JPH0426486B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 Ａ 産業上の利用分野 本発明は、コンピユータ等のデジタル装置の入
力装置である座標読取装置に関するものである。
更に詳述すれば、読取平面上を自在に移動可能な
デイスプレイ装置を有し、しかもそれが置かれた
位置を検出することのできるデイスプレイ付き座
標読取装置と、その表示方式に関するものであ
る。

Ｂ 発明の概要 この発明は、電磁結合方式の座標読取装置にお
いて、 表示画面に液晶表示パネルのような平板型表示
デバイスを採用して平置き形状としたデイスプレ
イ装置を新規に設け、更にデイスプレイ装置にタ
ブレツトと電磁結合する手段を設けることによ
り、外部の装置から受信するデータを表示する機
能を有するとともに、デイスプレイ装置の置かれ
た位置を検出して位置データを外部に送信する機
能を有するようにしたものである。

更に、この発明は、画像メモリに記憶された表
示データを、一度にはその一部分のみを表示する
表示方式において、 表示画面に液晶表示パネルのような平板型表示
デバイスを採用して平置き形状としたデイスプレ
イ装置を新規に設け、更にデイスプレイ装置にタ
ブレツトと電磁結合する手段を設けることによ
り、外部の装置から受信するデータを表示する機
能を有するとともに、デイスプレイ装置の置かれ
た位置を検出して位置データを外部に送信する機
能を有するように構成したデイスプレイ付き座標
読取装置を採用し、 前記デイスプレイ付き座標読取装置が検出す
る、前記デイスプレイ装置の置かれた位置の座標
値によつて、前記画像メモリに記載されたデータ
の表示すべき範囲のアドレスを算出し、そのアド
レスの範囲のデータを表示するようにしたもので
ある。

Ｃ 発明の背景と従来の技術の説明 従来の技術を説明するための例として、たとえ
ばデイスプレイ装置に文字列を表示する場合を考
える。第５図は、従来の表示方法を図示した説明
図である。以下の説明は、第５図を参照して行
う。図において、３０はデイスプレイ装置の表示
画面を、また３１は移動量を検出するための入力
装置として知られているマウスを示している。

図ａのように、文章を画面に表示しようとする
場合、画面の大きさが有限であるため通常は全て
の文章を一画面に表示することはできない。この
ため、一時には文章の一部のみを表示し、必要に
応じて表示範囲を移動させるようにする。マウス
３１はその表示範囲の移動量を指示するために使
われる。このときマウスの移動方向と、表示範囲
の移動方向とを関係づける考えかたに二通りあ
る。

一つは、マウスの移動を文章の移動を考える考
えかたである。この場合、マウスが図ａの矢印の
方向に移動すると、表示示されている文章は図ｂ
のように移動する。もう一つは、マウスの移動を
デイスプレイ装置の移動と考える考えかたであ
る。この場合、マウスが前例と同じ方向に移動す
ると表示されている文章は図ｃのように移動す
る。

このようにある方向へ画面を移動させる場合
に、全く逆の操作が採用されることがある。コン
ピユーターとデイスプレイ装置を用いて文章を表
示するこのような方法は、従来人間が紙の上に文
章を筆記していたことを電子化して模擬しようと
したものである。しかし表示画面の大きさに制約
があることから、表示窓によつて表示範囲を選択
しなければならないという新しい操作が必要とな
つた。この新しい操作を実現するために、前述し
たようにマウスのような入力装置によつて表示範
囲を選択するという方法が採用されたが、このよ
うな方法では人間の直感に合わず使いずらいとい
う問題点があるのである。

一方人間が紙の上に書かれた文章を読む場合を
考えてみると、文章が広い範囲に書かれている場
合には、顔を振つたり更には体を移動させたりし
て対象を見る。人間は文章を２次元平面上での広
がりでとらえるので、紙を移動させることよりも
その方向に目を向けることの方が直感的であつて
都合がよい。

最近になり液晶表示パネルに代表されるように
薄型の平板型表示デバイスが大画面化され実用化
されるようになつてきた。このようなデバイスを
採用すれば、平板型デイスプレイ装置を実現する
ことができ、紙の上に描かれたように表示するこ
とができる。

本発明によるデイスプレイ付き座標読取装置及
びその表示方式が目的とするところは、人間とコ
ンピユータ等との良好なマンマシンインタフエー
スを提供するることにある。このために発明者
は、実開昭59−92951において、文字列を表示す
るための文字表示装置を設けた「座標読取装置の
カーソル」を提案した。しかしこのカーソルの一
義的な目的は、あくまでも座標読取装置上で座標
値を入力することであり、表示機能は二義的なも
のであつた。しかも表示できる対象は、文字とそ
れに準ずるものであり、図は表示できなかつた。

Ｄ 発明が解決しようとする問題点 本発明は、以上のような背景のもとに行われた
ものであり、文字や図等を表示するデイスプレイ
装置を有するる座標読取装置を提供し、しかもデ
イスプレイ装置の置かれた位置を検出し、その座
標値を外部に出力する機能を有する座標読取装置
を提供することによつて、限られた大きさの表示
画面のデイスプレイ装置によつて、画像メモリに
記憶された表示データを、一度にはその一部分の
みを表示する表示方式において、その表示範囲を
指示するための扱い易い方式を実現することにあ
る。

Ｅ 目的を達成するための手段 上記目的のために、本発明では平板型表示デバ
イスを採用して平置き形状としたデイスプレイ装
置を新規に設け、更にデイスプレイ装置にタブレ
ツトと電磁結合する手段を設ける事でデイスプレ
イ付き座標読取装置を構成し、更に、デイスプレ
イ付き座標読取装置に接続され、表示を制御する
制御装置、及び表示するデータを記憶する画像メ
モリとを設けた。

Ｆ 作用 以上のように構成した座標読取装置では、デイ
スプレイ装置を設けたために外部の装置から入力
される文字や図などを表示することができる。更
にデイスプレイ装置にタブレツトと電磁結合する
手段を設けたため、そのいずれか一方から交流磁
界を発生させ、他方に発生する誘導信号を検出す
ることにより、デイスプレイ装置の置かれた位置
を検出することができる。

また、制御装置は、デイスプレイ付き座標読取
装置が検出したデイスプレイ装置の置かれた位置
の座標値から画像メモリに記憶されたデータの表
示すべき範囲のアドレスを算出し、その算出され
たアドレスに記憶されたデータをデイスプレイ装
置に表示する。こうして、画像メモリに記憶され
た表示データを、一度にはその一部分のみを表示
する表示方式において、デイスプレイ装置の移動
に追従させて、表示範囲を次々に変化させる表示
方式が可能となるのである。

Ｇ 実施例 以下、本発明によるデイスプレイ付き座標読取
装置及び、その表示方式の実施例について図面を
参照しながら説明する。

まず、本発明によるデイスプレイ装置付き座標
読取装置について説明する。第１図は、デイスプ
レイ付き座標読取装置の構成図である。第１図に
おいて、１は座標読取装置であり、次のような構
成となつている。２は交流磁界を発生する座標指
示器コイルであり、３はこれを励磁する座標指示
器励磁回路である。４は前記座標指示器コイル２
と電磁結合するタブレツト、５はタブレツト４に
誘導した誘導信号から座標値を求める座標値検出
回路、６は座標値を外部の装置に送信するタブレ
ツトインタフエース回路である。

７は本発明によつて新規に設けられたデイスプ
レイ装置を示す。このデイスプレイ装置７は、表
示する機能を有するように、表示デバイス８、こ
れを駆動するためのデイスプレイ装置回路９、デ
イスプレイインタフエース回路１０からなつてい
る。更にデイスプレイ装置７は、前記タブレツト
４と電磁結合するように、デイスプレイ装置コイ
ル１１、デイスプレイ装置励磁回路１２を有して
いる。

座標指示器コイル２及びデイスプレイ装置コイ
ル１１は、それぞれの位置が検出されなければな
らない。二つのコイルの位置を分離して検出する
ために、従来から提案されているように、二つの
コイルは異なる周波数で励磁されるか、あるいは
時分割で励磁される。図に示したように座標指示
器励磁回路３とデイスプレイ装置励磁回路１２と
を別々に設ける場合は、二つのコイルは異なる周
波数で励磁されるようにする。図示しないが、二
つのコイルが同一の励磁回路によつて励磁される
ように構成することも可能で、この場合は、時分
割によつて励磁されるようにする。

また図ではコイルを励磁し、タブレツトに誘導
された誘導信号によつて座標値を検出するように
しているが、タブレツトを励磁し、コイルに誘導
された誘導信号によつて座標値を検出するように
構成することもできる。

１３は本装置を接続する、コンピユータ等の外
部装置である。

第２図は、デイスプレイ装置７の平面図であ
る。図に示すように装置の下面にはタブレツトと
電磁結合するようにデイスプレイ装置コイル１１
が取付けられている。

次にデイスプレイ付き座標読取装置の作用につ
いて説明する。

まず座標値検出は次のように行われる。座標指
示器コイル２は、座標指示器励磁回路３によつて
励磁され、交流磁界を発生する。同様にデイスプ
レイ装置コイル１１は、デイスプレイ装置励磁回
路１２によつて、前記座標指示器コイル２とは異
なる周波数で励磁され、交流磁界を発生する。こ
こでは以下異なる周波数で二つのコイルを励磁す
る方法によつて説明を続ける。コイルが発生した
交流磁界によつて、タブレツト４には電磁誘導に
よる誘導信号が発生する。この信号は座標値検出
回路５によつて、周波数毎の信号に分割され、更
に比較演算されることによつてそれぞれのコイル
が置かれた位置の座標値に変換される。求められ
た座標値は、タブレツトインタフエース回路６に
よつて、それに接続された外部装置１３に送信さ
れる。

表示は次のように行われる。デイスプレイイン
タフエース回路１０によつて、それに接続された
外部装置１３から表示データが受信される。受信
された表示データは、デイスプレイ表示回路９に
よつて、表示デバイス８に表示されうる形態に変
換され送られる。表示デバイス８は、このデータ
を受け、それを表示する。

次に、本装置を使用する方法について第３図お
よび第４図を参照しながら説明する。

第３図は、本装置を応用したシステムのブロツ
ク図である。以下の説明は、第３図を参照して行
う。図において、２１はシステム全体を制御する
制御装置、２２はデイスプレイ装置に表示する内
容を記憶している画像メモリである。通常制御装
置２１は、画像メモリ２２の内容を信号線１４ｂ
によつてデイスプレイ装置７に送信し表示させて
いる。このときデイスプレイ装置７の表示画面の
大きさの制限によつて、画像メモリ２２の内容全
てを表示させることはできないため、画像メモリ
２２の一部を選択して表示させるようにする。

第４図は、この使用状態を示した説明図であ
る。以下の説明は、第４図を参照して行う。デイ
スプレイ装置７上に実線で表示図１５の一部が描
かれているが、これは画像メモリ２２に記憶され
ている表示図１５のデータの一部を選択して表示
していることを示している。座標読取装置１上に
破線で描かれた表示図１５は、画像メモリ２２に
記憶されているデータの表示されない残りの部分
を説明のために仮に描いたものである。

このシステムにおいて、表示図１５の他の部分
を表示することは、次のように行われる。デイス
プレイ装置７は座標読取装置１の上に置かれてお
り、常にその置かれた位置が検出されている。操
作者１６は、図の矢印のようにデイスプレイ装置
を7aの位置まで移動させる。以下の説明は、再
び第３図を参照して行う。この新しい位置７ａの
座標値は、前記座標読取装置１によつて検出さ
れ、信号線１４ａによつて制御装置２１に入力さ
れる。制御装置２１は、この座標値から、画像メ
モリ２２に記憶されているデータの表示すべき範
囲を求め、画像メモリ２２からそのデータを読み
出して、信号線１４ｂによつてデイスプレイ装置
７に送信する。以上の処理がくりかえし行われる
ことによつて、デイスプレイ装置７の移動に追従
させて、表示範囲を次々に変化させることができ
るのである。第４図の位置７ａに示した図は、こ
のように処理された後の表示例を示している。

Ｈ 発明の効果 以上説明したように本発明では、電磁結合方式
の座標読取装置において、平板型デイスプレイ装
置を新規に設け、それにタブレツトと電磁結合す
る結合手段を設けたために、外部の装置から受信
した文字や図形を表示することができ、しかもそ
のデイスプレイ装置の置かれた位置の座標値を検
出し外部の装置に送信することのできる座標読取
装置を実現することができた。さらにこの装置に
よれば、限られた大きさの表示画面のデイスプレ
イ装置によつて、画像メモリに記憶された表示デ
ータを、一度にはその一部分のみを表示する表示
方式において、タブレツト上に置かれたデイスプ
レイ装置の位置に応じて表示内容を変える表示方
式を実現することができた。この方式によれば、
画像メモリに記憶された表示データの表示したい
部分を指示するためには、そのデータが表示され
る位置にデイスプレイ装置を置けばよく、人間が
通常紙の上で行う行為に類似し直感的であるた
め、マンマシンインタフエースとしては非常に有
効である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、デイスプレイ付き座標読取装置の構
成図、第２図は、デイスプレイ装置の平面図、第
３図は、デイスプレイ付き座標読取装置の応用シ
ステムのブロツク図、第４図は、デイスプレイ付
座標読取装置の使用状態説明図、第５図は、従来
の表示装置による従来の表示方法説明図である。 １……座標読取装置、２……座標指示器コイ
ル、３……座標指示器励磁回路、４……タブレツ
ト、５……座標値検出回路、６……タブレツトイ
ンタフエース回路、７……デイスプレイ装置、８
……表示デバイス、９……デイスプレイ表示回
路、１０……デイスプレイインタフエース回路、
１１……デイスプレイ装置コイル、１２……デイ
スプレイ装置励磁回路、１３……外部装置、２１
……制御装置、２２……画像メモリ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 座標指示器と、座標読取平板であるタブレツ
   トとを有し、そのいづれか一方から交流磁界を発
   生させ、電磁結合により他方に発生する誘導信号
   を検出して座標値を求める座標読取装置におい
   て、前記タブレツトと電磁結合する結合手段を有
   するデイスプレイ装置を有し、前記タブレツトま
   た前記結合手段のいづれか一方から交流磁界を発
   させ、電磁結合により他方に発生する誘導信号を
   検出して前記デイスプレイ装置の置かれた位置の
   座標値を検出して外部装置に送信すると共に、検
   出されたデイスプレイ装置の座標位置結果に応じ
   て外部装置からの受信データを連続的に変化さ
   せ、デイスプレイの表示内容を連続的に変化させ
   るようにしたことを特徴とするデイスプレイ付き
   座標読取装置。 ２ 座標読取平板であるタブレツトと、このタブ
   レツトと電磁結合する結合手段を有するデイスプ
   レイ装置とからなるデイスプレイ付き座標読取装
   置と、前記デイスプレイ付き座標読取装置に接続
   される制御装置と、前記デイスプレイ装置に表示
   するためのデータを記憶する画像メモリとからな
   り、前記タブレツトまたは前記結合手段のいづれ
   か一方から交流磁界を発生させ、電磁結合により
   他方に発生する誘導信号を検出して前記デイスプ
   レイ装置の置かれた位置の座標値を検出し、前記
   制御装置によつて検出された座標値から、前記画
   像メモリに記憶されたデータの表示すべき範囲の
   アドレスを算出し、算出されたアドレスの範囲に
   記載されたデータを前記デイスプレイ装置に表示
   するデイスプレイ付き座標読取装置の表示方式。