JPH0427556B2 - - Google Patents

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JPH0427556B2
JPH0427556B2 JP61181553A JP18155386A JPH0427556B2 JP H0427556 B2 JPH0427556 B2 JP H0427556B2 JP 61181553 A JP61181553 A JP 61181553A JP 18155386 A JP18155386 A JP 18155386A JP H0427556 B2 JPH0427556 B2 JP H0427556B2
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signal
circuit
waveform
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Takatoshi Okumura
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Yamaha Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 この発明は楽音信号発生装置に関し、特に音色
が時間的に変化する楽音信号を簡単かつ低コスト
な構成により発生できるようにしたものに関す
る。 〔従来の技術〕 従来、音色が時間的に変化する楽音信号を発生
する楽音信号発生装置としては特開昭53−134418
号公報に開示されたものがある。この楽音信号発
生装置は2つの波形信号W1とW2とを別々の波形
メモリを用いて発生し、この波形信号W1とW2
混合割合を時間的に変化させることにより、音色
が時間的に変化する楽音信号を形成している。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかしながら、この従来の楽音信号発生装置に
おいては、音色の時間的変化を得るために各音色
に対応してそれぞれ少なくとも2つの波形メモリ
を必要とした。例えばフルート、ピアノ…のよう
な種々の音色の楽音信号を発生し、かつ各音色の
楽音信号に関して音色の時間的変化を得ようとす
るとフルート、ピアノ等の各音色に対してそれぞ
れ少なくとも2つの波形メモリを設ける必要があ
つた。このため、楽音信号発生装置の構成が複雑
かつ大規模となりコストも高くなるという欠点が
あつた。 この発明は上述した従来装置の欠点を除去する
ためになされたもので、その目的とするところは
簡単な構成かつ低コストにより、音速が時間的に
変化する楽音信号を発生するようにした楽音信号
発生装置を提供することを目的とする。 〔問題点を解決するための手段〕 この発明の楽音信号発生装置は、上記目的を達
成するため、発生すべき楽音信号の音色を選択指
定する音色指定手段と、上記音色指定手段で指定
された音色に対応する基準波形信号を発生する波
形信号発生手段と、上記基準波形信号をそれぞれ
入力する第1および第2のフイルタ手段と、発生
すべき楽音信号の時間軸上における所望の第1の
部分の楽音波形を上記基準波形信号に基づき形成
するための第1のフイルタパラメータを上記音色
指定手段で指定された音色に対応して発生し、上
記第1のフイルタ手段に供給する第1のフイルタ
パラメータ発生手段と、発生すべき楽音信号の時
間軸上における上記第1の部分とは異なる第2の
部分の楽音波形を上記基準波形信号に基づき形成
するための第2のフイルタパラメータを上記音色
指定手段で指定された音色に対応して発生し、上
記第2のフイルタ手段に供給する第2のフイルタ
パラメータ発生手段と、上記第1および第2のフ
イルタ手段の出力信号を混合する混合手段と、上
記混合手段における上記各出力信号の混合割合を
時間的に変化させるものであつて、変化開始当初
は一方の出力信号の混合割合を大きくすると共に
他方の出力信号の混合割合を小さく設定し、その
後時間経過に従つて該一方の出力信号の混合割合
を順次小さくすると共に該他方の出力信号の混合
割合を順次大きくするように制御する制御手段と
を具え、上記混合手段の出力を楽音信号として発
生するようにしたことを特徴とする。 〔作用〕 この発明によれば、まず、選択指定された音色
に対応した基準的音色波形を形成し、その後この
基準的音色波形をフイルタ処理することにより、
該音色に関する異なる2つの波形信号を形成し、
この2つの波形信号の混合割合を時間的に変化さ
せることにより音色が時間的に変化する楽音信号
を形成する。 〔実施例〕 以下この発明の実施例を添付図面にもとづいて
詳細に説明しよう。なお、実施例では、この発明
を電子楽器の楽音信号発生装置に適用した場合に
つき示す。 実施例の全体構成説明 第1図に示す電子楽器10においてはCH1乃
至CH7の7つの楽音発生チヤンネルが設けられ
ている。個々のチヤンネルCH1乃至CH7はア
ドレス発生部11−1乃至11−7、ラツチ回路
12−1乃至12−7、デイジタル−アナログ変
換及び補間回路13−1乃至13−7、音色制御
及びエンベロープ付与回路14−1乃至14−7
を夫々具えている。アドレス発生部11−1乃至
11−7とラツチ回路12−1乃至12−7との
間には、選択部15と分配部16とを介して波形
記憶装置17が設けられており、この波形記憶装
置17が各チヤンネルCH1〜CH7によつて時
分割共用される。 押鍵検出回路19は鍵盤18で押圧されている
鍵を検出し、押圧鍵を表わす鍵情報を発音割当て
回路20に供給する。発音割当て回路20は押鍵
検出回路19から与えられる押圧鍵情報にもとづ
いて押圧鍵を発音をチヤンネルCH1〜CH7の
いずれかに割当てる。発音割当て回路20から
は、各チヤンネルCH1〜CH7に割当てた鍵を
表わすキーコードKCとその鍵のオン・オフを表
わすキーオン信号KONが発生され、各チヤンネ
ルCH1〜CH7に対応するアドレス発生部11
−1乃至11−7に夫々分配される。 アドレス発生部11−1乃至11−7は、波形
記憶装置17から所望周波数で楽音波形(基準波
形)を読出すためのアドレス信号A1〜A9(例
えば9ビツト)を発生するための装置である。ま
た、各アドレス発生部11−1乃至11−7から
はアドレス信号A1〜A9の値の変化に同期した
信号S1−1乃至S1−7が発生される。音源ク
ロツク発生装置21は、各音名C#、D、D#…
A#、B、Cのピツチに対応するノートクロツク
信号NC#〜NCを夫々発生し、各アドレス発生
部11−1乃至11−7に各ノートクロツク信号
NC#〜NCを供給する。アドレス発生部11−
1乃至11−7では、発音割当て回路20から供
給されたキーコードKCと上記ノートクロツク信
号NC#〜NCとにもとづいて、当該チヤンネル
CH1〜CH7に割当てられた押圧鍵の音高に比
例し速度で値の増大(または減少)を繰返すアド
レス信号A1〜A9を発生する。 選択部15は、各チヤンネルCH1〜CH7に
対応するアドレス発生部11−1乃至11−7か
ら発生されたアドス信号A1〜A9を時分割的に
選択した(時分割多重化して)波形記憶装置17
のアドレス入力に時分割的に供給するための回路
である。尚、実施例では読出した波形を補間する
ようにしているので、上位6ビツトA1〜A6が
選択部15に与えられて読出しアドレス信号とし
て使用されるようになつている。分配部16は、
波形記憶装置17から時分割的に読出された波形
データ(波形サンプル点振幅のデータ)を各自の
チヤンネルCH1〜CH7に分配し、持続信号化
するための回路である。タイミング信号発生回路
22は、選択部15における各チヤンネルCH1
〜CH7のアドレス信号の時分割化を制御するた
めのチヤンネルセレクト信号CH1S〜CH7S
と、分配部16における波形データの各チヤンネ
ルCH1〜CH7への分配を制御するための制御
信号S2−1乃至S2−7、SS2−1乃至SS2
−7とを発生する。 波形記憶装置17はリードオンリイメモリ(以
下ROMという)から成り、複数の異なる基準楽
音波形(または音源波形)を夫々予め記憶した複
数のROMを含んでいる。音色選択部23は、波
形記憶装置17から読出すべき基準楽音波形(す
なわち音色)を選択するためのものであり、この
音色選択部23によつて選択された基準楽音波形
(または音源波形)がアドレス信号A1〜A6に
従つて読出さる。波形記憶装置17に記憶する波
形は、それ自体が所望の音色に対応してある楽音
波形(複合波形)であつてもよく、また、多数の
高音周波成分を含んだ音源波形(多倍音波形)で
あつてもよい。尚、多倍音波形を記憶した場合
は、所望の音色を得るために後段でフイルタをか
ける必要がある。 ラツチ回路12−1乃至12−7は、分配部1
6で分配かつ持続信号化された各チヤンネルの波
形データを当該チヤンネルに割当てられている音
のピツチに同期してラツチし、時分割クロツク成
分を確実に除去するための回路である。デイジタ
ル−アナログ変換及び補間回路13−1乃至13
−7は、波形記憶装置17からデジタルで読出さ
れた波形データをアナログの波形振幅電圧に変換
し、かつ変換されたアナログ波形振幅電圧のサン
プル点間をアドレス信号の下位3ビツトA7〜A
9にもとづいて適宜の波形(関数)で補間するた
めの回路である。デイジタル−アナログ変換及び
補間回路13−1乃至13−7から出力されたア
ナログ楽音波形信号は音色制御及びエンベロープ
付与回路14−1乃至14−7に夫々入力され、
アドレス発生部11−1乃至11−7から与えら
れるキーオン信号KONに従つて音色の時間変化
及び振幅エンベロープが付与される。各チヤンネ
ルの音色制御及びエンベロープ付与回路14−1
乃至14−7の出力はミキシングされてサウンド
システム24に至る。 主要部の詳細例説明 第1図に示すアドレス発生部11−1乃至11
−7、選択部16、分配部16、ラツチ回路12
−1乃至12−7、デイジタル−アナログ変換及
び補間回路13−1乃至13−7、音色制御及び
エンベロープ付与回路14−1乃至14−7の詳
細例を1つのチヤンネルCH1に関して第2図に
示す。 アドレス発生部11−1において、ラツチ回路
25は発音割当て回路20から供給されるキーコ
ードKC及びキーオン信号KONのうち当該チヤン
ネルCH1に割当てられているキーコードKCと
キーオン信号KONをラツチするためのものある。
この例では、各チヤンネルに割当てられた音のキ
ーコードKC及びキーオン信号KONが発音割当て
回路20から時分割的に発生されるものとしてい
るので、このようなラツチ回路25が必要とな
る。各チヤンネルのキーコードKC及びキーオン
KONを発音割当て回路20から並列的にかつ持
続的に発生する場合はこのようなラツチ回路25
は不要である。 ラツチ回路25のストローブ入力Sには当該チ
ヤンネルCH1のキーコードKCとキーオン信号
KONの時分割的タイミングに同期したラツチ制
御パルスL−CH1が、発音割当て回路20(あ
るいはその他適宜の図示しないタイミング信号発
生回路)から供給される。キーコードKCは、当
該チヤンネルCH1に割当てられている音の音名
を表わすノートコードNOTEとオクターブ音域
を表わすオクターブコードOCTとから成る。オ
クターブコードOCTは第1オクターブから第7
オクターブまでの7つのオクターブ音域に夫々対
応するオクターブ信号01〜07を含んでいる。
当該チヤンネルCH1に割当てられてある押圧鍵
の所属オクターブに対応する1つのオクターブ信
号(01〜07の1つ)のみが“1”で、他は
“0”である。 ラツチ回路25にラツチされたノートコード
NOTEはノートセレクタ26の選択制御入力に
加えられる。ノートセレクタ26のの被選択信号
入力には音源クロツク発生装置21(第1図)か
らノートクロツク信号NC#〜NCが供給される。
ノートセレクタ26においてはノートコード
NOTEが表わす音名に対応する1つのノートク
ロツク信号(NC#〜NCの1つ)が選択される。
この例では、音源クロツク発生装置21(第1
図)は、特願昭52−71822号(特開昭54−6518号)
に示されたような重畳分周信号を各音名に対応し
て発生するように構成されているものとしてい
る。すなわち、各ノートクロツク信号NC#〜
NCは重畳分周信号形式で発生される。 ノートセレクタ26で選択されてライン27に
与えられた1つのノートクロツク信号(NC#〜
NCの1つ)すなわち重畳分周信号の状態の一例
をライン27に付記する。任意の音名に対応する
重畳分周信号においては、その音名に対応する高
周波数のクロツクを順次分周して得られる複数の
分周出力信号Q1〜Q9が直列的に時分割多重化
された状態で現われる。個々の分周出力信号Q1
〜Q9はその周波数が夫々2のn乗の関係となつ
ている。従つて、重畳分周信号においては、複数
ビツト(9ビツト)の2進データが直列的に発生
している状態となつている。Q1が最下位ビツト
(LSB)で、その重みを20=1とすると、Q2の
重みは21、Q3は22、…Q8は27、最上位ビツト
(MSB)のQ9の重みは28である。また、重畳
分周信号においては分周信号Q1〜Q9の先頭に
基準タイミングパルスPが必ず送出される。 重畳分周信号においては、複数の分周信号Q1
〜Q9のうちの少なくとも最高周波数の信号Q1
の論理レベルが反転する毎にそのときの各分周信
号Q1〜Q9の論理レベル(“1”または“0”)
を、基準タイミングパルスPを先頭に順番に直列
的に送出している。すなわち、最高周波数の分周
信号Q1が振幅レベルが“1”または“0”に反
転すると、まず最初タイムスロツト(このタイム
スロツトの幅は極めて短く、例えば1μs程度であ
る)において基準タイミングパルスPが送出され
る。次のタイムスロツトには最高周波数の分周信
号Q1の論理レベルを表わすデータが割当てられ
る。以後の8個のタイムスロツトには分周信号Q
2〜Q9の論理レベルを表わすデータが夫々割当
てられる。最後の分周信号Q9のタイムスロツト
が終了すると、次のデータ送出タイミングまです
なわち次に信号Q1が“1”または“0”に反転
するまで、重畳分周信号のレベルは“0”に保持
される。従つて、少くとも9タイムスロツトの間
“0”が連続して送出された後“1”が送出され
た場合、その“1”は基準タイミングパルスPで
あることを表わしている。 ノートセレクタ26で選択されたノートクロツ
ク信号(すなわち重畳分周信号)はライン27を
介してシフトレジスタ28の第1ステージに入力
される。シフトレジスタ28は10ステージ/1ビ
ツトであり、重畳分周信号のタイムスロツトに同
期したクロツクパルスφ(第3図a参照)によつ
てシフト駆動される。重畳分周信号は、P,Q
1,Q2,Q3,Q4,Q5,Q6,Q7,Q
8,Q9の順にシフトレジスタ28に読み込ま
れ、最後ステージ(第10ステージ)に向けて逐次
シフトされる。 シフトレジスタ28の第1ステージの出力をイ
ンバータ29で反転した信号及び第2ステージか
ら第10ステージまでの出力信号はノア回路30に
入力される。このノア回路30は基準タイミング
Pを検出するための(すなわち分周データQ1〜
Q9の到来を検出するためのもの)である。ま
た、シフトレジスタ28の第4ステージから第10
ステージまでの出力はアンド回路31〜37に
夫々入力されている。このアンド回路31〜37
はシフトレジスタ28で並列化された分周信号Q
1〜Q9のビツト位置をオクターブ信号O1〜O
7に応じた量だけシフトするためのものである。
このシフト制御の後、並列データQ1〜Q9がラ
ツチ回路38にラツチされる。 ラツチ回路25から出力されるオクターブ信号
O1〜O7は、高い方のオクターブ信号O7から
順にアンド回路31乃至37に入力される。この
場合、オクターブ信号O1〜O7は、そのチヤン
ネルに割当てられた音のオクターブ音域に対応す
るもののみが“1”となるので、“1”となつて
いる単一のオクターブ信号(O1〜O7の1つ)
に対応する単一のアンド回路(31〜37のうち
1つ)だけが動作可能となる。そして、その動作
可能となつているアンド回路(31〜37のうち
1つ)に対応するシフトレジスタ28のステージ
(第4ステージ〜第10ステージのうち1つ)に基
準タイミングパルスPがシフトされてきたとき当
該アンド回路(31〜37のうち1つ)が動作
し、オア回路39に信号“1”が加わる。 シフトレジスタ28に重畳分周データQ1〜Q
9が到来したことは次のようにして検出される。 分周データQ1〜Q9は必ず基準タイミングパ
ルスPの後で送出されるので、基準タイミングパ
ルスPが現われる直前の少くとも9ビツトタイム
の間は信号は現われない(“0”である)。従つ
て、シフトレジスタ28の第1ステージに基準タ
イミングパルスPが読み込まれたとき、その直前
9ビツトタイムの信号状態を表わす第2ステージ
から第10ステージの出力はすべて“0”である。
シフトレジスタ28の第1ステージに基準タイミ
ングパルスPが読み込まれるとによつて、該第1
ステージの反転信号は“0”となる。ノア回路3
0には第1ステージの反転出力及び第2ステージ
から第10ステージの出力が入力されているので、
このとき出力“1”を生じる。 ノア回路30の出力“1”はセツト−リセツト
型フリツプフロツプ40のセツト入力Sに加わ
る。これによりフリツプフロツプ40はセツト状
態となり、そのセツト側出力信号Q(“1”)はア
ンド回路41に加わる。こうして、アンド回路4
1が動作可能な状態に設定される。 前述のアンド回路31乃至37の出力はオア回
路39を介してアンド回路41の他の入力に加ら
ると共に、遅延フリツプフロツプ42で1ビツト
タイム遅延された後フリツプフロツプ40のリセ
ツト入力Rに加わる。基準タイミングパルスPは
常に分周データQ1〜Q9に先行しているので、
この基準タイミングパルスPにもとづいてアンド
回路31乃至37から出力“1”が生じたときに
アンド回路41の条件が成立し、アンド回路41
の出力“1”がラツチ回路38のストローブ入力
Sに加わる。その1ビツトタイム後にフリツプフ
ロツプ40がリセツトされると、それ以後にオア
回路39から出力“1”が生じてもアンド回路4
1は動作しない。従つて、アンド回路41からラ
ツチ回路38に加わるストローブパルスS1は、
重畳分周信号の1組が送出される毎に、すなわち
最高周波数の分周信号Q1の論理レベルが切換わ
る毎に、1度だけ、1ビツトタイムの幅で生じ
る。 このストローブパルスS1が生じるタイミング
はオクターブ信号O1〜O7によつて定まる。 例えば、オクターブ信号O7が“1”のとき
は、基準タイミングパルスPがシフトレジスタ2
8の第4ステージに入つたときアンド回路31が
動作し、そのときにストローブパルスS1が生じ
る。そのとき、シフトレジスタ28の第1、第
2、第3ステージには分周信号Q3,Q2,Q1
が入つている。従つて、これら分周信号Q3,Q
2,Q1がラツチ回路38に読み込まれる。 ラツチ回路38は9つのラツチ位置P1〜P9
を有しており、P1が最上位ビツト(MSB)、P
9が最下位ビツト(LSB)のウエイトに対応す
る。シフトレジスタ28の第1ステージ乃至第9
ステージの出力がラツチ回路38のラツチ位置P
1〜P9に入力される。ラツチ回路38の各ラツ
チ位置P1〜P9の出力がアドレス信号A1,A
2,A3,A4,A5,A6,A7,A8,A9
としてアドレス発生部11−1から出力される。 基準タイミングパルスPを先頭に重畳分周信号
Q1〜Q9がライン27に現われる毎にストロー
クパルスS1が発生し、ラツチ回路38の記憶が
書替えられる。最高周波数の分周信号Q1の論理
レベルが変化する毎に重畳分周信号P、Q1〜Q
9が送出されるので、ラツチ回路38から出力さ
れるアドレス信号A1〜A9の値は分周信号Q1
〜Q9の値が変わる毎に変化する。こうして、当
該チヤンネルに割当てられた鍵の音名に対応する
分周信号Q1〜Q9を並列持続化し、かつ当該鍵
のオクターブ音域を表わすオクターブ信号O1〜
O7に応じてそのビツト位置を横方向にシフトし
た2進のアドレス信号A1〜A9が得られる。ま
た、アンド回路41から力されるストローブパル
スS1は、当該チヤンネルCH1に割当てられた
音のアドレス信号A1〜A9の値の変化に同期し
た信号S1−1として、アドレス発生部11−1
から出力される。前述のように、アドレス信号A
1〜A9を構成する分周データQ1〜Q9の変化
の最少単位であるQ1が変化する毎に、アンド回
路41からストローブパルスS1(すなわち信号
S1−1)が発生される。ストローブパルスS1
の発生例を第3図bに示す。また、ラツチ回路3
8から出力されるアドレス信号A1〜A9によつ
て指定されるアドレスの一例を第3図cに示す。 アドレス信号A1〜9のうち上位6ビツトA1
〜A6は選択部15のアンド回路群43に入力さ
れる。選択部15は、チヤンネルCH1に対応す
るアンド回路群43と同様に各チヤンネルCH2
〜CH7のアドレス信号A1〜A6を入力したア
ンド回路群(図示せず)を各チヤンネルに対応し
て具えている。各チヤンネルCH1〜CH7のア
ンド回路群43の出力A1〜A6はと同一ビツト
毎にオア回路群44でまとめられ、各チヤンネル
共通の波形記憶装置17のアドレス入力に加えら
れる。チヤンネルCH1に対応するアンド回路群
43のゲート制御入力には該チヤンネルCH1に
対応するチヤンネセレクト信号CH1Sが供給さ
れる。選択部15内の他のチヤンネルCH2〜
CH7に対応するアンド回路群(図示せず)にも
当該チヤンネルに対応するチヤンネルセレクト信
号CH2S〜CH7Sがタイミング信号発生回路
22(第1図)から供給される。 第3図dに示すように、各チヤンネルCH1〜
CH7に対応するチヤンネルセレクト信号CH1
S〜CH7Sは、一定のパルス幅Xと一定の周期
Yをもち、各チヤンネルのものが順次ずれて発生
するようになつている。従つて、選択部15にお
いては、まずチヤンネルセレクト信号CH1Sに
もとづいてチヤンネルCH1のアドレス信号A1
〜A6が選択され、次にチヤンネルセレクト信号
CH1SにもとづいてチヤンネルCH2のアドレ
ス信号A1〜A6が選択され、以後チヤンネルセ
レクト信号CH3S〜CH7Sにもとづいてチヤ
ンネルCH3〜CH7のアドレス信号A1〜A6
が順次選択され、チヤンネルCH1〜CH7のア
ドレス信号A1〜A6の順次選択が繰返される。
こうして波形記憶装置17のアドレス入力には各
チヤンネルCH1〜CH7のアドレス信号A1〜
A6が時分割的に供給される。 ところで、波形記憶装置17として使用する
ROMから安定した読出し出力を得るには、一定
の時間をかけて読出しを行なわねばならない。チ
ヤンネルセレクト信号CH1S〜CH7Sのパル
ス幅Xは、この安定読出し時間によつて定まる。
例えば、安定した読出し出力を得るのにMビツト
タイムかかるとすると、Xを(M+1)ビツトタ
イムとする。第3図eは時分割的に読出される波
形記憶装置17(ROM)の出力のチヤンネルを
示した図であり、斜線部分は安定読出しに要する
時間(Mビツトタイム)を示す。各チヤンネル
CH1〜CH7の時分割タイムスロツトの最後の
1ビツトタイムにおいて安定した読出し出力が確
実に得られることが第3図eには示されている。 分配部16における1チインネル分の構成は6
ビツトのラツチ回路45とリセツト優先型のフリ
ツプフロツプ46とアンド回路47からなり、こ
れらの回路が各チヤンネルCH1〜CH7に対応
して夫々設けられている。波形記憶装置17から
時分割的に読出された6ビツトのデイジタルデー
タから成る各チヤンネルの波形サンプル点振幅デ
ータは、分配部16における各チヤンネルCH1
〜CH7に対応するラツチ回路45のデータ入力
Dに夫々入力される。チヤンネルCH1のフリツ
プフロツプ46のリセツト入力Rにはアドレス信
号A1〜A9の変化に同期した信号S1−1が入
力される。他のチヤンネルCH2〜CH7の同様
のフリツプフロツプ(図示せず)のリセツト入力
には自己のチヤンネルCH2〜CH7のアドレス
信号A1〜A9の変化に同期した信号S1−2乃
至S1−7(第1図参照)が夫々入力される。フ
リツプフロツプ46のセツト入力Sにはチヤンネ
ルCH1のための第1の制御信号S2−1が入力
され、他のチヤンネルCH2〜CH7の同様のフ
リツプフロツプ(図示せず)のセツト入力にはそ
れらのタヤンネルに対応する第1の制御信号S2
−2乃至2−7が夫々入力される。フリツプフロ
ツプ46の出力はアンド回路47に加わる。アン
ド回路47の他の入力にはチヤンネルCH1に対
応する第2の制御信号SS2−1が加わり、他の
チヤンネルCH2〜CH7の同様の回路(図示せ
ず)にはそれらのチヤンネルCH2〜CH7に対
応する第2の制御信号SS2−2乃至SS2−7が
夫々入力される。アンド回路47の出力はラツチ
回路45のストローブ入力Sに加わる。 各チヤンネルCH1〜CH7に対応する第1の
制御信号S2−1乃至S2−7は、各々に対応す
るチヤンネスセレクト信号CH1S乃至CH7S
(第3図d)のパルス立上り部分の1ビツトタイ
ムに同期して発生し、第2の制御信号SS2−1
乃至SS2−7はチヤンネルセレクト信号CH1S
乃至CH7Sのパルスの終わり部分の1ビツトタ
イムに同期して発生する。参考のため、チヤンネ
ルCH1とCH7の制御信号S2−1,SS2−1,
S2−7,SS2−7を第3図fに示す。 チヤンネルCH1に関して説明すると、チヤン
ネルセレクト信号CH1Sにもとづいてチヤンネ
ルCH1に関する波形サンプル点振幅データを波
形記憶装置17から読出しているときに、信号
CH1Sの立上りに同期して発生する第1の制御
信号S2−1によつてフリツプフロツプ46がセ
ツトされ、フリツプフロツプ46の出力Qが
“1”となる。それからMビツトタイム後に(す
なわちROMの読出しが安定したときに)第2の
制御信号SS2−1が発生され、アンド回路47
を介してラツチ回路45にストローブパルスS2
が与えられる。従つて、波形記憶装置17から読
出されたチヤンネルCH1に関する波形サンプル
点振幅データが安定したときに同じチヤンネル
CH1のラツチ回路45にストローブパルスS2
が与えられ、正確な波形サンプル点振幅データが
ラツチ回路45にラツチされる。(すなわち分配
され、持続信号化される)。このとき他のチヤン
ネルCH2〜CH7に対応するラツツ回路(図示
せず)に波形記憶装置17の読出し出力は分配さ
れない(ラツチされない)。他のチヤンネルCH
2〜CH7に関しても、チヤンネルCH1と同様
に、波形記憶装置17から時分割で読出された各
チヤンネルCH2〜CH7の波形サンプル点振幅
データが、各々チヤンネルに対応する第2の制御
信号SS2−2乃至SS2−7にもとづいてラツチ
回路45と同様の各チヤンネルのラツチ回路(図
示せず)にラツチされる(分配され、持続信号化
される)。 以上のようにして、分配部16では波形記憶装
置17の時分割読出しタイミングに同期して波形
サンプル点振幅データを各々のチヤンネルCH1
〜CH7に分配し、持続信号化する。 フリツプフロツプ46とアンド回路47は波形
記憶装置17からのデータ読出しが安定したとき
のみラツチ回路45のラツチ動作を行なわせるた
めの回路である。第3図c,dに示すように、或
るチヤンネル(この例ではCH1)のアドレスが
変化したときに(この例ではアドレス1からアド
レス2に変化している)、そのチヤンネルCH1
のチヤンネルセレクト信号CH1Sが発生する
と、或るアドレス(この例ではアドレス1)の波
形サンプル点振幅データを読出している途中での
次のアドレス(アドレス2)に切換わつてしま
い、本来読出しが安定するはずの時間(第2の制
御信号SS2−1の発生タイミング)になつても
読出し出力は安定していない事態が生じる。おれ
は時分割タイミングと楽音のピツチ(つまり波形
読出し用アドレスが切換るタイミング)が非同期
であるからである。そのような不安定な状態の読
出し出力をラツチ回路45にラツチすることは好
ましくない。そこで、第1の制御信号S2−1に
よつてフリツプフロツプ46がセツトされたとき
から第2の制御信号SS2−1が発生するまでの
間に、アドレス変化に同期した信号S1−1が発
生した場合はフリツプフロツプ46をリセツトし
てアンド回路47を不動作にし、ラツチ回路45
のストローブパルスS2が発生されないようにし
ている。フリツプフロツプ46はリセツト優先型
であるため、信号S1−1と制御信号S2−1が
同時に発生した場合もリセツト状態となり、スト
ローブパルスS2は発生されない。 第3図gに示すように、チヤンネルセレクト信
号CH1Sの発生時にそのチヤンネルCH1のア
ドレスが切換わつた場合はストローブパルスS2
は発生されない。従つて、新たなアドレス(第3
図の例ではアドレス2)に対応する波形サンプル
点振幅データはすぐにはラツチ回路45にラツチ
されないが、その次にチヤンネルセレクト信号
CH1Sが発生したときに発生さらるストローブ
パルスS2にもとづいてラツチ回路45にラツチ
される。アドレス変化時にストローブパルスS2
が発生しなくても、次に発生するストローブパル
スS2によつて変化後のアドレスに対応する波形
サンプル点振幅データを確実にラツチし得るよう
にするために、チヤンネルセレクト信号CH1S
〜CHSの周期Yを次のように定めねばならない。 Ymax.=Zmin.−X ……(1) Ymax.は周期Yとして選定し得る値の最大値
である。Zmin.は1つのアドレスの時間間隔Z
(第3図b参照)の最小値であり、電子楽器10
(第1図)で発生可能な最高音のアドレス信号A
1〜A9の最少変化単位がこれに相当する。Xは
チヤンネルセレクト信号CH1S〜CH7Sのパ
ルス幅であり、前述のようにROMの安定読出し
時間を考慮した値をもつが、Zmin.に比べればは
るかに小さな値であると考えてよい。上記式(1)
は、最少のアドレス変化間隔Zmin.からパルス幅
Xを引いた値よりも小さい値に周期Yを定めねば
ならないことを意味している。 分配部16内のラツチ回路45に夫々ラツチさ
れた各チヤンネルの波形サンプル点振幅データ
は、各々のチヤンネルCH1〜CH7に対応する
ラツチ回路12−1乃至12−7のデータ入力D
に加わる。ラツチ回路12−1乃至12−7のス
トローブ入力Sには、各チヤンネルに対応するア
ドレス発生部11−1乃至11−7から出力され
るアドレス変火に同期した信号S1−1乃至S1
−7が夫々加えられる。各チヤンネルCH1〜
CH7の波形サンプル点振幅データは、分配部1
6内のラツチ回路45において既に持続信号化さ
れているが、この分配部16においては波形デー
タの時分割読出しのタイミングに同期してラツチ
動作を行なつたため、時分割クロツク成分が残る
おそれがある。そこで、ラツチ回路12−1乃至
12−7では楽音のピツチに同期して(調和し
て)ラツチし直すことにより、時分割クロツク成
分を確実に除去するようにしている。各チヤンネ
ルCH1〜CH7のラツチ回路12−1乃至12
−7のストローブ信号として使用される信号S1
−1乃至S1−7は、各チヤンネルCH1〜CH
7のアドレス信号A1〜A9の変化に同期してい
るので、各チヤンネルCH1〜CH7に割当てら
れている音の音高の2n(但しnは自然数)の周波
数をもち、発生音に調和している。 ラツチ回路12−1から出力された波形サンプ
ル点振幅データはデイジタル−アナログ変換及び
補間回路13−1のデイジタル−アナログ変換部
48に入力される。デイジタル−アナログ変換部
48は入力された6ビツトのデイジタルの波形サ
ンプル点振幅データをアナログ信号Aに変換し、
補間部49に供給する。また、デイジタル−アナ
ログ変換部48では直前のサンプル点振幅データ
のアナログ信号Bを記憶しておき、これを補間部
49に供給する。補間部49では、隣合う2つの
サンプル点振幅に対応する2つのアナログ信号
A,Bの間を所定の関数(例えば三角関数)によ
つて補間するもので、アドレス信号の下位3ビツ
トA7,A8,A9に従つて8ステツプで補間す
る。尚、補間回路としては特願昭49−85403号
(特開昭51−14015号)に示された回路を使用する
ことができる。 デイジタル−アナログ変換及び補間回路13−
1から出力されたアナログ楽音波形信号は音色制
御及びエンベロープ付与回路14−1のフイルタ
回路93に入力される。フイルタ回路93は、後
に詳しく説明するように、音色選択部23で選択
されている音色およびチヤンネルCH1のオクタ
ーブコードOCTに対応してフイルタ特性がそれ
ぞれ可変制御される2つの可変フイルタを有して
おり、アタツクまたはデイケイ用のアナログ楽音
波形信号AWとサステイン用のアナログ楽音波形
信号BW形成出力する。 フイルタ回路93で形成されたアナログ楽音波
形信号AW及びBWは可変ミキシング回路89に
入力される。可変ミキシング回路89は、エンベ
ロープカウンタ90から与えられるデータに応じ
て混合比率を可変しなが2つのアナログ楽音波形
信号AW,BWを混合し、その混合楽音信号を
VCA92に供給する。混合比率が変化すれば、
得られる混合楽音信号の波形も変化するので、エ
ンベロープカウンタ90の出力に応じて混合比率
を時間的に変化することにより、時間的に波形が
変化する(すなわち音色が時間的に変化する)楽
音信号を得ることができる。 VCA92に入力された楽音信号はエンベロー
プメモリ91から与えられるエンベロープ波形信
号に応じて振幅エンベロープが付与される。エン
ベロープメモリ91はエンベロープカンウンタ9
0の出力によつて制御され、エンベロープカウン
タ90はアタツクパルス発生器85からのアタツ
クパルスATTP、第1デイケイパルス発生器8
6からの第1デイケイパルス1DP、第2デイケ
イパルス発生器87からの第2デイケイパルス2
DPおよびアドレス発生部11−1から供給され
るキーオン信号KONにもとづき制御される。な
お、アタツクパルス発生器85、第1ゲイケイパ
ルス発生器86、第2デイケイパルス発生器87
は各チヤンネルCH1〜CH7に対して共通に設
けられる。 VCA92の出力は他のチヤンネルCH2〜CH
7の出力と混合された後サウンドシステム24に
供給される。 アドレス発生部の他の詳細例 第4図はアドレス発生部11−1乃至11−7
の他の詳細例を示す図で、チヤンネルCH1のみ
示したが、他のチヤンネルCH2〜CH7も同一
構成である。第2図の例ではノートクロツク信号
NC#〜NCとして重畳分周信号を用いているが、
第4図はノートクロツク信号NC#〜NCとして
重畳分周信号を用いずに各音名に対応する高い周
波数のクロツクパルスを用いた場合におけるアド
レス発生部11−1乃至11−7の詳細構成を例
示している。すなわち、アドレス発生部11−1
乃至11−7として第4図の構成を用いる場合、
音源クロツク発生装置21(第1図)は各音名
C#〜Cの音高に対応する夫々単一のクロツクパ
ルスから成るノートクロツク信号NC#〜NCを
発生する構成とされる。 ラツチ回路52は第2図のラツチ回路25と同
じく、発音割当て回路20(第1図)から時分割
的に与えられる自己のチヤンネルCH1に割当て
られているキーコードKCとキーオン信号KONを
ラツチするためのものである。ノートセレクタ5
3はノートコードNOTEにもとづいてノートク
ロツク信号NC#〜NCの中から単一のノートク
ロツク信号(NC#〜NCのうち1つ)を選択す
る。ノートセレクタ53で選択されたノートクロ
ツク信号は9ビツトの2進カウンタ54のカウン
ト入力に加えられると共に、アドレス変化に同期
した信号S1−1としてアドレス発生部11−1
から出力される。 シフト回路55はカウンタ54から与えられる
9ビツトの2進コードのビツト位置をラツチ回路
52にラツチされているオクターブコードOCT
の内容に応じて左または右にシフトする回路で、
このシフト回路55の出力(すなわちカウンタ5
4の出力2進コードを横シフトしたもの)がアド
レス信号A1〜A9としてアドレス発生部11−
1から出力される。カウンタ54の出力をQ1〜
Q9(Q1がMSB、Q9がLSB)で表わし、オ
クターブコードOCTに含まれる各オクターブ信
号O1〜O7に対応するシフト状態を第1表に示
す。オクターブ音域が上がるにつれて、アドレス
信号A1〜A9の値が2倍、4倍、8倍…となる
ことが第1表から判る。
【表】 波形記憶装置の変更例(その1) 第1図に示す実施例では波形記憶装置17とし
てROMを用いているが、ROMの代わりにラン
ダムアクセスメモリ(以下RAMという)を用い
てもよい。第5図は波形記憶装置17′として
RAMを用いた例を示した図で、第1図に示す電
子楽器10において波形記憶装置17と音色選択
部23の部分が第5図の回路によつて置換され
る。第5図の回路による置換を行なつた場合、選
択部15と分配部16の構成は第2図に示された
ものと同一てもよいが、チヤンネスセレクト信号
CH1S〜CH7S、第1及び第2の制御信号S
2−1乃至S2−7、SS2−1乃至SS2−7の
発生タイミングは例えば第6図に示すように変更
される。 波形記憶装置17′にRAMを用いた場合、
RAMの動作モードを切換える信号R/Wを使用
してRAMの動作モードを読出しまたは書込みモ
ードのどちらかに適宜切換える必要がある。この
モード切換信号R/Wをタイミング信号発生回路
22(第1図)から発生するものとし、チヤンネ
ルセレクト信号CH1S〜CH7Sや制御信号S
2−1乃至S2−7、SS2−1乃至SS2−7を
このモード切換信号R/Wに同期して発生する。
第6図を参照してこの点について説明する。第6
図a,b,cは第3図a,b,cと同じ信号を示
している。モード切換信号R/Wは第6図dに示
すように発生する。モード切換信号R/Wが
“1”のときは読出しモードRであり、“0”のと
きは書込みモードWである。読出しモードRのパ
ルス時間幅はRAMの安定読出しに要する時間に
よつて定まる。RAMの安定読出しに要する時間
はROMの場合よりも一般に短い。第6図fの傾
斜部分がRAMの安定読出しに要する時間に相当
し、この例では2ビツトタイムとしている。書込
みモードWのパルス時間幅は1ビツトタイムであ
る。 第6図eはチヤンネルセレクト信号CH1S〜
CH7Sの発生状態を例示したもので、読出しモ
ードRのタイミングに一致して各信号CH1S〜
CH7Sが順次発生する。書込みモードWのとき
はチヤンネルセレクト信号CH1S〜CH7Sは
まつたく発生しないようになつている。従つて、
書込みモードWときは選択部15(第1図)にお
いてどのチヤンネルのアドレス信号A1〜A6も
選択されない。前述と同様に、第1の制御信号S
2−1乃至S2−7はチヤンネルセレクト信号
CH1S〜CH7Sの立上りの1ビツトタイムに
同期して発生され、第2の制御信号SS2−1乃
至SS2−7はチヤンネルレクト信号CH1S〜
CH7Sの立上り直前の1ビツトタイムに同期し
て発生される。チヤンネルCH1とCH7の制御
信号S1−1,SS2−1,S2−7,SS2−7
の発生例を第6図gに示す。尚、第6図fは波形
記憶装置17′(第5図)から時分割的に読出さ
れる波形サンプル点振幅データのチヤンネルCH
1〜CH7を示したものである。 第5図において、選択部15から供給される時
分割多重化された各チヤンネルのアドレス信号A
1〜A6は、オア回路群56を介して波形記憶装
置17′のアドレス入力に加えられる。オア回路
群56の他の入力にはゲート回路57の出力が加
えられる。ゲート回路57のゲート制御入力に
は、タイミング信号発生回路22(第1図)から
発生されるモード切換信号R/Wがインバータ5
8を介して供給される。モード切換信号がR/W
が“1”のとき(すなわち読出しモードRのと
き)ゲート回路57がオフとなり、信号R/Wが
“0”のとき(すなわち書込みモードWのとき)
のゲート回路57がオンとなる。従つて、選択部
15からアドレス信号A1〜A6が供給されると
き、すなわち読出しモードRのとき(第6図d,
e参照)、ゲート回路57からオア回路群56に
は信号が与えられず、選択部15からのアドレス
信号A1〜A6がオア回路群56をそのまま通過
して波形記憶装置17′に入力される。 RAMから成る波形記憶装置17′の動作モー
ド制御入力にはモード切換信号R/Wが入力され
ている。この信号R/Wが“1”のときRAMは
読出しモードRとなる。従つて、読出しモードR
のときに選択部15から供給されるアドレス信号
A1〜A6に基づいて波形記憶装置17′から波
形サンプル点振幅データが時分割的に読出され、
データバス59を経て分配部16(第1図、第2
図)に供給される。第6図gに示したように、分
配部16で使用する制御信号S2−1乃至SS2
−7は読出しモードRのタイミングに合わせて発
生されるので、データバス59に時分割的に読出
された各チヤンネルの波形サンプル点振幅データ
を各々のチヤンネルCH1〜CH7に確実に分配
することができる。 モード切換信号R/Wが“0”すなわち書込み
モードWのときは、波形記憶装置(RAM)1
7′はデータバス59に与えられているデータを
アドレス入力に与えられているアドレスコードが
指定するアドレスに書込む。このときゲート回路
57,60は共にオン状態となつており、ゲート
回路57を通過したアドレスコードがオア回路群
56を経て波形記憶装置17′のアドレス入力に
与えられ、かつゲート回路60を通過したデータ
がデータバス59に与えられる。このとき、選択
部15からアドレス信号A1〜A6は供給され
ず、また、分配部16に制御信号S2−1乃至
SS2−7が与えられることはない。従つてゲー
ト回路60からデータバス59に与えられたデー
タが分配部16でラツチされることはない。 ゲート回路57には、アドレスカウンタ61か
ら出力される6ビツトの2進のアドレスコード
AD1〜AD6が入力される。アドレスカウンタ
61はクロツクパルスφ/4をカウントする。ク
ロツクパルスφ/4は第6図aに示すクロツクパ
ルスφを1/4分周したもので、例えば第6図hに
示すように発生する。クロツクパルスφ/4に応
答して変化するアドレスコードAD1〜AD6の
一例を第6図iに示す。第6図d,iから明らか
なように、アドレスコードAD1〜AD6の値は
モード切換信号R/Wに同期して変化するように
なつている。 音色ROM62−1,62−2,62−3,…
は種々の音色#1,#2,#3,…に対応する楽
音波形サンプル点振幅データを記憶しているもの
で、例えばROM62−1の音色#1はフルー
ト、62−2の音色#2はオーボエに対応してい
る。音色選択部23′は各音色#1,#2,#3,
…を選択するためのスイツチから成り、このスイ
ツチによつて選択された音色に対応する音色
ROM62−1,62−2,62−3,…のみが
読出し可能状態となる。音色ROM62−1,6
2−2,62−3,…のアドレス入力にはアドレ
スカウンタ61からアドレスコードAD1〜AD
6が入力される。音色選択部23′からの音色選
択信号によつて読出し可能状態になつている音色
ROM62−1,62−2,62−3,…からア
ドレスコードAD1〜AD6に従つて読出された
波形サンプル点振幅データ(6ビツト)は加算器
63で加算され、ゲート回路60に入力される。
従つて加算器63からは、選択された1乃至複数
の音色の複合波形のサンプル点振幅データが得ら
れる。 波形記憶装置の変更例(その2) 第1図に示す電子楽器10において、選択部1
5、波形記憶装置17、分配部16、タイミング
信号発生回路22、音色選択部23の部分を、第
7図の回路で置換することができる。第7図にお
いて、一致検出回路64−1乃至64−7とラツ
チ回路65−1乃至65−7が各チヤンネルCH
1〜CH7に対応して設けられている。各チヤン
ネルCH1〜CH7の一致検出回路64−1乃至
64−7の一方入力には、同じチヤンネルCH1
〜CH7のアドレス発生部11−1乃至11−7
(第1図)から波形読出し用のアドレス信号A1
〜A6が夫々供給される。また、各チヤンネル
CH1〜CH7に対応するラツチ回路65−1乃
至65−7の出力は同じチヤンネルのラツチ回路
12−1乃至12−7(第1図)に供給される。 一致検出回路64−1乃至64−7の他の入力
にはアドレスカウンタ66から出力される6ビツ
トのアドレスコードAd1〜Ad6が共通に供給さ
れる。アドレスカウンタ66は6ビツトの2進カ
ウンタで、所定のクロツクパルスφ′をカウントす
る。クロツクパルスφ′の周期は、波形読出し用の
アドレス信号A1〜A6の最少変化間隔(すなわ
ち最高音のアドレス信号A1〜A6の変化間隔)
の1/64の時間よりも小さく定めるものとする。こ
れにより、波形読出し用のアドレス信号A1〜A
6が同じ値を維持している間に、アドレスカウン
タ66の6ツトの出力コードAd1〜Ad6は最小
値“000000”(10進の0)から最大値“111111”
(10進の63)まで少くとも1循環する。一致検出
回路64−1乃至64−7では、アドレス発生部
11−1乃至11−7から与えられるアドレス信
号A1〜A6の値にアドレスコードAd1〜Ad6
の値が一致したとき一致検出信号EQ1〜EQ7を
夫々発生する。これらの一致検出信号EQ1〜EQ
7はラツチ回路65−1乃至65−7のストロー
ブ入力Sに夫々加えられる。 波形計算回路67では音色選択レバー68の投
入状態に応じて所望の楽音波形の各サンプル点振
幅データを計算する。計算が終了すると、適当な
時期に書込み指令信号WSを発生し、かつ、この
信号WSの発生時間中に計算済みの各サンプル点
振幅データWVをアドレスカウンタ66からのア
ドレスコードAd1〜Ad6に応じて出力する。書
込み指令信号WSのパルス時間幅は、アドレスカ
ウンタ66のカウントクロツクパルスφ′の64周期
の長さである。従つて、信号WSの発生中にアド
レスコードAd1〜Ad6の値は1循環し、全アド
レスに対応するサンプル点振幅データWVが順次
出力される。 波形計算回路67から出力された6ビツトの波
形サンプル点振幅データWVは、64ステージ/6
ビツトの循環シフトレジスタ69のデータ入力に
供給される。また、書込み指令信号WSはシフト
レジスタ69の書込み制御入力に加えられ、この
信号WSをインバータ70で反転した信号が該シ
フトレジスタ69の自己保持制御入力に加えられ
る。シフトレジスタ69はアドレスカウンタ66
と同じクロツクパルスφ′によつてシフト制御され
る。従つて、アドレスコードAd1〜Ad6の変化
とシフトレジスタ69のシフト駆動は同期してい
る。 書込み指令信号WSの発生中に波形計算回路6
7から出力された64アドレスに対応するサンプル
点振幅データWVは、シフトレジスタ69の64個
のステージに順次書込まれる。そして、信号WS
が消滅するとシフトレジスタ69は自己保持状態
となり、最終ステージから出力される振幅データ
を最初のステージに戻して循環保持する。シフト
レジスタ69の最終ステージから出力される波形
サンプル点振幅データはラツチ回路65−1乃至
65−7のデータ入力Dに供給される。このシフ
トレジスタ69の最終ステージからは64個の各ア
ドレスに対応する波形サンプル点振幅データがア
ドレスコードAd1〜Ad6に同期して出力されて
いる。従つて、一致検出回路64−1乃至64−
7から一致検出信号EQ1〜EQ7が発生したと
き、波形読出し用アドレス信号A1〜A6のアド
レスに対応する波形サンプル点振幅データがラツ
チ回路65−1乃至65−7のデータ入力Dに加
えられている。従つて、アドレス発生部11−1
乃至11−7から供給されたアドレス信号A1〜
A6のアドレスに対応する波形サンプル点振幅デ
ータが各ラツチ回路65−1乃至65−7に夫々
ラツチされる。 第7図において波形計算回路67とシフトレジ
スタ69の部分を第1図に示す波形記憶装置17
と同様のROMで置換することができる。 音色制御及びエンベロープ付与回路の詳細例 第8図は第2図のエンベロープカウンタ90と
エンベロープメモリ91の詳細を示したものであ
る。アドレス発生部11−1(第1図)から供給
されたキーオン信号KONはワンシヨツト回路7
1及びアンド回路72に入力される。鍵の押し始
めにキーオン信号KONが“1”に立上つた時ワ
ンシヨツト回路71から1発の短パルスを発生
し、カウンタ76をクリアする。カウンタ76は
6ビツトの2進カウンタである。カウンタ76の
最上位ビツトMSBの出力信号はアンド回路74
に加わると共に、インバータ78で反転されてア
ンド回路72,73に加えられる。カウンタ76
の最上位ビツトの1ビツト下のビツトMSBの
出力はアンド回路73に加わると共に、インバー
タ79で反転されてアンド回路72に加わる。 キーオン信号KONの立上り時にカウンタ76
がクリアされると、該カウンタ76の出力MSB、
MSBは“00”となり、アンド回路72の条件
が成立する。アンド回路72の残りの入力にはア
タツクパルス発生器85(第2図)からアタツク
パルスATTPが加えられており、このアタツク
パルスATTPがアンド回路72で選択され、オ
ア回路75を介してカウンタ76のカウント入力
に加わる。従つて、始めは、カウンタ76はアタ
ツクパルスATTPを計数する。 アタツクパルスATTP計数によつてカウンタ
76の出力が“000000”から“001111”まで16ス
テツプ変化し、カウンタ76のカウント値が
“010000”となると、最上位ビツトMSBとその下
のビツトMSBが“01”となるため、アンド回
路73の条件が成立する。アンド回路73の残り
の入力には第1デイケイパルス発生器86(第2
図)からの第1デイケイパルス1DPが加えられ
ており、この第1デイケイパルス1DPがアンド
回路73で選択され、オア回路75を介してカウ
ンタ76に与えられる。第1デイケイパルス1
DPの計数によつてカウンタ76の出力が
“010000”から“011111”まで変化し、カウンタ
76の出力が“100000”となると、アンド回路7
3の条件は不成立となり、第1デイケイパルス1
DPが阻止される。アンド回路74に入力される
最上位ビツトMSBの出力は“1”となるが、キ
ーオン信号KONが発生している間は該アンド回
路74の条件は成立しない。従つて、カウンタ7
6にカウントパルスは供給されず、カウント値
“100000”が保持される。 離鍵されるとキーオン信号KONが“0”とな
り、インバータ83の出力が“1”となつてアン
ド回路74の条件が成立する。従つて、第2デイ
ケイパルス発生器87(第2図)から発生される
第2デイケイパルス2DPがアンド回路74で選
択され、オア回路75を介してカウンタ76に加
えられる。この第2デイケイパルス2DPによつ
てカウンタ76は“100000”から“111111”まで
変化する。カウンタ76のカウント値が
“000000”になると、アンド回路74の条件が不
成立となり、第2デイケイパルス2DPが阻止さ
れる。 このように、6ビツトの2進カウンタ76は、
“000000”にから“001111”までの16ステツプは
アタツクパルス発生器85からのアタツクパルス
ATTPによつて増加され、“010000”から
“011111”までの16ステツプは第1デイケイパル
ス発生器86からの第1デイケイパルス1DPに
よつて増加され、“100000”となつたとき計数を
止めてその値を保持し、離鍵後は“100000”から
“111111”までの32ステツプ分が第1デイケイパ
ルス発生器87からの第2デイケイパルス2DP
に従つて増加される。 カウンタ76の出力はエンベロープメモリ91
のデコーダ98に供給される。エンベロープメモ
リ91では、第9図に示すように、エンベロープ
カウンタ90(2進カウンタ76)の出力が
“000000”から“001111”まで変化する間にアタ
ツク部分の波形を読出し、“010000”から
“011111”まで変化する間に第1デイケイ部分の
波形を読出し、“100000”が保持されているとき
はサステインレベルSUSを持続的に読出し、
“100000”から“111111”まで変化する間に第2
デイケイ部分の波形を読出す。すなわち、第8図
のエンベロープメモリ91において、デコーダ9
8は6ビツトの2進カウンタ76の出力を10進数
0〜63にデコードし、このデコード出力に応じて
抵抗分圧回路99とゲート部100から成るアナ
ログエンベロープメモリからアナログエンベロー
プ波形を読出すようになつており、カウンタ76
の出力“000000”(10進の0)から“001111”(10
進の15)までの間でアースレベルから所定のアタ
ツクレベルALVまで立上る波形(アタツク部分
の波形)が読出され、カウンタ76と出力
“010000”(10進の16)から“011111”(10進の31)
までの間でアタツクレベルALVからサステイン
レベルSUSまで立下る波形(第1デイケイ部分
の波形)が読出される。尚、サステインレベル
SUSの電圧はサステインレベル設定器88(第
2図)から与えられる。カウンタ76の値が
“100000”で止まつているときは、10進数32に対
応するデコーダ98の出力によつてサステインレ
ベルSUSが持続的に読出される。そして、離鍵
後にカウンタ76の値が“100000”(10進の32)
から“111111”(10進の63)まで変化すると、サ
ステインレベルSUSからアースレベルまで立下
る波形(第2デイケイ波形)が読出される。エン
ベロープメモリ91から読出されたエンベロープ
波形はVCA92(第2図)に供給される。 第10図は第2図のフイルタ回路93と可変ミ
キシング回路89の詳細を示したものである。フ
イルタ回路93は可変フイルタ109,110、
音色設定回路112,113を具えている。可変
フイルタ109,110は暗色設定回路112,
113から与えられる制御データに応じてフイル
タ特性が可変制御されるものであり、例えば可変
フイルタ110のブロツク中に例示したように
FETゲートの切換えによつて帰還率が制御され
る能動フイルタによつて構成することができる。
音色設定回路112,113はフイルタ特性切換
え用の制御データを予め記憶したROMから成
り、音色選択部23(第1図)で選択している音
色TC及びアドレス発生部11−1(第1図)か
ら発生されるオクターブコードOCTに応じて所
定の制御データが読出される。オクターブコード
OCTをフイルタ制御要素に加えた理由は、当該
チヤンネルCH1で発生する音のオクターブ音域
に応じてフイルタ特性を変化するようにしたため
である。音色設定回路112と113からは異な
る制御データが読み出され、可変フイルタ109
と110の特性が相異なる特性に設定される。一
方の音色設定回路112では可変フイルタ109
にてアタツク用またはデイケイ用の音色を得るこ
とができるように該フイルタ109の特性を設定
する。他方の音色設定回路113では可変フイル
タ110にて定常音色(サステイン用の音色)を
得ることができるおゆに該フイルタ110の特性
を設定する。 尚、音色設定回路112ではエンベロープの状
態に応じてアタツク用の制御データまたはデイケ
イ用の制御データのどちらか一方を読出すように
なつている。すなわち、音色制御及びエンベロー
プ付与回路14−1内のカウンタ76(第8図)
の出力EVCを第10図の回路93に導入し、そ
のうち上位2ビツトMSB、MSBをノア回路1
14に入力する。エンベロープのアタツク時には
前述の通りビツトMSB、MSBが“00”である
から、ノア回路114の出力は“1”となる。第
1デイケイあるいはサステインあるいは第2デイ
ケイのときはビツトMSBあるいはMSBのどち
らかに“1”が含まれるから、ノア回路114の
出力は“0”となる。このノア回路114の出力
信号を音色設定回路112に入力し、該出力信号
が“1”のときつまりアタツク時はアタツク用の
制御データを読み出し、該出力信号が“0”のと
きつまりアタツク以外のときはデイケイ用の制御
データを読み出すように制御する。 可変フイルタ109,110の入力には、デイ
ジタル−アナログ変換及び補間回路13−1(第
1図、第2図)から出力されたアナログの楽音信
号が供給される。尚、この例の場合、波形記憶装
置17(第1図、第2図)では高調波成分を多く
含む波形を記憶させておくのがよい。可変フイル
タ109,110に夫々入力た高調波成分を多く
含む楽音信号は、音速設定回路112,113に
よつて設定されたフイルタ特性に従つて夫々フイ
ルタがかけられる。これにより、相異なる音色も
つ楽音信号AW、BWが各フイルタ109,11
0から得られる。一方の可変フイルタ109から
出力される楽音信号AWは、アタツク時において
はアタツク用の音色をもち、第1デイケイあるい
はサステインあるいは第2デイケイ時においては
デイケイ用の音色に切換る。他方の可変フイルタ
110から出力される楽音信号BWは常に定常音
色(サステイン用の音色)である。可変フイルタ
109,110の出力AW、ABは可変ミキシン
グ回路89に入力され、そこで時間経過に伴つて
混合比が可変制御され、その混合出力がライン1
15を経てVCA92(第2図)に出力される。 可変フイルタ109及び110から出力された
アナログ楽音信号AW及びBWはミキシング用抵
抗回路102の両端に入力される。ミキシング用
抵抗回路102は15分割されており、該抵抗回路
102の両端及び各分割的に16のFETゲートG
0〜G15が接続されており、各ゲートG0〜G
15の出力がミキシング出力ライン115を介し
てVCA92へ導かれる。各ゲートG0〜G15
のゲート入力にはデコーダ104の出力0〜15
が各別に供給される。デコーダ104の出力によ
つて導通すべきゲートG0〜G5を切換えること
により信号AWとBWの混合比が可変される。 デコーダ104の入力には、エンベロープカウ
ンタ90(2進カウンタ76)(第8図)から出
力される6ビツトのデータがアンド回路群105
及び排他オア回路群106を介して供給される。
アンド回路群105は5個のアンド回路から成
り、各アンド回路の一方入力にはカウンタ76の
出力の下位5ビツトが夫々入力され、他方入力に
はカウンタ76の最上位ビツトMSBのデータを
インバータ107で反転したデータが共通に入力
される。排他オア回路群106は、4個の排他オ
ア回路から成り、各排他オア回路の一方入力には
アンド回路群105の出力の下位4ビツトのデー
タが夫々入力され、他方入力にはアンド回路群1
05の出力の最上位ビツトのデータが共通に入力
される。デコーダ100は排他オア回路群106
から出力される4ビツトのデータ(2進データ)
をその10進値に対応して0〜15のいずれか1つの
出力にデコードする。 デコーダ104の出力0は、信号BWの入力端
に接続されているゲートG0を導通する。この場
合、楽音信号BWのみがライン115に供給され
る。すなわち、他方の楽音信号AWの混合比は0
である。デコーダ104の出力が1、2、3、
4、5、…と増大するに伴つて楽音信号AWの混
合比が徐々に増していく。デコーダ104の出力
が7あるいは8のとき(詳しくはその中間点で)、
楽音信号AWとBWの混合比はほぼ等しくなる。
デコーダ104の出力が8、9、10、…と増大す
ると、混合比は信号BWよりも信号AWの方が大
きくなり、デコーダ104の出力15によつてゲー
トG15が導通されると、信号BWの混合比は0
となり、信号AWのみがライン115に導かれ
る。 エンベロープカウンタ90の状態と可変ミシシ
ング回路89における混合比制御との関係を第2
表に示す。
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 発生すべき楽音信号の音色を選択指定する音
    色指定手段と、 上記音色指定手段で指定された音色に対応する
    基準波形信号を発生する波形信号発生手段と、 上記基準波形信号をそれぞれ入力する第1およ
    び第2のフイルタ手段と、 発生すべき楽音信号の時間軸上における所望の
    第1の部分の楽音波形を上記基準波形信号に基づ
    き形成するための第1のフイルタパラメータを上
    記音色指定手段で指定された音色に対応して発生
    し、上記第1のフイルタ手段に供給する第1のフ
    イルタパラメータ発生手段と、 発生すべき楽音信号の時間軸上における上記第
    1の部分とは異なる第2の部分の楽音波形を上記
    基準波形信号に基づき形成するための第2のフイ
    ルタパラメータを上記音色指定手段で指定された
    音色に対応して発生し、上記第2のフイルタ手段
    に供給する第2のフイルタパラメータ発生手段
    と、 上記第1および第2のフイルタ手段の出力信号
    を混合する混合手段と、 上記混合手段における上記各出力信号の混合割
    合を時間的に変化させるものであつて、変化開始
    当初は一方の出力信号の混合割合を大きくすると
    共に他方の出力信号の混合割合を小さく設定し、
    その後時間経過に従つて該一方の出力信号の混合
    割合を順次小さくすると共に該他方の出力信号の
    混合割合を順次大きくするように制御する制御手
    段と を具え、上記混合手段の出力を楽音信号として発
    生するようにしたことを特徴とする楽音信号発生
    装置。
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