JPH0426338A - 同期式モータのロータ構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ロータコアの表面に複数のマグネットを固定
したタイプの同期式モータのロータ構造に関する。

〔従来の技術〕

上述したタイプのロータにおいては、マグネットを適切
な接着剤によってコアの表面に貼付ける方法が採られて
いる。

〔発明が解決しようとする課題〕

然しなから、上記貼付作業においてはロータコア上にマ
グネットの位置決めのガイドとなる部分がないため、マ
グネットの位置決め、及びその貼付工程が煩雑になり易
い。更には、貼付けの位置そのものの精度が保証されず
、その位置ずれに起因してコギングトルクが著しく大き
くなることがある。

依って本発明は、マグネットの位置決めとその貼付工程
を簡略化し、かつ、貼付の位置精度の向上を図り、もっ
てコギングトルクの低減に寄与することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的に鑑みて本発明は、マグネットを表面に貼り付
けるタイプのロータ構造であって、ロータの長手方向に
おける各マグネットの端部を非磁性材料から成る環状部
材の各係合部によって保持し、該環状部材がロータコア
に固定されたことを特徴とする同期式モータのロータ構
造を提供する。

〔作　用〕

各マグネットは、環状部材の各係合部によって保持され
るため各マグネットのロータの円周方向における配置は
、正確に等ピッチ配設ができ、また、前記各係合部の寸
法とマグネットの端部の寸法とを精度よく形成しておけ
ば、それらを互いに係合させることによってこれらマグ
ネットの他端部を保持する他の環状部材の上記環状部材
の固定位置に対する固定位置も、上記係合部の寸法とマ
グネットの端部の寸法との精度に応じて定まり、マグネ
ットの保持姿勢も相応の精度とすることが可能である。

〔実施例〕

以下本発明を添付図面に示す実施例に基づき更に詳細に
説明する。第１図にはシャフト１６と一体化されたロー
タ８に、その長手方向に亘って２列のマグネット列Ａ、
Ｂが貼付、固定されている状態が示されている。これら
のマグネット１２の各端部１２ａは環状部材１０の両縁
部に形成された係合用凹所１０ａに係合、保持されてお
り、これら環状部材１０によって各マグネット１２の貼
付位置を一義的に定めるのである。各環状部材１０はロ
ータコア１４に適切な接着剤によって接着、固定される
が、その組立順序は以下の通りである。

まず、ロータコア１４の表面に適切な接着剤を塗り、第
１図における右端の環状部材１０をロータコア１４に接
着、固定し、その左縁部に形成されている各凹所１０ａ
にＢ列の各マグネッ目２の右端部１２ａを係合させ、各
マグネット１２を仮留めする。

その後、ロータ８の左端から中央部の環状部材１０を挿
入し、前記の各マグネット１２の左端部１２ａを、該中
央部環状部材１０の右縁部に形成されている各凹所１０
ａに係合させ、Ｂ列のマグネット１２をロータコア１４
の外表面上に押し付けて、完全に接着、固定させる。

Ａ列のマグネット１２の固定は、上記中央部環状部材１
０の左縁部の各凹所１０ａを基準として、上述したプロ
セスと同じプロセスにより各マグネットを貼付、固定す
る。

ロータ８の両端部の環状部材１０の各一方の縁部の係合
用凹所１０ａは何らの作用も果たしてはいないため、こ
れらを二点鎖線２０で示す中央位置で切断した残り部分
の環状部材１８によって代用してもよい。然しながら、
この場合では環状部材が２種類となるためロータ８の組
立作業が幾分煩雑になる。従って環状部材の製造効率、
並びにロータの組立能率の観点からは１種類の環状部材
１０のみを使用することが望ましい。

第２図にはロータ８の端部方向から見た環状部材１０を
図示しているが、この環状部材１０の成形方法には幾つ
かの方法がある。まず、アルミニウムのグイキャスト成
形方法があり、また、非磁性ステンレス板を帯状に打ち
抜き、それを環状に曲げて成形す□る方法や、円筒管を
短く切断し、これをその中心軸線方向にプレスすること
により係合用凹所を形成する方法がある。これらのうち
の何れの方法にしてもその係合用凹所の成形精度は高く
、誤差はほとんど無視可能である。また、マグネ・ント
１２の端部１２ａの形状、寸法は金属製品である環状部
材１０程の精度で製造することはできないが、直線形状
の輪郭の場合は、相応の精度によって形成可能である。

従って、前述の組立順序によって各マグネット１２を相
応の精度の位置に貼付、固定することができる。

第３図は本発明に係るロータ構造の他の実施例を示して
おり、第１図と異なる所は、環状部材を４個使用してい
ることである。即ち、この実施例においては、２つのマ
グネット列Ａ、Ｂの間には、２個の環状部材３０が配設
されており、それら２個の環状部材３０は夫々１個の凸
部３０ｂと１個の凹所３０Ｃを有しており、互いにそれ
らを係合させることによって夫々の係合用凹所３０ａが
整列するように設計しである。この中央部の環状部材の
位置合わせのための係合作業を除けば、第１図に基づき
説明した組立順序と同じ順序によって各マグネットを正
確な位置に貼付けることができる。係合用凸部３０ｂと
凹所３０Ｃとは上記例の様に１個ずつである必要はなく
、２個以上であってもよい。また、その形状は第３図に
示す様な形状ではなく、滑らかな半円形状等であっても
よい。前述の場合と同様、この第３図における実施例に
おいても環状部材の種類を１種類にすべく、ロータ８の
両端の環状部材３０を凸部３０ｂと凹所３０Ｃの無い他
のものと置き換えることは可能である。また、以上の実
施例ではマグネット列は２列であるが、３列以上の場合
も全く同様であり、更には、マグネットをスキューさせ
る場合にも本発明は適用可能である。

〔発明の効果〕

以上の説明から明らかな様に本発明によれば、ロータコ
アの表面にマグネットを等間隔に配設でき、従って、コ
ギングトルクの低減に寄与する。

また、マグネットがロータの長平方向に亘って複数列貼
付けられる場合においては、それらの各列間の相対位置
を一義的に定めることもできるため、大きな出力を有す
ると共にトルク変動の小さな同期モータの提供が可能と
なる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るロータの正面図、第２図は第１図
の矢視線■−■による環状部材１０のみの端面図、 第３図は本発明に係るロータの他の実施例を示す正面図
である。 訃・・ロータ、　　　　１０．１８．３０・・・環状部
材、１２・・・マグネット、　　１０ａ、３０ａ・・・
係合用凹所。 第 図 第 図 第 図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、マグネットを表面に貼付けるタイプのロータ構造で
   あって、ロータの長手方向における各マグネットの端部
   を非磁性材料から成る環状部材の各係合部によって保持
   し、該環状部材がロータコアに固定されたことを特徴と
   する同期式モータのロータ構造。 ２、前記ロータの長手方向に亘ってマグネットが複数列
   貼付けられたロータ構造において、前記環状部材がその
   両縁部に各マグネットの端部を保持する凹所を形成して
   おり、前記複数列マグネットの各列間には前記環状部材
   が１個ずつ配設されて成る請求項１に記載の同期式モー
   タのロータ構造。 ３、前記ロータの両端部に配設された環状部材が前記各
   列間の環状部材と同一部材から成る請求項２に記載の同
   期式モータのロータ構造。