JPH0426346Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、キヤツプ本体の内面に被覆されたコ
ーテイング層やラミネート層等の被膜を、キヤツ
プ本体及びキヤツプ本体外面に被覆された表面コ
ーテイング層の色とはつきり識別できる色に着色
した、ピルフアープルーフキヤツプに関するもの
である。

〔従来の技術〕

最近、内容物の不正抜き取り防止や安全性確保
のために、一旦開栓するとキヤツプ下端部に設け
られたバーテイカルスコアーが切断されて間隙が
でき、この容器が開栓されたことを目視によつて
確認できるようにしてキヤツプ、いわゆるピルフ
アープルーフキヤツプが数多く使用されている。

〔考案が解決しようとする問題点〕

しかし、この従来のキヤツプは開栓後のバーテ
イカルスコアーの切断によつてできた間隙が小さ
かつたり、又、大きくても故意にキヤツプ下端部
の変形部分が内方に押圧されて原形に近い状態に
復元されたりすることで、この容器がすでに開栓
されたものかどうか目視で容易に確認出来ないと
いう欠点があつた。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案は上記の欠点を解決し、目視のみによつ
て容易に開栓されたものであるか否かを確認でき
るピルフアープルーフキヤツプを提供することを
目的とする。

上記の目的を達成するため、以下の構成として
いる。

本考案によるピルフアープルーフキヤツプ１
は、アルミニウム製で有頂筒体のキヤツプ本体２
の外面に表面コーテイング層３が被覆されると共
に、内面に合成樹脂の被膜４が被覆され、さらに
キヤツプ本体２の下端部にホリゾンタルスコアー
５とバーテイカルスコアー６が設けられたもので
あつて、前記被膜４を前記キヤツプ本体２及び前
記表面コーテイング層３の色とはつきり識別でき
る異なる色に着色して成つている。

〔作用〕

壜体口筒に組付けられた本考案によるピルフア
ープルーフキヤツプ１が開栓されると、バーテイ
カルスコアー６が切断され、その切断箇所に間隙
７が形成される。そして、この間隙７にキヤツプ
本体２内面に被覆されたコーテイング層やラミネ
ート層等の被膜４の断面があらわれる。この被膜
４は、キヤツプ本体２や表面コーテイング層３と
はつきり識別できる異なる色に着色されているの
で目立ち、従つて、外観を目視するだけで容易に
キヤツプが開栓されていることが確認できる。

又、被膜４の材質によつては、バーテイカルス
コアー６が切断される際、内面コーテイング層４
の切断面が引き伸ばされて切断する。そのため、
この引き伸ばされた切断部分が正面からでも見
え、より一層、目視確認を容易なものにすること
が出来る。

〔実施例〕

本考案による一実施例を第１図と第２図を参照
しながら説明する。第１図は壜体口筒に組付けら
れた開栓前の状態を示し、第２図は開栓後、バー
テイカルスコアー６が切断された状態を示してい
る。

ここにおいての被膜４は合成樹脂をラミネート
による方法で被覆したものを示すが、この被覆方
法としては他にローラコート、吹きつけ、塗装等
が考えられる。又、内面コーテイング層材となる
合成樹脂はローデンポリエチレン樹脂、EVA樹
脂、サラン樹脂、EAA樹脂等があげられる。

〔考案の効果〕

このように本考案によるピルフアープルーフキ
ヤツプは被膜４を目立つように着色したので、切
断箇所を目視するのみで容易に開栓されたものか
否かを確認することが出来、これによつて従来懸
念されていた不正を防止し、内容物の安全性を確
保すると共に、消費者に内容物に対する安心感と
商品に対する信頼感を与える偉大な効果を発揮す
るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は開栓前を示す部分拡大斜視図、第２図
は開栓後を示す、同じく、部品拡大斜視図であ
る。 符号の説明、１……ピルフアープルーフキヤツ
プ、２……キヤツプ本体、３……表面コーテイン
グ層、４……被膜、５……ホリゾンタルスコア
ー、６……バーテイカルスコアー、７……間隙。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. アルミニウム製有頂筒体のキヤツプ本体の外面
   に表面コーテイング層が被覆されると共に内面に
   合成樹脂の被膜が被覆され、さらに該キヤツプ本
   体の下端部にホリゾンタルスコアーとバーテイカ
   ルスコアーが設けられたピルフアープルーフキヤ
   ツプであつて、前記被膜を前記キヤツプ本体及び
   前記表面コーテイング層の色とはつきり識別でき
   る異なる色に着色して成るピルフアープルーフキ
   ヤツプ。