JPH04277066A - 塗装仕上げ方法 - Google Patents

塗装仕上げ方法

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JPH04277066A
JPH04277066A JP6253991A JP6253991A JPH04277066A JP H04277066 A JPH04277066 A JP H04277066A JP 6253991 A JP6253991 A JP 6253991A JP 6253991 A JP6253991 A JP 6253991A JP H04277066 A JPH04277066 A JP H04277066A
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JP
Japan
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acid
parts
resin
film
molecular weight
Prior art date
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Pending
Application number
JP6253991A
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English (en)
Inventor
Tadayoshi Tatsuno
忠義 龍野
Komaji Matsui
駒治 松井
Mitsuo Wakimoto
光男 脇本
Mitsuhiro Fukuda
福田 光博
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Kansai Paint Co Ltd
Original Assignee
Kansai Paint Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は上塗塗装仕上げ方法、更
に詳しくは公害対策に適応し、塗膜外観が良好で、耐擦
傷性・耐チッピング性・耐久性の優れた塗膜を形成でき
る塗装仕上げ方法に関する。
【0002】
【従来の技術】美粧的外観と耐久性が重視される自動車
外板などの塗装仕上げ方法としては、溶液型の熱硬化性
アミノアルキド樹脂塗料・熱硬化性アミノアクリル樹脂
塗料あるいはイソシアネート硬化型アクリル樹脂塗料が
一般的に用いられている。しかしこれらの塗料は多量の
溶剤を使用するため省資源・大気汚染性の面で問題があ
り改善が求められている。また近年、飛石の衝撃による
塗膜キズからの腐食を低減するため塗膜の耐チッピング
性の向上が求められている。これらの要求への対応策と
して厚膜化により耐チッピング性を改良できるアクリル
樹脂粉体塗料を上塗りとして検討したが、塗面平滑性が
劣り、また走行中の砂塵によるキズ・洗車ブラシの擦り
傷およびドア開閉時の爪傷がつき易く、実用化に問題が
あった。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者は、粉体塗料塗
膜の耐擦り傷性を向上させ、公害対策に適応し、塗膜外
観が良好で、耐擦傷性・耐チッピング性・耐久性の優れ
た塗膜を形成できる塗装仕上げ方法を得るべく、鋭意研
究の結果、アルコキシモノメリックメラミン樹脂を架橋
剤とする、硬化塗膜の架橋間分子量が200以下に調整
された溶液型クリヤ・塗料をアクリル樹脂粉体塗料塗膜
上に塗装する方法によって、上記目的を達成できること
を見出した。
【0004】すなわち本発明は、被塗面に熱硬化性アク
リル樹脂粉体塗料を塗装し、溶融又は硬化させて形成し
た塗面上に水酸基含有樹脂を基体樹脂およびアルコキシ
モノメリックメラミン樹脂を架橋剤とする有機溶剤希釈
型クリヤ塗料を塗装する方法であって、該クリヤ塗料が
、その硬化塗膜の架橋間分子量を200以下に調整され
てなることを特徴とする上塗塗装仕上げ方法を提供する
ものである。
【0005】まず、本発明で用いる有機溶剤希釈型上塗
クリヤ塗料について説明する。該クリヤ塗料は、水酸基
含有樹脂を基体樹脂、アルコキシモノメリックメラミン
樹脂を架橋剤とし、かつキシレン膨潤法により測定され
た硬化塗膜の架橋間分子量が200以下であることを必
須とする。
【0006】上記有機溶剤希釈型クリヤ塗料の硬化塗膜
の架橋間分子量は以下に述べるキシレン膨潤法による測
定値である。 「架橋間分子量の測定法」 ■クリヤ塗料をドクターブレード、スプレー等の方法で
ブリキ板に乾燥膜厚で約60μとなるように塗装し、1
40℃で30分間加熱硬化させる。■水銀アマルガム法
によりクリヤ塗膜をブリキ板から剥して、大きさ約4×
4cmの遊離フィルムを得る。■デシケータ内にキシレ
ンを張り、液面上にフィルムを置き、キシレン蒸気で緩
やかに膨潤させる。■次いでフィルムをキシレン中に浸
漬し、25℃で24時間浸漬し、平衡膨潤に至らせる。 ■フィルムを取り出して、濾紙間に挟んでフィルム表面
のキシレンを除く。■秤量瓶中にフィルムを入れて秤量
する。(膨潤フィルムの重量:Ws)■秤量瓶の蓋を取
って、減圧乾燥器(100mmHg以下)で100℃×
3時間乾燥させた後、秤量する。(乾燥フィルムの重量
:Wd)■下記(Flory−Riner)の式によっ
て架橋間分子量(Mc)を計算する。
【0007】
【数1】 Vrは膨潤塗膜中での樹脂分の体積分率であり次式で計
算される。
【数2】 Φrはクリヤ塗膜の密度(g/cm3)Φsはキシレン
の密度(0.8637g/cm3)を表す。
【外1】 はキシレンのモル体積(123cm3/モル)を表す。 Xはキシレンとクリヤ塗膜樹脂間のFlory−Hug
ginsの相互作用定数であり、ここでは0.4と仮定
する。
【0008】本発明では、クリヤ塗料の加熱硬化後の塗
膜の架橋間分子量が200以下であることによって耐擦
り傷性に優れた塗膜を得ることができ、特に好ましい架
橋間分子量は50〜110である。このような架橋間分
子量の小さい硬化塗膜を形成するクリヤ塗料は、基体樹
脂が低分子量ポリオールと水酸基を含有するアクリル樹
脂及び(又は)ポリエステル樹脂からなっているか、或
いはラクトン変性水酸基含有アクリル樹脂からなってい
ることが好ましい。これらの例として次の■、■および
■などが挙げられる。
【0009】■(A)重量平均分子量400〜2000
で、且つ水酸基価150〜400mgKOH/gである
低分子量ポリオール、(B)重量平均分子量5000〜
50000、水酸基価50〜180mgKOH/gのア
クリル樹脂および(C)アルコキシモノメリックメラミ
ン樹脂よりなるクリヤ塗料。■(A)重量平均分子量が
400〜2000で且つ水酸基価150〜400mgK
OH/gである低分子量ポリオール、(D)重量平均分
子量2000〜50000、水酸基価50〜200mg
KOH/gであり、しかも樹脂中におけるシクロヘキサ
ン環含有量が7重量%以上である水酸基含有ポリエステ
ル樹脂及び(C)アルコキシモノメリックメラミン樹脂
よりなるクリヤ塗料。上記■、■における(A)成分は
、優れた耐擦り傷性を得るためには、狭い分子量分布で
あることが好ましく、重量平均分子量(Mw)と数平均
分子量(Mn)の比は1.0〜1.6が適切である。
【0010】■、■のクリヤ塗料における(A)成分、
(B)(または(D)成分)および(C)成分の比は、
■、■ともに(A)、(B)(または(D))および(
C)の合計量に対し(A)成分が15〜60重量%、(
B)成分(または(D)成分)が15〜60重量%、お
よび(C)成分が20〜50重量%であることが好適で
ある。
【0011】■(E)重量平均分子量5000〜500
00、水酸基価150〜180mgKOH/gであるラ
クトン変性水酸基含有アクリル樹脂および(C)アルコ
キシモノメリックメラミン樹脂よりなるクリヤ塗料。上
記■のクリヤ塗料における(C)成分の比率は、前記■
、■と同様の範囲が好適である。
【0012】上記■、■および■のクリヤ塗料は適当な
触媒の存在下で120〜160℃で10〜30分加熱硬
化させることによって前記の架橋間分子量を有し、耐擦
り傷性の優れた塗膜を形成できる。
【0013】本発明で用いうるクリヤ塗料として、上記
■、■および■以外のクリヤ塗料でも、基体樹脂として
の水酸基価を十分に高くしたり、架橋剤の配合量を十分
に多くしたり、触媒の添加量を最適量に調整したり、加
熱硬化条件を調整したり等種々の工夫を行ない、所定の
架橋間分子量となるようにすれば、使用してもよい。
【0014】上記■のクリヤ塗料に用いられる(B)成
分は次の方法で調製できる。すなわち各種過酸化物系・
アゾ系開始剤を用いて少なくとも一種の水酸基をもつモ
ノマーを含有するモノマー組成を50〜180℃の範囲
で溶液重合または非水分散型重合を行なうことによって
得られる。使用モノマーを例示する。 (a)アクリル酸またはメタクリル酸のエステル;例え
ばアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プ
ロピル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸ブチル、
アクリル酸ヘキシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸
ラウリル、アクリル酸ステアリル、メタクリル酸メチル
、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタク
リル酸イソプロピル、メタクリル酸ブチル、メタクリル
酸ヘキシル、メタクリル酸オクチル、メタクリル酸ラウ
リル、メタクリル酸ステアリル等のアクリル酸又はメタ
クリル酸のC1−18アルキルエステル;グリシジルア
クリレート、グリシジルメタクリレート;アリルアクリ
レート、アリルメタクリレート等のアクリル酸又はメタ
クリル酸のC2−8アルケニルエステル;ヒドロキシエ
チルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、
ヒドロキシプロピルアクリレート、ヒドロキシプロピル
メタクリレート等のアクリル酸又はメタクリル酸のC2
−8ヒドロキシアルキルエステル;アリルオキシエチル
アクリレート、アリルオキシメタクリレート等のアクリ
ル酸又はメタクリル酸のC3−18アルケニルオキシア
ルキルエステル等。 (b)ビニル芳香族化合物:例えばスチレン、α−メチ
ルスチレン、ビニルトルエン、p−クロルスチレン、ビ
ニルピリジン等。 (c)α、β−エチレン性不飽和酸;例えばアクリル酸
、メタクリル酸、イタコン酸等。 (d)アクリル酸又はメタクリル酸のアミド;例えばア
クリルアミド、メタクリルアミド、n−メチロ−ルアク
リルアミド、n−メチロールメタクリルアミド、n−ブ
トキシメチルアクリルアミド、n−ブトキシメチルメタ
クリルアミド等。 (e)その他;例えばアクリロニトリル、メタクリロニ
トリル、メチルイソプロペニルケトン;酢酸ビニル、ベ
オバモノマー(シェル化学製)、ビニルプロピオネート
、ビニルピバレート、イソシアネートエチルメタクリレ
ート、パーフルオロシクロヘキシルアクリレート、パー
フルオロシクロヘキシルメタクリレート、Ρ−スチレン
スルホンアミド、N−メチル−Ρ−スチレンスルホンア
ミド、γ−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシ
シラン等。 これらのうち(a)アクリル酸又はメタクリル酸のC1
−18アルキルエステルを(B)成分のモノマー組成中
、少なくとも20重量%含んでいることが望ましい。該
(B)成分のアクリル樹脂は、溶液型アクリル樹脂の形
でも非水分散型アクリル樹脂の形でもまた両者を併用し
た形でも使用できる。
【0015】前記■のクリヤ塗料に用いる(D)成分は
、多塩基酸と多価アルコールを主成分とし縮合反応によ
って製造される。(D)成分の製造に用いられる多塩基
酸としては例えばフタル酸、イソフタル酸、テレフタル
酸、テトラヒドロフタル酸、ヘキサヒドロフタル酸、ヘ
キサヒドロイソフタル酸、ヘキサヒドロテレフタル酸、
クロレンド酸、トリメリット酸、ヘキサヒドロトリメリ
ット酸、ピロメリット酸、シクロヘキサンテトラカルボ
ン酸、メチルテトラヒドロフタル酸、メチルヘキサヒド
ロフタル酸、エンドメチレンヘキサヒドロフタル酸、エ
ンドメチレンテトラヒドロフタル酸、マレイン酸、フマ
ル酸、イタコン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸
、アゼライン酸、セバチン酸、デカンジカルボン酸、ス
ベリン酸、ピメリン酸、ダイマー酸、テトラクロロフタ
ル酸、ナフタレンジカルボン酸、4,4′−ジフェニル
メタンジカルボン酸、4,4′−ジカルボキシビフェニ
ル等やこれらの酸無水物が挙げられ、また、これらの酸
の低級ジアルキルエステル、特にジメチルエステル等も
多塩基酸成分として使用できる。
【0016】多価アルコール成分中、2価アルコールと
してはエチレングリコール、プロピレングリコール、1
,2−、1,3−、1,4−又は2,3−ブタンジオー
ル、1,4−、1,5−又は2,4−ペンタンジオール
、2,3−ジメチルトリメチレングリコール、3−メチ
ルペンタン−1,5−ジオール、3−メチル−4,5−
ペンタンジオール、2,2,4−トリメチル−1,3−
ペンタンジオール、1,4−、1,5−、1,6−又は
2,5−ヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジ
メタノール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリ
コール、トリエチレングリコール、ネオペンチルグリコ
ール、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールエ
ステル、ポリアルキレンオキサイド、ビス(ヒドロキシ
エチル)テレフタレート、ビスフェノールAのアルキレ
ンオキサイド付加物等が挙げられる。またカージュラE
(シェル化学社製)、α−オレフィンエポキシド、ブチ
レンオキサイド等のモノエポキシ化合物も2価アルコー
ル成分として使用できる。3価以上の多価アルコールと
してはグリセリン、トリメチロールプロパン、トリメチ
ロールエタン、ジグリセリン、ペンタエリスリトール、
ジペンタエリスリトール、ソルビトール等が挙げられる
。また分子内にカルボン酸および水酸基の双方を有する
化合物も使用できる。このような化合物としてはジメチ
ロールプロピオン酸、ヒドロキシピバリン酸、12−ヒ
ドロキシステアリン酸、リシノール酸が挙げられる。ま
たε−カプロラクトン、γ−バレロラクトン等もこの範
疇に属する。この他に各種の天然および合成高級脂肪酸
、油脂、高級アルコール、安息香酸、P−t−ブチル安
息香酸も併用できる。
【0017】該ポリエステル樹脂はシクロヘキサン環を
(D)成分の固形分中7〜50重量%含んでいる事が望
ましい。本発明者の研究ではこの範囲のシクロヘキサン
環を含有させると、耐擦り傷性・耐候性が特に向上する
ことが見出された。シクロヘキサン環を樹脂に導入する
原料としてはヘキサヒドロフタル酸、ヘキサヒドロイソ
フタル酸、ヘキサヒドロテレフタル酸、シクロヘキサン
ジメタノール、シクロヘキセンオキサイド、メチルヘキ
サヒドロフタル酸等が挙げられる。
【0018】クリヤ塗料■および■の(A)成分である
低分子量ポリオールとしては次の(1)〜(4)が挙げ
られる。 (1)塗料用ポリエステル樹脂の製造に用いられる有機
酸およびアルコール成分を原料として縮合してなる分岐
型低分子量ポリエステルポリオール。該ポリエステルの
合成用原料としては、クリヤ塗料■中の(B)成分の組
成で挙げた全ての原料が適用できる。該ポリエステルポ
リオールを分岐構造にするためには3価以上の多価アル
コールおよび/又は3価以上の多塩基酸を含む必要があ
る。分岐型ポリエステルポリオールの合成方法としては
、例えばp−トルエンスルホン酸やモノブチル錫ハイド
ロオキサイドなどの触媒の存在下、アルキルベンゼン等
の不活性溶剤中、溶液状態で溶剤還流しつつ脱水し、1
5〜40時間エステル化反応させる方法などが挙げられ
る。また原料にカージュラE10(シェル化学製)とト
リメリット酸との組合せ、無水フタル酸とトリメチロー
ルプロパンとの組合せ等を選べば、分子量分布をシャー
プにすることが出来る。低分子量分岐型ポリエステルポ
リオールの好適な例としては、スワゾール1500(コ
スモ石油製、高沸点芳香族石油系溶剤)中でモノブチル
錫ハイドロオキサイドを触媒として合成したシクロヘキ
サンジメタノール、トリメチロールプロパンおよび無水
コハク酸もしくはアジピン酸よりなる組成物が挙げられ
る。
【0019】(2)塗料用ポリエステル樹脂の製造に用
いられる原料からなる直鎖型ポリエステルポリオール。 原料としては(1)に掲げた中から3価以上の多価アル
コールと3価以上の多塩基酸を除いたものを使用でき、
(1)と同様にエステル化反応させ、必要に応じて精製
することによって得ることができる。好適な例としては
ヘキサヒドロ無水フタル酸、アジピン酸およびネオペン
チルグリコールよりなるポリエステルを合成した後、減
圧蒸留して低分子量成分を蒸発除去したものが挙げられ
る。
【0020】(3)2価以上の多価アルコールを開始剤
としてラクトン類を開環重合させた開環ポリエステルポ
リオール。ラクトン類としてはε−カプロラクトン、β
−メチル−δ−バレロラクトン、γ−バレロラクトン、
δ−カプロラクトン、γ−カプロラクトン、γ−メチル
バレロラクトン、β−プロピオラクトン、γ−ブチロラ
クトン等が挙げられる。開始剤としての多価アルコール
はエチレングリコール、ジエチレングリコール、1,4
−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、3−メ
チルペンタン−1,5−ジオール、グリセリン、トリメ
チロールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリ
スリトール等が挙げられる。開環重合に用いられる触媒
としては、三弗化硼素−エチルエーテラート、硫酸、燐
酸、テトライソプロピルチタネート、テトラブチルチタ
ネート、ジブチルチンオキサイド、ヒドロキシチタニウ
ムステアレート、イソプロピルチタニウムステアレート
、リサージなどが挙げられる。好適例としてはエチレン
グリコール1モルにε−カプロラクトン5モルを付加し
たポリオール、トルメチロールプロパン1モルにε−カ
プロラクトン6モルを付加したポリオールを挙げること
が出来る。
【0021】(4)水酸基含有モノマーおよび共重合可
能なモノマーとのコポリマーであるアクリルポリオール
。水酸基含有モノマーとしてはヒドロキシエチルアクリ
レート、ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシ
プロピルアクリレート、ヒドロキシプロピルメタクリレ
ートなどのアクリル酸又はメタクリル酸のC2−8ヒド
ロキシアルキルエステルなどが挙げられる。共重合可能
なモノマーとしては、前記■(B)アクリル樹脂のモノ
マー成分として示したモノマーのうち、アクリル酸又は
メタクリル酸のC2−8ヒドロキシアルキルエステルを
除いたモノマーが使用でき、好ましいものとしてC1−
18の1価アルコールのアクリル酸又はメタクリル酸エ
ステル、スチレン、アクリロニトリル、アクリルアミド
、メタクリルアミド、N−メチロールアクリルアミドブ
チルエーテルなどが挙げられる。好適な例ではn−ブチ
ルメタクリレート25重量部、n−ブチルアクリレート
35重量部および2−ヒドロキシエチルアクリレート4
0重量部をアゾビスイソブチロニトリルを重合開始剤と
して溶液中で共重合させた後、減圧蒸留などの精製処理
をしたアクリルポリオールが挙げられる。
【0022】上記■の組成物中の(E)成分であるラク
トン変性水酸基含有アクリル樹脂は、アクリル樹脂を骨
格とし、開環したラクトンの1〜6量体がペンダント状
にエステル結合してなり、少なくとも該ペンダント状開
環ラクトン(鎖)の末端に水酸基を有している。該アク
リル樹脂はラクトン変性水酸基含有重合性不飽和モノマ
ー(以下、「ラクトン変性ポリマー」と略称する。)を
他の重合性不飽和モノマーと共重合することによって得
ることができる。上記ラクトン変性モノマーは末端に水
酸基を有するペンダント状ラクトン(鎖)を有するもの
であり、水酸基含有重合性不飽和モノマーとラクトンと
をエステル化反応することによって得られる。両成分の
反応比率は任意に選択できるが、水酸基含有重合性不飽
和モノマー1モルあたり、ラクトン1〜6モルが好まし
い。ラクトン変性モノマーと共重合させる他の重合性不
飽和モノマーとしては、前記■(B)アクリル樹脂のモ
ノマー成分として示したモノマーが使用できる。ラクト
ン変性モノマーの含有率は樹脂構成モノマー成分中5〜
50重量%が好ましく、樹脂の重量平均分子量は500
0〜50000、水酸基価は50〜180が適している
【0023】前記クリヤ塗料■、■および■の(C)成
分であるアルコキシモノメリックメラミン樹脂は、トリ
アジン核1個当り、炭素数が1〜5個の1価アルコール
、例えばメタノール、n−ブタノール、イソブタノール
等でエーテル化されたメチロール基を平均3個以上有し
、平均縮合度2以下、好ましくは1.1〜1.8で、且
つ1核体の割合が50重量%以上である低分子量メライ
ンを意味し、これらのメラミンとしては、市販品として
例えばサイメル303、サイメル325、サイメル32
7、サイメル350、サイメル370、[いずれも三井
東圧化学社製]、ニカラックMS17、ニカラックMS
15[いずれも三和ケミカル社製]、レジミン741[
モンサント社製]、スミマールM−55[住友化学社製
]等のメチルエーテル化メラミン、サイメル202、サ
イメル235、サイメル238、サイメル254、サイ
メル272、サイメル1130[いずれも三井東圧化学
社製]、ニカラックMX−485、ニカラックMX−4
87[いずれも三和ケミカル社製]、レジミン755[
モンサント社製]等のメチルエーテル・ブチルエーテル
混合エーテル化メラミン等を挙げることができる。
【0024】本発明のクリヤ塗料の調製に用いる架橋剤
としては、上記のアルコキシモノメリックメラミン樹脂
以外に、塗料配合、加熱硬化条件、併用する水酸基含有
樹脂を適当に選ぶことにより、ポリメリックなメラミン
ホルムアルデヒド樹脂、ポリイソシアネート化合物を一
部併用することもできる。
【0025】本発明に用いられるクリヤ塗料に含まれる
有機溶剤は、含まれる樹脂または低分子量ポリオールを
安定に溶解分散できるものならば、その種類を問わず使
用できる。すなわち各種の芳香族系溶剤、飽和炭化水素
系溶剤、ケトン系溶剤、エステル系溶剤、エーテル系溶
剤、グリコールエーテル系溶剤、アルコール系溶剤等を
適宜選択して用いることができる。また、本発明のクリ
ヤ塗料には有機溶剤以外に公知の塗面調製剤、流動性調
製剤、紫外線吸収剤、光安定剤、硬化触媒などを必要に
応じて配合できる。
【0026】クリヤ塗料に先立って塗装する熱硬化性ア
クリル樹脂粉体塗料は、熱硬化性アクリル樹脂系の粉体
塗料であれば特に限定なく使用できるが、(f)アクリ
ル酸またはメタクリル酸のアクリルエステル(アルキル
基は炭素数1〜12)、アクリル酸またはメタクリル酸
のグリシジルエステルおよび必要に応じてこれらと共重
合可能なビニル系単量体の共重合体であって、ガラス転
移温度が40〜90℃であるグリシジル基官能性アクリ
ル樹脂および(g)脂肪族二塩基酸を主成分とする熱硬
化性アクリル樹脂系粉体塗料が適切である。
【0027】上記グリシジル基官能性アクリル樹脂(f
)製造に際しては懸濁重合法、溶液重合法、塊状重合法
などが適用できる。この際ガラス転移温度が40℃より
も低い共重合体ではブロッキングを生じやすく、また9
0℃より高い場合は平滑な塗膜が得られ難い。グリシジ
ル基含有モノマーの共重合比は5〜40重量%程度が適
当である。上記架橋剤である脂肪族二塩基酸(g)とし
ては、C4〜C20の脂肪族二塩基酸が適しており、中
でもドデカン2酸が前記アルコキシモノメリックメラミ
ンを架橋剤とする高架橋密度の有機溶剤希釈型クリヤ塗
料塗膜との密着性の点および粉体塗料の貯蔵安定性・硬
化性・塗膜性能からみて特に好ましい。粉体塗料を製造
するには、アクリル樹脂と硬化剤、必要に応じて顔料、
塗面調整剤、硬化触媒等と共に、例えば温度90〜13
0℃で溶融混練し、冷却後に粉砕する方法などが適用で
きる。
【0028】本発明において被塗物としては、冷延鋼板
、溶融亜鉛メッキ鋼板、電気亜鉛メッキ鋼板、合金メッ
キ鋼板、アルミニウム板、アルミニウム鋼板、ステンレ
ス鋼板、銅板、銅メッキ鋼板、錫、メッキ鋼板等の金属
板が包含される。またこれらの金属板にリン酸塩系やク
ロム酸塩系などの化成処理を施した表面処理板も包含さ
れる。さらに、これらの金属板や表面処理板にプライマ
ー塗膜を電着塗装、スプレー塗装、ロール塗装などによ
って形成したもの、およびさらにこのプライマー塗装板
上にベースコート塗膜を形成したものも被塗物に包含さ
れる。
【0029】本発明方法においては、上記被塗物上に前
記熱硬化性アクリル樹脂粉体塗料が乾燥膜厚で通常30
〜150ミクロン、好ましくは50〜100ミクロンの
範囲となるよう塗装、焼付される。次いで紛体塗膜上に
前記有機溶剤希釈型クリヤ塗料が乾燥膜厚で通常10〜
50ミクロン、好ましくは15〜30ミクロンの範囲と
なるよう塗装、焼付けされ所期の多層塗膜が形成される
。粉体塗膜の膜厚が薄すぎると得られる多層塗膜の耐チ
ッピング性が十分でなくなり、一方、厚すぎると焼付け
時にワキが発生しやすくなる。また、有機溶剤希釈型ク
リヤ塗膜の膜厚が薄すぎると塗膜の平滑性が悪くなり、
一方、厚すぎるとタレが発生し仕上り外観が低下する。
【0030】
【発明の効果】本発明方法は、粉体塗料によって容易に
厚膜を形成できるものであって、この工程は省資源、公
害対策に適応するものである。また粉体塗膜上に塗装す
る有機溶剤希釈型クリヤ塗料膜と粉体塗膜との密着性が
良好であり、かつ該クリヤの硬化塗膜の架橋間分子量が
特定値以下に調整されているので、粉体塗膜の重欠陥で
ある耐擦り傷性が著しく向上し、総合塗膜は平滑性・鮮
映性・光沢などの外観が優れ、耐候性・耐薬品性・耐水
性等の耐久性が良好で、耐チッピング性、耐擦り傷性の
優れたものである。
【0031】
【実施例】以下、実施例により本発明をより具体的に説
明する。なお、以下、「部」および「%」は重量基準に
よるものとする。 I  クリヤ塗料の製造 (1)低分子量ポリオール溶液LMP−1フラスコにシ
クロヘキサンジメタノール53.8部、トリメチロール
プロパン12.8部、アジピン酸44.3部、スワゾー
ル1500(コスモ石油(株)製、芳香族石油溶剤)4
0部およびモノブチル錫ハイドロオキサイド0.5部を
仕込、溶剤の還流下で酸価が7になるまで反応を行ない
、固形分80%のポリオール溶液LMP−1を得た。得
られた樹脂の水酸基価は247、重量平均分子量(Mw
)は1170、Mwと数平均分子量(Mn)の比Mw/
Mnは1.3であった。
【0032】(2)低分子量ポリオール溶液LMP−2
フラスコにトリメチロールプロパン25.0部、ε−カ
プロラクトン25.0部およびテトラブチルチタネート
0.1部を仕込み100℃に1時間保ち、次いで120
℃に昇温し、ε−カプロラクトン50.0部を滴下した
。その後180℃まで昇温し、同温度で反応物の屈折率
の変化がなくなるまで反応を続け、ポリオール溶液LM
P−2を得た。得られた樹脂の水酸基価は302、Mw
は1010、Mw/Mnは1.31であった。
【0033】(3)水酸基含有樹脂溶液OH−A反応槽
にスワゾール1000を50部、セロソルブアセテート
15部を仕込み、132℃に達してから下記の単量体混
合物を4時間かけて添加した。スチレン20部、イソブ
チルメタクリレート24部、n−ブチルメタクリレート
35部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート19部、
アクリル酸2部およびα、α′−アゾビスイソブチロニ
トリル2部の混合物。添加終了後、更に同温度に1時間
保持した後、t−ブチルパーオクトエート1部およびス
ワゾール1000(コスモ石油(株)製)10部の混合
物を1時間要して添加し、添加終了後、同温度に1時間
保持し、固形分57%の樹脂溶液OH−Aを得た。この
樹脂のMwは19000、水酸基価は82であった。
【0034】(4)水酸基含有樹脂溶液OH−Nブチル
アルコール70部を加熱還流させ、下記の単量体混合物
を3時間要して添加した。スチレン15部、2−エチル
ヘキシルメタクリレート40部、n−ブチルメタクリレ
ート19部、2−ヒドロキシメタクリレート23部、メ
タクリル酸3部およびα,α′−アゾビスイソブチロニ
トリル2部の混合物。添加終了後、30分後に、t−ブ
チルパーオクトエート1部およびnーブタノール30部
の混合物を1時間要して添加し、更に5時間熟成を行な
い、固形分50%のアクリル樹脂溶液を得た。このワニ
ス203部にグリシジルメタクリレート1部、4−t−
ブチルピロカテコール0.02部およびジメチルアミノ
エタノール0.1部を加えて還流温度下5時間反応せし
め、次いで得られた生成物を50部およびエチルシクロ
ヘキサン100部をフラスコに仕込み、還流温度で、下
記の単量体混合物を4時間要して添加した。スチレン1
3部、メチルメタクリレート45部、n−ブチルメタク
リレート10部、アクリロニトリル20部、グリシジル
メタクリレート10部、メタクリル酸2部およびα、α
′−アゾビスイソブチロニトリル1部の混合物。 添加終了後、更にt−ブチルパーオクトエート0.2部
を添加し、3時間熟成して固形分50%のミルク状白色
分散物である樹脂溶液OH−Nを得た。
【0035】(5)水酸基含有樹脂溶液OH−L反応槽
にセロソルブアセテート65部を仕込み、132℃に昇
温し、保持しながら下記の単量体を添加した。メチルメ
タクリレート20部、n−ブチルメタクリレート15部
、n−ブチルアクリレート18部、ヒドロキシエチルア
クリレート25部、ブラクセルFM−3(ダイセル化学
工業製、開環ε−カプロラクトン鎖を有するメタクリレ
ートモノマー)20部、α,α′−アゾビスイソブチロ
ニトリル1.9部。添加終了後、更に1時間保持し、t
−ブチルパーオクトエート1部およびキシレン10部の
混合物を1時間要して添加し、添加終了後、同温度に1
時間保持し、固形分57%の樹脂溶液OH−Lを得た。 この樹脂のMwは21500、水酸基価は145であっ
た。
【0036】(6)水酸基含有樹脂溶液OH−Pフラス
コにヘキサヒドロテレフタル酸42.0部、イソフタル
酸22.1部、トリメチロールプロパン12.1部、ネ
オペンチルグリコール37.3部を仕込み加熱した。1
60℃から230℃まで3時間要して昇温し、次いで2
30℃で反応を2時間続け得られた反応物をキシレン/
スワゾール1000=50/50の混合溶剤で固形分6
0%となるよう希釈して樹脂溶液OH−Pを得た。得ら
れたポリエステル樹脂の水酸基価は125、Mwは40
10であった。
【0037】○クリヤ塗料  C−1〜C−6上記(1
)〜(6)で得た成分およびメラミン樹脂成分を下記表
1の配合比で混合し、得られた各クリヤ塗料をキシレン
/セロソルブアセテート/n−ブタノール=40/50
/10の混合溶剤で粘度30秒(フォードカップ#4/
20℃)に調整して、使用に供した。
【0038】
【表1】 (注1)サイメル−235・・・三井東圧化学社製、メ
チル・ブチル混合エーテル化モノメリックメラミン樹脂
、固形分100%。 (注2)サイメル−303・・・三井東圧化学社製、メ
チルエーテル化モノメリックメラミン樹脂、固形分10
0%。 (注3)ユーバン20SE・・・三井東圧化学社製、ブ
チル化メラミン樹脂。固形分60%
【0039】II  粉体塗料の製造 (i)粉体塗料P−1 スチレン20部、メタクリル酸メチル33部、アクリル
酸ブチル22部、メタクリル酸グリシジル25部からな
る共重合体85部に対して、硬化剤としてドデカン2酸
を15部、塗面調整剤としてシリコンオイルKP322
(信越化学(株)製)0.05部、更に硬化促進剤とし
てジオクチル錫マレエート0.5部を予め乾式混合した
後、エキストルーダーを用いて100℃で溶融混練し、
冷却後、粒径10〜40μに粉砕し粉体塗料P−1を得
た。
【0040】(2)粉体塗料P−2 スチレン15部、メタクリル酸メチル33部、アクリル
酸ブチル22部、メタクリル酸グリシジル30部からな
る共重合体85部に対して、硬化剤としてドデカン2酸
を15部、塗面調整剤としてシリコンオイルKP322
(信越化学(株)製)0.05部、更に硬化促進剤とし
てジオクチル錫マレエート0.5部およびチタン白JR
NC(テイカ株式会社)30部を予め乾式混合した後、
エキストルーダーを用いて100℃で溶融混練し、冷却
後、粒径10〜40μに粉砕し粉体塗料P−2を得た。
【0041】塗装用素材(電着塗装板)の作成100×
300×0.8mmの冷間圧延鋼板(SPCC−D)に
脱脂剤ファインクリーナー4326TA(日本パーカラ
イジング(株)製)を用いて油分、汚れを除去し、次い
で化学皮膜剤パルボンド3004(日本パーカライジン
グ(株)を用いてリン酸亜鉛処理を行なったものを部材
とする。上記部材にエレクロン9600グレー(関西ペ
イント(株)製、カチオン電着塗料)を乾燥膜厚が25
μになる条件で電着塗装を行ない、水洗後170℃−3
0分間加熱乾燥し電着塗装板を作成した。
【0042】実施例1〜5及び比較例1上記電着塗装板
上に粉体塗料P−2を静電粉体塗装機(GEMA−72
1型)を用いて加熱乾燥後の膜厚が60μになる条件で
塗装し160℃−30分間焼き付けた。次いで、この塗
板上に表2を示す有機溶剤型クリヤ塗料をエア式スプレ
ーガン(ワイダーW−71岩田塗装機工業(株))を用
いて乾燥塗膜が20〜30μになる条件で塗装し、14
0℃−30分間加熱乾燥させた。有機溶剤型クリヤ塗料
を塗装しないものを比較例1とした。
【0043】実施例6〜7および比較例2〜4前記電着
塗装板上に水性ベース用塗料アスカベークWT−330
(関西ペンイト(株)製、アクリル−メラミン樹脂塗料
)をエア式スプレーガン(ワイダーW−71岩田塗装機
工業(株))を用いて乾燥塗膜が20〜30μになる条
件で塗装し、140℃−30分間加熱乾燥させた。その
後、実施例1〜5と同様の方法で、表2に示すように粉
体塗料P−1および有機溶剤型クリヤを塗装する。粉体
塗料を塗装しないものを比較例2、有機溶剤型クリヤ塗
料を塗布しないものを比較例3とし、クリヤ塗料C−6
を塗布したものを比較例4とした。
【0044】実施例1〜7および比較例1〜4で得た塗
装板について、下記方法に従って試験および評価を行な
った。試験結果を下記表2に示す。 試験方法及び評価方法 架橋間分子量:クリヤ塗料の単独塗膜を140℃−30
分間の条件で加熱硬化せしめ、該硬化塗膜について前記
のキシレン膨潤法に準じて架橋間分子量を測定した。
【0045】仕上り性:平滑性、鮮映性および色調を目
視で総合的に調べ、次の基準で表示する。 ○:非常に優れている。 △:やや劣る ×:劣る
【0046】耐チッピング性:Q−G−Rグラベロメー
タ(Qパネル社製)を用い7号砕石0.5Kgを4Kg
/cm2 のエア圧、20℃の温度条件で試験板に砕石
を吹き付け塗膜に衝撃を与えた後、JISZ2371−
1988に規定された塩水噴霧試験方法に準じて塩水噴
霧試験を48時間実施した。錆発生の状態を総合的に評
価し次の基準で表示する。 ○:優れている(7×7cmの試験板に錆発生  2個
  以下) △:やや劣る  (7×7cmの試験板に錆発生  3
〜9個) ×:劣る      (7×7cmの試験板に錆発生 
 10個  以上)
【0047】耐スリ傷性:JIS  K5400  7
.6(1990)に従い、試験板の初期光沢(20度鏡
面反射率)を測定し、その値をAとする。この試験板を
学振型摩擦堅牢度試験機の摩擦子の部分にネル布を取付
け試験片に水/だるまクレンザー=4/6(クレンザー
はだるまクレンザー本舗製)に混合した液を2cc滴下
し荷重500gをかけ20回往復させた後、この塗板の
光沢(20度鏡面反射率)を測定し、その値をBとする
。耐スリ傷性を下記式による光沢保持率から以下の基準
で表示する。 光沢保持率(%)=B/A×100 ○:光沢保持率(%)  50< △:光沢保持率(%)  50〜20 ×:光沢保持率(%)  20>
【0048】
【表2】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  被塗面に熱硬化性アクリル樹脂粉体塗
    料を塗装し、溶融又は硬化させて形成した塗面上に水酸
    基含有樹脂を基体樹脂およびアルコキシモノメリックメ
    ラミン樹脂を架橋剤とする有機溶剤希釈型クリヤ塗料を
    塗装する方法であって、該クリヤ塗料が、その硬化塗膜
    の架橋間分子量を200以下に調整されてなることを特
    徴とする上塗塗装仕上げ方法。
JP6253991A 1991-03-04 1991-03-04 塗装仕上げ方法 Pending JPH04277066A (ja)

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JP6253991A JPH04277066A (ja) 1991-03-04 1991-03-04 塗装仕上げ方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5977256A (en) * 1996-04-29 1999-11-02 E.I. Du Pont De Nemours And Company Scratch-resistant coating composition

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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