JPH04281267A - トラッキング信号の記録または再生方法及びそれを用いた装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はＶＴＲ等の装置における
トラッキング信号の記録または再生方法及びこれを用い
る装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】回転ヘッドによりトラッキング信号を記
録する例としては、映像信号に周波数多重して記録する
８ミリビデオＶＴＲが知られている。この方法は従来の
ＶＴＲにおいてテープ長手方向に形成されていたトラッ
キング用のトラックが不要になるので、固定ヘッドの省
略により機構が小型化できる効果がある。しかし映像信
号とトラッキング信号を独立に記録再生できないため、
インサート編集のように再生のトラッキングをとりなが
ら記録を行いたい場合には、トラッキングをとるための
ヘッドを記録ヘッドに先行して特別に設ける必要がある
という問題がある。

【０００３】一方、テレビジョン学会誌　　第４４巻　
　第９号（１９９０年）　　第１１７４頁から第１１７
７頁に記載されているように、音声信号をディジタル符
号化して記録するＤＡＴでは音声信号とトラッキング信
号を時分割多重して記録している。この方法であれば音
声信号とトラッキング信号の記録エリアが分割されるの
で、再生のトラッキングをとりながら記録を行うことが
可能である。しかし、トラッキング信号の時分割多重に
より記録するデータレートが増えるので、回転シリンダ
を大きくしてテープとヘッドの相対速度を増やす必要が
あり、機構が大型化する問題点がある。これはＤＡＴの
ように記録するデータレートが比較的小さく、シリンダ
の大きさの機構全体に占める割合が小さい場合には大き
な問題とはならないが、映像信号をディジタル符号化し
て記録する場合などデータレートが大きく、シリンダが
大きい場合に重要な問題となる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、シリ
ンダの大きさが大きくなることについて配慮されていな
かった。

【０００５】本発明の目的は、機構を大型化させること
なく、記録すべき情報信号とトラッキング信号の記録エ
リアを分割した記録パタンを実現することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
、記録時においてはテープを１８０°以上巻き付け、１
８０°を越えるオーバーラップ部にトラッキング信号を
記録するようにした。また、上記記録信号の再生時にお
いてはトラッキング誤差信号を検出し制御をかける構成
とした。

【０００７】

【作用】オーバーラップ部分にトラッキング信号が記録
される。映像信号等情報信号は１８０°部分いっぱいに
記録される。情報信号はトラッキング信号と時分割多重
記録されない。

【０００８】

【実施例】図１に本発明の一実施例による磁気記録装置
のブロック図を示す。映像信号入力端子１より入来した
信号は映像符号生成器２及び外訂正符号器３を通って加
算器４に入力されている。音声信号入力端子５より入来
した信号も音声符号生成器６及び外訂正符号器７を通っ
て加算器４に入力されている。加算器４には同期符号生
成器８の出力も入力され、加算器４の出力は内訂正符号
器９及びディジタル変調器１０を通ってゲート回路１１
及び１２に入力されている。一方、ＡＴＦ信号発生器１
３の出力がゲート回路１４及び１５に入力されている。 ゲート回路１１及び１４の出力は加算器１６、ゲート回
路１２及び１５の出力は加算器１７にそれぞれ入力され
、加算器１６の出力は記録増幅器１８を通ってシリンダ
１９上に配置されたヘッド２０に、加算器１７の出力は
記録増幅器２１を通って同じくシリンダ１９上に配置さ
れたヘッド２２にそれぞれ供給されている。ヘッド２０
及び２２に近接してそれぞれヘッド２３及び２４が配置
されている。シリンダ１９には磁気テープ２５が１８０
°以上巻き付けられている。また、タイミング発生回路
２６からはゲート回路１１、１２、１４及び１５へそれ
ぞれ異なる信号が供給されている。

【０００９】次に動作について図１と共に図２及び図３
も用いて説明する。図２はタイミング発生回路２６から
出力される制御信号のタイミングチャート、図３は本実
施例による磁気テープ２５上の記録パタンである。映像
信号及び音声信号はそれぞれ映像符号生成器２及び音声
符号生成器６においてディジタル符号化され、第１段の
エラー訂正符号を付加されたあと同期符号も合わせて多
重化され、さらに第２段のエラー訂正符号を付加された
あと磁気記録に適した符号列に変調される。一方、ＡＴ
Ｆ信号発生器１３からはトラッキング用の信号が出力さ
れる。ゲート回路の働きによりトラッキング用の信号と
符号列はタイミング発生回路２６からの制御信号に応じ
て切り替えられ、ヘッドに供給される。シリンダ１９及
び磁気テープ２５はそれぞれ矢印で示した方向に回転あ
るいは走行しており、磁気テープ上に斜めトラックが形
成される。

【００１０】図２においてｇ１、ｇ２、ｇ３およびｇ４
はそれぞれゲート回路１４、１５、１１および１２への
制御信号である。制御信号はシリンダ１９の回転に同期
しており、シリンダ１９の１回転する時間が図中に示し
たＴであり、図１の状態は時刻ｔ０に相当する。ゲート
回路は制御信号がハイレベルの時オン、ローレベルの時
オフとなり、シリンダの１８０°部分に相当する磁気テ
ープ上の領域に映像及び音声符号、１８０°を越えるオ
ーバーラップ部分に相当する領域にトラッキング用の信
号が記録される。図３において２６は１本の記録トラッ
ク、２７は映像及び音声符号の記録領域、２８及び２９
はトラッキング用の信号の記録領域である。なお図示は
省略したが、映像及び音声符号は２チャネルに分割され
、２つのチャネルについて同様の信号処理が並列して行
われ、一方のチャネルについてはヘッド２０及び２２、
もう一方のチャネルについてはヘッド２３及び２４によ
り磁気テープ上への記録が行われる。したがって磁気テ
ープ上にはシリンダ半回転につき２本、１回転につき４
本のトラックが形成される。

【００１１】以上のように本実施例によれば、磁気テー
プを１８０°以上巻き付け、オーバーラップ部分にトラ
ッキング用の信号を記録することにより、映像及び音声
信号の記録には１８０°部分すべてを当てることができ
る。したがって、小さなシリンダ径でトラッキング信号
のエリア分割記録を行うことができ、機構が小型化する
効果がある。

【００１２】図４にタイムコードもオーバーラップ部に
記録する実施例のブロック図を示す。

【００１３】ＡＴＦ信号発生器１３及びタイムコード発
生器３０の出力が加算器３１へ入力され、加算器３１の
出力がゲート回路１４及び１５へ入力されている。その
他の構成及び動作は図１に示した実施例と同じである。 オーバーラップ部にはトラッキング用の信号とタイムコ
ード信号が時分割多重されて記録される。磁気テープ上
の記録パタンは図５のようになる。３２及び３３がタイ
ムコード信号の記録エリアである。本実施例によれば、
図１に示した実施例の効果に加え、タイムコードもオー
バーラップ部に記録することにより固定ヘッド無しでタ
イムコードを用いた編集を行うことができる効果がある
。

【００１４】図６に専用の幅広ヘッドによりトラッキン
グ用の信号を記録する実施例のブロック図を示す。ゲー
ト回路１４及び１５の出力はゲート回路１１及び１２の
出力とは加算されずに記録増幅器３４及び３５を通って
トラッキング信号専用の幅広ヘッド３６及び３７へ供給
される。その他の構成及び動作は図１に示した実施例と
同じである。ゲート回路１４及び１５への制御信号はヘ
ッド３６及び３７とヘッド２０、２２、２３及び２４と
の角度差に応じてタイミングをずらし、オーバーラップ
部にトラッキング用の信号が記録されるようにする。図
７は本実施例におけるタイミング発生回路２６から出力
される制御信号のタイミングチャートである。ｇ５およ
びｇ６はそれぞれゲート回路１４及び１５への制御信号
である。ヘッド３６及び３７はトラック２本分の幅を持
っており、図８に示すような記録パタンとなる。３８が
トラッキング用の信号の記録領域である。本実施例によ
れば、シリンダ半回転につき１本のトラッキング用信号
となるので、トラッキング誤差の検出が容易で制御感度
も高くなる効果がある。

【００１５】本実施例においてタイムコード信号もヘッ
ド３６及び３７により記録するようにしても良い。

【００１６】また、再生時の隣接トラックからのクロス
トークを低減するため隣合うトラックが逆アジマスとな
るようにヘッド２０、２２、２３及び２４のアジマスが
設定されるが、トラッキングは隣接トラックの信号を拾
って行うのでヘッド３６と３７のアジマスは等しくして
も良い。このようにすると、アジマス損失がなくなるの
でトラッキングの制御感度が上がる効果がある。また、
アジマス損失がないのでトラッキング用のパイロット信
号として比較的高周波の信号を用いることができ、小さ
な出力のフライングイレースヘッドで消去することがで
きるため、妨害の少ない高画質の記録再生を行うことが
できる。

【００１７】図３に示した記録パタンの磁気テープを再
生する磁気再生装置のブロック図を図９に示す。シリン
ダ１９、ヘッド２０、２２、２３及び２４、磁気テープ
２５、ゲート回路１１、１２、１４、１５及びタイミン
グ発生回路２６の構成及び動作は図１に示した実施例と
同じである。ヘッド２０の出力は再生増幅器３９を通し
てゲート回路１１及び１４に、ヘッド２２の出力は再生
増幅器４０を通してゲート回路１２及び１５に入力され
ている。ゲート回路１１及び１２の出力は加算器４１に
入力され、加算器４１の出力はディジタル復調器４２及
び内符号訂正器４３を通って外符号訂正器４４、４５及
び同期復号器４６に入力されている。外符号訂正器４４
の出力は映像復号器４７を通して映像信号出力端子４８
に、外符号訂正器４５の出力は音声復号器４９を通して
音声信号出力端子５０に供給されている。また、同期復
号器４６から映像復号器４７及び音声復号器４９へ信号
が供給されている。一方、ゲート回路１４及び１５の出
力はトラッキング誤差検出器５１に入力され、トラッキ
ング誤差検出器５１の出力はキャプスタンサーボ回路５
２に入力され、キャプスタンサーボ回路５２の出力はキ
ャプスタン５３に供給されている。キャプスタン５３は
磁気テープ２５を走行せしめている。

【００１８】タイミング発生回路２６からの制御信号は
図２に示した通りである。ゲート回路１１及び１２の働
きにより、図３における記録領域２７からの再生符号の
み取り出され、ディジタル復調後２段階の符号訂正が行
われて映像復号器４７及び音声復号器４９により映像信
号及び音声信号が再生される。一方、ゲート回路１４及
び１５の働きにより、記録領域２８及び２９からの再生
信号のみが取り出され、これからトラッキング誤差が検
出される。キャプスタンサーボ回路５２は誤差信号に応
じてキャプスタン５３を制御することにより磁気テープ
２５の走行速度を制御し、トラッキングをとる。なお本
実施例は２チャネル再生であり、ヘッド２３及び２４に
ついても同様の処理が並列して行われ、復号段階で２チ
ャネルの信号が統合されて元の映像信号及び音声信号が
再生される。

【００１９】本実施例によれば、小さなシリンダ径でト
ラッキング信号のエリア分割記録された磁気テープを再
生することができ、機構が小型化する効果がある。

【００２０】図５に示した記録パタンの磁気テープを再
生する磁気再生装置のブロック図を図１０に示す。ゲー
ト回路１４及び１５の出力がタイムコード読取器４にも
入力されていることをのぞいた構成及び動作は図９に示
した実施例と同じである。

【００２１】本実施例によれば、図９に示した実施例の
効果に加え、固定ヘッド無しでタイムコードを用いた編
集を行うことができる効果がある。

【００２２】図８に示した記録パタンの磁気テープを再
生する磁気再生装置のブロック図を図１１に示す。ヘッ
ド３６及び３７の出力が再生増幅器５５及び５６を通し
てゲート回路１４及び１５に入力されていることをのぞ
いた構成及び動作は図９に示した実施例と同じである。 タイミング発生回路２６からの制御信号は図７に示した
通りである。

【００２３】本実施例において図１０に示した実施例と
同じようにタイムコード読取器を設け、記録領域３８に
タイムコード信号も記録されている磁気テープを再生で
きるようにしても良い。

【００２４】また、ヘッド３６および３７のアジマスを
等しくして、すべての記録領域３８のアジマスが等しく
なるように記録された磁気テープを再生するようにして
も良い。

【００２５】本実施例は図６に示した記録装置と対をな
し、図６に示した記録装置の説明のところで述べた効果
がある。

【００２６】

【発明の効果】本発明によれば、オーバーラップ部にト
ラッキング信号を記録することにより、シリンダ径を大
きくすること無しにトラッキング信号のエリア分割記録
が実現できるので、機構を小型化できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示すブロック図である。

【図２】本発明の一実施例における記録ゲート制御信号
のタイミングチャートである。

【図３】本発明の一実施例による磁気テープ上の記録パ
タンである。

【図４】タイムコードもオーバーラップ部に記録する実
施例を示すブロック図である。

【図５】タイムコードもオーバーラップ部に記録する実
施例による磁気テープ上の記録パタンである。

【図６】幅広ヘッドによりトラッキング信号を記録する
実施例を示すブロック図である。

【図７】幅広ヘッドによりトラッキング信号を記録する
実施例における記録ゲート制御信号のタイミングチャー
トである。

【図８】幅広ヘッドによりトラッキング信号を記録する
実施例による磁気テープ上の記録パタンである。

【図９】本発明による再生装置の一実施例を示すブロッ
ク図である。

【図１０】タイムコードもオーバーラップ部に記録され
た磁気テープを再生する実施例を示すブロック図である
。

【図１１】幅広ヘッドによりトラッキング信号の記録さ
れた磁気テープを再生する実施例を示すブロック図であ
る。

【符号の説明】

１１、１２、１４、１５…ゲート回路、１３…ＡＴＦ信
号発生器、 １９…シリンダ、 ２０、２２、２３、２４…ヘッド、 ２５…磁気テープ、 ２６…記録トラック、 ２７…映像及び音声符号の記録領域、 ２８、２９…トラッキング信号の記録領域。

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】磁気テープを回転シリンダに巻き付け、回
   転シリンダ上に配置された回転ヘッドにより磁気テープ
   上に記録トラックを形成しつつ情報信号を記録するトラ
   ッキング信号の記録方法において、磁気テープを回転シ
   リンダにたいして１８０°以上巻き付け、回転ヘッドに
   より１８０°を越えるオーバーラップ部に対応する磁気
   テープ上の領域にトラッキング用のパイロット信号を記
   録することを特徴とするトラッキング信号の記録方法。
2. 【請求項２】請求項１に記載のトラッキング信号の記録
   方法において、タイムコード信号などの副次的な情報も
   オーバーラップ部に対応する磁気テープ上の領域に記録
   することを特徴とするトラッキング信号の記録方法。
3. 【請求項３】磁気テープを回転シリンダに巻き付け、回
   転シリンダ上に配置された回転ヘッドにより磁気テープ
   上に記録トラックを形成しつつ情報信号を記録するトラ
   ッキング信号の記録方法において、情報信号の記録は複
   数組の回転ヘッドにより複数チャネルの記録トラックを
   形成して行われ、トラッキング用のパイロット信号の記
   録は１組の幅広の専用回転ヘッドにより情報信号とは異
   なる磁気テープ上の領域に行われることを特徴とするト
   ラッキング信号の記録方法。
4. 【請求項４】請求項１または請求項２に記載のトラッキ
   ング信号の記録方法を用いて構成される装置。
5. 【請求項５】請求項３に記載のトラッキング信号の記録
   方法を用いて構成される装置。
6. 【請求項６】１８０°を越えるオーバーラップ部に対応
   する磁気テープ上の領域に記録されたトラッキング用の
   パイロット信号を回転ヘッドにより再生することにより
   、トラッキング誤差信号を検出してトラッキング制御を
   かけることを特徴とするトラッキング信号の再生方法。
7. 【請求項７】情報信号の記録された複数チャネルの記録
   トラックとは異なる磁気テープ上の領域に記録されたト
   ラッキング信号を１組の幅広の専用回転ヘッドにより再
   生することにより、トラッキング誤差信号を検出してト
   ラッキング制御をかけることを特徴とするトラッキング
   信号の再生方法。
8. 【請求項８】請求項６に記載のトラッキング信号の再生
   方法を用いて構成される装置。
9. 【請求項９】請求項７に記載のトラッキング信号の再生
   方法を用いて構成される装置。