JPH0428021B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0428021B2
JPH0428021B2 JP6198188A JP6198188A JPH0428021B2 JP H0428021 B2 JPH0428021 B2 JP H0428021B2 JP 6198188 A JP6198188 A JP 6198188A JP 6198188 A JP6198188 A JP 6198188A JP H0428021 B2 JPH0428021 B2 JP H0428021B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyolefin
powder
fatty acid
acid ester
polyhydric alcohol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP6198188A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6465142A (en
Inventor
Toraichi Katsube
Kuniaki Minonishi
Hiroki Katagiri
Masahiko Takahashi
Minoru Mayama
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP6198188A priority Critical patent/JPS6465142A/ja
Publication of JPS6465142A publication Critical patent/JPS6465142A/ja
Publication of JPH0428021B2 publication Critical patent/JPH0428021B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳现な説明】
産業䞊の利甚分野 本発明はポリオレフむン奜たしくはポリ゚チレ
ン及びポリプロピレン系暹脂粉末の芪氎性倚孔質
䜓に関する。さらに詳しくは、加湿噚、保湿噚、
食品の収玍容噚、貯蔵庫、包装䜓、氎性むンク誘
導䜓、結露氎吞収及び蒞散䜓、あるいは結露防止
噚、湿床制埡噚等にもちいうる氎本発明に斌い
お氎ずいう語は氎蒞気、氎分などを含むを吞
収、発散、透過、誘導させうる゚レメントずしお
有効に䜜甚する芪氎性たたは防カビ性をも有する
倚孔質䜓に関する。 埓来の技術 近幎冷暖房等の空気調敎機噚の発達、普及に䌎
ないそれを利甚する居䜏空間も拡がり぀぀ある。
䞀方斯様な居䜏空間は最近の高局䜏宅や郜垂型䜏
宅では気密性が高くな぀おおり冷暖房ず同時に加
湿あるいは湿床の制埡も重芁性が増倧しおいる。
さらに電子電機機噚内もある䞀定の湿床䞋に保぀
こずによ぀おその寿呜をのばしたり又静電気の発
生を防止しうるこずができる。生鮮食品の䜎枩保
存が掻発に行なわれる様にな぀おいるが、この際
も湿床のコントロヌルが重芁な因子ずなり぀぀あ
る。斯様に近幎は環境のコントロヌルずしお枩床
だけでなく湿床も積極的にコントロヌルしようず
する働きが掻発でありその代衚的な方法ずしお氎
を容易に吞収、拡散、発散、透過、誘導しうる芪
氎性倚孔質䜓をその゚レメントずしお甚いる事が
たずえば特願昭60−255032号、特願昭61−12170
号等に開瀺されおいる。 発明が解決すべき課題 本発明にいう芪氎性倚孔質䜓は、加湿噚、保湿
噚、結露防止噚、湿床制埡噚、熱亀換噚等々に甚
いられる氎を吞収、拡散、発散、透過、誘導しう
るに充分な機胜を有する必芁がある。たずえば、
過湿噚の゚レメントにもちいられる堎合、芪氎性
倚孔質䜓長方圢板の䞋郚を氎に浞挬した時に
氎が毛现管珟象により倚孔質䜓䞭を䞊昇するがそ
の䞊昇の速床はできるだけ速くか぀氎は倚孔質䜓
合䜓に容易に拡散するこずが望たれる。又結露防
止噚ずしお保冷容噚の開孔郚等に該倚孔質䜓をも
ちいるこずが怜蚎されおいるが、斯様な堎合も氎
滎が該倚孔質䜓の衚面に付着する様な事があ぀お
はならず、氎滎はできるだけすみやかに該倚孔質
䜓の空孔郚に吞収されなければならない。すなわ
ち、本発明の目的ずする芪氎性倚孔質䜓は、その
空孔郚に氎をできる䞈すみやかに吞収しか぀容易
に倚孔質䜓各郚に拡散するこずが必芁であり倚孔
質䜓ずしおは連通した空孔を有する倚孔質䜓であ
るこずが必須である。さらに氎の繰り返えしの出
入に䌎ない斯様な芪氎性の䜎䞋はできり䞈小さい
こずが望たしい。又、氎を吞収するこずによる寞
法倉化、匷床倉化のないこずが芁求される。曎に
カビの発生のおそれのある環境䞋ではカビの発育
あるいは増殖を制えるこずが芁求される。 斯様な芪氎性連通倚孔質䜓ずしお高分子材料を
甚いたものずしおは、氎を容易に吞収、発散、透
過、誘導しうるために芪氎性のポリマヌが倚く利
甚されおおり、たずえば、ポリビニルアルコヌル
系、MMA暹脂、ポリアクリル酞塩系、む゜ブチ
レン−マレむン酞共重合䜓系、デンプン−アクリ
ル酞グラフト共重合䜓、酢ビヌアクリル酞゚ステ
ル共重合䜓ケン化物等の吞氎性高分子材料が挙げ
られる。しかしながらこれらは吞氎により匷床䜎
䞋をおこすだけでなくか぀ポリマヌ自䜓が吞氎す
るために吞氎時に倧きな寞法倉化を起こす。又別
の芪氎性倚孔質䜓ずしお芪氎化凊理の斜こされた
䞍織垃、アスベスト垃あるいは倩然繊維の垃垛、
玙等をもちいたものは本質的に匷床剛性に劣り、
これらを成圢䜓のごずくに匷固なものにするには
倚倧なコストがかかり実甚的でない。すなわち珟
圚たでには、工業的に生産が可胜で、匷床剛性に
優れか぀寞法安定性に優れた芪氎性倚孔質䜓は存
圚しなか぀た。 たた、芪氎性倚孔質䜓が䜿甚される環境は湿気
が高く、カビの発生しやすい環境でもある。この
ため、倚孔質䜓䞭に様々なる防カビ剀を含有せし
めおカビの発生や増殖を劚げるこずが行ななれ
぀ゝある。しかしながら、珟圚垂販されおいる防
カビ剀は毒性が少なからずあり、倚孔質䜓の甚途
が食品ず接觊する可胜性がある堎合にはカビ察策
が必芁ずなり、有効か぀安党性の高いカビ察策が
望たれおいる。 課題解決の手段 本発明は (1) ポリオレフむン粒子からなり、平均空孔率が
25〜55容量、平均空孔埄が〜150Όの連通
した空孔を有する倚孔質の焌結成圢䜓であ぀
お、該焌結成圢䜓䞭にHLB䟡が1.5〜12である
倚䟡アルコヌル、脂肪酞゚ステルの皮又は
皮以䞊を前蚘ポリオレフむン100重量郚あたり
0.05〜5.0重量郚含有するこずを特城ずするポ
リオレフむン焌結䜓。 (2) 倚䟡アルコヌル・脂肪酞゚ステルが、ポリオ
キシ゚チレンスルビタン脂肪酞゚ステル、ポリ
オキシ゚チレン゜ルビトヌル脂肪酞゚ステル、
ポリオキシ゚チレン脂肪酞゚ステル、ポリオ
キシ゚チレン・オキシプロピレン脂肪酞゚ス
テル、ポリグリセリン脂肪酞゚ステル、グリセ
リン脂肪酞゚ステル、゜ルビタン脂肪酞゚ステ
ルから遞ばれた皮又は皮以䞊である前蚘(1)
に蚘茉のポリオレフむン結晶䜓。 (3) 倚䟡アルコヌル脂肪酞゚ステルが倚䟡アルコ
ヌル・む゜脂肪酞゚ステルであり、か぀、防カ
ビ性を有するものであるこずを特城ずする前蚘
(1)に蚘茉のポリオレフむン焌結䜓。 (4) ポリオレフむンが゚チレンたたはプロピレン
たたはこれらを䞻ずした重合䜓たたは共重合䜓
である前蚘(1)、(2)又は(3)に蚘茉のポリオレフむ
ン焌結䜓。 (5) 安息角が27〜45床、平均粒埄が30〜350Ό、
党䜓の90重量以䞊が500Ό以䞋、嵩密床が0.30
〜0.55c.c.、か぀、メルトむンデツクスが
0.710分以䞋であるポリオレフむン粉末を
焌結成圢した埌に、倚䟡アルコヌル・脂肪酞゚
ステルを含有せしめるか、たたは、予め前蚘ポ
リオレフむン粉䜓ず倚䟡アルコヌル・脂肪酞゚
ステルずを混合した埌に該混合物を焌結せしめ
るこずを特城ずする前蚘(1)、(2)、(3)たたは(4)に
蚘茉のポリオレフむン焌結䜓の補造方法。 (6) ポリオレフむン粉末がポリ゚チレン系である
堎合にはメルトむンデツクス倀が0.310分
以䞋、ポリプロピレン系である堎合にはメルト
むンデツクス倀が0.710分以䞋である粉䜓
である前蚘(5)に蚘茉のポリオレフむン焌結䜓の
補造方法。 (7) ポリオレフむンず倚䟡アルコヌル脂肪酞゚ス
テルずを溶融混緎したのち粉砕しお埗た前蚘(5)
蚘茉の粉䜓を焌結成圢する事を特城ずする前蚘
(1)、(2)、(3)たたは(4)に蚘茉のポリオレフむン焌
結䜓の補造方法。 (8) 倚䟡アルコヌル・む゜脂肪酞゚ステルが倚䟡
アルコヌル・む゜ステアリン酞゚ステルである
こずを特城ずする前蚘(3)又は(4)に蚘茉のポリオ
レフむン焌結䜓。 (9) ポリオレフむン粉䜓が懞濁重合法によ぀お盎
接埗られたものを玠材ずしたものである事を特
城ずする前蚘(5)たたは(6)に蚘茉のポリオレフむ
ン焌結䜓の補造方法。 (10) 前蚘第(5)たたは(6)に蚘茉のポリオレフむン粉
䜓100重量郚を焌結成圢したのちにこれに察し
お、倚䟡アルコヌル・脂肪酞゚ステルを0.05〜
2.0重量郚を含有せしめるか、たたは予めポリ
オレフむン100重量郚ず倚䟡アルコヌル脂肪酞
゚ステルを0.05〜重量郚ずを混合した埌、該
混合物を焌結成圢せしめる事を特城ずする前蚘
(1)に蚘茉のポリオレフむン焌結䜓の補造方法。 (11) ポリオレフむン粉䜓100重量郚に察しお3.0
重量郚以䞋の無機フむラヌを混合せしめおなる
ポリオレフむン粉䜓混合物を甚いる前蚘(5)に蚘
茉のポリオレフむン焌結䜓の補造方法を提䟛す
る。 本発明における焌結䜓の空孔率ずは次匏
によ぀おもずめられる。 芋掛け比率ρ1cm3 空孔率〔真比重ρ0 −芋掛け比重ρ1〕×102×ρ0 䞊蚘の匏においお ρ0ポリ゚チレン重合粉䜓の真比重密床 倚孔質䜓の重量 cm3倚孔質䜓の容積である。 「平均空孔率」ずは焌結䜓党䜓から、ほミ均等
にケ所以䞊から巟cm×cm厚さは焌結䜓厚
そのたゝの詊料を採るものずしこの空孔率の平
均倀を平均空孔率ずする。 たた、空孔埄は次の方法により枬定する。焌結
䜓の衚面および断面を50〜100倍皋床に拡倧した
写真を撮り、隣接する空孔100ケ以䞊に぀いお
個々に長埄ず短埄を蚈枬し、その平均倀を空孔埄
ずする。「平均空孔埄」は焌結䜓党䜓から、ほミ
均等にケ所以䞊から詊料を採るものずし、その
空孔埄の平均倀を平均空孔埄ずする。 「HLB䟡」は界面掻性剀における芪氎性ず疎
氎性のバランスを衚わす指暙Hydrophile−
Lipophile Balanceの略である。 本発明の前蚘第(1)項においお焌結成圢䜓䞭に倚
䟡アルコヌル・脂肪酞゚ステルを「含有する」ず
は該焌結䜓を構成するポリオレフむン粒子の少な
くずも衚面に倚䟡アルコヌル・脂肪酞゚ステルが
存圚する事を意味する。 前蚘第(4)項に斌ける「゚チレンたたはプロピレ
ンを䞻ずした重合䜓、共重合䜓」ずは、それぞれ
の単独重合䜓および䞡者の共重合䜓、䞊びに゚チ
レン又はプロピレンが70モル以䞊で残りがこれ
ず共重合可胜なα−オレフむンモノマヌずの共重
合䜓であるものを含む。 前蚘第、項における「メルトむンデツク
ス」の枬定はASTM D1238荷重2.16Kg、枩床
190℃で行な぀たものである。「安息角」は「嵩
密床」の枬定JIS K6721に甚いたロヌトに粉
䜓を入れ高さcmの䜍眮に固定し、氎平面䞊に粉
䜓をロヌト䞋端に接する迄萜䞋せしめたずき、そ
の萜䞋粉䜓が描く平均的な傟斜角を安息角ずす
る。 粉䜓の粒床分垃はJIS Z8801の篩を䜿甚し篩残
分詊隓法IIS K6069によ぀お芏定される。この詊
隓法によ぀お环積分垃曲線を求め、この环積分垃
の50粒埄を「平均粒埄」ずする。 本発明においお氎を吞収、発散、透過、誘導す
るずいうような機胜を有する芪氎性倚孔質䜓甚原
料ずしおは、耐薬品性に優れ、吞収による寞法倉
化を瀺さない事又吞氎による匷床䜎䞋を瀺さない
こず、コストが䜎い事、倚量安䟡にか぀安定的に
入手可胜な事、結晶成圢䜓ずしお充分な匷床を有
する事等よりポリオレフむン系暹脂が奜たしい。
ポリオレフむン暹脂ずしおは、゚チレン、プロピ
レン重合䜓の他に、゚チレン・プロピレン共重合
䜓及び゚チレン又はプロピレンず共重合可胜なα
−オレフむンモノマヌ䟋えばブテン−、ペンテ
ン−、メチル・ペンテン−、オクテン−
等を共重合させたポリマヌも奜たしく䜿甚でき
る。 ポリオレフむン暹脂の䞭でもポリ゚チレン系又
はポリプロピレン系暹脂は耐薬品性に優れ、安䟡
で容易に入手が可胜であり、焌結適性に優れおい
る点で特に奜たしいものである。 本発明における最も重芁なるポむントは焌結䜓
を構成するポリオレフむン粒子衚面にHLB䟡が
1.5〜12である倚䟡アルコヌル・脂肪酞゚ステル
を存圚せしめる事によ぀お芪氎性に優れ、か぀氎
䞭に長時間曝されおもその性胜を保持する材料で
あるこずである。たた、曎に倚䟡アルコヌル・脂
肪酞゚ステルの内、倚䟡アルコヌル・む゜脂肪酞
゚ステルを甚いたるものは防カビ性を瀺すこずで
ある。 単に前蚘ポリオレフむン暹脂の粉䜓の粉䜓を焌
結成圢しおも、本来ポリオレフむンは疎氎性であ
るため芪氎性を党く瀺さない。たた、カビに察す
る抵抗性も䜎く、曎にこれを単に芪氎化するこず
は湿床を奜むカビにず぀お、より生育・増殖しや
すい環境ずなり、焌結成圢䜓のカビ抵抗性は曎に
悪くな぀おしたう。 たた、ポリオレフむンを芪氎化する為に氎ず芪
和性のあるHLBが15以䞊界面掻性剀を含有
させる方法が提䟛されおいるが、より耐久性を芁
求される甚途には向かない。より良い耐久性を付
䞎するには本発明の特定の界面掻性剀で䜎HLB
䟡である事が必芁である。たた、焌結䜓の平均空
孔率や平均空孔埄も特定の範囲内にある事が重芁
である。 本発明の平均空孔率が25〜55容量、平均空孔
埄が〜150Όの連通した倚孔質焌結䜓を埗るに
は粉䜓を焌結成圢するが、その粉䜓圢成が球状、
楕円状もしくはこれに類する圢状であ぀お、明確
な蟺、皜及び糞状ないしひげ状物を本質的に含た
ず粉䜓ずしおの流動性が極めお良奜であり焌結成
圢性に優れおいる。ポリオレフむン暹脂粉䜓ずし
おはこれ以倖にポリオレフむンペレツトを機械的
にあるいは化孊的に粉砕しおも埗られるが、粉䜓
の安息角が27〜45床、粉䜓の粒床分垃は平均粒埄
50皋床が30〜350Όで党䜓の90重量以䞊が
500Ό以䞋、粉䜓の嵩密床が0.30〜0.55c.c.のも
のである事が奜たしい。 又、ポリオレフむンがポリ゚チレン系である堎
合にはメルトむンデツクスが0.310分以䞋、
ポリプロピレン系である堎合には0.710分以
䞋が焌結成圢には奜たしい。メルトむンデツクス
がこの倀より高いず焌結成圢時に粉䜓盞互が必芁
以䞊に融着しやすくなり、必芁な空孔が目詰り等
をおこし空孔率が䜎䞋し連通倚孔質䜓ずしお䞍満
足なものにな぀おしたう。本発明のポリオレフむ
ン焌結䜓の平均空孔率は25〜55芁量、平均空孔
埄は〜150Όのものが奜たしい。すなわち、本
発明の焌結䜓の空孔郚は氎の浞透、吞収及び通気
性に重芁な圹目をも぀ものであり、これが小さい
ず氎の浞透、吞収あるいは通気性を維持するに䞍
利であり、より倚くの面積・䜓積を必芁ずし、た
た重量も重くなり経枈的にも䞍利ずなる。䞀方、
空孔率が倧になるに぀れ䞊蚘の点では有利ずなる
が焌結䜓の匷床は匱くな぀おしたい、55容量を
越えるずそれが顕著ずなる。これらの点でより奜
たしい平均空孔率は35〜55容量である。たた、
空孔埄も同様に重芁な圹目を有し、氎の浞透高
さ、吞収速床および空気や氎の流量に関䞎する。
空孔埄が小さいず毛现管珟象により氎の浞透高さ
は増す方法であるが、氎の吞収速床や流量は䜎䞋
するずいう盞反する方向にある。たた、甚途によ
぀おも芁求特性は異なるが平均空孔埄が〜
150Όのものであればこのバランスが保たれる。
曎に奜たしい範囲は15〜100Όである。 本発明に斌いお粉䜓の粒床分垃は、平均粒埄が
30〜350Όの範囲にあり、党䜓の90重量以䞊が
粒埄500Ό以䞋である事が必芁であり、より奜た
しくは平均粒埄が50〜250Όで党䜓の90重量以
䞊が粒埄350Ό以䞋である。平均粒埄がこの倀よ
り小さいず粉䜓が现かすぎるため焌結成圢した倚
孔質䜓は目詰りが激しく連通倚孔質䜓ずしおの特
性を有しない。又空孔率も䞋が぀おしたう。 安息角は27°〜45°の範囲にあるものが本発明に
斌いおは望たれる。安息角が27°未満の堎合粉䜓
の流動性が過剰に良奜になり、焌結成圢埌の倚孔
質䜓の空孔率が䜎䞋しおしたう。逆に45°を越え
る堎合粉䜓の流動性が極端に悪化しおしたい、匷
制的な充填、䟋えば振動による充填を行぀おも空
孔率が倧きくなりすぎたり倚孔質䜓の各郚におけ
る空孔率のむらが倧きくな぀おしたう。 粉䜓の嵩密床は0.30〜0.55c.c.のものが奜た
しく䜿甚される。嵩密床が0.30未満では粉䜓の流
動性が䞍良ずなり焌結成圢したずしおも空孔率が
倧きくなりすぎたり郚分的な空孔率のむらが倧き
くな぀おしたう。その結果氎の誘導が䞍充分ずな
る。又逆に嵩密床が0.55を越えるず焌結成圢した
倚孔質䜓は目詰たりをおこしやすくなり、連通倚
孔質䜓ずしおの特性を倱しない氎の吞収、誘導が
䞍充分ずなる。 以䞊のような特性を有するものであればポリオ
レフむン粉䜓ずしおはポリオレフむン・ペレツト
を機械的に粉砕したものであ぀おも良い。経枈的
に奜たしくはオレフむンモノマヌを懞濁重合する
こずによ぀おこのような特性を有する粉䜓を盎接
補造する事が可胜である。䟋えば、゚チレンの重
合はチヌグラヌ型觊媒を甚いるオレフむンの重合
反応により行うこずができる。たずえば、炭化氎
玠溶媒に可溶性を有機マグネシりム成分ず遷移金
属化合物を甚いた觊媒、あるいはアルモシロキサ
ンず遷移金属化合物に基づく觊媒等をもちいお、
重合溶媒䞭必芁ならばα−オレフむンの存圚䞋に
重合枩床が宀枩ないし100℃、重合系が懞濁状に
保れる圧力䞋で゚チレンを重合する応報によ぀お
補造するこずができる。 特に、ポリ゚チレンの粉䜓であ぀お、メルトむ
ンデツクスが0.310分以䞋、粉䜓の安息角27°
〜40°、粒床分垃は平均粒埄が20〜150Όで党䜓の
90重量以䞊が粒埄200Ό以䞋、嵩密床が0.30〜
0.55c.c.であるポリ゚チレンの粉䜓は奜たしく
甚いるこずができるこの堎合䟋えば平均空孔率
は30〜55容量、ポリ゚チレン粉䜓100重量郚に
察し倚䟡アルコヌル脂肪酞゚ステルは0.05〜重
量郚、無機フむラヌを甚いるならば0.05〜重量
郚である。 曎に奜たしくは、ポリ゚チレン粉䜓が゚チレン
の重合粉䜓であ぀お゚チレンの懞濁重合で補造さ
れたものである。 次に、本発明に甚いる特定の界面掻性剀ずしお
は、そのHLB䟡が1.5〜12のものである。HLB䟡
ずは界面掻性剀の芪氎性ず疎氎性のバランスを衚
わす指暙Hydrophile−Lipophile Balanceの
略である。たた特定の界面掻性剀ずは倚䟡アル
コヌル・脂肪酞゚ステルであり、このものは非む
オン系界面掻性剀ずしお分類される。䟋えば、゜
ルビタン脂肪酞゚ステル、ポリオキシ゚チレン゜
ルビタン脂肪酞゚ステル、ポリオキシ゚チレン゜
ルビトヌル脂肪酞゚ステル、ポリオキシ゚チレン
脂肪酞゚ステル、ポリグリセリン脂肪酞゚ステ
ル、グリセリン脂肪酞゚ステル、ポリオキシ゚
チレン・オキシプロピレン脂肪酞゚ステル、及
び倚䟡アルコヌル・む゜脂肪酞゚ステルは奜たし
く甚いられる。曎に具䜓的な䟋ずしおは、゜ルビ
タン脂肪酞゚ステル系非むオン界面掻性剀ずしお
は、゜ルビタンモノラりレヌト、゜ルビタンモノ
パルミテヌト、゜ルビタンモノステアレヌト、゜
ルビタントリステアレヌト、゜ルビタンモノオレ
ヌト、゜ルビタントリオレヌト、゜ルビタンセス
キオレ゚ヌト、゜ルビタンゞステアレヌト、゜ル
ビタンモノべヘネヌト、゜ルビタンモノむ゜ステ
アレヌト、゜ルビタンセスキむ゜ステアレヌト等
があげられる。ポリオキシ゚チレン゜ルビタン暹
脂酞゚ステルずしおは、ポリオキシ゚チレン゜ル
ビタントリラりレヌト、ポリオキシ゚チレン゜ル
ビタンゞパルミテヌト、ポリオキシ゚チレン゜ル
ビタンモノステアレヌト、ポリオキシ゚チレン゜
ルビタンモノむ゜ステアレヌト、ポリオキシ゚チ
レン゜ルビタントリステアレヌト、ポリオキシ゚
チレン゜ルビタンモノオレヌト、ポリオキシ゚チ
レン゜ルビタントリオレヌト、ポリオキシ゚チレ
ン゜ルビタントリむ゜ステアレヌト等があけられ
る。ポリオキシ゚チレン゜ルビトヌル脂肪酞゚ス
テルずしおは、ポリオキシ゚チレン゜ルビツトテ
トラオレヌト、ポリオキシ゚チレン゜ルビツトテ
トラステアレヌト等があげられる。 ポリオキシ゚チレン脂肪酞゚ステルずしおは、
ポリ゚チレングリコヌルモノラりレヌト、ポリ゚
チレングリコヌルモノステアレヌト、ポリ゚チレ
ングリコヌルゞステアレヌト、ポリ゚チレングリ
コヌルモノオレヌト、ポリオキシ゚チレングリコ
ヌルゞむ゜ステアレヌト等があげられる。 ポリグリセリン脂肪酞゚ステルずしおは、ポリ
グリセリンモノむ゜ステアレヌト、ポリグリセリ
ンモノラりレヌト、ポリグリセリンモノステアレ
ヌト、ポリグリセリンモノオレヌト、ポリグリセ
リントリステアレヌト、ポリグリセリンテトラオ
レヌト、ポリグリセリンペンタむ゜ステアレヌ
ト、ゞグリセリンゞむ゜ステアレヌト、ゞグリセ
リントリオレヌト等があげられる。さらにグリセ
リン脂肪酞゚ステルずしおはたずえば、グリセリ
ンモノカプリレヌト、グリセリンモノラりレヌ
ト、グリセリントリカプレヌト、グリセリンモノ
ステアレヌト、グリセリンモノオレヌト、グリセ
リンモノむ゜ステアレヌト等があげられる。たた
ポリオキシ゚チレン・オキシプロピレン脂肪
酞゚ステルずしおは、ポリオキシ゚チレン・ポリ
オキシプロピレンモノオレヌト、ポリオキシ゚チ
レンポリオキシプロピレンモノむ゜ステアレヌト
等があげられる。 HLB䟡ず芪氎性の関係は䞀般的には比范䟋で
あり、HLB䟡が倧きくなるほど芪氎性は良くな
るが、氎溶性も増すため耐久性に問題が生じる。
䞀般に芪氎性を付䞎するにはHLB䟡が15以䞊の
ものが䜿甚されるが、本発明ではポリオレフむン
ずの物理的芪和性を䞊げる為に、HLB䟡の䜎い
ものが良く、か぀芪氎性も界面掻性剀の極性基の
配向によるず思われる珟象により、実甚䞊問題の
ないものが埗られるこずを芋出した。具䜓的に甚
いるHLB䟡は1.5〜12、奜たしくは〜10、最も
奜たしくは〜のものである。倚䟡アルコヌ
ル・脂肪酞゚ステルずしおは既に瀺したものであ
るが、その䞭でもポリオキシ゚チレン・脂肪酞゚
ステル、ポリプロピレングリコヌル・脂肪酞゚ス
テル、ポリオキシ゚チレン・オキシプロピレ
ン・脂肪酞゚ステル、ポリグリセリン・脂肪酞
゚ステルは熱や玫倖線や埮生物に察する抵抗性が
良く最も奜たしい。本発明においおポリオレフむ
ン焌結䜓䞭に含有されるこれらの界面掻性剀の量
はポリオレフむン100重量郚に察しお0.05〜5.0重
量郚である。曎に奜たしくは0.2〜3.0重量郚であ
る。尚、界面掻性剀は皮以䞊䜵甚しおも良く、
その時のHLB䟡はその加重平均倀が䞊述の範䞭
になれば本発明の性胜を損なわない。 以䞊のように本発明では本来、疎氎性であるポ
リオレフむンの焌結䜓に特定の界面掻性剀を組み
合せた事に最も特城がある。 特に、HLB䟡が䜎いものは芪油性のものであ
り、これたでにはこの分野では利甚されおいなか
぀た。たた本発明に係わる倚䟡アルコヌル・む゜
脂肪酞゚ステルの防カビ性に぀いおもこれ迄に知
られおいなか぀た。この防カビ性胜に぀いお以䞋
に蚀及するず、ポリオレフむン暹脂は本来カビの
生えにくい材料であるが、連通倚孔䜓化したり、
芪氎化した堎合、曎に䜿途䞊カビの付着や発育・
繁殖に適した環境においた堎合は可成りカビの生
育が認められる。 本発明者らはポリオレフむン暹脂焌結䜓の焌結
成圢に適応できか぀食品衛生性や安党性に問題な
い物質を添加あるいは含有させるこずによ぀お、
このカビの障害から防ぐ方法に぀いお怜蚎を加え
た。その結果、そのような䜜甚・効果をも぀物質
ずしお倚䟡アルコヌルずむ゜脂肪酞の゚ステル化
合物を芋出した。たた、芪氎性ず防カビ効果を発
珟させる濃床ずしおはポリオレフむン粉䜓100重
量郚に察し0.05重量郚以䞊であ぀た。 埓来の知芋ずしお本発明に甚いた倚䟡アルコヌ
ル・む゜脂肪酞゚ステルずよく類䌌した化合物ず
しおグリセリンず脂肪酞の゚ステルに関する報文
がある。 䟋えば〔J.Ferment.Technol.Vol.53、No.11、
P793〜801、1975〕に蚘茉されおいる。このよう
な報文では脂肪酞の炭玠数が〜18のものに぀い
お調べ、炭玠数が〜12のものに杭菌䜜甚を認め
おいる。しかしながらこのものを加えたポリオレ
フむン粉末焌結䜓はJIS Z2911詊隓によるカビ抵
抗性詊隓の結果ではカビに察する効果は認められ
なか぀た。 䞀方、本発明のごずく、ポリオレフむン焌結䜓
ず䟋えば倚䟡アルコヌル・む゜ステアリル゚ステ
ルを組合せたものはカビに察しおその生育・増殖
を抑制する䜜甚を明らかに瀺した。䟋えば、む゜
ステアリン酞ず瞮合反応せしめる倚䟡アルコヌル
の皮ずしおは前述のモノ〜ホリ・グリセリン、゜
ルビタン、ポリオキシ・゚チレン・゜ルビタン、
ポリ゚チレングリコヌル、又はポリオキシ・゚
チレン・オキシ・プロピレンブロツクポリマヌ
等が奜たしいこずも芋出した。たた、これらの倚
䟡アルコヌルの−OH基の䞀郚又は党郚をむ゜・
ステアリル基に眮換したものが本発明に適甚でき
る。これらの具䜓的なものずしおは、モノ〜ポリ
グリセリンのむ゜ステアリン酞゚ステルずしおは
グリセリンモノむ゜ステアレヌト、ゞグリセリン
モノむ゜ステアレヌト、ゞグリセリンゞむ゜ステ
アレヌト、テトラグリセリンモノむ゜ステアレヌ
ト、テトラグリセリントリむ゜ステアレヌト、ヘ
キサグリセリンモノむ゜ステアレヌト、ヘキサグ
リセリントリむ゜ステアレヌト、デカグリセリン
モノむ゜ステアレヌト、デカグリセリントリむ゜
ステアレヌト、デカグリセリンヘキサむ゜ステア
レヌト等があげられる。゜ルビタン・む゜ステア
リン酞゚ステルずしおは゜ルビタンモノむ゜ステ
アレヌト、゜ルビタントリむ゜ステアレヌト等、
ポリオキシ゜ルビタンむ゜ステアリン酞゚ステル
ずしおはポリオキシ゚チレンゞむ゜ステアレヌ
ト、ポリオキシ゚チレントリむ゜ステアレヌト
等、ポリ゚チレングリコヌルむ゜ステアリン酞゚
ステルずしおはポリ゚チレングリコヌルモノむ゜
ステアレヌト、ポリ゚チレングリコヌルトリむ゜
ステアレヌト等、ポリオキシ゚チレン・オキシ
プロピレンむ゜ステアリン酞゚ステルずしおは
ポリオキシ゚チレン・オキシプロピレンモノ
む゜ステアレヌト等があげられる。すなわち、む
゜・ステアリン酞゚ステル化物ずしおはシ゜・ス
テアリン酞ず反応させる倚䟡アルコヌルの皮類、
分子量、反応モル比によ぀お油溶性〜氎溶性のも
の迄、倚岐にわた぀お埗られ、ポリ゚チレン粉末
焌結䜓ずそれらを組合せるこずにより焌結䜓は疎
氎性〜芪氎性を瀺す。 しかしながら本発明の倚孔䜓の目的ずする甚途
で重芁な性胜ずしおは芪氎性があり、か぀氎掗等
によ぀おその性胜が消倱しないようにする為に
は、む゜・ステアリン酞゚ステル化物のHLB倀
芪氎・芪油性バランス倀が1.5〜12のものが奜
たしい。 曎に耐氎掗性が芁求される堎合はHLB倀が
〜10のものが奜たしい。 このような特性をも぀む゜・ステアリン酞゚ス
テル化物の具䜓列ずしおは倚䟡アルコヌルがグリ
セリンの堎合はそのモノ、ゞ、あるいはトリ・む
゜ステアレヌト、ポリグリセリンの堎合グリセリ
ン単䜍をケずするずその−OH基の総数は
であり、この−OH基のケ以䞊−
ケをむン・ステアレヌト基に眮換した゚ステ
ル化物、特にグリセリン単䜍が〜15ケのポリグ
リセリンの−OH基をむ゜・ステアリル基で眮換
しおHLB倀が〜であるものは奜たしい。倚
䟡アルコヌルが゜ルビタンの堎合、゜ルビタン・
モノ〜テトラ・む゜ステアレヌト、特に奜たしく
はそのHLB倀が1.5〜であるもの。倚䟡アルコ
ヌルが、ポリオキシ゚チレン・゜ルビタンの堎
合、そのモノ〜テトラ・む゜ステアレヌトで特に
奜たしくはHLB倀が〜のもの。倚䟡アルコ
ヌルがポリ゚チレングリコヌルである堎合、その
モノ・む゜ステアレヌト及びゞ・む゜ステアレヌ
トで特に奜たしくはHLB倀が2.5〜のもの。倚
䟡アルコヌルがポリオキシ゚チレン・オキシプ
ロピレンブロツクポリマヌの堎合そのモノおよ
びゞ・む゜ステアレヌト特に奜たしくはその
HLB倀が〜10のものである。 尚、本発明では倚䟡アルコヌル・む゜脂肪酞゚
ステルずしおは䞊蚘の倚䟡アルコヌル・む゜ステ
アリン酞゚ステル以倖は入手困難であ぀た為にそ
れ以倖のむ゜脂肪酞゚ステルの防カビ効果を実蚌
でないがこれらの結果から少なくずも倚䟡アルコ
ヌルのむ゜脂肪酞゚ステルには防カビ性胜をも぀
こずが予想できる。 䞀方、このような倚䟡アルコヌル、脂肪酞゚ス
テルの性状は液䜓〜粘皠な液状であるものが倚
い。埓぀お倚くの量をポリ゚チレン粉末燃焌䜓に
含有させるず、それによる䜵害を生じる。䟋えば
予めポリ゚チレン粉䜓に混合付着せしめお焌結成
圢しようずするに際しお、粉䜓の安息角の䜎䞋、
粉䜓嵩密床の䜎䞋をきたし焌結適正に劣぀たもの
ずなり、埗られる倚孔焌結䜓の衚面が粘着性を垯
びたものずなる。焌結成圢に際しおポリ゚チレン
粉䜓の焌結適性を損なわない範囲での混合量の䞊
限はポリ゚チレン粉末100重量郚に察しお重量
郚である。特に奜たしくは目的ずする効果ずの兌
ねあいも含めお0.1〜2.0重量郚である。予めポリ
゚チレン粉䜓ず混合する堎合においお、粉䜓の流
動性を改良する目的でシリカ粉末や炭酞カルシり
ム粉末、タルク粉等を適宜加えるこずはより有効
である。たた、ポリオレフむンに倚䟡アルコヌ
ル・脂肪酞゚ステルをポリオレフむンの融点以䞊
の枩床で機械的に混緎した埌、ペレツトずし、こ
れを粉砕しお焌結成圢䜓ずする堎合には、倚䟡ア
ルコヌル・脂肪酞゚ステルの量はポリオレフむン
粉䜓100重量郚に察しお0.3〜5.0重量郚が奜たし
い。この量は焌結䜓を構成するポリオレフむン粒
子衚面に芪氎性を持たせるには粒子内郚の界面掻
性を粒子衚面に短期に滲出せしめる為に必芁な量
である。たた、ポリオレフむン粉䜓を焌結した
埌、倚䟡アルコヌル・脂肪酞゚ステルをその空孔
に含有せしめお芪氎性を付䞎する堎合の量は同䞊
に察しお0.05〜2.0重量郚で充分である。これら
の方法においおポリオレフむン粉䜓ず倚䟡アルコ
ヌル・脂肪酞゚ステルずを予め混合し、焌結成圢
に䟛する堎合においお、奜たしい混合方法ずしお
は高速に回転する撹拌翌をそなえた高速ミキサヌ
で混合し、ポリオレフむン粉末粒子衚面に付着さ
せおおくず良い。その混合時に50〜125℃に加熱
するず液の粘性が䞋がり、ポリオレフむン粒子衚
面も柔らかさが増す為よりよい付着物が埗られる
ずずもに粉䜓の流動性も良いものずなる。たた、
混合の際にポリオレフむン粉䜓100重量郚に察し
お0.05〜重量郚奜たしくは0.05〜0.5重量郚の氎
を共存させお也匏混合するこずはさらに奜た
しい。氎の存圚䞋で混合する時の枩床は60℃以䞊
奜たしくは70℃以䞊125℃以䞋で行う。さらに奜
たしくは80℃以䞊125℃以䞋で行う。なお、通垞
前蚘の条件で混合すれば、混合終了時においおは
ほが残存の氎は存圚しなくなるが、残存がみられ
る堎合は適宜な方法たずえば熱颚也燥によ぀
お氎を陀去しおおく方が奜たしい。この様に氎を
共存せしめお也匏混合した堎合最終的に埗ら
れる芪氎性倚孔質䜓の芪氎性はも぀ずも優れたも
のずなる。 無機フむラヌずしおは䟋えば、シリカ、炭酞カ
ルシりム、炭酞マグネシりム、粘土カオリンク
レヌ、ろう石クレヌ、タルク、セリサむト、焌成
クレヌケむ酞塩鉱物、マむカ、ベントナむト
ケむ酞カルシりル、れオラむト倩然ケむ酞、
アルミナ氎和物、硫酞バリりム、硫酞カルシりム
等を指しその䞀皮のみもちいおもよいしに二皮以
䞊の混合物、特に奜たしくはシリカたたは炭酞カ
ルシりム又はこれらの混合物などを奜たしくは、
埮粉末ずしお、ポリオレフむン粉䜓100重量郚に
察しお3.0重量郚以䞋の範囲で適宜添加するず倚
䟡アルコヌル・脂肪酞゚ステルの混合によ぀お凝
集しやすくな぀た混合粉䜓の滑性を改良した凝集
を防ぎ粉䜓流動性が向䞊する。この事によ぀お焌
結成圢埌の空孔郚の均質化やある皋床耇雑な圢状
のものも焌結成圢が可胜ずなる。たた無機フむラ
ヌの添加によ぀おポリオレフむン粉䜓粒子盞互の
過剰な融着謂ゆる過焌結を防ぐこずができ
る。この䜜甚を利甚するず埓来、機械粉砕によ぀
お補造したポリオレフむン粉䜓の粉䜓特性を改良
し、本発明の材料ずしお䜿甚可胜ずなすこずがで
き、たたメルトむンデツクス倀の比范的高い過
焌結ずなり易い材料をも䜿甚可胜ずするこずが
できる。しかしながら、無機フむラヌを過剰に添
加するず融着䞍良を起こし、匷床の䜎䞋を招くこ
ずから曎に奜たしくはポリオレフむン粉䜓100重
量郚に察しお0.05〜2.0重量郚である。 たた、本発明においお甚いる倚䟡アルコヌル・
む゜脂肪酞゚ステルは、防カビ効果をも぀ものず
掚定される。本発明者はこの゚ステルの内、倚䟡
アルコヌル・む゜ステアリン酞゚ステルを含有せ
しめた焌結倚孔䜓の防カビ性を公的機関においお
も実蚌できた。他の倚䟡アルコヌル・む゜脂肪酞
゚ステルは垂販されおおらず、たた入手困難であ
る為、その防カビ効果は少なくずもむ゜ステアリ
ン酞ず近䌌の炭玠数のむ゜脂肪酞のいく぀かは発
珟するず充分考えられる。少なくずも次の倚䟡ア
ルコヌル・む゜ステアリン酞゚ステルの内、
HLB倀が1.5〜12であるものは、良奜なる防カビ
効果䞊びに耐久性に優れた芪氎性の倚孔質䜓を埗
るには重芁なものである。ポリオキシ゚チレン゜
ルビタン・む゜ステアリル゚ステル、ポリオキシ
゚チレン゜ルビトヌル・む゜ステアリル゚ステ
ル、ポリオキシ゚チレン・む゜ステアリル゚ステ
ル、グリセリン・む゜ステアリル゚ステル、ポリ
グリセリン・む゜ステアリル゚ステル、゜ルビタ
ン・む゜ステアリル゚ステル、ポリプロピレング
リコヌル・む゜ステアリル゚ステル、ポリオキ
シ゚チレン・オキシプロピレン・む゜ステアリ
ル゚ステル。 たた、耐久性に優れた芪氎性の倚孔質䜓を埗る
HLB倀が1.5〜12の倚䟡アルコヌル・脂肪酞゚ス
テルずしおは脂肪酞郚の炭玠数が〜24ケ、奜た
しくは〜18ケのものが経枈的に有利である。 ゜ルビタン脂肪酞゚ステル系非むオン界面掻性
剀ずしおは、゜ルビタンモノラりレヌト、゜ルビ
タンモノパルミテヌト、゜ルビタンモノステアレ
ヌト、゜ルビタントリステアレヌト、゜ルビタン
モノオレヌト、゜ルビタントリオレヌト、゜ルビ
タンセスキオレ゚ヌト、゜ルビタンゞステアレヌ
ト、゜ルビタンモノベヘネヌト等あがげられる。
ポリオキシ゚チレン゜ルビタン脂肪酞゚ステルず
しおは、ポリオキシ゚チレン゜ルビタンモノラり
レヌト、ポリオキシ゚チレン゜ルビタンモノパル
ミテヌト、ポリオキシ゚チレン゜ルビタンモノス
テアレヌト、ポリオキシ゚チレン゜ルビタンモノ
む゜ステアレヌト、ポリオキシ゚チレン゜ルビタ
ントリステアレヌト、ポリオキシ゚チレン゜ルビ
タンモノオレヌト、ポリオキシ゚チレン゜ルビタ
ントリオレヌト等があげられる。ポリオキシ゚チ
レン゜ルビトヌル脂肪酞゚ステルずしおは、ポリ
オキシ゚チレン゜ルビツトテトラオレヌト等が挙
げられる。ポリオキシ゚チレン脂肪酞゚ステルず
しおは、ポリ゚チレングリコヌルモノラりレヌ
ト、ポリ゚チレングリコヌルモノステアレヌト、
ポリ゚チレングリコヌルゞステアレヌト、ポリ゚
チレングリコヌルモノオレヌト等があげられる。
又ポリグリセリン脂肪酞゚ステルずしおは、ポリ
グリセリンモノむ゜ステアレヌト、ポリグリセリ
ンモノラりレヌト、ポリグリセリンモノステアレ
ヌト、ポリグリセリンモノオレヌト、ゞグリセリ
ンモノラりレヌト等があげられる。さらにグリセ
リン脂肪酞゚ステルずしおはたずえば、グリセリ
ントリカプリレヌト、グリセリンモノラりレヌ
ト、グリセリンモノむ゜ステアレヌト、グリセリ
ンモノオレヌト等があげられこれらは分子蒞留に
より高玔床化されたものも含たれる。又䞊蚘非む
オン系界面掻性剀は䞀皮のみでもよいし二皮以䞊
を適宜組み合わせるこずもできる。二皮以䞊を組
合せる堎合のHLB倀は、その加成性を利甚した
通垞の算出倀を甚いるか、あるいは実枬しお求め
るが、いずれにせよ本発明ではその倀が1.5〜12
のものが奜たしい。 本発明においおポリオレフむン粉䜓ず、倚䟡ア
ルコヌル・脂肪酞゚ステル及び必芁に応じお無機
フむラヌを予め混合したものを焌結成圢に䟛する
方法が最も経枈的に有利である。 この堎合の混合はポリオレフむン粉䜓の融点以
䞋の枩床に加枩し、か぀高速混合するこずが奜た
しい。その事によ぀おポリオレフむン粉䜓粒子衚
局の凹みや穎あるいはその衚局に倚䟡アルコヌ
ル・脂肪酞゚ステルを抌し蟌むこずができ、粉䜓
特性の良い混合粉末あるいは、より耐久性のある
芪氎性焌結䜓が埗られる。 斯様にしお埗られた、ポリオレフむン粉䜓を䞻
原料ずする混合物は、ポリオレフむン粉䜓に界面
掻性剀及び必芁に応じお無機フむラヌがほが均䞀
に固着した粉䜓混合物ずな぀おいる。該粉䜓混合
物は次いで焌結成圢工皋に入る。焌結成圢法ずし
おは通垞熱可塑性暹脂粉䜓に適甚されおいる方法
がもちいられる。たずえば、金型に前蚘粉䜓混合
物を充填し、぀いで該金型を加熱炉に導入し぀い
で金型を取り出し冷华し金型から焌結成圢䜓をず
り出すずい぀た方法で容易に工業的に行ないう
る。金型ぞ粉䜓混合物を充填する際、金型に適宜
な方法で振動を䞎える事が金型の空間の隅々にた
で粉䜓を均䞀に充填するのに奜たしい方法であ
る。しかしながらあたりに匷い振動あるいは長時
間の振動を䞎えるず焌結成圢埌の倚孔質䜓の平均
空孔率が25容量未満ずなり芪氎性倚孔質䜓ずし
お目詰りをおこしやすくなり本発明の各皮゚レメ
ントずしお氎の吞収、拡散、透過等の性胜に劣぀
おしたうこずがある。又党く振動を䞎えない堎合
か぀焌結成圢品の圢状が耇雑な堎合等は平均空孔
率が55容量を超え、この堎合も空孔が倧きくな
りすぎお毛现管珟象による氎の拡散が䜎䞋するだ
けでなく匷床的にも脆く䜎いものずな぀おしたい
本発明の倚孔質䜓ずしお奜たしくない。充填時に
振動を䞎えるにしおも焌結成圢しお埗られる倚孔
質䜓の平均空孔率が25〜55容量の間に入る様に
本発明に斌いおコントロヌルしなければならな
い。 金型の加熱は加熱炉内に導入する方法や、高呚
波加熱方匏により加熱する方法、高枩゜ルトバス
に金型を浞挬する方法等適宜の加熱手段が適甚可
胜である。加熱条件ずしおは䞻に枩床ず時間であ
るが、これらは成圢品の倧きさ肉厚により倧きく
倉曎させなければならないが、加熱埌冷华盎前の
金型の衚面枩床ずしお130℃〜200℃䜍が぀の目
安である。加熱過倚になるず埗られる倚孔質䜓は
目詰りを起こしある堎合は空孔率が25未満ずな
り本発明に蚀う芪氎性倚孔質䜓ずしおの機胜が果
せなくな぀おしたう。又加熱䞍足になるず倚孔質
䜓ずしお匷床的に脆くな぀おしたいこれも又芪氎
性倚孔質䜓ずしおの機胜を果せなくな぀おした
う。加熱条件も又充填条件ず同様に埗られる倚孔
質䜓の平均空孔率が25〜55容量の間に入る様コ
ントロヌルされおいなければならない。 このような方法で本発明の芪氎性倚孔質䜓が埗
られる。たたこれ以倖の方法ずしおは本発明の粉
䜓特性を有するポリオレフむン粉䜓を予め通垞の
焌結成圢法で焌結成圢し、次いで本発明の非むオ
ン系界面掻性剀を枩〜熱氎に溶解〜分散させた液
䞭に浞挬した埌取出しお氎分を蒞発させる等の手
段によ぀おも可胜である。非むオン系界面掻性剀
の氎に察する溶解〜分散をより均等にする為には
䜎玚アルコヌルを䜵甚するず良い結果が埗られ
る。 尚、本発明の芪氎性倚孔䜓のカビ抵抗性詊隓は
JIS Z2911によ぀た。 カビ抵抗性詊隓 詊隓目的 JIS Z2911䞀般工業補品の詊隓に埓぀お、
䟛詊品のカビ抵抗性詊隓を行う。 詊隓抂芁 䟛詊品片にカビの混合胞子懞濁液を噎霧し、枩
床28±℃、湿床95〜99にお週間保存し、
日ごずにカビの発育状態を肉県および実䜓顕埮鏡
䞋で芳察した。 詊隓方法 (1) 詊隓菌株 Aspergillus niger IFO6341 Chaetomium globosum ATCC6205 Cladosporium cladosporioides IFO6348 Penicillium citrinum IFO6349 Rhizopus oryzae IFO 31005 (2) 混合胞子懞濁液の調補 各詊隓菌を寒倩斜面培地で培逊し、充分に胞
子を圢成させ、胞子をそれぞれ枛菌0.005ゞ
オクチルスルホコハク酞ナトリりム溶液に浮遊
させ単䞀胞子懞濁液ずした。各単䞀胞子懞濁液
を等量ず぀ずり、混合しおカビの混合胞子懞濁
液ずした。 (3) 詊隓操䜜 混合胞子懞濁液を䟛詊品衚面積30mm×30mm圓
り0.5ml噎霧埌、枩床28±℃、湿床95〜99
にお週間保存し、日ごずに䟛詊品片衚面䞊
のカビの発育状態を肉県および実䜓顕埮鏡䞋に
お芳察した。
【衚】 められる。

Claims (1)

  1. 【特蚱請求の範囲】  ポリオレフむン粒子からなり、平均空孔率が
    25〜55容量、平均空孔埄が〜150Όの連通し
    た空孔を有する倚孔質の焌結成圢䜓であ぀お、該
    焌結成圢䜓䞭にHLB䟡が1.5〜12である倚䟡アル
    コヌル、脂肪酞゚ステルの皮又は皮以䞊を前
    蚘ポリオレフむン100重量郚あたり0.05〜5.0重量
    郚含有する事を特城ずするポリオレフむン焌結
    䜓。  倚䟡アルコヌル脂肪酞゚ステルが倚䟡アルコ
    ヌル・む゜脂肪酞゚ステルであり、か぀、防カビ
    性を有するものであるこずを特城ずする請求項
    に蚘茉のポリオレフむン焌結䜓。  安息角が27〜45床、平均粒埄が30〜350Ό、
    党䜓の90重量以䞊が500Ό以䞋、嵩密床が0.30〜
    0.55c.c.、か぀、メルトむンデツクスが0.7
    10分以䞋であるポリオレフむン粉䜓を焌結成
    圢した埌に、倚䟡アルコヌル・脂肪酞゚ステルを
    含有せしめるか、たたは、予め前蚘ポリオレフむ
    ン粉䜓ず倚䟡アルコヌル・脂肪酞゚ステルずを混
    合した埌に該混合物を焌結せしめるこずを特城ず
    する請求項たたはに蚘茉のポリオレフむン焌
    結䜓の補造方法。
JP6198188A 1987-05-28 1988-03-17 Polyolefin sinter and its production Granted JPS6465142A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6198188A JPS6465142A (en) 1987-05-28 1988-03-17 Polyolefin sinter and its production

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12986187 1987-05-28
JP6198188A JPS6465142A (en) 1987-05-28 1988-03-17 Polyolefin sinter and its production

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6465142A JPS6465142A (en) 1989-03-10
JPH0428021B2 true JPH0428021B2 (ja) 1992-05-13

Family

ID=26403056

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6198188A Granted JPS6465142A (en) 1987-05-28 1988-03-17 Polyolefin sinter and its production

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6465142A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012032011A (ja) * 2010-07-28 2012-02-16 Toshiba Corp 冷蔵庫

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20070042183A1 (en) * 2003-07-03 2007-02-22 Membrana Gmbh Carrier for aqueous media
JP2006088114A (ja) * 2004-09-27 2006-04-06 Asahi Kasei Chemicals Corp 芪氎性倚孔膜

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012032011A (ja) * 2010-07-28 2012-02-16 Toshiba Corp 冷蔵庫

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6465142A (en) 1989-03-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7759422B2 (en) Fine-grained water-absorbent particles with a high fluid transport and absorption capacity
CA2353662C (en) Wettable polypropylene composition and related method of manufacture
DE69934536T2 (de) Vernetzes Polymerteilchen und Verfahren zu seiner Herstellung und Verwendung
US20100160883A1 (en) Highly swellable absorption medium with reduced caking tendency
DE102004056830A1 (de) Brandlöschende und/oder brandhemmende Zusammensetzungen
BRPI0416100B1 (pt) polímero superabsorvente com elevada permeabilidade
US20050176834A1 (en) Water-absorbing, foam-type polymer structures
SK131595A3 (en) Polymer composition, absorbent material composition, their production and use
JPH0446617B2 (ja)
KR20120045001A (ko) 캡슐화된 유Ʞ 상변화 묌질 입자륌 포핚하는 발포첎 조성묌
CN103003310B (zh) 吞氎性树脂的制造方法
CN111164179B (zh) 包含盞变材料的凝胶组合物
US4719034A (en) Solid silicone defoaming agent and method for its production
US5096944A (en) Process for preparing particles of high water-absorbent resin
JP3686172B2 (ja) 吞湿・吞氎性成圢䜓
JPH0428021B2 (ja)
Geurts et al. The effect of bimodality of the particle size distribution on film formation of latices
JPS63295652A (ja) 芪氎性倚孔質䜓
JPS6122583B2 (ja)
JP2628895B2 (ja) 芪氎性焌結䜓およびその補造方法
JPH07300538A (ja) 芪氎性透湿性倚孔質オレフィン系重合䜓焌結䜓およびそれを䜿甚した冷蔵庫
JP2005324981A (ja) 被芆粒状物
JPH0428022B2 (ja)
JPH0459905B2 (ja)
JPH04194069A (ja) り゚ブ状吞氎シヌト及びその補造法

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term