JP2008249348A - 沸騰水型原子炉およびその非常用炉心冷却装置 - Google Patents

沸騰水型原子炉およびその非常用炉心冷却装置 Download PDF

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Abstract

【課題】沸騰水型原子炉において、スクラムできない事象が発生した時に重力落下式ECCSが作動した場合でも、未臨界状態を維持する。
【解決手段】原子炉圧力容器2を収容するドライウェル6および、圧力抑制プール20を有するウェットウェル7、を含む原子炉格納容器5と、炉心1よりも高い位置に配置されてほう酸水溶液を保有する重力落下式注水プール9と、原子炉事故時に重力落下式注水プール9内のほう酸水溶液を重力によって原子炉圧力容器2内に注入する非常用炉心注水配管系統と、原子炉格納容器5外に配置された静的格納容器冷却系プール24と、静的格納容器冷却系プール24内に配置された静的格納容器冷却系熱交換器12と、静的格納容器冷却系熱交換器12の上部とドライウェル6とを接続するドライウェル接続配管32と、静的格納容器冷却系熱交換器12内の不凝縮ガスを圧力抑制プール内に排出するガスベント管28と、を有する。
【選択図】図1

Description

この発明は、重力落下式非常用炉心冷却装置およびそれを用いた沸騰水型原子炉に関する。
沸騰水型原子炉の安全系設備の簡素化及び信頼性向上を主眼として、ポンプ等の動的機器を用いずに、自然力を利用して静的に機能する設備の導入の検討が進められている。このうち、事故時の原子炉への注水装置として、重力落下式の非常用炉心冷却系(Emergency Core-Cooling System。以下、「ECCS」と言う。)が知られている(特許文献1、2参照)。
通常の沸騰水型原子炉の原子炉格納容器はドライウェルとウェットウェルから構成され、ドライウェルには原子炉圧力容器が格納されている。ウェットウェルの内部には圧力抑制プールがあり、その水は、原子炉を停止して、炉心燃料を交換する際に燃料交換用プールの水張りにも使用される。
万一、原子炉圧力容器に接続する配管がドライウェルの内部で破断するような冷却材喪失事故(Loss-of-Coolant Accident。以下、「LOCA」と言う。)が発生すると、原子炉圧力容器内の水位が低下する。このとき、炉心の損傷を防止するために、原子炉圧力容器内の水位低あるいはドライウェルの圧力高の信号を検知した後、重力落下式注水プールに接続する重力落下式注水配管に設けられた隔離弁を開放することで重力落下式ECCSによって冷却水を原子炉圧力容器へ注入する。
注入された冷却水は、原子炉圧力容器の内部の水位を次第に上昇させる。その水位が破断した配管の位置にまで達すると、ドライウェルへ溢水し、ドライウェル下部領域を冠水させていく。ドライウェル下部領域を完全に冠水させるため、重力落下式注水プールには、たとえば、約1500mの大量の保有水を持たせる必要がある。
重力落下式注水プールはドライウェルと連通しており、原子炉圧力容器への注水性能は重力落下式注水プールの水頭で決定される。そのため、重力落下式注水配管に設けられた隔離弁を開放する前に、減圧弁を開放することによって、原子炉圧力容器とドライウェルとの圧力差を極力小さくしておく必要がある。また、炉心からの崩壊熱によって継続的に発生する蒸気の一部は、減圧弁を経てドライウェルに放出されるが、静的格納容器冷却系熱交換器に導かれて凝縮されるため、発生蒸気によって原子炉格納容器の圧力が過度に上昇することはない。このようにして、LOCA事象が発生した場合でも炉心および原子炉格納容器を冷却し、その健全性を維持することが可能となる。
一方、万一、何らかの原因で重力落下式注水配管の隔離弁あるいは減圧弁の開放不能に陥ると、炉心を冷却することができなくなり、炉心が損傷および溶融する可能性がある。このような場合には、溶融した炉心は原子炉圧力容器を溶融貫通させてドライウェル下部領域に落下し、堆積する。
このとき、溶融した炉心を冷却せずに、その高温状態が維持されると、ドライウェル下部領域の下部コンクリートと反応して不凝縮性ガスを発生させ、原子炉格納容器を加圧させる恐れがある。このような状況では、ドライウェル下部領域の温度上昇等を検知して、重力落下式注水プールのドライウェル下部領域への注水配管を開放させることによって、溶融した炉心上部へ冷却水を注入し、冷却するような配管構成を採用することも可能である。
特開平2−115793号公報 特許2918353号公報 特開平2001−215291号公報
LOCA事象の他に、原子炉の安全性を脅かす事象の一つとして、スクラム不能過渡事象(Anticipated Transient without Scram。以下、「ATWS」と言う。)が挙げられる。この事象は、原子炉への全給水喪失事象や主蒸気隔離弁全閉鎖事象などが発生した場合に、炉心や原子炉圧力容器を保護するための原子炉の緊急停止(スクラム)が要求されたにもかかわらず、何らかの原因で制御棒の一部または全てが挿入に失敗する事象である。
原子炉の隔離を伴って原子炉圧力が高い状態で事象が推移するようなATWS事象においては、主蒸気逃がし安全弁から大量の原子炉冷却材が蒸気の形態でウェットウェルへ放出されて原子炉格納容器を加圧させる。そのため、原子炉の水位を適切に維持するとともに、ほう酸水注入タンクからのほう酸水注入によって早急に原子炉を未臨界状態へ移行させることで炉心および原子炉格納容器の健全性を維持することが重要となる。このほう酸水注入タンクには、原子炉圧力容器内部の冷却水と混合し、炉心を未臨界へ移行させることが可能な量として、たとえば約20mを保有させるのみであり、重力落下式注水プールと比較して極めて少ない。
ここで、ATWS事象が発生した場合に、万一、減圧弁が開放し、重力落下式ECCSによる注水が行なわれた場合を想定する。この場合、重力落下式ECCS注水開始以前にほう酸水注入が完了し、原子炉は未臨界状態となっていても、重力落下式ECCSによる約1500mの低温注入水でほう酸が希釈され、未臨界状態を維持することが困難となり、再臨界に至る可能性がある。一方、このような場合でもほう酸濃度をある程度高く保つことができれば、原子炉の安全性をより確かなものにすることができる。
本発明は上述した課題を解決するためになされたものであり、沸騰水型原子炉において、ATWS事象発生時に重力落下式ECCSが作動した場合でも、確実に未臨界状態を維持して原子炉の安全性を確保することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る沸騰水型原子炉は、炉心と、前記炉心を収容する原子炉圧力容器と、前記原子炉圧力容器を収容するドライウェルおよび、圧力抑制プールを有するウェットウェル、を含む原子炉格納容器と、前記ドライウェルと圧力抑制プールとを接続するベント管と、前記炉心よりも高い位置に配置されてほう酸水溶液を保有する重力落下式注水プールと、原子炉事故時に前記重力落下式注水プール内のほう酸水溶液を重力によって前記原子炉圧力容器内に注入する非常用炉心注水配管系統と、前記原子炉格納容器外に配置された静的格納容器冷却系プールと、前記静的格納容器冷却系プール内に配置された静的格納容器冷却系熱交換器と、前記静的格納容器冷却系熱交換器の上部と前記ドライウェルとを接続するドライウェル接続配管と、前記静的格納容器冷却系熱交換器内の不凝縮ガスを前記圧力抑制プール内に排出するガスベント管と、を有する。
また、本発明に係る沸騰水型原子炉用非常用炉心冷却装置は、炉心よりも高い位置に配置されてほう酸水溶液を保有する重力落下式注水プールと、原子炉事故時に前記重力落下式注水プール内のほう酸水溶液を重力によって前記原子炉圧力容器内に注入する非常用炉心注水配管系統と、前記原子炉格納容器外で前記圧力抑制プールよりも上方に配置された静的格納容器冷却系プールと、前記静的格納容器冷却系プール内に配置された静的格納容器冷却系熱交換器と、前記静的格納容器冷却系熱交換器の上部と前記ドライウェルとを接続するドライウェル接続配管と、前記静的格納容器冷却系熱交換器内の不凝縮ガスを前記圧力抑制プール内に排出するガスベント管と、を有する。
本発明によれば、沸騰水型原子炉において、ATWS事象発生時に重力落下式ECCSが作動した場合でも、確実に未臨界状態を維持して原子炉の安全性を確保することができる。
以下、本発明に係る沸騰水型原子炉の実施形態について、図面を参照して説明する。ここで、互いに同一または類似の部分には共通の符号を付して、重複説明は省略する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明に係る沸騰水型原子炉の第1の実施形態の模式的立断面図である。原子炉格納容器5はドライウェル6とウェットウェル7から構成され、ドライウェル6には原子炉圧力容器2が格納されている。ウェットウェル7には圧力抑制プール20が配置されている。圧力抑制プール20の水は、原子炉を停止して炉心燃料を交換する際の燃料交換用プールの水張りにも使用される。原子炉圧力容器2には、炉心1や炉内構造物や炉水(図示せず)が収容されている。
ドライウェル6上部から圧力抑制プール20内に延びるベント管8が配置されている。また、原子炉圧力容器2で発生した主蒸気を原子炉格納容器5外の蒸気タービン(図示せず)に送る主蒸気配管21が配置され、主蒸気配管21の途中のドライウェル6内に主蒸気逃がし安全弁4が取り付けられている。主蒸気配管21内の蒸気が安全弁4を通じて圧力抑制プール20内に導かれるようになっている。また、原子炉圧力容器2の炉心1より上方の位置に減圧弁3が接続されている。
ドライウェル6内上部で炉心1よりも高い位置に重力落下式注水プール9が配置され、重力落下式注水プール9内にほう酸水溶液が常時貯蔵されている。大型原子力発電所の場合に、重力落下式注水プール9内に常時貯蔵されているほう酸水溶液はたとえば約1500m程度である。重力落下式注水プール9内のほう酸水溶液は、隔離弁23を介して重力落下式注水配管10aを経由して原子炉圧力容器2内に注入できるようになっている。また、非常用ドライウェル注水配管系統10bにより、重力落下式注水プール9内のほう酸水溶液が重力によってドライウェル下部領域6bに注入できるようになっている。
また、原子炉格納容器5の上に静的格納容器冷却系プール24が配置され、この静的格納容器冷却系プール24の中に静的格納容器冷却系熱交換器12が浸漬されている。静的格納容器冷却系熱交換器12は、上部ヘッダ25と、下部ヘッダ26と、上部ヘッダ25と下部ヘッダ26の間を接続する複数の伝熱管27とを有する。
上部ヘッダ25はドライウェル接続配管32を介してドライウェル6上部と連通している。下部ヘッダ26の上部にはガスベント管28が接続され、これによって下部ヘッダ26内の不凝縮ガスを圧力抑制プール20内に排出できるようになっている。さらに、下部ヘッダ26の底部にはドレン配管29が接続され、これによって下部ヘッダ26内の凝縮水が重力落下式注水プール9に排出されるようになっている。
原子炉格納容器5の外に蓄圧式のほう酸水注入タンク11が配置され、ほう酸水注入配管30を通じて炉心1にほう酸水を注入できるようになっている。大型原子力発電所の場合に、ほう酸水注入タンク11に貯蔵されるほう酸水の量は、たとえば約20m程度であって、重力落下式注水プール9内に貯蔵されるほう酸水溶液の量に比べてはるかに少ない。
原子炉圧力容器2に接続される配管がドライウェル6の内部で破断するような事故(LOCA)が発生した場合、その直後に、原子炉圧力容器2から大量の冷却材がドライウェル6に流出し、ドライウェル6に流出した蒸気および不凝縮ガスは、ベント管8を経由してウェットウェル7内の圧力抑制プール20に流れ込む。なお、この不凝縮ガスは、ドライウェル6内にあらかじめ封入されていた窒素、または、炉心損傷時に発生する水素などである。
その後、原子炉圧力容器2からドライウェル6への冷却材流出量が小さくなって、ドライウェル6とウェットウェル7の圧力差がベント管8の水深相当よりも十分に小さくなると、この流れはなくなる。そして、より圧力差の小さい静的格納容器冷却系熱交換器12に向かって蒸気および不凝縮ガスがドライウェル接続配管32を通って流れ込み、静的格納容器冷却系熱交換器12内で蒸気が凝縮する。この流れが優先して発生するように、ガスベント管28の水深はベント管8の水深よりも浅くしてある。
炉心1からの崩壊熱によって継続的に発生してドライウェル6に流出する蒸気の一部は、ドライウェル接続配管32を通じて不凝縮ガスとともに静的格納容器冷却系熱交換器12に導かれ、凝縮される。そのため、発生蒸気によって原子炉格納容器5の圧力が過度に上昇することはない。なお、静的格納容器冷却系熱交換器12の伝熱管27でできた凝縮水は下部ヘッダ26の底部にたまり、ドレン配管29を通じて重力落下式注水プール9に落下する。また、下部ヘッダ26の上部にたまった不凝縮ガスはガスベント管28を通じて圧力抑制プール20に排出される。
一方、原子炉圧力容器2からドライウェル6への冷却材流出に伴って、原子炉圧力容器2の水位が低下する。このとき、炉心1の損傷を防止するために、原子炉圧力容器2の水位低あるいはドライウェル6の圧力高の信号を検知した後、重力落下式注水プール9に接続する重力落下式注水配管10aに設けられた隔離弁23を開放して、重力落下式ECCSによって重力落下式注水プール9内のほう酸水溶液を原子炉圧力容器2へ注入する。注入されたほう酸水溶液は、原子炉圧力容器2の内部の水位を次第に上昇させる。その水位が破断した配管の位置にまで達すると、ドライウェル6へ溢水し、ドライウェル下部領域6bを冠水させていく。
重力落下式注水プール9は、ドライウェル下部領域6bを完全に冠水させるのに十分な量のほう酸水溶液を保有している。重力落下式注水プール9はドライウェル6と連通しており、原子炉圧力容器2への注水性能は、重力落下式注水プール9の水頭で決定されるため、隔離弁23を開放する前に、減圧弁3を開放することによって、原子炉圧力容器2とドライウェル6との圧力差を極力小さくしておく必要がある。また、炉心1からの崩壊熱によって継続的に発生する蒸気の一部は、減圧弁3を経てドライウェル6に放出される。
このようにして、LOCA事象が発生した場合でも炉心1および原子炉格納容器5を冷却し、その健全性を維持することが可能となる。
一方、万一、何らかの原因で重力落下式注水配管10aの隔離弁23あるいは減圧弁3の開放不能に陥ると、炉心1を冷却することができなくなり、炉心1が損傷および溶融する可能性がある。このような場合には、溶融した炉心は原子炉圧力容器2を溶融貫通させてドライウェル下部領域6bに落下し、堆積する。このとき、溶融した炉心を冷却せずに、その高温状態が維持されると、ドライウェル下部領域6bの下部コンクリートと反応して不凝縮性ガスを発生させ、原子炉格納容器5を加圧させる恐れがある。このような状況では、ドライウェル下部領域6bの温度上昇等を検知して、重力落下式注水プール9の非常用ドライウェル注水配管系統10bを開放させることによって、溶融した炉心上部へほう酸水溶液を注入し、冷却することが可能である。
原子炉の隔離を伴って原子炉圧力が高い状態で事象が推移するようなスクラム不能過渡事象(ATWS)においては、主蒸気逃がし安全弁4から大量の原子炉冷却材が蒸気の形態でウェットウェル7へ放出されて、原子炉格納容器5を加圧させる。そのため、原子炉の水位を適切に維持するとともに、ほう酸水注入タンク11からほう酸水注入配管30を介して炉心1にほう酸水を注入することによって早急に原子炉を未臨界状態へ移行させる。しかし、このほう酸水注入タンク11には、原子炉圧力容器2内部の冷却水と混合し、炉心1を未臨界へ移行させることが可能な量として、たとえば約20mを保有させるのみであり、重力落下式注水プール9と比較して極めて少ない。
ここで、ATWS事象が発生した場合に、万一、減圧弁3が開放し、重力落下式ECCSによる注水が行なわれた場合を想定する。この場合、重力落下式ECCS注水開始以前にほう酸水注入が完了しても、重力落下式注水プール9内にほう酸水溶液が保有されているため、重力落下式ECCSによってほう酸が希釈されることがなく、未臨界状態を維持することができる。
また、原子炉隔離を伴うATWS事象のみではなく、LOCA事象発生時に制御棒の一部または全部の挿入に失敗するような事象に対しても原子炉の未臨界状態を維持することが可能となる。これにより、実際には起こり得ないと考えられるが,設計想定を極端に上回る巨大地震が発生し、それに起因してLOCA事象が発生し、かつ燃料チャンネルの曲がりによって制御棒挿入が不可となるような事象に対しても原子炉の未臨界維持を達成することが可能である。
さらに、LOCA事象などの事故が発生したときに、何らかの原因で重力落下式注水配管10aの隔離弁23あるいは減圧弁3が開放不能となり、炉心1が損傷および溶融して原子炉圧力容器2を破損させ、その溶融物がドライウェル下部領域6bへ堆積した後、非常用ドライウェル注水配管10bの隔離弁を開放して溶融物の冷却を行なった場合でも、注水されたほう酸水溶液によって、堆積した溶融物が再臨界状態となることを高い信頼度で防止できる。
図2は、ドライウェル下部領域6bに堆積した溶融物が再臨界にならない場合と再臨界になった場合の原子炉格納容器5内部の圧力変化の推測図を示したものである。図2において、原子炉圧力容器2が破損し、炉心溶融物がドライウェル下部領域6bに堆積し、時刻t0で重力落下式注水プール9から非常用ドライウェル注水配管系統10bを経てドライウェル下部領域6bへほう酸水溶液の注水が開始するとする。
本実施形態によれば、ほう酸水溶液を溶融物の上部に注水して再臨界を防止できるので、原子炉格納容器5内部の圧力は実線60に示すように、過度に上昇せずに破損に至ることなく、周辺環境への大規模な放射性物質の放出を防止することが可能である。
一方、従来技術のように重力落下式注水プール9が単なる水を保有しているとすると、ドライウェル下部領域6bに堆積した溶融物が再臨界になる可能性がある。その場合は崩壊熱相当以上の蒸気が発生するため、解析上、静的格納容器冷却系熱交換器12の蒸気凝縮能力をはるかに超え、原子炉格納容器5内部の圧力は点線62のように上昇し、原子炉格納容器5が破損に至る可能性がある。
なお、図1に示すほう酸水注入タンク11およびほう酸水注入配管30を含むほう酸注入系統は省略してもよい。
[第2の実施形態]
図3は、本発明に係る沸騰水型原子炉の第2の実施形態の模式的立断面図である。本実施形態では、ほう酸水溶液を保有する重力落下式注水プール9が、隔離壁14によりドライウェル6と隔離されて配置されている。そして、重力落下式注水プール9の液面上方の気相部とウェットウェル7上部の気相部とが第1の連通管13により連通している。
なお、図3では、図1のほう酸水注入タンク11およびほう酸水注入配管30を含むほう酸注入系統を省略しているが、このほう酸注入系統を図1と同様に設けてもよい。このことは以下の各実施形態でも同様である。
この実施形態によれば、重力落下式注水プール9にほう酸水溶液を保有することによって炉心の未臨界状態を維持できる点は、第1の実施形態と同様である。この実施形態によればさらに、重力落下式注水プール9内のほう素水溶液が排出された後は、その気相部が、ウェットウェル7の気相部の一部として機能する。沸騰水型原子炉では、炉心損傷を伴うような過酷事故時には、炉心損傷に伴って発生する水素がウェットウェル7に蓄積されやすく、その気相部容積を大きくすることが格納容器5内圧力の上昇を抑制する上で効果的となる。したがって、この実施形態によれば、水素発生時の格納容器圧力上昇を抑制することができる。
[第3の実施形態]
図4は、本発明に係る沸騰水型原子炉の第3の実施形態の模式的立断面図である。本実施形態では、ほう酸水溶液を保有する重力落下式注水プール9が、原子炉格納容器5の天井よりも上方に配置されている。そして、重力落下式注水プール9の液面上方の気相部とドライウェル6上部とが第2の連通管13aにより連通している。また、この実施形態では、静的格納容器冷却系熱交換器12の下部ヘッダ26の底部に接続されたドレン配管29は、ドライウェル下部領域6bへと下方に延びている。
この実施形態によれば、重力落下式注水プール9にほう酸水溶液を保有することによって炉心の未臨界状態を維持できる点は、第1の実施形態と同様である。この実施形態によればさらに、原子炉格納容器5内の配置設計上の制限が緩和され、原子炉格納容器5をコンパクトに、特にその直径を小さくすることができる。
[第4の実施形態]
図5は、本発明に係る沸騰水型原子炉の第4の実施形態の模式的立断面図である。本実施形態では、第3の実施形態(図4)と同様に、ほう酸水溶液を保有する重力落下式注水プール9が、原子炉格納容器5の天井よりも上方に配置されている。そして、この実施形態では、重力落下式注水プール9の液面上方の気相部とウェットウェル7の圧力抑制プール20上方の気相部とが第3の連通管13bにより連通している。
この実施形態によれば、第3の実施形態の効果と同様の効果を得ることができる。さらに、第2の実施形態と同様に、重力落下式注水プール9内のほう酸水溶液が排出された後は、その気相部が、ウェットウェル7の気相部の一部として機能するので、第2の実施形態と同様の効果を得ることができる。
[第5の実施形態]
図1および図6を参照して本発明に係る沸騰水型原子炉の第5の実施形態を説明する。図6は第5の実施形態の模式的立断面図である。この実施形態は第1の実施形態の変形例であって、図1に示す構成の部分は第1の実施形態と共通である。
この第6の実施形態では、第1の実施形態と同様に、重力落下式注入プール9の保有水としてほう酸水溶液を用いる。この場合、重力落下式注入プール9の温度が低下するとほう酸が析出する。第6の実施形態では、この重力落下式注入プール9内でのほう酸の析出を抑制して水溶液状態を維持するために、ドライウェル冷却系の廃熱を用いる。このドライウェル冷却系は、従来の沸騰水型原子炉で、通常運転時のドライウェル6内温度を所定値以下に抑制するために設置されているものである(特許文献3参照)。
図6に示すように、原子炉格納容器外に外部熱交換器40が配置され、たとえば海水ポンプ41を含む海水系42によって冷却する構成である。ドライウェル6内にドライウェル内熱交換器43が配置され、このドライウェル内熱交換器43に外部熱交換器40で冷却された冷却水を供給するように、ドライウェル冷却水配管44およびドライウェル冷却水ポンプ45が配置されている。ドライウェル内熱交換器43によってドライウェル6内部が効率的に冷却されるように、ドライウェル6内ガスを強制的に循環させるためのファン46が配置されている。
重力落下式注入プール9内に注入プール内熱交換器47が配置され、ドライウェル内熱交換器43で温められた水が注入プール内熱交換器47に供給される。注入プール内熱交換器47で重力落下式注入プール9内のほう酸水溶液を温めて自らは温度低下した冷却水はドライウェル冷却水配管44およびドライウェル冷却水ポンプ45を経て外部熱交換器40に送られ、さらに冷却される。ドライウェル冷却水配管44が原子炉格納容器5の壁を貫通する部分には隔離弁50が配置されている。
この実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、重力落下式注入プール9内のほう酸水溶液を加温し、重力落下式注入プール9内でのほう酸の析出を抑制することができる。しかも、既設のドライウェル冷却系の廃熱を利用できるので、経済的にも優れている。
[他の実施形態]
以上、種々の実施形態について説明したが、これらは単なる例示であって、本発明はこれらに限定されるものではない。
たとえば、上記各実施形態で、ほう酸水注入タンク11およびほう酸水注入配管30を含むほう酸注入系統は、図1のように設置してもよいし、図3などのように省略してもよい。さらに、非常用ドライウェル注水配管系統10bも適宜省略することができる。
また、第5の実施形態は、第1の実施形態の変形例として、ドライウェル冷却系の廃熱を利用して重力落下式注入プール9内のほう酸水溶液を温める機能を追加したものであるが、第2〜第4の各実施形態に同様の機能を追加してもよい。
本発明に係る沸騰水型原子炉の第1の実施形態の模式的立断面図である。 本発明に係る沸騰水型原子炉の第1の実施形態における炉心損傷時の原子炉格納容器内圧力挙動の解析結果と、従来の沸騰水型原子炉の場合の解析結果とを比較して示すグラフである。 本発明に係る沸騰水型原子炉の第2の実施形態の模式的立断面図である。 本発明に係る沸騰水型原子炉の第3の実施形態の模式的立断面図である。 本発明に係る沸騰水型原子炉の第4の実施形態の模式的立断面図である。 本発明に係る沸騰水型原子炉の第5の実施形態の模式的立断面図である。
符号の説明
1…炉心
2…原子炉圧力容器
3…減圧弁
4…主蒸気逃がし安全弁
5…原子炉格納容器
6…ドライウェル
6b…ドライウェル下部領域
7…ウェットウェル
8…ベント管
9…重力落下式注水プール
10a…重力落下式注水配管
10b…非常用ドライウェル注水配管系統
11…ほう酸水注入タンク
12…静的格納容器冷却系熱交換器
13…第1の連通管
13a…第2の連通管
13b…第3の連通管
14…隔離壁
20…圧力抑制プール
21…主蒸気配管
23…隔離弁
24…静的格納容器冷却系プール
25…上部ヘッダ
26…下部ヘッダ
27…伝熱管
28…ガスベント管
29…ドレン配管
30…ほう酸水注入配管
32…ドライウェル接続配管
40…外部熱交換器
41…海水ポンプ
42…海水系
43…ドライウェル内熱交換器
44…ドライウェル冷却水配管
45…ドライウェル冷却水ポンプ
46…ファン
47…注入プール内熱交換器
50…隔離弁

Claims (13)

  1. 炉心と、
    前記炉心を収容する原子炉圧力容器と、
    前記原子炉圧力容器を収容するドライウェルおよび、圧力抑制プールを有するウェットウェル、を含む原子炉格納容器と、
    前記ドライウェルと圧力抑制プールとを接続するベント管と、
    前記炉心よりも高い位置に配置されてほう酸水溶液を保有する重力落下式注水プールと、
    原子炉事故時に前記重力落下式注水プール内のほう酸水溶液を重力によって前記原子炉圧力容器内に注入する非常用炉心注水配管系統と、
    前記原子炉格納容器外に配置された静的格納容器冷却系プールと、
    前記静的格納容器冷却系プール内に配置された静的格納容器冷却系熱交換器と、
    前記静的格納容器冷却系熱交換器の上部と前記ドライウェルとを接続するドライウェル接続配管と、
    前記静的格納容器冷却系熱交換器内の不凝縮ガスを前記圧力抑制プール内に排出するガスベント管と、
    を有する沸騰水型原子炉。
  2. 前記重力落下式注水プールが前記ドライウェル内に配置されていること、を特徴とする請求項1に記載の沸騰水型原子炉。
  3. 前記重力落下式注水プールが前記原子炉格納容器内で前記ドライウェルおよびウェットウェルとは区画されて配置され、前記重力落下式注水プール上方の気相部と前記ウェットウェル内の前記圧力抑制プール上方の気相部とを連通する第1の連通管を有すること、を特徴とする請求項1に記載の沸騰水型原子炉。
  4. 前記静的格納容器冷却系熱交換器内の凝縮水を前記重力落下式注水プールに排出するドレン配管をさらに有すること、を特徴とする請求項2または請求項3に記載の沸騰水型原子炉。
  5. 前記重力落下式注水プールが前記原子炉格納容器の上方で気密に配置され、前記重力落下式注水プールの上方の気相部と前記ドライウェルとを連通する第2の連通管を有すること、を特徴とする請求項1に記載の沸騰水型原子炉。
  6. 前記重力落下式注水プールが前記原子炉格納容器の上方で気密に配置され、前記重力落下式注水プールの上方の気相部と前記ウェットウェル内の前記圧力抑制プール上方の気相部とを連通する第3の連通管を有すること、を特徴とする請求項1に記載の沸騰水型原子炉。
  7. 前記静的格納容器冷却系熱交換器内の凝縮水を前記ドライウェル内下部に排出するドレン配管をさらに有すること、を特徴とする請求項5または請求項6に記載の沸騰水型原子炉。
  8. 原子炉事故時に前記重力落下式注水プール内のほう酸水溶液を重力によって前記ドライウェル内下部に注入する非常用ドライウェル注水配管系統を有すること、を特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載の沸騰水型原子炉。
  9. 前記ドライウェル内に配置されたドライウェル内熱交換器と、
    前記原子炉格納容器外に配置された外部熱交換器と、
    前記ドライウェル内熱交換器で得た熱を前記外部熱交換器で排出するためにこれらドライウェル内熱交換器および外部熱交換器を接続するドライウェル冷却系水配管と、
    前記ドライウェル内熱交換器で得た熱の一部を用いて前記重力落下式注水プール内のほう酸水溶液を加熱するほう酸水溶液加熱手段と、
    をさらに有すること、を特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか一項に記載の沸騰水型原子炉。
  10. 前記圧力抑制プールは、前記炉心に装荷される燃料を交換する際に燃料交換用水張りに利用可能であること、を特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれか一項に記載の沸騰水型原子炉。
  11. 前記原子炉格納容器の外側に配置されて前記重力落下式注水プールよりも少量の加圧されたほう酸水を貯蔵するほう酸水注入タンクを含み、このほう酸水注入タンク内のほう酸水を前記炉心に注入する、ほう酸水注入系をさらに有すること、を特徴とする請求項1ないし請求項10のいずれか一項に記載の沸騰水型原子炉。
  12. 前記原子炉圧力容器の前記炉心よりも上方位置に設けられて前記原子炉圧力容器内の蒸気を前期ドライウェルに放出可能な減圧弁をさらに有すること、を特徴とする請求項1ないし請求項11のいずれか一項に記載の沸騰水型原子炉。
  13. 炉心よりも高い位置に配置されてほう酸水溶液を保有する重力落下式注水プールと、
    原子炉事故時に前記重力落下式注水プール内のほう酸水溶液を重力によって前記原子炉圧力容器内に注入する非常用炉心注水配管系統と、
    前記原子炉格納容器外で前記圧力抑制プールよりも上方に配置された静的格納容器冷却系プールと、
    前記静的格納容器冷却系プール内に配置された静的格納容器冷却系熱交換器と、
    前記静的格納容器冷却系熱交換器の上部と前記ドライウェルとを接続するドライウェル接続配管と、
    前記静的格納容器冷却系熱交換器内の不凝縮ガスを前記圧力抑制プール内に排出するガスベント管と、
    を有する沸騰水型原子炉用非常用炉心冷却装置。
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