカルボジイミド、N
,N′−ジイソプロピルカルボジイミド、N−エチル−
N′−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド
等のカルボジイミド化合物、N,N′−カルボニルビス
−(2−メチルイミダゾール)、ペンタメチレンケテン
−N−シクロヘキシルイミン、ジフェニルケテン−N−
シクロヘキシルイミン等のケテンイミン化合物、エトキ
シアセチレン、β−クロロビニルエチルエステル等のオ
レフインまたはアセチレンエーテル化合物、1−(4−
クロロベンゼンスルホニルオキシ)−6−クロロ−1H
−ベンゾトリアゾール等のN−ヒドロキシベンゾトリア
ゾール化合物スルホン酸エステル、トリアルキルホスフ
ァイトまたはトリフェニルヒスフィンと4塩化炭素、ジ
スルフィドまたはジアゼンジカルビキシレート(例えば
ジアゼンジカルボン酸ジエチルエステル)との組み合わ
せ、ポリリン酸エチル;ポリリン酸イソプロピル;オキ
シ塩化リン(塩化ホスホリル)、三塩化リン等のリン化
合物、、塩化チオニル、塩化オキサリル、N−エチルベ
ンズイソオキサゾリウム塩、N−エチル−5−フェニル
イソオキサゾリウム−3−スルホン酸、ジメチルホルム
アミド等のN,N−ジ(低級)アルキルホルムアミド、
N−メチルホルムアミド等のアミド化合物と塩化チオニ
ル、塩化ホスホリル、ホスゲン等のハロゲン化合物との
反応によって調整されるいわゆるビルスマイヤー試薬の
ような慣用の縮合剤の存在下に反応を行うのが好ましい
。この反応は通常、水、アセトン、塩化メチレン、例え
ばメタノール、エタノール等のアルコール、テトラヒド
ロフラン、ジオキサン、ピリジン、N,N−ジメチルホ
ルムアミドなどのような反応に悪影響を及ぼさない慣用
の溶媒中またはそれらの混合物中で行われる。アミノ導
入剤が液状の場合、それらを溶媒としても用いることが
できる。反応温度は特に限定されないが、通常、冷却下
ないし加熱下に反応が行われる。
【0015】製造法4 化合物(I−e)またはその塩は、化合物(I−d)ま
たはその塩をR2aのヒドロキシ保護基の脱離反応に付
すことにより製造することができる。化合物(I−d)
および(I−e)の好適な塩としては、化合物(I)で
例示したものを挙げることができる。この保護基の脱離
反応は製造法2のような常法に準じて行うことができる
。この反応は三臭化ホウ素のような温和な試薬の存在下
に行うのが好ましい。反応は、通常、水、塩化メチレン
、例えばメタノール、エタノール等のアルコール、ジオ
キサン、テトラヒドロフラン、アセトンのような溶媒中
またはそれらの混合物中、その他反応に悪影響を及ぼさ
ない溶媒中で行われる。反応温度は特に限定されないが
、通常、冷却下ないし加温下に反応が行われる。
【0016】製造法5 化合物(I−f)またはその塩は、化合物(II−a)
またはその塩を化合物(III)またはその塩と反応さ
せて製造することができる。化合物(I−f)および(
II−a)の好適な塩としては、化合物(I)で例示し
たものを挙げることができる。この反応は前記製造法1
と同様にして行うことができる。 製造法6 化合物(I−h)またはその塩は、化合物(I−g)ま
たはその塩をアルキル化反応に付すことにより製造する
ことができる。化合物(I−h)および(I−g)の好
適な塩としては、化合物(I)で例示したものを挙げる
ことができる。このアルキル化反応に使用されるアルキ
ル化剤としては、ジ(低級)アルキル硫酸塩(例えばジ
メチル硫酸塩、ジエチル硫酸塩等)、ジアゾ(低級)ア
ルカン(例えばジアゾメタン、ジアゾエタン等)、低級
アルキルハロゲン化物(例えばヨウ化メチル、ヨウ化エ
チル等)、低級アルキルスルホン酸(例えばP−トルエ
ンスルホン酸メチル等)等が挙げられる。ジ(低級)ア
ルキル硫酸塩または低級アルキルハロゲン化物あるいは
低級アルキルスルホン酸塩をも散る反応は通常、水、ア
セトン、エタノール、エーテル、ジメチルホルムアミド
のような溶媒中、その他反応に悪影響を及ぼさない溶媒
中で行われる。この反応は、例えば水素化ナトリウム、
水素化カリウム等のアルカリ金属水素化物、例えば水素
化マグネシウム、水素化カルシウム等のアルカリ土類金
属水素化物等の塩基の存在下に行うことが好ましい。反
応温度は特に限定されないが、通常、冷却下ないし室温
下に反応が行われる。製造法1〜6によって得られた化
合物(I)は、慣用の方法、例えば抽出、分別結晶、再
結晶、クロマトグラフィーなどによって単離、精製する
ことができる。
【0017】出発原料化合物は、下記方法1〜4によっ
て製造することができる。方法1 方法2 方法3
【0018】方法4 (式中、R1、R1a、R2、R3、AおよびA1は前
記と同じ、A2はC1−C5アルキレン基、XおよびX
1はそれぞれヒドロキシ基または脱離基を意味する)方
法1 化合物(II−c)は、化合物(II−b)をカルボキ
シ基の還元反応に付すことにより製造することができる
。還元は化学的還元および接触還元を含む常法によって
行われる。 方法2 化合物(II−e)は、化合物(II−d)をアミノ保
護基の導入反応に付すことにより製造することができる
。この反応は前記製造法3と同様にして行うことができ
る。 方法3 化合物(II−g)は、化合物(II−f)をアミノ保
護基の導入反応に付すことにより製造することができる
。この反応は前記製造法3と同様にして行うことができ
る。 方法4 化合物(II−h)は、化合物(IV)を化合物(V)
と反応させることにより製造することができる。この反
応は、通常、水その他反応に悪影響を及ぼさない溶媒な
どの慣用の溶媒中で行われる。反応温度は特に限定され
ず、通常、加熱下に行われる。
【0019】対象のチアゾール誘導体(I)はカテコー
ルアミンの神経組織による放出の抑制、および/または
腎臓血管の拡張と、パーキンソン氏病の鎮静化とをそれ
ぞれ仲介する前シナプシス(対合)(神経による)、お
よび/または後シナプシス(血管による)のドパミン受
容体を刺激する。キナゾリン誘導体(I)はドパミン性
とアドレナリン性受容体との相互反応の結果として、心
臓血管系に影響を及ぼす。この化合物(I)と医薬とし
て許容されるその塩は新規であって、ドパミン受容体を
刺激する効力を有し、ドパミン受容体アゴニスト、特に
血圧降下剤、血管拡張剤(例えば心臓血管拡張剤等)、
抗パーキンソン氏病剤等として有用なものである。また
抗アドレナリン剤、トランキライザー、鎮静剤、抗吐剤
、体温降下剤、骨格筋弛緩剤、抗炎症剤、血糖値降下剤
、あるいは抗ウイルス症剤としても有用である。この化
合物(I)と医薬として許容されるその塩は、以下の予
防と治療に用いることができる。緑内障、高血圧症(本
態性、肺、腎性)、うっ血性心不全、心筋梗塞、狭心症
、泌尿器疾患、抹消循環障害、レイノー病、バージャー
病、間欠性跛行症、血栓性および/または平滑筋細胞増
殖性疾患、PCTA後冠動脈再狭窄、高脂血症、高コレ
ステロール血症、高プロラクチン血症、パーキンソン症
候郡、心肥大、腎疾患(腎炎、腎不全)、(閉塞性)動
脈硬化症、血栓症、動脈塞栓、ビュルガー病、肢端紫藍
症、凍瘡、凍傷、高プロラクチン血性排卵障害、高プロ
ラクチン血性下垂体腺腫、産褥性乳汁分泌抑制、乳汁漏
出症、末端肥大症、下垂体性巨人症、精神病、うつ病、
不安、分裂病、脳血管障害(脳梗塞および脳循環不全の
急性期症状)、交感神経の更新に伴う頻脈性不整脈、高
アルデステロン症、糖尿病性合併症(糖尿病性高トリグ
リセライド血症)など。
【0020】ここで対象化合物(I)と、医薬として許
容されるその塩の有用性を示すために、この発明の化合
物(I)中の代表的なものがもつドパミン受容体を刺激
する効果に関する試験結果を次に示す。 試験1[ドパミン受容体(DA2受容体)の拘束性分析
試験方法1 試験化合物のDA2受容体への親和性を、次の試験管中
での受容体拘束分析法にしたがって測定した。体重15
0〜300gの雄ラットの首を切断し、筋組織を脳から
分離した。50mMTris−HCl(25℃でpH7
.4)、120mM塩化ナトリウム、5mM塩化カリウ
ム、1mM塩化カルシウム、1mM塩化マクネシウム、
10μMパルリジン、および0.1%アスコルビン酸か
らなる緩衝液30容中で組織を均質化した。均質化した
ものを50000Gで15分間遠心分離した。ペレット
を30容の緩衝液中へ懸濁させた。組織の懸濁液を遠心
分離してから、同じ方法で再懸濁させた。100μlの
[フェニル−4−3H]スピペロン、100μlの試験
化合物と、0.8mlの組織懸濁液を、分析中培養チュ
ーブ中へ入れて拘束性を分析した。[フェニル−4−3
H]スピペロン濃度は0.2nMであった。ラットの筋
組織の最終組織濃度は160μg/mlであった。 チューブを37℃で10分間培養し、次にワットマンG
F/B濾過器で減圧濾過し、氷温度の緩衝液3mlで3
回洗浄した。濾過器は液体シンチレーションカウンター
で計数した。[3H]スピペロンの比拘束性を、1μM
のブタクラモル(butaclamol)(の存在下に
決定した。試験化合物のIC50値を10−9M,10
−8M,10−7M、および10−6Mの試験化合物の
存在下の、[3H]スピペロン拘束性データから計算し
た。 試験化合物: 化合物A(実施例1の生成物) 試験結果1:
【0021】治療のために、この発明の目的化合物(I
)およびその医薬として許容される塩は、経口投与、非
経口投与および外用投与に適した有機もしくは無機固体
状もしくは液状賦形剤のような医薬として許容される担
体とともに前記化合物を有効成分として含有する慣用の
医薬製剤の形で使用される。医薬製剤は錠剤、顆粒、粉
剤、カプセルのような固体状であってもよく、また溶液
、懸濁液、シロップ、エマルジョン、レモネードなどの
ような液状であってもよい。必要に応じて上記製剤中に
助剤、安定剤、湿潤剤およびその他、乳糖、ステアリン
酸、ステアリン酸マグネシウム、白土、ショ糖、コーン
スターチ、タルク、ゼラチン、寒天、ペクチン、落花生
油、オリーブ油、カカオ脂、エチレングリコール、クエ
ン酸、酒石酸、フマール酸などのような慣用添加剤が含
まれていてもよい。化合物(I)の投与量は、患者の年
齢、条件、疾患の種類、使用する化合物(I)の種類な
どによって変化する。一般的には1日あたり約0.00
1mg〜約300mgの範囲、好ましくは約0.1mg
〜約50mgを患者に投与すればよい。この発明の目的
化合物(I)は平均1回投与量約0.001mg、0.
01mg、0.03mg、0.1mg、0.3mg、0
.6mg、1.0mg、3.0mg、10.0mg、5
0.0mg、100.0mgを抗アドレナリン剤、血圧
降下剤、心臓血管剤、トランキライザー、鎮静剤、抗吐
剤、体温降下剤、骨格筋弛緩剤、抗炎症剤および抗ウイ
ルス剤として用いてもよい。
【0022】以下この発明を製造例および実施例にした
がって説明する。 製造例1−1) 製造例3−1)と実質的に同様の方法により、下記化合
物を得る。 2−アミノ−5−(4−ヒドロキシブチル)−4−(4
−メトキシフェニル)チアゾール 製造例1−2) 製造例3−2)と実質的に同様の方法により、下記化合
物を得る。 2−(N−アセチルアミノ)−5−(4−ヒドロキシブ
チル)−4−(4−メトキシフェニル)チアゾールNM
R(DMSO−d6,δ):1.40−1.70(4H
,m),2.10(3H,s),3.80−3.90(
2H,t,J=6Hz),3.30−3.40(2H,
m),3.80(3H,s),4.40(1H,m),
7.00(1H,d,J=7Hz),7.50(1H,
d,J=7Hz)
【0023】製造例1−3) 製造例3−3)と実質的に同様の方法により、下記化合
物を得る。 2−(N−アセチルアミノ)−5−(4−メタンスルホ
ニルオキシブチル)−4−(4−メトキシフェニル)チ
アゾール NMR(CDCl3,δ):1.60(3H,s),1
.75−1.85(4H,m),2.85−3.00(
2H,m),3.00(3H・s),3.85(3H,
s),4.15−4.25(2H,m),7.00(2
H,d,J=7Hz),7.50(2H,d,J=7H
z) 製造例2−1) 製造例3−1)と実質的に同様の方法により、下記化合
物を得る。 2−アミノ−5−(4−ヒドロキシプロピル)−4−フ
ェニルチアゾールNMR(CDCl3,δ):1.75
−1.95(4H,m),2.90(2H,t,J=6
.5Hz),3.70(2H,t,J=5H,m),5
.00(1H,brs),7.25−7.50(5H,
m) 製造例2−2) 製造例3−2)と実質的に同様の方法により、下記化合
物を得る。 2−(N−アセチルアミノ)−5−(4−ヒドロキシプ
ロピル)−4−フェニルチアゾール NMR(CDCl3,δ):1.60(3H,s),1
.70(1H,brs),1.90−2.10(2H,
m),3.00(2H,t,J=6.5Hz),3.7
0(2H,t,J=5Hz),7.35−7.50(3
H,m),7.55−7.60(2H,m)製造例2−
3) 製造例3−3)と実質的に同様の方法により、下記化合
物を得る。 2−(N−アセチルアミノ)−5−(4−メタンスルホ
ニルオキシプロピル)アゾール NMR(CDCl3,δ):1.50(3H,s),2
.05−2.20(2H,m),2.90(3H,s)
,3.10(2H,t,J=5Hz),4.25(2H
,t,J=5Hz),7,40−7.60(5H,m) 製造例3−1) 2−アミノ−4−(4−ニトロフェニル)チアゾール−
5−プロピオン酸(1.0g)の乾燥したテトラヒドロ
フラン(20ml)溶液に、1Mホウ素−テトラヒドロ
フラン錯体(17.1ml)を加え、混合物を30分間
還流する。冷却後、メタノール(2ml)を加え、混合
物を30分間攪拌する。溶媒を留去後、粗固形物を1N
塩酸(10ml)を含むメタノール(20ml)に溶解
し、還流下30分間攪拌し、冷却し、1N水酸化ナトリ
ウム(10ml)で中和し、溶媒を留去する。沈殿を濾
取し、水で洗浄し、乾燥して、5−(3−ヒドロキシプ
ロピル)−4−(4−ニトロフェニル)−2−アミノチ
アゾール(0.66g)を得る。
【0024】製造例3−2) 5−(3−ヒドロキシプロピル)−4−(4−ニトロフ
ェニル)−2−アミノチアゾール(0.66g)、無水
酢酸(0.31g)および酢酸(13ml)を還流下2
時間攪拌する。溶媒を留去後、残渣を水で希釈し、炭酸
水素ナトリウム溶液でpH7に調整し、酢酸エチルで抽
出する。抽出液を硫酸マグネシウで乾燥し、溶媒を留去
する。粗残渣をメタノールに溶解し、炭酸カリウム(0
.3g)を加え2時間攪拌し、1N塩酸で酸性にし、水
で希釈する。沈殿物を濾取し、水で洗浄し、乾燥して、
2−アセトアミノ−5−(3−ヒドロキシプロピル)−
4−(4−ニトロフェニル)トリアゾール(0.67g
)を得る。 製造例3−3) トリエチルアミン(0.56g)を含む乾燥したテトラ
ヒドロフラン(10ml)中へ2−アセトアミノ−5−
(3−ヒドロキシプロピル)−4−(4−ニトロフェニ
ル)チアゾール(0.66g)を溶解し、この溶液を攪
拌しながらメタンスルホニルクロリド(0.56g)の
乾燥したテトラヒドロフラン(5ml)溶液を氷浴中で
滴下する。生成する混合物をさらに1時間攪拌し、水(
30ml)を加える。反応混合物を酢酸エチルで抽出し
、合わせた抽出液を1N塩酸および炭酸水素ナトリウム
飽和溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥する。溶媒
を留去し、2−アセトアミノ−5−(3−メチルスルホ
ニルオキシプロピル)−4−(4−ニトロフェニル)チ
アゾール(0.81g)を結晶として得る。 製造例4−1) 4Mジアゾメタンのエーテル(100ml)溶液に攪拌
しながら5−クロロバレリルクロリド(5.00g)の
エーテル(20ml)溶液を5℃で加える。5℃で4時
間攪拌後、塩化水素ガスを5℃で1時間通気する。混合
物を室温までゆっくり温め、一夜放置する。窒素ガスを
室温で30分間通気後、混合物を乾燥し、溶媒を減圧下
に留去する。残渣を蒸留(67℃/0.4mmHg)に
より精製して、4−クロロブチルクロロメチルケトン(
3.74g)を油状物として得る。 IR(ニート):2950,1700,1440,14
00,1270,1030cm−1 NMR(CDCl3,δ):1.78−1.87(4H
.m),2.42(2H,t,J=8Hz),3.58
(2H,t,J=8Hz),4.10(2H,s)
【0
025】製造例4−2) 4−クロロブチルクロロメチルケトン(4.49g)、
チオ尿素(2.02g)および水(40ml)の混合物
を80℃で1.5時間加熱する。混合物を5℃まで冷却
し、1M水酸化ナトリウムで中和する。溶液を酢酸エチ
ルで抽出し、乾燥し、溶媒を減圧下に留去し、シリカゲ
ルを使用するクロマトグラフィーに付し、5%メタノー
ルの塩化メチレン溶液で溶出して、2−アミノ−4−(
4−クロロブチル)チアゾール(2.54g)を油状物
として得る。 IR(ニート):3450,3300,2950,16
10,1510,1330,1100cm−1NMR(
CDCl3,δ):1.79−1.89(4H,m),
2.58(2H,t,J=8Hz),3.58(2H,
t,J=8Hz),5.15(2H,bs),6.12
(1H,s) 製造例5 2−アミノ−4−(4−クロロブチル)チアゾール(1
.99g)の乾燥した塩化メチレン(50ml)溶液に
、攪拌しながら無水酢酸(6.40g)とピリジン(4
.95g)を室温で加える。室温で2時間攪拌後、水(
50ml)を加える。混合物をクロロホルムで抽出し、
1M塩酸、食塩水、炭酸水素ナトリウム飽和溶液および
食塩水で洗浄し、乾燥し、溶媒を留去し、ジエチルエー
テル−ヘキサンから再結晶して、2−アセトアミド−4
−(4−クロロブチル)チアゾール(0.74g)を結
晶として得る。 mp:94−95℃ IR(ヌジョール):3160,3050,1650,
1560,1300,1000cm−1NMR(CDC
l3,δ):1.79−1.87(4H,m),2.2
4(3H,s),2.71(2H,t,J=8Hz),
3.58(2H,t,J=8Hz),6,58(1H,
s)
【0026】製造例6 4−クロロブチルクロロメチルケトン(3.38g)、
1−メチル−2−チオ尿素(1.80g)および水(3
0ml)の混合物を80℃で1時間加熱する。混合物を
5℃まで冷却し、1M水酸化ナトリウムで中和する。溶
液を酢酸エチルで抽出し、乾燥し、溶媒を減圧下に留去
し、酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して、4−(4−
クロロブチル)2−N−メチルアミノチアゾール(2.
86g)を結晶として得る。 mp:115−117℃ IR(ヌジョール):3200,3100,1580,
1535,1400,1300,1130,1060,
700cm−1 NMR(CDCl3,δ):1.80(4H,t,J=
5Hz),2.58(2H,t,J=5Hz),2.9
3(3H,s),3.53(2H,t,J=5Hz),
5.82(1H,bs),6.05(1H,s)
【00
27】実施例1 2−アセトアミド−5−(4−メシルオキシブチル)−
4−フェニルチアゾール(0.35g),4−フェニル
−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン(0.16g
)およびトリエチルアミン(0.12g)の乾燥したア
セトニトリル(10ml)溶液を還流下13時間攪拌す
る。溶媒を留去後、粗残渣をシリカゲルを使用するクロ
マトグラフィーに付し、クロロホルムとメタノールの混
合溶媒(50:1)で溶出して、2−アセトアミド−4
−フェニル−5−[4−(4−フェニル−1,2,3,
6,−テトラヒドロ−1−ピリジル)ブチル]チアゾー
ル(0.22g)を得る。 NMR(CDCl3,δ):1.55(3H,s),1
.70(4H,s),2.48(2H,m),2.59
(2H,m),2.72(2H,m),2.98(2H
,m),3.15(2H,m),6.05(1H,m)
,7.2−7.5(8H,m),7.58(2H,m) 実施例2 2−アセトアミド−4−フェニル−5−[4−(4−フ
ェニル−1,2,3,6−テトラヒドロ−1−ピリジル
)ブチル]チアゾール(0.21g),酢酸(2ml)
および濃塩酸(2ml)を還流下4時間攪拌する。 溶媒を留去後、粗残渣をクロロホルムおよび炭酸水素ナ
トリウム飽和溶液と混合し、有機層を分取し、硫酸マグ
ネシウムで乾燥し、溶媒を留去する。残渣をシリカゲル
を使用するクロマトグラフィーに付し、結晶を得る。こ
の結晶をエタノールから再結晶して、2−アミノ−4−
フェニル−5−[4−(4−フェニル−1,2,3,6
−テトラヒドロ−1−ピリジルブチル]チアゾール(0
.08g)を得る。 mp:167−169℃ IR(ヌジョール):3430,3250,1620c
m−1 NMR(CDCl3,δ):1.65(4H,m),2
.47(2H,m),2.60(2H,m),2.72
(2H,m),2.82(2H,m),3.17(2H
,m),4.88(2H,s),6.02(1H,m)
,7.2−7.5(8H,m)7.54(2H,m) 実施例3 ギ酸(1.5ml)、無水酢酸(0.5ml)および2
−アミノ−4−フェニル−5−[4−(4−フェニル−
1,2,3,6−テトラヒドロ−1−ピリジル)ブチル
]チアゾール(0.43g)を70℃で3時間加熱する
。混合物を室温まで冷却し、溶媒を留去する。残渣をエ
タノールから結晶させる。さらにエタノールから再結晶
させて、2−ホルムアミド−4−フェニル−5−[4−
(4−フェニル−1,2,3,6,テトラヒドロ−1−
ピリジル)ブチル]チアゾール(0.29g)を結晶と
して得る。 mp:166−169℃ IR(ヌジョール):3440,3260,1620,
1535,1330,1080,740cm−1NMR
(DMSO−d6,δ):1.40−1.65(4H,
m),2.33(2H,t,J=5Hz),2.40(
2H,d,J=5Hz),2.57(2H,t,J=5
Hz),2.71(2H,t,J=5Hz),3.00
(2H,d,J=5Hz),6.14(1H,brs)
,6.80(2H,brs),7.17−7.52(1
0H,m)
【0028】実施例4 実施例1と実質的に同様の方法により、下記化合物を得
る。 2−(N−アセチルアミノ)−4−(4−メトキシフェ
ニル)−5−[4−(4−フェニル−1,2,3,6−
ラトラヒドロ−1−ピリジル)ブチル]チアゾール・塩
酸塩 NMR(DMSO−d6,δ):1.60−1.90(
4H,m),2.15(3H,s),2.70−2.9
5(4H,m),3.10−3.40(6H,m),3
.80(3H,s),6.20(1H,brs),7.
00(2H,d,J=8Hz),7.30−7.55(
7H,m) 実施例5 実施例1と実質的に同様の方法により、下記化合物を得
る。 2−(N−アセチルアミノ)−4−フェニル−5−[3
−(4−フェニル−1,2,3,6−テトラヒドロ−1
−ピリジル)プロピル]チアゾール・塩酸塩mp:11
0℃ IR(ヌジョール):1680,1540cm−1NM
R(DMSO−d6,δ):2.15(3H,s),2
.65−3.05(3H,m),3.10−3.35(
2H,m),3.45−3.65(5H,m),3.7
0−4.10(2H,m),6.20(1H,brs)
,7.30−7.65(10H,m),実施例6 実施例1と実質的に同様の方法により、下記化合物を得
る。 2−アセチルアミノ−4−(4−メトキシフェニル)−
5−[3−(4−フェニル−1,2,3,6−テトラヒ
ドロピリジン−1−イル)プロピル]チアゾール・塩酸
塩 mp:259−262℃ IR(ヌジョール):1680,1600cm−1NM
R(DMSO−d6,δ):2.10(5H,m),2
.70(2H,m),2.90(4H,m),3.20
(4H,m),3.80(3H,s),4.00(1H
,m),6.15(1H,m),7.00(2H,d,
J=8Hz),7.35(5H,m),7.55(2H
,d,J=8z)
【0029】実施例7 実施例1と実質的に同様の方法により、下記化合物を得
る。 2−アセチルアミノ−4−(4−ニトロフェニル)−5
−[3−(4−フェニル−1,2,3,6−テトラヒド
ロピリジン−1−イル)プロピル]チアゾールmp:9
0℃ IR(ヌジョール):1680,1600cm−1NM
R(DMSO−d6,δ):1.97(2H,m),2
.05(3H,s),2.55(4H,m),2.68
(2H,m),3.00(2H,m),3.15(2H
,m),6.05(1H,m),7.2−7.4(5H
,m),7.85(2H,d,J=8Hz),8.25
(2H,d,J=8Hz),9.70(1H,bs)実
施例8 実施例2と実質的に同様の方法により、下記化合物を得
る。 2−アミノ−4−(4−ヒドロキシフェニル)−5−[
4−(4−フェニル−1,2,3,6−テトラヒドロ−
1−ピリジル)ブチル]チアゾールmp:205−20
8℃ NMR(DMSO−d6,δ):1.40−1.70(
4H,m),2.30−2.80(8H,m),2.9
5−3.10(2H,m),6.10−6.20(1H
,m),6.70(2H,brs),6.80(2H,
d,J=7Hz),7.20−7.50(7H,m) 実施例9 実施例3と実質的に同様の方法により、下記化合物を得
る。 2−メチルスルホニルアミノ−4−フェニル−5−[4
−(4−フェニル−1,2,3,6−テトラヒドロピリ
ジン−1−イル)ブチル]チアゾールmp:174−1
80℃ IR(ヌジョール):1270cm−1NMR(DMS
O−d6,δ):1.55(4H,m),2.40(4
H,m),2.65(4H,m),2.90(3H,s
),3.10(2H,m),6.13(1H,m),7
.3−7.5(10H,m)
【0030】実施例10 実施例3と実質的に同様の方法により、下記化合物を得
る。 2−メトキシアセチルアミノ−4−フェニル−5−[4
−(4−フェニル−1,2,3,6−テトラヒドロピリ
ジン−1−イル)ブチル]チアゾール・トルエンスルホ
ン酸塩 mp:65.70℃ NMR(CDCl3,δ):1.75(2H,m),2
.00(2H,m),2.30(3H,s),2.60
(4H,m),2.95(2H,m),3.10(4H
,m),3.50(3H,s),4.20(2H,s)
,5.95(1H,m),7.08(2H,d,J=8
Hz),7.3−7.6(10H,m),7.70(2
H,d,J=8Hz) 実施例11 実施例3と実質的に同様の方法により、下記化合物を得
る。 2−ジメチルスルファモイルアミノ−4−フェニル−5
−[4−(4−フェニル−1,2,3,6−テトラニド
ロピリジン−1−イル)ブチル]チアゾールNMR(C
DCl3,δ):1.70(4H,m),2.50(2
H,m),2.60(2H,m),2.70(2H,m
),2.90(2H,m),3.00(6H,s),3
.20(2H,m),6.05(1H,m),7.3−
7.6(10H,m)
【0031】実施例12 実施例3と実質的に同様の方法により、下記化合物を得
る。 4−フェニル−5−[4−(4−フェニル−1,2,3
,6−テトラヒドロピリジン−1−イル)ブチル]−2
−(プロピオニルアミノ)チアゾールNMR(CDCl
3,δ):0.90(3H,t,J=7Hz),1.7
0(4H,m),1.90(2H,q,J=7Hz),
2.45(2H,m),2.55(2H,m),2.7
0(2H,m),2.95(2H,m),3.20(2
H,m),6.03(1H,m),7.2−7.6(1
0H,m) 実施例13 実施例3と実質的に同様の方法により、下記化合物を得
る。 4−フェニル−5−[4−(4−フェニル−1,2,3
,6−テトラヒドロピリジン−1−イル)ブチル]−2
−(トリフルオロアセチルアミノ)チアゾールmp:2
37−239℃ IR(ヌジョール):1600cm−1NMR(DMS
O−d6,δ):1.65(4H,m),2.65(2
H,m),2.90(4H,m),3.15(2H,m
),3.60(2H,m)6.15(1H,m),7.
3−7.6(10H,m)実施例14 2−アセチルアミノ−4−(4−メトキシフェニル)−
5−[4−(4−フェニル−1,2,3,6−テトラヒ
ドロピリジン−1−イル)ブチル]チアゾール(2.0
g)の塩化メチレン(80ml)溶液に、1Mボロント
リプロミドの塩化メチレン溶液を攪拌しながら−78℃
で窒素雰囲気下加える。混合物を室温でさらに5時間攪
拌し、50%メタノール水溶液で冷却し、炭酸水素ナト
リウム飽和溶液でアルカリ性にする。有機層を分取し、
食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を留
去する。粗残渣をシリカゲルを使用するクロマトグラフ
ィーに付し、クロロホルムとメタノールの混合溶媒(2
0:1)で溶出する。塩化水素を10%溶解したメタノ
ールで処理し、無定形物(1.2g)を得、90%アセ
トニトリル水溶液で再結晶して、2−アセチルアミノ−
4−(4−ヒドロキシフェニル)−5−[4−(4−フ
ェニル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−1−
イル)ブチル]チアゾール(0.69g)を得る。
【0032】実施例15 2−アセトアミド−4−(4−クロロブチル)チアゾー
ル(233mg)、4−フェニル−1,2,3,6−テ
トラヒドロピリジン(191mg)、ヨウ化ナトリウム
(150mg)、炭酸カリウム(138mg)および乾
燥したジメチルホルムアミド(5ml)の混合物を80
℃で2・5時間攪拌する。混合物を氷水中に注ぎ、酢酸
エチルで抽出し、食塩水で洗浄し、乾燥し、溶媒を留去
する。粗残渣をシリカゲルを使用するクロマトグラフィ
ーに付し、塩化メチレンとメタノールの混合溶媒(20
:1)で溶出して、2−アセトアミド−4−[(4−フ
ェニル−1,2,3,6−テトラヒドロ−1−ピリジル
)ブチル]チアゾール(200mg)を得る。mp:1
44−146℃ IR(ヌジョール):3160,1630,1560,
1300,1130,750cm−1 NMR(CDCl3,δ):1.70−1.82(4H
,m),2.21(3H,s),2.62−2.78(
6H,m),2.90(2H,t,J=8Hz),3.
38(2H,t,J=8Hz),6.02(1H,s)
,6.55(1H,s),7.22−7.38(5H,
m) 実施例16 実施例15と実質的に同様の方法により、下記化合物を
得る。 4−(4−フェニル−1,2,3,6−テトラヒドロ−
1−ピリジル)ブチル−2−(N−メチルアミノ)チア
ゾール mp:104−106℃ IR(ヌジョール):3200,3100,1600,
1380,1140,1060,960,740cm−
1 NMR(CDCl3,δ):1.57−1.80(4H
,m),2.51(2H,t,J=5Hz),2.60
(4H,t,J=5Hz),2.72(2H,t,J=
5Hz),2.92(3H,s),3.22(2H,d
,J=5Hz),5.30(1H,bs),6.02(
1H,s),6.08(1H,s),7.20−7.4
0(5H,m) 実施例17 2−アセトアミド−4−[(4−フェニル−1,2,3
,6−テトラヒドロ−1−ピリジル)ブチル]チアゾー
ル(180mg)、酢酸(5ml)および濃塩酸(5m
l)の混合物を4時間還流する。混合物を5℃まで冷却
し、1M水酸化ナトリウムで中和し、酢酸エチルで抽出
し、食塩水で洗浄する。有機層を分取し、乾燥し、溶媒
を留去する。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して、2
−アミノ−4−[(4−フェニル−1,2,3,6−テ
トラヒドロ−1−ピリジル)ブチル]チアゾール(59
mg)を結晶として得る。 mp:140−142℃ IR(ヌジョール):3400,3250,1640,
1510,960,740,680cm−1NMR(C
DCl3,δ):1.54−1.78(4H,m),2
.45−2.63(6H,m),2.72(2H,t,
J=8Hz),3.20(2H,t,J=8Hz),5
.00(2H,bs),6.07(1H,s),6.0
9(1H,s),7.18−7.43(5H,m)
【0033】実施例18 2−アミノ−4−[(4−フェニル−1,2,3,6−
テトラヒドロ−1−ピリジル)ブチル]チアゾール(2
50mg)の乾燥した塩化メチレン(10ml)溶液に
、無水トリフルオロ酢酸(336mg)およびピリジン
(126mg)を攪拌しながら5℃で加える。2時間室
温で攪拌後、水(10ml)を加える。混合物を1M水
酸化ナトリウムで中和し、クロロホルムで抽出し、抽出
液を食塩水で洗浄し、乾燥し、溶媒を留去する。エタノ
ールから再結晶して、4−[(4−フェニル−1,2,
3,6−テトラヒドロ−1−ピリジル)ブチル]−2−
トリフルオロアセチルアミノチアゾール(206mg)
を結晶として得る。 mp:223−225℃ IR(ヌジョール):3400,1600,1230,
1120,890,740cm−1 NMR(DMSO−d6,δ):1.53−1.70(
4H,m),2.60(4H,t,J=5Hz),2.
80(2H,t,J=5Hz),3.02(2H,t,
J=5Hz),3.42(2H,t,J=5Hz),6
.17(1H,s),6.70(1H,s),7.28
−7.50(5H,m) 実施例19 2−アミノ−4−[(4−フェニル−1,2,3,6−
テトラヒドロ−1−ピリジル)ブチル]チアゾール(3
13mg)、メチルスルホニルクロリド(229mg)
、炭酸カリウム(458mg)および乾燥したN,N−
ジメチルホルムアミド(10ml)の混合物を室温で4
8時間攪拌する。混合物を氷水中に注ぎ、1M水酸化ナ
トリウムで中和し、酢酸エチルで抽出し、食塩水で洗浄
し、乾燥し、溶媒を留去する。粗残渣をシリカゲルを使
用するクロマトグラフィーに付し、5%メタノールの塩
化メチレン溶液で溶出して、4−[(4−フェニル−1
,2,3,6−テトラヒドロ−1−ピリジル)ブチル]
−2−(メチルスルホニルアミノ)チアゾール(79m
g)を得る。 mp:62−65℃ IR(CHCl3):2910,1540,1290,
1120,960,880cm−1 NMR(CDCl3,δ):1.65−1.77(4H
,m),2.55−2.70(4H,m),2.78(
2H,d,J=5Hz),2.79(3H,s),2.
92(2H,t,J=5Hz),3.35(2H,d,
J=5Hz),5.06(1H,bs),6.00(1
H,s),6.08(1H,s),7.25−7.46
(5H,m)
【0034】実施例20 実施例19と実質的に同様の方法により、下記化合物を
得る。 4−(4−フェニル−1,2,3,6−テトラヒドロ−
1−ピリジル)ブチル−2−N,N−ジメチルスルホニ
ルアミノチアゾール・塩酸塩 mp:62−65℃ IR(CHCl3):3450,2950,1660,
1530,1350,1290,1170cm−1NM
R(CDCl3,δ):1.70−1.82(2H,m
),2.03−2.20(2H,m),2.69(2H
,t,J=5Hz),2.95(2H,t,J=5Hz
),3.08(6H,s),3.10−3.20(2H
,m),3.42(2H,t,J=5Hz),3.85
(2H,d,J=5Hz,),6,00(1H,s),
6.45(1H,s),7.30−7.40(5H,m
) 実施例21 2−アミノ−4−(4−フェニル−1,2,3,6−テ
トラヒドロ−1−ピリジル)ブチルチアゾール(250
mg)、クロロギ酸エチル(226mg)、炭酸カリウ
ム(288mg)および乾燥した1,4−ジオキサン(
20ml)の混合物を還流下10時間攪拌する。混合物
を氷水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、抽出液を食塩水
で洗浄し、乾燥し、溶媒を留去する。粗残渣をシリカゲ
ルを使用するクロマトグラフィーに付し、5%メタノー
ルの塩化メチレン溶液で溶出する。ジエチルエーテル−
ヘキサンから再結晶して、4−(4−フェニル−1,2
,3,6−テトラヒドロ−1−ピリジル)ブチル−2−
(エトキシカルボニルアミノ)チアゾール(71mg)
を得る。 mp:102−103℃ IR(ヌジョール):3150,1705,1560,
1290,1240,106,740cm−1NMR(
CDCl3,δ):1.34(3H,t,J=8Hz)
,1.58−1.78(4H,m),2.50(2H,
t,J=5Hz),2.58(2H,t,J=5Hz)
,2.74(4H,t,J=5Hz),3.19(2H
,d,J=5Hz),4.30(2H,q,J=8Hz
),6.02(1H,s),6.50(1H,s),7
,18−7.43(5H,m)
【0035】実施例22 2−アミノ−4−(4−フェニル−1,2,3,6−テ
トラヒドロ−1−ピリジル)ブチルチアゾール(626
mg)の乾燥した塩化メチレン(10ml)溶液をイソ
シアン酸エチル(213mg)で室温で処理する。混合
物を室温で一夜攪拌後、混合物を氷水中に注ぎ、炭酸水
素ナトリウム飽和溶液で中和する。クロロホルムで抽出
し、抽出液を水で洗浄し、乾燥し、溶媒を留去する。シ
リカゲルを使用するクロマトグラフィーに付し、4%メ
タノールのクロロホルム溶液で溶出する。ジエチルエー
テルから再結晶して、4−(4−フェニル−1,2,3
,6−テトラヒドロ−1−ピリジル)ブチル−2−(N
′−エチルウレイド)チアゾール(455mg)を結晶
として得る。 mp:129−132℃ IR(ヌジョール):3370,3250,3200,
1680,1640,1580,1540,1320,
740,700cm−1 NMR(CDCl3,δ):1.20(3H,t,J=
8Hz),1.62−1.80(4H,m),2.52
−2.70(6H,m),2.77(2H,t,J=5
Hz),3.23(2H,d,J=5Hz),3.37
(2H,q,J=8Hz),6.04(1H,s),6
.35(1H,s),7.22−7.40(5H,m) 実施例23 2−アミノ−4−[(4−フェニル−1,2,3,6−
テトラヒドロ−1−ピリジル)ブチル]チアゾール(4
90mg)の乾燥した塩化メチレン(10ml)溶液を
イソシアン酸エチル(2732mg)で処理する。この
溶液を92時間還流する。混合物を冷却し、氷水中に注
ぎ、クロロホルムで抽出し、抽出液を水で洗浄し、乾燥
し、溶媒を減圧下に留去する。シリカゲルを使用するク
ロマトグラフィーに付し、4%メタノールの塩化メチレ
ン溶液で溶出する。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶し
て、4−(4−フェニル−1,2,3,6−テトラヒド
ロ−1−ピリジル)ブチル−2−(N′−エチルチオウ
レイド)チアゾール(130mg)を結晶として得る。 mp:164−165℃ IR(ヌジョール):3200,1580,1560,
1520,1500,1330,1310,1215,
1130,750cm−1 NMR(CDCl3,δ):1.30(3H,t,J=
8Hz),1.58−1.80(4H,m),2.50
−2.68(6H,m),2.78(2H,t,J=5
Hz),3.20(2H,d,J=5Hz),3.71
(2H,q,J=8Hz),6.05(1H,s),6
.40(1H,s),7.20−7.42(5H,m)
【0036】実施例24 実施例19と実質的に同様の方法により、下記化合物を
得る。 2−ベンゾイルアミノ−4−フェニル−5−[4−(4
−フェニル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−
1−イル)ブチル]チアゾール NMR(CDCl3,δ):1.75(4H,m),2
.60(4H,m),2.75(2H,m),3.00
(2H,m),3.20(2H,m),6.03(1H
,m),7.2−7.6(13H,m),7.90(2
H,d,J=8Hz) 実施例25 2−アミノ−4−[(4−フェニル−1,2,3,6−
テトラヒドロ−1−ピリジル)ブチル]チアゾール(4
90mg)の乾燥したN,N−ジメチルホルムアミド(
10ml)溶液に、攪拌しながら60%水素化ナトリウ
ム(96mg)を5℃で加える。5℃で30分間攪拌後
、混合物を氷水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、抽出液
を食塩水で洗浄し、乾燥し、溶媒を減圧下に留去し、シ
リカゲルを使用するクロマトグラフィーに付し、メタノ
ールと塩化メチレンとの混合溶媒(25:1)で溶出し
て、油状物を得る。油状物のメタノール溶液に、攪拌し
ながら10%塩酸のメタノール溶液を5℃で加える。 室温で1時間攪拌後、混合物の溶媒を留去し、ジエチル
エーテルから再結晶して、4−(4−フェニル−1,2
,3,6−テトラヒドロ−1−ピリジル)ブチル−2−
(N,N−ジメチルアミノ)チアゾール・塩酸塩(64
mg)を結晶として得る。 mp:162−164℃ IR(ヌジョール):3400,1550,1420,
1340,1260,1120,740cm−1NMR
(CDCl3,δ):1.70−1.85(2H,m)
,1.93−2.10(2H,m),2.63(2H,
t,J=5Hz),2.93(2H,t,J=5Hz)
,3.09(6H,s),3.11(2H,t,J=5
Hz),3.37(2H,t,J=5Hz),3.81
(2H,d,J=5Hz),5.97(1H,s),6
.12(1H,s),7.30−7.40(5H,m)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  式: [式中、R1はアミノ基、R2はメトキシ、ニトロまた
    はヒドロキシで置換されていてもよいフェニル基、R3
    は(4−フェニル−1,2,3,6−テトラヒドロピリ
    ジン−1−イル)ブチル基を意味するか、R1はアセチ
    ルアミノ基、R2はメトキシ、ニトロまたはヒドロキシ
    で置換されていてもよいフェニル基、R3は(4−フェ
    ニルー1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−1−イ
    ル)ブチル基または(4−フェニル−1,2,3,6−
    テトラヒドロピリジン−1−イル)プロピル基を意味す
    るか、R1はホルミルアミノ基、プロピオニルアミノ基
    、低級アルキルスルホニルアミノ基、低級アルコキシ(
    低級)アルカノイルアミノ基、ジ(低級)アルキルアミ
    ノスルホニルアミノ基またはトリハロ(低級)アルカノ
    イルアミノ基、R2はメトキシ、ニトロまたはヒドロキ
    シで置換されていてもよいフェニル基、R3は(アリー
    ル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−1−イル
    )(低級)アルキレン基を意味するか、R1はアミノ基
    、保護されたアミノ基、またはモノもしくはジ(低級)
    アルキルアミノ基、R2は(アリール−1,2,3,6
    −テトラヒドロピリジン−1−イル)(低級)アルキレ
    ン基、R3は水素を意味する]で示されるチアゾール化
    合物または医薬として許容されるその塩。
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JP2006219480A (ja) * 2005-01-12 2006-08-24 Astellas Pharma Inc アシルアミノチアゾール誘導体を有効成分とする医薬組成物

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