JPH04282037A - 防錆バックプレート - Google Patents

防錆バックプレート

Info

Publication number
JPH04282037A
JPH04282037A JP4342591A JP4342591A JPH04282037A JP H04282037 A JPH04282037 A JP H04282037A JP 4342591 A JP4342591 A JP 4342591A JP 4342591 A JP4342591 A JP 4342591A JP H04282037 A JPH04282037 A JP H04282037A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
back plate
rust
coating layer
tin
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP4342591A
Other languages
English (en)
Inventor
Shoichi Shimamura
島村 正一
Keisuke Morita
啓介 森田
Hiroshi Sasaki
博 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Corp
Priority to JP4342591A priority Critical patent/JPH04282037A/ja
Publication of JPH04282037A publication Critical patent/JPH04282037A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Braking Arrangements (AREA)
  • Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は防錆バックプレートに係
り、特に、自動車エンジン等のディスクブレーキ用ブレ
ーキパッドのバックプレートの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車エンジン等のディスクブレ
ーキ用ブレーキパッド部は、鉄製のバックプレートに摩
擦材(ブレーキパッド)が接着されたもので構成されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記バックプレートと
摩擦材との接着に用いられている接着剤は、熱硬化性の
レジンであるが、この接着界面にわずかの隙間やクラッ
ク状の裂損部があると、当該レジンは、水分又は雨水な
どを浸透するため、鉄製バックプレートの接着面に錆が
発生することとなる。バックプレートに錆が発生すると
、この錆に起因する体積膨張により、バックプレートと
摩擦材との間がますます広がり、より一層水の浸透を起
こり易くする。これにより、更に錆の発生が進行し、こ
のため、著しい場合には、バックプレートと摩擦材との
接着面が破断してしまう。また、バックプレート自身の
発錆のため、発生した錆がローター回りを汚染し、パッ
ド、ローター、その周辺部材にキズを発生させる原因と
もなっている。
【0004】本発明は上記従来の問題点を解決し、バッ
クプレートの発錆を防止した防錆バックプレートを提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の防錆バックプ
レートは、鉄製バックプレート本体の表面にクロムメッ
キ層を介して炭化チタンコーティング層を形成してなる
ことを特徴とする。
【0006】請求項2の防錆バックプレートは、請求項
1の防錆バックプレートにおいて、クロムメッキ層の厚
さが5〜100μmであり、炭化チタンコーティング層
の厚さが1〜5μmであることを特徴とする。
【0007】請求項3の防錆バックプレートは、請求項
1又は2の防錆バックプレートにおいて、炭化チタンコ
ーティング層はPVD法により形成されたものであるこ
とを特徴とする。
【0008】以下に本発明を詳細に説明する。本発明の
防錆バックプレートは、鉄製バックプレート本体の表面
にクロム(Cr)メッキ層を介して炭化チタン(TiC
)コーティング層を形成したものである。
【0009】Crメッキ層は、通常の電気メッキ法によ
り容易に形成することができる。このCrメッキ層の厚
さは薄過ぎるとCrメッキ層を形成することによる十分
な効果、即ち、TiCコーティング層の密着性の改善効
果が得られず、厚過ぎても効果に差異はなく、製造コス
ト面で好ましくない。従って、Crメッキ層の厚さは5
〜100μm程度とするのが好ましい。
【0010】Crメッキ層上に形成するTiCコーティ
ング層は、緻密で高純度かつ高特性のコーティング層を
形成することができることからPVD法(物理的蒸着法
)により形成するのが好ましい。PVD法によるTiC
コーティング層の形成は常法に従って行なうことができ
る。このTiCコーティング層は薄過ぎると十分な防錆
効果が得られず、厚過ぎても効果に差異はなく、製造コ
ストが高騰し、不経済である。従って、TiCコーティ
ング層の厚さは1〜5μm程度とするのが好ましい。
【0011】
【作用】バックプレートへの防錆性付与は、前述の如く
、ブレーキパッドの損傷、破断防止及びローター回りの
汚染防止の面から、極めて重要な要件である。バックプ
レートの防錆のために、防錆コーティング層を形成する
場合、次のことを考慮する必要がある。即ち、バックプ
レートには機械的振動、摩擦による熱が断続的に加えら
れる。このため、バックプレートに形成するコーティン
グ層は、バックプレートとの密着強度が十分に大きいこ
とが要求される。
【0012】ところで、TiCは耐錆性、防錆性に優れ
たものであるが、鉄母材との密着性は低く、仮に鉄母材
に直接TiCをコーティングした場合には、TiCコー
ティング層は剥離し易く、長期使用に耐えることができ
ない。一方、Crもまた、耐錆性に優れた高硬度材料で
あるが、Crは鉄母材との密着性が高く、しかもCrと
TiCとの密着性も高い。従って、鉄製バックプレート
本体にCrメッキ層のプレコート層を介してTiCコー
ティング層を形成することにより、本体との密着強度が
十分高く、長期に亘って剥離することがないTiC防錆
保護層を形成することができる。しかも、TiCは硬度
Hvが3200と極めて高硬度で耐衝撃性に優れるため
、傷が付き難い。その上、TiCは黒色の色調を有する
ため、商品の外観を高め、高級感を付与し、商品の価値
を高める。
【0013】請求項2の防錆バックプレートによれば、
より一層優れた防錆効果を確実に得ることができる。
【0014】請求項3の防錆バックプレートによれば、
緻密で高純度かつ高特性のTiCコーティング層により
、一層優れた防錆、強度向上効果が得られる。
【0015】
【実施例】以下に実施例及び比較例を挙げて、本発明を
より具体的に説明する。 実施例1,2 市販の鉄製バックプレートに、電気メッキ法により表1
に示す厚さのCrメッキ層を形成し、更にその上にPV
D法により表1に示す厚さのTiCコーティング層を形
成した。
【0016】得られた防錆バックプレートについて、下
記耐食テストを実施し、発錆を調べた。結果を表1に示
す。 耐食テスト バックプレートを3重量%の食塩水に500時間浸漬し
発錆を調べると共に、パッドとの接着性を調べ、下記基
準で評価した。 ○:発錆なし。 パッドの脱落はない。 △:発錆少しあり。 パッドの短期脱落はない。 ×:発錆多い。 パッドが短期脱落した。
【0017】比較例1〜3 表1に示す厚さのCrメッキ層及びTiCコーティング
層のいずれか一方を直接鉄製バックプレートに形成した
こと以外は、実施例1と同様にして処理を行ない、得ら
れたバックプレートの耐食テストを行なった。結果を表
1に示す。
【0018】
【表1】
【0019】表1より、本発明の防錆バックプレートは
、Crメッキ層とTiCコーティング層との相乗効果に
より、著しく耐錆性に優れることが明らかである。
【0020】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明の防錆バック
プレートによれば、■  防錆性に著しく優れる。■ 
 表面硬度が高く、機械的強度が大きい。■  耐熱強
度が大きい。■  高級感があり、商品付加価値が高い
。等の優れた特性を備え、発錆によるブレーキパッドと
の破断やブレーキ機構部品の汚染のおそれがなく、しか
も長期使用の耐久性にも優れたバックプレートが提供さ
れる。
【0021】請求項2又は3の防錆バックプレートによ
れば、より一層優れた効果が奏される。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  鉄製バックプレート本体の表面にクロ
    ムメッキ層を介して炭化チタンコーティング層を形成し
    てなる防錆バックプレート。
  2. 【請求項2】  クロムメッキ層の厚さが5〜100μ
    mであり、炭化チタンコーティング層の厚さが1〜5μ
    mであることを特徴とする請求項1に記載の防錆バック
    プレート。
  3. 【請求項3】  炭化チタンコーティング層はPVD法
    により形成されたものであることを特徴とする請求項1
    又は2に記載の防錆バックプレート。
JP4342591A 1991-03-08 1991-03-08 防錆バックプレート Withdrawn JPH04282037A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4342591A JPH04282037A (ja) 1991-03-08 1991-03-08 防錆バックプレート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4342591A JPH04282037A (ja) 1991-03-08 1991-03-08 防錆バックプレート

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04282037A true JPH04282037A (ja) 1992-10-07

Family

ID=12663349

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4342591A Withdrawn JPH04282037A (ja) 1991-03-08 1991-03-08 防錆バックプレート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04282037A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7490704B2 (en) * 2005-09-29 2009-02-17 Shimano Inc. Bicycle disc brake pad
US8342299B2 (en) * 2004-06-08 2013-01-01 Shimano, Inc. Bicycle disk brake pad with welded and adhesively bonded layers

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8342299B2 (en) * 2004-06-08 2013-01-01 Shimano, Inc. Bicycle disk brake pad with welded and adhesively bonded layers
US7490704B2 (en) * 2005-09-29 2009-02-17 Shimano Inc. Bicycle disc brake pad

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7441225B2 (ja) ディスクブレーキ用の、ブレーキディスクの製造方法およびブレーキディスク
KR101801400B1 (ko) Dlc 코팅을 구비한 슬라이딩 요소
JPS62218549A (ja) 装飾用の黒い固有色を有する高耐摩耗性の硬質物質層
US3767369A (en) Duplex metallic overcoating
JPH10509770A (ja) 多層材料およびその製造方法
JPH04282037A (ja) 防錆バックプレート
JPH04282036A (ja) 防錆バックプレート
US3201211A (en) Stainless steel trim member
US11479862B2 (en) Corrosion- and erosion-resistant coating for turbine blades of gas turbines
JPS57158036A (en) Magnetic storage body
JPH07224390A (ja) 摺動部材
JP3347898B2 (ja) 耐摩耗性の被覆を備えた耐腐食性でない金属および金属合金からなる加工品および物品の製造方法
JP2002060978A (ja) 金属被覆を有する耐食性に優れる鋼
KR930014316A (ko) 박막 자기 기록 디스크
JPS61117260A (ja) 溶融金属メツキ浴用浸漬部材
JP2007082615A (ja) ゴルフクラブヘッドの防錆コーティング
JP3429096B2 (ja) 金色装飾被膜
JPS602374B2 (ja) 溶融メツキ用高耐食性Zn合金
JP2506850B2 (ja) 磁気記録媒体
US933612A (en) Metallic product.
JP2665297B2 (ja) 亜鉛系めっきアルミニウム板の製造方法
JPH05137478A (ja) 釣り針
EP0109481A2 (en) Magnetic recording disk
US20040048093A1 (en) Sn-based metal-coated steel strip excellent in appearance and process for producing same
JP2679543B2 (ja) 耐低温チッピング性に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法。

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19980514