JPH04270328A - 自動焦点調節装置 - Google Patents

自動焦点調節装置

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JPH04270328A
JPH04270328A JP3154072A JP15407291A JPH04270328A JP H04270328 A JPH04270328 A JP H04270328A JP 3154072 A JP3154072 A JP 3154072A JP 15407291 A JP15407291 A JP 15407291A JP H04270328 A JPH04270328 A JP H04270328A
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JP
Japan
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lens
distance
photographing
information
distance information
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Pending
Application number
JP3154072A
Other languages
English (en)
Inventor
Daiki Tsukahara
塚原 大基
Tadashi Otani
忠 大谷
Sueyuki Ooishi
末之 大石
Shigemasa Sato
重正 佐藤
Masaru Muramatsu
勝 村松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP3154072A priority Critical patent/JPH04270328A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動焦点調節装置に関し
、特に、被写体が低コントラスト,低輝度などで被写体
までの距離に関する情報が得られないときに撮影レンズ
を最適な位置へ設定するように改良したものである。
【0002】
【従来の技術】この種の自動焦点調節装置の従来例とし
て特公昭60−37443号公報に開示されているもの
が知られている。この自動焦点調節装置は、上述したよ
うな撮影条件下で被写体までの距離に関する情報が得ら
れないとき(以下、焦点検出不能と呼ぶ)、予め固定的
に定めた位置に撮影レンズを駆動するものである。この
ようなレンズ位置は、例えば、撮影者によって予め任意
の値に設定する必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来装置ではそのようなレンズ位置の設定操作が煩雑であ
り、どの位置に決めるかの判断も難しい。
【0004】本発明の目的は、過去に得られた被写体ま
での距離に関する情報に基づいて焦点検出不能時のレン
ズ位置を設定するようにした自動焦点調節装置を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】クレーム対応図である図
1により本発明を説明すると、本発明は、被写体までの
距離に応じた距離情報を検出し、検出されるとその距離
情報を出力し、検出されないと距離情報検出不能信号を
出力する距離情報検出手段100と、出力される距離情
報により撮影レンズを焦点調節位置まで駆動するレンズ
駆動手段101とを具備する自動焦点調節装置に適用さ
れる。そして、上述の目的は、得られた距離情報に基づ
いて決定されたレンズ位置情報を記憶する記憶手段10
2と、距離情報検出不能信号が出力されるとレンズ位置
情報により撮影レンズを駆動し、距離情報が出力される
とその距離情報により撮影レンズを焦点調節位置に駆動
するようにレンズ駆動手段101を制御するレンズ駆動
制御手段103とを具備することにより達成される。
【0006】
【作用】距離情報が検出されるとその情報により撮影レ
ンズが焦点調節位置へ駆動される。距離情報検出不能信
号が出力されると、記憶手段102に記憶されているレ
ンズ位置情報により撮影レンズが駆動される。
【0007】
【実施例】−第1の実施例− 図2〜図6により本発明をレンズシャッタカメラに適用
した第1の実施例について説明する。図2はレンズシャ
ッタカメラの正面図であり、カメラ本体1には撮影レン
ズ2が装着されている。3は一対の測距窓であり、例え
ば周知の外光三角パッシブ測距方式の場合、一対の窓を
通して得られる一対の被写体像を受光しその受光信号か
ら被写体までの距離を検出する。4は補助光照射窓であ
り、低輝度時など測距不能の場合に補助光を被写体に照
射する。5は測光窓、6はレリーズ釦である。
【0008】図3は制御回路の全体構成を示し、11は
マイクロコンピュ−タを含む制御回路であり、レリーズ
釦6の半押し操作でオンする半押しスイッチ12と、レ
リーズ釦6の全押し操作でオンする全押しスイッチ13
と、不図示の釦の押圧の毎にオンして、全回路への給電
のオン・オフを交互に切換える電源スイッチ50とが接
続されている。制御回路11の入力側には、測距回路1
4と測光回路15とが接続され、出力側には、撮影レン
ズを焦点調節位置へ駆動するモータを含むレンズ駆動装
置16と、上記補助光照射窓4から補助光を出射する光
源を含む補助光照射装置17と、各種の撮影情報を表示
する表示装置18とが接続される。表示装置18は、測
距装置14により被写体までの距離(以下、撮影距離と
呼ぶ)が検出されたときに点灯するLEDを含む。さら
に制御回路11には、後述するように焦点検出不能時に
使用されるレンズ位置情報である撮影距離情報値を記憶
する記憶回路19が接続されている。
【0009】次に、図4〜図6を参照して撮影動作手順
を説明する。半押しスイッチ12がオンすると図4のプ
ログラムが起動し、ステップS10で測光装置15によ
り周知の測光処理を行い、絞り,シャッタ秒時,閃光装
置使用の有無などを決定してステップS15に進む。ス
テップS15では測距装置14により測距処理を行って
距離情報をセットする。ステップS20で全押しスイッ
チ13がオンと判定されるとステップS25以降の撮影
処理に進み、オフと判定されるとステップS55に進ん
で、半押しスイッチ12がオンと判定されるとステップ
S20に戻り、オフと判定されるとステップS60で表
示装置18の表示を消灯して処理を終了する。
【0010】ステップS25に進むと、レンズ駆動装置
16により、セットされた距離情報に対応する量だけ撮
影レンズ2を駆動し、ステップS30で表示装置18の
表示を消灯する。その後、ステップS35で測光値など
に基づいた露出値で露光して撮影を行い、撮影終了後、
ステップS40で撮影レンズ2を初期位置まで復動する
。さらに、ステップS45で記憶回路19の撮影距離情
報値を書換え、ステップS50でフィルムを巻上げて終
了する。
【0011】図5はステップS15の測距処理の詳細手
順を示す。ステップS150において、測距装置14を
構成する受光素子からの被写体情報を取り込み、ステッ
プS155で十分明るいと判定されるとステップS16
0に進み、暗い場合はステップS170にジャンプする
。ステップS160では、取り込まれた被写体情報に基
づいて撮影距離を演算する。被写体が低コントラストで
撮影距離が求められないことがステップS165で判定
されると、ステップS170で補助光照射装置17を駆
動して被写体に補助光を照射する。補助光として、単な
る光の照射やコントラストのあるパターン光の照射が用
いられる。
【0012】補助光を照射した後、ステップS175で
再び受光素子から被写体情報を取り込み、ステップS1
80で撮影距離を演算する。ステップS185で撮影距
離が求められたか否かを判定し、求められればステップ
S200に進み、求められなければステップS190に
進む。ステップS190では記憶回路19から撮影距離
情報値を読み出し、ステップS200では表示装置18
の測距可能を示す表示器(例えばLED)を点灯する。 最後にステップS195で距離情報をセットして図4の
プログラムにリターンする。
【0013】図6は、図4のステップS45で記憶回路
19内の撮影距離情報値を更新する手順の詳細を示すプ
ログラムである。ステップS450において、撮影距離
が求められたかを判定し、求められたときだけステップ
S455で撮影距離情報の記憶値を次式で更新する。       記憶値=(α×記憶値+β×今回の撮影距
離)/(α+β)    …(1)ただし、α,βは重
み付け係数であり、正の実数である。
【0014】以上の手順によれば、撮影距離が求められ
ない場合、記憶回路19に記憶されている撮影距離情報
値により撮影レンズが駆動されるので、予め撮影レンズ
をどこまで移動させるかを決定する情報をカメラの操作
者が入力する手間が省ける。また、過去に検出された撮
影距離の算術平均によって測距不能時の撮影レンズの移
動先が決定されるので、従来の自動焦点調節装置に比べ
て焦点調節位置に設定される確率が高い。また、測距さ
れたときには表示装置18のLEDが点灯し、測距不能
時はそのLEDが点灯しないから、撮影レンズがいずれ
の撮影距離で駆動されたかを告知できる。
【0015】図7は他の実施例における図4に相当する
プログラムである。半押し操作中に測距を繰り返して行
い、撮影距離が得られるとステップS45で記憶回路1
9の記憶値を逐次更新するようにしたものである。この
場合、半押し操作中のレンズ駆動は行われない。なお、
図7中、図4と同符号のステップの説明は省略する。
【0016】図8,図9は、測距処理中にレンズ駆動を
行う方式のカメラに本発明を適用した場合の手順例であ
る。図4,図5と同様のステップには同一の符号を付し
てその説明は省略する。この実施例における測距装置1
4は例えば位相差検出方式のTTL焦点検出装置を有し
、ステップS160やS180で求まる値は、撮影レン
ズによる被写体の像面とフィルム面と共役な予定焦点面
とのずれ量(デフォーカス量)である。したがって、こ
のデフォーカス量は直接撮影距離を表わさないので、撮
影レンズの焦点距離と、撮影レンズの位置と、デフォー
カス量とに基づいて撮影距離を演算し、その値が記憶回
路19に記憶されることになる。
【0017】図8は、図7のステップS40を省略した
ものであり、図9は測距処理手順内にステップS196
を追加し、レンズ駆動を行うようにしたものである。こ
の場合、上述したようにステップS160でデフォーカ
ス量が求められればその値からレンズ駆動が可能になる
ので、ステップS165からステップS200に進むと
きはステップS196に進むようにしている。
【0018】なお、記憶回路19に記憶する撮影距離情
報値を(1)式以外のアルゴリズムで演算してもよい。 例えば、単純な算術平均を用いることもできる(つまり
α=β=1)。また、(1)式のような代数演算を行う
ことなく、直前に求められた撮影距離で記憶回路19の
記憶値を逐次更新してもよい(つまりα=0,β=1)
。さらには、過去、最も多く使用された撮影距離を求め
て逐次更新してもよい。
【0019】さらに、レリーズされた回数に応じてα,
βの値を変えても良い。例えば、カメラの使い始めのこ
ろはα=1,β=1とし、レリーズが1000回を越え
たらα=10,β=1として、より実績重視にする。さ
らに記憶する情報はレンズ位置でもよく、測距装置は、
上述した外光三角バッシブ式、TTL焦点検出式に限ら
ない。
【0020】なお、以上の実施例の記憶回路19内の記
憶値は、電源スイッチ50のオンにより電源供給が遮断
された後も保持される。本発明はこれに限らず、電源を
投入すると、最初は記憶回路19内の記憶値に所定値(
例えば常焦点距離値)を書込み、以降、撮影の毎に更新
されるようにしても良い。
【0021】以上の実施例の構成において、測距装置1
4が距離情報検出手段を、レンズ駆動装置16がレンズ
駆動手段を、記憶回路19が記憶手段を、制御回路11
がレンズ駆動制御手段をそれぞれ構成する。
【0022】−第2の実施例− 次に、図10〜図13により本発明の第2の実施例を説
明する。この第2の実施例は、日付等のデータ写し込み
装置を有するカメラに適用したものであり、測距が不能
で、かつフィルムの残り駒数にまだ余裕がある場合には
、もう1駒の撮影を行い、更にその際のデータ写し込み
内容を通常時と区別できるようにしたものである。
【0023】図10は本実施例における制御系のブロッ
ク図を示し、図3と同様な箇所には同一の符号を付して
ある。図10において、制御回路11には、上述した各
装置の他に、フィルム給送装置21、フィルムカウンタ
22、計時装置23およびデータ写し込み装置24が接
続されるとともに、写し込みモードの設定/解除を指令
するモードスイッチ25が接続されている。データ写し
込み装置24は、写し込み用のLED(不図示)を有し
、写し込みモードが設定されているときには、撮影に伴
ってフィルムの所定箇所に日付等のデータを写し込む。
【0024】次に、本実施例における制御回路11の制
御手順を説明する。この処理は、図7のステップS50
の後に図11に示すステップS101〜S114を追加
したものである。ステップS50の巻上げ処理が終了す
ると、ステップS101でフィルムカウンタ22のカウ
ント値(以下、フィルムカウント値)nを1だけアップ
させ、次いでステップS102で全押しスイッチ13が
まだオンか否かを判定する。これは、上記ステップS2
0(図7)で全押しスイッチ13のオンが判定されてか
ら現時点まで、引き続き全押し操作がなされているか否
かの判定である。ステップS102が否定されると図7
のステップS55に進み、肯定されるとステップS10
3に進む。ステップS103では、フィルムカウント値
nが所定値N(例えば、N=10)未満か否かを判定し
、否定されると処理を終了させ、肯定されるとステップ
S104に進む。
【0025】ステップS104では、データ写し込みモ
ードが設定されているか否かを判定し、否定されるとス
テップS106に進み、肯定されるとステップS105
で写し込みデータの変更処理を行う。すなわち本実施例
では、データ写し込みモードが設定されている場合には
、上記写し込み装置24により例えば図12(a)また
は(b)に示されるようなデータが上記ステップS40
とS50(図7)との間でフィルムに写し込まれる。 ここで、図12(a)は日付データであり、1991年
4月16日を示している。また図12(b)は日時デー
タであり、16日23時57分を示している。さらに後
述するステップS111でもデータ写し込みが行われる
が、このときの写し込みデータは、日付の場合には図1
3(a)に示すように月と日の間にコロンの一方のドッ
トを、日時の場合には図13(b)に示すように時と分
との間に他方のドットをそれぞれ写し込み、上述の場合
と区別するようにしている。
【0026】ステップS106では、上記1回目の撮影
(露光)時の距離情報とは異なる情報(例えば上記距離
情報より所定値だけ近いあるいは遠い情報)をセットし
、次にステップS107では、セットされた距離情報に
基づいて決定されたレンズ位置に撮影レンズ2を駆動す
る。その後、表示を消灯する(ステップS108)とと
もに、露光を行い(ステップS109)、次いでデータ
写し込みモードか否かを判定する(ステップS110)
。ステップS110が否定されるとステップS112に
進み、肯定されると上記変更された写し込みデータ(例
えば図13(a)または(b))の写し込みを行う(ス
テップS111)。しかる後、撮影レンズ2を初期位置
に復動し(ステップS112)、フィルムを巻上げ(ス
テップS113)、最後にステップS114でフィルム
カウント値を1だけアップさせて処理を終了させる。
【0027】以上の手順によれば、測距が不能であり記
憶されている撮影距離情報に基づいて撮影が行われた場
合には、フィルムの残り駒数にまだ余裕があり、かつ上
記第1回目の撮影後に全押しスイッチ13がオンされて
いたときに限り、第2回目の撮影が行われる。この第2
回目の撮影は、第1回目とは異なる被写体距離情報によ
って撮影レンズ2を駆動して行われるので、第1回目の
撮影でピントのボケた写真が撮影された場合でも第2回
目の撮影でピントの合った写真が得られる可能性がある
。また第2回目の撮影時には、第1回目の撮影時と異な
る態様でデータ写し込みが行われるので、後に出来上が
ったプリントを見てそれが第2回目の撮影か否かが容易
に判断できる。
【0028】−第3の実施例− 次に、上記図10,図14および図15により第3の実
施例を説明する。図10において、31は姿勢検出装置
であり、例えば周知の水銀スイッチを備え、カメラの姿
勢(横姿勢か縦姿勢)を検出する。また本実施例の測距
装置14は、上述した外光三角パッシブ方式のものであ
り、電荷蓄積型の光電変換素子を有している。そして所
定時間に蓄積された電荷に基づいて撮影距離情報が演算
され、その撮影距離情報に基づいて撮影レンズ2をステ
ップ的に駆動する。つまり撮影距離を無限遠から至近ま
で複数の距離ステップに分けるとともに、各距離ステッ
プにレンズ位置を対応付け、演算された撮影距離情報が
含まれるステップに対応したレンズ位置に撮影レンズを
駆動する。また撮影画面における測距エリアは、カメラ
横方向に延在しているものとする。
【0029】このように測距エリアがカメラ横方向に延
在する場合、被写体が水平方向に大勢並んでいるときに
は、カメラを横姿勢(カメラ上面が上方を向く姿勢)に
構えれば、被写体の広い範囲で測距を行うことができる
ので、測距不能になるケースは少なく、また正確にピン
ト合わせが行える。ところが、カメラを縦姿勢に構えた
場合には、上記測距エリアが上下方向に延在することに
なるので、横方向に並ぶ被写体に重なる部分は少なく、
人物と人物の間の背景部分が測距の対象となって背景に
ピントが合う、いわゆる中抜け現象が生ずることが多い
。本実施例はこのような中抜け現象を防止するように改
良したものである。
【0030】図14,図15は本実施例における制御回
路11の制御手順を示し、半押しスイッチ12がオンさ
れるとこのプログラムが起動される。まず図14のステ
ップS201〜S205で測距処理を行う。詳しく説明
すると、まずステップS201において、測距装置を構
成する光電変換素子の電荷蓄積を開始し、ステップS2
02で所定時間待った後、ステップS203で電荷蓄積
を終了する。次いでステップS204で蓄積された電荷
を量子化し、その結果に基づいてステップS205で撮
影距離情報を演算する。
【0031】ステップS206では、蓄積された電荷が
所定量未満であるかまたは低コントラストであり撮影距
離が求められない、すなわち測距不能か否かを判定する
。測距が可能の場合にはステップS210に進み、上記
演算された撮影距離情報に対応する距離ステップをセッ
トする。また測距不能の場合にはステップS207に進
み、カメラの姿勢が横姿勢であるか縦姿勢であるかを姿
勢検出装置31の出力から判定する。横姿勢の場合には
、ステップS208で予め設定された遠距離の距離ステ
ップをセットし、縦位置の場合には、ステップS209
で上述した過去のデータに基づく記憶値に対応する距離
ステップをセットする。
【0032】その後、図15のステップS211で全押
しスイッチ13のオンが判定されると、ステップS21
3で上記セットされた距離ステップに対応するレンズ位
置に撮影レンズ2を駆動し、次いでステップS214で
撮影を行い、ステップS215でフィルムを巻上げて処
理を終了させる。
【0033】以上の手順によれば、カメラが横姿勢(被
写体が近距離で横方向に存在していれば測距不能となり
にくい)のときに測距不能となった場合には、例えば風
景撮影のように被写体が近距離に存在しないと判断して
、遠距離の距離ステップに撮影レンズが駆動される。 一方、カメラが縦姿勢(上記中抜けとなり易い)のとき
に測距不能となった場合には、近距離に被写体が存在す
ると判断して記憶値に基づいてレンズ駆動が行われる。 したがって、カメラが横姿勢,縦姿勢のいずれであって
もピントの合った写真が得られる可能性が高くなる。
【0034】−第4の実施例− 次に、図16により第4の実施例を説明する。本実施例
は、被写体が室内に存在するか屋内に存在するかを判定
し、その結果に応じて撮影レンズを駆動するものである
。図16は本実施例における制御手順を示し、図14と
同様のステップには同一のステップ番号を付す。
【0035】図16において、ステップS201〜S2
04の後、ステップS301で測距結果に基づいて被写
体が低コントラストか否かを判定し、低コントラストで
なければステップS205で測距演算を行い、ステップ
S206で測距不能でないと判定されると、ステップS
210において、上記演算された撮影距離情報に対応す
る距離ステップをセットする。一方、ステップS301
で低コントラストと判定された場合、またはステップS
206で測距不能と判定された場合にはステップS30
2に進み、被写体輝度が所定値(暗黒に近い値)未満か
否かを判定する。この被写体輝度は、例えば測光装置1
5の検出結果を用いてもよいし、測距装置14の出力を
用いてもよい。ステップS302が肯定されるとステッ
プS303で予め設定された遠距離の距離ステップをセ
ットし、否定されるとステップS304で上述した記憶
値に対応する距離ステップをセットする。その後、処理
は図15のステップS211に進む。
【0036】ここで、被写体が室内に存在する場合には
、必ず蛍光灯などの照明があるので被写体輝度が暗黒と
なるケースは非常に少ない。また、暗い室内では補助光
が点灯するので測距可能となる確率が高い。したがって
上述の手順では、測距不能でかつ被写体輝度が所定値未
満(暗黒)の場合には、屋外撮影(例えば、夜景等の撮
影)と判断して遠距離に撮影レンズを駆動する。一方、
測距不能でかつ被写体輝度が所定値以上(暗黒でない)
の場合には、屋外撮影か室内撮影かを判断できないので
、記憶値に基づいて撮影レンズ2を駆動する。
【0037】−第5の実施例− 次に、図17により第5の実施例を説明する。上述した
第1の実施例における撮影距離情報更新処理(図6)で
は、測距が可能であれば、今回得られた撮影距離情報の
遠近に拘らず必ずその記憶値の更新を行うようになって
いるため、いつもは中程度の撮影距離で撮影を行ってい
る撮影者が今回たまたま近距離あるいは無限遠に近い距
離で撮影を行った場合、その近距離あるいは遠距離の撮
影距離情報に基づいて記憶値の更新が行われ、その結果
、更新された記憶値が頻繁に行われる撮影距離とかけ離
れたものとなってしまうおそれがある。本実施例では、
このような問題を解決したものである。
【0038】図17は本実施例における撮影距離情報更
新処理の詳細手順を示すフローチャート(上記図6に相
当するもの)である。ステップS450で測距不能と判
定されると、そのままリターンし、測距不能でなければ
、ステップS453で今回得られた撮影距離情報が所定
値K1以上でかつ所定値K2未満か否かを判定する。 ステップS453が否定されるとリターンし、肯定され
るとステップS455の処理を行う。すなわち、撮影距
離情報が所定値K1以上K2以下の範囲外にある場合に
は、撮影距離情報の更新は行わない。したがって、いつ
もは中程度の撮影距離で撮影を行っている撮影者が今回
たまたまK1以下の近距離あるいはK2以上の遠距離で
撮影を行った場合には撮影距離情報の更新が行われず、
記憶値が頻繁に行われる撮影距離とかけ離れたものとな
ることが防止できる。
【0039】−第6の実施例− 次に、図18および図19により本発明の第6の実施例
を説明する。本実施例は、被写体が暗い場合に補助光を
照射して測距を行うものに関する。図18,図19は本
実施例における処理手順を示し、これは、被写体輝度が
暗く測距時には必ず補助光の照射を行うことを前提とし
たものである。なお、図14,図15と同様な箇所には
同一の符号を付す。
【0040】まず図18のステップS401で補助光を
照射してからステップS201〜S203の処理を行い
、ステップS402で補助光を停止させる。図19のス
テップS403では測距装置14の出力が予め定められ
た所定値より小さいか否かを判定し、これが肯定され、
続いてステップS211Aで全押しスイッチ13のオン
が判定されると、ステップS404で予め設定された所
定距離情報に基づいて撮影レンズ2を駆動する。この所
定撮影距離情報は、上記補助光の到達距離よりも遠くか
つ電子閃光装置の閃光到達距離より近い値とされる。
【0041】すなわち、補助光を被写体に照射して測距
を行ったにも拘らず測距不能となったということは、被
写体が補助光の到達距離よりも遠い距離に存在している
ことになり、したがって上記撮影レンズ2を駆動する所
定距離は、補助光到達距離よりも遠い値とされる。一方
、補助光を照射する場合は被写体輝度が暗い場合である
から、電子閃光装置を使用する閃光撮影である可能性が
極めて高いと判断でき、したがって撮影時の撮影距離は
、電子閃光装置の閃光到達距離よりも近い値とされる。 これにより、測距不能であってもピントの合った写真が
得られる可能性を高めることができる。
【0042】なお、上記ステップS403が否定された
場合には、測距結果に基づいて撮影レンズ2を駆動する
。また図示はしないが、被写体輝度が明るく補助光を照
射しない場合に測距不能となった場合には、上述と同様
に過去の撮影距離に基づいた記憶値に基づいてレンズ駆
動が行われる。
【0043】以上では、電荷蓄積型の測距装置を用いた
例を示したが、図20は、入射した光出力が一定レベル
に達すると応答信号を出力する測距装置を用いた場合の
処理を示す。図20において、ステップS401での補
助光照射後、ステップS501では測距装置14による
センシングを開始し、ステップS502では測距装置1
4が応答信号を出力したか否かを判定する。ステップS
502が否定されるとステップS503に進み、上記セ
ンシング開始から所定時間が経過したか否かを判定する
。ステップS503が否定されるとステップS502に
戻り、肯定されるとステップS504に進む。ここで、
ステップS503が肯定されたということは、所定時間
の間に測距装置14が応答信号を出力しなかった、すな
わち測距不能であることを示している。
【0044】ステップS504では補助光の照射を停止
し、次いでステップS211Aで全押しスイッチ13の
オンが判定されると、ステップS404で予め設定され
た所定距離情報に基づいて撮影レンズ2を駆動する。こ
の所定撮影距離情報は、上述したように補助光の到達距
離よりも遠くかつ電子閃光装置の閃光到達距離より近い
値である。一方、上記ステップS502が肯定された場
合、すなわち測距が可能であった場合には、測距結果に
基づいて撮影レンズ2を駆動する。
【0045】−第7の実施例− 次に、図21〜図23により第7の実施例を説明する。 本実施例は、セルフタイマモードとして、1回のレリー
ズで2回の撮影を行うダブルセルフタイマ撮影が可能な
カメラ、および連写(全押しスイッチがオンされている
間は繰返し撮影を行う)が可能なカメラに適用したもの
である。
【0046】図21,図22はセルフタイマ撮影時の動
作を示すフローチャートであり、上述した図4と同様の
ステップには同一の符号を付してある。セルフモード設
定時に半押しスイッチ12がオンされるとこのプログラ
ムが起動され、ステップS10での測光処理およびステ
ップS15での測距処理の後、ステップS20で全押し
スイッチ13のオンが判定されると、ステップS601
で所定の前回撮影距離情報をステップS15での測距処
理に基づく撮影距離に更新する。次いでステップS60
2では所定のセルフ秒時だけ待ち、その後、ステップS
603で再び測距処理を行い、ステップS604で測距
不能か否かを判定する。測距可能な場合には、ステップ
S605において、ステップS603の測距で得られた
撮影距離情報(今回の距離情報)に基づいて撮影レンズ
2を駆動し、一方、測距不能な場合には、ステップS6
06において、ステップS601で更新された前回撮影
距離情報に基づいて撮影レンズ2を駆動する。
【0047】その後、図22のステップS607で撮影
を行い、次いでステップS608でフィルムを巻上げ、
ステップS609で上記前回撮影距離情報を更新する。 すなわち、上記ステップS603での測距が可能な場合
に限り、その測距で得られた撮影距離情報を前回撮影距
離情報として設定する。しかる後、ステップS610で
ダブルセルフモードか否かを判定し、否定されると、す
なわちシングルセルフモードであれば処理を終了させ、
肯定されるとステップS611で、既に2回の撮影が行
われたか否かを判定する。ステップS611が否定され
ると図21のステップS602に戻り、肯定されると処
理を終了させる。
【0048】以上の手順によれば、ダブルセルフモード
が設定されているとき、1回目の撮影時には測距が可能
であったけれども、2回目の撮影時に測距が不能になっ
た場合には、1回目の撮影時に得られた撮影距離情報に
基づいて2回目の撮影が行われる。したがって、1回目
の撮影後に被写体が前後方向に動かなかった場合には、
2回目の撮影でも被写体にピントを合わせることが可能
となる。
【0049】また図23は、連写モード設定時の制御手
順を示している。この場合には、n(n=1,2,・・
・)回目の撮影時に測距が可能であったけれども、n+
1回目に測距が不能となった場合には、n回目の撮影時
に得られた撮影距離情報に基づいてn+1回目の撮影が
行われる。したがって、常に最新の前回撮影距離情報に
て撮影が行われることになり、測距不能時にも被写体に
ピントを合わせることが可能となる。
【0050】−第8の実施例− 次に、図24および図25により第8の実施例を説明す
る。本実施例は、日付や季節などの変化に応じて撮影距
離情報の記憶値をリセットするようにしたものである。 すなわち本実施例では、図24に示すように、半押しス
イッチ12がオンされると、まずステップS801の撮
影距離情報設定処理を行い、その後、図4に示したステ
ップS10以降の処理を行う。この撮影距離情報設定処
理は、図25にその詳細が示される。
【0051】図25において、ステップS8011では
、例えば裏蓋に設けられた不図示のデート機構からの信
号により、前回の半押しスイッチオン時から日付が変更
されたか否かを判定する。変更されていない場合(同日
の場合)にはステップS8013に進んで撮影距離情報
の記憶値を前回の値に保持して図24にリターンし、変
更されている場合には、ステップS8012に進む。 ステップS8012では不図示のリセット禁止スイッチ
がオンされているかを判定し、肯定されるとステップS
8013に進み、否定されるとステップS8014で上
記記憶値を初期値(例えば5mあるいは2〜8mの間の
ランダム値)にリセットする。
【0052】以上によれば、前回の撮影時から日付が変
わっている場合には、リセット禁止が指令されていない
限り撮影距離情報が初期値にリセットされる。すなわち
、日付が変わっているということは、前回(前日)の撮
影からある程度以上の時間が経過しており、撮影場所が
変更されている場合が多い。このため、前日までの撮影
距離情報の記憶値を用いて撮影を行うと、ピントが外れ
るおそれがあるので、撮影距離を初期値にリセットする
。この初期値は、上述したように5mあるいは2〜8m
の間のランダム値、つまり一般に頻繁に用いられる撮影
距離であり、これにより測距不能な場合にピントの合う
可能性が高くなる。
【0053】また以上では、撮影距離情報の記憶値をリ
セットするようにしたが、時間および季節に応じて撮影
距離情報の更新方向を変更する2つの例を図26,図2
7にそれぞれ示す。図26において、ステップS802
1では、例えば内蔵する時計から現在の時刻を入力し、
これに基づいて現在夜であるか否かを判定する。夜であ
ればステップS8012に進み、夜でなければステップ
S8013に進む。そして、ステップS8012が否定
されるとステップS8022に進み、撮影距離情報の記
憶値が電子閃光装置の閃光到達距離以内の距離となるよ
うに撮影距離情報の更新方法(図6のステップS455
の処理内容)を変更する。すなわち、夜間の撮影では殆
どの場合に電子閃光装置を用いるので、被写体はその閃
光到達距離以内に存在すると考えられるから、閃光到達
距離以内の距離にリセットすることで被写体にピントが
合う可能性を高めることができる。
【0054】さらに図27に示すように、ステップS8
031において、上記デート機構の出力に基づき前回の
撮影時とは季節が変わっているか否かを判定し、変わっ
ている場合にはステップS8012に進むようにしても
よい。この場合には、ステップS8032で、撮影距離
情報の更新方法を以下のように変更する。 (1)現在が春である場合(前回撮影時は春でない)に
は、花の撮影や行楽地での撮影距離が多くなり、撮影距
離としては近距離〜中距離が多くなる。したがって近距
離〜中距離に重み付けした撮影距離となるようにする。 (2)現在が夏である場合には、海や山での撮影が多く
なり、また撮影条件としては高輝度下での撮影が多くな
る。したがって撮影距離情報を更新するのでななく、常
焦点距離を設定する。 (3)現在が秋である場合には、紅葉や運動会での撮影
など遠距離の撮影が多くなるが、夏に比べて高輝度条件
とはならない。したがって、中距離〜遠距離の撮影距離
に重み付けした距離となるようにする。 (4)現在が冬である場合には、室内での撮影が多い反
面、スキーなど屋外での撮影も多く、また撮影条件は比
較的低輝度条件となることが多い。したがって特に重み
付けは行わず、例えば第1の実施例で示したような方法
で撮影距離を更新する。
【0055】また図28,図29は撮影距離情報をリセ
ットする場合の変形例を示している。図28は、電源の
オフからオンの間隔を検出して撮影距離情報の記憶値を
リセットするか否かを決めるものであり、まずステップ
S9011では、図24の半押し操作が電源オン後の最
初の半押し操作か否かを判定する。これは、電源スイッ
チ50のオン時にフラグを設定し、このステップS90
11の処理後にフラグを解除することにより検出可能で
ある。そして、ステップS9011が否定されるとステ
ップS8013に進み、肯定されるとステップS901
2に進む。ステップS9012では、前回の電源オフ時
から今回の電源オン時の時間(電源オフから計時をスタ
ートさせて計時する)Tが所定値T0を越えるか否かを
判定し、否定されるとステップS8013に進み、肯定
されるとステップS8012に進む。
【0056】以上によれば、前回の電源オフ時から今回
の電源オン時の時間が所定値より長い場合には、リセッ
ト禁止が指令されていない限り撮影距離情報を初期値に
リセットする。すなわち、この場合も撮影場所が変更さ
れている場合が多いため、撮影距離をに頻繁に用いられ
る撮影距離にリセットして、測距不能な場合にピントの
合う可能性を高める。
【0057】また図29は、裏蓋の開閉動作からフィル
ム交換の有無を検出し、これに基づいて撮影距離情報の
記憶値をリセットするか否かを決めるものである。図2
9において、まずステップS9021では、図24の半
押し操作が裏蓋閉後の最初の半押し操作か否かを判定す
る。これは、裏蓋が開状態から閉状態になったことを不
図示の裏蓋検知スイッチで検知し、このステップS90
21の処理後にフラグを解除することにより判定可能で
ある。そして、ステップS9021が否定されるとステ
ップS8013に進み、肯定されるとステップS801
4に進む。ここで、ステップS9021が肯定されたと
いうことは、フィルムがカメラから取り出されて現在フ
ィルムが装填されていない状態か、あるいは新しいフィ
ルムが装填された状態のいずれかであり、いずれの場合
にも上記撮影距離情報の記憶値がリセットされることに
なる。
【0058】すなわち、カメラにフィルムが装填されて
いないときに空写しが行われることがよくあるが、この
ような空写しの際の撮影距離は、正式にフィルムを装填
して被写体を撮影する場合の撮影距離と異なる場合が多
く、このため空写し時の距離をも加味して上記撮影距離
情報の記憶値を演算すると、更新された記憶値が頻繁に
行われる撮影距離とかけ離れたものとなり、これに基づ
いて実際の撮影を行うとピンボケとなる可能性が高くな
る。
【0059】上述した図29の処理によれば、フィルム
非装填時に空写しの撮影距離に基づいて記憶値が更新さ
れるが、新しいフィルムを装填すると、裏蓋を閉じてか
ら撮影が行われるまでの間に記憶値が初期値(上述した
ように5mあるいは2〜8mの間のランダム値であり、
統計的に頻繁に用いられる撮影距離である)にリセット
されるので、空写し時の撮影距離で更新された撮影距離
で撮影が行われることはなく、ピントの合った写真が得
られる可能性が高くなる。なお、フィルムが装填されて
いるか否かを不図示の装填検知スイッチ、あるいはフィ
ルムパトローネのDXコードからの情報により検知し、
フィルムが装填されているときにのみ更新処理を行うよ
うにしてもよい。
【0060】−第9の実施例− 次に、図30および図31により第9の実施例を説明す
る。一般に、撮影しようとする主要被写体が低コントラ
ストの場合には、その主要被写体と同距離にある別の物
体(低コントラストでない)にカメラを向けて測距を行
い、フォ−カスロック(例えば撮影距離情報の保持)し
てから上記主要被写体にカメラを向け直して撮影を行う
ことがある。しかしながら、同じ主要被写体を複数枚連
続して撮影する場合には、その都度フォ−カスロックを
しなければならず操作が煩わしい。本実施例は、このよ
うな問題を解決するものである。
【0061】図30,図31は本実施例における処理手
順を示している。レリーズ釦の半押し操作で測距を行い
、ステップS1001で測距可能と判定されるとステッ
プS1002に進み、ステップS1002で半押しオン
が判定され、ステップS1003でレリーズ(撮影)が
なされたと判定されると、ステップS1004で上述と
同様に撮影距離情報の更新を行う。またステップS10
01で測距不能と判定されると、ステップS1005で
前回の半押し操作が行われた際にシャッタレリーズが行
われたか否かを判定し、肯定されるとステップS100
6に進む。
【0062】ステップS1006では、前回のレリーズ
終了から今回の半押し操作までの時間(不図示のタイマ
によって計時される)Tが所定値T1(例えば、1〜5
秒)未満か否かを判定する。ステップS1006が肯定
されるとステップS1007に進み、今回の撮影に用い
る撮影距離情報を前回レリーズが行われたときの撮影距
離に設定する。そしてステップS1008でフォ−カス
ロックの表示を行い、その後、ステップS1009で半
押しのオンが判定され、ステップS1010でレリーズ
がなされたことが判定されるとステップS1012で撮
影距離情報の記憶値を更新してリターンする。このレリ
ーズは、上記ステップS1007で設定された撮影距離
情報(すなわち前回レリーズ時の撮影距離情報)に基づ
くレンズ位置で行われる。またレリーズがなされない場
合にはステップS1011で前回撮影時の撮影距離情報
を保持してステップS1009に戻る。
【0063】一方、ステップS1005で前回レリーズ
がなされなかったと判定された場合、およびステップS
1006が否定された場合には図31のステップS10
13に進み撮影距離情報の記憶値を読み出し、ステップ
S1014で半押しオンが判定され、ステップS101
5でレリーズされたことが判定されるとリターンし、レ
リーズされない場合にはステップS1016で前回の撮
影距離情報を保持してステップS1014に戻る。
【0064】以上の手順によれば、測距不能のとき、前
回の半押し時にレリーズが行われており、かつ前回のレ
リーズ終了から今回の半押しまでの時間が所定時間未満
の場合には、同じ被写体を撮影していると判断して前回
レリーズ時の撮影距離に基づいてレリーズが行われる。 したがって、低コントラストの被写体を複数枚連続して
撮影する場合には、1回目の撮影時にフォ−カスロック
を行えば、その後の撮影の際にはフォ−カスロックを行
わなくて済み、カメラの使い勝手が向上する。
【0065】−第10の実施例− 次に、図32により第10の実施例を説明する。上述し
た図6の撮影距離情報更新処理では、撮影条件等に拘ら
ず一律にステップS455の式に基づいて撮影距離情報
の記憶値を更新しているが、本実施例では、例えば撮影
レンズの焦点距離などに応じて上記記憶値の更新を行う
例を示す。
【0066】図32は本実施例における撮影距離情報更
新処理(図6に相当するもの)を示している。ステップ
S450が否定されるとステップS2001に進み、装
着されている撮影レンズの焦点距離fが所定値f1未満
か否か(f<f1か否か)を判定し、肯定されるとステ
ップS2003で第1の演算式に基づいて第1の撮影距
離情報の記憶値を演算する。ここで上記焦点距離は、例
えば撮影レンズに内蔵されたレンズROMから読み込め
ばよい。またステップS2001が否定されるとステッ
プS2002に進み、ここで焦点距離fが所定値f2以
上(f≧f2)と判定された場合には、ステップS20
05で第3の演算式に基づいて第3の撮影距離情報の記
憶値を演算する。またステップS2002が否定された
場合、すなわちf1≦f<f2の場合には、ステップS
2004で第2の演算式に基づいて第2の撮影距離情報
の記憶値を演算する。演算された各記憶値は、別々に記
憶される。
【0067】一般に、撮影距離はレンズの焦点距離に応
じて異なり、具体的には撮影レンズの焦点距離が長いほ
ど撮影距離は遠くなる傾向にある。したがって上述のよ
うに、撮影レンズの焦点距離に応じて撮影距離情報の記
憶値を変え、撮影時に測距不能となった場合には、その
とき装着されている撮影レンズの焦点距離に応じていず
れかの撮影距離情報を読み出して撮影を行うようにすれ
ば、焦点距離に拘らずに一律に撮影距離情報を演算する
場合と比較してピントの合う可能性が高くなる。
【0068】また以上では、複数の演算式により複数の
撮影距離情報を演算する例を示したが、例えば図33に
示すように、演算式は1つ(ステップS455)とし、
撮影レンズの焦点距離に応じて演算式で使用する変数α
,β(重み付け量)を変えるようにしても同様の効果が
得られる。なお焦点距離に応じて演算される撮影距離情
報の記憶値は3つに限定されず、2つでもよいし4つ以
上でもよい。
【0069】さらに撮影距離は、上記焦点距離以外にも
、例えば被写体の輝度やフィルム感度、あるいは撮影レ
ンズの種類などによっても変わる。すなわち、例えば被
写体輝度が暗い場合、あるいは高感度フィルムを使用し
ている場合には、閃光撮影となるケースが多いので、撮
影距離は電子閃光装置の閃光到達距離以内の撮影距離と
なることが多くなる。またまたマクロレンズを使用して
いるときには、他のレンズと比べて撮影距離は大幅に短
くなる。このことから、上記被写体輝度やフィルム感度
、あるいはマクロレンズか否かを検出し、その検出結果
に応じて撮影距離情報の記憶値を変えるようにすれば、
測距不能時にピントの合った写真が得られる可能性を高
めることができる。
【0070】
【発明の効果】本発明によれば、過去に検出された被写
体までの距離に関する撮影距離情報値が記憶され、測距
不能時(焦点調節不能時)に撮影レンズをその記憶され
た距離情報に基づいて駆動するようにしたので、測距不
能時に移動する撮影レンズの位置を予め入力する煩雑さ
が解消される。
【図面の簡単な説明】
【図1】クレーム対応図である。
【図2】本発明に係る自動焦点調節装置を備えたカメラ
の正面図である。
【図3】制御系の全体構成を示すブロック図である。
【図4】第1の実施例の処理手順を説明するメインのフ
ローチャートである。
【図5】測距処理の詳細を示すサブル−チンフローチャ
ートである。
【図6】撮影距離情報値更新処理の詳細を示すサブル−
チンフローチャートである。
【図7】第1の実施例の変形例を示すメインのフローチ
ャートである。
【図8】第1の実施例の変形例を示す測距処理のサブル
−チンフローチャートである。
【図9】他の変形例を示す測距処理のサブル−チンフロ
ーチャートである。
【図10】第2の実施例に係るブロック図である。
【図11】処理手順を示すフローチャートである。
【図12】1回目の撮影時の写し込み例を示す図である
【図13】2回目の撮影時の写し込み例を示す図である
【図14】第3の実施例の処理手順を示すフローチャー
トである。
【図15】図14に続くフローチャートである。
【図16】第4の実施例の処理手順を示すフローチャー
トである。
【図17】第5の実施例の処理手順を示すフローチャー
トである。
【図18】第6の実施例の処理手順を示すフローチャー
トである。
【図19】図18に続くフローチャートである。
【図20】第6の実施例の変形例を示すフローチャート
である。
【図21】第7の実施例の処理手順を示すフローチャー
トである。
【図22】図21に続くフローチャートである。
【図23】第7の実施例の別の処理手順を示すフローチ
ャートである。
【図24】第8の実施例の処理手順を示すメインのフロ
ーチャートである。
【図25】第8の実施例の撮影距離情報設定処理の詳細
を示すフローチャートである。
【図26】第8の実施例の変形例を示すフローチャート
である。
【図27】第8の実施例の変形例を示すフローチャート
である。
【図28】第8の実施例の変形例を示すフローチャート
である。
【図29】第8の実施例の変形例を示すフローチャート
である。
【図30】第9の実施例を示すフローチャートである。
【図31】図30に続くフローチャートである。
【図32】第10の実施例における撮影距離情報更新処
理の手順を示すフローチャートである。
【図33】第10の実施例の変形例を示す図である。
【符号の説明】
2  撮影レンズ 11  制御回路 12  半押しスイッチ 13  全押しスイッチ 14  測距装置 15  測光装置 16  レンズ駆動装置 18  表示装置 19  記憶回路 100  距離情報検出手段 101  レンズ駆動手段 102  記憶手段 103  レンズ駆動制御手

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  被写体までの距離に応じた距離情報を
    検出し、検出されるとその距離情報を出力し、検出され
    ないと距離情報検出不能信号を出力する距離情報検出手
    段と、出力される距離情報により撮影レンズを焦点調節
    位置まで駆動するレンズ駆動手段とを具備する自動焦点
    調節装置において、前記距離情報に基づいて決定された
    レンズ位置情報を記憶する記憶手段と、前記距離情報検
    出不能信号が出力されると前記レンズ位置情報により撮
    影レンズを駆動し、前記距離情報が出力されるとその距
    離情報により前記撮影レンズを焦点調節位置に駆動する
    ように前記レンズ駆動手段を制御するレンズ駆動制御手
    段とを具備することを特徴とする自動焦点調節装置。
  2. 【請求項2】  レリーズ操作により撮影を行う撮影手
    段と、前記レンズ位置情報に基づくレンズ位置で撮影が
    行われた場合には、他のレンズ位置に撮影レンズを駆動
    して更なる撮影を行うべく前記レンズ駆動制御手段およ
    び撮影手段を制御する制御手段とを更に備えたことを特
    徴とする請求項1に記載の自動焦点調節装置。
  3. 【請求項3】  カメラの姿勢を検出する姿勢検出手段
    を更に備え、前記レンズ駆動制御手段は、距離情報検出
    不能信号が出力され、かつカメラが横姿勢であることが
    検出された場合には、前記レンズ位置情報により撮影レ
    ンズを駆動し、距離情報検出不能信号が出力され、かつ
    カメラが縦姿勢であることが検出された場合には、予め
    設定された他の所定レンズ位置情報により撮影レンズを
    駆動することを特徴とする請求項1に記載の自動焦点調
    節装置。
  4. 【請求項4】  前記距離情報が予め設定された所定範
    囲内に含まれる場合には前記記憶手段によるレンズ位置
    情報の記憶を許容し、前記撮影距離情報が前記所定範囲
    内に含まれない場合には前記記憶手段によるレンズ位置
    情報の記憶を禁止する制御手段を備えたことを特徴とす
    る請求項1に記載の自動焦点調節装置。
  5. 【請求項5】  所定条件が満足されると前記記憶手段
    にて記憶されたレンズ位置情報を初期化する初期化手段
    を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の自動焦
    点調節装置。
  6. 【請求項6】  撮影条件を入力する入力手段を更に備
    え、前記記憶手段は、前記撮影条件に応じて複数の前記
    レンズ位置情報を記憶するとともに、前記レンズ駆動制
    御手段は、前記距離情報検出不能信号が出力された場合
    には、前記複数のレンズ位置情報のうち前記撮影条件に
    応じた情報により撮影レンズを駆動することを特徴とす
    る請求項1に記載の自動焦点調節装置。
  7. 【請求項7】  被写体が低コントラストであるか否か
    を検出するコントラスト検出手段と、被写体輝度を検出
    する輝度検出手段を更に備え、前記レンズ駆動制御手段
    は、被写体が低コントラストであり、かつ被写体輝度が
    所定値より暗いことが検出されている場合には、予め設
    定された所定位置に撮影レンズを駆動することを特徴と
    する請求項1に記載の自動焦点調節装置。
JP3154072A 1990-05-29 1991-05-29 自動焦点調節装置 Pending JPH04270328A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006162912A (ja) * 2004-12-07 2006-06-22 Mitsubishi Electric Corp 撮像装置
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