JPH04287851A - 船外機の過熱防止装置 - Google Patents

船外機の過熱防止装置

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JPH04287851A
JPH04287851A JP7558191A JP7558191A JPH04287851A JP H04287851 A JPH04287851 A JP H04287851A JP 7558191 A JP7558191 A JP 7558191A JP 7558191 A JP7558191 A JP 7558191A JP H04287851 A JPH04287851 A JP H04287851A
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JP
Japan
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cooling water
engine
rotation speed
temperature
sensor
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Withdrawn
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JP7558191A
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English (en)
Inventor
Toshiya Kataoka
俊哉 片岡
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
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    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01PCOOLING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; COOLING OF INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
    • F01P11/00Component parts, details, or accessories not provided for in, or of interest apart from, groups F01P1/00 - F01P9/00
    • F01P11/14Indicating devices; Other safety devices
    • F01P11/16Indicating devices; Other safety devices concerning coolant temperature
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B61/00Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
    • F02B61/04Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers
    • F02B61/045Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers for marine engines
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01PCOOLING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; COOLING OF INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F01PCOOLING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; COOLING OF INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
    • F01P3/00Liquid cooling
    • F01P3/20Cooling circuits not specific to a single part of engine or machine
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  • Ocean & Marine Engineering (AREA)
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  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷却水の異常によるエ
ンジンの過熱を防止する船外機の過熱防止装置に関する
【0002】
【背景技術】船外機では、エンジン,具体的にはシリン
ダの温度を検知する温度センサが設けられ、冷却水の異
常によりエンジンの温度が上昇して所定温度に達すると
温度センサ(バイメタルスイッチ)が作動して警告ラン
プを点燈させたり、ブザーを吹鳴させたりして運転者に
オーバーヒートを警告し、或いはこれらと同時にエンジ
ン回転数を低下させたりすることにより、エンジンの過
熱,焼き付きの防止を図ることがなされている。この他
、エンジン内の冷却水の有無を検知する冷却水センサが
設けられ、エンジン内の冷却水が無くなった場合に冷却
水センサが作動して回転数制限を行ない、同時に警告ラ
ンプを点燈させたり、ブザーを吹鳴させたりして運転者
に冷却水の異常を警告することによりエンジンの過熱,
焼き付きの防止を図ることがなされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例の温度センサを使用する場合にあっては、警告ラン
プ等が作動した時には、すでにエンジンの過熱が進行し
て焼き付きが始まっているという不都合が生じることが
ある。これは、例えば、外気温,冷却水温が極端に低い
寒冷時等に起こりうる。即ち、船外機におけるエンジン
のシリンダ温度は、外気温,冷却水温に大きく影響され
、これらが極端に低くなると、シリンダ温度が当然に低
くなる。しかし、通常、船外機が搭載される小型船は主
として春,夏,秋と比較的暖かい時期に使用される場合
が多いという事情を考慮してシリンダ温度検知用の温度
センサの作動温度は、夏季の通常航行時に合わせて設定
されていることが多いため、極寒時等では冷却水が減少
し、ピストンに接したシリンダ内部の温度が異常上昇し
ても温度センサの装着されたシリンダヘッド部まで十分
に温度が伝わらないということが起こり得るからである
。また、上記従来例の冷却水センサを用いて直接的に冷
却水の有無を検知する場合にあっては、冷却水センサが
冷却水を検知しているため警告ランプ等の警告が行なわ
れないにもかかわらず、エンジンの焼き付きが発生する
場合がある。これは冷却水取り入れ口に異物が詰まった
り、エンジン内に冷却水を送り込むウォーターポンプに
異常が発生し、エンジン内の冷却水量が減少した場合等
に起こる。即ち、シリンダ下部迄は冷却水が行き渡って
いるが、シリンダ上部迄は冷却水が行き渡らないことが
あり、一方、エンジンによっては他の付属品の取り付け
との関係から冷却水センサがシリンダの下部に取り付け
られることがある。かかる場合、冷却水センサは冷却水
を検知しているので警告ランプ等は作動しないが、上部
シリンダでは極度に温度が上昇して過熱が進行し焼き付
きが発生するということが起こり得るためである。
【0004】
【発明の目的】本発明は、かかる従来例の有する不都合
に鑑みてなされたものであり、その目的は、従来事前に
検知することが困難であった外気温が極端に低い寒冷時
におけるエンジンの異常温度上昇や冷却水減少時のシリ
ンダ上部の異常温度上昇を検知し得るとともに、かかる
場合にエンジンの過熱の進行,焼き付きが発生するのを
有効に防止することが可能な船外機の過熱防止装置を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の船外機の過熱防
止装置は、エンジン温度が所定の設定温度に達した場合
に作動する温度センサと、エンジン内の冷却水の有無を
検出し冷却水がない場合に作動する冷却水センサと、こ
れらのセンサにそれぞれ連動して作動する第1,第2の
警告手段とを備えている。そして、両センサに、当該両
センサに連動して作動し、該両センサのいずれか一方が
作動した場合には回転数制御回路の制御回転数を強制的
に第1の設定回転数以下に制限し、両センサとも作動し
た場合には前記制御回転数を強制的に第1の設定回転数
より低い第2の設定回転数以下に制限する回転数制限手
段が併設されている。このような構成によって前述した
目的を達成しようとするものである。
【0006】
【作用】エンジン温度が所定の設定温度に達した場合、
温度センサが作動し、これと連動して第1の警告手段が
作動する。また、温度センサに連動して作動する回転数
制限手段により回転数制御回路の制御回転数が第1の設
定回転数以下に制限され、この結果、回転数制御回路に
より当該所定回転数以下になるようにエンジン回転数が
制御される。一方、エンジン内の冷却水が無くなった場
合、冷却水センサが作動し、これと連動して第2の警告
手段が作動する。また、冷却水センサに連動して作動す
る回転数制限手段により回転数制御回路の制御回転数が
第1の設定回転数以下に制限され、この結果、同様に回
転数制御回路によりエンジン回転数が制御される。更に
、エンジン温度が所定の設定温度に達し且つエンジン内
の冷却水が無くなった場合、第1,第2の警告手段が作
動する。このとき、同時に、回転数制限回路により回転
数制御回路の制御回転数が更に低い第2の設定回転数以
下に制限され、回転数制御回路によりエンジン回転数が
制御される。
【0007】
【実施例】以下、本発明の好ましい実施例を図1ないし
図8に基づいて説明する。
【0008】図3には、本実施例の過熱防止装置が適用
された船外機100の冷却水経路が示されている。この
図において、冷却水は主冷却水取入口(Mainwat
er  inlet)1及び補助冷却水取入口(Sub
  water  inlet)2から取り込まれ、図
示しないクランクシャフトに連動して作動するウォータ
ーポンプ(Water  pump)3によりエンジン
4内に送り込まれる。そして、エンジン4内に送り込ま
れた冷却水は、シリンダ5,シリンダヘッド6,エキゾ
ーストカバー(Exhaust  cover)7(図
4参照)等に分配され、それぞれの部分を冷却後、エキ
ゾーストチューブ(Exhaust  tube)9を
通り、プロペラ10の後端から排気ガスと一緒に排出さ
れる。また、一部の冷却水は、検水口(Water  
pilot  discharge  hole)8か
ら排出される。この図において、符号13はサーモスタ
ットで、このサーモスタットのオンオフに応じて当該水
路部分に設けられた図示しない弁が開閉され、これによ
り冷却水温が調整されるようになっている。また、符号
11は、エンジン内(具体的にはエンジンのウォーター
ジャケット内)の冷却水の有無を検知する冷却水センサ
,符号12は、エンジン温度検出用の温度センサで、こ
れらのセンサ11,12は、実際には、エンジン4のシ
リンダヘッドカバー6Aに図4に示すように配置されて
いる。即ち、エンジン4は、3気筒水冷式エンジンで、
各気筒は横置きとなって上下に並べられ、真ん中の気筒
のシリンダヘッドカバー6A部分に冷却水センサ11,
温度センサ12が配置されている。
【0009】図5には、第2の温度センサ12が示され
ている。この図において、符号21は熱伝導体から成る
ボトムケースであり、電気絶縁性のボディ22の底部に
被着されている。ボトムケース21内には、バイメタル
プレート23が収容されており、このバイメタルプレー
ト23はボトムケース21の温度を感知し、所定の設定
温度T以上に達すると逆向きに反転湾曲するようになっ
ている。バイメタルプレート23の中央部には棒状押圧
部材24の一端(図における左端)が当接しており、こ
の棒状押圧部材24の他端(図における右端)には、可
動接触板25が取り付けられている。この可動接触板2
5の一端(図における下端)は、一方の端子26Aに常
に接触するように取り付けられており、この可動接触板
の他端(図における上端)には、可動接点27Aが取り
付けられている。この可動接点27Aは、他方の端子2
6Bに一体的に取り付けられた固定接点27Bに接触可
能に対向装備されている。従って、温度上昇に伴って、
バイメタルプレート23が、湾曲反転されると、棒状押
圧部材24が図における右方向に付勢されて可動接触板
25が図6に示すように変形し、可動接点27Aが固定
接点27Bに接触する。これによって、端子26A,2
6Bが相互に導通するようになっており、ゆえにこの温
度センサ12は、常開タイプである。図5,図6におい
て、符号28は絶縁カバーを示す。この温度センサ12
は、シリンダヘッドカバー6Aに穿設された図示しない
取付穴内に嵌入されており、ボトムケース21の外面が
取付穴の内定面に接触するように取り付けられる。
【0010】図7には、冷却水センサ11が示されてい
る。この冷却水センサ11はセンサ本体61と、このセ
ンサ本体部にピン62を介して図中矢印B,C方向に起
伏回動可能に装備されたフロート63とを備えている。 センサ本体61のフロート63に近い部分には、一種の
近接スイッチであるリードスイッチ64が設けられてお
り、このリードスイッチ64に対向するフロート63部
分には、マグネット65が一体的に設けられている。こ
こで、図7に示すマグネット65がリードスイッチ64
に近接した状態(実線参照)では、リードスイッチ64
はマグネット65の磁界の影響によりオン状態となって
おり、フロート63が矢印B方向に回動してマグネット
65がリードスイッチ64から遠ざかった状態(二点鎖
線参照)では、磁界の影響を受けなくなるのでリードス
イッチ64はオフするようになっている。即ち、リード
スイッチ64は、常閉タイプのスイッチである。図7に
おいて、符号66はリード線を示す。この冷却水センサ
11は、シリンダヘッドカバー6Aに穿設された図示し
ない取付孔内に挿入されており、フロート63の回動支
点であるピン62より先の部分が、シリンダヘッド6内
のウォータージャケット部分に臨み且つフロート63が
上部に位置する状態で取り付けられる。このため、冷却
水がシリンダヘッド6のウォータージャケット内を下か
ら上に流れることで、その水圧によりフロート63は、
図の矢印B方向に回動するようになっており、この時、
センサ本体61内のリードスイッチ64は、オフしてい
る。この一方、冷却水がシリンダヘッド6のウォーター
ジャケット内を流れなくなると、フロート63が自重に
より図7の矢印C方向に回動してフロート63に設けら
れたマグネット65がリードスイッチ64に接近するた
め、リードスイッチ64がオンとなる。このようにして
、冷却水の有無が冷却水センサ11により検出され、冷
却水のない場合に当該冷却水センサ11が作動するよう
になっている。
【0011】図1には、上述の冷却水センサ11,温度
センサ12を含んで構成された過熱防止装置の全体回路
構成が示されている。この図において、負極が接地され
たバッテリ31の正極には、ブザー32の一端が接続さ
れ、このブザー32の他端は、それぞれ逆流防止用のダ
イオード33,34を介して冷却水センサ11,温度セ
ンサ12の一端に接続されている。これらの冷却水セン
サ11,温度センサ12の他端は接地(アース)されて
いる。また、バッテリ31の正極には、第1の警告手段
としてのLED(発光ダイオード)35,第2の警告手
段としてのLED36のアノードが接続され、これらの
LED35,36のカソードは、冷却水センサ11,温
度センサ12の一端にそれぞれ接続されている。また、
冷却水センサ11の一端とダイオード33の接続点,温
度センサ12の一端とダイオード34の接続点は、それ
ぞれ逆流防止用のダイオード38,37を介してコント
ロールユニット40内部の回転数制御部41に接続され
ている。ここで、コントロールユニット40は、点火系
の各種制御(点火進角,加回転防止等の制御)を行なう
ものである。
【0012】図2には、コントロールユニット40内部
の回転数制御部41の構成が示されている。この回転数
制御部41は、いわゆるCDI点火回路を構成する点火
用コンデンサ51,当該点火用コンデンサ51の放電制
御用のスイッチング素子としてのサイリスタ52、回転
数制御回路42及び回転数制限手段としての設定回転数
切替回路43等を含んで構成されている。これを更に詳
述すると、点火用コンデンサ51の非接地端は、整流用
のダイオード53を介してフライホイールマグネトのコ
ンデンサ充電コイル54に接続されている。また、ダイ
オード53とコンデンサ51との接続点はサイリスタ5
2のアノードに接続され、このサイリスタ52のカソー
ドは、点火コイル55の一次側と二次側の接続点に接続
されている。また、サイリスタ52のゲートには、図示
しない点火タイミング信号発生用のパルサコイルの出力
が接続されている。このため、マグネトのロータの回転
に伴いコンデンサ充電コイル54で発生した起電力によ
りダイオード53を介してコンデンサ51が充電され、
図示しないパルサコイルが点火タイミング信号を発生す
ると、これがサイリスタ52のゲートに印加され、当該
サイリスタ52がターンオンする。このサイリスタ52
のターンオンにより、コンデンサ51の電荷が瞬時に点
火コイル55の一次側を通って放電され、点火コイル5
5の二次側に高電圧が発生し、点火プラグ56が発火す
る。このようにして、点火が行なわれるようになってい
る。なお、図2では、点火用コンデンサ51,サイリス
タ52,点火コイル55,点火プラグ56等は一つしか
図示されていないが、実際には、パルサコイルとともに
気筒数に対応して各3つ設けられている。
【0013】前記回転数制御回路42は、例えば、エン
ジン回転数に対応する周波数信号を入力し周波数−電圧
変換するF/V変換回路と、このF/V変換回路の出力
を一方の入力とし、設定回転数切替回路43の出力を他
方の入力とするコンパレータ等を含んで構成することが
でき、この場合には、設定回転数切替回路43は、コン
パレータの他方の入力である基準電圧を出力する回路、
例えば、所定の基準電源を分圧する抵抗,及び外部操作
に応じて抵抗値が変化する可変抵抗器等を含む回路によ
り構成することができる。そして、この設定回転数切替
回路43には、ダイオード38,37をそれぞれ介して
前述した冷却水センサ11,温度センサ12の一端が接
続されている。さらに、回転数制御回路42の出力段に
は、失火用のサイリスタ44が設けられ、このサイリス
タ44のゲートに回転数制御回路42の出力が接続され
ている。このサイリスタ42のアノードは、前述したダ
イオード53のアノードに接続され、このサイリスタ4
2のカソードは抵抗を介して接地されている。このため
、F/V変換回路の出力,即ちエンジン回転数が設定回
転数切替回路43の出力で定まるある回転数を超えてい
ると、回転数制御回路42から「H(ハイ)」レベル信
号である失火信号が出力され、サイリスタ44がターン
オンしてコンデンサ充電コイル54の出力がアースされ
る。即ち、サイリスタ44がオンしている間は、常に失
火状態となるため、エンジン回転数は低下する。しかし
て、設定回転数切替回路43の出力で定まるある回転数
以下になると、回転数制御回路42の出力は「L(ロー
)」となり、サイリスタ44がオフする。このため、再
び点火が行なわれる。このようにして、失火,点火を繰
り返すことで、回転数が目標値に保たれるようになって
いる。
【0014】次に、このようにして構成された本実施例
の全体的動作を説明する。まず、航行中において、主冷
却水取入口1に異物が詰まったり、ウォーターポンプ3
の羽根が損傷する等の原因によりエンジン4内に送り込
まれる冷却水量が減少した場合、シリンダ温度が設定温
度T に達すると、温度センサ12が前述した如くして
これを検知し、オンとなる。このため、バッテリ31か
らブザー32,LED36に電流が流れて、ブザー32
が吹鳴すると同時にLED36が点燈する。この場合、
コントロールユニット40内の設定回転数切替回路43
の図2に示すE点がアースされるので、当該設定回転数
切替回路43の出力である回転数制御回路42内のコン
パレータの基準電圧が第1の設定回転数α1 (例えば
、3000rpm)に対応する電圧以下になるようにな
っている。このため、回転数制御回路42によりエンジ
ン回転数が第1の設定回転数α1 以下に制限される。 これは、とくに、冷却水の減少が冷却水センサ11が作
動するほどではないが、シリンダ温度が比較的高くなる
場合の異常に対する過熱防止として有効である。また、
航行中において、エンジン4内に送り込まれる冷却水量
がかなり減少し冷却水センサ11は作動するが、外気温
,冷却水温等が低いためシリンダ温度が設定温度Tに達
せず、温度センサ12が作動しない場合は、バッテリ3
1からブザー32,LED35に電流が流れて、ブザー
32が吹鳴すると同時にLED35が点燈する。この場
合も、コントロールユニット40内の設定回転数切替回
路43の図2に示すF点がアースされるので、同様にし
て当該設定回転数切替回路43が作動し、結果的に回転
数制御回路42の作用によりエンジン回転数が第1の設
定回転数α1 以下に制限される。これは、とくに、寒
冷時等の外気温の影響によりエンジン内部の温度がシリ
ンダヘッド部まで伝わらない場合の過熱防止として有効
である。
【0015】次に、更にウォーターポンプ3の破損等で
エンジン4内に冷却水が完全に送り込まれなくなり、シ
リンダ温度が更に上昇した場合は、冷却水センサ11,
温度センサ12ともに作動する。このため、バッテリ3
1からブザー32,LED35,LED36に電流が流
れて、ブザー32が吹鳴し、LED35,36がともに
点燈する。更に、この場合は、コントロールユニット4
0内の設定回転数切替回路43の図2のE,F点がとも
にアースされるので、当該設定回転数切替回路43の出
力である回転数制御回路42内のコンパレータの基準電
圧が第1の設定回転数α1 より低い第2の設定回転数
α2 (例えば、1000rpm)に対応する電圧以下
になるようになっている。このため、回転数制御回路4
2によりエンジン回転数が第2の設定回転数α2 以下
に制限される。
【0016】ここで、設定回転数α1 ,α2 を上記
のように定めた理由について、図8を参照しつつ説明す
る。 この図8は、1000〜5000rpmまでの1000
rpm毎のある一定時間でのシリンダ壁温の変化を示し
たものであり、実線は平常時,点線は冷却水が減少した
時、一点鎖線は冷却水が完全になくなった時をそれぞれ
示す。実線で示す平常時は、全回転数領域でほぼ一定の
値となっている。これは、回転数が上昇すると発熱は大
きくなるが、クランクシャフトに連動するウォータポン
プ3の揚水量も回転数に比例して増加するので両者が平
衡し、ほぼ一定の温度が保たれるためである。点線で示
す冷却水が減少した場合は、回転数の上昇に伴い温度も
上昇するが、冷却水が完全にないわけではないので、し
ばらくすると一定温度に落ち着く。一点鎖線で示す冷却
水が完全にない場合は、エンジンの冷却に寄与するもの
は外気のみであるため、外気温が極端に低くない限りは
、温度波上昇し続け、回転数が高いほど温度上昇率は大
きくなる。この場合において、外気温が極端に低い場合
は、点線のような変化となる。従って、冷却水が減少し
た場合、あるいは冷却水がなくても外気温が極端に低い
場合には、エンジン回転数をアイドリング回転数より幾
分高めの回転数α1 (例えば、3000rpm)以下
に制限し、完全に冷却水がなくなりシリンダ温度も高く
なる場合は非常にエンジンの焼き付きの可能性が高いの
で、低い回転数α2 以下に強制的に制限することとし
たものである。即ち、冷却水に異常はあるが、直ちにエ
ンジンの過熱が進行して焼き付く可能性の低い時は、あ
る程度の航行はできる回転数α1 以下に制限し、直ち
に焼き付く可能性の高い時は自艇の位置を確保し、非常
にゆっくりとではあるが移動はできる程度の回転数α2
 以下に制限することにより、エンジンの焼き付きを効
果的に抑制し、修理可能な場所までの移動を可能にせん
としたものである。
【0017】以上説明したように、本実施例によれば、
従来事前に検知することが困難であった外気温が極端に
低い寒冷時におけるエンジンの異常温度上昇や冷却水減
少時のシリンダ上部の異常温度上昇を検知することがで
き、かかる場合にエンジンの過熱の進行,焼き付きが発
生するのを有効に防止することが可能となり、冷却水異
常によるエンジンの焼き付きの可能性の程度,即ち,焼
き付きの可能性があまり高くない場合、非常に高い場合
、に応じて2段階のエンジン回転数制限が行なわれ、ブ
ザー32の吹鳴とともにそれぞれLED35,LED3
6のいずれか一方の点燈、LED35,36両者の点燈
が行なわれ、運転者はこの異常内容を直ちに認識するこ
とができ、しかも後者の場合であっても修理可能な位置
までの移動は可能であるため、冷却水異常が発生しても
比較的安心して航行することができる。また、本実施例
では、マイコン等を使用する必要がないので比較的低コ
ストであり、異常検出用のセンサが2つになるため、い
ずれかのセンサが異常となっても他方のセンサにより冷
却水の異常を検知できるのでエンジンの焼き付きの兆候
の見逃しが少なくなり、冷却水センサの取り付け位置を
必ずしも上部シリンダにする必要がないので、レイアウ
ト上の自由度が広がる。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
冷却水の異常を温度センサと冷却水センサの両方で検知
するようになっていることから、従来事前に検知するこ
とが困難であった外気温が極端に低い寒冷時における冷
却水の大幅な減少の場合には、シリンダ温度が上がらな
くても冷却水センサによりこれを検出することができ、
冷却水減少時のシリンダ上部の異常温度上昇の場合には
、冷却水センサが作動しなくても温度センサによりこれ
を検知することができ、かかる場合にエンジンの過熱の
進行,焼き付きが発生するのを有効に防止することが可
能となり、冷却水異常によるエンジンの焼き付きの可能
性の程度に応じて2段階のエンジン回転数制限が行なわ
れ、前記両センサが作動する直ちにエンジンの過熱が進
行し焼き付くおそれのある場合には、一段と低い第2の
設定回転数以下にエンジン回転数が制限され、これによ
り焼き付きの発生を効果的に抑制することができ、回転
数制限に併せて第1,第2の警告手段のいずれか一方も
しくは両方により警告が行なわれるので、運転者はこの
異常の程度を直ちに認識することができ、しかも後者の
場合であっても第2の設定回転数を適当に設定すること
により修理可能な位置までの移動が可能となり、これが
ため、冷却水異常が発生しても比較的安心して航行する
ことができるという従来にない優れた船外機の過熱防止
装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック回路図である
【図2】図1のコントロールユニット内回転数制御部の
構成を示すブロック回路図である。
【図3】船外機の冷却水の流れを示す系統図である。
【図4】冷却水センサ及び温度センサの実際の取付位置
を示す斜視図である。
【図5】温度センサの内部構成を示す図である。
【図6】図5の動作説明図である。
【図7】冷却水センサの構成を示す図である
【図8】平
常時,冷却水減少時及び冷却水がない時のシリンダ壁温
と回転数との関係を示す線図である。
【符号の説明】
4  エンジン 11  冷却水センサ 12  温度センサ 35  第1の警告手段としてのLED36  第2の
警告手段としてのLED42  回転数制御回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  エンジン温度が所定の設定温度に達し
    た場合に作動する温度センサと、前記エンジン内の冷却
    水の有無を検出し冷却水が無い場合に作動する冷却水セ
    ンサと、これらのセンサにそれぞれ連動して作動する第
    1,第2の警告手段とを備え、前記両センサに、当該両
    センサに連動して作動し、該両センサのいずれか一方が
    作動した場合には回転数制御回路の制御回転数を強制的
    に第1の設定回転数以下に制限し、両センサとも作動し
    た場合には前記制御回転数を強制的に前記第1の設定回
    転数より低い第2の設定回転数以下に制限する回転数制
    限手段が併設されていることを特徴とした船外機の過熱
    防止装置。
JP7558191A 1991-03-15 1991-03-15 船外機の過熱防止装置 Withdrawn JPH04287851A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0715167A2 (en) 1994-11-14 1996-06-05 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Apparatus for analyzing air/fuel ratio sensor characteristics

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0715167A2 (en) 1994-11-14 1996-06-05 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Apparatus for analyzing air/fuel ratio sensor characteristics
US5648601A (en) * 1994-11-14 1997-07-15 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Apparatus for analyzing air/fuel ratio sensor characteristics

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