JPH0428580Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、使用後のおむつを包む収納袋を備
えた紙おむつに関するものである。

〔従来の技術〕

使用後のおむつを衛生的、且つ簡便に処理する
ことを目的として、実開昭58−56004号のように、
おむつの外側面におむつを包む収納袋を形成した
ものが考案されている。

この紙おむつは、おむつを折り畳んで圧縮し、
小さくしたあと、外側面に形成した収納袋を裏返
しにし、収納袋の中におむつを包み込むものであ
つた。

〔考案が解決しようとする問題点〕

しかし、この従来の紙おむつは、収納袋が外側
面に形成されているため、おむつをいちど圧縮し
て小さくしなければ収納袋を裏返しにできず、お
むつを収納する操作に手間がかかるという問題が
あつた。さらに、収納袋を裏返しにするときにお
むつを圧縮するので、排泄物がおむつの外に漏れ
やすいという問題があつた。

〔問題点を解決するためのる手段〕

この考案では、おむつ本体１の臀部側あるいは
下腹部側のいずれか一方の端４に、おむつ本体１
とは逆方向に開口した収納袋２の底部側の端を取
り付け、さらに収納袋２の開口部３の縁に密封帯
５を設けた紙おむつとして上記の問題点を解決し
た。

〔作用〕

この考案では、収納袋２がおむつ本体１とは逆
方向に開口しており、しかもおむつ本体１の端４
に収納袋２の底部側の端を取り付けているので、
簡単に収納袋２を裏返しにできる。さらに、排泄
物付着面を内側にしておむつ本体１を簡単に折り
畳めば、必要以上に圧縮せずとも収納袋２の中に
収納できるので、収納するときに排泄物がおむつ
の外に漏れることがない。

収納袋２におむつ本体１を収納した後、密封帯
５で開口部３を封止すれば、おむつ本体１の収納
袋２からのはみ出しを防止できる。

〔実施例〕

この考案の実施例を図面に基づき説明する。

第１図に示すように、この考案の紙おむつは、
おむつ本体１と、収納袋２からなるものである。

おむつ本体１は、パルプ、綿、ポリマー等の吸
水材を、内側を不織布等の表面材で、外側をポリ
エチレンシート等の水を通さない材料で包被した
ものである。

収納袋２は、水を通さない材料で形成された一
端が開放口３となつた袋であり、底部側の端がお
むつ本体１の臀部側あるいは下腹部側のいずれか
一方の端４に添着されている。

開放口３の縁には、粘着剤を塗布した密封帯５
が形成されており、おむつ本体１を収納した後、
開放口３を封止すれば、おむつ本体１の収納袋２
からのはみ出しを防止できるようになつている。
尚、密封帯５は、ホツク等の留め具、フアスナ
ー、その他の係止手段であつてもよい。

この考案の紙おむつを処理するには、おむつ本
体１の排泄物付着面を内側にして折り畳み、収納
袋２を裏返しにすれば、おむつ本体１全体が収納
袋２内に入る。

収納袋２内におむつ本体１を入れた後、第２図
に示したように、密封帯５で収納袋２の開放口３
を封止する。

尚、この考案の紙おむつを着用するときには、
収納袋２は、第１図の矢印に示したように、内外
いずれに折り曲げて使用してもよいし、必要に応
じて小さく折り畳んでもよい。

〔考案の効果〕

このように、この考案は、収納袋を裏返しにし
易く、しかもおむつ本体を収納袋に収納しやすい
ので、おむつの処理操作が迅速にできるという効
果を有する。さらに、おむつ本体を収納袋に収納
するときに必要以上におむつ本体を圧縮しなくて
もよいので、排泄物がおむつ本体の外に漏れるこ
とがなく、衛生的に処理できるという効果も有す
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この考案の紙おむつの説明図であ
り、第２図は、この考案の紙おむつを収納袋に入
れて処理した状態の斜視図である。 １……おむつ本体、２……収納袋、３……開放
口、４……端縁、５……密封帯。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. おむつ本体１の臀部側あるいは下腹部側のいず
   れか一方の端４に、おむつ本体１とは逆方向に開
   口した収納袋２の底部側の端を取り付け、さらに
   収納袋２の開口部３の縁に密封帯５を設けたこと
   を特徴とする紙おむつ。