JPH04285792A - 半導体メモリ - Google Patents

半導体メモリ

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JPH04285792A
JPH04285792A JP3049343A JP4934391A JPH04285792A JP H04285792 A JPH04285792 A JP H04285792A JP 3049343 A JP3049343 A JP 3049343A JP 4934391 A JP4934391 A JP 4934391A JP H04285792 A JPH04285792 A JP H04285792A
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data line
semiconductor memory
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signal
input
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JP3049343A
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Inventor
Takeshi Sakata
健 阪田
Katsutaka Kimura
木村 勝高
Kiyoo Ito
清男 伊藤
Yoshinobu Nakagome
儀延 中込
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体メモリに関し、特
に高S/Nで高集積化に適した半導体メモリに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体メモリの高集積化がますま
す推し進められている。特に、1トランジスタ1キャパ
シタメモリセルを用いたダイナミック・ランダム・アク
セス・メモリ(DRAM)は、メモリセルを構成する素
子数が少ないため、高い集積度が得られている。1トラ
ンジスタ1キャパシタメモリセルは増幅作用がないため
、データ線に現れるメモリセルの読出し信号が小さい。 また、周辺回路のダイナミック動作により、大きな雑音
が発生する。そのため、安定動作に必要なS/Nを確保
することが、重要な技術課題である。読出し信号の大き
さは、メモリセルの蓄積容量,データ線容量,書込み電
圧などで定まるので、DRAMの高集積化,低電圧化の
ためには、特に高S/N化技術が必要となる。
【0003】従来のDRAMでは、例えば、アイ・イー
・イー  プロシーディング  パートアイ,第130
巻,3(1983年6月)第127頁から第135頁(
IEEEProceedings Part I, v
ol.130, No.3, pp.127−135 
(June 1983))に記載されているように、デ
ータ線を対線配置にしてデータ線に結合する雑音成分を
相殺して低雑音化する差動センス方式が行われている。 すなわち、ワード線が選択されることにより一方のデー
タ線に現れるメモリセルの読出し信号を、他方のデータ
線の電圧を参照信号として、差動増幅器(センスアンプ
)で増幅することにより、情報の判別を行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】差動センス方式による
低雑音化は、センスアンプやデータ線対の電気的特性に
均衡が取れていることが前提となっており、不均衡が生
じた場合には、大きくS/Nが低下する。例えば、読出
し信号と参照信号が入力されるトランジスタ対のしきい
値電圧に差が生じると、その電圧差がそのままセンスア
ンプのオフセットとなり、安定動作が困難になる。素子
の微細化が進むにしたがって、高い素子間精度を得るの
が困難となり、この不均衡の問題が厳しくなる。
【0005】DRAMのメモリアレー構成には、上記文
献に記載されているように、大きく分けて二つの構成が
あり、一つは、折返し型データ線(folded−da
ta line) 方式で、もう一つは開放型データ線
(open−data line)方式である。折返し
型データ線方式は、対となるデータ線が近接して配置さ
れるため、データ線対の電気的特性に均衡がとりやすい
。また、読出し信号と参照信号の両者に含まれる雑音成
分の差が小さくなり、比較的高S/Nな動作が可能であ
る。しかし、センスアンプのオフセットは除去できない
。しかも、あるワード線が選択されたときに、データ線
対のいずれか一方にのみ、メモリセルから信号が読出さ
れるように、メモリアレーを配置しなければならないた
め、ワード線とデータ線対の交点のいずれか一方にしか
メモリセルを配置できない。一方、開放型データ線方式
では、メモリセルをデータ線とワード線の交点に必ず配
置する、いわゆる1交点配置が可能であり、メモリセル
の高密度化がはかれる。しかし、対となるデータ線がセ
ンスアンプを挾んで別なメモリアレーに属するため、デ
ータ線対の電気的特性を揃えるのが困難である。また、
読出し信号と参照信号の両者に含まれる雑音成分の差が
大きく、S/Nの点で折返し型データ線方式より劣る。 さらに、折返し型データ線方式と同様に、センスアンプ
のオフセットが、S/Nを低下させる原因となる。
【0006】本発明は、以上のような、従来の差動セン
ス方式が持つ問題を除去するためになされたものである
。すなわち、本発明の目的は、データ線を対線配置せず
に、安定動作に必要なS/Nを確保できる半導体メモリ
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は、ワード線と
データ線の交点にメモリセルを配置し、データ線を所望
の電圧に設定するプリチャージ手段と、データ線に現れ
た信号が入力される情報判別手段を設け、その情報判別
手段を時系列に入力された二つの信号を比較して情報を
判別するように構成することにより、達成される。
【0008】
【作用】読出し動作は、以下のように行う。ここでは、
ワード線Wもしくはダミーワード線DWを高電位にする
ことにより、メモリセルMCもしくはダミーセルDCが
選択されるとして説明する。まず、プリチャージ手段に
よりプリチャージされたデータ線に、ダミーワード線を
高電位にして、ダミーセルを選択し参照信号を読出す。 このとき、データ線に現れた参照信号を、情報判別手段
内に一時的に蓄える。次に、ダミーデータ線を低電位に
し、プリチャージ手段によりデータ線をプリチャージし
た後、ワード線を高電位にしてメモリセルを選択し信号
を読出す。この読出し信号を、情報判別手段により、そ
の内部に蓄えられている参照信号と比較し、情報を判別
する。そして、その情報をメモリセルに再書込みした後
、待機状態に戻す。
【0009】メモリセルの読出し信号と参照信号とを、
同一データ線上に時系列に発生させるため、従来のDR
AMと異なり、データ線対や差動増幅器の不均衡による
S/Nの低下の恐れがない。メモリセルを読出すときと
、ダミーセルを読出すときとで、類似の動作を行うこと
により、参照信号に含まれる雑音成分を、メモリセルの
読出し信号に含まれる雑音成分と同じにでき、その影響
を相殺できる。したがって、高S/Nな読出し動作が実
現できる。
【0010】また、従来の差動センス方式では各データ
線毎に設けていた対となるデータ線、すなわちメモリセ
ルから信号を読出すデータ線と対をなす、参照信号を発
生させるためのデータ線を必要としない。したがって、
メモリセルをワード線とデータ線との各交点に配置する
こと、すなわち1交点配置ができ、メモリセルを高密度
化できる。
【0011】
【実施例】以下、本発明を実施例を用いて説明する。
【0012】図1は、本発明の第1実施例のブロック図
である。データ線Dとワード線Wとの交点にメモリセル
MCが、データ線Dとダミーワード線DWとの交点にダ
ミーセルDCが設けられ、データ線Dにプリチャージ手
段PDと、情報判別手段SAが接続される。また、情報
判別手段SAは、入出力用スイッチSWを介して、入出
力線IOに接続される。情報判別手段SAは、時系列に
入力された二つの信号を比較する電圧比較器CPと、電
圧比較器CPの出力を確定させるラッチ回路DLと、ラ
ッチ回路DLをデータ線Dに接続する書込み用スイッチ
SWWで構成される。電圧比較器CPは、信号を一時的
に蓄える容量CRと、インバータINV0と、インバー
タINV0の出力端子から入力端子に負帰還をかけるス
イッチSWBで構成される。電圧比較器CPの入力イン
ピーダンスがデータ線Dに接続されることにより、問題
が生じる場合には、信号バッファを介して電圧比較器C
Pをデータ線Dに接続する。
【0013】動作は、以下のように行う。ここでは、ワ
ード線Wもしくはダミーワード線DWを高電位にするこ
とにより、メモリセルMCもしくはダミーセルDCが選
択されるとして説明する。ダミーセルDCには、“1”
と“0”の中間に当るような信号を蓄えておく。まず、
プリチャージ回路PDによりプリチャージされたデータ
線Dに、ダミーワード線DWを高電位にし、ダミーセル
DCから参照信号VRを読出す。情報判別手段SAに入
力された参照信号VRは、電圧比較器CPに伝達される
。ここで、スイッチSWBをオンにすることにより、イ
ンバータINV0の入力端子N2と出力端子N3が短絡
され、ノードN2,N3の電位は、インバータINV0
の論理しきい値電圧VTLとなる。そして、スイッチS
WBをオフにすることにより、そのときにノードN1に
加えられている参照信号VRと論理しきい値電圧VTL
との差が、容量CRに蓄えられる。ダミーワード線DW
を低電位にし、プリチャージ回路PDによりデータ線D
をプリチャージし直した後、ワード線Wを高電位にし、
メモリセルMCからデータ線Dに信号VSを読出す。メ
モリセルの読出し信号VSは、参照信号VRと同様に、
電圧比較器CPに伝達される。ノードN1に加わる読出
し信号VSは、容量CRとノードN2の寄生容量CN2
で分圧される。このときのノードN2の電位VN2は、
ノードN2の電荷はスイッチSWBをオフにしてから一
定であるので、
【0014】
【数1】
【0015】となる。このVN2がインバータINV0
により反転増幅される。ノードN3は、電位VN2が論
理しきい値電圧VTLより高いときには低電位となり、
電位VN2が論理しきい値電圧VTLより低いときには
高電位となる。すなわち、参照信号VRと読出し信号V
Sが、インバータINV0の論理しきい値電圧VTLに
依存せずに比較される。その出力がラッチ回路DLによ
り確定される。書込み用スイッチSWWをオンにするこ
とにより、ラッチ回路DLで確定された情報がデータ線
Dに伝達され、ワード線Wを低電位にすることにより、
メモリセルMCに再書込みされる。その後、スイッチS
WWをオフにし、プリチャージ回路PDを動作させて、
待機状態に戻す。
【0016】読出し動作は、メモリセルMCから読出し
た情報がラッチ回路DLにより確定した後、入出力用ス
イッチSWをオンにして、その情報を入出力線IOに伝
達することにより行われる。また、書込み動作は、入出
力線IOから入出力用スイッチSWを介して、情報をラ
ッチ回路に伝達することにより行われる。
【0017】このように、本発明の半導体メモリでは、
同一のデータ線Dに、メモリセルMCを読出すことによ
り読出し信号VSを、またダミーセルDCを読出すこと
により参照信号VRを、時系列に発生させる。そのため
、従来のDRAMでは各データ線毎に設けていた対とな
るデータ線、すなわちメモリセルから信号を読出さずに
ダミーセルから参照信号を読出すためのデータ線を必要
としない。メモリセルの読出し信号VSと参照信号VR
を、同一のデータ線を用いて発生させるので、発生させ
る位置の違いにより両者の雑音成分に差が生じることは
ない。また、メモリセルMCを読出すときと、ダミーセ
ルDCを読出すときとで、類似の動作を行い、時系列な
動作でも、雑音成分を同じにできる。情報判別手段SA
は、時系列に入力された二つの信号の比較を行うため、
この雑音成分の影響を相殺できる。しかも、従来の差動
センス方式と異なり、データ線対や差動増幅器の不均衡
により、オフセットが生じてS/Nが低下することが無
い。したがって、高S/Nな読出し動作が実現できる。
【0018】情報判別手段SAは、時系列に入力される
二つの信号を比較するものであれば良く、図1の回路に
限定されない。例えば、アイ・イー・イー・イージャー
ナル  オブ  ソリッド  ステート  サーキッツ
,第13巻,3(1978年6月)第294頁から第2
97頁(IEEE Journal of Solid
−State Circuits vol.SC−13
, No.3, pp.294−297 (June 
1978)) に記載されている電圧比較器のように、
2個以上の容量とインバータを継続接続して構成された
電圧比較器を用いても良い。その場合、インバータの利
得が小さくて良い。また、アイ・イー・イー・イージャ
ーナル  オブ  ソリッド  ステート  サーキッ
ツ,第17巻,6(1982年12月)第1080頁か
ら第1087頁(IEEE Journal of S
olid−StateCircuits vol.SC
−17, No.6, pp.1080−1087 (
December 1982)) に記載されている電
圧比較器のように、差動増幅器を用いて電圧比較器を構
成しても良い。その場合、電圧比較器の出力を差動信号
とすることにより、電源電圧変動の影響を小さくできる
【0019】図2は、本発明の第2実施例のブロック図
である。データ線Dとワード線Wとの交点にメモリセル
MCが設けられ、データ線Dにプリチャージ手段PDと
、情報判別手段SAが接続される。また、情報判別手段
SAは、入出力用スイッチSWを介して、入出力線IO
に接続される。すなわち、図1に示した第1実施例の構
成から、ダミーワード線DWとダミーセルDCが取り除
かれた構成となっている。情報判別手段SAは、第1実
施例と同様に、電圧比較器CPとラッチ回路DLと書込
み用スイッチSWWで構成される。ここで、プリチャー
ジ手段PDは、メモリセルの“1”の書込み電圧と“0
”の書込み電圧との中間電位VHに、データ線をプリチ
ャージする。
【0020】動作は、以下のように行う。ここでは、ワ
ード線Wを高電位にすることにより、メモリセルMCが
選択されるとして説明する。まず、プリチャージ手段P
Dにより中間電位VHにプリチャージされたデータ線D
に、ワード線Wを高電位にし、メモリセルMCからデー
タ線Dに信号VSを読出す。情報判別手段SAに入力さ
れた読出し信号VSは、電圧比較器CPに伝達される。 第1実施例と同様に電圧比較器CPを動作させ、この読
出し信号VSを、電圧比較器CP内の容量CRにより蓄
える。その後、プリチャージ手段PDによりデータ線D
を中間電位VHにプリチャージするとともに、ワード線
Wにより、メモリセルMCにこの電位を書込む。そして
、再びワード線Wを高電位にし、メモリセルMCを読出
す。この時データ線Dに現れる信号を、参照信号VRと
して用いる。参照信号VRは、電圧比較器CPに伝達さ
れ、蓄えられている読出し信号VSと比較される。その
出力がラッチ回路DLにより確定される。そして、書込
み用スイッチSWWをオンにすることにより、ラッチ回
路DLで確定された情報がデータ線Dに伝達され、ワー
ド線Wを低電位にすることにより、メモリセルMCに再
書込みされる。その後、スイッチSWWをオフにし、プ
リチャージ手段PDを動作させて、待機状態に戻す。
【0021】読出し動作は、メモリセルMCから読出し
た情報がラッチ回路DLにより確定した後、入出力用ス
イッチSWをオンにして、その情報を入出力線IOに伝
達することにより行われる。また、書込み動作は、入出
力線IOから入出力用スイッチSWを介して、情報をラ
ッチ回路に伝達することにより行われる。
【0022】電圧比較器CPは、第1実施例と逆に、メ
モリセルの読出し信号VSに対して参照信号VRを比較
するので、ノードN3に出力される信号が、第1実施例
とは反対の判別結果となる。そのため、ノードN3の信
号とノードN4の信号との関係が、第1実施例と反対に
なるように、ラッチ回路DLを構成する。
【0023】このように、情報を読出した後のメモリセ
ルを用いて参照信号を発生させることにより、ダミーワ
ード線やダミーセルは不要となる。しかも、データ線対
や差動増幅器の不整合の恐れが無いのに加え、メモリセ
ルとダミーセルの不整合の恐れも無い。また、素子数が
減少することにより、不良原因が少なくなり、歩留が向
上する。
【0024】図3は、第1実施例に基づく第1のメモリ
アレー構成例のブロック図である。すなわち、p本のワ
ード線W(1)〜W(p)とq本のデータ線D(1)〜
D(q)の交点に(p×q)個のメモリセルMC(1,
1)〜MC(p,q)がマトリックス状に配置され、ダ
ミーワード線DWとデータ線D(1)〜D(q)の交点
にq個のダミーセルDC(1)〜DC(q)が配置され
て、メモリアレーMAが構成される。各データ線には情
報判別手段SA(1)〜SA(q)が接続される。情報
判別手段SA(1)〜SA(q)は、入出力用スイッチ
SW(1)〜SW(q)を介して、入出力線IOに接続
される。情報判別手段SA(1)〜SA(q)は、図1
に示したような構成で、時系列に入力された二つの信号
を比較することにより情報の判別を行う。この図では、
プリチャージ手段などは省略されている。
【0025】例えば、メモリセルMC(1,1)から情
報を読出す動作は、以下のように行われる。あらかじめ
、データ線D(1)をプリチャージしておき、ダミーワ
ード線DWによりダミーセルDC(1)からデータ線D
(1)に参照信号を読出す。この参照信号が、情報判別
手段SA(1)に入力され、その内部で一時的に保持さ
れる。その後、データ線D(1)は、再びプリチャージ
され、ワード線W(1)により、メモリセルMC(1,
1)からデータ線D(1)に信号が読出される。その読
出し信号が、情報判別手段SA(1)に入力され、その
内部に保持されている参照信号と比較されて、情報が判
別される。このとき、同様の読出し動作が、データ線D
(2)〜D(q)についても同時に行われ、メモリセル
MC(1,2)〜MC(1,q)の情報が、情報検出手
段SA(2)〜SA(q)で判別される。そして、入出
力用スイッチSW(1)が選択され、情報検出手段SA
(1)で判別されたメモリセルMC(1,1)の情報が
、入出力線IOに伝達される。
【0026】本発明による半導体メモリでは、メモリセ
ルからの読出し信号と参照信号を同一のデータ線上に発
生させるので、従来各データ線毎に設けていた対となる
データ線、すなわちメモリセルから信号を読出さず、ダ
ミーセルから参照信号を読出すためのデータ線を必要と
しない。そのため、図3のようにメモリセルをワード線
とデータ線との各交点に配置する1交点配置が実現でき
、メモリセルの高密度がはかれる。また、データ線の電
気的特性の整合を考慮しなくて良いため、データ線のレ
イアウトに自由度が大きい。
【0027】図4は、第1実施例に基づく第2のメモリ
アレー構成例のブロック図である。
【0028】(2×q)本のデータ線DA(1)〜DA
(q),DB(1)〜DB(q)と、それらに交わるよ
うにp本のワード線W(1)〜W(p)が配置される。 各ワード線にたいして、1本おきのq本のデータ線DA
(1)〜DA(q)またはDB(1)〜DB(q)との
交点、例えばW(1)とDA(1)〜DA(q)との交
点、W(2)とDB(1)〜DB(q)との交点などに
、(p×q)個のメモリセルMCが配置される。また、
2本のダミーワード線DW(1),DW(2)が設けら
れ、DW(1)とDA(1)〜DA(q)との交点、D
W(2)とDB(1)〜DB(q)との交点に、q個の
ダミーセルDCが配置される。以上により、メモリアレ
ーが構成される。切り換えスイッチSWD(1)〜SW
D(q)を介して、それぞれ2本のデータ線が、情報判
別手段SA(1)〜SA(q)に接続される。例えば、
データ線DA(1),DB(1)が、切り換えスイッチ
SWD(1)を介して、情報判別手段SA(1)に接続
される。情報判別手段SA(1)〜SA(q)は、図1
に示したような構成である。この図では、プリチャージ
手段や入出力用スイッチ,入出力線などは省略されてい
る。
【0029】動作は、切り換えスイッチにより、2本の
データ線の一方を情報判別手段に接続し、図3に示した
第1のメモリアレー構成例と同様に行う。メモリセルか
ら信号を読出すデータ線に隣接するデータ線は、情報の
判別には使用しない。例えば、DA(1)〜DA(q)
にメモリセルから信号を読出すときには、DB(1)〜
DB(q)は、情報の判別に使用しない。情報の判別に
使用しないこれらのデータ線は、プリチャージ状態のま
まにしておく。
【0030】このメモリアレー構成は、メモリセルが2
交点配置されている。したがって、従来の折り返し型デ
ータ線方式のDRAMと同じ密度のメモリアレー構成で
あり、図3に示した第1のメモリアレー構成例に比べて
メモリセルの密度が低い。しかし、隣接する2本のデー
タ線に同時に信号が読出されることがないので、データ
線間の結合容量により発生する雑音が減少する。そのた
め、従来の折り返し型データ線方式のDRAMや第1の
メモリアレー構成例に比べて、高S/Nである。
【0031】図5は、本発明の第3のメモリアレー構成
例のブロック図で、特願平2−159665に示されて
いる構成に本発明を応用し、図3に示した第1のメモリ
アレー構成例におけるデータ線を2階層にした例である
。図3におけるq本のデータ線D(1)〜D(q)がそ
れぞれs個に分割されて、(s×q)本のデータ線D(
1,1)〜D(s,q)が配置され、それらと平行にq
本の共通データ線CD(1)〜CD(q)が設けられる
。データ線D(1,1)〜D(s,q)と、(s×p)
本のワード線W(1,1)〜W(s,p)との交点に、
(s×p×q)個のメモリセルMCが接続される。また
、データ線D(1,1)〜D(s,q)と、s本のダミ
ーワード線DW(1)〜DW(s)との交点に、(s×
q)個のダミーセルDCが接続される。これらにより、
サブメモリアレーSMA(1)〜SMA(s)が構成さ
れる。各データ線は、選択的に動作させることの可能な
信号伝達手段DS(1,1)〜DS(s,q)を介して
共通データ線CD(1)〜CD(q)に接続される。す
なわち、共通データ線当りs本のデータ線が接続される
。以上により、メモリアレーMAが構成されている。共
通データ線CD(1)〜CD(q)には、情報判別手段
SA(1)〜SA(q)が接続される。共通データ線を
、データ線などと異なる配線層で形成すれば、共通デー
タ線を用いることによる面積増加は小さい。
【0032】図5では、プリチャージ手段は省略されて
いるが、各データ線D(1,1)〜D(s,q)に接続
するか、各共通データ線CD(1)〜CD(q)に接続
すれば良い。ただし、プリチャージ手段を、データ線D
(1,1)〜D(s,q)に接続せずに、共通データ線
CD(1)〜CD(q)に接続する場合には、信号伝達
手段DS(1,1)〜DS(s,q)を通じてプリチャ
ージを行う。また、図5では、入出力用スイッチ,入出
力線なども省略されている。
【0033】例えば、データ線D(1,1)とワード線
W(1,1)との交点に接続されているメモリセルMC
から情報を読出す動作は、以下のように行われる。あら
かじめプリチャージされているデータ線D(1,1)に
、ダミーワード線DWによりダミーセルDCから参照信
号を読出す。この参照信号が、信号伝達手段DS(1,
1)を介し共通データ線CD(1)を通じて、情報判別
手段SA(1)に入力され、その内部で一時的に保持さ
れる。データ線D(1,1)が再びプリチャージされた
後、ワード線W(1)により、メモリセルMCからデー
タ線D(1,1)に信号が読出される。その信号が、信
号伝達手段DS(1,1)を介し共通データ線CD(1
)を通じて、情報判別手段SA(1)に入力され、その
内部に保持されている参照信号と比較されて、情報が判
別される。このとき、同様の読出し動作が、データ線D
(1,2)〜D(1,q)についても同時に行われ、ワ
ード線W(1,1)に接続されているメモリセルMCの
情報が、情報検出手段SA(2)〜SA(q)でそれぞ
れ判別される。そして、情報検出手段SA(1)で判別
されたメモリセルMCの情報が、入出力線(図示せず)
に伝達される。
【0034】このようなメモリアレー構成では、特願平
2−159665に述べられているように、メモリセル
MCからみた寄生容量が小さく、データ線に現われる信
号量がデータ線の寄生容量により定まる場合、メモリセ
ルの読出し信号を大きくできる。従来の差動センス方式
では、信号伝達手段や共通データ線等の不均衡によりオ
フセットが生じて、S/Nが低下する恐れがあるが、本
発明では、読出し信号と参照信号の伝達経路が同一のた
め、そのような問題はない。
【0035】図6は、本発明の第4のメモリアレー構成
例のブロック図で、図4に示した第2のメモリアレー構
成例におけるデータ線を2階層にした例である。図4に
おける(2×q)本のデータ線DA(1)〜DA(q)
,DB(1)〜DB(q)がそれぞれs個に分割されて
、(2×s×q)本のデータ線DA(1,1)〜DA(
s,q),DB(1,1)〜DB(s,q)が配置され
、それらと平行に、q本の共通データ線CD(1)〜C
D(q)が設けられる。それらと交わるように(s×p
)本のワード線W(1,1)〜W(s,p)が配置され
、各ワード線にたいして、一本おきのq本のデータ線と
の交点、例えばW(1,1)とDA(1,1)〜DA(
1,q)との交点、W(1,2)とDB(1,1)〜D
B(1,q)との交点などに、(s×p×q)個のメモ
リセルMCが配置される。 また、(2×s)本のダミーワード線DW(1,1)〜
DW(s,2) が設けられ、各ダミーワード線に対し
ても、1本おきのq本のデータ線との交点、例えばDW
(1,1)とDA(1,1)〜DA(1,q)との交点
、DW(1,2)とDB(1,1)〜DB(1,q)と
の交点などに、(s×q)個のダミーセルDCが接続さ
れる。これらにより、サブメモリアレーSMA(1)〜
SMA(s)が構成される。データ線は2本ごとに、切
り換えスイッチSWD(1,1)〜SA(s,q) と
信号伝達手段DS(1,1)〜DS(s,q)を介して
、共通データ線CD(1)〜CD(q)に接続される。 すなわち、共通データ線当り(2×s)本のデータ線が
接続される。例えば、データ線DA(1,1),DB(
1,1)が、切り換えスイッチSWD(1)及び信号伝
達手段DS(1,1)を介して、共通データ線CD(1
)に接続される。以上により、メモリアレーMAが構成
されている。共通データ線CD(1)〜CD(q)には
、情報判別手段SA(1)〜SA(q)が接続される。 この図では、プリチャージ手段や入出力用スイッチ,入
出力線などは省略されている。
【0036】動作は、切り換えスイッチにより、2本の
データ線の一方を信号伝達手段に接続し、図5に示した
第3のメモリアレー構成例と同様に行う。メモリセルか
ら信号を読出すデータ線に隣接するデータ線は、情報の
判別には使用しない。例えば、DA(1,1)〜DA(
1,q)にメモリセルから信号を読出すときには、DB
(1,1)〜DB(1,q)は、情報の判別に使用しな
い。 情報の判別に使用しないこれらのデータ線は、プリチャ
ージ状態のままにしておく。
【0037】このメモリアレー構成は、第2のメモリア
レー構成例と同様に、メモリセルの密度が低いが、デー
タ線間の結合容量による雑音が小さい。また、第3のメ
モリアレー構成例と同様に、メモリセルMCからみた寄
生容量が小さく、データ線に現われる信号量がデータ線
の寄生容量により定まる場合、メモリセルの読出し信号
を大きくできる。したがって、高S/Nな動作が実現で
きる。しかも、共通データ線のピッチが、データ線のピ
ッチの半分でよいため、レイアウトが容易で、高集積化
に適している。
【0038】以上の第1のメモリアレー構成例から第4
のメモリアレー構成例まででは、図1に示した第1実施
例に基づき、ダミーデータ線を設け、ダミーセルを配置
してメモリアレーを構成する例を示した。図2に示した
第2実施例のように動作を行うことにより、ダミーワー
ド線及びダミーセルを取り除いたメモリアレー構成もで
きる。その場合、ダミーワード線及びダミーセルが無い
分だけ、メモリアレーの面積が小さくなる。また、不良
原因が減少して、歩留が向上する。
【0039】図3から図6は、メモリアレー構成を示す
図であり、情報判別手段などの配置は、これらに限定さ
れない。例えば、図3に示した第1のメモリアレー構成
例において、情報判別手段SA(1)〜SA(q)をメ
モリアレーMAの両側に交互に配置しても良い。その場
合、情報判別手段SA(1)〜SA(q)は、データ線
の2倍のピッチに収めれば良いため、レイアウトが容易
である。 同様に、図5に示した第3のメモリアレー構成例におい
て、情報判別手段SA(1)〜SA(q)をメモリアレ
ーMAの両側に、また信号伝達手段DS(1,1)〜D
S(s,q)をサブメモリアレーSMA(1)〜SMA
(s)の両側に、交互に配置できる。その場合、情報判
別手段SA(1)〜SA(q)に加え、信号伝達手段D
S(1,1)〜DS(s,q)も、データ線の2倍のピ
ッチでレイアウトできる。
【0040】図7は、図1に示した第1実施例に基づく
第1の具体的実施例のメモリアレー要部を示した回路図
である。図5に示した第3のメモリアレー構成例のよう
に、データ線Dと平行に共通データ線CDが設けられて
いる。ワード線Wとデータ線Dの交点に、1トランジス
タ1キャパシタ形メモリセルMCが設けられる。また、
ダミーワード線DWとデータ線Dの交点に、2個のMO
Sトランジスタと蓄積容量からなるダミーセルDCが設
けられる。スイッチとして動作するトランジスタである
プリチャージ手段PDが、データ線Dに接続される。デ
ータ線Dは、信号伝達手段DSにより、共通データ線C
Dに接続される。
【0041】信号伝達手段DSは、3個のNMOSトラ
ンジスタQ1,Q2,Q3で構成されており、PMOS
トランジスタが含まれていないために、占有面積が小さ
い。データ線DはQ1のゲートとQ3のソースに接続さ
れている。読出し動作時は、Q3をオフ、Q2をオンと
して、データ線Dに現われた信号を共通データ線CDに
伝達する。このとき、データ線Dからみた信号伝達手段
DSのインピーダンスが大きいため、共通データ線CD
の寄生容量がメモリセルMCからみえない。そのため、
メモリセルMCを読出したときにデータ線Dに現われる
信号が大きい。また、信号伝達手段DSは、ソース接地
増幅器として動作するので、データ線Dに現われた信号
電圧が、電流に変換されて、共通データ線CDに伝達さ
れる。この結果、高S/Nな読出し動作が実現できる。
【0042】図8は、図1に示した第1実施例に基づく
第1の具体的実施例の情報判別手段の回路図である。こ
こでは、図7の共通データ線CDにノードN1を接続し
て用いることを想定している。ノードN1に入力される
電流を電圧に変換する負荷回路LDと、時系列に入力さ
れた二つの信号を比較する電圧比較器CPと、その出力
を確定させるラッチ回路DLと、書込み用スイッチSW
Wで構成される。
【0043】電圧比較器CPは、信号を一時的に蓄える
容量CRと、3個のPMOSトランジスタQ4,Q6,
Q8と、3個のNMOSトランジスタQ5,Q7,Q9
で構成される。容量CRは、デプレッション型MOSト
ランジスタのゲート容量などを用いることができる。M
OSトランジスタQ4〜Q9は、2出力のスイッチング
インバータを構成しており、図1に示した電圧比較器S
A中のインバータINV0と負帰還をかけるスイッチS
WBの役割を行う。MOSトランジスタQ6〜Q9を、
オンにしたときの抵抗が十分小さくなるように設計する
。それにより、MOSトランジスタQ8,Q9をオンに
したときも、MOSトランジスタQ6,Q7をオンにし
たときも、論理しきい値電圧は、MOSトランジスタQ
4,Q5で定まり、同じ値VTLになる。MOSトラン
ジスタQ8,Q9をオフとして、MOSトランジスタQ
6,Q7をオンにしたとき、スイッチングインバータの
出力と入力が短絡されるため、ノードN2は、このスイ
ッチングインバータの論理しきい値電圧VTLとなる。 そして、MOSトランジスタQ6,Q7をオフにするこ
とにより、ノードN2は開放と成り、そのときのノード
N1の電圧VRと論理しきい値電圧VTLとの差が容量
CRに蓄えられる。その後は、ノードN1の電圧VSと
MOSトランジスタQ6,Q7をオフにしたときのノー
ドN1の電圧VRとの差が、容量CRとノードN2の寄
生容量で分圧された電圧値に、論理しきい値電圧VTL
が加えられた電圧が、ノードN2に発生し、MOSトラ
ンジスタQ4,Q5のゲートに印加される。MOSトラ
ンジスタQ8,Q9をオンにすることにより、この電圧
が反転増幅されて、ノードN3に出力される。したがっ
て、MOSトランジスタQ6,Q7をオフにするときの
ノードN1の電圧VRと、MOSトランジスタQ8,Q
9をオンにするときのノードN1の電圧VSが、論理し
きい値電圧VTLに依存せずに比較される。すなわち、
時系列にノードN1に入力された二つの信号電圧が、オ
フセットがなく高精度に比較される。また、ノードN2
が論理しきい値電圧VTLとなっていても、MOSトラ
ンジスタQ6〜Q9をオフにすることにより、電圧源と
接地との間に電流が流れないため、消費電力が小さくて
済む。
【0044】ラッチ回路DLは、インバータINV1と
スイッチングインバータINV2で構成される。スイッ
チングインバータINV2をオンにすることにより、正
帰還となり情報が保持される。スイッチングインバータ
INV2がオフの状態で、情報をノードN3に入力する
ことで、安定にラッチ回路DLの情報を書き換えられる
【0045】書込み用スイッチSWWは、ノードN3と
N1との間に設けられる。ノードN3には、ノードN2
の信号が、反転増幅されて出力される。図7において、
データ線Dに現れた信号が、信号伝達手段DSにより反
転増幅されて、共通データ線CDを通じ、ノードN1に
伝達されるため、ノードN3に書込み用スイッチSWW
を接続している。書込み用スイッチSWWをオンにする
とき、MOSトランジスタQ6〜Q9をオフとすること
により、安定に書込み動作が行われる。
【0046】図9は、第1の具体的実施例、すなわち図
7に示したメモリアレーに図8に示した情報判別手段を
接続した構成の、動作タイミング図である。これを用い
て、動作を説明する。まず、制御パルスFDCによりダ
ミーセルDC内の蓄積容量に中間電位VHを蓄えておく
。また、プリチャージ手段PDによりプリチャージ電位
VPとなっているデータ線Dを、制御パルスFPDによ
りプリチャージ手段PDをオフにして、フローティング
にする。ダミーワード線DWを高電位にして、ダミーセ
ルDCから電荷をデータ線Dに読出す。制御パルスFD
Rを高電位にして、データ線Dに現れた電圧を、信号伝
達手段DSにより電流に変換して、共通データ線CDに
伝達する。制御パルスFLDを高電位にして負荷回路L
Dにより、共通データ線を流れる電流を電圧に変換し、
ノードN1から電圧比較器CPに入力する。制御パルス
FBT,FBBにより、ノードN1の電圧VRを、参照
信号として容量CRに蓄える。そして、ダミーワード線
DWと制御パルスFDR及びFLDを低電位にし、制御
パルスFPDを高電位にしてプリチャージ手段PDによ
り、データ線Dをプリチャージ電位VPにプリチャージ
し直す。制御パルスFPDを低電位にして、データ線D
をフローティング状態にした後、ワード線Wを高電位に
して、メモリセルMCから電荷をデータ線Dに読出す。 制御パルスFDRを高電位にして、データ線Dに現れた
信号電圧を、信号伝達手段DSにより電流に変換して、
共通データ線CDに伝達する。制御パルスFLDを高電
位にして負荷回路LDにより、共通データ線を流れる電
流を電圧に変換し、電圧比較器CPに入力する。この時
のノードN1の信号電圧VSが、容量CRに蓄えられて
いた参照信号VRと比較されて、制御パルスFFT,F
FBによりノードN3に出力される。この電圧比較器C
Pの比較結果が、制御パルスFLT,FLBによりラッ
チ回路DLで確定される。制御パルスFDR,FLD,
FFTを低電位にし、制御パルスFSW,FDW,FF
Bを高電位にすることにより、ラッチ回路DLで確定さ
れノードN3に現れた情報が、書込み用スイッチSWW
,共通データ線CD,信号伝達手段DS,データ線Dを
通じて、メモリセルMCに伝えられ、ワード線Wを低電
位にすることで再書込みが行われる。その後、制御パル
スFSW,FDWを低電位にし、制御パルスFDC,F
PDを高電位にして、待機状態に戻す。
【0047】以上のように、ダミーセルDCを読出すと
きと、メモリセルMCを読出すときとで、ダミーワード
線DWとワード線Wを同じように動作させる。しかも、
信号経路が同一であるので、ノードN1に現れる参照信
号VRと読出し信号VSには、同じ雑音成分が含まれる
。図8に示した情報判別手段では、参照信号VRと読出
し信号VSを比較して、情報を判別するため、この雑音
成分が除去され、高S/Nな読出しが実現される。
【0048】ただし、図5に示した第3のメモリアレー
構成例などでは、メモリセルMCから情報をデータ線D
に読出すときに、隣接するデータ線にもメモリセルから
電荷が読出されるため、データ線間の結合容量により雑
音が発生し、この雑音成分は、隣接するデータ線に読出
される情報に依存するため、ダミーセルを読出すときと
異なる。この雑音成分の問題は、例えばアイ・イー・イ
ー・イー  トランザクション  オン  エレクトロ
ン  デバイシズ,第37巻,3(1990年3月)第
737頁から第743頁(IEEE,Trans.on
 Electron Devices,vol37,o
n.3(March1990)pp.737−743)
に記載されているような、データ線間を別な導電層でシ
ールドして、データ線間の結合容量を小さくしたメモリ
セルを用いることにより、その影響を小さくできる。
【0049】図10は、図2に示した第2実施例に基づ
く第2の具体的実施例を示す図である。図7に示したメ
モリアレー要部回路図と同様に、ワード線Wとデータ線
Dの交点にメモリセルMCが配置され、データ線Dは信
号伝達手段DSにより共通データ線CDに接続され、プ
リチャージ手段PDがデータ線Dに接続される。ダミー
ワード線及びダミーセルは除去されている。信号伝達手
段DSは、図7と同じ構成である。プリチャージ手段P
Dは、中間電位VHに接続されており、メモリセルの“
1”の書込み電圧と“0”の書込み電圧との中間である
電圧に、データ線Dをプリチャージする。また、図8と
同様に、負荷回路LDとラッチ回路DLと書込み用スイ
ッチSWWで構成された情報判別手段SAが、共通デー
タ線CDに接続される。ただし、前述のように第2実施
例では、情報判別手段SA内の電圧比較器CPの出力が
、第1実施例とは逆になるため、書込み用スイッチSW
Wを、ラッチ回路DL内のインバータINV1の出力端
子N4に接続している。
【0050】図11は、第2の具体的実施例動作タイミ
ング図である。これを用いて、動作を説明する。まず、
プリチャージ手段PDにより中間電位VHにプリチャー
ジされているデータ線Dを、制御パルスFPDによりプ
リチャージ手段PDをオフにして、フローティングにす
る。ワード線Wを高電位にして、メモリセルMCから電
荷をデータ線Dに読出す。制御パルスFDR及びFLD
により、データ線Dに現れた電圧を、信号伝達手段DS
,共通データ線CD,負荷回路LDを介して電圧比較器
CPに入力し、制御パルスFBT,FBBにより蓄える
。次に、制御パルスFDR及びFLDを低電位にし、制
御パルスFPDを高電位にしてプリチャージ手段PDに
より、データ線Dを中間電位VHにプリチャージし直す
。ここで、ワード線Wを低電位にすることにより、メモ
リセルMCに中間電位VHが書込まれる。制御パルスF
PDを低電位にして、データ線Dをフローティング状態
にした後、ワード線Wを高電位にして、メモリセルMC
から電荷をデータ線Dに読出し、データ線Dに現れた電
圧を参照信号として用いる。この参照信号を、制御パル
スFDR及びFLDにより、この参照信号を、信号伝達
手段DS,共通データ線CD,負荷回路LDを介して電
圧比較器CPに入力する。容量CRに蓄えられていた信
号と比較され、制御パルスFFT,FFB及び制御パル
スFLT,FLBによりラッチ回路DLで確定される。 そして、制御パルスFDR,FLD,FFTを低電位に
し、制御パルスFSW,FDW,FFBを高電位にする
ことにより、ラッチ回路DLで確定された情報が、書込
み用スイッチSWW,共通データ線CD,信号伝達手段
DS,データ線Dを通じて、メモリセルMCに伝えられ
、ワード線Wを低電位にすることで再書込みが行われる
。その後、制御パルスFSW,FDWを低電位にし、制
御パルスFDC,FPDを高電位にして、待機状態に戻
す。
【0051】このように、データ線Dが中間電位VHに
プリチャージされた状態でワード線Wを低電位にするこ
とにより、メモリセルMCを参照信号を発生させるため
に用いることができ、そのために回路を付加する必要は
ない。読出し信号と同じメモリセルを用いて参照信号を
発生させるため、蓄積容量の不均衡によりオフセットが
生じる恐れがない。また、同じワード線を動作させるた
め、ワード線からデータ線への結合雑音に差が生じる恐
れもない。
【0052】図12は、本発明による半導体メモリの応
用例で、音声記録再生装置を構成した例を、ブロック図
で示したものである。図中MICは音声入力手段たるマ
イク、SPは音声出力手段たるスピーカ、PAMP及び
MAMPは増幅器、ADCはアナログ/デジタル変換器
、DACはデジタル/アナログ変換器、Mは本発明によ
る半導体メモリ、MCTは半導体記憶装置Mを制御する
制御回路である。同図では、帯域制限用ローパスフィル
タ及び波形整形用ローパスフィルタ等は省略している。
【0053】録音動作は、マイクMICに入力された音
声を、増幅器PAMPにより増幅し、そのアナログ信号
をアナログ/デジタル変換器ADCによりデジタル信号
に変換し半導体メモリMに伝達し、制御回路MCTで制
御して書込むことにより行われる。このとき、半導体メ
モリMのアドレスやクロック信号等を制御回路MCTで
発生させる。一方、再生動作は、制御回路MCTにより
半導体メモリMを制御して、記憶している情報を読出し
、デジタル/アナログ変換器DACによりアナログ信号
に変換し、増幅器MAMPにより増幅して、スピーカS
Pより出力する。
【0054】半導体メモリMの入出力が1ビット毎のと
き、アナログ/デジタル変換器ADCから複数ビットの
情報が並列に出力される場合には、パラレル/シリアル
変換器を設け、時系列な情報に変換して、半導体メモリ
Mに伝達すれば良い。また、デジタル/アナログ変換器
ADCが複数ビットの情報が並列に入力される構成の場
合には、シリアル/パラレル変換器を設け、半導体メモ
リMの出力を、並列な情報に変換すれば良い。
【0055】音声情報のデータレートは、64kビット
/秒で良く、サイクル時間が15μsの半導体メモリで
対応できる。また、情報は時系列に連続なデータである
。このため、音声記録装置に用いる半導体記憶装置は、
速度は問題とならず、安価で大容量であることが要求さ
れる。本発明による半導体メモリは、高S/Nで高集積
化に適しており、チップ面積を削減してビット単価を下
げることが可能である。したがって、このような用途に
は、従来のDRAMよりも本発明の半導体メモリが適し
ている。
【0056】
【発明の効果】本発明に依れば、データ線を対線配置せ
ずに、安定動作に必要なS/Nを確保でき、メモリセル
の高密度化がはかれる。したがって、高S/Nでかつ高
集積な半導体メモリを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のブロック図である。
【図2】第2実施例のブロック図である。
【図3】第1のメモリアレー構成例のブロック図である
【図4】第2のメモリアレー構成例のブロック図である
【図5】第3のメモリアレー構成例のブロック図である
【図6】第4のメモリアレー構成例のブロック図である
【図7】第1の具体的実施例のメモリアレー要部回路図
である。
【図8】第1の具体的実施例の情報判別手段の回路図で
ある。
【図9】第1の具体的実施例の動作タイミング図である
【図10】第2の具体的実施例を示す図である。
【図11】第2の具体的実施例の動作タイミング図であ
る。
【図12】音声記録再生装置に応用した例のブロック図
である。
【符号の説明】
MC…メモリセル、DC…ダミーセル、W…ワード線、
DW…ダミーワード線、D…データ線、CD…共通デー
タ線、SA…情報判別手段、SW…入出力用スイッチ、
IO…入出力線、DS…信号伝達手段、PD…プリチャ
ージ手段、CP…電圧比較器、DL…ラッチ回路、LD
…負荷回路

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のワード線と、これらに交差するごと
    く配置された複数のデータ線と、該ワード線が選択され
    ることにより該データ線に信号が読出されるメモリセル
    と、該データ線を所望の電圧に設定するプリチャージ手
    段と、該データ線に現われた信号が入力される情報判別
    手段を有し、上記情報判別手段は時系列に入力された二
    つの信号を比較することにより情報の判別を行う半導体
    メモリ。
  2. 【請求項2】請求項1に記載した半導体メモリにおいて
    、上記情報判別手段は、時系列に入力された二つの信号
    を比較する電圧比較器と、該電圧比較器の出力を確定さ
    せるラッチ回路を含んで構成されることを特徴とする半
    導体メモリ。
  3. 【請求項3】請求項2に記載した半導体メモリにおいて
    、上記電圧比較器は、反転増幅器と、反転増幅器の入力
    端子に一方の端子が接続された容量と、反転増幅器の出
    力端子と入力端子を接続するスイッチを含んで構成され
    ることを特徴とする半導体メモリ。
  4. 【請求項4】請求項1から請求項3のいずれかに記載し
    た半導体メモリにおいて、上記ワード線とほぼ平行に配
    置されたダミーワード線と、該ダミーワード線により選
    択されることにより該データ線に参照信号が読出される
    ダミーセルを有することを特徴とする半導体メモリ。
  5. 【請求項5】請求項1から請求項4のいずれかに記載し
    た半導体メモリにおいて、上記メモリセルは、上記複数
    のデータ線と上記複数のワード線との任意の交点に配置
    されることを特徴とする半導体メモリ。
  6. 【請求項6】請求項1から請求項4のいずれかに記載し
    た半導体メモリにおいて、上記メモリセルは、任意の隣
    あう二本の上記データ線のいずれか一方と上記複数のワ
    ード線との交点に配置されることを特徴とする半導体メ
    モリ。
  7. 【請求項7】請求項5に記載した半導体メモリにおいて
    、上記情報判別手段は、上記データ線に接続されること
    を特徴とする半導体メモリ。
  8. 【請求項8】請求項6記載の半導体メモリにおいて、上
    記情報判別手段は、隣あう二本の上記データ線毎に設け
    られ、該二本のデータ線のいずれか一方を選択するスイ
    ッチを介して、該二本のデータ線に接続されることを特
    徴とする半導体メモリ。
  9. 【請求項9】請求項5に記載した半導体メモリにおいて
    、上記データ線と平行に配置された共通データ線を有し
    、複数の上記データ線が信号伝達手段を介して該共通デ
    ータ線に接続され、上記情報判別手段は上記共通データ
    線に接続されることを特徴とする半導体メモリ。
  10. 【請求項10】請求項6に記載した半導体メモリにおい
    て、上記データ線と平行に配置された共通データ線を有
    し、隣あう二本の上記データ線のいずれか一方を選択す
    るスイッチが設けられ、該データ線は該スイッチと信号
    伝達手段を介して該共通データ線に接続され、上記情報
    判別手段は上記共通データ線に接続されることを特徴と
    する半導体メモリ。
  11. 【請求項11】請求項9または請求項10に記載した半
    導体メモリにおいて、上記信号伝達手段は、読出し時に
    データ線側からみたインピーダンスが高い状態で信号を
    伝達することを特徴とする半導体メモリ。
  12. 【請求項12】請求項1から請求項11のいずれかに記
    載した半導体メモリにおいて、上記メモリセルは、一つ
    のトランジスタと一つの蓄積容量で構成されることを特
    徴とする半導体メモリ。
  13. 【請求項13】請求項12に記載した半導体メモリにお
    いて、上記蓄積容量は、上記トランジスタの一方の不純
    物添加領域に接しており、上記トランジスタ及びデータ
    線の上まで延びている電極と、その上に設けられた絶縁
    膜と、さらにその上に設けられた導電性電極により構成
    されることを特徴とする半導体メモリ。
  14. 【請求項14】請求項1から請求項13のいずれかに記
    載した半導体メモリにおいて、音声入力手段と、該音声
    入力手段の出力信号を増幅する増幅器と、該増幅器の出
    力信号が入力されるアナログ/デジタル変換器と、該ア
    ナログ/デジタル変換器の出力信号が入力される半導体
    メモリと、該半導体メモリの出力信号が入力されるデジ
    タル/アナログ変換器と、該デジタル/アナログ変換器
    の出力信号を増幅する増幅器と、該増幅器の出力信号が
    入力される音声出力手段とを有する音声記録再生装置の
    、構成要素であることを特徴とする半導体メモリ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009302567A (ja) * 2002-08-30 2009-12-24 Hynix Semiconductor Inc 不揮発性強誘電体メモリ装置
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