JPH04268582A - 接触帯電装置 - Google Patents

接触帯電装置

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JPH04268582A
JPH04268582A JP5066691A JP5066691A JPH04268582A JP H04268582 A JPH04268582 A JP H04268582A JP 5066691 A JP5066691 A JP 5066691A JP 5066691 A JP5066691 A JP 5066691A JP H04268582 A JPH04268582 A JP H04268582A
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JP
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voltage
charging
constant current
frequency
environment
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JP5066691A
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English (en)
Inventor
Hideyuki Yano
秀幸 矢野
Masahiro Goto
正弘 後藤
Koichi Suwa
諏訪 貢一
Koichi Hiroshima
康一 廣島
Tatsuichi Tsukida
辰一 月田
Manabu Takano
学 高野
Junichi Kato
淳一 加藤
Takahiro Inoue
高広 井上
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、帯電部材を被帯電体に
当接させて前記帯電部材に直流電圧(DC電圧とも記す
)に交流電圧(AC電圧とも記す)を重畳した振動電圧
を印加して前記被帯電体表面を所定の電位に帯電させる
接触帯電装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、電子写真装置においては被帯電
体としての感光体を帯電する帯電装置として非接触式で
あるコロナ帯電器が一般に使用されてきた。しかしなが
らコロナ帯電器は、高電圧を必要とする、コロナ放電生
成物であるオゾン等を比較的多く発生する、コロナワイ
ヤの清掃手段を必要とする、等の問題があった。
【0003】これに対し、近年は、ローラ・ブレード等
の導電性の帯電部材を用いた接触帯電式の帯電装置が検
討されている。この接触帯電装置は、低圧プロセスで大
きな電源を必要としない、オゾンをほとんど発生しない
等のメリットがある。
【0004】接触帯電は、導電性の帯電部材を感光体等
の被帯電体に当接させ、高電圧を印加することによって
、帯電部材と被帯電体との間のギャップで放電を行わせ
、必要とされる帯電電位を得るものである。この場合、
印加すべき高電圧としては、帯電電位に相当するDC電
圧にAC電圧を重畳した振動電圧を印加することによっ
て、帯電の均一化を図ることができる。
【0005】ここでAC電圧の波形としては、正弦波、
矩形波、三角波など適宜使用可能である。またAC電圧
は例えば直流電源を周期的にON・OFFすることによ
って形成された矩形波電圧を含む。このようにAC電圧
は周期的にその電圧値が変化するような電圧である。
【0006】例えば、特願昭61−298419号に開
示されるように、DC電圧を帯電部材に印加した時の被
帯電体の帯電開始電圧の2倍以上のピーク間電圧を有す
る交番電界を帯電部材と被帯電体との間に形成すること
で、被帯電体の帯電を均一に行うことができる。
【0007】しかし、帯電部材が低抵抗の場合には、被
帯電体の表面にピンホール等が生じたとき、帯電部材の
表面を通じてこのピンホールの部分に電流が集中し、他
の部分が帯電されないという問題が生じる。そこで、特
願昭62−230334号に開示されるように帯電部材
表面に高抵抗層を設けることによって、被帯電体上のピ
ンホールへの電流の集中を防止している。
【0008】しかしながら、上記従来装置において、帯
電部材表面に高抵抗層を設けると、この高抵抗層が温度
、湿度等の環境によって影響を受け易く、低湿環境下で
は抵抗の増加及び誘電率の減少により帯電部材のインピ
ーダンスが増加する。また、通電によってもその帯電部
材のインピーダンスが変化する。
【0009】その結果、低湿環境下においては、帯電部
材に対して電源によって印加された電圧のうち、交流成
分が帯電部材のインピーダンスの増加によって減少し、
帯電部材と被帯電体との間に、先の述べた帯電開始電圧
の2倍以上のピーク間電圧を持つ交番電界が形成されな
くなり、帯電が不均一になることがある。
【0010】そこで、この低湿環境下において、帯電部
材のインピーダンスの増加による交流成分の減少分を見
込んで、低湿環境下でも帯電部材と被帯電体との間に、
少なくとも帯電開始電圧の2倍以上のピーク間電圧を有
する交番電界が形成されるように、高い交流電圧を帯電
部材に印加することが考えられる。しかし、このような
高い交流電圧を印加することは、一般的に材料の耐圧特
性が低下する高湿環境下では、被帯電体あるいは帯電部
材のリークが発生し易い。このため電子写真装置につい
ていえば各環境で良好な画像を保ちながら交流電圧を定
電圧制御することは困難である。
【0011】このため、従来は特願昭63−09753
2号に開示されるように、帯電部材と被帯電体との間の
ギャップに交番電界を形成するために交流定電流制御(
C.C)を行っている。これは、常に一定の交流電流を
帯電部材に流すため、これによって生じる交流電圧は帯
電部材のインピーダンスによって決定されるもので、低
温低湿環境(L/L環境)で帯電部材の抵抗値が上昇、
または誘電率の減少によりインピーダンスが上昇すると
、定電流制御のため印加される交流電圧は上昇し、帯電
不良を防止することができる。
【0012】一方、高温高湿環境(H/H環境)下で帯
電部材のインピーダンスが低下すると、反対に帯電部材
に印加される交流電圧は減少し、被帯電体、あるいは帯
電部材のリーク発生を防止することができる。
【0013】これにより前述した交流の定電圧制御によ
って発生するL/L環境下での帯電不良現象や、H/H
環境下での絶縁破壊による問題を解決することができる
【0014】また、交流定電流制御を行うことによって
、帯電部材の抵抗値の製造時のロットばらつきも同様に
ある程度吸収することができる。つまり、製造過程にお
いて抵抗値が高くなってしまった帯電部材は、交流定電
流制御を行うことによってより高い電圧を印加されるこ
とになるので、帯電不良を起こさず良好な画像を得るこ
とができるようになる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな交流定電流制御を行なうと以下のような問題点が生
じる。
【0016】■  電子写真装置で説明すると、図6に
おいて1を被帯電体としての回転ドラム型の電子写真感
光体、2を該感光体を一次帯電する接触帯電部材として
の帯電ローラ、3をジャンピング現像方式現像装置の現
像スリーブもしくは現像ローラとする。そして感光体1
に当接させた帯電ローラ2に定電流回路4aと直流電源
4bとで電圧を印加し、感光体1に対接させた現像スリ
ーブ3に交流電源5aと直流電源5bとで電圧を印加し
て画像形成を実行させた場合には、本来は図中の節点N
1→N3→N2の経路を通るべき現像バイアスによる比
較的周波数の高いAC電流Idevが、図中節点N4→
N3→N2の経路を通って帯電の定電流回路4aのフィ
ードバック系に流れ込む。その結果、回路が本来の帯電
電流(経路N2→N4→N1)と異なる余分な電流を検
知してしまい、AC電圧が低下してしまう。この現象は
特に感光体のアースがインピーダンスRGNDを持つ場
合に顕著に現れる。
【0017】また、この現像バイアスにより本来の帯電
周波数と異なる電流が、回路に流れ込むことによって回
路が共振を起こし、うなりによって低周波の電圧が帯電
電圧に重畳されると、特にハーフトーンの画像上でこの
周期の濃度ムラが観測される。
【0018】■  高圧基板、高圧線等を通じて外部か
ら高周波の放射ノイズによる誘導電流が定電流回路に流
れ込むと、これらのノイズの振幅は小さくても周波数が
高いために、電流の実効値は大きく、この電流をフィー
ドバック回路が誤検知すると印加AC電圧が降下してし
まう。
【0019】■  感光体上にピンホール等が生じてい
ると、帯電電流がピンホールに集中し、印加電圧がステ
ップ状に急激に降下するため、この瞬間に流れるAC電
流は非常に大きな値になり、これによって次にフィード
バックされる電圧値は小さな値となり、帯電が行われな
くなる。
【0020】図5はAC成分の定電流制御を行なう回路
のブロック図を示すもので、整流回路41の出力と分圧
抵抗R1,R2の分圧出力を比較する比較器42と、こ
の比較器42の出力側にダイオードD1を介して接続し
た発振器43と、この発振器43と変圧器44との間に
接続された増幅器45と、抵抗R3,R4、コンデンサ
C1〜C3とで構成されている。この回路はフィードバ
ック系であり、帰還された電流が大きければ電圧を小さ
くするように制御され、逆であれば電圧は上昇する。し
かしながら、前述したように、現像バイアスによる交流
電流Idevが現像スリーブ3から感光体1に流れ込む
と、感光体1のアースが理想的なインピーダンスがゼロ
でない場合、この現像バイアス電流Idevの一部が帯
電の交流定電流回路4aに流れ込んでしまう(Ilea
k)。この結果、現像周波数が1600Hzと高いため
、振幅は小さくてもその電流実効値は大きく、回路の誤
動作を引き起こしてしまう。また高圧線、または回路上
の素子、配線を通じて外部からの電界により、誘導電流
が発生すると同時にこれによる回路誤動作が生じる。こ
れらの誤動作の原因となるノイズの周波数は基本的に帯
電周波数に対して高いことが特徴としてあげられる。
【0021】以上のことから、ACの定電流制御は帯電
部材の抵抗値変動を吸収するという利点はあるが、高周
波のノイズ等、外乱に非常に弱いといった問題を持って
いることがわかる。
【0022】本発明は同じくAC定電流制御式の接触帯
電装置であるが、上記のような問題のない、即ち環境・
ノイズ等の外乱に左右されることなく常に最良の帯電を
行うことのできる接触帯電装置を提供をすることを目的
とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明は、帯電部材を被
帯電体に当接させて前記帯電部材に直流電圧に交流電圧
を重畳した振動電圧を印加して前記被帯電体を帯電させ
る接触帯電装置において、帯電部材に対する電圧印加系
に、交流成分の定電流制御を行なうことによって交流電
圧を決定する制御手段を持ち、少なくとも交流成分の帯
電周波数以上の周波数成分を持つ信号を除去する周波数
フィルタを持つ、ことを特徴とする接触帯電装置である
【0024】
【作用】帯電部材に印加するAC電圧の周波数(帯電周
波数)は、電子写真装置についていえばプロセススピー
ド(感光体1の回転周速)によってその下限が決定され
、例えば、プロセススピードが50mm/secでは約
300Hz以上を用いることが望ましい。これに対して
、ジャンピング現象方式で用いられる現像バイアスの周
波数は約1600Hz付近であり、帯電器の定電流回路
に流れ込む電流はこの周波数差で区別することができる
。また一方、外部からの放射ノイズ、感光体上のピンホ
ールによって生じするノイズ等の電流は高い周波数を持
つことが一般的であり、帯電周波数近辺の低周波ノイズ
は少ない。
【0025】従って、定電流制御回路に帯電周波数より
高い周波数を除去するための周波数フィルタを挿入して
、低振幅でも周波数が高いため実効値の大きい高周波の
ノイズ電流をカットすることにより、定電流回路の誤動
作を防ぐことができ、また感光体上の帯電不良が生じる
可能性を大きく除くことができるようになった。
【0026】
【実施例】〈実施例1〉図1は本発明に従う接触帯電装
置を感光体の一次帯電手段として用いた電子写真方式の
プリンタ装置の概略図である。
【0027】1は被帯電体としての電子写真感光ドラム
であり、矢示の時計方向に所定のプロセススピード(周
速度)をもって回転駆動される。本実施例はφ30mm
の有機光導電体(OPC)の感光ドラムであり、プロセ
ススピード50mm/secで回転駆動される。
【0028】2は接触帯電部材としての帯電ローラ、6
は現像スリーブ3を有する一成分磁性トナーを用いたジ
ャンピング方式現像器、8は転写ローラ、9は定着器、
10はクリーニングブレードである。
【0029】上記帯電ローラ2は、導電金属性のφ6m
mの芯金21に、厚さ3mm、体積抵抗値104 Ωc
m程度の低抵抗の導電ゴム層22を形成し、この上層に
厚さ50〜200μmの108 Ωcm程度の高抵抗層
23を形成した構成であり、感光ドラム1に当接して従
動回転する。接触帯電部材は図示の帯電ローラ2の他に
、帯電ブレード、帯電ブラシ等を用いることも可能であ
る。
【0030】上記感光ドラム1の表面は帯電ローラ2に
よって所定の暗部電位VDに帯電された後、画像信号に
基づいて強度変調されたレーザ光7によりネガ露光され
、静電潜像が形成される。次にこの潜像は現像器6の現
像スリーブ3によって、一成分磁性トナーでジャンピン
グ現像され可視像化される。
【0031】上記ジャンピング現像方式は、感光ドラム
1と微小ギャップを持って対向する導電性の現像スリー
ブ3にAC電源5aとDC電源5bによりDC電圧にA
C電圧を重畳した電圧を印加し、この現像スリーブと静
電潜像との間に形成される交番電界によりスリーブ上の
トナーを静電潜像上に転移させて現像するものであり、
ここではAC電圧として現像周波数1600Hz、ピー
ク間電圧1800Vの矩形波を用いた。
【0032】現像されたトナー像は転写ローラ8によっ
て、不図示の給紙部から感光ドラム1と転写ローラ8と
の間に所定のタイミングで給紙された転写材11上に転
写され、定着器9を通過することにより定着される。一
方、転写後の感光ドラム1は転写残トナーがクリーニン
グブレード10によって除去され、次の画像形成に備え
られる。
【0033】前述の帯電ローラ2に印加する電圧につい
て以下に説明する。本実施例では、AC定電流回路4a
と直流電源4bを直列に接続した高圧電源4により、感
光体の表面電位を目標とする暗部電位VDに収束させる
ために、この暗部電位VDに相当するDC定電圧に、電
位の均一化のためにAC電圧を重畳する方式をとる。こ
の時、重畳するAC電圧のピーク間電圧値は、帯電ロー
ラ2と感光体が放電を開始する放電開始しきい値電圧V
THの少なくとも2倍以上の値とする。本実施例では比
誘電率3、厚さ20μmの感光材料を用いたため、放電
開始しきい値電圧VTHは約550Vであった。
【0034】また、上記AC電圧の周波数はAC成分が
感光体表面電位のむらとなって表われないことが条件で
あるため、プロセススピード50mm/secで約30
0Hz以上が必要である。この周波数を高くすると帯電
部材と感光体の間にAC成分に応じた電気的な力のため
振動が発生し、帯電音と呼ばれる異音を発生するので無
制限に大きくすることはできず、通常は使用可能範囲で
下限の周波数が選ばれる。
【0035】前述のようにこのAC成分は帯電ローラ2
の環境、耐久等によるインピーダンスの変化に応じて変
化させたいため、定電流制御を行う。感光体の抵抗、容
量は環境によらず一定とみなすと、全体に流すAC電流
を定電流制御とすることによって、帯電ローラ2に印加
される電圧はそのインピーダンスに比例して決定される
。従って、L/L環境、または製造時に抵抗が高くなっ
たような高インピーダンスの帯電ローラには高い電圧が
印加され帯電不良を防止し、反対に低インピーダンスの
帯電ローラにはリーク防止のために低い電圧が印加され
ることになる。
【0036】本実施例においては、通常環境(常温常湿
環境,N/N環境)で正弦波の1800Vのピーク間電
圧を得るために実効値電流400μAを定電流制御した
。この400μA定電流制御を行うことによって、L/
L環境下(15℃、10%RH)では約2200V、H
/H環境下では1600Vのピーク間電圧を得ることが
でき、それぞれ帯電不良、リークを最小限に抑えること
ができるようになった。
【0037】このことから本実施例では図1に示すよう
に帯電のためのAC定電流制御系において、AC定電流
回路4aまたは一次帯電の閉回路中に少なくとも帯電周
波数以上の周波数をカットするハイパスフィルタ(HP
F)4AをAC定電流回路4aと直流電源4bを直列接
続した高圧電源4に並列に接続したものである。
【0038】図2は上記ハイパスフィルタ(以下、フィ
ルタと略称する)4Aの回路を示すもので、オペアンプ
46と、抵抗R5、R6と、コンデンサC4、C5とで
構成されている。このフィルタ4Aは例えば、カットオ
フ周波数800Hz、減衰率12dB/OCTであり、
このフィルタ4Aを図1に示すように高圧電源4と並列
に接続することによって、現像バイアス周波数1600
Hzをもつ信号電流をアースに流すことができるように
なり、この信号電流が定電流回路4aに流れ込むことを
防ぐことができる。
【0039】また、外部からの誘導によって発生した電
流は、その周波数は100KHz以上のものが多いため
、この電流を除去することによって、定電流回路4aが
誤動作を起こすことはほとんど無くなった。さらに、感
光体1上に生じたピンホール上を帯電ローラ2が通過す
ることによって発生するインパルス状の電流は、信号が
含む周波数成分は多岐にわたるが、帯電周波数以下の成
分は全体に占める割合に比べると小さいため、定電流回
路4aの誤動作は最小限に押さえることができる。
【0040】次に実際にプリントを行った例を示す。A
C定電流回路4aを含む高圧電源4に並列に上記フィル
タ4Aを接続しないで画像を出力したところ、解像度3
00dpiの副走査方向の1ドット2スペースの二値ハ
ーフトーンで2mmピッチの副走査方向の濃度むらを生
じた。この場合、帯電ローラ2への印加電圧を観測した
ところ、25Hzの周波数を持つ電圧変動がみられた。 25Hzの周波数は画像上ではプロセススピードが50
mm/secなので2mmピッチであり、濃度むらの原
因が印加電圧のふらつきであることが判かる。このふら
つきは現像器に印加される現像バイアスの電流が、ある
程度インピーダンスを持つ感光体のアースを介して帯電
器のAC定電流回路に流れ込み、回路内で共振を起こす
ことが原因であった。
【0041】このため、図1に示すように上記フィルタ
4Aを定電流回路4aを含む高圧電源4に並列に接続し
たところ、定電流回路4aに流れ込む電流からは現像バ
イアスによる1600Hzの電流が除去されたため、こ
のような画像上の濃度むらは解消された。また、外部か
らの誘導電流が回路基板または高圧線を伝わって流れ込
んだとき、画像は定電流回路の誤動作によってAC電圧
値が降下し、横黒筋となって観測されるが、これも周波
数フィルタ4Aを用いることに依って解消することがで
きた。
【0042】〈実施例2〉前実施例1においては帯電部
材としての帯電ローラ2に印加するAC電圧を帯電部材
のインピーダンスに応じて変化するために、AC成分の
定電流制御を行ったが、本実施例においてはプリント中
においてはAC電圧定電圧制御を行う。しかし、前述の
ようにL/L,N/N,H/Hの全環境において一定の
AC電圧で制御を行うことは、L/L環境の帯電不良と
H/H環境のリークとの兼ね合いから不可能である。
【0043】従って、電子写真プロセスにおいて画像形
成を行っていないシーケンスにおいて、予めその環境に
必要なAC電圧を検知し、画像形成時にその電圧で制御
を行うこととする。
【0044】画像形成時にAC定電流制御を行うと、感
光体1上に生じたピンホールを帯電部材2が通過するこ
とによる急激なインピーダンスの変化や、各種電気的な
ノイズによって電流値が影響を受け、印加電圧が降下し
、帯電不良を起こし易いという問題がある。しかし、そ
れぞれの環境に適した定電圧制御を行えばこれらの問題
は解決できる。
【0045】各環境に適した定電圧値を決定するために
は、実際に画像形成を行っていない、例えば前回転時に
おいて予め設定されたAC電流を流し、それによって発
生するAC電圧を検知し、この値によって画像形成時に
AC電圧の制御を行うものとする。
【0046】ここで、予め設定されたAC電流とは、A
C電圧は各環境で帯電不良を起こさない値でなければな
らない。通常は帯電部材2の抵抗値が最も上昇するL/
L環境で十分な帯電を行うことができるピーク間電圧を
発生できるAC電流である。
【0047】図1に示すようなプロセススピード50m
m/secの電子写真方式のプリンタで画像出力を行っ
たところ15℃・10%RHのL/L環境で帯電不良を
起こさない最低の電圧は2.2KVであり、この時のA
C電流値は正弦波550Hzの帯電波形で400μAで
あった。従って、本実施例においては各環境において、
後に述べるタイミングで予め400μAのAC定電流制
御を行い、この時発生するAC電圧を検知する。そして
画像形成時においてもこの電圧を保持し、帯電を行うも
のとする。
【0048】実際に各環境においてプリントを行ったと
ころ、32.5℃・85%RHのH/H環境においては
400μA定電流で1.6KV、23℃・60%RHの
通常環境では1.8KV、15℃・10%RHのL/L
環境では2.2KVのそれぞれのACピーク間電圧を得
た。
【0049】以上のような制御を行うことによって、全
環境において、帯電不良、リークの発生しない良好な画
像を得ることができた。
【0050】上述のようなシーケンスの制御を行うタイ
ミングであるが、本実施例においては次に述べるような
手順で行った。
【0051】図3は本実施例における画像形成を行うた
めのタイミングチャートであり、まず、電源投入後、感
光体の電位を安定させるために行う前回転時において、
AC定電流制御を行い、ここで発生した電圧を保持する
【0052】前回転時に定電流検知を行う際に、ある瞬
時の電圧を検知してこれを保持すると、誤差が大きくな
ることが考えられるため、少なくとも感光ドラム1が一
周するだけの時間の定電流制御による発生電圧の平均値
を持って画像出力時の制御電圧とし、本実施例では感光
ドラム1の直径30mm、プロセススピード50mm/
secのため、1.88sec間の発生AC電圧の平均
を行った。
【0053】ここでは前回転時における制御を例にとっ
たが、同じ制御を紙間において行うことも可能である。
【0054】しかし、このようなシーケンスを採ったと
しても、定電流制御時に前述実施例1で述べたように現
象バイアスによる漏れAC電流や外部からのノイズ等が
入ると、定電流回路4aがAC電流を多く見積もってし
まい、実際に印加されるべきAC電圧が降下して帯電不
良を引き起こすことがある。
【0055】このことは特に感光体とアースの間にイン
ピーダンスがあり、このインピーダンス両端に、現像バ
イアスからのAC電流による電圧が生じてしまう場合に
顕著に発生する。
【0056】この状態ではAC電圧の降下によって特に
L/L環境で帯電不良を起こすことがありえる。実際に
プリントを行ったところ、現像バイアスからの漏れ電流
によってL/L環境で400μA定電流制御を行ったと
きに本来必要とされる2.2KVのピーク間電圧が発生
できずに2.1KVにまで降下することがあった。この
ため白地の画像に砂地と呼ばれる微少な帯電不良を生じ
てしまった。
【0057】これを防止するために、本実施例では画像
の非形成時にAC定電流制御を行う系においてもAC定
電流回路に帯電周波数以上の周波数を除去するためにハ
イパスフィルタ4Aを図1のように挿入することによっ
てこの弊害を無くした。
【0058】本実施例で用いたハイパスフィルタ4Aは
前実施例1で用いた図2の回路と全く同じものである。 この周波数フィルタ4Aを定電流回路4aを含む高圧電
源4と並列に接続することによって現像バイアスによる
、または高調波ノイズによるAC定電流回路4aの誤動
作を防止することに成功した。
【0059】〈実施例3〉本実施例では、前記実施例2
におけるAC電圧制御回路において、前回転時に定電流
制御して発生した電圧のある係数倍を実際の画像出力時
に帯電部材2に印加するようなAC電圧制御を行う場合
において、制御回路中に周波数フィルタ4Aを用いるこ
とを特徴としている。
【0060】前記実施例2では、前回転、または紙間に
おいてあるAC定電流(400μA)を帯電部材2に流
し、ここで発生したAC電圧を画像出力時に印加したが
、この400μAという定電流値はL/L環境で帯電不
良を起こさないようにに設定した値であり、H/H環境
では同じ400μA通電時に発生するAC電圧1.6K
Vより低い電圧でも帯電は十分に可能になる。
【0061】H/H環境で必要以上に高いAC電圧を帯
電部材2に印加することは、多量のオゾンの発生につな
がり、画像流れの点からも好ましくない。また、帯電部
材2が印加されたAC電圧により振動を起こし、トナー
を感光体1に押し付け、感光体上のトナー融着の原因に
もなることがある。
【0062】このことからH/H環境では帯電可能な限
りできるだけ印加AC電圧を少なくすることが望ましい
【0063】従って、本実施例においては前回転時、ま
たは紙間において定電流制御し、これによって検知した
AC電圧を入力として、図4に示すようなテーブルに従
って実際の画像形成時に印加するAC電圧を決定する。 図4に従うと、L/L環境では400μA検知時に2.
2KVが発生するためこのままの電圧を画像形成時にも
印加する。しかし、N/N環境下では発生する電圧は1
.8KVのためテーブルに従って画像形成時には1.6
KVを印加する。更にH/H環境では定電流検知時に発
生する電圧が1.6KVであるので同様にして1.3K
VのAC電圧が印加されることになる。
【0064】以上のように各環境で実際の画像を出力し
ても帯電不良は発生せず、良好な画像を得ることができ
た。さらに、このような制御を用いることによって必要
以上のAC電圧を帯電部材に印加する必要がなくなりH
/H環境でのリーク、画像流れ、感光体上のトナー融着
を最小限に抑えることができるようになった。
【0065】しかしながら、このような制御を行なう際
には、初めにAC定電流制御を行なう際の精度を高く保
つことが必要となる。なぜならば、AC定電流制御によ
って検知された電圧値に誤差が生じるとテーブルを介し
て実際の画像出力時に印加される電圧はその誤差がさら
に増幅されるためである。
【0066】このAC定電流制御の際に現像バイアス電
流が感光体、高圧基板を介して定電流回路4aに流入す
ると上記の制御に少なからず影響を与える。実際に本実
施例の方法を用いないで通常環境下でプリントを行なっ
たところ、前回転時のAC定電流制御時に40μAの現
像バイアス電流が定電流回路のフィードバック系に流れ
込んだ。この電流は24℃・60%RHのN/N環境で
約120Vのピーク間電圧に相当し、従って、この時定
電流回路は400μAに制御しているにも関わらず実際
に帯電部材に印加されている電圧は本来印加される1.
8KVに比べて120V低い1.68KVであった。こ
のため、図4のテーブルによって実際に印加された電圧
は約1.4KVとなり、出力された画像は完全な帯電不
良にはならないものの、本来の印加電圧では画像に現わ
れない帯電部材として用いた帯電ローラ2の表面の汚れ
、傷が画像で目立つようになってしまった。
【0067】そこで、このような現像バイアスによるA
C定電流回路の誤動作を防止するために図2のような帯
電周波数以上の周波数成分を持つ信号電流を除去するた
めの周波数フィルタ4Aを取り付けたところ400μA
のAC定電流制御によって発生するAC電圧は通常環境
で本来の1.8KVになったため、図4のテーブルに従
って、1.6KVを発生できるようになり、良好な画像
を得ることに成功した。
【0068】
【発明の効果】以上のように、本発明によればAC定電
流制御式の接触帯電装置について現像バイアスやノイズ
等の外乱によって制御系が誤作動することを最小限にし
て被帯電体上の帯電不良が生じる可能性を大きく除くこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】  本発明に従う接触帯電装置を使用した電子
写真方式のプリンタの概略構成図
【図2】  周波数フィルタ(HPF)の構成を示す回
路図
【図3】  実施例2の装置のシーケンスとそのタイミ
ングチャート
【図4】  実施例3の装置において、AC定電流制御
によって検知された電圧と実際に印加される電圧との関
係を表わすテーブル
【図5】  AC定電流回路のブロック図
【図6】  
感光体周囲のAC電流の流れを表わす図
【符号の説明】
1  感光ドラム(被帯電体) 2  帯電ローラ(帯電部材) 4a  AC定電流回路 4A  周波数フィルタ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】帯電部材を被帯電体に当接させて前記帯電
    部材に直流電圧に交流電圧を重畳した振動電圧を印加し
    て前記被帯電体を帯電させる接触帯電装置において、帯
    電部材に対する電圧印加系に、交流成分の定電流制御を
    行なうことによって交流電圧を決定する制御手段を持ち
    、少なくとも交流成分の帯電周波数以上の周波数成分を
    持つ信号を除去する周波数フィルタを持つ、ことを特徴
    とする接触帯電装置。
JP5066691A 1991-02-22 1991-02-22 接触帯電装置 Pending JPH04268582A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011028062A (ja) * 2009-07-27 2011-02-10 Canon Inc 画像形成装置およびその制御方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011028062A (ja) * 2009-07-27 2011-02-10 Canon Inc 画像形成装置およびその制御方法

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