JPH0428125Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は据置きされたり或いは吊下げ使用され
る広告用、掲示用等の店頭、店内表示板や絵画等
の室内表示板板の周縁に嵌合される化粧フレーム
を構成する縁材に関する。

〔従来技術及びその問題点〕

従来、化粧フレームは店頭表示板用、室内表示
板用を問わず表示板の縁部を隠蔽する目的を達成
すれば十分とされ、外観的美感を追求する機能上
各縁材の外観形状に重点をおいて改良が加えられ
ている。

この化粧フレームが周設される表示板には広告
用、掲示用、絵画等の観賞用等多種類のものがあ
るが、この表示板は無論何等からの支持要素で据
置いたり、吊下げたり、目的に合つた支持要素で
店頭や室内に配設されてはいる。

しかし、支持要素が実際には支持脚や吊り紐に
よるものに限られており、化粧フレーム用の縁材
には支持脚の連結部やフツク等のごく一般的な被
支持部が施されているにすぎず、他の支持要素で
は表示板を支持できるようには工夫されていな
い。

〔技術的課題〕

本考案の技術的課題は、旧来の支持要素のみな
らず新規な支持要素でも容易に取付けることが可
能な化粧フレームを枠組形成できる新規な縁材を
供することにある。

〔技術的手段〕

上記技術的課題を達成する為に講じた技術的手
段は、表示板周縁各縁と対応する長さに形成する
と共に表示板の各縁と相対する内面部分に嵌合溝
を開溝し、該嵌合溝を上記表示板の各縁部に嵌合
し且つ端面同士を接続して同表示板の周縁に額縁
状の化粧フレームを形成する縁材において、外面
部分に割り溝を、また前記嵌合溝と割り溝との間
に上記割り溝に連通し且つ化粧フレーム全長に渡
る環状溝構成用の取付用溝を各々開溝したことを
要旨とする。

〔実施例〕

次に本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。

図面は本考案縁材Ａを用いて枠組形成した化粧
フレームＢを表示板Ｃに周設し、この化粧フレー
ムＢを利用して表示板Ｃを支持要素Ｄで支持した
状態を図示している。

縁材Ａ各辺はアルミ等の所望な材料を用いて押
出成形によつて表示板Ｃの周縁各縁と対応する長
さに成形され、図示するように内部全長に取付用
溝a₂を、外面全長にその溝a₂に連通する割り溝a₃
を夫々有する塊条部１００内面から先端を表示板
Ｃの突き当たり面a₄とする突隆条部１０１を、突
設する一方、突隆条部１０１上下の塊条部１００
内面部位から先端相互間を差込孔１０２とすべく
断面円弧状の溝構成条部１０３を突設させた断面
形状に形成することによつて差込孔１０２から突
き当たり面a₄に渉つて形作られる表示板Ｃ用の嵌
合溝a₁と、取付用溝a₂とが背中合わせとなるよう
に成形し、各嵌合溝a₁内に、対応する表示板Ｃの
各縁を嵌合せしめると共に端面相互を接続要素Ｅ
を介して接続して内部に環状溝a₁′を構成する化
粧フレームＢを形作る。

接続要素Ｅは、縁材Ａの長さ方向に直交する断
面線上の突隆条部１０１と、上下の溝構成条部１
０３，１０３との計３ケ所において２等辺３角形
の各頂点となる位置に接続用孔１，２，３を開孔
し、この接続用孔１，２，３と、隣設する縁材Ａ
における対応する接続用孔１，２，３に渉つて鋼
製や合成樹脂製等のＬ形接続棒４，５，６夫々を
嵌合係止することによつて構成する。

斯る接続要素Ｅを用いると、力学的に捩れに強
い接続構造となり、表示板としての耐久性が向上
する利点がある。

尚、各縁材Ａ…端面は相互を衝合させる必要
上、面当接する角度でカツトしたカツト面とする
こと言うまでもない。

ちなみに、前記表示板Ｃは正面四角や三角等所
謂多角形状に形成された鋼製や合成樹脂製等の基
板の表裏両面或いは片面に、広告用、掲示用の
絵、文字を印刷や貼着等の手段で施した店頭、店
内用のもの或いは絵画等の観賞を目的とした絵、
柄紙とその裏打板とで構成した室内装飾用のもの
である。

第１図乃至第１５図は縁材Ａを表示板Ｃに周設
することによつて構成される化粧フレームＢと、
支持要素Ｄとの接続関係を夫々示したものであ
る。

支持要素Ｄは図示するように用途、機能、顧客
の要望する形態等を考慮した多種の製作して対処
する。次に支持要素Ｄ…別に前記化粧フレームＢ
との接続関係を順に追つて説明する。

第１図、第２図、第５図は支持要素Ｄを、座板
７と、その座板７両端から立脚する支持脚８とで
両持状となるように構成したもので、その支持脚
８，８を一構成部材として表示板Ｃの両側縁に縁
取られる化粧フレームＢ内の取付用溝a₂内に下端
開溝部から嵌合せしめ、前記塊条部１００の割り
溝a₃に進退自在に螺合する止ネジ９先端を、支持
脚８，８に係合せしめて化粧フレームＢと支持要
素Ｄに接続する。

第６図及び第７図は支持要素Ｄを、座板７と、
その座板７から立脚する１本の支持脚８とで構成
したもので、支持脚８の上部に吊下げ用杆１０
を、水平状に接続し、この吊下げ用杆１０を、支
持要素Ｄの一構成部材として表示板Ｃ上縁に縁取
られる縁材Ａ内の取付用溝a₂に嵌合せしめること
により表示板Ｃを片持状に保持すると共にその表
示板Ｃをその吊下げ用杆１０を中心にして揺動自
在とする。

第８図及び第９図は表示板Ｄを、ハンガー形式
にしたものである。この場合には支持用素Ｄを衣
服用ハンガーのような無端状とせずに山形状杆１
１の下端に対向するように折曲杆部１２を所望長
さ折曲形成し、この折曲杆部１２を、支持要素Ｄ
の一構成部材として表示板Ｃ上縁における縁材Ａ
の取付用溝a₂内に両端開溝部から嵌合せしめてそ
の折曲杆部１２を中心にして揺動可能に保持す
る。尚、この例の場合には壁面等からフツク１３
を突出し、このフツク１３に山形状杆１１の頂点
を引つ掛けて使用する。

第１０図乃至第１３図は表示板Ｃ上縁に縁取ら
れる縁材Ａ内の取付用溝a₂を利用して表示板Ｃを
紐や板材で吊持する例であり、第１０図及び第１
１図は支持要素Ｄを、取付用溝a₂に嵌合する嵌合
部１４に割り溝a₃を介して上方へ突出する吊持板
１５を突設して形成し、第１２図及び第１３図は
上記と同様の小形な支持要素Ｄを左右一対嵌合部
１４と、取付用溝a₂との嵌合関係で取付け、吊持
板１５に吊下げ紐１６を結着して表示板Ｃを吊持
可能とする。

第１４図及び第１５図は据置きタイプの他の変
形例を示すものである。この例は両持状の据置き
タイプでありながら、水平線を中心にして表示板
Ｃを回動可能にしたものである。この場合には座
枠１７と、その座枠１７両端から突出し先端を表
示板Ｃ側縁方向に折曲した支持脚１８とで構成し
た支持要素Ｄの他に治具棒１９と、止ネジ２０を
用いる。即ち、支持脚１８，１８の先端夫々に止
ネジ２０を外嵌状に接続し、この止ネジ２０を、
表示板Ｃ側縁の取付用溝a₂内に嵌合されている治
具棒１９に螺合することによつて表示板Ｃを水平
線に対して回動可能に保持する。

〔考案の作用効果〕

本考案は以上のように、表示板周縁各縁と対応
する長さに形成すると共に表示板の各縁と相対す
る内面部分に嵌合溝を開溝し、該嵌合溝を上記表
示板の各縁部に嵌合し且つ端面同士を接続して同
表示板の周縁に額縁状の化粧フレームを形成する
縁材において、外面部分に割り溝を、また前記嵌
合溝と割り溝との間に上記割り溝に連通し且つ化
粧フレーム全長に渡る環状溝構成用の取付用溝を
各々開溝したので、多種の支持要素を嵌合保持で
きる環状溝や、その環状溝に嵌合された支持要素
によつては必要となる固定具を取着できる割り溝
を有する化粧フレームを表示板の周縁に形成す
る。

従つて、顧客の要望や掲示目的で自ずと異なる
支持要素に合致する縁材を個別に製作して対処す
る必要がなく、多種の支持要素を固定することが
できる便利な化粧フレーム用の縁材を提供するこ
とができる。

依つて、所期の目的を達成できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案化粧フレーム用の縁材の実施例を
示し、第１図は使用状態を示す正面図で一部切欠
して示す、第２図は２−２拡大断面図、第３図は
本考案縁材の斜視図、第４図は部分拡大斜視図、
第５図は支持要素を接続する状態を示す斜視図、
第６図、第８図、第１０図、第１２図、第１４図
は縁材の他の使用状態を示す斜視図、第７図、第
９図、第１１図、第１３図、第１５図は同７−
７，９−９，11−11，13−13，15−15拡大断面図
である。 尚、図中、Ａ……縁材、Ｂ……化粧フレーム、
Ｃ……表示板、a₁……嵌合溝、a₂……取付用溝、
a₃……割り溝、Ｄ……支持要素、Ｅ……接続要素

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 表示板周縁各縁と対応する長さに形成すると共
   に表示板の各縁と相対する内面部分に嵌合溝を開
   溝し、該嵌合溝を上記表示板の各縁部に嵌合し且
   つ端面同士を接続して同表示板の周縁に額縁状の
   化粧フレームを形成する縁材において、外面部分
   に割り溝を、また前記嵌合溝と割り溝との間に上
   記割り溝に連通し且つ化粧フレーム全長に渡る環
   状溝を構成する取付用溝を各々開溝したことを特
   徴とする化粧フレーム用の縁材。