JP4465319B2 - ポリエステルコイル塗料組成物、コイル被覆方法並びに被覆されたコイル - Google Patents

ポリエステルコイル塗料組成物、コイル被覆方法並びに被覆されたコイル Download PDF

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Description

発明の分野
本発明はトップコートコイル塗料組成物に関する。
殊に本発明は熱硬化性コイル塗料組成物、該組成物から得られる硬化されたコイル被覆並びにかかる塗料で被覆された基材に関する。更に本発明はライン速度が高められたコイル被覆方法に関する。
発明の背景
コイル塗料は、コイル状にした薄板金属材、例えば鋼又はアルミニウムに経済的な高速処理で塗工される。コイル被覆法では、他の被覆法、例えば塗料組成物の噴霧適用と比較して高い品質がもたらされ、塗料の浪費がほとんど無く均一に被覆され、かつ有機排出物が殆ど発生しない。
コイル被覆は、1つのコイルが後続のコイルの始まりに連結される(例えば留められる)連続供給作業である。コイルは、まず集積塔(accumulator tower)に供給され、そして被覆後に退出集積塔(exit accumulator tower)に供給され、その際、該集積塔は、例えば鋼の取り込みが、例えば新規のロールを開始するのに遅延している場合でさえも又は被覆後の鋼の巻き取りが、例えば1ロールが完了し、新規のロールを開始するために鋼を切断するのに遅延している場合でさえも一定速度で被覆作業を継続することを可能にする。コイルは、一般的に清浄化してオイル又は破片が取り除かれ、前処理され、両側でプライマーにより下塗りされ、焼き付けによりプライマー硬化され、急冷により金属が冷却され、次いで少なくとも片側にトップコートで被覆される。別個の裏材料又は異なるトップコートを他方の側に適用してよい。トップコートは焼き付けられ、急冷され、次いで退出集積塔に供給され、そしてそこから再巻き取りされる。
コイル被覆のライン速度に関する制御要因の1つは、塗工された塗料を硬化炉温で硬化させるのに必要な炉中滞留時間である。その炉温でより短時間に硬化できる塗料組成物がより迅速且つより経済的なコイル被覆法を可能にする。他の特性の幾つか、例えば屋外暴露における耐分解性(耐候性)、耐化学薬品性、耐水性、耐引掻性、光沢、硬度及び基材の曲げにあたっての耐剥離性もコイル被覆のために重要である。曲げ特性は、金属の被覆後に成形工程が行われるので重要である。例えば建築パネルは被覆後に三次元形状に成形される。被覆が1段階以上の成形段階の間に付着性を失わないことが重要である。耐候性は、建築パネル、樋、ガレージ扉、標識台座、車両部品に使用されるパネル又は被覆面が屋外の気候及び日光に曝される他の用途に使用される金属に重要である。一方、曲げ特性は一般に軟質でより可撓性のバインダーで改善され、耐候性及び他の耐久特性は一般により硬質なバインダーで改善される。
種々のコイル塗料組成物はコイル被覆法のために適していると提案され、かつ所望される種々の塗料特性を満たす。例えばヘイエンク他(Heyenk et al)による米国特許第6,413,648号B1は、2種のポリマーの混合物を含有し、その一方が約45℃より高いガラス転移温度で非晶質である熱硬化性塗料組成物を記載している。
該ポリマーは直鎖状又は分枝鎖状のポリアクリレート又はポリエステルであってよい。タチカ他(Tachika et al)による米国特許第5,563,223号は、塗料組成物の加工性の要求と耐アルカリ性、耐ガスケット性、耐候性及び硬化された被覆での耐染色性の要求との均整が取られた組成物を記載している。該組成物は、硬化剤及び少なくとも50モル%の芳香族ジカルボン酸である酸成分と1〜25モル%の2−メチル−1,3−プロパンジオール及び75〜99モル%の5〜10個の炭素原子を有するアルキレングリコールを有するグリコール成分とを使用して製造されたポリエステルを含有する。選択的に、該グリコール成分は20〜85モル%の脂環式グリコール、80〜15モル%のビスフェノールAとアルキレンオキシドとの付加生成物及び50モル%までの他のグリコールであってよい。サリバン(Sullivan)による米国特許第5,380,816号は、主にイソフタル酸、2−メチル−1,3−プロパンジオールを含む脂肪族ジオール成分及び場合により更なるジカルボン酸の再硬化単位よりなる直鎖状のポリエステルを含有する熱硬化性塗料組成物を開示している。硬化された被覆は報告によれば可撓性及び硬度が改善されているが、コイル被覆についてよりも比較的長い硬化時間が必要である。トマン他(Toman et al)による米国特許第4,968,775号は、アミノプラスト樹脂及び2−メチル−1,3−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、イソフタル酸及びテレフタル酸の縮合によって製造されるポリエステルを含有する熱硬化性コイル塗料組成物を開示しており、これは1,6−ヘキサンジオール又は他の対称性グリコール、トリメチロールプロパン、アジピン酸又は他の対称性脂肪族ジカルボン酸及び/又はトリメリト酸無水物を含有してよい。トマンによる組成物は報告によれば特に耐結晶化性である。最後に、ヤマダ他(Yamada et al)による米国特許第4,734,467号は、主にメラミン樹脂又はイソシアネート化合物及び直鎖状及び分枝鎖状のポリエステル樹脂の混合物から選択される架橋成分よりなるコイル塗料組成物を開示している。硬化された被覆は、所望の硬度、曲げ、加工性、沸騰水に対する堅牢性、耐候性、耐化学薬品性及びマーカー染色耐性を有すると報告されている。
一方、これらの組成物はある利点を提供するが、硬化時間は問題となったままである。塗料組成物は与えられるメタルピーク温度で硬化する。メタルピーク温度は炉温が高ければより迅速に到達できるが、どれほど高い炉温が可能かという実際のかつ経済的な制限がある。ヘイエンクによる特許の実施例IIのコイル塗料は、232℃(450゜F)のメタルピーク温度に到達するために358℃(676゜F)で42秒の硬化周期を有し、かつその実施例VIは241℃(466゜F)のメタルピーク温度に到達するために300℃(572゜F)で41秒で硬化するコイル塗料を提供している。タチカによる特許における例示される塗料、特にトップコートは230℃(446゜F)で60秒間で硬化する。サリバンの特許における例示される塗料は245℃(473゜F)で75秒間か、又は240℃(464゜F)で125秒間にわたり焼き付けられると報告された。トマンによる特許の実施例は硬化スケジュール又はメタルピーク温度も提供しない。ヤマダによる特許における例示される塗料は230℃(446゜F)で40秒間にわたり焼き付けられると報告された。この硬化時間の減少はより迅速な、より経済的なコイル被覆法を提供するものとなった。
より短い滞留時間でコイル塗料を完全に硬化させることができる一方で、適当な曲げ特性及び他の特性を保持できるものが有利である。
発明の要旨
本発明のコイル塗料組成物は、(a)第一の分枝鎖状ポリエステル、(b)第二の実質的に直鎖状のポリエステル及び(c)架橋剤を含む。
第一の分枝鎖状ポリエステルは、少なくとも約80mgKOH/gのポリエステルのヒドロキシル価を有し、かつポリオール成分とポリ酸成分との縮合によって製造され、その際、ポリオール成分は主に(1)軟化型ジオール、(2)2−メチル−1,3−プロパンジオール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、2−エチル−2−ブチル−1,3−プロパンジオール、プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール並びにその組み合わせからなる群から選択される分枝鎖状ジオール、及び(3)場合により、少なくとも3つのヒドロキシル基を有するポリオールからなり、かつポリ酸成分は主に(1)1つ以上の芳香族又は脂環式のジカルボン酸、その無水物及び重合可能なそのエステル、及び(2)場合により、少なくとも3つのカルボン酸基を有するポリ酸又はその無水物又はメチルエステルからなり、その際、少なくとも3つのヒドロキシル基を有する少なくとも1つのポリオール及び少なくとも3つのカルボキシル基を有するポリ酸又はその無水物又は重合可能なエステルがそれぞれのポリオール成分及び/又はポリ酸成分に含まれる。
第二の実質的に直鎖状のポリエステルは、少なくとも約44mgKOH/gのポリエステルのヒドロキシル価を有し、かつ主に(1)軟化型ジオール及び(2)2−メチル−1,3−プロパンジオール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、2−エチル−2−ブチル−1,3−プロパンジオール、プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール及びその組み合わせからなる群から選択される分枝鎖状ジオールからなるポリオール成分と、主に1つ以上の芳香族又は脂環式のジカルボン酸、その無水物及び重合可能なそのエステルからなるポリ酸成分との縮合によって製造される。
本願で使用される“1つの”は、“少なくとも1つの”ものが存在することを示し、可能であれば複数のかかるものが存在してよい。値に対して適用された場合の”約”は、算出又は測定が値において幾分かのわずかな不正確さを許容することを示す(値における正確さへの幾分かの到達を伴う;近似的に、又は適度に値に近い;ほぼ)。そうではなく、ある理由のために、”約”によりもたらされる不正確さがこの通常の意味で当業者に理解されない場合には、ここで使用されている”約”は、値の5%以下のあり得る変動を示す。“酸”又は“カルボン酸”は本発明の詳細な説明及び特許請求の範囲で使用して、ポリエステル縮合反応におけるカルボン酸官能性モノマーを呼称するものであり、かつ酸を含み、無水物との縮合を実施することができれば酸の任意の無水カルボン酸を含み、かつ酸の任意の重合可能なエステル(一般にメチルエステル)並びにこれらの任意の組み合わせを含む。例えば芳香族又は脂環式のジカルボン酸、その全ての無水物及びその全ての重合可能なエステルを"芳香族又は脂環式のジカルボン酸"と呼称する。“バインダー”とは、硬化された被覆又は塗料組成物の皮膜形成成分を呼称する。
また本発明は、本発明のコイル塗料組成物でコイルを被覆する方法、本発明の塗料組成物の硬化により製造される硬化された被覆及びかかる塗料で被覆された基材も提供する。更に本発明はライン速度を高めることを可能にするコイル被覆方法を提供する。
好ましい実施態様の詳細な説明
以下の有利な実施態様の記述は単に例示的なものであるに過ぎず、決して、本発明、その適用又は使用の限定を意図するものではない。
本発明のコイル塗料組成物は、第一の分枝鎖状ポリエステル、第二の実質的に直鎖状のポリエステル及び架橋剤を含む。
第一の分枝鎖状ポリエステルはポリオール成分とポリ酸成分との縮合によって製造される。ポリオール成分は、主に軟化型ジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、2−エチル−2−ブチル−1,3−プロパンジオール、プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール及びその組み合わせからなる群から選択される分枝鎖状ジオール、及び場合により少なくとも3つのヒドロキシル基を有するポリオールからなる。少なくとも3つのヒドロキシル基を有するポリオールがポリオール成分に含まれないのであれば、ポリ酸成分は、3つ以上のカルボン酸基を有するポリ酸(又はその重合可能な無水物又はエステル)を含まねばならない。
軟化型ジオールは4つ以上の主鎖炭素原子を有する。適当な軟化型ジオールの例は、制限されないが、例えば4個以上の炭素原子を有するα,ω−アルキレンジオール、例えば1,4−ブタンジオール及び1,6−ヘキサンジオール;環式部を有するジオール、例えばシクロヘキサンジメタノール;及びより長鎖のジオール、例えば二量体脂肪アルコール及びこれらの組み合わせである。少なくとも3つのヒドロキシル基を有するポリオールは、有利には3又は4つのヒドロキシル基を有する。少なくとも3つのヒドロキシル基を有するポリオールの例は、制限されないが、例えばトリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリトリトール及びこれらの組み合わせである。
有利にはポリオール成分は、例えば1種以上の軟化型ジオール、1種以上の分枝鎖状ジオール並びに少なくとも3つのヒドロキシル基を有する1種以上のポリオールの合計質量に対して、約6.5質量%〜約23質量%の1種以上の軟化型ジオール、約41質量%〜約75質量%の1種以上の分枝鎖状ジオール及び約15質量%〜約46質量%の少なくとも3つのヒドロキシル基を有する1種以上のポリオールを含む。より有利にはポリオール成分は、例えば1種以上の軟化型ジオール、1種以上の分枝鎖状ジオール並びに少なくとも3つのヒドロキシル基を有する1種以上のポリオールの合計質量に対して、約8質量%〜約20質量%の1種以上の軟化型ジオール、約45質量%〜約65質量%の1種以上の分枝鎖状ジオール及び約20質量%〜約40質量%の少なくとも3つのヒドロキシル基を有する1種以上のポリオールを含む。殊に有利にはポリオール成分は、例えば1種以上の軟化型ジオール、1種以上の分枝鎖状ジオール並びに少なくとも3つのヒドロキシル基を有する1種以上のポリオールの合計質量に対して、約10質量%〜約15質量%の1種以上の軟化型ジオール、約50質量%〜約60質量%の1種以上の分枝鎖状ジオール及び約20質量%〜約30質量%の少なくとも3つのヒドロキシル基を有する1種以上のポリオールを含む。
またポリオール成分は、場合によりポリオール成分の全質量に対して、約5質量%以下の1種以上の更なるポリオールを、かかるポリオールが塗料組成物の硬化スケジュールを著しく増大させないか、又はTベンド試験によって測定される硬化された被覆の可撓性を著しく低減させない限りは含んでよい。かかる他のポリオールの例は、制限されないが、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,3−プロパンジオール、ヒドロキシピバル酸ネオペンチルグリコールエステル及びこれらの組み合わせである。
第一の分枝鎖状ポリエステルのポリ酸成分は、実質的に1つ以上の芳香族又は脂環式のジカルボン酸、及び場合により少なくとも3つのカルボン酸基を有するポリ酸からなる。(前述のように、本願でモノマーに関して使用される“酸”は酸モノマー並びに酸モノマーの任意の無水物及び重合可能なエステルを含む)ポリオール成分が少なくとも3つのヒドロキシル基を有するポリオールを含まないのであれば、ポリ酸成分は少なくとも3つのカルボン酸基を有するポリ酸を含まねばならない。一方、ポリ酸成分は、約5質量%以下の他の酸又は無水物モノマーを含んでよく、有利には少なくとも約98質量%、より有利には少なくとも約99質量%のポリ酸成分は1つ以上の芳香族又は脂環式のジカルボン酸及び、含まれるのであれば、少なくとも3つのカルボン酸基を有するポリ酸を含んでよい。大量の1つ以上の芳香族又は脂環式のジカルボン酸は耐候特性の改善を提供する。
芳香族又は脂環式のジカルボン酸の適当な例は、制限されないが、例えばイソフタル酸、ブチルイソフタル酸、テレフタル酸、ジメチルテレフタル酸、フタル酸無水物、ヘキサヒドロフタル酸無水物、テトラヒドロフタル酸無水物、4−メチル−テトラヒドロフタル酸無水物、4−メチル−ヘキサヒドロフタル酸無水物、エンドメチレンテトラヒドロフタル酸無水物、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸無水物、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸及びこれらの組み合わせである。
少なくとも3つのカルボキシル基を有するポリ酸の適当な例は、制限されないが、例えばトリメリト酸無水物、ピロメリト酸二無水物、それらの酸及び重合可能なエステルである。
ポリ酸成分は、場合により、酸成分の全質量に対して約5質量%以下の他の酸モノマーを含んでよい。かかる他の酸モノマーの例は、制限されないが、例えばアジピン酸、グルタル酸、マレイン酸、コハク酸、アゼライン酸、セバシン酸、デカンジカルボン酸、二量体脂肪酸、コハク酸無水物、マレイン酸無水物及びかかるモノマーの組み合わせである。
ポリエステル合成は、適当な公知の条件下で、例えば約150〜約250℃の温度において、触媒(例えばジブチルスズオキシド、塩化スズ、ブチルクロロスズ二水酸化物又はテトラブトキシチタネート)を使用するか又は使用せずに、一般に副生成物の水を(例えば簡単な蒸留、共沸蒸留、真空蒸留によって)除去して行って、反応を完了に導いてよい。
分枝鎖状ポリエステルは、少なくとも約80mgKOH/gの不揮発分、有利には約80〜約160mgKOH/gの不揮発分、より有利には約80〜約145mgKOH/gの不揮発分、殊に有利には約125〜約145mgKOH/gの不揮発分のヒドロキシル価を有する。
分枝鎖状ポリエステルは、約2800〜約3600、より有利には約2950〜約3300の数平均分子量、約5400〜約8000、より有利には約5500〜約7500の質量平均分子量及び約1.7〜約2.5、より有利には約1.9〜約2.2の多分散性を有する。数平均分子量、質量平均分子量及び多分散性指数は標準的なGPC(ゲル透過クロマトグラフィー)によってポリスチレン標準を用いて測定することができる。
第二の実質的に直鎖状のポリエステルは、ポリオール成分及びポリ酸成分と、主に軟化型ジオール及び、2−メチル−1,3−プロパンジオール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、2−エチル−2−ブチル−1,3−プロパンジオール、プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール及びその組み合わせからなる群から選択される分枝鎖状ジオールからなるポリオール成分との縮合によって製造される。軟化型ジオールは4つ以上の主鎖炭素原子を有する。適当な軟化型ジオールの例は、制限されないが、例えば4個以上の炭素原子を有するα,ω−アルキレンジオール、例えば1,4−ブタンジオール及び1,6−ヘキサンジオール;環式部を有するジオール、例えばシクロヘキサンジメタノール;及びより長鎖のジオール、例えば二量体脂肪アルコール及びこれらの組み合わせである。第一のポリエステルと第二のポリエステルの両者について同じ軟化型ジオール又は該軟化型ジオールの組み合わせを使用してよいか、又はそれぞれについて種々の軟化型ジオール又は該軟化型ジオールの種々の組み合わせを使用してよい。
ポリオール成分は、1種以上の軟化型ジオール及び1種以上の分枝鎖状ジオールの合計質量に対して、約22質量%〜約50質量%の1種以上の軟化型ジオール及び約78質量%〜約50質量%の1種以上の分枝鎖状ジオールを含む。ポリオール成分は、有利には1種以上の軟化型ジオール及び1種以上の分枝鎖状ジオールの合計質量に対して、約25質量%〜約45質量%の1種以上の軟化型ジオール及び約55質量%〜約75質量%の1種以上の分枝鎖状ジオールを含む。ポリオール成分は、より有利には1種以上の軟化型ジオール及び1種以上の分枝鎖状ジオールの合計質量に対して、約30質量%〜約40質量%の1種以上の軟化型ジオール及び約60質量%〜約70質量%の1種以上の分枝鎖状ジオールを含む。
またポリオール成分は、場合によりポリオール成分の全質量に対して、約5質量%以下の1種以上の更なるポリオールを、かかるポリオールが塗料組成物の硬化スケジュールを著しく増大させないか、又はTベンド試験によって測定される硬化された被覆の可撓性を著しく低減させない限りは含んでよい。かかる他のポリオールの例は、制限されないが、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、ヒドロキシピバル酸ネオペンチルグリコールエステル、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリトリトール及びこれらの組み合わせである。
またポリ酸成分は、主に1種以上の芳香族又は脂環式のジカルボン酸からなる。(前述のように、本願でモノマーに関して使用される“酸”は酸モノマー並びに酸モノマーの任意の無水物及び重合可能なエステルを含む)一方、ポリ酸成分は、約5質量%以下の他のカルボン酸モノマーを含んでよいが、有利には少なくとも約98質量%、より有利には少なくとも約99質量%のポリ酸成分は芳香族又は脂環式のジカルボン酸である。大量の芳香族又は脂環式のジカルボン酸は耐候特性の改善を提供する。
芳香族又は脂環式のジカルボン酸の適当な例は、制限されないが、例えばイソフタル酸、ブチルイソフタル酸、テレフタル酸、ジメチルテレフタレート、フタル酸無水物、ヘキサヒドロフタル酸無水物、テトラヒドロフタル酸無水物、4−メチル−テトラヒドロフタル酸無水物、4−メチル−ヘキサヒドロフタル酸無水物、エンドメチレンテトラヒドロフタル酸無水物、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸無水物、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸及びこれらの組み合わせである。第一のポリエステル及び第二のポリエステルの両者について同じ芳香族又は脂環式のジカルボン酸又は芳香族又は脂環式のジカルボン酸の組み合わせを使用してよいか、又はそれぞれについて種々の芳香族又は脂環式のジカルボン酸又は該芳香族又は脂環式のジカルボン酸の種々の組み合わせを使用してよい。
ポリ酸成分は、場合により、酸成分の全質量に対して約5質量%以下の他の酸モノマーを含んでよい。かかる他の酸モノマーの特定の例は、制限されないが、例えばアジピン酸、グルタル酸、マレイン酸、コハク酸、アゼライン酸、セバシン酸、デカンジカルボン酸、二量体脂肪酸、コハク酸無水物、マレイン酸無水物、トリメリト酸無水物、ピロメリト酸無水物及びかかるモノマーの組み合わせである。
第二のポリエステル合成は、また適当な公知の条件下に、例えば第一の分枝鎖状ポリエステルに関連して上述された条件下に実施してもよい。
第二の実質的に直鎖状のポリエステルは、少なくとも約44mgKOH/gの不揮発分、有利には約44〜約75mgKOH/gの不揮発分、より有利には約44〜約65mgKOH/gの不揮発分、なおより有利には約44〜約60mgKOH/gの不揮発分のヒドロキシル価を有する。
第二の実質的に直鎖状のポリエステルは、約3800〜約5200、より有利には約4000〜約5100の数平均分子量、約5400〜約8000、より有利には約6000〜約7600の質量平均分子量及び約1.3〜約2.1、より有利には約1.4〜約1.7の多分散性を有する。
該塗料組成物は、更に架橋剤を含む。架橋剤は、ポリエステルのヒドロキシル官能と反応性の3つ以上の基を有する。適当な架橋剤は、制限されないが、例えばアミノプラスト及びイソシアネート架橋剤である。適当なアミノプラスト架橋剤の例は、ベンゾグアナミン、メラミンホルムアルデヒド及び尿素−ホルムアルデヒド樹脂である。ポリエステル:アミノプラストの質量比は、一般に95:5〜75:35(固形樹脂に対して)である。メラミン−ホルムアルデヒド樹脂、特に完全にアルキル化されたモノマーのメラミン−ホルムアルデヒド樹脂、及び封鎖されたポリイソシアネート、特に封鎖された脂肪族イソシアヌレート、例えばメチルエチルケトキシムで封鎖されたイソホロンジイソシアネート又はヘキサメチレンジイソシアネートが特に有利である。架橋剤の混合物を使用してよい。
塗料組成物は、硬化反応を高めるために触媒を含んでよい。触媒は、一般にバインダーの質量に対して約0.1〜約5.0質量%の量で含まれる。
例えば、アミノプラスト化合物、殊にモノマーメラミンを硬化剤として使用する場合、強酸触媒を利用して、硬化反応を高めることができる。そのような触媒は当業者に公知であり、制限されることなく、例えばp−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、ノニルベンゼンスルホン酸、ジノニルナフタレンジスルホン酸、ジノニルナフタレンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、フェニル酸ホスフェート、モノブチルマレエート、ブチルホスフェート、モノアルキル酸ホスフェート及びジアルキル酸ホスフェート及びヒドロキシホスフェートエステルである。強酸性触媒は、例えばアミンで遮断されていてよい。本発明の組成物において有用であり得る他の触媒には、ルイス酸、亜鉛塩及びスズ塩が含まれる。イソシアネート架橋剤を使用する場合に、スズ触媒、例えばジブチルスズジラウレート及びジブチルスズオキシドを使用してよい。コバルト、スズ及び鉄化合物が、スズ触媒の効率を高めるために含まれていてもよい。
分枝鎖状ポリエステル、実質的に直鎖状のポリエステル及び架橋剤は、バインダー中に、分枝鎖状ポリエステル、実質的に直鎖状のポリエステル及び架橋剤の合計の不揮発分に対して約5質量%〜約25質量%の分枝鎖状ポリエステル、約60質量%〜約80質量%の実質的に直鎖状のポリエステル及び約5質量%〜約25質量%の架橋剤の量(不揮発分の質量に対して)で含まれる。有利には分枝鎖状ポリエステル、実質的に直鎖状のポリエステル及び架橋剤は、バインダー中に、分枝鎖状ポリエステル、実質的に直鎖状のポリエステル及び架橋剤の合計の不揮発分に対して約10質量%〜約20質量%の分枝鎖状ポリエステル、約65質量%〜約75質量%の実質的に直鎖状のポリエステル及び約10質量%〜約20質量%の架橋剤の量(不揮発分の質量に対して)で含まれる。
本発明の塗料組成物は更に顔料を含む。顔料は、有機又は無機の化合物又は顔料として使用される着色材料、金属片材料又は他の無機小片材料、例えば真珠光沢の雲母小片顔料又は金属片顔料、例えばアルミニウム小片及び通常塗料中に顔料として含む種類の他の材料であってよい。塗料に含まれてよい典型的な充填剤の例はタルク及びバライトである。顔料及び他の不溶性の粒状化合物、例えば充填剤は、一般に組成物中にバインダー成分の全固体質量に対して1%〜100%の量で使用される(すなわち顔料対バインダー比が0.1〜1)。顔料は、一般に典型的な分散手段、例えばサンドミル、ローラミル又は磨砕機を用いて第二の(直鎖状)ポリエステルの一部に予備分散される(“磨砕顔料”又は“顔料ペースト”として)。
染色、引掻又は擦り傷に対する耐性を高めるための付加的な剤、例えば界面活性剤、安定化剤、湿潤剤、レオロジー調節剤及び流動調節剤、表面改質剤、分散剤、付着促進剤、UV吸収材、ヒンダードアミン光安定剤などを塗料組成物中に導入してよい。このような添加剤は従来技術において周知であるが、使用量は被覆特性に不利な影響を与えることがないよう制御しなくてはならない。
1種以上の溶剤を本発明の塗料組成物中で使用してよい。一般に、溶剤は任意の有機溶剤及び/又は水であってよい。有用な溶剤の例は、制限されることなく、例えば芳香族炭化水素、ケトン、エステル、グリコールエーテル及びグリコールエーテルのエステルである。特定の例は、制限されることなく、例えばメチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、m−アミルアセテート、エチレングリコールブチルエーテル及びエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテル及びプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、キシレン、N−メチルピロリドン、芳香族炭化水素のブレンド及びこれらの混合物である。
コイル塗料は、一般に短い滞留時間にわたって炉中で硬化され、所望のメタルピーク温度に到達する。炉温は通常は、必要な滞留時間を短縮するために望まれるメタルピーク温度よりも相当高いものである。本発明のコイル塗料組成物は有利には、約360゜F(182℃)〜約380゜F(193℃)のメタルピーク温度で硬化して所望のコイル被覆特性が発揮されるが、これらは被覆特性に顕著な低減なくして450゜F(232℃)程度の温度で硬化可能であるほど十分に強靱である。
本発明の塗料組成物は、コイル状の金属材にコイル被覆法で塗工される。適当なコイル状の金属材は、例えば制限されることなく、鋼、スズメッキされた鋼及びアルミニウムである。本発明の塗料組成物は有利にはトップコートであり、かつプライマー層の塗工後にコイル状材料に塗工される。該塗料組成物は、また別個のプライマー層なくして単一の被覆として塗工されてよく、これは例えばアルミニウムについて可能である。また塗料組成物は、例えばプライマーに典型的な顔料及び、例えば付着のための添加剤を使用することによってプライマー組成物として配合してもよい。また該塗料組成物は、“背面”塗料として、つまりコイルの背面又は逆側に塗工される塗料として塗工してもよい。塗工された塗料は硬化されて、金属コイル上に硬化されたコイル被覆を提供する。より低いメタルピーク温度での本発明の塗料組成物の硬化はコイル被覆作業において高められたライン速度を可能にする。
本発明を以下の実施例において詳細に記載する。実施例は単に例証するものであって、記載し請求した本発明の範囲を限定するものではない。部の記述は特に記載のない限り全て質量部である。
実施例1:分枝鎖状ポリエステルの製造
分別塔、凝縮器及びデカンタが備えられた反応器に、367質量部の1,6−ヘキサンジオール、1589.7質量部の2−メチル−1,3−プロパンジオール、721.1質量部のトリメチロールプロパン、6.1質量部のFASCAT4100触媒(Atofina Chemicals社から得られるブチルスズヒドロキシドオキシドヒドレート)、20.0質量部のテレフタル酸及び3634.3質量部のイソフタル酸を装入する。該容器の内容物を180℃に加熱し、その温度で2時間保持し、分別機の頂部温度を100℃に保持する。
該バッチを次いで195℃に加熱し、そして更に1時間保持する。該バッチを次いで、分別機の頂部温度が90℃に下がるまで213℃に加熱した。
分別塔を次いでバイパスし、そしてバッチを凝縮器からデカンタ中への還流に切り替えた。窒素散布を適用して、水の除去を促進した。該バッチを、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル中50%でのガードナーホルツ粘度U及び7.3mgKOH/gの不揮発分の酸価に達するまで還流で保持した。ポリエステルを、3部分で添加される1830.5質量部のアロマティック150(Aromatic 150)で、かつ2部分で添加される1830.5質量部のジプロピレングリコールモノメチルエーテルで還元させた。生成物のポリエステルは、60.8質量%の不揮発分、ガードナーホルツ粘度Z1+、7.3mgKOH/gNVの不揮発分での酸価及び126mgKOH/gNVのヒドロキシル価を有していた。
実施例2:直鎖状ポリエステルの製造
分別塔、凝縮器及びデカンタが備えられた反応器に、964質量部の1,6−ヘキサンジオール、1736.4質量部の2−メチル−1,3−プロパンジオール、14.9質量部のトリメチロールプロパン、6.4質量部のFASCAT4100触媒、4089.2質量部のイソフタル酸及び7.5質量部のテレフタル酸を装入する。該反応器の内容物を185℃に加熱し、その温度で2時間保持し、分別機の頂部温度を100℃に保持する。
該バッチを次いで230℃まで加熱し、かつ分別機の頂部温度が90℃に下がるまで保持した。
分別塔を次いでバイパスさせ、該バッチを凝縮器からデカンタ中への還流に切り替え、そして222.9質量部のアロマティック100を反応器に添加して、水を共沸的に除去する補助をした。該バッチがキシレン中60質量%の不揮発分希釈でのガードナーホルツ粘度R及び1.4mgKOH/gの不揮発分の酸価に達したら、ポリエステルを1684.1質量部のアロマティック150及び1274.1質量部のエチレングリコールモノブチルエーテルで還元させた。生成物のポリエステルは、65質量%の不揮発分、ガードナーホルツ粘度Z2、1.4mgKOH/gNVの不揮発分での酸価及び52mgKOH/gNVのヒドロキシル価を有していた。
実施例3:白色のコイル塗料トップコート
まず、二酸化チタン分散液を、17.32質量部の実施例2のポリエステル、4.0質量部のアロマティック100及び31.98質量部の二酸化チタン顔料を一緒に配合することによって製造した。該混合物を、ガラスビーズを有する撹拌ミル中のヘグマン粒ゲージ上で7.5の微細度まで粉砕した。二酸化チタン分散液をトップコートコイル塗料中に、19.7質量部の実施例2のポリエステル、5.6質量部のResimene747(Solutia、セントルイス、MOから入手)、1.5質量部のブタノール、4.0質量部のジプロピレングリコールモノメチルエーテル、1.5質量部のブチルアセテート、4.5質量部のアロマティック100、0.2質量部のポリオレフィン添加剤、0.33質量部のアロマティック100、0.5質量部のアクリル系流動調節剤樹脂、0.4質量部のNacure1051(遮断されていないジノニルナフチレンスルホン酸)及び9.0質量部の実施例1の分枝鎖状ポリエステルを添加することによって配合した。
比較例A:分枝鎖状ポリエステル不含の白色のコイル塗料トップコート
まず、二酸化チタン分散液を、17.32質量部の実施例2のポリエステル、4.0質量部のアロマティック100及び31.98質量部の二酸化チタン顔料を一緒に配合することによって製造した。該混合物を、ガラスビーズを有する撹拌ミル中のヘグマン粒ゲージ上で7.5の微細度まで粉砕した。二酸化チタン分散液をトップコートコイル塗料へと、28.1質量部の実施例2のポリエステル、5.7質量部のResimene747(Solutia、セントルイス、MOから入手)、1.5質量部のブタノール、4.0質量部のジプロピレングリコールモノメチルエーテル、1.5質量部のブチルアセテート、4.5質量部のアロマティック100、0.2質量部のポリオレフィン添加剤、1.0質量部のアロマティック100、0.5質量部のアクリル系流動調節剤樹脂、0.4質量部の遮断されていないジノニルナフチレンスルホン酸及び0.5質量部のNacure1051(遮断されていないジノニルナフチレンスルホン酸)を添加することによって配合した。
実施例3及び比較例Aの塗料を、ASTM D4147−93による電線巻き付けされた引張棒を用いてそれぞれの塗料を、902プレトリートメント(ヘンケル社により提供)を有する4′′×8′′×0.025′′CRSパネル上に塗工し、そして該塗料を種々の硬化スケジュールで550゜F(288℃)の炉中で種々の回数にわたり0.7〜0.8ミリの硬化厚が生成するように硬化させて、360゜F(182℃)(炉中約17秒の滞留時間)、380゜F(193℃)(約20秒の滞留時間)、400゜F(204℃)(約24秒の滞留時間)、420゜F(216℃)(約30秒の滞留時間)及び450゜F(232℃)(約35秒の滞留時間)のメタル温度に到達した。
硬化された被覆を以下の試験法によって試験した。
メチルエチルケトン二重摩擦(doublerubs)を、国立コイルコーター協会の技術報告の第11〜18号(1980年5月)(National Coil Coaters Association Technical Bulletin No.11-18 (May, 1980))によって試験した。
鉛筆硬度をASTM D3363−00に従って試験した。
フィッシャー微小硬度をフィッシャー微小硬度試験器Fischerscope(R)H100Cを用いて300ミリニュートンの応力を使用して20秒間の試験期間にわたり、被覆の表面に適用された圧子で試験した。
可撓性はTベンド試験によって試験した。Tベンド試験はASTM D4145−83に従うものである。
湿分はASTM D4585−92に従って試験した。
QUV試験はASTM G53に従って実施した。
光沢は、QUV試験の前と後にASTM D523−98によって測定し、そして保持された光沢の率を計算した。
試験結果を以下の表に示す。
Figure 0004465319
該試験結果は、本発明の塗料組成物が380゜F以下のメタルピーク温度で、滞留時間のかなりの低減を伴い(450゜Fのメタルピーク温度に到達するのに必要とされる滞留時間の半分未満)硬化しうることを証明している。
実施例4:分枝鎖状ポリエステルの製造
付加的な分枝鎖状ポリエステルを実施例1の方法に従って指示される材料から製造した。全ての量は質量部である。
Figure 0004465319
実施例5:白色のコイル塗料トップコート
白色のコイル塗料トップコートを実施例3の方法に従って、実施例1の分枝鎖状ポリエステルの代わりに分枝鎖状ポリエステル樹脂の例4A〜4Gから製造して、塗料例5A〜5Gをそれぞれ製造した。塗料例5A〜5Eを実施例3及び比較試験Aで実施された同じ試験に従って試験し、その際、380゜Fのメタルピーク温度で硬化された。
試験結果を以下の表に示す。
Figure 0004465319
実施例6:直鎖状ポリエステルの製造
分別塔、凝縮器及びデカンタが備えられた反応器に、207.1質量部の1,6−ヘキサンジオール、425.7質量部のネオペンチルグリコール、3.2質量部のトリメチロールプロパン、1.4質量部のFASCAT4100触媒、877.8質量部のイソフタル酸及び2.3質量部のテレフタル酸を装入する。該反応器の内容物を190℃に徐々に加熱し、その温度で約2時間保持し、分別機の頂部温度を約100℃に保持する。
バッチ温度を約3.5時間にわたり220℃の最終温度にまで増大させた。
ポリエステルは、3.6gKOH/gの不揮発分の酸価及び48.29gKOH/gの不揮発分のヒドロキシル価を有していた。該バッチに47.9質量部のアロマティック100、361.3質量部のアロマティック150及び214.9質量部のエチレングリコールモノブチルエーテル及び付加的なすすぎとしての58.6質量部のエチレングリコールモノブチルエーテルを添加し、かつ粘度を調節した。生成物は、65.01質量%の不揮発分(NV)、ガードナーホルツ粘度Z2、酸価3.60mgKOH/gNV及びヒドロキシル価48.29mgKOH/gNVを有していた。
実施例7:白色のコイル塗料トップコート
二酸化チタン分散液を、17.32質量部の実施例6のポリエステル、4.0質量部のアロマティック100及び31.98質量部の二酸化チタン顔料を一緒に配合することによって製造した。該混合物を、ガラスビーズを有する撹拌ミル中のヘグマン粒ゲージ上で7.5の微細度まで粉砕した。二酸化チタン分散液をトップコートコイル塗料へと、19.7質量部の実施例6のポリエステル、5.6質量部のResimene747、1.5質量部のブタノール、4.0質量部のジプロピレングリコールモノメチルエーテル、1.5質量部のブチルアセテート、4.5質量部のアロマティック100、0.2質量部のポリオレフィン添加剤、つまり調節樹脂、0.4質量部のNacure1051及び9.0質量部の実施例1の分枝鎖状ポリエステルを添加することによって配合する。
本発明を本発明の有利な実施態様を参照しながら詳細に記載した。しかし変更及び改良は本発明の意図及び範囲内で行うことができるものであると理解すべきである。

Claims (32)

  1. コイル塗料組成物であって、
    (a)4つ以上の主鎖炭素原子を有する軟化型ジオール、
    2−メチル−1,3−プロパンジオール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、2−エチル−2−ブチル−1,3−プロパンジオール、プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール及びその組み合わせからなる群から選択される分枝鎖状ジオール及び
    少なくとも3つのヒドロキシル基を有するポリオールとの混合物を、ポリオール成分の全質量に対して、少なくとも95質量%含むポリオール成分と、
    1つ以上の芳香族又は脂環式のジカルボン酸を酸成分の全質量に対して、少なくとも95質量%含むか、又は、1つ以上の芳香族又は脂環式のジカルボン酸及び少なくとも3つのカルボキシル基を有するポリ酸との混合物を酸成分の全質量に対して、少なくとも95質量%含む酸成分との
    縮合によって製造され、
    少なくとも80mgKOH/gのポリエステルのヒドロキシル価を有する第一のポリエステルであって、
    前記第一のポリエステルのポリオール成分が、軟化型ジオール、分枝鎖状ジオール及び少なくとも3つのヒドロキシル基を有するポリオールの合計に対して、6.5質量%〜23質量%の軟化型ジオール、41質量%〜75質量%の分枝鎖状ジオール及び15質量%〜46質量%の少なくとも3つのヒドロキシル基を有するポリオールからなる第一のポリエステル
    (b)4つ以上の主鎖炭素原子を有する軟化型ジオール
    及び2−メチル−1,3−プロパンジオール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、2−エチル−2−ブチル−1,3−プロパンジオール、プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール及びその組み合わせからなる群から選択される分枝鎖状ジオールとの混合物を、ポリオール成分の全質量に対して、少なくとも95質量%含むポリオール成分と
    1つ以上の芳香族又は脂環式のジカルボン酸を酸成分の全質量に対して、少なくとも95質量%含む酸成分との
    縮合によって製造される、少なくとも44mgKOH/gのポリエステルのヒドロキシル価を有する第二のポリエステル、及び
    (c)架橋剤
    を含有するコイル塗料組成物であって、
    前記第一のポリエステルの軟化型ジオールと前記第二のポリエステルの軟化型ジオールがそれぞれ無関係に、4個以上の炭素原子を有するα,ω−アルキレンジオール、環状部を有するジオール、二量体脂肪アルコール及びそれらの組み合わせから選択される、コイル塗料組成物。
  2. 前記第一のポリエステルの酸成分が、1つ以上の芳香族又は脂環式のジカルボン酸及び、少なくとも3つのカルボキシル基を有するポリ酸との混合物を酸成分の全質量に対して、少なくとも95質量%含む、請求項1記載のコイル塗料組成物。
  3. 第一のポリエステルの軟化型ジオールと第二のポリエステルの軟化型ジオールがそれぞれ無関係に、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、シクロヘキサンジメタノール、二量体脂肪アルコール及びそれらの組み合わせから選択される、請求項1記載のコイル塗料組成物。
  4. 少なくとも3つのヒドロキシル基を有するポリオールが、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリトリトール及びその組み合わせからなる群から選択される、請求項1記載のコイル塗料組成物。
  5. 少なくとも3つのカルボキシル基を有するポリ酸が含まれ、該ポリ酸はトリメリト酸無水物、ピロメリト酸二無水物及びその組み合わせからなる群から選択される、請求項記載のコイル塗料組成物。
  6. 第一のポリエステルのポリオール成分が、軟化型ジオール、分枝鎖状ジオール及び少なくとも3つのヒドロキシル基を有するポリオールの合計に対して、8質量%〜20質量%の軟化型ジオール、45質量%〜65質量%の分枝鎖状ジオール及び20質量%〜40質量%の少なくとも3つのヒドロキシル基を有するポリオールからなる、請求項1記載のコイル塗料組成物。
  7. 第一のポリエステルの芳香族又は脂環式のジカルボン酸及び第二のポリエステルの芳香族又は脂環式のジカルボン酸が、それぞれ無関係に、イソフタル酸、ブチルイソフタル酸、テレフタル酸、ジメチルテレフタレート、フタル酸無水物、ヘキサヒドロフタル酸無水物、テトラヒドロフタル酸無水物、4−メチル−テトラヒドロフタル酸無水物、4−メチルヘキサヒドロフタル酸無水物、エンドメチレンテトラヒドロフタル酸無水物、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸無水物、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸及びその組み合わせから選択される、請求項1記載のコイル塗料組成物。
  8. 第一のポリエステルが、8〜160mgKOH/gの不揮発分のヒドロキシル価を有する、請求項1記載のコイル塗料組成物。
  9. 第一のポリエステルが、8〜145mgKOH/gの不揮発分のヒドロキシル価を有する、請求項1記載のコイル塗料組成物。
  10. 第一のポリエステルが、2800〜3600の数平均分子量及び5400〜8000の質量平均分子量を有する、請求項1記載のコイル塗料組成物。
  11. 第二のポリエステルのポリオール成分が、軟化型ジオール及び分枝鎖状ジオールの合計質量に対して、22質量%〜50質量%の軟化型ジオール及び50質量%〜78質量%の分枝鎖状ジオールからなる、請求項1記載のコイル塗料組成物。
  12. 第二のポリエステルのポリオール成分が、軟化型ジオール及び分枝鎖状ジオールの合計質量に対して、25質量%〜45質量%の軟化型ジオール及び55質量%〜75質量%の分枝鎖状ジオールからなる、請求項1記載のコイル塗料組成物。
  13. 第二のポリエステルのポリオール成分が、軟化型ジオール及び分枝鎖状ジオールの合計質量に対して、30質量%〜40質量%の軟化型ジオール及び60質量%〜70質量%の分枝鎖状ジオールからなる、請求項1記載のコイル塗料組成物。
  14. 第二のポリエステルが、4〜75mgKOH/gの不揮発分のヒドロキシル価を有する、請求項1記載のコイル塗料組成物。
  15. 第二のポリエステルが、4〜60mgKOH/gの不揮発分のヒドロキシル価を有する、請求項1記載のコイル塗料組成物。
  16. 第二のポリエステルが、3800〜5200の数平均分子量及び5400〜8000の質量平均分子量を有する、請求項1記載のコイル塗料組成物。
  17. 架橋剤がメラミンホルムアルデヒド樹脂を含有する組成物であり、そして該組成物が更に強酸触媒を含有する、請求項1記載のコイル塗料組成物。
  18. 第一のポリエステル、第二のポリエステル及び架橋剤の合計の不揮発分質量に対して5質量%〜25質量%の第一のポリエステル、60質量%〜80質量%の第二のポリエステル及び5質量%〜25質量%の架橋剤を含有する、請求項1記載のコイル塗料組成物。
  19. 金属のコイルの被覆方法であって、塗料組成物を金属のコイルに塗工し、かつ塗工された塗料組成物を硬化させて、硬化された被覆を形成し、その際、塗料組成物が請求項1記載の塗料組成物を含有することを特徴とする方法。
  20. 塗工された塗料組成物が182℃〜232℃のメタルピーク温度で硬化される、請求項19記載の方法。
  21. 塗工された塗料組成物が182℃〜193℃のメタルピーク温度で硬化される、請求項19記載の方法。
  22. 請求項19記載の方法により被覆された金属のコイル。
  23. 請求項1記載の塗料組成物の硬化された層を含有する硬化された被覆。
  24. コイル塗料組成物であって、
    (a)4つ以上の主鎖炭素原子を有する軟化型ジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール及び少なくとも3つのヒドロキシル基を有するポリオールとの混合物を、ポリオール成分の全質量に対して、少なくとも95質量%含むポリオール成分と、イソフタル酸を酸成分の全質量に対して、少なくとも95質量%含む酸成分との縮合によって製造される第一のポリエステルであって、
    前記第一のポリエステルのポリオール成分が、軟化型ジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール及び少なくとも3つのヒドロキシル基を有するポリオールの合計に対して、6.5質量%〜23質量%の軟化型ジオール、41質量%〜75質量%の2−メチル−1,3−プロパンジオール及び15質量%〜46質量%の少なくとも3つのヒドロキシル基を有するポリオールからなる第一のポリエステル
    (b)4つ以上の主鎖炭素原子を有する軟化型ジオール及び2−メチル−1,3−プロパンジオールとの混合物を、ポリオール成分の全質量に対して、少なくとも95質量%含むポリオール成分と、イソフタル酸を酸成分の全質量に対して、少なくとも95質量%含む酸成分との縮合によって製造される第二のポリエステル及び
    (c)架橋剤
    を含有するコイル塗料組成物であって、
    前記第一のポリエステルの軟化型ジオールと前記第二のポリエステルの軟化型ジオールがそれぞれ無関係に、4個以上の炭素原子を有するα,ω−アルキレンジオール、環状部を有するジオール、二量体脂肪アルコール及びそれらの組み合わせから選択される、コイル塗料組成物。
  25. 第一のポリエステルの軟化型ジオールと第二のポリエステルの軟化型ジオールがそれぞれ無関係に、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、シクロヘキサンジメタノール、二量体脂肪アルコール及びそれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項24記載のコイル塗料組成物。
  26. 第一のポリエステルのポリオール成分が、軟化型ジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール及び少なくとも3つのヒドロキシル基を有するポリオールの合計質量に対して、8質量%〜20質量%の軟化型ジオール、45質量%〜65質量%の2−メチル−1,3−プロパンジオール及び20質量%〜40質量%の少なくとも3つのヒドロキシル基を有するポリオールからなる、請求項24記載のコイル塗料組成物。
  27. 第二のポリエステルのポリオール成分が、軟化型ジオール及び2−メチル−1,3−プロパンジオールの合計質量に対して、22質量%〜50質量%の軟化型ジオール及び50質量%〜78質量%の2−メチル−1,3−プロパンジオールからなる、請求項24記載のコイル塗料組成物。
  28. 第二のポリエステルのポリオール成分が、軟化型ジオール及び2−メチル−1,3−プロパンジオールの合計質量に対して、25質量%〜45質量%の軟化型ジオール及び55質量%〜75質量%の2−メチル−1,3−プロパンジオールからなる、請求項24記載のコイル塗料組成物。
  29. 第一のポリエステル、第二のポリエステル及び架橋剤の合計の不揮発分質量に対して5質量%〜25質量%の第一のポリエステル、60質量%〜80質量%の第二のポリエステル及び5質量%〜25質量%の架橋剤を含有する、請求項24記載のコイル塗料組成物。
  30. 金属のコイルの被覆方法であって、
    塗料組成物を金属のコイルに塗工し、かつ塗工された塗料組成物を硬化させて、硬化された被覆を形成し、その際、該塗料組成物が
    (a)4つ以上の主鎖炭素原子を有する軟化型ジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール及び少なくとも3つのヒドロキシル基を有するポリオールとの混合物を、ポリオール成分の全質量に対して、少なくとも95質量%含むポリオール成分と、イソフタル酸を酸成分の全質量に対して、少なくとも95質量%含む酸成分との縮合によって製造される第一のポリエステルであって、前記第一のポリエステルのポリオール成分が、軟化型ジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール及び少なくとも3つのヒドロキシル基を有するポリオールの合計に対して、6.5質量%〜23質量%の軟化型ジオール、41質量%〜75質量%の2−メチル−1,3−プロパンジオール及び15質量%〜46質量%の少なくとも3つのヒドロキシル基を有するポリオールからなる第一のポリエステル
    (b)4つ以上の主鎖炭素原子を有する軟化型ジオール及び2−メチル−1,3−プロパンジオールとの混合物を、ポリオール成分の全質量に対して、少なくとも95質量%含むポリオール成分と、イソフタル酸を酸成分の全質量に対して、少なくとも95質量%含む酸成分との縮合によって製造される第二のポリエステル及び
    (c)架橋剤
    を含有し、前記第一のポリエステルの軟化型ジオールと前記第二のポリエステルの軟化型ジオールがそれぞれ無関係に、4個以上の炭素原子を有するα,ω−アルキレンジオール、環状部を有するジオール、二量体脂肪アルコール及びそれらの組み合わせから選択される、ことを特徴とする方法。
  31. 塗工された塗料組成物が182℃〜232℃のメタルピーク温度で硬化される、請求項30記載の方法。
  32. 請求項30記載の方法により被覆された金属のコイル。
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