JPH042816Y2 - - Google Patents

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JPH042816Y2
JPH042816Y2 JP14806585U JP14806585U JPH042816Y2 JP H042816 Y2 JPH042816 Y2 JP H042816Y2 JP 14806585 U JP14806585 U JP 14806585U JP 14806585 U JP14806585 U JP 14806585U JP H042816 Y2 JPH042816 Y2 JP H042816Y2
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panel
radiator
pipe
air
cooling water
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、ボデイの外板にラジエータ機能を持
たせるようにした車両のエンジン冷却装置に係
り、特にラジエータ機能を持つたパネル状ラジエ
ータ内の空気抜き構造に関する。
[従来の技術] パネル状ラジエータの従来の技術としては、先
に我々の1人が提案した特願昭59−159136号明細
書に示されているように、エンジンの冷却水を放
熱するラジエータをパネル状に形成し、このパネ
ル状ラジエータをボデイの外板としたものがあ
る。このパネル状ラジエータは、内部に冷却水を
通す入口チヤンバ、チユーブ及び出口チヤンバを
備え、チユーブに連通された入口チヤンバと、出
口チヤンバとが相対向して配置されている。入口
チヤンバの頂部は冷却水の入口用の開口を、出口
チヤンバの底部は冷却水の出口用の開口を有して
いる。そして、出口チヤンバの頂部に空気抜き用
の開口を設けて構成されたものである。
この空気抜き用の開口を設けているのは、車両
に取り付けられた状態のパネル状ラジエータ内に
空気が残つていると、水の流路抵抗が増加して水
が流れにくくなり、その結果生じるラジエータ冷
却効率の低下を防止するためである。
したがつて、特に入口チヤンバの付根部よりも
出口チヤンバの付根部が上方に位置するようにチ
ユーブを斜めに配設して、空気抜きをより完全に
行なうようにしたものも示されている。
[考案が解決しようとする問題点] しかしながら、上述した従来の技術では空気抜
き構造に関しては、単にパネル状ラジエータの出
口チヤンバの頂部に空気抜き用の開口を設けてい
るという構造だけが示されているに過ぎず、この
空気抜き用の開口が、どのような系路で大気に開
放されているかは示されていない。
[考案の目的] 本考案は上記事情に鑑みてなされたものであ
り、従来技術を更に1歩進めて具体化したもの
で、その目的は各パネル状ラジエータから出て来
た空気を確実に外部に逃がして、パネル状ラジエ
ータの機能を充分に発揮させることが可能で、多
数のパネル状ラジエータの存在にも拘わらず構造
が比較的簡単な車両のエンジン冷却装置を提供す
ることである。
[考案の概要] 上記目的に沿う本考案の概要は、多数のパネル
状ラジエータのいずれよりも上方に、エンジン冷
却水を補給する頂部が大気に開放した貯水タンク
を設け、この貯水タンクの底部に各ラジエータに
取付けた空気抜用パイプを連結したものである。
これにより、パネル状ラジエータから出て来た
空気を空気抜用パイプを通じて貯水タンクに集
め、ここでタンク内の冷却水に通してから大気に
逃がすようにしたものである。
[実施例] 本考案の実施例を添付図面に基づいて説明すれ
ば以下の通りである。なお、本実施例では車両と
してトラツクのみを扱うが、本考案はその他のボ
デイの大きなバスやコンクリートミキサー車ある
いは消防車等の大型車、さらには小型車であつて
も部分的に比較的広い面積を占めるボンネツトや
ルーフ等をパネル状ラジエータとすることができ
る一般乗用車にも共通する。
図は本考案のトラツクのエンジン冷却装置を示
す。同図に示す如く、トラツクボデイの外板とな
るサイドスカート1は、パネル状ラジエータ2で
構成されている。パネル状ラジエータ2は、キヤ
ブに設けたエンジン3の冷却水を放熱するラジエ
ータを適宜の大きさにパネル状に形成したもの
で、ボデイ4両側のサイドスカートを構成すべ
く、サイドスカートの位置に多数枚車長に沿つて
連設してある。
各パネル状ラジエータ2には、冷却水入口用の
開口5と冷却水出口用の開口6とが設けられると
ともに、これらにエンジン3から延びた給水パイ
プ7と排水パイプ8とがそれぞれ並列接続され
て、図示しない循環ポンプによつてエンジン3の
冷却水を各パネル状ラジエータ2に導いて矢印で
示す如く循環させるようになつている。
パネル状ラジエータ2に限らず一般にラジエー
タも空気との熱交換により冷却水の放熱を行なう
ようになつているので、空気との熱交換面積が大
きければ大きい程放熱性能が高くなる。したがつ
て、トラツクにあつてボデイ下方に形成される隙
間を塞ぐためボデイ全長に亙つて設けられる非常
に面積の大きなサイドスカート1を複数枚のパネ
ル状ラジエータ2で構成すれば、サイドスカート
がその表裏とも空気に晒され得る状態にあること
も加えて、パネル状ラジエータ2の空気との熱交
換面積の総和は非常に大きなものとなる。
その結果、パネル状ラジエータ2に強制的に送
風する必要がなくなるため、ラジエータ送風用の
冷却フアンやこれを駆動するフアンモータが不要
となり、また狭いキヤブから既存のラジエータは
勿論、冷却フアン及びフアンモータをも撤廃する
ことができるので、キヤブが小型になる。
ところで各パネル状ラジエータ2にはその底部
に設けた冷却水出口用の開口6と対向する頂部に
空気抜用の開口9が設けられている。冷却水入口
用の開口5から入つた冷却水が次第にパネル状ラ
ジエータ2内に満されてゆくと、冷却水と置き変
えられた空気は空気抜専用の開口9からラジエー
タ2の外へ出てゆく。また、循環中発生した空気
の気泡も同様にしてパネル状ラジエータ2の外部
に出てゆく。なお、パネル状ラジエータ2内に存
在する気泡はラジエータ内部のチユーブの配列を
適宜工夫することによつてラジエータ外部に完全
に排出させることができる。
各パネル状ラジエータ2に設けた空気抜用の開
口9は、いずれのラジエータ2よりも上方に設け
た貯水タンク10に連結されている。この貯水タ
ンク10は頂部が大気に開放され、底部が排水パ
イプ8に連結されて、エンジン冷却水を補給す
る。図示例では貯水タンク10はボデイ4の最前
部上方に配設してある。
また、貯水タンク10と各空気抜用の開口9と
の連結手段は次のような空気抜用パイプ11によ
つている。この空気抜用パイプ11は起立パイプ
12と傾斜パイプ13とから成る。起立パイプ1
2は各パネル状ラジエータの空気抜用の開口9に
起立して連結されると共に、車長後方に移るに従
つてそのパイプ長は順次短くなるようにしてあ
る。傾斜パイプ13は最後部の起立パイプ12と
貯水タンク10の底部とを最短距離で連結すると
ともに、その他の起立パイプ12と合流すべく各
部でこれらと連結されている。従つて、傾斜パイ
プ13は最後部から見て貯水タンク10に上向き
に連結されている。
さて、上記のような構成において、循環ポンプ
を駆動するとポンプ圧により空気抜用パイプ11
にも矢印に示す如く冷却水は流れ込み、貯水タン
ク10を経て排水パイプ8に還流する。各パネル
状ラジエータ2の外部に出された気泡は環流冷却
水と共に、まず起立パイプ12を上方に向かつて
昇つてゆき、次に傾斜パイプ13に達して、他の
起立パイプ12から昇つて来た気泡と一緒になつ
て、この傾斜パイプ13を昇り詰め貯水タンク1
0に送られる。
貯水タンク10に送られた気泡はタンク内に蓄
えられた冷却水を潜つて大気に排出される。この
とき、気泡中の水蒸気は冷却水との接触により液
化するため、その逸出は免れる。
このように、各パネル状ラジエータ2から外部
に出された気泡は、すべて上方を向いたパイプを
通るので途中で滞ることなく、ラジエータ2内か
ら出た空気の空気抜きを完全に行なうことができ
る。また、パネル状ラジエータ2に連結された各
起立パイプ12は、1本の傾斜パイプ13にまと
められて1つの貯水タンク10連結されるので、
起立パイプを個々に完結させる場合と異なり、構
造の簡素化を図ることができる。このことは、多
数のパネル状ラジエータの空気抜きをまとめて行
なう場合特に重要である。更に、気泡中の水蒸気
を大気に逃がさないで回収するので、冷却水の損
失を最小限に抑えることができる。
なお、上記実施例において貯水タンクがボデイ
の最前部に設けられた場合を述べたが、本考案は
これに限定されるものではなく、ボデイ中央部あ
るいは最後部等いずれの位置でもよい。また、空
気抜用パイプが起立パイプと傾斜パイプとから成
る場合を述べたが、すべて傾斜パイプとすること
も勿論可能である。
[考案の効果] 以上要するに本考案によれば次のような効果を
発揮する。
(1) 多数のパネル状ラジエータよりも上方に設け
た貯水タンクにラジエータの空気抜用パイプを
連結したので、ラジエータから出て来た空気を
完全に大気に逃がすことができ、また、空気抜
用パイプをタンク底部に連結してタンク内の冷
却水を気泡が潜り抜けるようにしたので、気泡
を直接大気に逃がすものと異なり、水蒸気の逸
出を防ぐことができる。したがつて、パネル状
ラジエータの機能を充分に発揮させることがで
き、しかも冷却水の損失を最小限に抑えること
ができる。
(2) 各パネル状ラジエータに取付けた空気抜き用
パイプを1箇所に連結するので、構造の簡素化
を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
図は本考案の一実施例に係る車両のエンジン冷
却装置の構造図である。 図中、1はボデイの外板としてのサイドスカー
ト、2はパネル状ラジエータ、3はエンジン、1
0は貯水タンク、11は空気抜用パイプ、12は
起立パイプ、13は傾斜パイプである。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) ボデイの外板としてエンジン冷却水を放熱す
    る多数のパネル状ラジエータを形成し、該ラジ
    エータよりも上方にエンジン冷却水を補給する
    頂部が大気に開放した貯水タンクを設け、該タ
    ンク底部に各ラジエータに取付けた空気抜用パ
    イプを連結した車両のエンジン冷却装置。 (2) 上記各ラジエータに取り付けた空気抜用パイ
    プが、各ラジエータに連結した起立パイプと、
    これら起立パイプと合流してタンク底部に上向
    きに連結した共通の傾斜パイプとから構成され
    ている実用新案登録請求の範囲第1項記載の車
    両のエンジン冷却装置。
JP14806585U 1985-09-30 1985-09-30 Expired JPH042816Y2 (ja)

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JP14806585U JPH042816Y2 (ja) 1985-09-30 1985-09-30

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JP14806585U JPH042816Y2 (ja) 1985-09-30 1985-09-30

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JPS6256321U JPS6256321U (ja) 1987-04-08
JPH042816Y2 true JPH042816Y2 (ja) 1992-01-30

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ID=31061995

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JPS6256321U (ja) 1987-04-08

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