JPH042856Y2 - - Google Patents

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JPH042856Y2
JPH042856Y2 JP11008086U JP11008086U JPH042856Y2 JP H042856 Y2 JPH042856 Y2 JP H042856Y2 JP 11008086 U JP11008086 U JP 11008086U JP 11008086 U JP11008086 U JP 11008086U JP H042856 Y2 JPH042856 Y2 JP H042856Y2
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panel
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は車両用合成樹脂製パネルアセンブリに
関し、より具体的には、例えばエンジンフードに
用いられるパネルアセンブリのインナパネルに、
見映えを良くするために形成される覆膜部の面剛
性を向上させるための該覆膜部の構造に関する。
[従来の技術] 例えば第4図及びそのB−B線に沿つた断面図
である第5図に示すようなエンジンフード10に
あつては、フード10を形成するパネルアセンブ
リは一般的にアウトパネル12とインナパネル1
4とを重合して構成されている。両パネル12,
14間には電磁波シールド対策用のアルミ箔16
が介設され、両パネル12,14及びアルミ箔1
6は接着剤18により接合されている。
インナパネル14は、補強用のリブ22と、ア
ルミ箔16等の内側の部分を覆つて見映えを良く
するための覆膜部24とからなり、従来の覆膜部
24は第5図に示す通り、リブ22間を架橋する
平坦な面として形成されている。また覆膜部24
の板厚はパネルアセンブリの軽量性を確保するた
めにリブ22に比べて幾分薄く形成されている。
[考案が解決しようとする問題点] 上記従来の合成樹脂製フードパネルアセンブリ
にあつては、覆膜部24の面剛性が低いため、車
両のアイドリング時にこれが微震動してアルミ箔
16を共振させ、いわゆる「ビビリ音」が生ずる
という問題が起きた。また覆膜部24の面剛性が
低いことからエンジンフードの開閉時にいわゆる
「ベコベコ感」が生じ、重厚感を感じさせないと
いう弱点もあつた。
本考案は上記事実を考慮し、インナパネルの覆
膜部の板厚を薄く抑えたままで軽量性を確保する
一方、該覆膜部の面剛性を向上させることによ
り、上述のいわゆる「ビビリ音」、「ベコベコ感」
を解消し得る合成樹脂製パネルアセンブリを提供
することを目的とする。
[問題点を解決するための手段] 上記目的を達成するため本考案にあつては、イ
ンナパネルのリブ間を継ぐ上記覆膜部を緩やかな
凸形状または凹形状に形成した。
[作用] 上記構成により本考案に係るパネルアセンブリ
にあつては、覆膜部は、それ自体の凸形または凹
形のアーチ形状により面剛性が向上し、すなわち
面を横断する方向の力に対するより強度の抵抗力
を有するようになる。
[実施例] 第1図は本考案に係るパネルアセンブリの一実
施例であるエンジンフード30を示す図であり、
第2図は第1図のA−A線に沿つた断面図であ
る。
第4図及び第5図に図示の従来の構造と同様、
本考案のフードパネルアセンブリはアウタパネル
32とインナパネル34とを重合して構成されて
いる。アウタパネル32とインナパネル34の間
には電磁波シールド対策用のアルミ箔36が介設
され、両パネル32,34及びアルミ箔36は接
着剤38により接合されている。一般的に、両パ
ネル32,34の材料としては、SMC等のFRP
(フアイバリインフオースメントプラスチツク)、
或いはその他の熱可塑性樹脂、ウレタン樹脂等の
合成樹脂が用いられる。また、接着剤38として
は、ウレタン系、エポキシ系、アクリル系等の構
造用接着剤が一般的に用いられる。
インナパネル34は、補強用のリブ42と、内
側の部分を覆つて見映えを良くするための覆膜部
44とからなり、この点は前記従来の構造と同様
である。しかし、本実施例にあつては、覆膜部4
4は平坦状ではなく、外側に向かつて均一な円弧
状断面を描いて突出する緩やかな凸形状をなす。
この凸形状により覆膜部44の面剛性は向上し、
すなわち面を横断する方向の力に対する抵抗力が
高まる。またリブ42間を架橋するこの覆膜部4
4の板厚は、リブ42の根元の接着部分を除いて
かなり薄く形成されており、その厚さは前記従来
の覆膜部24に比べてもなお小さい。例えば本実
施例における各部の板厚は、アウタパネル32が
2.0〜3.0mm、インナパネルのリブ42が1.6〜2.5
mm、インナパネルの覆膜部44が1.0〜1.4mmとす
ることができる。このように、インナパネル34
の大部分の面積を占める上記覆膜部44の板厚を
小さくすることができることにより、パネルアセ
ンブリのより軽量化を図ることができる。
第3A図乃至第3D図は本考案に係るパネルア
センブリの変更実施例を示すインナパネルの断面
図で、各図は第1図のA−A線に沿つた断面図に
対応している。
第3A図のインナパネル34Aにあつては、覆
膜部44Aは緩勾配の屋根型形状をなし、インナ
パネル34Aの外側に向かつて突出する形状をな
している。
第3B図のインナパネル34Bにあつては、覆
膜部44Bは中央部のみが円弧状断面をなしてイ
ンナパネル34Bの外側に向かつて突出する形状
をなしている。
第3C図のインナパネル34Cにあつては、覆
膜部44Cは両側から中央に向かつてステツプ式
に高くなる断面形状をなし、やはりインナパネル
34Cの外側に向かつて突出する形状をなしてい
る。
第3D図のインナパネル34Dにあつては、覆
膜部44Dは全体が均一な円弧状断面をなすが、
円弧はインナパネル34Dの内側に向かつて凹ん
でいる。
以上の各変更実施例においても、覆膜部44A
乃至44Dの面剛性は平坦形状に比べて向上し、
すなわち面を横断する方向の力に対する抵抗力が
高まる。
したがつて、前記第1実施例の覆膜部44及び
変更実施例の覆膜部44A乃至44Dによれば、
車両のアイドリング時に微震動して前記の「ビビ
リ音」を発生させるようなことはなく、またエン
ジンフードの開閉時に前記の「ベコベコ感」が生
ずるようなこともなくなる。
なお上記各実施例にあつては、エンジンフード
のためのパネルアセンブリについて示したが、本
考案は汎用性の高いものであり、例えば合成樹脂
製トランクリツド等、インナパネル面側に美観が
要求される総ての車両用パネルアセンブリに適用
することが可能となる。すなわち、パネルアセン
ブリの軽量化が可能であることから、軽量化のた
めにインナパネルに覆膜部を設けなかつたパネル
アセンブリ(例えば、インナパネル覆膜部を省い
た接着時に、はみ出した接着剤を除去して美観を
整えていたパネル)についても本考案を適用する
ことが可能となる。
[考案の効果] 以上説明した通り、本考案に係る車両用合成樹
脂製パネルアセンブリは、インナパネルのリブ間
を継ぐ覆膜部を緩やかな凸形状または凹形状に形
成したので、覆膜部自体の凸形状または凹形状に
より該覆膜部の面剛性を向上することができ、し
たがつて、上述のいわゆる「ビビリ音」、「ベコベ
コ感」を解消することが可能となる。また該覆膜
部の板厚が薄くて面剛性を確保できるため、より
一層のパネルアセンブリの軽量化が可能となり、
従来軽量化の観点からインナパネルに覆膜部を形
成しなかつたパネルアセンビリに対しても本考案
を利用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る車両用合成樹脂製パネル
アセンブリの一実施例を示すエンジンフードの裏
面図、第2図は第1図のA−A線に沿つた断面
図、第3A図乃至第3D図は本考案に係るパネル
アセンブリの変更実施例を示すインナパネルの断
面図、第4図は従来の車両用合成樹脂製パネルア
センブリを示すエンジンフードの裏面図、第5図
は第4図のB−B線に沿つた断面図である。 30……エンジンフード、32……アウタパネ
ル、34,34A,34B,34c,34D……
インナパネル、42……リブ、44,44A,4
4B,44C,44D……覆膜部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. それぞれ合成樹脂からなるアウタパネルとイン
    ナパネルとを重合してなる車両用パネルアセンブ
    リであつて、インナパネルのリブ間を継ぐ覆膜部
    を緩やかな凸形状または凹形状に形成したことを
    特徴とする車両用合成樹脂製パネルアセンブリ。
JP11008086U 1986-07-18 1986-07-18 Expired JPH042856Y2 (ja)

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JP11008086U JPH042856Y2 (ja) 1986-07-18 1986-07-18

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DE10149245B4 (de) * 2001-10-05 2005-06-16 Daimlerchrysler Ag Trennanordnung für Fahrzeugkarosserie
JP2009035046A (ja) * 2007-07-31 2009-02-19 Toray Ind Inc 自動車用フード
JP5906496B2 (ja) * 2011-02-01 2016-04-20 イマジニアリング株式会社 電磁波のシールド構造

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