JPH04269190A - 産業用ロボットのセンサ付きドア開閉ハンド - Google Patents

産業用ロボットのセンサ付きドア開閉ハンド

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JPH04269190A
JPH04269190A JP3035491A JP3035491A JPH04269190A JP H04269190 A JPH04269190 A JP H04269190A JP 3035491 A JP3035491 A JP 3035491A JP 3035491 A JP3035491 A JP 3035491A JP H04269190 A JPH04269190 A JP H04269190A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、産業用ロボットのアー
ム先端に装着されるハンド装置に関し、特に自動車の製
造ラインにおいて、車体の内部に塗装、シーリング等の
諸作業を塗装ロボット、シーリングロボット等で自動遂
行するとき、ロボットの先端に装着されて車体のドアの
開閉を行なうドア開閉用ハンドの改良構造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の製造ラインにおいては、搬送路
上を移動するワーク、つまり、車体を所定の作業ステー
ションにおいて停止させ、車体内部に対して塗装やシー
リング等の所要の製造工程上の作業が自動遂行される。 このとき、作業ステーションには停止した車体のドアを
開扉して塗装ロボットやシーリングロボットの作業用エ
ンドエフェクタを車体内部に進入可能にする補助ロボッ
トが配設される。即ち、同補助ロボットのアーム先端に
ドア開閉用のハンドが装着され、同ハンドには車体のド
アに係合するピン状の爪又は吸着パッドが具備され、こ
れらをドアの窓ガラス装着溝等の適所に係合させてから
ロボットアーム等の動作によりドアをそのヒンジ回りに
開扉動作させる工程を一定の教示プログラムに従って遂
行するように構成されている。
【0003】図7は典型的な自動車の製造ラインにおい
て、被作業対象である車体1に対して作業ロボット3と
ドア開閉用の補助ロボット4とが作業ステーションにお
ける車体停止位置の両側に配置された例を示している。 車体1は図示されていない搬送装置により矢印Tの方向
に搬送されて作業ステーションに達して停止する。次い
で、補助ロボット4の作業腕4aの先端に装着されたド
ア開閉ハンド5が車体1の両側のドア2を車体1との枢
着支点回りに開扉する。図示例では、手前側のドア2が
実線で示す閉扉位置から矢印のように2点鎖線で示す開
扉位置に開かれて緩衝性のストッパ6で停止している。 ドア2の開扉後、作業ロボット3がその作業腕3aの先
端の塗装具やシーリング作業具を車体1の内部に進入さ
せて所定の塗装作業やシーリング作業を遂行する。作業
終了後には、再び、補助ロボット4が作動してドア2を
閉扉し、閉扉後の車体1は次の作業工程へ搬送される。 なお、図7において、作業ロボット3や補助ロボット4
は必要に応じて複数台が作業ステーションに設けられる
場合もある。上述のような自動車の製造ラインに適用さ
れる従来の補助ロボットと、その作業腕4aの先端に設
けられる従来のドア開閉ハンド5との構成の典型例が、
図8〜図10に略示されている。
【0004】図8は、水平多関節ロボットを補助ロボッ
トとして用いる場合の例であり、上腕、前腕から成るロ
ボット腕4aはロボット胴と共に上下動作自由度を有す
ると共に2つの旋回軸回りに旋回自由度を有し、また、
ロボット腕4aの先端の手首4bがその出力端をロボッ
ト腕4aの旋回軸と平行な縦旋回軸回りに旋回させる構
成を有し、このロボット手首4bにドアセンサ5aとド
ア係合ピン5bとを有したドア開閉ハンド5が具備され
たものである。つまり、3つの動作自由度を有したロボ
ット腕4aと1つの旋回自由度を有したロボット手首4
bによりドア開閉ハンド5は、そのドアセンサ5aで前
述した車体のドア2を検出し、ドアセンサ5aに対して
予め設定された位置に配置されているドア係合ピン5b
でドア2に係合し、閉扉状態のドアを開扉させるもので
ある。このとき、ドア係合ピン5bにはハンド5自体及
びドアを損傷させないように、ハンド5内部に矢印で示
す一方向にドア係合ピン5bを逃がす逃げ機構(図示略
)が内蔵されている。
【0005】図9は、円柱座標形ロボットを補助ロボッ
ト4として用いた従来例を示している。上下動作するロ
ボット胴に支持されたロボット腕4aが水平に伸縮動作
し、同ロボット腕4aの先端に具備されたロボット手首
4bは、その出力端を水平軸線回りに旋回させる動作自
由度を有し、従って、同ロボット手首4bに装着された
ドア開閉ハンド5が有するドア係合ピン5bを、これら
ロボット腕4aやロボット手首4bの動作で車体のドア
2のウインド溝等に係合させて同ドア2を開閉させるも
のである。この場合には、ドアセンサは具備されず、ま
た、ドア係合ピン5bは図示のようにバネ逃げ機構7に
よって衝接時の逃げ緩衝を行なうように構成されている
【0006】図10は、周知の6軸多関節産業用ロボッ
トをドア開閉用の補助ロボットに採用した例を示してい
る。この例では、ロボット腕4aの先端に具備されたロ
ボット手首4bに吸着パッド8を有したドア開閉ハンド
5を装着し、車体のドア2を吸着パッド7で保持して開
閉動作させるものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、上述した
図8に示した水平多関節形ロボットを補助ロボット4と
して用いる場合には、ドア開閉ハンド5に具備されたド
アセンサ5aとドア係合ピン5bの上下動作はロボット
自体の動作自由度、つまり、ロボット胴の上下動作に依
存する構成で、これら両要素を独立に動作させることは
不可能な構成であるために、ドアセンサ5aとドア係合
ピン5bとの相互位置を微細に調整することができない
不利がある。しかも、ドア係合ピン5bの逃げ方向がド
アセンサ5aに対して接近または離反する一方向に限ら
れた構造のために、緩衝効果が充分でない不利が有る。
【0008】又、図9に示した円柱座標型ロボットを補
助ロボット4として用いる構成では、ドアハンド5がド
ア係合ピン5bのみを有し、ドアセンサを有しないため
に、自動車製造ラインで作業対象の車体1が作業ステー
ションで停止位置ずれを生じた場合等にドア2の位置ず
れを検出してドア係合ピン5bの動作を微細に制御する
ことは困難になると言う不利がある。
【0009】更に、図10に示した多関節形ロボットを
補助ロボット4に用い吸着パッド8を有したドア開閉ハ
ンド5を用いる構成では、吸着パッド8がドア2のパネ
ル面に接触するために痕跡を残し易く、問題である。ま
た、6軸動作自由度を有した多関節形ロボットを補助ロ
ボットに使用することはコスト高になる問題もある。
【0010】依って、本発明の目的は、上述した従来の
諸実施例による補助ロボットとドア開閉ハンドとの構成
に伴う不利を解消せんとすることにある。本発明の他の
目的は、動作自由度の少ないロボットを補助ロボットに
用いてコスト低減を図ると共にドア開閉ハンド自体にア
クチュエータ手段を有することにより、ドアセンサとド
ア係合ピンないし爪とを独立に作動させ得るようにして
、車種の違いによるドア構造の違い、又は作業ステーシ
ョンにおける車体の停止位置ずれにも簡単に対処してド
ア開閉を行なうことが可能なドア開閉ハンドを提供せん
とするものである。本発明の更に他の目的は、ドアセン
サやドア係合爪の緩衝機構を改善することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の目的に鑑
み、ドア開閉ハンド自体にドアセンサとドア係合爪とを
夫々独立に車体のドアに対して接近、離反方向に移動さ
せ得る各独立のアクチュエータ手段を具備した構成とす
るものである。また、ドアセンサの支持体とドア係合爪
の支持体には衝接時に作用する外力を緩衝する多方向性
の緩衝手段を夫々具備させることにより、車体のドアを
損傷させる危惧やドア開閉ハンド自体の損傷、延いては
補助ロボットの損傷を回避できる構成としたものである
【0012】即ち、本発明によれば、ロボット先端に装
着されてワークのドアをセンサで検出し、開閉爪で開閉
する産業用ロボットのセンサ付きドア開閉ハンドにおい
て、ロボット先端との装着面を有したハンド基板と、上
記ハンド基板に搭載され、上記ドアの側面の被検位置を
検出するドアセンサを直線センサ移動軸に沿って該被検
位置に対して接近、離反動作させるドアセンサ移動手段
と、上記ハンド基板に搭載されると共に上記ドアセンサ
による上記被検位置の検出に応じて上記ドアが有する所
定の凹溝に向けて上記開閉爪を、上記直線センサ移動軸
と定位置の関係を有した直線爪移動軸に沿って退避位置
から係合位置へ移動させる開閉爪作動手段とを具備して
構成された産業用ロボットのセンサ付きドア開閉ハンド
が提供される。また、上記被検位置とドアセンサとの衝
接を緩衝する多方向性の緩衝手段を該ドアセンサの支持
体に設けた産業用ロボットのセンサ付きドア開閉ハンド
と、ドアと係合状態にある開閉爪に作用する外力を緩衝
する多方向性の緩衝手段を該開閉爪の支持体に設けた産
業用ロボットのセンサ付きドア開閉ハンドが提供される
【0013】以下、本発明を添付図面に示す実施例に基
づいて、更に詳細に説明する。
【実施例】図1は本発明によるドア開閉ハンドを具備し
た産業用ロボット(補助ロボット)の全体的構成を示す
側面図、図2は、本発明の実施例によるドア開閉ハンド
において、そのドアセンサが自動車の製造ラインで停止
した車体のドアを検出し、ドア開閉爪がドアの係合溝に
嵌入、係合せんとしている状態を示す拡大図、図3は車
体のドアからドアセンサが退避し、ドアの係合溝に開閉
爪が係合している状態を示す拡大図、図4は、本発明に
よるドア開閉ハンドの具体的実施例の構成を示す側面図
、図5は図4の矢視5ー5線による平面図、図6は図4
の矢視6ー6線による側面図である。
【0014】図1に示すように、本発明によれば、補助
ロボット4として用いられる産業用ロボットは、自動車
の製造ラインにおける作業ステーションの床面に設置さ
れるロボットベース11の上部に縦軸回りに水平面内で
旋回可能に取付られたロボット上腕13、このロボット
上腕13の先端に同じく縦軸回りに水平面内で旋回可能
に取付けられたロボット前腕15、このロボット前腕1
5の先端に装着されて縦軸回りに水平面内で旋回可能な
出力端を有したロボット手首17とを具備して構成され
、同ロボット手首17に本発明に係るドア開閉ハンド2
0が装着されている。
【0015】このドア開閉ハンド20は、後述の如く、
ドアセンサ22、ドア開閉爪24を備えて両者は共に上
下方向に夫々の独立したアクチュエータ手段26、28
により移動可能に構成されている。両アクチュエータ手
段26、28は後述の如く最も最適にはエアシリンダで
構成される。上記ドアセンサ22とドア開閉爪24とは
夫々が個別の支持体30、32に保持され、両支持体3
0、32は、夫々ドアセンサ22とドア開閉爪24を支
持してハンド基板34に対して上述のように、上下に移
動可能に構成された状態で搭載されている。なお、外部
に設置される緩衝性のストッパ6は、車体からドアが開
扉されたときに停止位置を規定するために設けられてお
り、先端に弾性受けを有することにより、ドアの衝接時
のショックを緩衝し、かつ、ドアの損傷を防止している
【0016】さて、本発明によれば、図1と共に図2、
図3に示すように、ドア開閉ハンド20のドアセンサ2
2は、非接触性の周知の近接スイッチで形成され、図2
に明示の如く、車体のドア2のウインド口2aから車体
内部に補助ロボット4のロボット動作自由度を利用した
制御動作により差し込まれる。次いでアクチュエータ手
段26の駆動により下動してドア2の内側パネル面にお
ける所定の位置、つまり、予め教示された位置を検出す
る。このとき、ドアセンサ22とドア開閉爪24とは所
定の位置関係を予め夫々の支持体30、32で調整設定
された関係に常時、維持されているので、ドア開閉爪2
4はドア2のウインド溝2bの上方位置に待機している
。従って、次にドア開閉爪24をアクチュエータ手段2
8の駆動で下動させると、図3に明示の如く、同開閉爪
24がドア2のウインド溝2bに係合する。この時点で
ドアセンサ22は上方へアクチュエータ手段26の駆動
で引上げられ、ドア2から解離した位置に後退される。
【0017】次いで、補助ロボット4のロボット上腕1
3、ロボット前腕15及びロボット手首17の3つの動
作自由度を用いた制御動作により、ドア開閉ハンド20
を引き寄せてドア2を開扉方向へ開き、弾性受けを有し
たストッパ6に軽く当接した時点で停止してドア開扉作
用を終了する。
【0018】その後は図1に従う既述の説明から明らか
なように、作業ロボット3(図1参照)が作動して車体
内部の塗装やシーリング等の所定の作業を遂行する。こ
のときに、必要に応じて、ドア開閉ハンド20のドア開
閉爪24は、アクチュエータ手段28の駆動でドア2か
ら係合を解除して後退位置に後退させておくことも可能
である。
【0019】上述した構成、作用を有するドア開閉ハン
ド20は更に、図4〜図6に基づいて後述するように、
ドアセンサ22及びドア開閉爪24がドア2を検出し、
係合してドアを開扉させる過程で、誤操作でドアセンサ
22がドア2のパネル面2aに衝接したときやドア開閉
爪24がドア2の何れかの部分に衝接したとき等に作用
する外力、特に、ドアセンサ22やドア開閉爪24の上
下動作方向とは異なる横方向の外力成分が作用したとき
に、その外力を緩衝するために緩衝手段が設けられてい
る。また、この緩衝手段は、ドア開閉爪24がドア2の
ウインド溝2aに係合してドア2を開扉し、ストッパ6
にドア2が当接して停止する過程でも当接力が誤って大
きいときに、その当接力によるショックの緩衝を行なう
べく、開閉爪24に逃げ動作を与え、開閉爪24自体、
ドア2、補助ロボット4にショックによる損傷や何らか
の障害等が発生しないようにしている。
【0020】次に本発明によるドア開閉ハンド20の具
体的な実施例に就いて、図4〜図6を参照して説明する
。図4から図6に示すドア開閉ハンド20は、L字形の
構造要素として形成されたハンド基板34を有し、この
ハンド基板34の上面36が補助ロボット4のロボット
手首17(図1)の先端にボルトねじ等の固定手段又は
溶接等の強固な固定手段によって取付けられる。他方、
ハンド基板3のリブ38には箱状のハンドハウジング4
0がねじで固定、装着されており、この2組の直線ガイ
ド装置の直線レール42、44と同直線レール42、4
4に沿って上下方向に摺動可能なスライダ46、48が
収納されており、前者のスライダ46には第1の横アー
ム62が取付けられ、後者のスライダ48には第1の横
アーム62より横方向に短く形成された第2の横アーム
64が取付けられている。上記のスライダ46はエアシ
リンダ52をアクチュエータ手段にして摺動し、スライ
ダ48はエアシリンダ54をアクチュエータ手段にして
摺動する。そして、各直線レール42、44の下端部に
はハンドハウジング40に着脱自在に固定されたストッ
パ56が設けられ、両スライダ46、48の停止位置を
規定をしている。このとき、ストッパ56の取付位置を
ハンドハウジング40に対して上下方向に適宜に変更、
調節すると、スライダ46、48が下降して停止する位
置を変更、調節することができるようになっており、ま
た、スライダ46、48の下端には、ストッパ56に対
する衝接時の緩衝用に合成ゴム材等から成るクッション
46a、48aが取付けられている。また、上記の両エ
アシリンダ52、54に圧力エアを供給するエアケーブ
ル群58はハンド基板20のリブ38及びハンドハウジ
ング40に適宜のクランプ部材により保持され、外部の
エア供給源から圧力エアを供給するように配設されてい
る。また、図6に明示の如く、両エアシリンダ52、5
4の上端には圧力調節弁等から成るスピード調節器60
a、60bが設けられ、エアシリンダ52、54の作動
速度を調節してスライダ46、48の摺動速度を調節、
制御する機構を形成している。従って、後述のように、
スライダ46、48に取付けられた横アーム62、64
の上下速度が制御され、同横アーム62、64に支持さ
れて上下動作するドアセンサ22とドア開閉爪24の上
下動作の速度が調整、制御されて適正な速度でドア検出
とドア係合とが可能になっている。
【0021】さて、ドアセンサ22を形成する近接セン
サ22aは、横アーム62に取付られた下垂板66の下
端部に取付けられた緩衝機構68を介して取付けられて
いる。この緩衝機構68は、2本一対の軸体70、70
と、これら両軸体70の上端に設けられた錐体状のテー
パ部材72、72と、これらの両テーパ部材72が着座
される相補的なテーパ受け面を有したテーパ座74、7
4と、同テーパ座74を有するブロック部材76と上記
各軸体70、70の下端に取付られたブラケット部材8
0との間に配設された1対の圧縮バネ82、82と、軸
体70、70の上端に形成されたねじ部に係合する弛み
止めナット84、84とを有して構成されている。そし
て、軸体70、70の下端に取付けられたブラケット部
材80に近接センサ22aがネジ止め等の固定手段で取
付けられている。なお、近接センサ22aの信号ケーブ
ル線22bは、周知の耐屈曲ケーブルで形成され、ドア
センサ22(近接センサ22a)の支持体を形成する上
記の横アーム62、下垂板66、緩衝機構68等によっ
て構成されるセンサ支持体に適所でケーブルクランプに
より保持され、また横アーム62の上下動に伴って移動
するケーブル線部分は、周知のケーブル保護シート、例
えば、テトラフルオロエチレン材(商標名:テフロン)
からなるケーブル保護シートで保護し、またガイド86
で案内することで内部信号線の損傷による作業信頼性の
劣化を防止している。
【0022】上述した緩衝機構68によれば、ドアセン
サ22(近接センサ22a)を一対の圧縮バネ82、8
2で軸体70、70の軸方向には強固に支持し、この軸
方向以外の横方向からの外力が作用するとバネ82、8
2の変形に伴って両テーパ部材72がテーパ座74、7
4のテーパ受け面から外れ、故に、軸体70、70の下
端にブラケット部材80を介して支持さている近接セン
サ22aに逃げ動作を付与して外力を緩衝する作用を行
なう。しかも、外力が除去され、又は消去すると、再び
テーパ部材72がテーパ座74にバネ82、82の復帰
力を受けて復帰し、再び、近接センサ22aを強固に支
持する構造になっている。しかも、2本一対の平行配置
の軸体70、70にブラケット部材80が取付けられ、
かつ、2組のテーパ係合部、つまり、テーパ部材72、
72とテーパ座74、74との係合が形成されている構
造を有していることから、近接センサ22aには回り止
め作用が得られ、近接センサ22aの近接検出面は常に
、一定の姿勢、方向を維持し得る構成にっている。つま
り、検出精度を常に、一定レベルに維持し得るのである
【0023】他方、ドア開閉爪24は棒状体構造を有し
、先端は合成樹脂材等の軟質材料から成る先細のピン2
4aに依って形成され、車体のドア2のウインド溝2b
(図2参照)に係合し得る形状、寸法に形成されている
。このドア開閉爪24は、横アーム64に取付けられた
緩衝機構90を介して支持されており、横アーム64と
緩衝機構90がドア開閉爪24の支持体を形成している
。緩衝機構90は、下端に開閉爪24がねじ止め等で固
定、係止けるブラケット部材94を有したシャフト92
と、このシャフト92の上部に形成されたテーパ部96
と、このテーパ部96が着座する相補形状のテーパ座9
8を有して横アーム64にボルトで固定れたブロック部
材100と、シャフト92の回りに在って上記ブロック
部材100の下端とブラケット部材94との間に配設さ
れた圧縮バネ102と、シャフト92の上端に形成され
たネジ部分に螺合された弛み止めナット104とから構
成されている。この緩衝機構90もドアセンサ22の緩
衝機構68と実質的に同様な構成と作用をする機構とし
て設けられており、バネ102によってシャフト92が
支持体である横アーム64に対して常に下方に付勢され
て強固に維持され、ピン24aに軸線方向以外の横方向
から外力が作用すると、テーパ部96がテーパ座98か
ら外れて開閉爪24に逃げ動作を付与し、外力が除去な
いし消去されると、バネ102のばね力により、テーパ
部96が自然にばね座98に復帰、着座する構成に成っ
ている。従って、開閉爪24と車体のドア2のウインド
溝2bへの係合動作時に、何らかのショックが及んだり
、または既述のように、ドアの開扉終端でストッパ6に
衝接したときに緩衝が行なわれて、ドア2を開閉爪24
で傷付ける事故や開閉爪24の破損、ロボットに及ぶシ
ョック等を未然に防止する機能を果たしているのである
【0024】なお、図4に破線で示したドアセンサ22
とドア開閉爪24とは、既述のように、両スライダ46
、48の摺動量をハンドハウジング40内の下端のスト
ッパ56の位置変更で調整することにより、可変であり
、その結果、ドアセンサ22又はドア開閉爪24の位置
が可変であることを示している。特に、ドアセンサ22
の位置は検出対象であるドア2の内パネル面2a(図2
参照)の被検位置が例えば、内装品との関係で車種に応
じて変更を要する場合が有り、そのような時に、ドアセ
ンサ22の下降量を調節して被検位置を変更、対処する
ことが可能になる。
【0025】以上、本発明によるドア開閉ハンドの具体
的実施例の構成と作用とに就いて説明したが、上述の構
成において、例えば、緩衝機構の雄形テーパ部とテーパ
座とから成る部分は、すり鉢形ないし円錐形のテーパ形
状に限ることなく、部分曲面部と、それに相補的な曲面
座とによって形成する構成としても良いことは言うまで
もない。また、ドア開閉爪24の先端形状は車体のドア
のウインド溝に応じて適宜の形状に形成可能であること
は言うまでもない。
【0026】
【発明の効果】以上、本発明による産業用ロボットのド
ア開閉ハンドの構成によれば、ハンド先端に設けられた
ドアセンサをドアのウインド口から車体内部に進入させ
、内側からゆっくりとドアの内パネルに接近させながら
ドア検出を実効し、検出後に開閉爪を下ろしてドアのウ
インド溝内に爪を係合させ、その係合状態を維持してド
アを開扉又は閉扉する構成とし、特に、ドアセンサの上
下動作やドア開閉爪のウインド溝との係合、解離は夫々
、ハンド基板に取り付けた各独立のアクチュエータによ
って各独立の軸線に沿って上下動作を駆動できるので、
ドアセンサとドアや開閉爪とドアとの干渉、ドアセンサ
と開閉爪との干渉等の不都合を回避することができる。 そして、ロボット機体側の動作自由度は単に、ドア開閉
ハンドを車体に接近させ、また、ドアセンサを車体内部
に進入させる段階でのみ作用させれば良いので、従来の
補助ロボットよりも動作自由度を低減させたロボットで
形成させ得るので、補助ロボットのコスト低減に寄与す
ることができる。
【0027】また、ドアセンサ及び開閉爪は各々支持体
に具備された緩衝機構の作用で誤操作時や外部に在る例
えば、ストッパとの当接時に作用する横方向の外力によ
るショックを回避して、ドア開閉ハンド自体や車体のド
ア、補助ロボット機体等に影響が及んで発生する損傷や
何らの障害を未然に確実に防止できる効果を有している
。また、ドアセンサとドア開閉爪とが夫々の支持体によ
り軸方向には強固に支持された状態で互いに一定の姿勢
状態を常時、維持し得るから、ドア検出精度、開閉爪に
よるドアの捕捉精度を高度に維持することができる効果
を得ることもでき、従来のドア開閉ハンドの不利を確実
に克服することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるドア開閉ハンドを具備した産業用
ロボット(補助ロボット)の全体的構成を示す側面図で
ある。
【図2】本発明の実施例によるドア開閉ハンドにおいて
、そのドアセンサが自動車の製造ラインで停止した車体
のドアを検出し、ドア開閉爪がドアの係合溝に嵌入、係
合せんとしている状態を示す拡大図である。
【図3】車体のドアからドアセンサが退避し、ドアの係
合溝に開閉爪が係合している状態を示す拡大図である。
【図4】本発明によるドア開閉ハンドの具体的実施例の
構成を示す側面図である。
【図5】図4の矢視5ー5線による平面図である。
【図6】図4の矢視6ー6線による側面図である。
【図7】典型的な自動車の製造ラインの作業ステーショ
ンにおける構成を示す略示図である。
【図8】水平多関節ロボットを補助ロボットとして用い
た従来のドア開閉ハンドの構成を示す略示機構図である
【図9】円柱座標形ロボットを補助ロボット4として用
いた従来のドア開閉ハンドの構成を示した略示機構図で
ある。
【図10】周知の6軸多関節産業用ロボットをドア開閉
用の補助ロボットに採用した従来のドア開閉ハンドのこ
うせい示した略示機構図である。
【符合の説明】
1…車体、 2…ドア、 2a…内部パネル、 2b…ウインド溝、 4…補助ロボット、 6…ストッパ、 13…ロボット上腕、 15…ロボット前腕、 17…ロボット手首、 20…ドア開閉ハンド、 22…ドアセンサ、 22a…近接センサ、 24…ドア開閉爪、 24a…ピン、 34…ハンド基板、 40…ハンドハウジング、 42…直線レール、 44…直線レール、 46…スライダ、 48…スライダ、 52…アクチュエータ手段、 54…アクチュエータ手段、 62…横アーム、 64…横アーム、 68…緩衝機構、 90…緩衝機構。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  ロボット先端に装着されてワークのド
    アをセンサで検出し、開閉爪で開閉する産業用ロボット
    のセンサ付きドア開閉ハンドにおいて、ロボット先端と
    の装着面を有したハンド基板と、前記ハンド基板に搭載
    され、前記ドアの側面の被検位置を検出するドアセンサ
    を直線センサ移動軸に沿って該被検位置に対して接近、
    離反動作させるドアセンサ移動手段と、前記ハンド基板
    に搭載されると共に前記ドアセンサによる前記被検位置
    の検出に応じて前記ドアが有する所定の凹溝に向けて前
    記開閉爪を、前記直線センサ移動軸と定位置の関係を有
    した直線爪移動軸に沿って退避位置から係合位置へ移動
    させる開閉爪作動手段とを、具備して構成されたことを
    特徴とする産業用ロボットのセンサ付きドア開閉ハンド
  2. 【請求項2】  前記被検位置と前記ドアセンサとの衝
    接を緩衝する多方向性の緩衝手段を前記ドアセンサの支
    持体に設けた請求項1に記載の産業用ロボットのセンサ
    付きドア開閉ハンド。
  3. 【請求項3】  ドアと係合状態にある前記開閉爪に作
    用する外力を緩衝する多方向性の緩衝手段を前記開閉爪
    の支持体に設けた請求項1に記載の産業用ロボットのセ
    ンサ付きドア開閉ハンド。
  4. 【請求項4】  前記ドアセンサ移動手段は、第1のエ
    アシリンダと、該第1のエアシリンダの駆動に応じて前
    記ドアセンサの支持体を摺動させる、前記直線センサ移
    動軸と平行に配設された第1の直線案内手段とを具備し
    て成る請求項1に記載の産業用ロボットのセンサ付きド
    ア開閉ハンド。
  5. 【請求項5】  前記開閉爪作動手段は、第2のエアシ
    リンダと、該第2のエアシリンダの駆動に応じて前記開
    閉爪の支持体を摺動させる、前記直線爪移動軸に平行に
    配設された第2の直線案内手段とを具備して成る請求項
    4に記載の産業用ロボットのセンサ付きドア開閉ハンド
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