JPH04265750A - 凝縮物除去方法及び装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は印刷機上のチルロールか
ら凝縮物の形態をしたインキソルベントを除去するため
の新規かつ改良された装置及びチルロールの表面から凝
縮物を除去するための新規かつ改良された方法に関し、
より詳細にはチルロールの表面を払拭するためのワイパ
及び払拭の前にチルロールの表面に液体ミストをスプレ
ーするためのノズル装置を有する新規かつ改良されたワ
イパ装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】ウエブオフセット印刷機のような標準的
な印刷機は表面に絵や文字が印刷されるロール状の用紙
即ちウエブを接続するスプライサを有している。スプラ
イサを出たウエブは供給部を通りウエブへインキが塗布
される１つ又はそれ以上の印刷ユニットへと進行する。 次いでウエブは印刷ユニットからインキとウエブとを乾
燥するドライヤーへと進む。ドライヤーを出た後、ウエ
ブはホットインキと印刷済みのウエブとを冷却するチル
ロールへと進む。その後ウエブはフォールダにより折り
込まれる。

【０００３】

【発明が解決使用とする課題】印刷の間に凝縮したイン
キソルベントがチルロールの外表面に積もり、凝縮物を
形成する。もし、この凝縮物が取り除かれないと印刷済
みウエブ上のインキを再び軟化し、凝縮物の縞が仕上が
り製品上に発生する。そこで印刷機はこれらの縞を発生
させないように低速度で稼働しなければならない。チル
ロールからソルベントやオイルを除去するためには布製
クリーナが使用されている。そのような布製チルロール
クリーナの１つはコネチカット州スタンフォードのバル
ドウイングラフィックプロダクト社によって製造されて
いる。このチルロールクリーナはチルロールの表面に吸
収用の布を押圧しその表面を払拭して凝縮物を除去して
いる。布が汚れるとその布は自動的に前進して新しい布
を露出するようになっている。しかしこのようなタイプ
の布製のチルロールクリーナは、凝縮物を完全には除去
出来ず凝縮物の蓄積が漸次発生するため全体的には満足
ではなかった。

【０００４】チルロールから凝縮物を取り除く別の方法
はスクレーパブレードタイプのクリーナがある。これは
金属製のスクレーパブレードが回転するチルロールの外
表面を押圧するものである。しかしこれらの金属製のブ
レードがチルロール表面を傷付ける傾向がありしばしば
チルロールを取り替える必要があり、望ましいものでは
なかった。

【０００５】

【課題を解決するための手段】このため本発明はウエブ
オフセット印刷機のような印刷機のチルロールのための
新規なかつ改良されたワイパ装置を提供するものである
。このワイパ装置は印刷機のフレーム即ち枠体の載置さ
れかつチルロールの外表面に払拭接触するように偏倚さ
れたワイパを有している。またこのワイパ装置は複数の
ノズルを有している。

【０００６】

【作用】これらのノズルはチルロールに隣接して取り付
けられ、水のような液体源に接続され、ワイパの前方位
置にてチルロールの表面へ液体ミストをスプレする。こ
の水はチルロールの外表面に形成された凝縮物を軟化し
凝縮物がワイパによってチルロール表面から払拭される
ようにしている。

【０００７】

【実施例】図１には標準的な印刷機が番号１０にて示し
てある。この印刷機１０はスプライサ１２を有している
。印刷用紙即ちウエブ１４は該スプライサ１２からイン
フィード１６へ入り、該インフィード１６はウエブ１４
を複数の印刷ユニット１８へ供給している。これらのユ
ニット１８において文章、言葉、その他のものがウエブ
１４へ印刷される。印刷ユニット１８をでたのち、ウエ
ブ１４はドライヤー２０へはいり、そこでインキとウエ
ブ１４とを乾燥する。次いで高温状態のインキと印刷済
みウエブ１４とは第１チルロール２４のようなチルロー
ルを含んでいる冷却部２２へはいる。冷却部２２はウエ
ブ１４とインキとを冷し、次いでウエブ１４は折込部２
６において所定寸法に折られかつ切断される。これまで
の印刷機１０を使用する際の問題点はインキソルベント
が凝縮して冷却部の外表面特に第１チルロール２４の外
表面にその凝縮物を蓄積することである。もしこの凝縮
物が取り除かれないなら印刷済みウエブ１４上のインキ
を溶かして、該ウエブに縞模様を発生する。このような
状態では、印刷機１０はこれらの縞模様を最小にするた
め低速で作動しなければならない。

【０００８】図２及び図３を参照すると、ここにはチル
ロール２４の外表面から凝縮物を取り除くための新規な
改良された装置及び方法が示してある。この発明の装置
においてはチルロール２４は軸３０によって印刷機の枠
体２８へ回転自在に取り付けてある。作動中このチルロ
ール２４は図３に示すように時計方向に回転する。凝縮
物の蓄積が発生するチルロール２４の外表面はワイパー
３２と払拭係合している。このワイパー３２は布又は、
望ましくは布で包まれたスポンジで構成されている。ワ
イパー３２はワイパー保持組立体３４によって枠体２８
へ取り付けてある。ワイパーホールダ組立体３４はブラ
ケット３８によって枠体２８へ取付けてあるベース部材
３６を有している。ワイパー３２はピン４４によってア
ーム４２へ枢着されたワイパーホールダ４０ヘ固着され
ている。このアーム４２はピン４６によってベース部材
３６へ枢着されている。ワイパー３２のこの取付けはチ
ルロール２４の外表面に該ワイパーを位置づけることを
可能とし、更に又、チルロール２４とワイパー３２の係
合圧力を調整可能としている。凝縮物を除去するために
チルロールの外表面に布製ワイパーを係合することは知
られているが、本発明では該ワイパー３２に加えてノズ
ル組立体４８を有している。このノズル組立体４８はワ
イパー３２の前方位置にてチルロール２４の外表面上に
水又はこれと同様の液体のミストをスプレーしている。 　　このチルロール２４の外表面への水のスプレーはイ
ンキソルベント凝縮物をやわらげ該凝縮物をワイパー３
２によって簡単に取り除くことができることが分かって
いる。インキソルベントが水に混合することが出来ず、
水がウエブ１４と問題を起こすことが予想されるので、
このことは驚きである。

【０００９】ノズル組立体４８は管５１を有している。 この管５１はフィルタ−５２を介して水供給部へ接続し
ている。この管５１を通る水の流れは電気的ソレノイド
弁５４及び遮断弁５５によって制御されている。管５１
は取付け具５３によってチュ−ブ５０へ接続されている
。このチュ−ブ５０はノズル組立体ハンガ５６によって
枠体２８へ固定されている。更にこのチュ−ブ５０は１
つ又はそれ以上のノズル５８を有している。これらのノ
ズルはチルロール２４の表面の方を向いておりかつ液体
のスプレーミストを形成するタイプのものである。ノズ
ル５８からの滴を受けるため、受具６０が取付け具６２
によってノズル５８及びチュ−ブ５０へ取り付けてある
。受具６０内に収容された液体はドレン６４を介してド
レン管６６へ排出される。

【００１０】作動時には、チルロール２４が図３におい
て時計方向に回転し、布を巻いたスポンジ即ちワイパ３
２がチルロール２４の外表面に係合する。スプレーノズ
ル５８がワイパ３２の前方部分においてチルロール２４
の表面へ水又はその他の液体の細かいミストをスプレー
するのである。

【００１１】

【発明の効果】これらの水又は液体はチルロール２４の
外表面上に形成され又は蓄積された凝縮物を柔らかくす
る作用をし、ワイパ３２がチルロール２４の表面に何ら
の害をも与えることなく凝縮物を取り除くことができる
ようにしている。更に、液体による凝縮物の軟化作用の
ためワイパ３２はこれまでのワイパ−パッドに比べ、よ
り一層効果的かつ有効な働きをし、このためこの印刷機
は最終製品に何らの好ましくない縞模様を発生すること
なく高速度で印刷作業を行うことが出来るのである。

【図面の簡単な説明】

【図１】　　通常の印刷機を示す概略図である。

【図２】　　本発明の原理によって構成したチルロール
及びワイパ組立体の上面図である。

【図３】　　本発明のチルロール及びワイパ組立体の側
方立面図である。

【符号の説明】

２４：チルロール　　　　　　　　　　２８：枠体３２
：ワイパ　　　　　　　　　　　　　　３４：ワイパホ
ールダ組立体

Claims (14)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　印刷機上のロールから凝縮物を除去す
   る凝縮物除去方法であって、ロールを回転すること、該
   ロールの外表面に湿気を付与すること、該ロールの外表
   面から湿気と凝縮物とを拭い取ること、から成る凝縮物
   除去方法。
2. 【請求項２】　　湿気を付与する工程がロール外表面に
   ミストをスプレーすることを含む請求項１に記載の凝縮
   物除去方法。
3. 【請求項３】　　湿気と凝縮物とを拭い取る工程がロー
   ル外表面に布を巻いたスポンジワイパーを付与すること
   を含む請求項１に記載の凝縮物除去方法。
4. 【請求項４】　　印刷機上のチルロール表面から凝縮し
   たインキソルベントのような凝縮物を除去する凝縮物除
   去方法であって、チルロールの表面に水を付与すること
   、該チルロールの表面から水と浮遊している凝縮物とを
   拭い取ること、から成る凝縮物除去方法。
5. 【請求項５】　　水と浮遊している凝縮物とを拭い取る
   工程がチルロールの表面に布ワイパーを押圧することを
   含む請求項４に記載の凝縮物除去方法。
6. 【請求項６】　　水を付与する工程が、該チルロールの
   表面にウオータミストをスプレーすることを含み、水と
   浮遊している凝縮物とを拭い取る工程が該チルロールの
   表面に布とスポンジワイパーとを押圧することを含む請
   求項４に記載の凝縮物除去方法。
7. 【請求項７】　　印刷機上のロール表面から凝縮物を除
   去するための凝縮物除去装置であって、印刷機へ回転可
   能に載置されたロールに近接して該印刷機へ載置される
   ようになっているアブソーバーホールダーと、ロールに
   係合するように該アブソーバーホールダーへ載置されて
   いるアブソーバーと、該ロールへ液体を付与するため印
   刷機へ載置されているモイスチャーアプリケーターと、
   から成る凝縮物除去装置。
8. 【請求項８】　　モイスチャーアプリケーターが液体ス
   プレーノズルを含んでいる請求項７の凝縮物除去装置。
9. 【請求項９】　　モイスチャーアプリケータが前記ロー
   ルを指向した少なくとも１つのウォータスプレーノズル
   を含んでいる請求項７の凝縮物除去装置。
10. 【請求項１０】　　アブソーバーが布製ワイパーである
    請求項７の凝縮物除去装置。
11. 【請求項１１】　　ロールがチルロールであり、印刷機
    がウエブオフセット印刷機である請求項７の凝縮物除去
    装置。
12. 【請求項１２】　　ウエブオフセット印刷機上のチルロ
    ールの表面から凝縮したインキソルベントのような凝縮
    物を除去するための凝縮物吸収装置であって、アブソー
    バーと、ウエブオフセット印刷機へ固着されたアブソー
    バーホールダーであって前記ウエブオフセット印刷機上
    に載置されたチルロールに接した状態で前記アブソーバ
    ーを載置しているアブソーバーホールダーと、前記アブ
    ソーバーと前記チルロールとに隣接し前記ウエブオフセ
    ット印刷機へ載置されている水塗布装置と、から成る凝
    縮物吸収装置。
13. 【請求項１３】　　アブソーバーが布で包んだスポンジ
    である請求項１２の凝縮物吸収装置。
14. 【請求項１４】　　水塗布装置がチルロールへ水を指向
    する位置に載置されている少なくとも１つのノズルを含
    んでいる請求項１２の凝縮物吸収装置。