JPH04262348A - 固定陽極x線管の陽極構造 - Google Patents

固定陽極x線管の陽極構造

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JPH04262348A
JPH04262348A JP4221691A JP4221691A JPH04262348A JP H04262348 A JPH04262348 A JP H04262348A JP 4221691 A JP4221691 A JP 4221691A JP 4221691 A JP4221691 A JP 4221691A JP H04262348 A JPH04262348 A JP H04262348A
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JP
Japan
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anode
ray tube
cathode
thin film
target plate
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Pending
Application number
JP4221691A
Other languages
English (en)
Inventor
Takaharu Honda
本多 敬治
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Healthcare Manufacturing Ltd
Original Assignee
Hitachi Medical Corp
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH04262348A publication Critical patent/JPH04262348A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は固定陽極X線管の陽極構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】ターゲットの表面で発生したX線を、タ
ーゲットを透過させて放射するX線管としては、特開昭
58−108637号に記載されている。このX線管は
熱電子を放出する陰極に対向した位置に金属ベリリウム
板を配置して真空気密を保持し、このベリリウム板の真
空側の面を焦点面としている。この焦点面で発生したX
線はベリリウム板を透過して外部に放射される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】X線を制動放射により
発生させる場合、X線の発生効率は、ターゲット材料の
原子番号が大きい程高くなるが、上記従来技術では原子
番号4のベリリウム板をターゲットとしているためX線
発生効率は低い。また、放射するX線量を増加させるた
めには、X線管電圧,X線管電流を増加させることが必
要であるが、同時にターゲットの焦点面で発生する熱量
も増加する。したがって、大きなX線量を得るためには
ターゲットの融点が高く比熱の大きな材質である必要が
ある。
【0004】上記従来技術でのターゲットの材質である
ベリリウムは、融点が1285℃,1Jの熱量が1cm
3 に入った時の温度上昇は約0.3℃ である。これ
に対し、通常X線管のターゲットとして使用されるタン
グステンは融点が3410℃,1Jの熱量が1cm3 
に入った時の温度上昇は約0.39℃ であり、熱容量
に関する特性は大差ないが、融点において大きな差があ
る。以上のように従来技術ではターゲットのX線発生効
率と熱的な特性により大きなX線量を得ることができな
いという問題があった。
【0005】本発明は陰極に対向して配置されたターゲ
ットの陰極対向面で発生したX線がターゲットを透過し
て放射されるX線管のX線発生効率を向上させることを
目的としており、さらには大きなX線出力を得ることを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記X線発生効率を向上
するために、本発明ではターゲットにX線吸収の少ない
材質の板を基板とし、その陰極対向面にタングステン,
レニウム,モリブテンなどの高融点重金属材料の薄膜を
形成したものである。また、大きなX線出力を得るため
に、ターゲットの基板を高融点で比熱の大きなグラファ
イトとし、前記薄膜を形成したターゲット基板を高熱伝
導の金属の円筒に取付固定し、さらに円筒の大気側には
冷却手段を設けて焦点面で発生する熱をX線管外に効率
良く放散するようにしたものである。
【0007】
【作用】ターゲット基板は陰極の熱電子放出面に対向し
て配置されるが、その材料はX線吸収の少ないグラファ
イトやベリリウムなどから成る。ターゲット板の陰極対
向面にはタングステンなどのX線発生効率の高い材質の
薄膜が形成されている。上記陰極と、上記ターゲット基
板を構成要素として含む陽極との間に、陽極が正電位と
なるような高電圧が印加され、陰極から放出された熱電
子が加速されて、ターゲット基板の薄膜形成面に衝突し
、熱電子の運動エネルギーが薄膜部で失われX線が発生
する。このときの熱電子の運動エネルギーのX線への変
換は、薄膜部の材質に依存し、タングステンなどの変換
効率の高い材質で薄膜を形成することにより変換効率の
向上をはかることができる。また、発生したX線はター
ゲット基板を透過してX線管外に放射されるが、ターゲ
ット基板をX線吸収の少ない材質にしておくことにより
、放射X線量はほとんど減衰しない。
【0008】さらに上記ターゲット基板をグラファイト
にした場合、グラファイトはベリリウムに比べ比熱が大
きく耐熱性が高いので、高温まで使用することができ、
ターゲット基板に形成した薄膜に衝突する熱電子の量を
増加させること、すなわちX線管電流を増加させること
ができる。またターゲット基板は熱伝導の良い金属の円
筒状の陽極構体に取付けられており、さらに陽極構体に
冷却手段が取付けられているため、ターゲットで発生し
た熱は速やかにX線管外に放出することができるので、
ターゲット基板の温度を低く押えることができる。以上
述べた如く、ターゲット基板の熱特性の改善と陽極構体
への冷却手段の付加によって、ターゲット基板に大きな
X線管電流を流すことができるようになるので、大きな
X線出力を得ることが可能となる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1により説明す
る。まず、構成について説明する。ターゲット基板1は
グラファイトから成り、一方の面にはタングステンに数
%のレニウムを含有した合金の薄膜2がイオンスパッタ
,蒸着または化学気相めっき法などにより形成されてい
る。合金薄膜の厚さは5〜50μmである。さらにター
ゲット基板1は熱伝導の良い銅製円筒状の陽極ベースの
凹み部に挿入され固定リング4をねじ込み固定される。 また、陽極ベース3には上記ターゲット基板1とは別に
X線管の内部を真空気密に保ちつつ、発生したX線を減
衰させないで放射させるためにベリリウムの窓板5がX
線放射方向の端部にろう付けにより取付けられている。 さらに陽極ベース3の側面には冷却用の蛇管6がろう付
けにより取付けられている。
【0010】上記薄膜2に熱電子ビームを照射する陰極
8は陽極ベース2と絶縁するために、ガラスの外囲器7
を介して陽極ベース2に接続されている。次に動作につ
いて説明する。
【0011】本実施例では陰極8に負の高電圧が印加さ
れ、陽極はアース電位となっている。陰極8で発生した
熱電子は陰極と陽極との間の電位差により加速されター
ゲット基板1に形成された薄膜2に衝突しX線を発生す
る。発生したX線はターゲット基板1を透過し、さらに
放射窓として設けたベリリウムの窓板5を透過して被写
体に照射される。
【0012】また、薄膜2の焦点面ではX線と同時に発
生した熱はターゲット基板1の温度を上昇させ、さらに
陽極ベース3に熱伝達される。このときターゲット基板
1に耐熱性の高いグラファイト材を使用しているので、
薄膜2が温度上昇しても、薄膜2と同等の耐熱性を有し
ているので、焦点面に大きな負荷をかけて使用すること
が可能となる。上記の熱は陽極ベース3に配備された蛇
管6の内部を流れる冷却媒体により冷却されるので、タ
ーゲット基板1の温度上昇は低く押えられる。
【0013】本実施例ではターゲット基板の材質はグラ
ファイトであったが、ベリリウムその他のX線透過度の
高い材料を用いてもよい。また、上記薄膜2の材料はタ
ングステン−レニウム合金のもので説明したが、薄膜の
材料としては高融点でX線発生効率の高い材料であれば
良いので、タングステン,レニウム,モリブデンなどの
高融点重金属材料のうちから選択した一つ以上の材料か
ら成るものであれば良い。さらに、陽極ベース2の冷却
手段としては、円筒の外周に放熱フィンをろう付けして
強制空冷する手段なども使用できる。また、蛇管6の冷
却媒体としては、水や油等が使用できるが、水を使用し
た場合それを流すための特別の設備を必要としないので
好都合である。
【0014】本実施例によれば、陽極がアース電位にな
っているので、被写体を放射窓に安全に接近させること
ができ、拡大率の大きなX線写真を撮ることも可能とな
る。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、X線がタングステン,
レニウム,モリブデンなどのX線発生効率の良い材質の
薄膜層で発生するので、X線発生効率が向上する効果が
得られる。また、焦点面で発生した熱を速やかにX線管
外部に放出でき、ターゲット基板の耐熱性も高いので、
X線管に大電流を流すことが可能となり大出力のX線を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の断面図である。
【符号の説明】
1  ターゲット基板 2  薄膜 3  陽極ベース 4  固定リング 5  ベリリウム窓板 6  蛇管 7  外囲器 8  陰極

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】陰極に対向して配置したターゲットにX線
    吸収の少ない材質の板材を使用し、陰極に対向する面に
    焦点を形成し、発生したX線をターゲット基板を透過し
    て放射する固定陽極X線管において、前記ターゲット基
    板の陰極対向面にタングステン,レニウム,モリブデン
    等の高融点重金属材料のうちの少なくとも一つの材料か
    らなる薄膜を形成したことを特徴とする固定陽極X線管
    の陽極構造。
  2. 【請求項2】前記ターゲット基板がグラファイトから成
    り、高熱伝導の金属の円筒に取付固定され、該円筒の外
    周面に冷却手段を設けたことを特徴とする請求項1記載
    の固定陽極X線管の陽極構造。
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