JPH04272793A - 洗濯乾燥機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は洗濯乾燥機に係り、さら
に詳細には、脱水工程後の乾燥工程に際して良好な布動
きをもたらすことのできる洗濯乾燥機に関する。

【０００２】

【従来の技術】洗濯から乾燥までの工程を全自動でおこ
なう洗濯乾燥機にあっては、脱水工程時にバスケットを
高速で連続回転させたり間欠回転させたりする。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、衣類がバスケ
ットの側面にへばり付き、この状態で乾燥工程をむかえ
ても、一度バスケットの側面にへばり付いた衣類はなか
なか剥がれず、この状態で乾燥工程が進行しても、その
乾燥効率は悪く、またバスケット側面にへばり付いたま
まの形で乾燥工程を終了した衣類の仕上がり具合も良い
とは云えない。

【０００４】本発明の目的は、脱水工程後の乾燥工程に
際して良好な布動きをもたらし、従来に比べて乾燥効率
を向上させるとともに、乾燥工程終了後の衣類の仕上が
り具合を良くした、改良された洗濯乾燥機を提供するこ
とにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】前記目的は、外枠内に支
持された外槽と、外槽内に軸支されかつ内底部に回転翼
を有するバスケットと、外槽を水平方向に傾斜させる傾
斜回動装置と、乾燥装置とを備え、かつ前記外槽および
バスケットをほぼ垂直の状態に保持して洗いから脱水ま
での工程を実行するとともに、前記外槽およびバスケッ
トを傾斜回動させて乾燥工程を実行する洗濯乾燥機にお
いて、脱水工程終了後乾燥工程に移行する前にバスケッ
ト内の回転翼を回転させ、バスケット底部および側面下
部にへばり付いた衣類を剥がす制御手段を付加すること
によって達成される。

【０００６】

【作用】しかして、前記構成よりなる本発明によれば、
脱水工程終了後乾燥工程に移行する前にバスケット内の
回転翼を回転させるものであり、したがってその前の工
程である脱水工程に際し、たとえ衣類がバスケットの側
面にへばり付いたとしても、その直後に回転翼を回転さ
せることにより、この回転翼はバスケット底部や側面下
部にへばり付いている衣類を剥がす作用をなす。

【０００７】

【実施例】以下、本発明を、図１〜図４にもとづいて説
明すると、図１は本発明洗濯乾燥機の一実施例である要
部（バスケット７）を横方向から見た状態の内部構造説
明図、図２は洗濯乾燥機の全体構成を右側面方向から見
た状態の内部構造説明図、図３は洗濯乾燥機の全体構成
を背面方向から見た状態の内部構造説明図、図４は洗濯
乾燥機の全体構成（図２と異なる部位）を右側面方向か
ら見た状態の内部構造説明図である。

【０００８】洗濯乾燥機の全体構成を示す図２〜図４に
おいて、鋼板製で箱形の外枠１内には、吊棒２および防
振ばね３によって回動ベース４が防振支持されている。 回動ベース４は、外槽６に可回転的に取り付けられてい
る。回動ビーム５は、回動ベース４と同様、その一端が
外槽６に可回転的に取り付けられており、回動ビーム５
の他端は、後述する回動モータ機構に取り付けられてい
る。

【０００９】外槽６内には、横断面形状がほぼ円形でし
かも、洗い槽，脱水槽，乾燥用ドラムを兼ねるバスケッ
ト７が設けられている。バスケット７の上端には、バラ
ンスリング８が超音波溶着等の手段により取り付けられ
ている。バスケット７の内側壁には、バスケット７を傾
けて乾燥をおこなう場合に布をかき上げる縦リブ状のリ
フター７ａが複数個設けられており、また多数の縦溝７
ｂが設けられている。縱溝７ｂには、多数の脱水孔７ｃ
が設けられている。バスケット７の内底中央には、パル
セータ９を回転自在に装着する凹部７ｄが設けられてい
る。外槽６の上端には、外槽６とバスケット７との間に
洗濯物が落下するのを防止するために槽カバー１０を固
定する。外槽６の外底部には、排水バルブ１１が取り付
けられている。

【００１０】回転駆動装置１２は、鋼板製のベース１３
に取り付けられている。ベース１３は、ほぼ箱形に形成
されており、ねじ等の手段により外槽７に固定されてい
る。

【００１１】内部排水ホース１５の一端は、排水バルブ
１１に接続され、他端は、外枠１の下部に設けたベース
１６上に開放されている。ベース１６は、その下部に複
数個の足１６ａ，外枠１の保持部１６ｂ，水受部１６ｃ
、および排水口部１６ｄを有する。水受部１６ｃは、中
央に向けて傾斜させた構成とし、排水ホース１５から放
出された水は、前記排水口部１６ｄから排出される。 なお、排出口部１６ｄからの水は、外部排水ホース２０
を介して機外に排出される。水受部１６ｃの外周には、
水が溢水しないようにリブ１６ｅが設けられている。洗
い・脱水用モータ１７，乾燥用モータ１８，洗濯用減速
装置１９，乾燥用減速装置１４は、外槽６の底部にベー
ス１３を介して取り付けられている。

【００１２】回動モータ２１の出力軸には、回動アーム
２２が取り付けられており、回動アーム２２には、回動
ビーム５の一端が可回転的に取り付けられている。外槽
６には、軸ベース２３が、ねじ等の手段により設けられ
ており、軸ベース２３の一部を延出してビーム受け２４
が形成されている。回動ビーム５の他端は、ビーム受け
２４の係止部２５に可回転的に支持されている。外槽軸
２６は、軸ベース２３に取り付けられており、また外槽
軸２６は、回動ベース４の軸受部２７で可回転的に支持
されている。スイッチレバー４０は、外槽軸２６に一体
的に設けられており、またスイッチレバー４０は、マイ
クロスイッチ（Ｈ）４１，マイクロスイッチ（Ｖ）４２
に係合するように取り付けられている。

【００１３】ダクト４４は、乾燥工程中に熱風を循環す
るためのものであり、その一端は外槽６の排気部６ｂに
、他端は送風機４５の吸気口４５ａに気密的に接続され
ている。ダクト４４の中央内径部４４ａは、外槽６に一
体的に設けられた溢水すすぎの溢水口４６の上端部４７
よりＨ寸法だけ高くして、洗濯水が送風機４５の内部に
侵入しないよう構成されている。

【００１４】ダクト４４の内部にはノズル５０が設置さ
れており、ホース４９を介して導入された水がダクト４
４内に噴霧される。すなわち、乾燥工程中、衣類からの
湿気を含んだ空気が循環するのを防止すべく、バスケッ
ト７内の熱風をダクト４４内に導き、このダクト４４内
を通過する熱風に水を噴射して、当該熱風中の湿気を凝
縮補集する。送風ガイド５２の一端は送風機４５の排気
側に取り付けられ、他端は加熱ユニット５１に接続され
ている。さらに、加熱ユニット５１は槽内排気口５３を
有している。

【００１５】以上の構成において、洗い−すすぎ−脱水
の洗濯工程は、外槽６，バスケット７を直立させた状態
でおこなう。なお、この位置検出は、スイッチレバー４
０がマイクロスイッチ（Ｖ）４２と係合することにより
おこなわれる。脱水工程終了後、下記に詳述する布剥が
し工程に入り、バスケット７の側面にへばり付いた布を
落す。

【００１６】次に、乾燥工程に移行するが、この乾燥工
程に際しては、通常のドラム式乾燥機と同じように、バ
スケット７をほぼ水平の位置まで傾斜させる。すなわち
、この動作は、回動モータ２１により回動アーム２２を
回転させ、いわゆるリンク機構の一要素をなす回動ビー
ム５を移動させることによりおこなわれる。

【００１７】なお、回動角度の検出は、スイッチレバー
４０がマイクロスイツチ４１（Ｈ）と係合することによ
りおこなわれる。そして、所定の乾燥工程が実施される
と、前記と逆の動作で外槽６，バスケット７が直立の位
置まで戻される。

【００１８】ここで、前記脱水終了後の布剥がし工程に
つき、本実施例にもとづいて説明すると、本実施例にお
いては、脱水工程終了後乾燥工程に移行する前に、洗い
・脱水用モ−タ１７により洗濯用減速装置１９を介して
パルセ−タ９を回転させるものであり（５０〜２００ｒ
ｐｍ）、したがってその前の工程である脱水工程に際し
、たとえ衣類がバスケット７の側面にへばり付いたとし
ても、その直後にパルセ−タ９を回転させることにより
、このパルセ−タ９はバスケット７の底部や側面下部に
へばり付いている衣類を剥がす作用をなし、ひいては脱
水工程後の乾燥工程に際して良好な布動きをもたらし、
従来に比べて乾燥効率を向上させるとともに、乾燥工程
終了後の衣類の仕上がり具合を良くすることができる。

【００１９】なお、前記洗い・脱水用モ−タ１７に代え
て、乾燥用モ−タ１８により乾燥用減速装置１４と洗濯
用減速装置１９とを介してパルセ−タ９を回転させるよ
うにしても良く、またパルセ−タ９の回転方向は正・逆
転あるいは一方向回転のいずれであっても良い。

【００２０】そして、その後、衣類がほぐれた状態でバ
スケッット７をほぼ水平の位置にまで傾斜させ、乾燥工
程に移行する。

【００２１】ところで、脱水工程に際し、バスケット７
を高速回転させた場合、その前の工程であるすすぎ工程
を終了した衣類、すなわち排水によりバスケット底部に
ある衣類には、前記バスケット７の高速回転にともなう
遠心力により、バスケット内壁をつたわってその側面上
方にせり上がろうとする力が働く。

【００２２】これに対し、図１に示すように、バスケッ
ト７の側面下部にリング状のリブ６０を設けておけば、
衣類７０のバスケット側面上方へのせり上がりは阻止さ
れ、衣類７０から抜けた水分のみが前記リブ６０を乗り
越えて脱水穴７ｃに到り、外槽６を介して機外に排出さ
れるものであり、この構成によれば、脱水工程終了後乾
燥工程に移行する以前の段階でのパルセ−タ９と衣類７
０との接触率、ひいては布剥がし効果をより一層高め、
その結果として乾燥工程時におけるより一層活発な布動
き効果をもたらすことができる。

【００２３】なお、前記実施例においては、バスケット
７が高速回転する脱水工程時に衣類がバスケット底部か
ら側面上方にせり上がるのを防止する手段として、リン
グ状のリブ６０をバスケット側面下部に設けた場合につ
いて例示したが、これに代えて、たとえば図５に示す形
状の突起６０′あるいは図６に示す形状の突起６０″を
設けるようにしても良い。

【００２４】

【発明の効果】以上本発明によれば、脱水工程後の乾燥
工程に際して良好な布動きをもたらし、従来に比べて乾
燥効率を向上させるとともに、乾燥工程終了後の衣類の
仕上がり具合を良くすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明洗濯乾燥機の一実施例である要部（バス
ケット７）を横方向から見た状態の内部構造説明図であ
る。

【図２】洗濯乾燥機の全体構成を右側面方向から見た状
態の内部構造説明図である。

【図３】洗濯乾燥機の全体構成を背面方向から見た状態
の内部構造説明図である。

【図４】洗濯乾燥機の全体構成（図２と異なる部位）を
右側面方向から見た状態の内部構造説明図である。

【図５】（ａ）は本発明洗濯乾燥機の第２の実施例であ
る要部（バスケット７）を横方向から見た状態の内部構
造説明図、（ｂ）は（ａ）を上方向から見た状態（半部
）の内部構造説明図である。

【図６】（ａ）は本発明洗濯乾燥機の第３の実施例であ
る要部（バスケット７）を横方向から見た状態の内部構
造説明図、（ｂ）は（ａ）を上方向から見た状態（半部
）の内部構造説明図である。

【符号の説明】

７…バスケット、９…パルセ−タ、６０…せり上り防止
リブ、７０…衣類。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】外枠内に支持された外槽と、外槽内に軸支
   されかつ内底部に回転翼を有するバスケットと、外槽を
   水平方向に傾斜させる傾斜回動装置と、乾燥装置とを備
   え、かつ前記外槽およびバスケットをほぼ垂直の状態に
   保持して洗いから脱水までの工程を実行するとともに、
   前記外槽およびバスケットを傾斜回動させて乾燥工程を
   実行する洗濯乾燥機において、脱水工程終了後乾燥工程
   に移行する前にバスケット内の回転翼を回転させ、バス
   ケット底部および側面下部にへばり付いた衣類を剥がす
   制御手段を付加したことを特徴とする洗濯乾燥機。
2. 【請求項２】請求項１記載の洗濯乾燥機において、バス
   ケットが高速回転する脱水工程時に衣類がバスケット底
   部から側面上方にせり上がるのを防止する手段を有する
   洗濯乾燥機。
3. 【請求項３】請求項２記載の洗濯乾燥機において、バス
   ケットが高速回転する脱水工程時に衣類がバスケット底
   部から側面上方にせり上がるのを防止する手段は、バス
   ケット側面下部に設けた突起である洗濯乾燥機。
4. 【請求項４】請求項２記載の洗濯乾燥機において、バス
   ケットが高速回転する脱水工程時に当該バスケット内の
   衣類がバスケット底部から側面上方にせり上がるのを防
   止する手段は、バスケット側面下部に設けたリング状部
   材である洗濯乾燥機。