JPH04276087A - 化成層の後洗い方法 - Google Patents

化成層の後洗い方法

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JPH04276087A
JPH04276087A JP33569991A JP33569991A JPH04276087A JP H04276087 A JPH04276087 A JP H04276087A JP 33569991 A JP33569991 A JP 33569991A JP 33569991 A JP33569991 A JP 33569991A JP H04276087 A JPH04276087 A JP H04276087A
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JP
Japan
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aqueous solution
metal surface
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conversion layer
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Application number
JP33569991A
Other languages
English (en)
Inventor
Thomas Kolberg
トーマス・コルベルク
Horst Gehmecker
ホルスト・ゲーメッカー
Joachim Heitbaum
ヨアヒム・ハイトバウム
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
GEA Group AG
Original Assignee
Metallgesellschaft AG
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
    • C23C22/00Chemical surface treatment of metallic material by reaction of the surface with a reactive liquid, leaving reaction products of surface material in the coating, e.g. conversion coatings, passivation of metals
    • C23C22/82After-treatment
    • C23C22/83Chemical after-treatment

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、塗装および接着剤適
用の前処理として特に鋼、亜鉛メッキ鋼、亜鉛合金メッ
キ鋼および/又はアルミニウムから成る金属表面の化成
層を無クロム水溶液を使用して不動態化後洗いする方法
並びに、そのあとの電着塗装、特に陰極電着塗装のため
の上記前処理に、あるいは特定の化成層を持つ金属表面
の上記後洗いに上記方法を適用する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】燐酸塩処理は、そのあとの金属表面の塗
装のための前処理に広く工業的に使用されている。この
燐酸塩処理で得られる燐酸塩層は、とり分け塗膜の金属
へのより良い付着を増進し、耐食性を高め、また腐食作
用による塗膜内の被害箇所からの塗装下浸食を妨げる。
【0003】類似の方法として、その他の化成層、特に
無色の、黄色のあるいは緑色のクロメート処理によって
得られるクロム酸塩層、およびTi又はZrをベースと
した溶液で得られる層が、上記燐酸塩層と同様に有効で
ある。またこの種化成層の上記保護特性は、若しこれら
の化成層が水溶液による不動態化後洗いを受けると、さ
らに改善されることになる。
【0004】ところで6価および/又は3価のクロムを
ベースとした不動態化後洗い剤を使用するとよい結果が
得られるが、3価の、特に6価のクロム化合物について
は、毒性が問題になる。
【0005】US−A−4376000には、ポリビニ
ールフェノールをベースとする無クロムの後洗い剤が記
載されている。しかしながらこれは比較的高い濃度で使
用されているから、望ましくない下水汚染を惹き起し、
特にその分解のために、酸素に対する高い要求を生むこ
とになる。
【0006】上記化成層の後洗い処理に可溶性のジルコ
ニウム化合物を使用することは、US−A−36959
42で公知である。その後洗い剤はジルコニウムの他に
、カチオンとしてアルカリおよびアンモニウムを含んで
いる。そしてアルカリ土金属カチオンの存在には明白な
警告がなされている。この後洗い剤は3〜8.5のpH
値で使用されるが、上記クロム含有剤の特性レベルには
達しない。
【0007】US−A−3895970は、単純又は複
雑な弗化物をベースとする燐酸塩層用の酸の水溶液であ
る後洗い剤を記載している。そしてジルコニウム化合物
群から弗化クロム−ジルコニウムと弗化ジルコニウムと
を挙げている。この弗化クロム−ジルコニウムを除外す
れば、その特許明細書に挙げられた成果は単に平均的な
要求に合致しているにすぎない。なお弗化クロム−ジル
コニウムは、既に述べた毒性を持つという短所を有して
いる。
【0008】さらに旧い提案によれば、Al:Zr:F
のモル比が(0.15〜0.67):1:(5〜7)で
あるアルミニウムフルオロジルコニウム塩を含む水溶液
で燐酸塩処理した金属表面を洗う例がある。その際、A
l+Zr+F総体の濃度は0.1〜2.0g/lに達し
、またpH値は3〜5に調節された。なおこの後洗いは
、非常に良好な特性を示した。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】この発明の課題は、塗
装前および接着剤適用前の金属表面化成層を不動態化後
洗いするための方法を提供することにある。
【0010】この方法は既に公知である方法の欠点を除
き、さらに上記旧い提案より広範な改良を図るものであ
る。またこの方法によれば、高い耐食性と非常に良好な
塗料および接着剤の付着性が得られると共に、環境を実
質的に汚染することがない。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題は上述の方法を
、この発明によって以下のごとく構成することにより解
決する。すなわちこの方法は、Ce(IV)および/又
はCe(III)を総量で0.01〜1.0g/l含み
かつpH値が3〜6である水溶液で、化成層を持つ金属
表面を洗うように構成される。
【0012】上記発明による方法は、金属、特に鋼、亜
鉛メッキ鋼、亜鉛合金メッキ鋼、アルミニウム被覆鋼、
亜鉛、亜鉛合金、アルミニウムおよびアルミニウム合金
上に形成が可能な化成層の全型式に適している。なおこ
の化成層には、燐酸亜鉛、燐酸鉄、燐酸マンガン、燐酸
カルシウム、燐酸亜鉛カルシウムおよび燐酸亜鉛マンガ
ンのごとき燐酸塩をベースとする化成層および、2価又
はそれ以上の陽イオンを持つ、その他の混合物をベース
とした化成層が含まれる。また上記燐酸塩層にとっては
、Mn、Ni、Co、Mgのごときさらに広範な陽イオ
ンの添加又は添加なしで、低亜鉛−燐酸塩処理されるこ
とが適している。
【0013】この発明の方法は、アルミニウム又はアル
ミニウム合金の表面に、Ti又はZrをベースとする水
溶液で形成された化成層の後洗いにも同様に適している
。またこの種の溶液は、より広範な成分として例えば、
弗化物、燐酸塩、硼素化合物並びに必要とあれば、タン
ニンのような不動態化成分を含んでもよい。
【0014】さらに上記方法は、例えば始めに挙げた技
術のクロム酸塩被覆の後処理および、少くとも2種の多
価金属イオンと錯化剤とを含みかつpH値が11よりも
大きい溶液によって例えば亜鉛又は亜鉛合金の表面に形
成された化成層の後処理にも適している。
【0015】上記化成層の形成後に、および本発明の方
法によるたとえば浸漬、スプレー掛け、水流洗いあるい
はローラ掛けの手段による後処理の前に、水洗いが行わ
れる。
【0016】凡ての試験結果によれば、この発明の不動
態化後洗いの腐食に対する保護作用は、Cr(III)
/Cr(VI)を含みかつその顕著な作用で公知である
溶液の使用による不動態化後洗いで少くとも得られる作
用と一致する。
【0017】この発明の特に有利な実施形態は、化成層
を持った金属表面を、Ce濃度が0.05〜0.15g
/lに達する水溶液で後洗いすることである。
【0018】この発明の優れた構成は、化成層を持つ金
属表面をCe(III)とCe(IV)の重量比が、(
9〜2):1である水溶液で後洗いすることである。
【0019】この発明のさらに優れた構成は、化成層を
持った金属表面をCe(III)および/又はCe(I
V)が硝酸塩および/又は硫酸塩として含まれている水
溶液で後洗いすることである。
【0020】さらに上記Ce化合物は、弗化物、ヘキサ
フルオロジルコニウム酸塩、ヘキサフルオロチタン酸塩
、ヘキサフルオロ珪酸塩、ヘキサフルオロアルミン酸塩
、テトラフルオロ硼酸塩を少なくとも部分的に、あるい
はカルボン酸、ヒドロキシカルボン酸および/又はアミ
ノカルボン酸を少くとも部分的に含むことが合目的々で
ある。
【0021】適当なカルボン酸は例えば酢酸、しゅう酸
およびマロン酸であり、適当なヒドロキシカルボン酸は
例えばグリコール酸、乳酸、酒石酸、くえん酸であり、
また適当なアミノ酸は例えばニトリロトリ酢酸およびエ
チレンジアミン四酢酸である。前記酸の化合物の形でC
eを添加することは、特にCe(IV)の可溶性に確実
に好影響を与える。
【0022】この発明のさらに合目的々な構成は、モリ
ブデン酸塩および/又はタングステン酸塩を付加的に含
む水溶液で、化成層を持った金属表面を後洗いすること
である。とり分けこれらの化合物は、それらのアルカリ
塩の形で添加される。
【0023】上記後洗い用溶液のpH値の調整は、硝酸
又は弗化水素酸のような無機酸を用いて行う。上記pH
値の調整のためにアルカリ性反応をする添加物が必要な
場合は、アンモニア、エタノールアミン、ジエタノール
アミンおよびトリエタノールアミンのような揮発性塩基
を使用することができる。しかしながら上記pH値は、
この発明のより有利な実施形態として、アルカリ水酸化
物で調整される。何故ならアルカリ水酸化物、特に水酸
化ナトリウムは、揮発性塩基に較べて後洗い用溶液の不
安定化を起させないという長所を有するからである。
【0024】この発明の方法で使用されるべき後洗い溶
液は、濃縮物の稀釈という一般的な方法によって調整さ
れる。
【0025】この発明のさらに有利な実施形態は、上記
不動態化後洗いのあとに脱イオン水を使用してすすぎを
行うことである。このすすぎはさらに場合によっては、
ペンキの付着や耐食性を妨げる付着塩又は付着塩溶液を
除去する効果がある。
【0026】化成層を持つ上記金属表面の不動態化後洗
いは、例えば浸漬、水流洗い、スプレー掛けおよびロー
ラ掛けのごとき普通の方法で行われる。またその処理時
間は、約1秒〜2分の間にある。なお処理温度は、室温
〜約80℃の範囲にあることができるが、好ましいのは
20〜50℃の範囲である。また上記後洗い用水溶液に
は、できるだけ塩分の少ない水、特に脱イオン水の使用
が好まれ、高い塩成分を持つ水は上記後洗い用水溶液に
適していない。
【0027】この発明に係る方法は、塗装および接着剤
適用のために、化成層で覆われた金属表面を前処理する
のに役立つ。またそれは、有機薄膜の付着性を高め、腐
食作用に起因する気泡の形成についてのこの有機薄膜の
安定性を改善し、また上記薄膜内の損傷箇所から生じる
浸食を防止する。
【0028】上記方法は粉体塗装の前準備に、また溶剤
量の少ないハイソリッド形塗料による塗装の前処理に、
さらに溶剤が殆んど水で構成された塗料による塗装の前
処理に適している。
【0029】この発明に係る方法の特に有利な点は、適
切な電着塗装、特に陰極電着塗装のために、化成層を持
つ金属表面の前処理に適用できることにある。
【0030】またこの発明の方法は、燐酸塩層、Zrお
よび/又はTi、F、および必要ならPO4 をベース
とする無クロムの酸処理で得られる層、あるいは複合金
属酸化層を化成層として持った金属表面の後洗いに特に
有利に適用することができる。
【0031】
【実施例】この発明に係る方法は、以下の例で更に詳細
が明らかにされる。
【0032】第1例
【0033】鋼、亜鉛電鍍鋼およびAlMgSiから成
りかつ脱脂された薄板は、マンガンで変性された低亜鉛
−燐酸塩処理によって2分間、温度55℃の下でのスプ
レー掛けをされた。上記燐酸塩溶液は次の組成を有する
【0034】   0.7  g/l  Zn           
 0.04g/l  Fe  III  1.0  g
/l  Mn            13    g
/l  P2 O5   1.0  g/l  Ni 
           2.1  g/l  NO3 
  2.9  g/l  Na           
 0.3  g/l  F  0.15g/l  NH
4           0.07g/l  NO2 
【0035】上記3種の金属薄板上には、単位面積当り
2.5〜3g/m3 の重量を有しかつ結晶が微細でそ
の被覆が一様な燐酸塩層が得られた。
【0036】上記薄板はそのあと水で洗われ、更にその
あと、不動態化後洗いを受けた。なおこの不動態化後洗
いは、温度30℃、処理時間1分の浸漬法によった。ま
た最終処理としては、脱イオン水によるシャワーすすぎ
が行われた。
【0037】上記薄板の塗装は陰極塗装による下塗り、
中塗りおよび上塗り塗装で行われた。各塗装層は個別に
焼付けられ、全塗装層の厚さは約90μmに達した。
【0038】上記薄板は金属の下地まで鋼の針で掻き傷
を着けられ、種々の試験に供された。その試験結果は次
表1〜3に要約される。
【0039】
【0040】
【0041】
【0042】この発明に係る後洗い水溶液は、(Ce(
NO3 )3 ・6H2 Oの形で採入れられる)Ce
IIIの0.081g/lと、(Ce(SO4 )2 
・4H2 Oの形で採入れられる)CeIVの0.02
0g/lとで形成される。またCe(IV)を安定化す
るため、0.1g/lの弗化物がHFの形で溶液に添加
され、続いてpH値が4.0〜4.5にアンモニアで調
整される。なお上記溶液の生成時に生じる僅かな濁りは
、後洗い水溶液の不動態化特性に何ら影響を与えない。
【0043】比較のために提供された溶液の成分は以下
の通りである。
【0044】1、CrVI/CrIII溶液:0.2g
/lCrO3 および0.037g/lCrIII
【0
045】2、Al−Zr−F溶液:0.014g/lA
l、0.14g/lZrおよび0.17g/lF
【00
46】なおpH値は同じように、3.5〜4.0に調整
された。
【0047】表1〜3によるとこの発明による方法は、
耐食性に関し高い有効性を持つ点で周知のCrVI/C
rIII溶液と、少くとも同じ程度の良い作用を示し、
またある部分では、上記溶液よりもさらに優れた作用を
示している。
【0048】第2例
【0049】清浄にされかつ脱脂されたアルミニウム薄
板が、温度50℃で、下記の組成を持つ溶液中に、化成
層を作るため10秒間浸漬された。
【0050】記
【0051】 Ti                  0.17 
   g/lF                  
  1.24    g/lP2 O5       
        0.09    g/lNH4   
              0.91    g/l
タンニン              0.11   
 g/lNa                  0
.003  g/l防腐剤             
   0.10    g/l
【0052】上記薄板は
続いて水で洗われ、また不動態化後洗いを受けた。この
際上記薄板は、後洗い溶液中に温度35℃で5秒間浸漬
され、続いて余分の溶液が絞り取られた。そして60℃
に調整した循環空気炉内における0.5分間の乾燥の後
、上記薄板は2層の食料品用塗料で塗装された。なおそ
の第1層はエポキシ−フェノール樹脂であり、その第2
層は有機ゾルであった。また全層の厚さは10〜15μ
mであった。
【0053】続いて厚さ約0.25mmの上記薄板から
60mm径のディスクの複数が打抜かれ、径26mm、
高さ25mmのコップが深絞りによって作られた。
【0054】これらのコップは、食塩3%、くえん酸1
%、および乳酸0.5から成る121℃の水溶液を入れ
た圧力槽内に40分間投入され、殺菌試験を受けた。そ
の後、上記コップに生じた欠陥(塗料剥離、気泡)が、
1(コップの全被覆範囲の塗料が剥離している状態、す
なわち不合格な状態)から15(塗膜に欠陥のない状態
、すなわち合格の状態)の尺度で評価された。
【0055】投入用の後洗い溶液Aは、(Ce(NO3
 )3 ・6H2 Oの形で採入れられる)CeIII
の0.110g/l、および(Ce(SO4 )2 ・
4H2 Oの形で採入れられる)CeIVの0.020
g/lを含み、そのpH値は4.0〜4.5に調整され
た。
【0056】上記コップは比較のために、pH値が約5
で、0.6g/lのポリビニールフェノールを含む水溶
液(後洗い溶液B)と、0.014g/lのAl、0.
14g/lのZr、0.17g/lのF、0.016g
/lのNH4を含みかつそのpH値が3.5〜4である
水溶液(後洗い溶液C)とで、それぞれ後洗いをされた
【0057】上記殺菌試験の結果
【0058】(評価尺度:不合格を示す1〜合格を示す
15)
【0059】
【0060】上表によれば、この発明に係る方法は明瞭
に良好な結果を示している。特にポリビニールフェノー
ルをベースとした後洗い溶液の場合と比較すると、その
差は明瞭である。
【0061】第3例
【0062】清浄にされかつ脱脂された溶融亜鉛メッキ
鋼薄板が、化成層を作るために30秒間、温度55℃で
、下記の組成を持つ溶液中に浸漬された。
【0063】記
【0064】           CO2+           
                       0.
3g/l          Fe3+       
                         
  0.2g/l          NO3−   
                         
      1.3g/l          ヘキサ
オキシヘプタン酸のナトリウム塩    2.2g/l
          NaOH           
                   27.4g/
【0065】上記薄板は続いて水で洗われ、また不態
化後洗いを受けた。この際上記薄板は、後洗い溶液中に
温度30℃で5秒間浸漬され、続いて余分の溶液が絞り
取られた。
【0066】次に75℃に調整した循環空気炉内におけ
る0.5分間の乾燥の後、上記薄板はエポキシ−下塗り
塗料とアクリル酸塩−上塗り塗料とを使用して塗装され
た。またその全塗膜の厚さは約25μmであった。
【0067】続いて上記薄板につき、次の試験が行われ
た。
【0068】塗料の付着力はT−曲げ試験で調べられた
。この場合、上記薄板はほゞ180度曲げられ、それぞ
れの曲げ半径は、薄板の厚さのn倍(n=0、1、2、
−−−−)で与えられた(Tn)。試験値として、折曲
げられた全面積に対する塗料の剥離部分の大きさが%で
与えられた。
【0069】次に上記薄板には、薄板針で薄板の下地に
達するまで掻き傷をつけるか、あるいは板せん断機を使
って切断縁を作った。それからこの薄板は、DIN50
021SSによる1008時間の塩水噴霧試験を受け、
上記掻き傷又は切断線から進展する塗装侵食量が試験値
として求められた。
【0070】この発明に係る後洗い溶液Aは、(Ce(
NO3 )3 ・6H2 Oの形で採入れられる)Ce
IIIの0.110g/l、および(Ce(SO4 )
2 ・4H2 Oの形で採入れられる)CeIVの0.
020g/lを含み、そのpH値は4.0〜4.5に達
した。
【0071】0.014g/lのAl、0.14g/l
のZr、0.17g/lのFおよび0.016g/lの
NH4 を含みかつpH値が3.5〜4.0の後洗い溶
液Bと、2.0g/lのCrVI、0.8g/lのCr
III、0.2g/lのFおよび0.3g/lのZnを
含む後洗い溶液Cが、比較用溶液として使用された。
【0072】試験結果は次表で与えられる。
【0073】T−曲げ試験における塗料の付着力比較

0074】
【0075】塩水噴霧試験における耐食性比較
【007
6】
【0077】上表によれば、各場合にこの発明の方法は
、少くとも可成り良い値を示した。また特にその耐食性
に関し、広くその有効性が認められている比較例、すな
わちCr(VI)/Cr(III)をベースとする後洗
い溶液よりも良い値を示した。
【0078】
【発明の効果】本発明は上述のような構成であるから、
金属表面に設けた化成層の高い耐食性を向上させると共
に、塗装や接着剤適用の前処理として使用されるとき、
塗膜や粘着性物質層の付着力の改善や、例えば塗膜損傷
後の耐食性向上に寄与するところが大きい。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】塗装並びに接着剤適用の前処理として特に
    鋼、亜鉛メッキ鋼、亜鉛合金メッキ鋼および/又はアル
    ミニウムから成る金属表面の化成層を無クロム水溶液を
    使用して不動態化後洗いする方法において、Ce(IV
    )および/又はCe(III)を総量で0.01〜1.
    0g/l含みかつpH値が3〜6である水溶液で化成層
    を持つ上記金属表面を洗うことを特徴とする化成層の後
    洗い方法。
  2. 【請求項2】Ce濃度が0.05〜0.15g/lであ
    る水溶液で化成層を持つ上記金属表面を洗うことを特徴
    とする請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】Ce(III)とCe(IV)の重量比が
    (9〜2):1の水溶液で化成層を持つ上記金属表面を
    洗うことを特徴とする請求項1又は2記載の方法。
  4. 【請求項4】Ce(IV)および/又はCe(III)
    が硝酸塩および/又は硫酸塩として含まれている水溶液
    で化成層を持つ上記金属表面を洗うことを特徴とする請
    求項1、2又は3記載の方法。
  5. 【請求項5】Ce(IV)および/又はCe(III)
    が弗化物、ヘキサフルオロジルコニウム酸塩、ヘキサフ
    ルオロチタン酸塩、ヘキサフルオロ珪酸塩、ヘキサフル
    オロアルミン酸塩、テトラフルオロ硼酸塩として、ある
    いはカルボン酸、ヒドロキシカルボン酸および/又はア
    ミノカルボン酸の塩として少なくとも部分的に含まれて
    いる水溶液で化成層を持つ上記金属表面を洗うことを特
    徴とする請求項1、2又は3記載の方法。
  6. 【請求項6】モリブデン酸塩および/又はタングステン
    酸塩の添加された水溶液で化成層を持つ上記金属表面を
    洗うことを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載
    の方法。
  7. 【請求項7】そのpH値が硝酸および/又は弗化水素酸
    のような単純な無機酸か、あるいは水酸化アルカリ、と
    り分け水酸化ナトリウムを用いて調整されている水溶液
    で化成層を持つ上記金属表面を洗うことを特徴とする請
    求項1、2、3、4、5又は6記載の方法。
  8. 【請求項8】不動態化後洗いのあとに脱イオン水を使用
    してすすぎを行う請求項1、2、3、4、5、6又は7
    記載の方法。
  9. 【請求項9】そのあとの電着塗装、特に陰極電着塗装の
    ために上記化成層を持つ金属表面の前処理に請求項1〜
    8の方法のいずれか1つを適用する方法。
  10. 【請求項10】燐酸塩層、Zrおよび/若しくはTi、
    F、および必要ならPO4 をベースとする無クロムの
    酸処理で得られる層又は複合金属酸化層を化成層として
    持つ上記金属表面の後洗いに請求項1〜9の方法のいず
    れか1つを適用する方法。
JP33569991A 1990-12-21 1991-11-25 化成層の後洗い方法 Pending JPH04276087A (ja)

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