JPH04283997A - 電子機器のバッテリ収納ボックス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、小型交換機等の電子機
器における予備電源としてのバッテリを収容するための
ボックスの構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年の情報化社会においては、通信シス
テムが一旦ダウンすると社会的に与える影響が甚大なの
で、交換機等の重要な装置には、停電事故に備えてバッ
テリが予備の電源として、装置のキャビネット内に収容
されていることが多い。バッテリ２１は、図４に示すよ
うに、キャビネット２２内の電子機器２３を設置してい
る場所の下段の空間の一部に、ボックス本体２４の中に
収容された状態で引き出し可能に収納され、商業電源が
遮断した際には、自動的に電子装置２３に対する給電が
切り替わるようになっている。

【０００３】このボックス本体２４は、図５に示すよう
に、キャビネット２２に固定された台座２５の上にスラ
イド可能に載置され、その両側面の位置をガイド板２６
で規制されると共に、該ガイド板２６の先端を直角に折
り曲げて形成された張り出し部２６ａのねじ孔２７と、
これに対応してボックス本体２４の先端に取付けられた
左右一対の耳２８の孔２９とを通じて、ねじ３０によっ
て固定されている。なお、符号３１はボックス本体２４
に搭載されたバッテリ２１を固定するための押さえ金具
である。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】バッテリ２１を交換し
たり充電したりする場合には、このボックス本体２４を
キャビネット２２から取り出す必要があるが、１個が１
０ｋｇ前後の重量を有するバッテリを数個搭載したボッ
クス本体２４の全体重量は数十ｋｇにもなり、これをキ
ャビネットから引き出す際に手前に引き過ぎるとボック
スの後端が台座から外れたりして、かなりの危険を伴う
問題点があった。

【０００５】本発明は、このような従来技術の欠点を改
善し、キャビネットから安全に引き出し可能なバッテリ
収納ボックスの構造を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この目的は、電子機器を
収容したキャビネットの下段空間に設置された台座と、
この台座上に取り外し可能に載置・固定されるボックス
本体とからなるバッテリ収納用ボックス構造であって、
前記台座の左右両側には前記ボックス本体の両側面をガ
イドするためのガイド板が固定され、該ガイド板の前端
領域は立ち上がって前端位置決め手段を形成すると共に
外向きに直角に折れ曲がった張り出し部を形成し、後端
領域は上方にＣ字型に立ち上がって前方に開口を有する
後端位置決め手段を形成し、一方、前記ボックス本体は
、その前面に前記張り出し部に対応して左右に張り出し
た一対の耳を有し、後面には前記前後端位置決め手段に
係合可能な左右に張り出したストッパを有し、更に、前
記ボックス本体の底面の前部領域には、該底面を幅方向
に横断する方向の軸によって補助脚が軸支され、該補助
脚は、後方に傾動するようにスプリングによって常に付
勢され、前記底面に対してストッパによって規制された
ほぼ直立に近い所定の角度を維持可能であるが、外力が
作用すると前方には前記底面に接触する水平位置まで折
り畳まれるように構成され、一方、前記台座の底面には
、ボックス本体が台座上に収納された時の前記補助脚に
対応する位置に、該補助脚を水平に折り畳んだ状態で収
容可能な高さの開口を前方に有するポケットが設けられ
ていることを特徴とするバッテリ収納用ボックスによっ
て達成される。

【０００７】

【作用】本発明のバッテリボックスをキャビネット内に
収容するには、ガイド板に沿ってボックス本体を台座の
奥まで押し込む。押し込みの途中で、ボックス本体の底
面から突出している補助脚は、ポケットの開口の縁に接
触して前方に折り畳まれ、そのままポケット内に収容さ
れる。そして、後方においてはボックス本体のストッパ
がガイド板の後端位置決め手段に入り込んでそれ以上の
押し込みが阻止されると共に、ボックス本体後部の上方
への移動が阻止される。又、前方においてはボックス本
体の耳とガイドの張り出し部とが接触し、これらに設け
られた孔同士が一致するので、これを通じてねじによっ
てボックス本体とガイド板とが強固に固定される。

【０００８】ボックス本体を取り外すには、ボックス本
体とガイド板とを固定しているねじを外してボックス本
体を前方に引き出す。その途中で補助脚がポケットから
抜け出し、スプリングの作用によって自動的にほぼ直立
状態に位置決めされる。更に引き出しを続行してボック
ス本体のストッパが前端位置決め手段と接触するとそれ
以上の引き出しは阻止され、ボックス本体の後部が台座
から外れる危険性は回避される。この時、ボックス本体
の前部は補助脚によって床上に安定に保持される。

【０００９】以下、図面に示す好適実施例に基づいて、
本発明を更に詳細に説明する。

【００１０】

【実施例】図１は本発明のバッテリ収納用ボックスの全
体構造を示す斜視図である。バッテリ１を搭載したボッ
クス本体４は、図５で説明した従来構造と同じく、交換
機等のキャビネット内の下段の空間に、台座５の上に前
後方向にスライド自在に載置して収容されている。この
台座５上に載置されるボックス本体４の両側面を規制す
るために、台座５には左右両側に特殊形状のガイド板６
が固定されている。このガイド板６の前端領域はＬ字状
に立ち上がった段部からなる前端位置決め手段７を具え
、更に外向きに直角に折れ曲がった張り出し部８を具え
ている。又、後端領域はＣ字型をなして立ち上がり、前
方が開いた後端位置決め手段９を具えている。

【００１１】ボックス本体４は、その前端の左右両側に
前記張り出し部８に対応する耳１０が固定され、又、後
端の左右両側には前記前後端位置決め手段７，９に係合
可能なストッパ１１が突出して固定されている。更に、
ボックス本体４の底面の前部領域には、折り畳み自在な
補助脚１２が取付けられている。

【００１２】この補助脚１２は、図２に示すように、ボ
ックス本体４の底面に該底面の幅方向に延在する軸１５
によって軸支され、ボックス本体に対して前方（即ち図
２においては時計方向）に、鎖線で示すほぼ水平位置ま
で倒伏して折り畳み状態になることが可能である。しか
し、後方（即ち図２においては反時計方向）には、実線
で示すほぼ直立位置まで回動すると、図示しないストッ
パの作用によってそれ以上の傾動は阻止されるようにな
っており、図示しないスプリングの作用によって常にこ
の反時計方向（矢印方向）に付勢されている。従って、
外力が働かない場合、補助脚１２は自動的にこの直立位
置を占める。

【００１３】台座５の底面の前部領域には、前記折り畳
み状態の補助脚１２を収容可能な高さの前方開口を有す
るポケット１３が固定されている。この構成の本発明の
ボックス構造の作用について、図３（ａ）〜（ｃ）に基
づいて説明する。図３（ａ）はボックス本体４がキャビ
ネットの台座５上に収容されている状態を示し、ボック
ス本体４の両側面はガイド板６によって規制され、後端
のストッパ１１は後端位置決め手段９に入り込んで位置
決めされている。補助脚１２は前方に折り畳まれた状態
でポケット１３内に収容され、且つ、互いに当接してい
るボックス本体の耳１０とガイド板の張り出し部８とは
、ねじ１６によって一体的に締結されている。

【００１４】この状態で、バッテリ１を搭載したボック
ス本体４は、その前部をねじ１６によって固定され、後
端位置決め手段９のＣ字型凹部とストッパ１１との係合
によってその後部の上方への移動を規制され、安定して
その位置を維持される。この状態からボックス本体４を
キャビネットから引き出すには、先ず、ねじ１６を外し
てボックス本体の前部を自由にする。次ぎに、ボックス
本体４の前面に固定されている把手１４を以て台座５上
を手前に引き出す。ポケット１３から抜け出すと、補助
脚１２はスプリングの作用によって自動的に直立姿勢を
とり、定位置に固定され、それ以上の回動を阻止される
。ボックス本体４の引き出しが進んで、その重心が台座
５を外れると、補助脚１２は床上に接触し、これを支え
る。そして、最も引き出された位置において、ボックス
本体４の後端のストッパ１１がガイド板６の前端位置決
め手段７に接触して、それ以上の前進が阻止される。 これによって、ボックス本体４の後部が台座５から外れ
る事故が防止される。これを図３（ｂ）に示す。この状
態で、搭載されているバッテリ１が取り出し可能となる
。

【００１５】バッテリ１に対して所望の処理を行った後
、再びボックス本体４に搭載し、台座５の上をスライド
させて奥まで押し込むが、図３（ｃ）に示すようにその
途中で補助脚１２はポケット１３の開口の下縁に接触し
てスプリングの付勢力に抗して前方に折り畳まれ、ポケ
ット内に収容される。これと同時に、ストッパ１１はガ
イド板６の後端の後端位置決め手段９と係合して位置決
めされ、図３（ａ）に基づいて説明したように固定され
る。

【００１６】

【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
台座のガイド板に前後端位置決め手段を設け、これとボ
ックス本体側のストッパとの係合によって、押し込み時
にボックス本体を定位置に位置決めすると共に、引き出
し時には台座から外れることを防止したので、安全・確
実なバッテリの交換作業が可能になる。更に、ボックス
本体の前部に、引き出し時に自動的に直立姿勢をとり得
る補助脚を設けたので、引き出しの際に前傾したボック
ス本体を安定して床上に支えることが可能となり、作業
の安全が保証される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例のボックス構造の全体構成を示
す斜視図である。

【図２】本発明の補助脚の構成を示す斜視図である。

【図３】本発明の作用を示す側面図であり、（ａ）は台
座上に固定されたボックス本体、（ｂ）は台座から引き
出されたボックス本体、（ｃ）は台座上を移動途中のボ
ックス本体の状態を示している。

【図４】バッテリ収納用ボックス構造の位置を示すキャ
ビネットの斜視図である。

【図５】従来のボックス構造の構成を示す斜視図である
。

【符号の説明】

１…バッテリ ４…ボックス本体 ５…台座 ６…ガイド板 ７…前端位置決め手段 ８…張り出し部 ９…後端位置決め手段 １０…耳 １１…ストッパ １２…補助脚 １３…ポケット １４…把手 １５…補助脚の軸 １６…ねじ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　電子機器を収容したキャビネットの下
   段空間に設置された台座（５）と、この台座上に取り外
   し可能に載置・固定されるボックス本体（４）とからな
   るバッテリ収納用ボックス構造であって、前記台座（５
   ）の左右両側には前記ボックス本体（４）の両側面をガ
   イドするためのガイド板（６）が固定され、該ガイド板
   （６）の前端領域は立ち上がって前端位置決め手段（７
   ）を形成すると共に外向きに直角に折れ曲がった張り出
   し部（８）を形成し、後端領域は上方にＣ字型に立ち上
   がって前方に開口を有する後端位置決め手段（９）を形
   成し、一方、前記ボックス本体（４）は、その前面に前
   記張り出し部（８）に対応して左右に張り出した一対の
   耳（１０）を有し、後面には前記前後端位置決め手段（
   ７，９）に係合可能な左右に張り出したストッパ（１１
   ）を有し、更に、前記ボックス本体（４）の底面の前部
   領域には、該底面を幅方向に横断する方向の軸（１５）
   によって補助脚（１２）が軸支され、該補助脚（１２）
   は、後方に傾動するようにスプリングによって常に付勢
   され、前記底面に対してストッパによって規制されたほ
   ぼ直立に近い所定の角度を維持可能であるが、外力が作
   用すると前方には前記底面に接触する水平位置まで折り
   畳まれるように構成され、一方、前記台座（５）の底面
   には、ボックス本体（４）が台座（５）上に収納された
   時の前記補助脚（１２）に対応する位置に、該補助脚（
   １２）を水平に折り畳んだ状態で収容可能な高さの開口
   を前方に有するポケット（１３）が設けられていること
   を特徴とするバッテリ収納用ボックス。