JPH04287389A - 集積型半導体レーザ素子 - Google Patents

集積型半導体レーザ素子

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JPH04287389A
JPH04287389A JP7701691A JP7701691A JPH04287389A JP H04287389 A JPH04287389 A JP H04287389A JP 7701691 A JP7701691 A JP 7701691A JP 7701691 A JP7701691 A JP 7701691A JP H04287389 A JPH04287389 A JP H04287389A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光情報処理、光計測等に
有用な緑青色レーザ光源に関し、特に緑青色帯の光を発
生する集積型半導体レーザ素子に関する。
【0002】
【従来の技術】緑青色レーザ光源は、光計測に広く用い
られているが、光計測以外の分野でも光ディスク用の光
源として高密度化が可能となるので、近年その需要が高
まっている。光ディスクに応用する場合には小型化が必
須であるが、小型であってしかも高い効率で発振する半
導体レーザでは、現在のところ緑青色発振が得られてい
ない。そこでGaAs/AlGaAs半導体レーザから
の0.8μm帯の発振光を非線形光学素子に入力し、緑
青色の第2高調波(SHG)を得る研究が活発となって
いる。図5は、従来の第2高調波を利用した緑青色レー
ザの構成例である(電子通信技術研究報告  OQE9
0−23)。半導体レーザ14からの0.81μmの発
振光は、結合光学系15を経て、共振器内に設置したN
d:YAGロッド16に入力される。励起光により反転
分布状態となったNd:YAGは、1.064μmの発
振光を出射するが非線形光学素子のKTP17が同じ共
振器内に設置してあるため、第2高調波である0.53
2μmの緑色レーザ光が出力反射鏡18から出射される
。SHGの変換効率は入射光密度に比例するが、図5の
構成例ではKTP17が共振器内に設置されているから
、共振器内の高い光密度を利用でき、高い効率で緑色S
HG発光が得られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の技
術では、共振器を構成するミラーだけでなく励起用半導
体レーザ14の発振光をNd:YAGロッド16に導く
結合光学系15が必要となるから、装置の小型化には限
界がある。さらに図5の構成では、半導体レーザ14を
励起源としてNd:YAGレーザを発振させ、その発振
光からSHG光を取り出すという、二段階のプロセスを
経ている。従って入力電力に対して得られるSHG出力
が小さく、低消費電力化が困難である。加えてこの方法
では、Nd:YAGレーザの緩和時間が長いので光ディ
スクの書き込みで必要な〜MHz以上の高速変調が不可
能である。こうした小型化、低消費電力化及び高速変調
が従来の技術の課題であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めに本発明が提供する手段には三つあり、その第1は、
互いに光学的に結合した発光部と波長変換部との二領域
をGaAs基板上に構成してなる集積素子において、前
記発光部には、発振波長λのGaAs/AlGaAsま
たはInGaAs/AlGaAsダブルヘテロ型半導体
レーザが形成されており、前記波長変換部には、ZnS
e/ZnS歪超格子から構成されるスラブ型光導波層が
形成されており、前記発光部の端面には波長λに対して
高反射率の誘電体多層膜が形成されており、前記波長変
換部の端面には波長λに対するよりも波長λ/2に対し
て低い反射率を示す誘電体多層膜がそれぞれ形成されて
いることを特徴とする。
【0005】本発明が提供する第2の手段は、互いに光
学的に結合した発光部と波長変換部との二領域をGaA
s基板上に構成してなる集積素子において、前記発光部
には、発振波長λのGaAs/AlGaAsまたはIn
GaAs/AlGaAsダブルヘテロ分布反射型(DB
R)半導体レーザが形成されており、前記波長変換部に
は、ZnSe/ZnS歪超格子から構成されるスラブ型
光導波層が形成されており、発光部の端面には、波長λ
に対して高反射率の誘電体多層膜が形成されており、前
記波長変換部の端面には、波長λに対するよりも波長λ
/2に対して低い反射率を示す誘電体多層膜が形成され
ていることを特徴とする。
【0006】本発明が提供する第3の手段は、前記一つ
目または二つ目の構造において、前記発光部と波長変換
部との結合部の近傍における前記波長変換部に周期(2
m+1)λ/4neff (neff :波長変換部の
等価屈折率の、m:正の整数)のグレーティングが形成
されていることを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明の第1の構造では、GaAs/AlGa
As−SCH量子井戸活性層3で発生した発振光は直接
結合したZnSe/ZnS歪超格子光導波層6を経由し
て、両端面に反射鏡として形成されている誘電体膜11
,12の間で共振する。ZnSe,ZnSは尖亜鉛鉱型
の結晶構造であるから〜200*10−9esuの高い
非線形光学定数を持ち、かつワイドギャップの半導体で
あるから0.4μm以上の光に対して透明である。従っ
て光導波層6において、〜0.8μmの発振光の第二高
調波を効率よく発生することができる。この構造では、
両端面に誘電体膜11,12で形成された高反射ミラー
でなる共振器の内部に非線形光学媒体が設置されており
、加えてこの非線形光学媒体には二次元的な光閉じ込め
を可能とする光導波路が形成されているので高い光密度
を容易に実現することができる。第二高調波の変換効率
は光密度に比例するので、高光密度は高効率変換をもた
らす。この際両領域結合部近傍に、発振波長λに対して
周期(2m+1)λ/4neff (neff :波長
変換部の等価屈折率、m:正の整数)の結合グレーティ
ング7を形成することにより、発振光はこの部分を透過
できるが、第二高調波は透過できないようにすることが
できる。従って波長変換部で発生した高調波は、発光部
に入射して吸収されることなく、透過特性をもつ出力側
誘電体膜11から効率よく取り出すことができる。
【0008】本発明の第2の構造ではDBRグレーティ
ング13を設けることができる。この構造では、GaA
s/AlGaAs−SCH量子井戸活性層3で発生した
光は、誘電体膜12とDBRグレーティング13の間で
共振する。発振光は直接結合で非線形光学媒体であるZ
nSe/ZnS歪超格子光導波層6に導かれる。しかし
出力側誘電体膜11も発振光に対して高反射となってい
るから、発振光はDBRグレーティング13と誘電体膜
11の間で再び共振する。この際に発振光は、DBRグ
レーティング13のブラッグ波長によって決定されるか
ら、DBRグレーティング13で選択された発振光は波
長変換部でも必ず共振する。加えてこの構造でも、二次
元的な光閉じ込めを可能とする光導波路が形成されてい
るので、高効率変換に有利な高い光密度を容易に実現す
ることができる。
【0009】さらに第1、第2いずれの構造でも、半導
体レーザからの発振光を直接結合で非線形光学媒体に導
いているので、むだな損失がなく入力電力に対する変換
効率も高い。また半導体レーザは、緩和時間が極めて短
いため〜GHz領域まで直接変調が可能であり、光ディ
スクの書き込み用光源にも適用できる。本発明の集積型
半導体レーザ素子はGaAs基板上にモノリシックに形
成されており、個別の半導体レーザと同程度の極めて小
型の光源である。以上より本発明の構造では、高効率で
直接変調可能な超小型の緑青色レーザ光源を実現するこ
とができる。
【0010】
【実施例】以下に図面を参照して本発明の実施例を詳し
く説明する。図1及び図2はそれぞれ本発明の第1の構
造に係る一実施例を示す構造斜視図および断面図である
。まずn−GaAs基板1上にMOVPEまたはMBE
等の気相成長法を用いて、n−AlGaAsクラッド層
2、GaAs/AlGaAs−SCH量子井戸活性層3
、p−AlGaAsクラッド層4を順次積層する。量子
井戸活性層3は層厚70〜100ÅのGaAs井戸層と
AlGaAs光ガイド層から成るSCH構造である。 次にウエットエッチングまたはドライエッチングを用い
て部分的に成長層2,3,4を除去した後、再びMOV
PE気相成長法を用いて除去した部分にノンドーブのZ
nSe/ZnS歪超格子クラッド槽5、ZnSe/Zn
S歪超格子光導波層6、ZnSe/ZnS歪超格子クラ
ッド層5を順次に選択的に成長する。この時、量子井戸
層活性層3と光導波層6の位置を一致させておくことが
重要である。ZnSe,ZnSはGaAsに対してそれ
ぞれ+0.3%、−4.6%の格子不整をもっているが
、数10Å程度の薄膜で超格子を形成すればミスフィッ
ト転位も発生せず、良好なエピタキシャル成長層を得る
ことができる。この際例えば、光導波層6ではZnSe
:10Å/ZnS:10Åの超格子、クラッド層5では
ZnSe:10Å/ZnS:20Åの超格子というよう
にZnSの層厚に対するZnSeの層厚を光導波層6で
はクラッド層5よりも高めて設定する。ZnSeはZn
Sより屈折率が大きいので、光導波層6の平均的な屈折
率はクラッド層5のそれより高くなり、発振光を効果的
に導波することが可能となる。また超格子層のバンドギ
ャップは、ほぼ平均組成で与えられると考えられるため
、ZnSe:10Å/ZnS:10Åの超格子からなる
光導波層6の等価バンドギャップは〜3.15eVとな
る。従って光導波層6は〜0.4μm以上の光に対して
は透明となり、〜0.8μmの発振光およびその第二高
調波を吸収することなく導波することができる。また光
導波層6の層厚を制御することにより、発振光の等価屈
折率と第二高調波の等価屈折率とを一致させることがで
きる。従って光導波層6の層厚を適切に制御することに
より、高効率変換には不可欠な位相整合条件を満足させ
ることができる。次に波長変換部の両領域結合部近傍に
、二光束干渉露光法により周期(2m+1)λ/4ne
ff1(Neff1:波長変換部の等価屈折率、m:正
の整数、λ:発振光波長)の結合グレーティング7を形
成する。さらに水平横モードを制御するためのリッジ構
造をウェットエッチングまたはドライエッチングにより
形成し、n電極8、p電極9および誘電体保護膜10を
形成する。この場合P電極9は発光部のみに形成する。 最後に発光部端面に〜0.8μmの発振光に対して高反
射となる誘電体膜12を、波長変換部端面には〜0.8
μmの発振光に対して高反射かつ〜0.4μmの第二高
調波に対して低反射となる誘電体膜11を形成して本発
明に係わる一実施例の構造が完成する。
【0011】図3及び図4はそれぞれ本発明の第2の構
造に係わる実施例を示す構造斜視図および断面図である
。前述の図1及び図2の構造と同様に発光部と波長変換
部にそれぞれエピタキシャル成長した後、発光部の両領
域結合部近傍に二光束干渉露光法によりDBRグレーテ
ィング13を形成する。DBRグレーティング13の周
期は、発振光λに対して反射として作用するようにmλ
/2neff2(neff2:発光部の等価屈折率、m
:正の整数)とする。非注入とした量子井戸層は、その
発振光に対して低損失な導波路となるため、この構造で
高効率なDBR発振が得られる。その後は前述の構造と
同様に、結合グレーティング7、n電極8、p電極9、
誘電体保護膜10、出射側誘電体膜11、裏面側誘電体
膜12を形成する。この際p電極9は、DBRグレーテ
ィング13を除いた発光部のみに形成する。この結果、
本発明に係わる第二の実施例の構造が完成する。
【0012】本発明の第1の構造では、GaAs/Al
GaAs−SCH量子井戸層3で発生した発振光は直接
結合したZnSe/ZnS歪超格子光導波層6を経由し
て、両端面に反射鏡として設けられた誘電体膜11,1
2の間で共振する。ZnSe,ZnSは尖亜鉛鉱型の結
晶構造であるから〜200*10−9esuの高い非線
形光学定数を持ち、かつワイドギャップの半導体である
から0.4μm以上の光に対して透明である。従って光
導波層6において、〜0.8μmの発振光の第二高調波
を効率よく発生することができる。この構造では、両端
面の誘電体膜11,12でなる高反射ミラーで構成され
た共振器の内部に非線形光学媒体が設置されており、加
えてこの非線形光学媒体には二次元的な光閉じ込めを可
能とする光導波路が形成されているので、高い光密度を
容易に実現することができる。第二高調波の変換効率は
入射光密度に比例するので、高光密度は高効率変換をも
たらす。この際両領域結合部近傍には、発振波長λに対
して周期(2m+1)λ/4neff (neff :
波長変換部の等価屈折率、m:正の整数)の結合グレー
ティング7を形成することにより発振光はこの部分を透
過できるが、第二高調波は透過できない。従って波長変
換部で発生した高調波は、発光部に入射して吸収される
ことなく、透過特性をもつ出力側誘電体膜11から効率
よく取り出すことができる。
【0013】本発明の第2の構造では、GaAs/Al
GaAs−SCH量子井戸層3で発生した光は、裏面側
誘電体膜12とDBRグレーティング13の間で共振す
る。発振光は直接結合で非線形光学媒体であるZnSe
/ZnS歪超格子光導波層6に導かれる。しかし出力側
誘電体膜11も発振光に対して高反射となっているから
、発振光はDBRグレーティング13と誘電体膜11の
間で再び共振する。この際発振光は、DBRグレーティ
ング13のブラッグ波長によって決定されるので、DB
Rグレーティング13で選択された発振光は波長変換部
ても必ず共振する。加えてこの構造でも、二次元的な光
閉じ込めを可能とする光導波路が形成されているから、
高効率変換に有利な高い光密度を容易に実現することが
できる。
【0014】さらに第1、第2いずれの構造でも、半導
体レーザからの発振光を直接結合で非線形光学媒体に導
いているので、むだな損失がなく入力電力に対する変換
効率も高い。また半導体レーザは、緩和時間が極めて短
いため〜GHz領域まで直接変調が可能であり、光ディ
スクの書き込み用光源にも適用できる。本発明の緑青色
光源はGaAs基板上にモノリシックに形成されており
、半導体レーザと同程度の極めて小型の光源である。 以上より本発明の構造では、高効率で直接変調可能な超
小型の緑青色レーザ光源を実現することができる。
【0015】以上に示した本発明の実施例では、GaA
s/AlGaAs量子井戸を用いたリッジ導波型横モー
ド制御構造を示したが、InGaAs/AlGaAs歪
量子井戸を用いてもよく、また他の横モード制御構造を
用いても全く同様の構造を形成することができる。
【0016】
【発明の効果】以上に実施例を挙げて詳しく説明したよ
うに、本発明によれば、小型で、消費電力が低く、しか
も高速に変調でき、緑青色光を出力する集積型半導体レ
ーザ素子を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係わる構造斜視図である。
【図2】図1の実施例に係わる断面および共振状態を示
す図である。
【図3】本発明の別の実施例に係わる構造斜視図である
【図4】図3の実施例に係わる断面および共振状態を示
す図である。
【図5】従来の技術により緑青色光を得る構成を示す図
である。
【符号の説明】
1    n−GaAs基板 2    n−AlGaAsクラッド層3    Ga
As/AlGaAs−SCH量子井戸活性層4    
p−AlGaAsクラッド層5    ZnSe/Zn
S歪超格子クラッド層6    ZnSe/ZnS歪超
格子光導波層7    結合グレーティング 8    n電極 9    p電極 10    誘電体保護膜 11    出射側誘電体膜 12    裏面側誘電体膜 13    DBRグレーティング 14    半導体レーザ 15    結合光学系 16    Nd:YAG 17    KTP 18    出力反射鏡

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  互いに光学的に結合した発光部と波長
    変換部との二領域をGaAs基板上に構成してなる集積
    素子において、前記発光部には、発振波長λのGaAs
    /AlGaAsまたはInGaAs/AlGaAsダブ
    ルヘテロ型半導体レーザが形成されており、前記波長変
    換部には、ZnSe/ZnS歪超格子から構成されるス
    ラブ型光導波層が形成されており、前記発光部の端面に
    は波長λに対して高反射率の誘電体多層膜が形成されて
    おり、前記波長変換部の端面には波長λに対するよりも
    波長λ/2に対して低い反射率を示す誘電体電体多層膜
    が形成されていることを特徴とする集積型半導体レーザ
    素子。
  2. 【請求項2】  互いに光学的に結合した発光部と波長
    変換部との二領域をGaAs基板上に構成してなる集積
    素子において、前記発光部には、発振波長λのGaAs
    /AlGaAsまたはInGaAs/AlGaAsダブ
    ルヘテロ分布反射型半導体レーザが形成されており、前
    記波長変換部には、ZnSe/ZnS歪超格子から構成
    されるスラブ型光導波層が形成されており、前記発光部
    の端面には波長λに対して高反射率の誘電体多層膜が形
    成されており、前記波長変換部の端面には波長λに対す
    るよりも波長λ/2に対して低い反射率を示す誘電体多
    層膜が形成されていることを特徴とする集積型半導体レ
    ーザ素子。
  3. 【請求項3】  前記発光部と波長変換部との結合部の
    近傍における前記波長変換部に周期(2m+1)λ/4
    neff (neff :波長変換部の等価屈折率、m
    :正の整数)のグレーティングが形成されていることを
    特徴とする集積型半導体レーザ素子。
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