JPH04279518A - 化粧料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、希土類元素を含有する
非膨潤性フッ素雲母粉体を含有する化粧料に関し、更に
詳しくは、保存安定性，安全性，日焼止め効果にすぐれ
、しかも皮膚上で良好な展延性（のび）を示し、塗布色
が自然で違和感がなく、塗布後の経時による色変化の少
ない化粧料に関する。

【０００２】

【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来の
日焼止め化粧料では、パラジメチルアミノ安息香酸２−
エチルヘキシル，オキシベンゾン等の有機紫外線吸収剤
、微粒子酸化チタン，酸化亜鉛等の無機微粒子粉体が、
紫外線遮断効果を高めるために用いられていた。しかし
、有機紫外線吸収剤は、光劣化等により着色したり、安
全性に不都合を生じたりする問題点があり、配合量に限
度があった。また、微粒子酸化チタン，酸化亜鉛を配合
すると、皮膚上でののびが重くなり、かつ、塗布した色
調が青白くなる欠点があり、配合量に限度があった。

【０００３】特開平１−１４３８２２号公報には、天然
の金雲母粉体，黒雲母粉体及び鉄，亜鉛，チタン，マン
ガン，クロム，コバルト，ニッケル，セレン，銀を結晶
格子中に含む合成雲母を配合する化粧料が開示されてい
る。又、特開昭５８−１９３７９号公報には、ニッケル
，コバルト，マンガン，チタン，バナジウム及びバリウ
ムを含有する人工雲母が開示されている。しかし、黒雲
母，鉄，マンガン，クロム，コバルト，ニッケル等の遷
移金属および銀を含む合成雲母は可視光域に強い吸収性
があり、着色しており、これらを化粧料に配合すると、
化粧料中の水やオイルで濡れて濃色化し、塗布したとき
不自然な光沢を与えるので好ましくない。又、粉体化粧
料の場合、経時的に皮脂や汗で濡れて色変化（色くすみ
）するので好ましくない。更に、バリウム含有雲母は、
安全性上バリウムの溶出に懸念があり、粉体化粧料に適
さない。

【０００４】本発明の目的は、保存安定性，安全性，紫
外線吸収効果にすぐれ、しかも皮膚上で良好な展延性を
示し、塗布色が自然で違和感がなく、オイルで濡れても
色変化の少ない化粧料を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、希土類元素を
含有する非膨潤性フッ素雲母粉体の一種又は二種以上を
含有することを特徴とする化粧料である。

【０００６】本発明で用いられるフッ素雲母は、フッ素
雲母のカリウムの一部が希土類元素で置換されたもので
ある。本発明のフッ素雲母の結晶構造は、フッ素金雲母
（ＫＭｇ３　（ＡｌＳｉ３　Ｏ１０）Ｆ２　），フッ素
四ケイ素雲母（ＫＭｇ２．５　（Ｓｉ４　Ｏ１０）Ｆ２
　），テニオライト（ＫＭｇ２　Ｌｉ（Ｓｉ４　Ｏ１０
）Ｆ２　）及びこれらの中間組成物等の結晶構造に類似
している。

【０００７】本発明で用いられるフッ素雲母粉体を製造
する為には、基本的にはフッ素雲母のカリウムの一部を
希土類元素に置換するようなモル比組成又はそれと同時
にケイ素，アルミニウム又はリチウムの量を増減したモ
ル比組成で、カリウム，希土類元素，マグネシウム，フ
ッ素，ケイ素を含有する各化合物及び必要に応じアルミ
ニウム，及び／又はリチウムを含有する各化合物を混合
し、ついでこれを加熱熔融後凝固し粉砕することが必要
である。但し、前記のモル比組成に厳密に合わせなくて
も、本発明に使用する粉体を得る事が可能である。

【０００８】本発明で用いられるフッ素雲母粉体に含有
される希土類元素の２価のイオンとしては、Ｌａ２＋，
Ｎｄ２＋，Ｓｍ２＋，Ｅｕ２＋，Ｔｍ２＋，Ｙｂ２＋が
挙げられる。 ３価のイオンとしては、Ｓｃ３＋，Ｙ３＋，Ｌａ３＋，
Ｃｅ３＋，Ｐｒ３＋，Ｎｄ３＋，Ｐｍ３＋，Ｓｍ３＋，
Ｅｕ３＋，Ｇｄ３＋，Ｔｂ３＋，Ｄｙ３＋，Ｈｏ３＋，
Ｔｍ３＋，Ｙｂ３＋，Ｌｕ３＋が挙げられる。４価のイ
オンとしては、Ｃｅ４＋，Ｐｒ４＋，Ｎｄ４＋，Ｔｂ４
＋が挙げられる。しかし、入手のし易さその他の点から
は、Ｃｅ，Ｌａ，Ｎｄ，Ｐｒ，Ｇｄ，Ｓｍ，Ｄｙ，Ｅｒ
，ＹｂおよびＹが一般的である。 中でも日焼止め効果の点でＣｅが最も優れている。Ｐｍ
は放射性であるので望ましくない。又、本発明で用いら
れるフッ素雲母粉体は、非膨潤性を保つ限りにおいて層
間にＮａを含有していても差しつかえない。

【０００９】　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　，本発明において用いられるフッ素雲母
の原料は、カリウム源としてＫ２　ＣＯ３　，Ｋ２　Ｓ
ｉＦ６　，ＫＦ等、マグネシウム源としてＭｇＯ，Ｍｇ
Ｆ２　等、ケイ素源としてＳｉＯ２　，Ｋ２　ＳｉＦ６
　等、フッ素源としてＫ２　ＳｉＦ６　，ＫＦ，ＭｇＦ
２　，ＬｉＦ，ＣｅＦ３　等、希土類元素源としてＣｅ
２　（ＣＯ３　）３　・ｘＨ２　Ｏ，Ｌａ２　，（ＣＯ
３　）３　・ｘＨ２　Ｏ，Ｐｒ２　，（ＣＯ３　）３　
・ｘＨ２　Ｏ，Ｎｄ２　，（ＣＯ３　）３　・ｘＨ２　
Ｏ，Ｇｄ２　，（ＣＯ３　）３　・ｘＨ２　Ｏ，Ｔｂ２
　，（ＣＯ３　）３　・ｘＨ２　Ｏ，ＣｅＯ２　，Ｌａ
２　Ｏ３　，Ｐｒ６　Ｏ１１，Ｎｄ２　Ｏ３　，Ｇｄ２
　Ｏ３　，Ｔｂ４　Ｏ７　，ＣｅＦ３　等、アルミニウ
ム源としてＡｌ２　Ｏ３　等、リチウム源としてＬｉ２
　ＣＯ３，ＬｉＦ等が好ましく挙げられる。

【００１０】次に本発明で用いられるフッ素雲母粉体の
具体的な製造法について説明する。即ち目的とする組成
に合わせて、たとえば炭酸カリ，アルミナ，シリカ，マ
グネシア，希土類炭酸塩，フッ化マグネシウムを均一に
混合し、内熱式電気溶融法の炉内に充填し、１，０００
℃以下で脱炭酸させ、１，３００〜１，４５０℃で熔融
した後、徐冷し、凝固させることによって各種フッ素雲
母を結晶化させる。得られた結晶は、ボールミル等を用
いた湿式粉砕法，ジェットミル等での乾式粉砕法で粉砕
され、所望の粒度を持つ本発明の粉体を得る。

【００１１】本発明の粉体が希土類含有フッ素雲母であ
ることは、蛍光Ｘ線分析，Ｘ線回折分析及び顕微鏡観察
から確認できる。又、フッ素雲母以外の副生物として、
Ｍｇ３　ＳｉＯ４　Ｆ２　（Ｎｏｒｂｅｒｇｉｔｅ），
Ｍｇ５　Ｆ２　（ＳｉＯ４　）２　（Ｃｈｏｎｄｒｏｄ
ｉｔｅ），希土類酸化物等がＸ線回折で少量確認される
場合があるが、いずれも機能上，安全上問題とならない
。これらの副生物を除去する為には、水中で湿式粉砕し
、水ひ及び分級処理することによってフッ素雲母粉体を
高純度で得ることも出来る。

【００１２】本発明に用いられるフッ素雲母粉体は板状
であり、面方向の粒径としては、１〜５０μｍが適して
いる。１μｍ未満では皮膚上での展延性（のび）が重く
なるので好ましくなく、５０μｍを超えると、つきが悪
くなるので好ましくない。また、上記フッ素雲母粉体の
化粧料への配合量は、剤型により異なるが、一般には１
〜１００重量％である。

【００１３】本発明は、広範囲の化粧料、たとえばファ
ンデーション，プレストパウダー，粉白粉，アイシャド
ウ，ホホ紅，化粧下地，ネイルエナメル，口紅等のメー
キャップ化粧料、サンオイル，エッセンス，乳液，クリ
ームに好適である。

【００１４】本発明に用いられるフッ素雲母粉体は、必
要に応じてシリコーン，金属石鹸，脂肪酸，界面活性剤
，オイル，酸，アルカリ等で表面処理した後に化粧料に
配合してもよい。

【００１５】本発明の化粧料には、例えば、タルク，マ
イカ，酸化チタン，酸化セリウム，カオリン，セリサイ
ト，酸化鉄，群青，紺青，雲母チタン酸化チタンアルミ
ナ被覆マイカ，ナイロンパウダー及びシルクパウダー等
の通常の粉末化粧料に用いられる体質顔料及び着色顔料
、ならびに、タール系色素，メタリック顔料，着色パー
ル剤等を本発明の目的を達成する範囲内で適宜配合する
ことができる。これらの顔料は、シリコーンや金属石ケ
ン等で表面処理して用いてもよい。

【００１６】さらに、本発明の化粧料には、これらの他
、通常の化粧料に用いられる炭化水素、エステル油，油
脂，ろう，高級脂肪酸，高級アルコール，シリコーンオ
イルなどの油性成分、フルオロカーボン含有化合物，天
然及び合成高分子，樹脂，可塑剤，多価アルコール，界
面活性剤，防腐剤，抗酸化剤，及び香料，そして水を同
様の範囲内で配合することができる。

【００１７】また、有機及び無機の紫外線吸収剤を、本
発明の目的を達成する範囲内で適宜配合することができ
る。有機紫外線吸収剤としては、ｐ−アミノ安息香酸，
ｐ−アミノ安息香酸エチル，ｐ−アミノ安息香酸イソブ
チル，ｐ−アミノ安息香酸グリセリル，ｐ−ジメチルア
ミノ安息香酸アミル，ｐ−ジメチルアミノ安息香酸２−
エチルヘキシル，サリチル酸エチレングリコール，サリ
チル酸フェニル，サリチル酸ｐ−ｔｅｒｔ−ブチルフェ
ニル，サリチル酸ベンジル，アントラニル酸メンチル，
ウンベリフェロン，エスクリン，ケイ皮酸ベンジル，ｐ
−メトキシケイ皮酸エチルヘキシル，シノキサート，グ
アイアズレン，２−（２−ヒドロキシ−５−メチルフェ
ニル）ベンゾトリアゾール，オキシベンゾン，ジオキシ
ベンゾン，オクタベンゾン，ジヒドロキシジメトキシベ
ンゾフェノン，スリソベンゾン，ベンゾレゾルシノール
，ジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリジンプロ
ピオン酸アルキル等が挙げられる。無機紫外線吸収剤と
しては、微粒子酸化チタン，微粒子酸化亜鉛，微粒子酸
化セリウム，チタニアゾル等が挙げられる。

【００１８】

【実施例】以下、実施例にて本発明を説明する。実施例
に記載の皮膚上でののび，塗布色，日焼止め効果の各評
価方法は以下の通りである。 （１）皮膚上での展延性（のび） 専門検査員１０人による実用テストで調べた。皮膚上で
の展延性（のび）のスコアは、極めて良い（５点），良
い（４点），普通（３点），悪い（２点），極めて悪い
（１点）の５段階で判定し、１０名のスコアの平均値を
求め、表１のように表示した。

【００１９】

【表１】

【００２０】（２）塗布色の評価 （１）と同様に実用テストで調べた。塗布色が極めて自
然である（５点），自然である（４点），普通（３点）
，違和感がある（２点），違和感が極めてある（１点）
の５段階として評価し、１０名のスコアの平均値を求め
、表２のように表示した。なお、皮膚に塗ったとき、ソ
フトな艶と透明感のある場合、「自然である」と評価さ
れ、くすんだ光沢を与えるものや微粒子酸化チタンを多
く配合したときのように青白い塗布色を示すものは不自
然な外観を与えるので「違和感がある」と評価される。

【００２１】

【表２】

【００２２】（３）塗布後の色変化 （１）と同様に実用テストで調べた。塗布後の色変化（
４時間後）は、塗布直後とし比較して色変化が全くない
（５点），ほとんどない（４点），やや変化している（
３点），変化している（２点），著しく変化している（
１点）の５段階で判定し、１０名のスコアの平均値を求
め、表３のように表示した。

【００２３】

【表３】

【００２４】（３）日焼止め効果 被験者１０人の背中を使用して試験する。試験方法は背
部左側を分厚い布でおおい右側に各試料を２ｍｇ／ｃｍ
２　塗布し、夏期の炎天下に９０分間うつぶせにしてい
る。試料塗布部の判定を１週間後に行い、次の基準で判
定した。左側の肌色と全く変わらない（全く黒化してい
ない）（５点），わずかに黒くなった（４点），やや黒
くなった（３点），かなり黒くなった（２点），著しく
黒くなった（１点）。日焼止め効果は、１０名のスコア
の平均値を求め、表４のように表示した。

【００２５】

【表４】

【００２６】実施例１　　パウダーファンデーション（
ａ）Ｃｅ含有フッ素雲母粉体Ａの製造平均組成がＫ０．
２５Ｃｅ０．２５Ｍｇ３　（ＡｌＳｉ３　Ｏ１０）Ｆ２
　を満足するように、Ｋ２　ＣＯ３　（１．７ｋｇ），
Ｃｅ２　（ＣＯ３　）３　・５Ｈ２　Ｏ（６．９ｋｇ）
，ＭｇＯ（８．１ｋｇ），ＭｇＦ２　（６．２ｋｇ），
Ａｌ２　Ｏ３　（５．１ｋｇ），ＳｉＯ２　（１８．０
ｋｇ）の各原料を秤取し、ミキサーで十分に粉砕・混合
した。内熱式電気熔融法の炉内に原料粉末の混合物を充
填し、これに接して設置されている１対の炭素電極に通
電し、原料粉末を９５０℃で１ｈｒ加熱して脱炭酸後、
１４２０℃に昇温し、中央部を熔融状態とし、これを２
時間保持した。ついで通電を停止し、放冷して凝固させ
、結晶塊を得た。 蛍光Ｘ線分析法によれば本品のＣｅ含有量は酸化セリウ
ムとして１０．１重量％であった。得られた結晶と水を
ボールミルに入れ湿式磨砕した。粉体を濾別し１０５℃
で乾燥し、Ｃｅ含有フッ素雲母粉体Ａ（わずかにベージ
ュがかった白色，面方向の平均粒径５μｍ，厚さ０．２
μｍ以下，Ｃｅ雲母Ａと略記）を得た。

【００２７】粉末Ｘ線回折で分析の結果、本品はＣｅ含
有フッ素雲母（結晶構造はフッ素金雲母に類似）を主成
分とし、副生成物としてＮｏｒｂｅｒｇｉｔｅ（Ｍｇ３
　ＳｉＯ４　Ｆ２　），Ｃｈｏｎｄｒｏｄｉｔｅ（Ｍｇ
５　（ＳｉＯ４　）２　Ｆ２　）を含んでいた。本品の
反射スペクトルを図１に示す。本品の極大吸収波長は３
００ｎｍ，吸収率は８０％であった。尚、希土類元素を
含まない通常のフッ素金雲母市販品の３００ｎｍにおけ
る吸光率は１５％であった。

【００２８】（ｂ）パウダーファンデーションの製造以
下、各種化粧料の成分の数字は重量部を示す。 　　成分Ａをヘンシェル・ミキサーに入れ５分間混合し
、これに、予め均一に混合溶解してある成分Ｂを添加混
合したのち、粉砕し、４０メッシュのふるいを通し、金
皿にプレス充填してパウダーファンデーションを得た。

【００２９】比較例１〜４ 実施例１（ｂ）のＣｅ雲母Ａの代わりに、天然白雲母，
及び特開平１−１４３８２２の実施例１，２，４記載の
合成フッ素金雲母（Ｆｅ：５％含有），天然黒雲母（Ｆ
ｅ：６％含有），合成フッ素金雲母（Ｚｎ：６％含有）
を用いる以外は実施例１（ｂ）と同様にして、比較のパ
ウダーファンデーションを調製した。

【００３０】比較例５ Ｃｅ雲母Ａの代わりに、微粒子酸化チタン１５．０部，
天然絹雲母４７．５部を用いる以外は実施例１と同様に
して、比較の微粒子チタン配合のパウダーファンデーシ
ョンを得た。

【００３１】実施例２　　プレストパウダー（ａ）Ｃｅ
含有フッ素雲母粉体Ｂの製造平均組成Ｋ０．４　Ｃｅ０
．１５Ｍｇ２　Ｌｉ（Ｓｉ４　Ｏ１０）Ｆ２　を満足す
るようにＫ２　ＣＯ３　２．７ｋｇ，Ｃｅ２　（ＣＯ３
　）３　・５Ｈ２　Ｏ　　４．１ｋｇ，ＭｇＦ２　６．
２ｋｇ，ＭｇＯ　　４．０ｋｇ，Ｌｉ２　ＣＯ３　３．
７ｋｇ，ＳｉＯ２２４．０ｋｇの各原料を粉砕混合した
。以下、熔融温度を１３５０℃とする他は実施例１と同
様にしてＣｅ含有フッ素雲母粉体Ｂ（白色，Ｃｅ雲母Ｂ
と略記）を得た。本品は、Ｃｅを酸化セリウムとして６
．４重量％含んでいた。本品は、粉末Ｘ線回折法及び蛍
光Ｘ線分析による元素分析からテニオライト（ＫＭｇ２
　Ｌｉ（Ｓｉｏ４　）Ｆ２　）に類似の結晶構造を有す
ることが判明した。

【００３２】 　　成分Ａをヘンシェル・ミキサーに入れ５分間混合し
、これに、予め均一に混合溶解してある成分Ｂを添加混
合したのち、粉砕し、金皿にプレス充填してプレストパ
ウダーを得た。

【００３３】比較例６ （ａ）Ｃｏ含有フッ素雲母の製造 特開昭５８−１９３７９号公報の実施例１に準じて平均
粒径数μｍ，Ｃｏ含有量４重量％のうす紫色の粉体を得
た。すなわち、Ｋ２　ＳｉＦ６　２３重量部，Ａｌ２　
Ｏ３　１２重量部，ＳｉＯ２　３６重量部，ＭｇＯ　　
２９重量部，ＣＯ２　Ｏ３　５重量部をボールミルで十
分に粉砕混合し、原料粉末の混合物を得た。以下実施例
１と同様にしてうす紫色の粉体（粒径数μｍ，厚さ０．
１μｍ以下，Ｃｏ雲母と略称）を得た。

【００３４】（ｂ）プレストパウダーの製造実施例２（
ｂ）のＣｅ雲母Ｂの代わりにＣｏ雲母を用いる他は実施
例２と同様にしてプレストパウダーを得た。

【００３５】実施例３　　日焼止め乳液（ａ）Ｃｅ含有
フッ素雲母粉体Ｃの製造Ｋ２　ＳｉＦ６　８．８ｋｇ，
ＣｅＦ３　３．９ｋｇ，ＭｇＯ　　１２．１ｋｇ，Ａｌ
２　Ｏ３　７．１ｋｇ，ＳｉＯ２　１３．２ｋｇの各原
料を粉砕・混合した。得られた原料粉末の混合物を内熱
式電気熔融法の炉内に入れ、直接１４２０℃まで昇温し
た後、実施例１と同様に行ない、Ｃｅ含有フッ素雲母粉
体Ｃ（Ｃｅ雲母Ｃと略記）を得た。本品Ｃｅを酸化セリ
ウムとして７．８重量％含む。

【００３６】 　　（ｂ）日焼止め乳液の製造 　　油相　　　　流動パラフィン　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　１
６．０　　　　　　　　　　パルミチン酸モノグリセラ
イド　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　２
．５　　　　　　　　　　セタノール　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　１．５　　　　　　　　　　ポリオキシ
エチレンセチルエーテル（１０Ｅ．Ｏ．）　　２．０　
　　　　　　　　　パラジメチルアミノ安息香酸２−エ
チルヘキシル　　　　　　１．０　　　　　　　　　　
香料　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　０．
２　　水相　　　　１，３−ブチレングリコール　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　３．０　
　　　　　　　　　セチル硫酸ナトリウム　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　０
．２　　　　　　　　　　精製水　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　６３．５　　　　　　　　　　メチルパ
ラベン　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　０．１　　顔料　　　　
Ｃｅ雲母Ｃ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　１０．０水相を
調製し、これに顔料を加え分散させた後、７５℃に加熱
する。油相を調製し８０℃に加熱する。油相を水相に攪
拌しながら加え、乳化した後、攪拌しながら冷却し５０
℃で香料を加え、攪拌しながら室温まで冷却する。

【００３７】実施例４　　日焼止めクリームファンデー
ション（Ｗ／Ｏ） （ａ）Ｌａ含有フッ素雲母粉体の製造 平均組成Ｋ０．７５Ｌａ０．２５Ｍｇ３　（Ａｌ１．５
　Ｓｉ２．５　Ｏ１０）Ｆ２　を満足するようにＫ２　
ＣＯ３　５．２ｋｇ，Ｌａ２　（ＣＯ３　）３　５．７
ｋｇ，ＭｇＦ２　６．２ｋｇ，Ａｌ２　Ｏ３　７．６ｋ
ｇ，ＭｇＯ　　８．１ｋｇ，ＳｉＯ２　１５．０ｋｇの
各原料を粉砕・混合し、以下実施例１（ａ）と同様にし
てＬａ含有フッ素雲母粉体（白色）を得た。本品はＬａ
をＬａ２　Ｏ３　として９．１重量％含む。

【００３８】 　　（ｂ）日焼止めクリームファンデーション（Ｗ／Ｏ
）の製造　　成分Ａ　　　　ステアリン酸　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　１
．５　　　　　　　　　　　　ソルビタンセスキオレイ
ン酸エステル　　　　　　　　４．０　　　　　　　　
　　　　流動パラフィン　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　３４．０　　　　　　　　　
　　　ラノリン　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　２．０　　成分Ｂ　
　　　精製水　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　３７．７５　　　　　
　　　　　　　プロピレングリコール　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　４．０　　　　　　　　
　　　　トリエタノールアミン　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　０．２　　成分Ｃ　　　　Ｌａ
含有フッ素雲母　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　１０．０　　　　　　　　　　　　カオリン　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　５．０　　　　　　　　　　　　ベン
ガラ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　０．３　　　　　　　　　　　
　黄酸化鉄　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　１．０　　　　　　　　
　　　　黒酸化鉄　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　０．０５　　成分
Ｄ　　　　香料　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　０．２成分
Ｃを均一に粉砕する。７０℃に溶解した成分Ｂに７５℃
に溶解した成分Ａを加え、乳化し、６０℃で成分Ｃおよ
びＤを加えて、３０℃冷却し、容器に充填して製品とす
る。

【００３９】実施例５　　日焼止めリップスティック（
ａ）Ｇｄ含有フッ素雲母の製造 平均組成Ｋ０．７　Ｇｄ０．１　Ｍｇ３　（ＡｌＳｉ３
　Ｏ１０）Ｆ２　を満足するようにＫ２　ＣＯ３　４．
８ｋｇ，Ｇｄ２　（ＣＯ３　）３　・１３Ｈ２　Ｏ　　
３．６ｋｇ，ＭｇＦ２　６．２ｋｇ，ＭｇＯ　　８．１
ｋｇ，Ａｌ２　Ｏ３　５．１ｋｇ，ＳｉＯ２１８．０ｋ
ｇの各原料を粉砕・混合し、以下実施例１と同様にして
Ｇｄ含有フッ素雲母粉体（白色）を得た。

【００４０】 　　（ｂ）日焼止めリップスティック 　　成分Ａ　　　　カルナバロウ　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　２．０　　
　　　　　　　　　　キャンデレラロウ　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　５．０　　　
　　　　　　　　　固形パラフィン　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　１０．０　　　　
　　　　　　　　ラノリン　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　２５．０　　
　　　　　　　　　　ヒマシ油　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　３８．５
８　　　　　　　　　　　　イソプロピルミリスチン酸
エステル　　　　　　　　１０．０　　成分Ｂ　　　　
Ｇｄ含有フッ素雲母　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　５．０　　　　　　　　　　　　微粒
子酸化亜鉛　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　１．０　　　　　　　　　　　　赤色
２０４号　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　３．０　　　　　　　　　　　　赤
色２２３号　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　０．４　　　　　　　　　　　　
橙色２０１号　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　０．０２成分Ａを約８０℃に溶
解し、均一に混合した成分Ｂを加え、ローラーで混練後
、型に流し込んで成型し、日焼止めリップスティックを
得た。

【００４１】実施例６　　日焼止めリップスティック（
ａ）Ｙ含有フッ素雲母の製造 平均組成Ｋ０．２５Ｙ０．２５Ｍｇ２．５　（Ｓｉ４　
Ｏ１０）Ｆ２　を満足するように、Ｋ２　ＣＯ３　１．
７ｋｇ，Ｙ２　（ＣＯ３　）３　・３Ｈ２　Ｏ　　５．
１ｋｇ，ＭｇＦ２　６．２ｋｇ，ＭｇＯ　　６．０ｋｇ
，ＳｉＯ２　２４．０ｋｇの各原料を粉砕混合した。以
下、熔融温度を１３８０℃とする他は実施例１と同様に
してＹ含有フッ素雲母粉体（白色）を得た。本品はＹを
Ｙ２　Ｏ３　として７．０重量％含んでいた。本品は粉
末Ｘ線回折法によりフッ素四ケイ素雲母（ＫＭｇ２．５
　（ＳｉＯ４　）Ｆ２　）に類似の結晶構造を有するこ
とが判明した。

【００４２】（ｂ）日焼止めリップスティック実施例５
（ｂ）のＧｄ含有フッ素雲母の代わりにＹ含有フッ素雲
母を用いる他は実施例５（ｂ）と同様にして日焼止めリ
ップスティックを得た。

【００４３】実施例７　　乳液 　　成分Ａ　　　　アルコール　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　１０．０　　
　　　　　　　　　　流動パラフィン　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　５．０　　
　　　　　　　　　　ポリオキシエチレンソルビタンモ
ノオレイルエステル（２０Ｅ．Ｏ．）　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　１．０
　　　　　　　　　　　　ソルビタンオレイルエステル
　　　　　　　　　　　　　　　　０．３　　成分Ｂ　
　　　カルボキシビニルポリマー　　　　　　　　　　
　　　　　　　　０．２　　　　　　　　　　　　水酸
化カリウム　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　０．１２　　　　　　　　　　　　グ
リセリン　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　５．０　　　　　　　　　　　
　Ｃｅ雲母Ａ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　２．０　　　　　　　　　
　　　水　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　７６．３８成分Ａ
を均一溶解したものに成分Ｂを均一分散したものを加え
、均一混合して乳液を得た。

【００４４】実施例８　　パウダーアイシャドウ（ａ）
Ｐｒ及びＮｄ含有フッ素雲母の製造平均組成Ｋ０．５５
Ｐｒ０．１５Ｍｇ３　（ＡｌＳｉ３　Ｏ１０）Ｆ２　を
満足するように、Ｋ２　ＣＯ３　３．８ｋｇ，Ｐｒ２　
（ＣＯ３　）３・８Ｈ２　Ｏ　　４．５ｋｇ，ＭｇＦ２
　６．２ｋｇ，ＭｇＯ　　８．１ｋｇ，Ａｌ２　Ｏ３　
５．１ｋｇ，ＳｉＯ２　１８．０ｋｇの各原料を粉砕・
混合し、以下実施例１と同様にしてＰｒ含有フッ素雲母
粉体（わずかに緑がかった白色）を得た。本品はＰｒを
Ｐｒ２　Ｏ３　として５．８重量％含む。Ｋ２　ＣＯ３
　２．７ｋｇ，Ｎｄ２　（ＣＯ３　）３　・２Ｈ２Ｏ　
　３．８ｋｇ，ＭｇＦ２　６．２ｋｇ，ＭｇＯ　　８．
１ｋｇ，Ａｌ２　Ｏ３　５．１ｋｇ，ＳｉＯ２　１８．
０ｋｇの各原料を粉砕混合し、以下実施例１と同様にし
て、Ｎｄ含有フッ素雲母の粉体（わずかに紫がかった白
色）を得た。

【００４５】 　　（ｂ）パウダーアイシャドウの製造　　成分Ａ：　
　Ｐｒ含有フッ素雲母　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　２０．０　　　　　　　　　　　　Ｎｄ含有
フッ素雲母　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
２０．０　　　　　　　　　　　　赤色酸化鉄処理雲母
チタン　　　　　　　　　　　　　　１０．０　　　　
　　　　　　　　紺青処理雲母チタン　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　５．０　　　　　　　　
　　　　タルク　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　３８．８　　成分Ｂ：　
　スクワラン　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　５．０　　　　　　　　　　　
　ワセリン　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　１．０　　　　　　　　　　
　　防腐剤　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　０．２成分Ａをヘンシェ
ル・ミキサーに入れ５分間混合し、これに、予め均一に
混合溶解してある成分Ｂを添加混合したのち、粉砕し、
金皿にプレス充填してパウダーアイシャドウを得た。

【００４６】実施例９　　日焼止めパウダーファンデー
ション （ａ）シリコーン処理粉体の製造 実施例１（ａ）で製造したＣｅ雲母Ａ１００ｋｇに、メ
チルハイドロジェンポリシロキサン（信越化学工業（株
）製，ＫＦ−９９Ｐ）２ｋｇをヘンシェル・ミキサー中
で混合した。得られた混合物を送風乾燥機に入れ、１５
０℃で１０時間加熱し、シリコーン処理Ｃｅ雲母Ａ（以
下処理Ｃｅ雲母Ａと略記）を得た。同様にセリサイト，
タルク，ベンガラ，黄酸化鉄，黒酸化鉄，酸化チタン，
微粒子酸化チタン等にもシリコーン処理を行ない、処理
セリサイト，処理タルク，処理ベンガラ，処理黄酸化鉄
，処理黒酸化鉄，処理酸化チタン，処理微粒子酸化チタ
ンを得た。

【００４７】 　　（ｂ）日焼止めパウダーファンデーションの製造　
　成分Ａ　　　　処理Ｃｅ雲母　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　３０
．０　　　　　　　　　　　　処理セリサイト　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　３０．３　　　　　　　　　　　　処理タルク　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　１０．０　　　　　　　　　　　
　処理ベンガラ　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　１．０　　　　
　　　　　　　　処理黄酸化鉄　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
３．０　　　　　　　　　　　　処理黒酸化鉄　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　０．５　　　　　　　　　　　　処理酸
化チタン　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　８．０　　　　　　　　　
　　　処理微粒子酸化チタン　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　５．０　　成分Ｂ　
　　　ジメチルポリシロキサン　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　８．０　　　　　　　
　　　　　流動パラフィン　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　２．０　
　　　　　　　　　　　パラジメチルアミノ安息香酸２
−エチルヘキシル　　　　２．０　　　　　　　　　　
　　防腐剤　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　０．２
成分Ａをヘンシェル・ミキサーに入れ５分間混合し、こ
れに、予め均一に混合溶解してある成分Ｂを添加混合し
たのち、粉砕し、金皿にプレス充填して日焼止めパウダ
ーファンデーションを得た。

【００４８】次に、実施例１の本発明のパウダーファン
デーション、及び比較例１〜４のパウダーファンデーシ
ョンの性能評価を行なった。その結果を表５に示す。

【００４９】

【表５】

【００５０】表５から明らかなように、本発明のパウダ
ーファンデーションは皮膚上で良好な展延性（のび）を
示し、塗布色が自然で違和感がなく、塗布後の経時によ
る色変化が少なく、日焼止め効果にすぐれていた。

【００５１】更に、実施例２の本発明のプレストパウダ
ー、及び比較例６のプレストパウダーの性能評価を行な
った。その結果を表６に示す。

【００５２】

【表６】

【００５３】表６から明らかなように、本発明のプレス
トパウダーは皮膚上で良好な展延性を示し、塗布色が自
然で違和感がなく、塗布後の経時による色変化が少なく
、日焼止め効果にすぐれていた。

【００５４】

【発明の効果】本発明の化粧料は、保存安定性，安全性
，日焼止め効果にすぐれ、しかも皮膚上で良好な展延性
（のび）を示し、塗布色が自然で違和感がなく、塗布後
の経時による色変化の少ない（色くすみしない）という
優れた特徴を示す。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例１で用いた粉体の反射スペクトル図であ
る。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　希土類元素を含有する非膨潤性フッ素
   雲母粉体の一種又は二種以上を含有することを特徴とす
   る化粧料。