JPH04281002A - 造花あじさい置物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、客間や床の間・玄関、
またはホテル・事務所等のロビー・応接間等に置いて、
飾り物或は観賞物として使用する造花あじさい（紫陽花
）置物に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】樹脂や紙製の造花を主要部とする造花置
物は、耐久性が良く施水等の日常管理が無用な便利性が
あるので、多様なものが開発されて広く一般に使用され
ている。そして、感温変色樹脂（温度によって色彩を変
化する樹脂）を用いて造花し、温度によって色彩を変化
させて飾りもの機能または観賞機能を高めた造花置物が
開発され、特開平２ー１１８７２０号公報に開示されて
いる。

【０００３】即ち、この特開平２ー１１８７２０号公報
のものは、感温変色樹脂で造形した植物を、密閉容器に
封入すると共に、その容器内に温風を循環させ、器内温
度に応じて造花植物を変色させる構造になっている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】以上の従来の感温変色
の造花置物は、密閉容器内の温空気を器内循環させて造
花部分に一様に接触させる構造のため、感温変色の効果
を有するものの、造花全体が一様色になると共に、密閉
容器が覆着されているので、自然感がなく、露骨な造花
感が存在する難点がある。

【０００５】本発明は、以上の従来技術の難点を解消す
る造花あじさい置物を提供するものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】以上の目的を達成する本
発明の造花あじさい置物は、「概ね２０℃〜５０℃以内
の温度領域において少なくも三種の色彩を呈する感温変
色樹脂を用いて花部を形成した造花あじさいと、大口開
口部を上方に有して該造花あじさいの茎部を挿入する有
底筒状中空部を有し、かつ、該有底筒状中空部内に空気
加熱用ヒーターを内設した容器体からなり、該ヒーター
による温空気を自然上昇させて花部を感温変色させる構
造」になっている。

【０００７】なお、本発明における感温変色樹脂とは、
環境温度によって色彩を変化させる公知の樹脂材料を意
味する。また、前記の容器は前記の筒状中空部を有して
床上や器物の上に定置する花びん体・置台等を意味し、
外形や外観の制限はない。

【０００８】

【作用】以上の構成の本発明の造花あじさい置物は、感
温変色の温度領域がヒーターによって再現し易い２０〜
５０℃等のものを選んで花部が形成されているので、容
器体内のヒーターによって加熱された有底筒状中空部内
の温空気が自然対流を生じて緩やかに上昇し、該筒状中
空部の上を覆っている花部を温めるので、その上昇温空
気の温度変化に順応して、該花部が「白色から青紫色・
紅紫色」等に少なくとも三色変化する。

【０００９】そして、あじさいの花部は、花群が表面に
集まって中空半球状をなして一つの塊となる集合花の形
状特徴があるので、自然上昇した温空気が、その半球状
集合花の内側中空部に充満し、個々の花の裏側から緩や
かにして効率的に接触するので、花部は効果的に感温変
色する特有作用がある。

【００１０】そして、その感温変色を生じさせる温空気
は自然対流に基づく上昇温気のため、前記の集合花全体
および隣接相互の集合花に、その温気が一様一律に接触
しないので、前記容器体の上を覆っている花部は、一様
一律な色彩を呈しない極めて天然あじさい花に近似した
自然色自然感を呈する作用がある。

【００１１】

【実施例】以下、実施例に基づいて詳しく説明する。本
発明一実施例の造花あじさい置物を示す図１を参照して
、この実施例の造花あじさいは、個々の花が「サーモク
ロミックポリエチレン」の感温変色樹脂によって形成さ
れており、この感温変色樹脂は加熱再現し易い概ね３０
℃において紫色、概ね４０℃において白青色、概ね５０
℃において青色に三色変化する。そして、天然あじさい
と同じように、個々の花が表面に集まって一つの塊体を
なして中空半球状を呈する花部１が形成され、この花部
１に若干長の茎部３が通常樹脂によって形成されている
。

【００１２】一方、この茎部３を挿入して受け入れる容
器体２は、上方に大口開口部５を有する有底筒状中空部
６を有する花びん体になっており、大口開口部５は筒状
中空部６の最大径と同一である。そして、この筒状中空
部６に茎３を挿入して集合花をなす三個の花部１が大口
開口部５の上方を覆って装着された造花あじさい置物を
なしている。

【００１３】そして、この筒状中空部６の底には、電源
コード８を外に引き出すヒーター４と、ヒーター４のタ
イマー７が内設され、ヒーター４とタイマー７の作動に
よって、筒状中空部６内の空気を前記の変色温度にサイ
クル変化させて、その温空気を順次自然上昇させて、花
部１の半球体の中空部に充満させて、花部１を加熱冷却
し、花部１が三色変化するように構成されている。

【００１４】そして、この造花あじさい置物は、ロビー
・応接間或は床の間等に定置して通電し、花部１を感温
変色させて使用される。この実施例の造花あじさい置物
は前記の作用を奏し、天然あじさいに近似した色彩変化
と自然感が得られる。

【００１５】なお、本発明における容器体２の大口開口
部５は、温空気の上昇路となるので、流路ネックとなら
ない図１実施例の形状またはビールジョッキ形のものが
好ましく、その大口開口部５に花部１を覆せて、上昇す
る熱流が花部１の裏側中空部にこもるようにするのが好
ましい。

【００１６】

【発明の効果】以上の説明のとおり、本発明の造花あじ
さい置物は、天然あじさいと近似した色彩変化と色彩感
を呈して優れた自然感があり、その上、従来物の密閉容
器が存在しない露出構造のため、構造上の違和感不自然
感もなく、造花置物としての技術価値を向上して、広く
一般利用者の便宜向上を図る効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明一実施例の造花あじさい置物の説明図

【符号の説明】

１　　花部 ２　　容器体 ３　　茎部 ４　　ヒーター ５　　大口開口部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　概ね２０℃〜５０℃以内の温度領域に
   おいて少なくも三種の色彩を呈する感温変色樹脂を用い
   て花部を形成した造花あじさいと、大口開口部を上方に
   有して該造花あじさいの茎部を挿入する有底筒状中空部
   を有し、かつ、該有底筒状中空部内に空気加熱用ヒータ
   ーを内設した容器体からなり、該ヒーターによる温空気
   を自然上昇させて花部を感温変色させる構造を特徴とす
   る造花あじさい置物。