JPH04274401A - 反射板およびその製造法 - Google Patents

反射板およびその製造法

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JPH04274401A
JPH04274401A JP3036125A JP3612591A JPH04274401A JP H04274401 A JPH04274401 A JP H04274401A JP 3036125 A JP3036125 A JP 3036125A JP 3612591 A JP3612591 A JP 3612591A JP H04274401 A JPH04274401 A JP H04274401A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reflector
reflection plate
protective layer
zirconium
mirror surface
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP3036125A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeo Iizuka
飯塚 重夫
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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  • Physical Vapour Deposition (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はOA機器などの照明系を
構成するに用いられる反射板に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機などのOA機器における光源を備
えた照明装置で用いられている反射板は、光源から放射
される光束を所望の方向へ効率よく反射して必要な対象
を照明するための器具である。そしてその鏡面形状も、
用途に応じて平面状のものから球面、楕円面、放物面な
ど、種々使い分けられている。
【0003】かかる照明系における反射板は、その鏡面
がとくに精密である必要はないけれども特殊な形状であ
るために、通常アルミニウム合金の圧延や鋳造或いは切
削等によって所望の形状に成形したのちその反射面部分
をラッピングや電解研磨するなどによって鏡面加工して
製造されている。
【0004】このような反射板は例えば複写機の照明装
置等に用いると、光源として用いられるハロゲンランプ
による点滅の繰り返し照射を受けるため、連続的に使用
するときには反射板の温度が250〜300℃程度にも
なることがしばしばであり、その反射面が酸化をうけて
アルマイト化し、次第にクラックが発生して鏡面が荒れ
てしまうという問題を有していた。
【0005】そこでこの対策として、鏡面部分の酸化劣
化を防止するための保護膜としてシリコン層を設ける方
法が提案されているが、このように構成された反射板で
も使用環境でのクラックや剥離などの経時的劣化が充分
に抑制できず、耐熱性や耐久性においても満足できるも
のではなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の事情に
鑑みてなされたものであって、その目的とするところは
、耐熱性及び耐久性に優れ、繰り返して大幅に変化する
環境条件の下でも酸化や剥離が生じない反射板を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる本発明の目的は、
所定の形状を有するアルミニウム合金製反射板基体の鏡
面部分に窒化タンタルまたは窒化ジルコニウムからなる
表面保護層を設けたことを特徴とする反射板によって達
成することができる。
【0008】そして、かかる本発明の反射板は、所定の
形状を有するアルミニウム合金製反射板基体の鏡面部分
に対して窒素を含む雰囲気中でタンタルまたはジルコニ
ウムを蒸着させ、該鏡面部分上に窒化タンタルまたは窒
化ジルコニウムからなる表面保護層を形成することによ
って製造することができる。
【0009】本発明の反射板を構成する基体は、アルミ
ニウム合金の圧延や鋳造或いは切削等によって所望の形
状に成形したのちラッピングや電解研磨するなどによっ
て鏡面加工したものであって、従来から反射板として用
いられているものと同様な基体が用いられる。
【0010】本発明においては、かかる基体の鏡面部分
に窒化タンタルまたは窒化ジルコニウムからなる表面保
護層を設けるが、かかる表面保護層は、窒素を含む雰囲
気中でタンタルまたはジルコニウムを、例えば電子ビー
ム加熱による蒸着やスパッタリング等の手段により鏡面
上に付着させると同時に反応させて、それらの窒化物の
薄膜を形成する方法によって得ることができる。
【0011】このようにして得られる表面保護層の厚さ
は、窒化タンタルの場合には0.1μm以下、好ましく
は0.05μm前後であり、窒化ジルコニウムの場合に
は0.1〜0.5μm、好ましくは0.2μm前後であ
るのが適当である。
【0012】
【作用】本発明の反射板は、耐熱性及び密着性に優れた
保護層が設けられていて、耐久性が著しく改良されたも
のである。
【0013】
【実施例】実施例1 光輝アルミニウム合金(A5650)から圧延法によっ
て図1に示した横断面形状を有する反射板基体1を形成
した。この基体1を充分に精密洗浄し乾燥したのち、図
2に示す真空成膜装置の真空槽a内に取付け、真空度1
×10−5Torrまで排気し、次いでガス導入口dか
ら窒素ガスを8×10−5〜1×10−4Torr程度
となるように導入した。この状態でタンタル蒸発源fを
電子銃eからのビームで加熱して蒸発させ、鏡面部分2
上に厚さ約0.06μmの窒化タンタルの表面保護層3
を形成して、本発明の反射板Aを得た。
【0014】実施例2 反射板基体として光輝アルミニウム合金(A6063)
で形成したものを用いた他は実施例1と同様にして、基
体の鏡面部分の上に厚さ0.045μmの窒化タンタル
の表面保護層を形成して、本発明の反射板Bを得た。
【0015】実施例3 実施例1におけると同様な反射板基体1を図2に示す真
空成膜装置の真空槽a内に取付け、ヒータbによって1
80〜200℃に加熱しながら真空度1×10−5To
rrまで排気し、次いでガス導入口dから窒素ガスを3
×10−4〜5×10−3Torr程度となるように導
入した。この状態でジルコニウム蒸発源fを電子銃eか
らのビームで加熱して蒸発させ、鏡面部分2上に厚さ約
0.2μmの窒化ジルコニウムの表面保護層3を形成し
て、本発明の反射板Cを得た。
【0016】実施例4 実施例2におけると同様な反射板基体1を用いた他は実
施例3と同様にして、基体の鏡面部分の上に厚さ0.2
5μmの窒化ジルコニウムの表面保護層を形成して、本
発明の反射板Dを得た。
【0017】対照例 実施例1において用いたと同じ反射板基体を用い、蒸発
源としてシリコンを用いたほかは実施例1と同様にして
、基体の鏡面部分の上に厚さ0.15μmのシリコン層
を蒸着し、対照の反射板Eを得た。
【0018】試験例 これらの反射板について下記のような耐熱試験、耐温湿
度試験及び点灯試験(熱衝撃試験)を行ない、耐久性を
調べた。
【0019】耐熱試験 20℃と250℃の環境下に交互に各1時間放置するこ
とを20回繰り返したのち、表面保護層の状態を観察し
た。本発明の反射板A、B、C及びD、ならびに対照の
反射板Eは、いずれも曇りやクラック、剥離等の発生は
認められなかった。
【0020】耐温湿度試験 温度60℃、相対湿度95%の雰囲気中に100時間放
置した後乾燥させ、表面保護層の状態を観察した。対照
の反射板Eは保護層に部分的な剥離が発生していたのに
対し、本発明の反射板A、B、C及びDにはいずれも異
常が認められなかった。
【0021】点灯試験 1350Wのハロゲンランプによって6秒間照射と5秒
間消灯とを20回繰り返したのち10分間休止する試験
を100時間実施して、表面保護層の状態を観察した。 対照の反射板Eは保護層にはクラックと剥離が発生して
いたのに対し、本発明の反射板A、B、C及びDには何
等の変化も認められなかった。
【0022】
【発明の効果】本発明の反射板は、耐熱性、密着性及び
耐久性が優れており、長期間にわたって安定した使用が
できる特長がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の反射板の構成を示す断面図である。
【図2】本発明の反射板を製造する装置の構成を示す概
念図である。
【符号の説明】
1    反射板基体 2    鏡面部分 3    表面保護層 a    真空槽 b    ヒータ c    排気口 d    ガス導入口 e    電子銃 f    蒸発源

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  所定の形状を有するアルミニウム合金
    製反射板基体の鏡面部分に窒化タンタルまたは窒化ジル
    コニウムからなる表面保護層を設けたことを特徴とする
    反射板。
  2. 【請求項2】  所定の形状を有するアルミニウム合金
    製反射板基体の鏡面部分に対して窒素を含む雰囲気中で
    タンタルまたはジルコニウムを蒸着させ、該鏡面部分上
    に窒化タンタルまたは窒化ジルコニウムからなる表面保
    護層を形成することを特徴とする請求項1記載の反射板
    の製造法。
JP3036125A 1991-03-01 1991-03-01 反射板およびその製造法 Withdrawn JPH04274401A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0702524A1 (en) * 1993-03-05 1996-03-27 SAHAGEN, Armen, N. Probe for monitoring a fluid medium
CN102899611A (zh) * 2012-02-27 2013-01-30 河北农业大学 一种在铝合金表面沉积ZrN薄膜工艺的研究

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0702524A1 (en) * 1993-03-05 1996-03-27 SAHAGEN, Armen, N. Probe for monitoring a fluid medium
EP0702524A4 (en) * 1993-03-05 1998-12-30 Armen N Sahagen SENSOR FOR MONITORING A LIQUID AND / OR A GAS
CN102899611A (zh) * 2012-02-27 2013-01-30 河北农业大学 一种在铝合金表面沉积ZrN薄膜工艺的研究

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