JPH04262186A - 自動車部品配管用ホースのバリヤー性向上方法 - Google Patents

自動車部品配管用ホースのバリヤー性向上方法

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JPH04262186A
JPH04262186A JP4433191A JP4433191A JPH04262186A JP H04262186 A JPH04262186 A JP H04262186A JP 4433191 A JP4433191 A JP 4433191A JP 4433191 A JP4433191 A JP 4433191A JP H04262186 A JPH04262186 A JP H04262186A
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hose
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radiation
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Koichi Kitamura
浩一 北村
Hiroaki Ito
弘昭 伊藤
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、自動車部品配管用ホースに係り
、特に軽量性、防錆性に優れる樹脂製ホースにして、燃
料配管系及びエアコン等における冷媒配管系に好適に使
用され得るホースに関するものである。
【0002】
【背景技術】従来から、自動車において使用されている
燃料配管用ホースには、錆の発生がなく、軽量で、柔軟
性があり、燃料バリヤー性(燃料不透過性)に優れてい
るといった種々の性能が求められており、またエアコン
等の冷媒輸送用ホースとしては、ガス不透過性に優れた
ものが求められている。そして、現在では、金属製、ゴ
ム製、樹脂製等の各種ホースが提供されてはいるが、軽
量性、防錆性の観点から、それらの配管用ホースの一部
には、ポリアミド樹脂からなるホースが使用されてきて
いる。
【0003】しかしながら、ポリアミド樹脂製ホースは
、燃料バリヤー性や、ガスバリヤー性が不充分である問
題を有しているのであり、また火災発生時には、火炎に
よってポリアミド樹脂が溶融して、ガソリンが洩れると
いった問題をも内在しているのであり、必ずしも配管用
ホースとして好適とは言えなかった。
【0004】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、かかる事情を背
景として為されたものであって、その課題とするところ
は、軽量性、防錆性に優れる単層若しくは多層の樹脂製
ホースにおいて、ガソリン燃料や冷媒ガス等の内部流通
流体に対するバリヤー性を一層向上させることにある。 また、火災時においては、ホースの溶融が効果的に防止
され得るようにすることにある。
【0005】
【解決手段】そして、上記課題を解決するため、本発明
者らが鋭意研究を重ねた結果、放射線照射により架橋構
造が導入されることによって、ホース構成層の少なくと
も1層を形成する樹脂材料の燃料バリヤー性およびガス
バリヤー性が何れも有利に向上せしめられ得、更に耐溶
融性も効果的に高められ得ることが見い出されたのであ
る。
【0006】すなわち、本発明は、かかる知見に基づい
て為されたものであり、その要旨とするところは、単層
若しくは多層のホース構成からなり、且つそのホース構
成層の少なくとも1層が樹脂層とされると共に、かかる
樹脂層のポリマー分子間に、電子線や電磁波などの放射
線照射により、架橋構造が導入されてなることを特徴と
する自動車部品配管用ホースにある。
【0007】
【具体的構成】要するに、本発明に従う配管用ホースで
は、放射線架橋が施された樹脂層がホース構成層の一つ
として必ず設けられるものであり、その樹脂層の特性に
基づいて、優れた燃料バリヤー性、ガスバリヤー性、耐
溶融性が得られることとなるのである。なお、この樹脂
層を構成する樹脂材料には、放射線架橋が可能な公知の
各種樹脂材料が何れも使用され得るものであり、例えば
、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ
アクリレート、ポリアクリルアミド、ポリ塩化ビニル、
ポリアミド、ポリエステル、ポリビニルアルコール、ポ
リフッ化ビニリデン、ポリエチレン−テトラフルオロエ
チレン共重合体等を挙げることができる。
【0008】また、それら樹脂材料には、架橋効率を高
めるために、必要に応じて、架橋助剤が添加され得る。 そして、そのような架橋助剤のよく知られているものに
は、HDDA(ヘキサジオールジアクリレート)、TP
GDA(トリプロピレングリコールジアクリレート)、
DEGDA(ジエチレングリコールジアクリレート)、
TEGDA(テトラエチレングリコールジアクリレート
)、TMPTA(トリメチロールプロパントリアクリレ
ート)、GPTA(グリセロールプロポキシトリアクリ
レート)、TMPEOTA(トリメチロールプロパンエ
トキシトリアクリレート)、PETA(ペンタエリスリ
トールアクリレート)、TAIC(トリアリルイソシア
ヌレート)、THEICA(トリスヒドロキシエチルイ
ソシアヌリックアクリレート)、S2 Cl2 等があ
るが、本発明でも、それらの何れもが使用可能である。 なお、具体的な架橋助剤の種類や添加量は、使用する樹
脂材料の種類や所望の架橋程度に応じて決定されること
となる。
【0009】さらに、必要とされる場合には、かかる樹
脂材料に、その他の特性付与剤や添加剤を適宜に加えて
も、何等差し支えない。
【0010】そして、かかる架橋助剤等が配合された樹
脂材料から、目的とする樹脂層を成形するには、通常使
用されている二軸スクリュー押出機等を用いて、当該樹
脂材料を溶融温度領域下において均一に混練せしめた後
、通常のホース押出成形操作に従って、成形すれば良い
。例えば、単層構造のホースを形成する場合には、所定
のマンドレル上に該樹脂材料を押し出して、管状体(樹
脂層)を形成せしめ、その状態で該管状体を硬化乃至は
固化せしめることによって、内径が規定されたホースを
成形することができるのである。
【0011】次いで、本発明においては、かくして成形
されたホースに放射線を照射することによって、ホース
構成層を形成している樹脂が架橋せしめられることとな
るのである。その際、放射線には、通常、電子線や、β
線、γ線等の電磁波が採用されることとなる。そして、
樹脂材料の種類や所望の架橋程度に応じて、その照射量
が適宜に調整されるのである。
【0012】かくして完成されるホースは、その樹脂層
のポリマー分子間に架橋構造が導入されていることによ
って、その燃料バリヤー性およびガスバリヤー性が効果
的に向上されているのであり、また火災時に溶融するこ
とが効果的に防止される特性を発揮するものである。
【0013】なお、ホースを成形するに際して、マンド
レルを用いずに成形を行なうことも可能である。また、
ホースの肉厚は、所望のバリヤー性と柔軟性との兼ね合
いによって適宜に決定されるところであるが、単層構造
のホースの場合は、0.5〜1.5mm程度が好ましい
【0014】そして、本発明は、2層構造や3層以上の
多層構造のホースに対しても適用することができるので
ある。その場合には、少なくとも1つの層を、前記放射
線架橋の施された樹脂層として形成し、残りの層をその
他の各種樹脂材料やゴム材料等にて積層成形することに
より、目的とするホースを得ることができる。
【0015】さらに、本発明に従う単層或いは多層の樹
脂ホースには、その外側に、ゴム材料や軟質樹脂、熱可
塑性エラストマー等のソリッド体や発泡体等によって、
0.5〜2mm程度の厚みの保護層を設けるようにして
も良い。その場合、かかる保護層と樹脂ホースとは、必
要に応じて互いに接着せしめるようにしても良い。
【0016】
【実施例】以下に、本発明の幾つかの実施例を示し、本
発明を更に具体的に明らかにすることとするが、本発明
が、そのような実施例の記載によって、何等の制約をも
受けるものでないことは、言うまでもないところである
。また、本発明には、以下の実施例の他にも、更には上
記の具体的記述以外にも、本発明の趣旨を逸脱しない限
りにおいて、当業者の知識に基づいて種々なる変更、修
正、改良等を加え得るものであることが、理解されるべ
きである。
【0017】先ず、樹脂材料として、ナイロン11(P
A11)とポリブチレンテレフタレート(PBT)を用
意して、それぞれに架橋助剤としてトリアリルイソシア
ヌレート(TAIC)を5重量%の割合で添加して、ホ
ース形成材料を調製し、通常の押出成形手法に従って、
内径:6mmφ、外径:8mmφの管状体を成形した。 そして、管状体が硬化した後、放射線(ここでは電子線
を使用)を下記表1に示される照射量で照射して、架橋
せしめ、目的とするホース(実施例No. 1〜3)を
得た。
【0018】かくして得られたホースについて、以下の
試験方法によって、燃料バリヤー性と耐溶融性を調べ、
その結果を下記表1に併せて示した。また、比較例とし
て、ナイロン11からなるホースと、ポリブチレンテレ
フタレートからなるホースとを、放射線架橋を行なわず
に作製して、同様の試験を行ない、その結果も下記表1
に併せて示した。
【0019】燃料バリヤー性 各々のホース内に試験用ガソリンを封入し、40℃の温
度下に放置して、その重量減少量(g/m2・day 
)を測定した。
【0020】耐溶融性 各々のホースを20mmの長さに切断し、200℃、2
50℃、300℃、350℃の各温度雰囲気中に10分
間放置して、ホースの溶融状況を観察した。表中には、
ホース形状を保持していた場合を○で表わし、溶融して
ホース形状が崩れた場合を×で表わした。
【0021】
【表1】
【0022】かかる表1の結果から、比較例No. 1
のホースと実施例No. 1、No. 2のホースを比
較することにより、本発明に従って放射線架橋を実施し
たホースでは、重量減少量が少なくなっており、燃料バ
リヤー性が向上せしめられていることが判る。また、耐
溶融性も高められていることが明らかである。そして、
比較例No. 2のホースと実施例No. 3のホース
を比較することによっても、同様な効果が認められるの
である。更に、実施例No. 1のホースと実施例No
. 2のホースでは、放射線の照射量の違いにより、燃
料バリヤー性に差が生じており、この樹脂材料(PA1
1+TAIC)では、50Mrad近辺に照射量を調整
することにより、極めて優れた特性が得られることが判
った。
【0023】また、実施例No. 1〜3、及び比較例
No. 1〜2の各ホースに冷媒を封入して透過ガス量
を測定し、ガスバリヤー性を比較したところ、実施例N
o. 1〜3のホースのガスバリヤー性が改善されてい
ることが確認された。
【0024】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に従うホースにあっては、そのホース構成層の少なくと
も一つたる樹脂層に、放射線照射により架橋構造が導入
されていることによって、燃料バリヤー性やガスバリヤ
ー性、および耐溶融性が効果的に高められているのであ
り、従来のポリアミド樹脂製ホースに比して、より優れ
た特性を有している。従って、燃料配管系および冷媒配
管系の双方に利用できる自動車部品配管用ホースとして
、極めて利用価値の高いホースを提供することが可能と
なったのである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  単層若しくは多層のホース構成からな
    り、且つそのホース構成層の少なくとも1層が樹脂層と
    されると共に、かかる樹脂層のポリマー分子間に、電子
    線や電磁波などの放射線照射により、架橋構造が導入さ
    れてなることを特徴とする自動車部品配管用ホース。
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