JPH04275214A - フッ素雲母粉体およびその製造方法 - Google Patents

フッ素雲母粉体およびその製造方法

Info

Publication number
JPH04275214A
JPH04275214A JP3061140A JP6114091A JPH04275214A JP H04275214 A JPH04275214 A JP H04275214A JP 3061140 A JP3061140 A JP 3061140A JP 6114091 A JP6114091 A JP 6114091A JP H04275214 A JPH04275214 A JP H04275214A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
powder
rare earth
mica
present
color
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3061140A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Tsugita
次田 章
Hiroko Nakatsugawa
中津川 弘子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kanebo Ltd filed Critical Kanebo Ltd
Priority to JP3061140A priority Critical patent/JPH04275214A/ja
Publication of JPH04275214A publication Critical patent/JPH04275214A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compounds Of Alkaline-Earth Elements, Aluminum Or Rare-Earth Metals (AREA)
  • Cosmetics (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、希土類元素を含有する
非膨潤性フッ素雲母及びその製造方法に関する。 【0002】 【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来の
日焼止め化粧料では、パラジメチルアミノ安息香酸2−
エチルヘキシル,オキシベンゾン等の有機紫外線吸収剤
、微粒子酸化チタン,酸化亜鉛等の無機微粒子粉体が紫
外線遮断効果を高めるために用いられていた。しかし、
有機紫外線吸収剤は光劣化等により着色したり、安全性
に不都合を生じる問題点があった。また、微粒子酸化チ
タン,酸化亜鉛を配合すると、皮膚上でののびが重くな
り、かつ、塗布した色調が青白くなる欠点があった。特
開平1−143,822号公報には、天然の金雲母粉体
,黒雲母粉体および鉄,亜鉛,チタン,マンガン,クロ
ム,コバルト,ニッケル,セレン,銀を結晶格子中に含
む合成雲母を配合する化粧料が開示されている。しかし
、黒雲母,鉄,マンガン,クロム,コバルト,ニッケル
などの遷移金属および銀を含む合成雲母は可視光域に強
い吸収性があり、着色しており、オイル,皮脂,水に濡
れると濃色化(色ぐすみ)し、化粧料用粉体として望ま
しくない。鉄分の多い天然の金雲母も同様である。 【0003】又、特開昭58−19379号公報には、
ニッケル,コバルト,マンガン,チタン,バナジウムお
よびバリウムを含有する人工雲母が開示されている。し
かし、ニッケル,コバルト,マンガン,バナジウムを含
む合成雲母は着色しており、オイル,皮脂,水に濡れる
と濃色化し、化粧料用粉体として望ましくない。又、バ
リウム含有雲母は、安全性上バリウムの溶出に懸念があ
る。 【0004】本発明の目的は、保存安定性,安全性,紫
外線吸収効果にすぐれ、しかも皮膚上で良好な展延性を
示し、塗布色が自然で違和感がなく、オイルで濡れても
色変化の少ない化粧料用等に有用なる合成雲母粉体を提
供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、希土類元素が
含有されている事を特徴とする非膨潤性フッ素雲母粉体
、並びにカリウム,希土類元素,マグネシウム,フッ素
,ケイ素を含有する各化合物及び必要に応じアルミニウ
ム,またはリチウムを含有する各化合物を混合し、つい
でこれを加熱熔融後凝固することを特徴とする希土類元
素が含有されている非膨潤性フッ素雲母粉体の製造方法
である。 【0006】本発明のフッ素雲母粉体は、フッ素雲母の
カリウムの一部が希土類元素で置換されたものである。 本発明のフッ素雲母の結晶構造は、フッ素金雲母(KM
g3(AlSi3 O10)F2 ),フッ素四ケイ素
雲母(KMg2.5(Si4 O10)F2 ),テニ
オライト(KMg2 Li(Si4 O10)F2 )
及びこれらの中間組成物等の結晶構造に類似している。 【0007】本発明粉体を製造する為には、基本的には
フッ素雲母のカリウムの一部を希土類元素に置換するよ
うなモル比組成又はそれと同時にケイ素,アルミニウム
又はリチウムの量を増減したモル比組成で、カリウム,
希土類元素,マグネシウム,フッ素,ケイ素を含有する
各化合物及び必要に応じアルミニウム,またはリチウム
を含有する各化合物を混合し、ついでこれを加熱熔融後
凝固することが必要である。但し、前記のモル比組成に
厳密に合わせなくても、本発明粉体を得る事が可能であ
る。 【0008】尚、アルミニウムおよびリチウムの両者を
含有するフッ素雲母も、本発明の製造方法に準じて容易
に得る事が可能である。 【0009】本発明粉体を製造するに際しては希土類元
素(Ln)を固溶しLiを含まない各種フッ素雲母の一
般式を     Ka Lnb Mgc (Ald Sie O
f )Fg                    
 〔1〕で表わすとき、a,b,c,d,e,f,gの
値が同時に〔2〕〜〔9〕式を満足するように各種原料
を配合することが望ましい。ただし、d+e=4.0と
する。     0.12≦a≦1.1           
                         
    〔2〕    0<b≦0.85      
                         
             〔3〕    2.2≦c
≦3.3                     
                     〔4〕 
   0≦d≦2.2               
                         
      〔5〕    1.8≦e≦4.0   
                         
              〔6〕    9≦f≦
11                       
                         
〔7〕    1≦g≦4             
                         
            〔8〕    a+b≦1.
1                        
                      〔9〕
a,b,c,d,e,f,(a+b)の値のいずれかが
〔2〕〜〔7〕式,及び〔9〕式を満足する範囲を超え
る場合は、フッ素雲母の合成が困難になるか、あるいは
、副生成物の割合が大きくなるので好ましくない。gの
値が下限値未満の場合も同様である。gの値が上限値を
超える場合は、フッ素雲母は合成できるが、製造中に分
解して発生するフッ素ガス量が増えるので望ましくない
。 【0010】各種原料の配合比は、次のように決めると
よい。フッ素金雲母を端成分雲母とし、3価の希土類元
素を固溶した各種の新規フッ素雲母の場合、一般式はた
とえば次のようになる。     K1−3bLnb Mg3(AlSi3 O1
0)F2                     
〔11〕    K1−b Lnb Mg3(Al1+
2bSi3−2bO10)F2           
    〔12〕【0011】〔11〕式の場合、Ln
3+がb個雲母中に入ることになるから、正電荷が3b
過剰になる。従って、その代りにKを3b個少なくして
電荷のバランスを取る。 【0012】〔12〕式の場合、K+ をb個減らし、
Ln3+をb個入れることになるから正電荷が2b個過
剰になる。そこで、Siを2b個減らし、Alを2b個
増やして式全体の電荷の中性を保つ。しかし、たとえば
〔11〕,〔12〕式を満足させる原料比からのずれは
、〔2〕〜〔9〕の示す範囲内であれば許容される。 【0013】次に、希土類元素(Ln)を固溶しLiを
含む各種フッ素雲母の一般式を     Kl Lnm Mgn Lip (Si4 O
q )Fr                   〔
13〕で表わすとき、l,m,n,p,q,rの値が同
時に下の範囲になるように各種原料を配合することが望
ましい。     0.12≦l≦1.1           
                         
  〔14〕    0<m≦0.85       
                         
          〔15〕    1.8≦n≦2
.8                       
                 〔16〕    
0≦p≦1.1                  
                         
 〔17〕    9≦q≦11          
                         
           〔18〕    1≦r≦4 
                         
                      〔19
〕    l+m≦1.1             
                         
      〔20〕l,m,n,p,q,(l+m)
の値のいずれかが〔14〕〜〔18〕式及び〔20〕式
を満足する範囲を超える場合は、フッ素雲母の合成が困
難になるか、あるいは副生成物の割合が大きくなるので
好ましくない。rの値が下限値未満の場合も同様である
。rの値が上限値を超える場合は、分解して発生するフ
ッ素ガス量が増えるので望ましくない。 【0014】尚、本発明において希土類元素の2価のイ
オンとしては、La2+,Nd2+,Sm2+,Eu2
+,Tm2+,Yb2+が挙げられる。3価のイオンと
しては、Sc3+,Y3+,La3+,Ce3+,Pr
3+,Nd3+,Pm3+,Sm3+,Eu3+,Gd
3+,Tb3+,Dy3+,Ho3+,Tm3+,Yb
3+,Lu3+が挙げられる。4価のイオンとしては、
Ce4+,Pr4+,Nd4+,Tb4+が挙げられる
。 しかし、入手のし易さその他の点からは、Ce,La,
Nd,Pr,Gd,Sm,Dy,Er,YbおよびYが
一般的である。Pmは放射性であるので望ましくない。 【0015】又、本発明粉体において、非膨潤性を保つ
限りにおいてNaを含有している場合も、本発明に言う
非膨潤性フッ素雲母粉体に含まれる。 【0016】本発明において用いられる原料は、カリウ
ム源としてK2 CO3,K2 SiF6,KF等、マ
グネシウム源としてMgO,MgF2 等、ケイ素源と
してSiO2,K2 SiF6 等、フッ素源としてK
2 SiF6,KF,MgF2 ,LiF,CeF3 
等、希土類元素源としてCe2(CO3)3 ・xH2
 O,La2(CO3)3 ・xH2 O,Pr2(C
O3)3 ・xH2 O,Nd2(CO3)3 ・xH
2 O,Gd2(CO3)3 ・xH2 O,Tb2(
CO3)3 ・xH2 O,CeO2 ,La2 O3
 ,Pr6 O11,Nd2 O3 ,Gd2 O3 
,Tb4 O7 ,CeF3 等、アルミニウム源とし
てAl2 O3 等、リチウム源としてLi2 CO3
 ,LiF等が好ましく挙げられる。 【0017】次に具体的な製造法について説明する。即
ち目的とする組成に合わせて、たとえば炭酸カリ,アル
ミナ,シリカ,マグネシア,希土類炭酸塩,フッ化マグ
ネシウムを均一に混合し、内熱式電気溶融法の炉内に充
填し、1,000℃以下で脱炭酸させ、1,300〜1
,450℃で熔融した後、徐冷し、凝固させることによ
って各種フッ素雲母を結晶化させる。得られた結晶は、
ボールミル等を用いた湿式粉砕法,ジェットミル等での
乾式粉砕法で粉砕され所望の粒度を持つ本発明の粉体を
得る。 【0018】本発明の粉体が希土類含有フッ素雲母であ
ることは、蛍光X線分析、X線回折分析および顕微鏡観
察から確認できる。又、フッ素雲母以外の副生物として
、Mg3 SiO4 F2 (Norbergite)
,Mg5 F2(SiO4)2 (Chondrodi
te),希土類酸化物等がX線回折で少量確認される場
合があるが、いずれも機能上,安全性上問題とならない
。これらの副生物を除去する為には、水中で湿式粉砕し
、水ひ及び分級処理することによってフッ素雲母粉体を
高純度で得ることも出来る。 【0019】本発明の非膨潤性フッ素雲母とは、水中に
おいても雲母の層間域に水分子を取り込まず、その結果
として膨潤性を示さないものをいう。他方、膨潤性フッ
素雲母は、水中に入れた時、雲母の層間にあるNa+な
どのイオンに水分子が配位して層間域に水を取込み、層
の剥離が生じ、その結果膨潤するものを言うが、粉体原
料として用いる場合は、吸湿性があるため、べとついた
り、保存安定性に問題がある。本発明の非膨潤性雲母は
それらの問題が無く、更に水系で湿式粉砕して高アスペ
クト比の薄片状粉体にできると言う利点を有する。 【0020】本発明の粉体は不溶性の無機固体である。 すなわち、希土類元素,フッ素や他の金属元素はすべて
不溶性結晶の結晶格子中に固定されている。従って、耐
熱性,耐光性にすぐれ、皮膚に塗布しても安全性が高い
。該粉体は紫外線吸収効果に優れると共に、フッ素雲母
の層間にあるカリウムの一部を希土類元素に置きかえた
為、皮膚上での展延性にすぐれ、更にオイル,皮脂,水
の濡れによる濃色化(色ぐすみ)が生じないし、塗布色
が自然で違和感がない。 【0021】又、本発明の粉体は、紫外線領域に吸収を
持つスペクトルを示すことが、粉体の反射法によるスペ
クトル測定から確認された(図1)。 【0022】本発明の紫外線吸収作用を有する粉体は、
パウダーファンデーション,プレストパウダー,日焼止
め化粧料等の化粧料,プラスチック,ゴム,塗料等に配
合することができる。この場合、酸化チタンのような有
機化合物の光劣化を引き起こさず、しかもすぐれた紫外
線吸収性を示す。 【0023】ところで、希土類元素のイオン半径は、非
膨潤性フッ素雲母の層を構成するSi4+,Al3+,
Mg2+に比べて大きすぎるので、希土類元素をそれら
の金属の一部と置換することは原理的にできない。また
、フッ素雲母の層間を占めるK+ は一価であり、これ
から価数のかけはなれた+3価,+4価の金属イオンを
K+ と置換した非膨潤性フッ素雲母を合成することは
常識では想到しえず、我々が初めてこれらの実施を試み
、ついに完成させたものである。 【0024】 【実施例】以下、実施例にて本発明を説明する。実施例
に記載の測定,及び皮膚上での展延性(のび),塗布色
,オイルぬれによる色変化の各評価方法は以下の通りで
ある。 【0025】(1)  反射スペクトル島津製作所分光
光度計MPS−2,000に積分球付属装置を取り付け
、粉体を金皿に入れてプレスして得たペレットを試料と
し、SiO2 ペレットを対照とし、200〜900n
mでの反射スペクトルを測定した。結果は紫外域での極
大吸収波長及び吸光%で表示した。 【0026】(2)  皮膚上での展延性(のび)専門
検査員10人による実用テストで調べた。皮膚上での展
延性(のび)のスコアは、極めて良い(5点),良い(
4点),普通(3点),悪い(2点),極めて悪い(1
点)の5段階として評価し、10名のスコアの平均値を
求め、表1のように表示した。 【0027】 【表1】 【0028】(3)  塗布色の評価 (2)と同様に実用テストで調べた。塗布色が極めて自
然である(5点),自然である(4点),普通(3点)
,違和感がある(2点),違和感が極めてある(1点)
の5段階として評価し、10名のスコアの平均値を求め
、表2のように表示した。なお、皮膚に塗ったとき、ソ
フトな艶と透明感のある白っぽい粉が「自然である」と
評価され、色調が白からはずれるものや微粒子酸化チタ
ンのように青白く無光沢のものは不自然な外観を与える
ので「違和感がある」と評価される。 【0029】 【表2】 【0030】(4)  オイルぬれによる色変化(色く
すみ) 試料粉体が流動パラフィンで濡れることによる色変化を
色差(ΔE)の大小によって評価した。ここで、粉体を
金皿に打型したもののL* −a* −b* 表色系の
測色値をL*0,a*0,b*0とし、また、顔料80
重量部に流動パラフィン20重量部を均一に混合したも
のを金皿に打型したものの測色値をL* ,a* ,b
* とするとき、色差ΔEは次式から求めた。そして、
ΔEの値により、表3のように表示した。 【0031】 【数1】 【0032】 【表3】 【0033】(5)  耐光性試験 内径29mm,肉厚2mm,高さ50mmのガラス製容
器中に各種紫外線吸収剤を入れ、日光曝露試験を3週間
実施した。目視で変色の程度を表4の如く評価した。 【0034】 【表4】 【0035】実施例1 平均組成がK0.25Ce0.25Mg3(AlSi3
 O10)F2 を満足するように、K2 CO3 (
1.7kg),Ce2(CO3)3 ・5H2 O(6
.9kg),MgO(8.1kg),MgF2 (6.
2kg),Al2 O3 (5.1kg),SiO2 
(18.0kg)の各原料を秤取し、ミキサーで十分に
粉砕・混合した。内熱式電気熔融法の炉内に原料粉末の
混合物を充填し、これに接して設置されている1対の炭
素電極に通電し、原料粉末を950℃で1hr加熱して
脱炭酸後、1420℃に昇温し、中央部を熔融状態とし
、これを2時間保持した。次いで通電を停止し、放冷し
て凝固させ、結晶塊を得た。蛍光X線分析法によれば本
品のCe含有量は酸化セリウムとして10.1重量%で
あった。得られた結晶と水をボールミルに入れ湿式磨砕
した。粉体を濾別し105℃で乾燥し、本発明の粉体(
わずかにベージュがかった白色,平均粒径5μm,厚さ
0.2μm以下)を得た。 【0036】粉末X線回折で分析の結果、本品はCe含
有フッ素雲母(結晶構造はフッ素金雲母に類似)を主成
分とし、副生成物としてNorbergite(Mg3
 SiO4 F2 ),Chondrodite(Mg
5(SiO4)2 F2 )を含んでいた。本品の反射
スペクトルを図1に示す。本品の極大吸収波長は300
nm、300nmにおける吸光率は80%であった。尚
、希土類元素を含まない通常のフッ素金雲母市販品の吸
光率は同様に15%であった。 【0037】比較例1 天然金雲母塊(Fe:3%含有)を実施例1に示すのと
同様に粉砕し、平均粒径数μmの淡褐色の粉体を得た。 【0038】比較例2 特開昭58−19379号公報の実施例1に準じて平均
粒径数μm,Co含有量4重量%のうす紫色の粉体を得
た。すなわち、K2 SiF6 23重量部,Al2 
O3 12重量部,SiO2 36重量部,MgO  
29重量部,Co2 O3 5重量部をボールミルで十
分に粉砕混合し、原料粉末の混合物を得た。以下実施例
1と同様にしてうす紫色の粉体(粒径数μm,厚さ0.
1μm以下)を得た。 【0039】実施例2 平均組成K0.8 Ce0.2 Mg3(Al1.4 
Si2.6 O10)F2 を満足するようにK2 C
O3 5.5kg,Ce2(CO3)3 ・5H2 O
  5.5kg,MgF2 6.2kg,MgO  8
.1kg,Al2 O3 7.1kg,SiO2 15
.6kgの各粉末を粉砕・混合し、以下実施例1と同様
にして本発明の粉体(わずかに青味がかった白色,平均
粒径5μm,厚さ0.2μm以下)を得た。本品のCe
含有量は酸化セリウムとして7.8重量%であった。本
品は図2のX線回折図に示すように、フッ素雲母に共通
の(001),(002),(003),……面に由来
する底面反射系列の回折ピークを与え、他の副生成物に
由来するピークは実質上認められなかった。従って、本
品はフッ素金雲母のKの一部をCeに置換した構造を有
するフッ素雲母であることが判明した。 【0040】実施例3 平均組成K0.5 Ce0.5 Mg3(Al2.0 
Si2.0 O10)F2 を満足するように、K2 
CO3 3.4kg,Ce2(CO3)3 ・5H2 
O  13.8kg,MgF2 6.2kg,MgO 
 8.1kg,Al2 O3 10.1kg,SiO2
 12.0kgの各原料を粉砕・混合し、以下実施例1
と同様にして本発明の粉体(わずかに青味がかった白色
)を得た。本品のCe含有量は酸化セリウムとして18
.3重量%であった。 【0040】本品は、Ce含有フッ素雲母を主成分とし
、副生成物としてSpinel(MgAl2 O4),
Norbergite(Mg3 SiO4 F2),微
量の酸化セリウムを含んでいた。極大吸収波長は320
nm、吸光率は65%であった。 【0042】実施例4 平均組成K0.2 Ce0.2 Mg3(AlSi3 
O10)F2 を満足するようにK2 CO3 1.4
kg,Ce2(CO3)3 ・5H2 O  5.5k
g,MgF2 6.2kg,MgO  8.1kg,S
iO2 18.0kgの各原料を粉砕・混合し、以下実
施例1と同様にして本発明の粉体(わずかにベージュ色
がかった白色)を得た。極大吸収波長295nm,吸光
率80%。本品はCeを酸化セリウムとして8.2重量
%含む。 【0043】実施例5 K2 SiF6 8.8kg,CeF3 3.9kg,
MgO  12.1kg,Al2 O3 7.1kg,
SiO2 13.2kgの各原料を粉砕・混合した。得
られた原料粉末の混合物を内熱式電気熔融法の炉内に入
れ、直接1420℃まで昇温した後、実施例1と同様に
行ない、本発明の粉体を得た。本品はCeを酸化セリウ
ムとして7.8重量%含む。 【0044】実施例6 K2 CO3 2.8kg,MgF2 6.2kg,M
gO  8.1kg,Al2 O3 5.1kg,Si
O2 18.0kg,CeO2 3.4kgの各原料を
粉砕・混合し、以下実施例1と同様にして本発明の粉体
を得た。本品は、Ceを酸化セリウムとして8.2重量
%含む。極大吸収波長は295nm、吸光率は75%で
あった。 【0045】実施例7 平均組成K0.75La0.25Mg3(Al1.5 
Si2.5 O10)F2 を満足するようにK2 C
O3 5.2kg,La2(CO3)3   5.7k
g,MgF2 6.2kg,Al2 O3 7.6kg
,MgO  8.1kg,SiO2 15.0kgの各
原料を粉砕・混合し、以下実施例1と同様にして本発明
の粉体(白色)を得た。本品はLaをLa2 O3 と
して9.1重量%含む。 【0046】実施例8 平均組成K0.55Pr0.15Mg3(AlSi3 
O10)F2 を満足するように、K2 CO3 3.
8kg,Pr2(CO3)3 ・8H2 O  4.5
kg,MgF2 6.2kg,MgO  8.1kg,
Al2 O3 5.1kg,SiO2 18.0kgの
各原料を粉砕・混合し、以下実施例1と同様にして本発
明の粉体(わずかに緑がかった白色)を得た。本品はP
rをPr2 O3 として5.8重量%含む。 【0047】実施例9 平均組成K0.7 Gd0.1 Mg3(AlSi3 
O10)F2 を満足するようにK2 CO3 4.8
kg,Gd2(CO3)3 ・13H2 O  3.6
kg,MgF2 6.2kg,MgO  8.1kg,
Al2 O3 5.1kg,SiO2 18.0kgの
各原料を粉砕・混合し、以下実施例1と同様にして本発
明の粉体(白色)を得た。 【0048】実施例10 K2 CO3 2.7kg,Nd2(CO3)3 ・2
H2 O  3.8kg,MgF2 6.2kg,Mg
O  8.1kg,Al2 O3 5.1kg,SiO
2 18.0kgの各原料を粉砕混合し、以下実施例1
と同様にして、本発明の粉体(わずかに紫がかった白色
)を得た。 【0049】実施例11 Nd2(CO3)3 ・2H2 O  3.8kgの代
りにTb2(CO3)3 ・8H2 O4.8kgを用
いる他は実施例1と同様にして本発明の粉体(白色)を
得た。 【0050】実施例12 平均組成K0.4 Ce0.15Mg2 Li(Si4
 O10)F2 を満足するようにK2 CO3 2.
7kg,Ce2(CO3)3 ・5H2 O  4.1
kg,MgF2 6.2kg,MgO  4.0kg,
Li2 CO3 3.7kg,SiO2 24.0kg
の各原料を粉砕混合した。以下熔融温度を1350℃と
する他は実施例1と同様にして本発明の粉体(白色)を
得た。本品は、Ceを酸化セリウムとして6.4重量%
含んでいた。本品は、粉末X線回折法及び蛍光X線分析
による元素分析からテニオライト(KMg2 Li(S
iO4)F2 )に類似の結晶構造を有することが判明
した。 【0051】実施例13 平均組成K0.25Y0.25Mg2.5(Si4 O
10)F2 を満足するように、K2 CO3 1.7
kg,Y2(CO3)3 ・3H2 O  5.1kg
,MgF2 6.2kg,MgO  6.0kg,Si
O2 24.0kgの各原料を粉砕混合した。以下熔融
温度を1380℃とする他は実施例1と同様にして本発
明の粉体(白色)を得た。本品はYをY2 O3 とし
て7.0重量%含んでいた。本品は粉末X線回折法によ
りフッ素四ケイ素雲母(KMg2.5(SiO4)F2
 )に類似の結晶構造を有することが判明した。 【0052】次に実施例1,4,5,7,8,10,1
2の本発明の粉体、比較例1,2の粉体状の紫外線吸収
剤及び市販の微粒子酸化チタン(P−25,デグサ社製
,平均粒径0.04μm),酸化亜鉛(微細亜鉛華,堺
化学社製,平均粒径0.4μm)の特性を比較評価した
結果を表5に示す。 【0053】 【表5】 【0054】表5に示す結果から明らかなように、本発
明の粉体は、皮膚上での展延性が良く、塗布色が自然で
違和感がなく、しかも、オイルで濡れても色変化の少な
い(色くすみしない)という特徴を有し、かつ他の粉体
(比較例1,2及び微粒子酸化チタン,酸化亜鉛)より
も優れている。 【0055】更に実施例1〜13の本発明の粉体及び市
販の有機系の紫外線吸収剤の耐光性試験を行なった。結
果を表6に示す。 【0056】 【表6】   表6に示す結果から明らかなように、本発明の粉体
は有機系の紫外線吸収剤に比べて耐光性に優れている。 【0057】 【発明の効果】本発明の粉体は耐熱性,耐光性,安全性
,紫外線吸収性に優れ、皮膚上での展延性が良く、塗布
色が自然で違和感がなく、しかも、オイルで濡れても色
変化の少ない(色くすみしない)という特徴を示す等、
その作用効果は顕著である。よって、本発明は、化粧料
等に有用なる粉体を提供するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で得られた本発明粉体の反射スペクト
ル図である。
【図2】実施例2で得られた本発明粉体のX線回折図で
ある。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  希土類元素が含有されている事を特徴
    とする非膨潤性フッ素雲母粉体。
  2. 【請求項2】  カリウム,希土類元素,マグネシウム
    ,フッ素,ケイ素を含有する各化合物及び必要に応じア
    ルミニウム,またはリチウムを含有する各化合物を混合
    し、ついでこれを加熱熔融後凝固することを特徴とする
    希土類元素が含有されている非膨潤性フッ素雲母粉体の
    製造方法。
JP3061140A 1991-03-01 1991-03-01 フッ素雲母粉体およびその製造方法 Pending JPH04275214A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3061140A JPH04275214A (ja) 1991-03-01 1991-03-01 フッ素雲母粉体およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3061140A JPH04275214A (ja) 1991-03-01 1991-03-01 フッ素雲母粉体およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04275214A true JPH04275214A (ja) 1992-09-30

Family

ID=13162495

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3061140A Pending JPH04275214A (ja) 1991-03-01 1991-03-01 フッ素雲母粉体およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04275214A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105271279A (zh) * 2015-09-29 2016-01-27 河南科技大学 一种溶胶凝胶法制备氟金云母生物材料粉体的方法
EP3241816A4 (en) * 2014-12-29 2018-08-08 (Obshchestvo S Ogranichennoy Otvetstvennost'Yu "Obedinennaya Kompaniya Rusal Inzhen-Erno- Tekhnologicheskiy Tsentr) Method for producing melt-cast potassium fluorine-phlogopite

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3241816A4 (en) * 2014-12-29 2018-08-08 (Obshchestvo S Ogranichennoy Otvetstvennost'Yu "Obedinennaya Kompaniya Rusal Inzhen-Erno- Tekhnologicheskiy Tsentr) Method for producing melt-cast potassium fluorine-phlogopite
CN105271279A (zh) * 2015-09-29 2016-01-27 河南科技大学 一种溶胶凝胶法制备氟金云母生物材料粉体的方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0904768B1 (en) Silica-metal oxide particulate composite and method for producing the same
JP7074058B2 (ja) 酸化亜鉛蛍光体及びその製造方法
EP3053967B1 (de) Metallische glanzpigmente basierend auf aluminium substratplättchen mit einer dicke von 1-30 nm
AU623662B2 (en) Photochromic color rendering regulating composition or cosmetic
EP0596442A1 (en) Ultraviolet-shielding agent, method for the preparation thereof and cosmetic composition compounded therewith
KR0175702B1 (ko) 광색성 복합 산화물 및 이를 함유하는 화장료
US9758385B2 (en) Compounds comprising a hibonite structure and a method for their use
JP2006316107A (ja) 複合紫外線遮断剤、化粧料及び樹脂組成物
CA2104993A1 (en) Colour cosmetic composition
JPH04275214A (ja) フッ素雲母粉体およびその製造方法
EP3175836A1 (en) Cosmetic material
JPH09118610A (ja) シリカ・酸化セリウム複合粒子、その製造方法及びそれを配合した樹脂組成物並びに化粧料
US5492871A (en) Superstoichiometric MgAl2 O4 spinel and use thereof, and process for the synthesis thereof
KR101463481B1 (ko) 화장료용 망간-철-티타늄 산화물 안료의 제조방법
JPH07118133A (ja) 化粧料用酸化亜鉛及び製造方法
KR101096360B1 (ko) 실리카 복합 안료를 함유한 메이크업 화장료 조성물 및 이의 제조방법
JPS59227813A (ja) 化粧品用添加剤
JPH01143822A (ja) サンスクリーン化粧料
JP2978303B2 (ja) 化粧料
JP3875389B2 (ja) 紫外線吸収剤
JP4490682B2 (ja) 合成金雲母粉体、その製法及び該粉体を含有する化粧料
JPH04279518A (ja) 化粧料
JP3881815B2 (ja) 化粧料
JPH11166173A (ja) 紫外線吸収剤およびそれを含有する組成物
JPH11209111A (ja) 複合燐酸塩