JPH0426654Y2 - - Google Patents

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JPH0426654Y2
JPH0426654Y2 JP13143085U JP13143085U JPH0426654Y2 JP H0426654 Y2 JPH0426654 Y2 JP H0426654Y2 JP 13143085 U JP13143085 U JP 13143085U JP 13143085 U JP13143085 U JP 13143085U JP H0426654 Y2 JPH0426654 Y2 JP H0426654Y2
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water
cooling
cooling water
impeller
engine
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案はエンジン冷却装置に係り、特に冷却容
量の異なる2つの冷却水通路を有したエンジン冷
却装置に関する。
[従来の技術] 一般に第3図に示すように、V型エンジン(又
は水平対向型エンジン)1等では左右のバンク
2,3のそれぞれに独立したウオータジヤケツト
4,5が形成されており、そのウオータジヤケツ
ト4,5への冷却水通路6,7を形成する配管8
a,8bの一方に、更にエンジン等のオイルクー
ラ9を設けたエンジン冷却装置10がある。ラジ
エータ11からの冷却水はウオータポンプ12で
分岐されて各冷却水通路6,7に圧送されるよう
になつており、エンジン1の各バンク2,3を冷
却して高温となつた冷却水は配管8cで合流され
てラジエータ11に戻り、再循環するようになつ
ている。13は暖機運転時間を短縮させるために
設けられたラジエータ11のバイパス流路であ
り、14はそのバイパス流路13とラジエータ側
の流路15とを切換えるサーモスタツト弁であ
る。
[考案が解決しようとする問題点] ところで、上記のエンジン冷却装置10に採用
するウオータポンプ12にはボリユートポンプが
多く使われているが、従来その各バンク2,3へ
の冷却水流量は同容量となつていた。即ち、ボリ
ユートポンプの吐出室は1室とし、この吐出室か
ら2つの冷却水通路6,7に分岐して同流量の冷
却水を圧送するか、又は2室の吐出室を備えたボ
リユートポンプを使用した場合でも、その2室は
全く同容量に形成して同流量の冷却水を圧送する
ようになしていた。
このため、冷却水通路7にオイルクーラ9が設
けられたバンク3の冷却水出口温度と他方のバン
ク2の冷却水出口温度とが相違してしまい、冷却
性能が左右のバンク2,3で不均一となつてしま
う問題があつた。
一方、特開昭56−107998号公報に2室の吐出室
(渦室)を備えたボリユートポンプの提案がなさ
れているが、この提案のものは流体力学的な特性
を損なうことなく、ポンプケーシングの外径を小
さくしようとするもので、2室の吐出室からの吐
出容量は同じで上記の問題点を改善し得るもので
はなかつた。
[考案の目的] 本考案は、上記事情を考慮して創案されたもの
であり、その目的はV型エンジン等のように独立
した2つウオータジヤケツトを有し、かつその一
方のウオータジヤケツト側の冷却水通路にオイル
クーラを介設したエンジン冷却装置において、そ
のエンジンの各ウオータジヤケツトからの冷却水
出口温度を略均一になしてエンジンの冷却性のバ
ラツキを防止できるようにしたエンジン冷却装置
を提供することにある。
[考案の概要] 本考案は上記目的を達成するために、遠心式水
ポンプの羽根車が収容されるケーシング内を周方
向で2つに仕切つて、羽根車で加速された水を導
くべく周方向の流入口面積が異なる2つの吐出室
を形成し、これら吐出室の流出口に、それぞれ別
のウオータジヤケツトへ水を導く冷却水通路を接
続し、且つ流入口面積の大きな吐出室側に接続さ
れた冷却水通路に、オイルクーラを介設したこと
を特徴としている。
この構成によれば、遠心式水ポンプの羽根車で
加速された水は、周方向の流入口面積が異なる2
つの吐出室に流入し、各吐出室の流出口からそれ
ぞれ吐出される。流入口面積が大きな吐出室から
吐出された水は、冷却水通路を通過する際にその
通路途中に介設されたオイルクーラを冷却してウ
オータジヤケツトへ導かれる。流入口面積が小さ
な吐出室から吐出された水は、別の冷却水通路を
通過してそのまま別のウオータジヤケツトへ導か
れる。
ここで、流入口面積が大きな吐出室から吐出さ
れる水は、流入口面積が小さな吐出室から吐出さ
れる水よりも吐出量が多くなり冷却能力が大きく
なるが、その分、冷却水通路に介設されたオイル
クーラを冷却するのに消費されることになる。よ
つて、各ウオータジヤケツトへ導かれる冷却水の
水温は略等しくなり、エンジン全体におけるバラ
ンスが良好に維持される。
[実施例] 以下に本考案の好適一実施例を添付図面に基づ
き詳述する。
本考案に係るエンジン冷却装置の主たる構成
は、第3図で説明した従来のものと全く同様であ
り、本考案の特長とするところはウオータポンプ
にある。以降、このウオータポンプについて第1
図と第2図とを基に詳述する。
第1図は本考案のエンジン冷却装置に採用され
るウオータポンプ(遠心式水ポンプ)のケーシン
グの正面図であり、第2図はそのウオータポンプ
の側断面図である。第2図に示すように、ウオー
タポンプはボリユートポンプ16等の遠心ポンプ
でなりケーシング17と羽根車18及び回転軸1
9、駆動用プーリ20とから構成されている。羽
根車18はケーシング17内に納められており、
そのケーシング17にはラジエータ側の冷却水通
路から冷却水を吸込んでこれを羽根車18の中心
部に導く吸込み通路21と羽根車18の外側の全
周から出る冷却水を集めて外部に取り出す吐出通
路22とが形成されており、その吐出通路22は
羽根車の外周側に沿つて流入口23を有する吐出
室24を構成している。上記流入口23a,23
bとは、羽根車18によつて加速された水が導か
れる吐出室24a,24bの流入口であり、具体
的には、羽根車18を挟んでその外周に略正対す
るように設けられた2つの水切り部25a,25
bの間の開口部であつて、羽根車18の外周に沿
つて形成されるものである。羽根車18はケーシ
ング17に軸支された回転軸19に連結されて駆
動用プーリ20で回転駆動されるようになつてお
り、ケーシング17内の冷却水中で回転して、こ
れに速度エネルギと圧力エネルギとを与えて羽根
車18の中心部と外周部との間に圧力差を生じさ
せ、上記吸込口(図示せず)から冷却水を連続的
に吸込んで吐出通路22に吐出するようになつて
いる。
吐出通路22(吐出室24)は、第1図に示す
ように、羽根車18の外周側に沿つて渦巻状に2
通路形成され、羽根車18に最も近接した水切り
部25a,25bから吐出口26a,26bに至
るまでの流路断面積がそれぞれ次第に増大された
拡大通路となつており、送水に必要とされる以上
の速度で羽根車18の出口から流れ込んでくる冷
却水の流速を徐々に減少させて、その余分な速度
エネルギを圧力エネルギに変換させるようになつ
ている。
ところで、上記2つの吐出通路22a,22b
(吐出室24a,24b)は、羽根車18の出口
に臨んで開口される流入口23a,23bの面積
がそれぞれ大小異なつて形成され、その一方の流
入口23aが羽根車18の外周側に対してその半
周以上(180°以上)に臨んで開口されると共に、
これに相応してその吐出通路22a,22bの容
量も大小異なつて形成される。そしてその面積が
大きい流入口23aの吐出通路22a側に、第3
図で説明したオイルクーラ9が介設された冷却水
通路7が接続される。即ち、上記ボリユートポン
プ16のそれぞれの吐出室24a,24bに、2
つの独立したウオータジヤケツト2,3を有する
エンジン1への冷却水通路6,7を接続し、か
つ、流入口面積の大きな吐出室24a側に接続す
る冷却水通路7にオイルクーラ9を介設してエン
ジン冷却装置10を形成する。そして、大小2つ
の吐出室24a,24bの容量差とその流入口2
3a,23bの面積差は、オイルクーラ9による
冷却容量の増加分に必要な冷却水流量差を生じさ
せるように設定する。
次に、本考案の作用について説明する。
ラジエータ11からの冷却水はウオータポンプ
12で2つの冷却水通路6,7に分岐されて各バ
ンク2,3のウオータジヤケツト4,5に圧送さ
れる。このとき、オイルクーラ9が接続されてい
る一方の冷却水通路7側には、オイルクーラ9を
接続することによつて増加した冷却容量分だけ、
他方の冷却水通路6側よりも多くの冷却水量がウ
オータポンプ12によつて流される。このため、
左右のバンク2,3にそれぞれ独立して形成され
たウオータジヤケツト4,5から流出してくる冷
却水の出口温度は略均一になり、左右のバンク
2,3間に生じる温度差ΔTを可及的に低く抑え
ることができるようになる。従つて、2つの独立
したウオータジヤケツト4,5を有するエンジン
1の一方の冷却水通路7にオイルクーラ9を設け
ても、そのエンジン1の全体における冷却率のバ
ランスを良好に維持することができる可能となつ
て、その冷却性能が向上される。
[考案の効果] 以上要するに、本考案によれば次のごとき優れ
た効果を発揮する。
(1) ケーシング内に収納された羽根車の周側の出
口側に、流入口面積が大小異なる2つの渦巻状
の吐出室を形成して遠心型のウオータポンプを
構成したので、2つの吐出室からの吐出容量を
互いに変えることができる。
(2) 上記吐出室のそれぞれに、2つの独立したウ
オータジヤケツトを有するエンジンへの冷却水
通路を接続すると共に、流入口面積の大きな吐
出室側に接続される冷却水通路に、オイルクー
ラを介設してエンジン冷却装置を構成したの
で、冷却容量の大きな一方の冷却水通路にオイ
ルクーラの冷却容量分だけ多量の冷却水を圧送
することができ、もつて2つのウオータジヤケ
ツトからの冷却水出口温度を略均一になしてエ
ンジン全体の冷却率のバランスを良好となし、
その冷却性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るエンジン冷却装置に採用
されるウオータポンプのケーシングを示す正面
図、第2図はそのウオータポンプの側断面図、第
3図は従来のエンジン冷却装置を示す概略構成図
である。 図中、1はエンジン、4,5はウオータジヤケ
ツト、6,7は冷却水通路、9はオイルクーラ、
10はエンジン冷却装置、17はケーシング、1
8は羽根車、23a,23bは流入口、24a,
24bは吐出室である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 遠心式水ポンプの羽根車が収容されるケーシン
    グ内を周方向で2つに仕切つて、羽根車で加速さ
    れた水を導くべく周方向の流入口面積が異なる2
    つの吐出室を形成し、これら吐出室の流出口に、
    それぞれ別のウオータジヤケツトへ水を導く冷却
    水通路を接続し、且つ流入口面積の大きな吐出室
    側に接続された冷却水通路に、オイルクーラを介
    設したことを特徴とするエンジン冷却装置。
JP13143085U 1985-08-30 1985-08-30 Expired JPH0426654Y2 (ja)

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JP13143085U JPH0426654Y2 (ja) 1985-08-30 1985-08-30

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JP13143085U JPH0426654Y2 (ja) 1985-08-30 1985-08-30

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JPS6240219U JPS6240219U (ja) 1987-03-10
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JP13143085U Expired JPH0426654Y2 (ja) 1985-08-30 1985-08-30

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