JPH04286996A - 不純物除去装置 - Google Patents

不純物除去装置

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JPH04286996A
JPH04286996A JP3051079A JP5107991A JPH04286996A JP H04286996 A JPH04286996 A JP H04286996A JP 3051079 A JP3051079 A JP 3051079A JP 5107991 A JP5107991 A JP 5107991A JP H04286996 A JPH04286996 A JP H04286996A
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JP
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coolant
radioactive
impurity
cesium
removal
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JP3051079A
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Takayoshi Hikichi
引地 貴義
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高速増殖炉における冷
却材中の酸素等の不純物を除去する不純物除去装置に係
り、特に、通常は冷却材中に含まれるマンガン54等の
放射性腐食生成物を除去し炉心燃料破損等が発生した場
合には冷却材中に放出されるセシウム137等の放射性
核分裂生成物を除去するに好適な一体型不純物除去装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】高速増殖炉の冷却材中には酸素、水素等
の不純物の他に、非放射性のセシウム等が不純物として
存在する。特に、冷却材によるプラント構成材料の腐食
を促進する酸素の除去は、一般に例えば除去材としてス
テンレス鋼などの金属製ワイヤメッシュを充填しその中
を流れる冷却材の温度を低くしたコールドトラップと呼
ばれる不純物除去装置により行われている。その断面図
は図7に示すとおりである。図7において、コールドト
ラップは外筒1の内部に内筒2を内蔵しており、さらに
内筒2の下部多孔板3と上部多孔板4との間に不純物除
去材5が充填され、保持されている。冷却材は図中矢印
で示すようにコールドトラップ内を流れる。即ち、冷却
材入口配管6よりコールドトラップ内に流れ込んだ冷却
材は、外筒1と内筒2の間を矢印のように下降する。こ
の間に冷却材は図示しない外筒1と内筒2の間に設けら
れた冷却ガス等の流体が流れる冷却管により熱を奪われ
て冷却されながら最下端に至る。ここで冷却材の流れは
逆転し、下部多孔板3より内筒2の不純物除去材5中に
入り、ここを通って上部多孔板4より冷却材出口配管7
へと流れ出て行く。冷却材中の不純物の捕獲機構は冷却
材が不純物の飽和温度以下に冷却されることにより、そ
の温度で不溶の不純物が冷却材中に析出し、これを不純
物除去材5が物理吸着等により捕獲し、保持すると考え
られている。一方、炉心燃料の破損が発生した時には冷
却材中にセシウム137等の放射性核分裂生成物(FP
)が放射性不純物として含まれてくる。特に、放射性セ
シウムの除去には、例えば日刊工業新聞社発行「原子力
工業」第33巻、第11号、62〜79ページ(198
7年)に記載されているように、コールドトラップと概
略よく似た構造が許され、除去材としてセシウム捕獲力
の強い網状ガラス質カーボン(セシウム等アルカリ金属
と層間化合物を形成すると言われている)等を用いる放
射性核分裂生成物除去装置(セシウムトラップ)が用い
られており、今後作られる高速増殖炉プラントではこれ
らの装置の併設が必須の設備となりつつある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、冷却
材中の不純物に対し除去を必要とする不純物の種類によ
ってコールドトラップとセシウムトラップという二つの
不純物除去装置を、例えば冷却材の純化系に別個に並列
、あるいは直列(直列の場合はバイパスライン等を設け
る)に配置し、必要に応じて両装置を切りかえて運転せ
ざるを得なかった。これは両装置の運転温度条件の違い
(コールドトラップは通常120〜150℃前後、セシ
ウムトラップは150〜200℃前後)に加え、セシウ
ムトラップの除去材に使うカーボンは冷却材中にもとも
と不純物として存在している非放射性セシウムを捕獲し
、炉心燃料破損が発生して放射性セシウムが冷却材中に
放出され、この除去が必要な時にはすでに非放射性セシ
ウムにより捕獲能力が飽和してしまい、放射性セシウム
が近づいてもそれを捕獲しない可能性がある。このため
、通常セシウムトラップへの冷却材の流れを止めておか
ねばならないため、従来技術では運転のしやすいため別
々に二つの装置を製作して設置せざるを得なかった。 このため、切りかえバルブや付属する冷却材流通配管等
の付帯設備が多くて複雑となり、プラント設備としての
小型軽量化が図れず、コストがかかり、設備増大,大型
化せざるを得ないという問題があった。また、セシウム
トラップの除去材に使うガラス質カーボンは構造上脆く
、大きな外力がかかると細かく崩れるため、その取扱い
(特に、装置内に組み込む時等)には注意が必要であつ
た。さらに、中性子照射で放射化された炉心構造物の構
成材料が高温の冷却材により腐食され、炉心燃料破損の
有無にかかかわらず冷却材中にマンガン54等の放射性
腐食生成物(CP)が放出されてくる。これを除去する
ため、特にマンガン54の除去に有効なニッケル材を除
去材として用いる放射性腐食生成物除去装置(CPトラ
ップ)をさらに別個に設置せねばならなかった。
【0004】本発明の目的は、コールドトラップとセシ
ウムトラップの両機能に加えて、CPトラップの機能を
一体型した不純物除去装置を用いてプラント設備の大幅
な小型軽量化を図ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、複数の機能をもつ不純除去装置の構造を以下のよう
にした。即ち、冷却材中に存在する酸素等不純物を除去
する除去材を充填した筒をコールドトラップ筒として、
通常原子炉が正常に運転されている場合には冷却材がこ
の部分を流通するようにした。さらに、このコールドト
ラップ筒の内部に通常は冷却材が流れないセシウム等放
射性核分裂生成物の除去材を充填した筒をセシウムトラ
ップ筒として設置した。コールドトラップ筒内で、セシ
ウムトラップ筒はその外壁がコールドトラップ筒の内壁
にそって上下に移動できる構造とし、かつ、それぞれの
壁に通常その位置が不一致の冷却材流通孔を設け、必要
に応じてセシウムトラップ筒を上下動させて両側に設け
た流通孔の位置を一致させることにより、炉心燃料破損
等原子炉の異常時には冷却材の流れをセシウムトラップ
筒へ切りかえられるようにした。なお、図7においてコ
ールドトラップ筒内に流入する冷却材を冷却する図示し
ない冷却管の内部流体は、冷却材をセシウムトラップ筒
に流す時にはセシウムトラップの運転温度がコールドト
ラップの運転温度よりも若干高いので、コールドトラッ
プの運転温度を調整する時の温度よりも少し高い温度の
ガス等の流体を用いてセシウムトラップ筒の運転温度を
調整するようにした。本発明では冷却材中に存在する放
射性腐食生成物を除去するためにコールドトラップ及び
セシウムトラップのそれぞれの筒内に充填する除去材の
構造を以下のようにした。即ち、放射性腐食生成物、例
えば、マンガン54を効果的に除去するニッケル材を核
としてこの周りにコールドトラップ筒及びセシウムトラ
ップ筒それぞれに充填して用いる除去材を囲むように配
置するかまたはそれぞれに用いる除去材の周りにニッケ
ル材を配置するかあるいは除去材をニッケル材により支
持する等の構造とした。
【0006】
【作用】本発明では、通常、原子炉が正常に運転されて
いる場合には冷却材はコールドトラップ筒を流れ、不純
物除去装置は冷却材中の酸素等不純物を除去するコール
ドトラップ筒としての働きをする。しかし、炉心燃料破
損等原子炉での異常が生じた場合にはセシウムトラップ
筒を上下させてコールドトラップ筒との冷却材流通孔を
一致させることにより冷却材はセシウムトラップ筒内へ
流れ込み、これにより冷却材中に放出されてくるセシウ
ム等の放射性核分裂生成物を除去するセシウムトラップ
筒としての働きをさせることができる。本発明の不純物
除去装置では、コールドトラップ筒,セシウムトラップ
筒としていずれの使用状態でも、冷却材中に含まれる放
射性腐食生成物はそれぞれの筒に充填されている除去材
に囲まれた、あるいは除去材を囲むニッケル材、または
それぞれの筒内の所定位置に除去材を保持、あるいは支
持する働きをするニッケル材により冷却材中より除去さ
れる。なお、ニッケル材はこれが除去材の芯材として、
あるいは除去材を保護するカバーとなって除去材の見か
け上の強度を増し、崩れやすい網状ガラス質カーボン製
放射性核分裂生成物除去材の破損が軽減、あるいは防止
できる。このように、冷却管内を流れる流体温度、ある
いは種類を変えることで不純物除去材へ流入する冷却材
温度を高くしたり低くしたりが任意にでき、不純物除去
材の不純物捕獲に最適な冷却材温度条件が選定できる。
【0007】本発明は原子炉の正常運転時には酸素等の
不純物の除去が、原子炉の異常時にはセシウム等の放射
性核分裂生成物の除去が、さらに原子炉の運転状態にか
かわらず放射性腐食生成物の除去がいずれも一つの不純
物除去装置で簡単にでき、従来技術に比べプラント設備
として大幅な小型軽量化が図れる。
【0008】
【実施例】図1は本発明になる不純物除去装置の断面図
である。図1において、外筒1の内部に内筒2が設けら
れており、さらに内筒2の内側には最内筒8が設けられ
ている。内筒2と最内筒8の間には後述する構造のステ
ンレス鋼等金属製ワイヤメッシュ等とニッケル材で作ら
れた本発明になる酸素等の不純物を除去する不純物除去
材5(図を見やすくするために不純物除去材5はその一
部を図示してある)が円筒状に充填されている。以後、
この部分をコールドトラプ筒と呼ぶ。最内筒8にはコー
ルドトラップ筒冷却材流通孔9が設けられている。さら
に、最内筒8の内側には後述する構造の網状ガラス質カ
ーボン等とニッケル材で作られた本発明になるセシウム
等放射性核分裂生成物を除去する放射性核分裂生成物除
去材10(図を見やすくするために放射性核分裂生成物
除去材10はその一部を図示してある)を充填したセシ
ウムトラップ筒11が設けられており、最内筒8の内側
外壁にそって上下に動くことができる。また、セシウム
トラップ筒11にはセシウムトラップ筒冷却材流通孔1
2が設けられており、かつ、上部の内筒2と最内筒8の
間にはコールドトラップ筒の上部冷却材流出孔13を塞
ぐことができる盲栓14が設けられている。図1では、
セシウムトラップ筒11は図示しない上下駆動機構によ
って図中黒ぬり矢印方向にコールドトラップ筒内で持ち
上げられている。なお、本発明になる不純物除去装置の
気密はフランジ15及び上下に伸び縮みするベローズ1
6によって保持されている。また、セシウムトラップ筒
11の上方に持ち上げられたときの位置は最内筒8の上
端に設けられた固定つば17によって定められている。 図1における冷却材の流れは図1中で矢印で図示するよ
うに冷却材入口配管6より流入し、外筒1と内筒2の間
を図示しない冷却ガス等の流体が流れる冷却管により冷
却されて下端に至り、ここで流れ方向が逆転して下部多
孔板3及び最内筒8下部のコールドトラップ筒冷却材流
通孔9を通って不純物除去材5に入り、ここで酸素等の
冷却材中不純物が除去される。その後、冷却材は上部仕
切り板4´に設けられた上部冷却材流通孔13より出て
冷却材出口配管7側に流出していく。即ち、本発明の図
1でセシウムトラップ筒冷却材流通孔12の位置はコー
ルドトラップ筒冷却材流通孔9の位置に対しセシウムト
ラップ筒11が持ち上げられているためくい違っており
、かつセシウムトラップ筒11上部のセシウムトラップ
筒上部冷却材流出孔18が固定つば17で閉塞されてい
るため冷却材は放射性核分裂生成物除去材10充填部内
には流れ込めない。このため、冷却材はコールドトラッ
プ筒のみを流れ、結果として従来のコールドトラップと
同じように酸素等を除去する不純物除去装置となる。
【0009】次に、図2で炉心燃料破損等の原子炉の異
常発生時に対応すべく図1で説明した本発明になる不純
物除去装置を働かせる場合を説明する。
【0010】図2で、セシウムトラップ筒11は図示し
ない上下駆動機構によつて図中黒ぬり矢印方向コールド
トラップ筒内で押し下げられており、最内筒8下部に設
けた下部固定つば19により下方に押し下げられた時の
位置が定められている。但し、盲栓14が上部仕切り板
4´に挿入され、コールドトラップ筒の上部冷却材流出
孔13が閉塞された時にセシウムトラップ筒11の位置
が定められる構造とすることができるのは言うまでもな
い。この状態ではコールドトラップ筒冷却材流通孔9の
位置及びセシウムトラップ筒冷却材流通孔12の位置は
一致している。また、コールドトラップ筒の上部冷却材
流出孔13はセシウムトラップ筒11上部に設けた盲栓
14によって閉塞されており、かつセシウムトラップ筒
11上部のセシウムトラップ筒上部冷却材流出孔18は
固定つば17による閉塞が解かれ開放されているので、
冷却材はコールドトラップ筒よりセシウムトラップ筒1
1内へながれこむことが可能となる。即ち、図2におけ
る冷却材の流れは図2中矢印で図示するように冷却材入
口配管6より流入し、外筒1と内筒2の間を図示しない
冷却管内を流れる流体温度、あるいは種類を変えること
でセシウムの捕獲に最適な冷却材温度条件に設定されて
下端に至り、ここで流れの方向が逆転して下部多孔板3
を通って不純物除去材5内に入り、コールドトラップ筒
冷却材流通孔9及びセシウムトラップ筒冷却材流通孔1
2を通ってセシウムトラップ筒11に入る。ここで放射
性核分裂生成物により冷却材中のセシウム等核分裂生成
物が除去される。その後、冷却材はセシウムトラップ筒
上部多孔板20及びセシウムトラップ筒上部冷却材流出
孔18を通って冷却材出口配管7側に流出していく。な
お、図2で最内筒8下部とセシウムトラップ筒11底面
との間に形成される空間に冷却材がよどむ可能性がある
が、これは冷却材よどみ防止孔21により冷却材の流れ
を作ることにより防止できるものである。このように、
図2における不純物除去装置はセシウムトラップとして
機能する。即ち、不純物除去装置は図1で示したように
従来のコールドトラップとしての働きと、図2で示した
セシウムトラップとしての働きを内部に設けたセシウム
トラップ筒を上下に移動させるだけで兼用できるのであ
る。なお、不純物除去装置は図2で示したセシウムトラ
ップとして働かせて必要量の放射性核分裂生成物を冷却
材中より除去した後は、セシウムトラップ筒を動かして
図1で示したコールドトラップとして働く状態に戻すこ
とにより放射性核分裂生成物を装置内に閉じ込めること
ができ、かつ冷却材温度上昇に伴ってコールドトラップ
筒内より冷却材中に溶出した酸素等の不純物を再び捕獲
することができる。
【0011】ところで、本発明はもう一つの機能をもっ
ている。即ち、コールドトラップに用いる不純物除去材
5及びセシウムトラップに用いる放射性核分裂生成物除
去材10の構造を以下のようにすることにより、不純物
除去装置の使用状況に係らず冷却材中の放射性腐食生成
物の除去が常に可能となる。即ち、図3は本発明になる
除去材の一実施例としてセシウムトラップに応用した場
合の構造を示したものであり、放射性核分裂生成物除去
材10を核としてその外側にこれを囲むように放射性腐
食生成物除去材22を配置したものである。その形状,
大きさ、あるいはその厚み等は除去すべき不純物の量(
例えば設計時の概算計算で決める)や不純物除去装置の
大きさ等により任意に作成できる。図3では核となる網
状ガラス質カーボン等で作られた放射性核分裂生成物除
去材10を小さなボール状にしてその周囲をメッシュ状
、あるいは核となる放射性核分裂生成物除去材10にま
で貫通している多数の孔をもつ焼結状のニッケル材等で
作られた放射性腐食生成物除去材22が覆う構造として
示してある。これを必要な数だけ不純物除去装置内の筒
に充填して用いる。この除去材によると、冷却材が放射
性腐食生成物除去材22と接触すると冷却材中に含まれ
る放射性腐食生成物がニッケル材により捕獲されて除去
され、放射性腐食生成物除去材22の構造がメッシュ状
、あるいは核となる放射性核分裂生成物除去材10にま
で貫通している多数の孔をもつ焼結状であるため、冷却
材は内部の放射性核分裂生成物除去材10にまで浸入し
てこれに接触するためセシウム等放射性核分裂生成物が
捕獲され、除去される。また、構造上、崩れやすい網状
ガラス質カーボン製放射性核分裂生成物除去材22はそ
の表面を覆うニッケル材により除去材同士の衝突や除去
材を充填保持する機器の壁との衝突等による破損が防止
される。なお、本発明のように除去材を小さなボール状
として作ることにより除去材の表面積が大きくなり、不
純物捕獲量を増大させることができる。
【0012】以上は内部に放射性核分裂生成物の除去材
10を用いるセシウムトラップの除去材の構造を示した
が、内部にステンレス鋼製ワイヤメッシュ等で作つた酸
素等不純物の除去材を、例えば、同じようにボール状に
して充填することが可能である。この場合には、放射性
腐食生成物除去材22としての機能をもつコールドトラ
ップ用の除去材として使用することができる。なお、ス
テンレス鋼製ワイヤメッシュ等の形状は網状ガラス質カ
ーボン製放射性核分裂生成物除去材22等の形状と同様
、自由に決めることができる。
【0013】本発明では芯材として放射性腐食生成物除
去材22を用い、この周囲を不純物除去材5、あるいは
放射性核分裂生成物除去材10により覆う構造とするこ
とができる。この場合、不純物除去材としての効果は上
記したものと大差ない。問題は崩れやすい放射性核分裂
生成物の除去材10を用いる場合、表面にある放射性核
分裂生成物の除去材10同士が衝突しあって細かく壊れ
ることである。この場合の最も簡単な解決法は、図示し
ないがこの放射性核分裂生成物の除去材10のさらに外
側をメッシュ状、あるいは、内部の放射性核分裂生成物
の除去材10にまで貫通している多数の孔をもつ焼結状
ニッケル材で覆うことであり、多重層とすることにより
除去材としての強度が増し、放射性腐食生成物の除去効
果があがる。
【0014】本発明の除去材に関する他の実施例を図4
に示す。従来技術になる構造(形,寸法等)の除去材を
用いる場合、これをメッシュ状等の冷却材の流通を妨げ
ない形状のニッケル材で作られた、例えば、スペーサ2
3を除去材間に挿入する、あるいは、不純物除去装置の
除去材充填部位の形状に合わせたかご24に除去材を充
填し、それぞれの筒内の所定位置に除去材を保持するも
のである。これにより崩れやすい放射性核分裂生成物1
0の形状保持ができ、冷却材の流路も確保できるのであ
る。
【0015】本発明になる不純物除去装置の一実施例と
してコールドトラップ筒の内側にセシウムトラップ筒を
設ける構造を示したが、本発明ではこの逆の構造、即ち
、コールドトラップ筒の外側にセシウムトラップ筒を設
ける構造を採ることも可能である。それを本発明の他の
一実施例として図5及び図6に示し、以下説明する。 図5及び図6に見るように、装置の外観及び基本的な構
造は図1及び図2に示す装置の構造と大差ないが、今度
はコールドトラップ筒25がセシウムトラップ筒26の
最内筒27の内側外壁にそつて上下に動く構造である。 図5ではコールドトラップ筒25は図示しない上下駆動
機構によって図中黒ぬり矢印方向にセシウムトラップ筒
26内で下方に押し込まれており、コールドトラップ筒
冷却材流通孔9とセシウムトラップ筒流通孔12の位置
はくいちがつている。この場合、冷却材の流れは下部多
孔板3よりコールドトラップ筒25に入り不純物除去材
5部で酸素及び放射性腐食生成物等を除去され、上部多
孔板4及びコールドトラップ筒上部冷却材流出孔28を
通り冷却材出口配管7へ流れ出ていく。図6ではコール
ドトラップ筒25はセシウムトラップ筒26内で上方へ
引き上げられており、コールドトラップ筒冷却材流通孔
9とセシウムトラップ筒流通孔12の位置が一致してい
るため冷却材は図のようにセシウムトラップ筒流通孔1
2よりセシウムトラップ筒26に入りセシウムトラップ
筒の上部冷却材流出孔29を通つて冷却材出口配管7へ
流れ出ていく。この間に放射性核分裂生成物及び放射性
腐食生成物が除去される。
【0016】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、冷却材の流れ
を切り換えることにより一つの装置をコールドトラップ
として、またはセシウムトラップとして使うこともでき
、従来のように複数機器を純化系等に並設する必要がな
い。このため従来技術では犠牲にしていたプラント設備
の小型軽量化が図れ、大きなコスト低減が可能となる。 また、必要時以外には冷却材の流れを他のトラップ側に
切り換えて冷却材との接触を絶つことにより、例えば、
セシウムトラップのように除去材が非放射性セシウムを
除去することによりセシウム除去能力が飽和してしまい
燃料破損時に冷却材中の放射性セシウムを除去できない
という問題がなくなる。
【0017】請求項2および3による効果は、除去材の
内側又は外側に冷却材中の放射性腐食生成物を除去する
除去材を配置することにより請求項1の除去装置はCP
トラップとしての機能が追加される。
【0018】請求項4および5による効果は、除去材の
装置内での位置保持のほか、除去材同士や装置の壁等と
の不要な接触による破壊を防ぐ効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の放射性不純物除去機能をもつ不純物除
去装置をコールドトラップとして使用する一実施例の断
面図。
【図2】本発明の放射性不純物除去機能をもつ不純物除
去装置をセシウムトラップとして使用する一実施例の断
面図。
【図3】除去材を核として放射性腐食生成物除去機能を
付加する場合の除去材の構造の一実施例の説明図。
【図4】除去材の形状,位置を保持し、かつ放射性腐食
生成物の除去機能を付加する除去材の構造の一実施例の
断面図。
【図5】本発明の放射性不純物除去機能をもつた不純物
除去装置をセシウムトラップとして使用する他の実施例
の断面図。
【図6】本発明の放射性不純物除去機能をもつ不純物除
去装置をコールドトラップとして使用する他の実施例の
断面図。
【図7】従来技術のコールドトラップとして使用する不
純物除去装置の断面図。
【符号の説明】
5…不純物除去材、8…最内筒、9…冷却材流通孔、1
0…生成物除去材、11,26…セシウムトラップ筒、
12…冷却材流通孔、13,28…コールドトラップ上
部冷却材流出孔、18,29…セシウムトラップ上部冷
却材流出孔。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原子炉の運転中冷却材中に存在する不純物
    の除去材を内蔵する第一の容器を、前記原子炉の異常時
    に前記冷却材中に存在する放射化された放射性核分裂生
    成物の除去材を内蔵する第二の容器の内側に環状に重ね
    て配置し、前記第一の容器を前記第二の容器内の壁面に
    そって上下に移動させることにより、それぞれの容器が
    接する壁面それぞれに設けた冷却材の流通孔の位置を一
    致させたり、ずらしたりして一方の容器内を流れていた
    冷却材の流れを他方の容器内を流れる流路に切り替える
    ことにより前記冷却材中より除去が必要な不純物に適し
    た除去材を必要なときに任意に使い分けることを特徴と
    する不純物除去装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記原子炉の運転中、
    前記冷却材中に存在する不純物の除去材及び前記原子炉
    の異常時に前記冷却材中に存在する前記放射性核分裂生
    成物の除去材はそれぞれに使用する前記除去材の素材を
    内側に配置してその外側に前記原子炉の運転中冷却材中
    に存在する放射化された放射性腐食生成物を除去する除
    去材の素材により覆われ、前記原子炉の運転状態に係ら
    ず前記冷却材中より前記放射性腐食生成物を除去する不
    純物除去装置。
  3. 【請求項3】請求項1において、前記原子炉の運転中冷
    却材中に存在する不純物の除去材及び前記原子炉の異常
    時に前記冷却材中に存在する前記放射性核分裂生成物の
    除去材はそれぞれに使用する前記除去材の素材をメッシ
    ュ状、あるいは多数の孔が貫通する焼結体等の形状にし
    てその内部に前記原子炉の運転中前記冷却材中に存在す
    る放射性腐食生成物の除去材の素材を内側に配置し、前
    記原子炉の運転状態に係らず前記冷却材中より前記放射
    性腐食生成物を除去する不純物除去装置。
  4. 【請求項4】請求項2または3の前記不純物除去材は、
    それぞれが置かれる不純物装置内で、前記冷却材中に存
    在する前記放射性腐食生成物を除去する除去材の素材で
    作られたメッシュ状、あるいは多数の孔が貫通する焼結
    体等の形状の冷却材の流れを妨げないスペーサにより保
    持される不純物除去装置。
  5. 【請求項5】請求項2または3の前記不純物除去材は、
    それぞれが置かれる不純物装置内で、前記冷却材中に存
    在する前記放射性腐食生成物を除去する除去材の素材で
    作られたメッシュ状、あるいは多数の孔が貫通する焼結
    体等の形状の冷却材の流れを妨げないかごに内蔵されて
    保持される不純物除去装置。
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