JPH0426117Y2 - - Google Patents

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JPH0426117Y2
JPH0426117Y2 JP4239286U JP4239286U JPH0426117Y2 JP H0426117 Y2 JPH0426117 Y2 JP H0426117Y2 JP 4239286 U JP4239286 U JP 4239286U JP 4239286 U JP4239286 U JP 4239286U JP H0426117 Y2 JPH0426117 Y2 JP H0426117Y2
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liquid
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fire extinguisher
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  • Fire-Extinguishing By Fire Departments, And Fire-Extinguishing Equipment And Control Thereof (AREA)
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は火災が発生した時に消火流体を部屋の
天井側より自動的に噴射する簡易自動消火装置に
関するものである。
[従来の技術] この種簡易自動消火装置は、消火液を収納した
タンクと、該タンク内の消火流体を噴射するノズ
ルと、火災を感知する感知器とを備えており、火
災感知器が火災を感知した時にノズルから消火流
体を噴射させて消火を図るようになつている。
第6図は従来の簡易自動消火装置1を部屋の天
井2に取付けた状態を示したもので、同図におい
て3,4,5及び6はそれぞれ床に設置されたベ
ツド、椅子、テーブル及び家具である。図示の簡
易自動消火装置1は天井2に取付け得るように構
成されたハウジンク1aと、このハウジング1a
内に収納された消火液収納タンク(図示せず。)
と、ハウジング1aの下面に取付けられた消火液
噴射ノズル1bと、火災感知器1cとを備え、感
知器1cが火災を感知した時にノズル1bから消
火液を噴射するようになつている。
[考案が解決しようとする問題点] 上記従来の自動消火装置において、火災が感知
されるとノズル1bから消火液7が噴射される
が、この場合図に斜線を施して示したように、ベ
ツド3、椅子4及びテーブル5の下方や側方に消
火液が到達し得ない死角領域Dが生じるのを避け
られず、万一これらの死角領域で火災が発生して
いると消火液7の噴射により完全に消火を図るこ
とができないことになる。
[問題点を解決するための手段] 本考案は、その一実施例を示す第1図乃至第5
図に見られるように、消火液収納タンク301と
部屋の天井2に取付けられる液体噴射ノズル31
5とを有して起動信号が与えられた時に消火液収
納タンク301内の消火液300を液体噴射ノズ
ル315から噴射させる液体消火器3と、粉末消
火剤収納タンク401と部屋の天井2に取付けら
れる粉末噴射ノズル407,408とを有して起
動信号が与えられた時に粉末消火剤収納タンク4
01内の粉末消火剤400を粉末噴射ノズル40
7,408から噴射させる粉末消火器4と、火災
を検出した時に火災検出信号を発生する火災検出
装置と、前記火災検出装置が火災検出信号を発生
した時に液体消火器3及び粉末消火器4に時間差
を持たせて起動信号を与える起動回路18とを備
えている。
[考案の作用] 上記のように構成すると、火災検出装置が火災
を検出した時に液体消火器3及び粉末消火器4が
時間差を持たせて起動される。従つて、消火液3
00と粉末消火剤400との双方の利点を活かし
て初期消火を効果的に行わせることができる。即
ち、粉末消火剤400は微粒子であるため、粉末
噴射ノズル407,408より噴射された消火剤
は部屋の隅々まで行きわたる。従つて消火剤を到
達し得ない死角領域が生じることがなく、消火を
完全に行わせることができる。更に粉末消火剤4
00は即効性が強く、引火性液体が燃焼している
火災に対して強い消火能力を有している。また消
火液300は冷却効果が大きく、木材、ダンボー
ル、プラスチツク等の一般火災に対して強力な消
火性能を有している。特に水成フイルム消火液3
00を用いると、引火点の低い可燃物の火災に対
して大きな消火効果を得ることができる上に、高
い再燃防止効果を得ることができる。また粉末消
火剤400は、ふとんやダンボールの火災のよう
に、表面から見えない部分で燃焼が起る火災に対
して効果が無いが消火液はこのような火災に対し
ても効果がある。
[実施例] 以下添附図面を参照して本考案の実施例を説明
する。
第1図及び第2図は本考案の第1実施例を示し
たもので、同図において1は消火を図るべき部屋
の天井2に取付け得るように構成されたハウジン
グである。このハウジングの形状は任意である
が、本実施例では、このハウジング1が有底円筒
状に形成されたハウジング本体100と、該ハウ
ジング本体100の上端開口部を閉じる蓋板10
1とからなつている。
ハウジング1は天井2に設けられた取付け孔2
00内を通して天井裏に挿入され、ハウジング本
体100の底板102側に設けられたブラケツト
103,103が天井2に固定されている。
ハウジング1内に消火液300を収納した消火
液収納タンク301と、粉末消火剤400を収納
した粉末消火剤収納タンク401とが収納され、
これらのタンク301及び401は適宜の手段に
より、ハウジング1の底板102に対して固定さ
れている。消火液収納タンク301の上部を気密
且つ液密に貫通して該タンク301内に逆U字形
の液体流出管303の一端が挿入され、該液体流
出管303の他端はハウジング1の底板に対して
適宜の手段により支持されたノズル支持筒305
に接続されている。ノズル支持筒305の底部に
は軸受306が設けられていて該軸受により、鉛
直方向に伸びる主回転管307の上端が回転自在
に支持されている。主回転管307の内部はノズ
ル支持筒305を介して液体流出管303の内部
に連通しており、該主回転管307の下端には十
字管継手308を介して略水平方向に伸びる分岐
管309,309と下向きのノズルを備えた下向
き噴射ヘツド310とが接続されている。分岐管
309,309は互いに反対方向に伸びていて、
それぞれの先端には、分岐管309,309の回
動方向の後方側に指向した回動噴射ヘツド31
1,311が接続されている。回動噴射ヘツド3
11は分岐管309の他端にL字形の管継手31
2を介して接続された管313と該管313の先
端に取付けられたノズル314とからなつてい
る。この実施例では、主回転管307と分岐管3
09,309と、回動噴射ヘツド311,311
と、下向き噴射ヘツド310とにより、液体噴射
ノズル315が構成されている。
粉末消火剤収納タンク401の上部を気密に貫
通して、該タンク401内に逆U字形の粉末流出
管403の一端が挿入され、該粉末流出管403
の他端には、逆T字形の管継手404を介して分
岐流出管405及び406の一端が接続されてい
る。分岐流出管405及び406は互いに反対方
向に伸びていてハウジング1の外周側の側壁に近
い位置で底板102側に湾曲され、両分岐流出管
405及び406の他端が底板102を貫通して
外部に突出せしめられている。分岐流出管405
及び406の他端にはそれぞれ斜め下方に指向し
た粉末噴射ノズル407及び408が接続されて
いる。
ハウジング1内にはまた、高圧ガスを充填した
ガスボンベ320及び420が収納されている。
これらのガスボンベ320及び420はそれぞれ
取付け金具321及び421を介してタンク30
1及び401に固定され、両ボンベ320及び4
20に一端が接続されたガス供給管322及び4
22がそれぞれタンク301及び401の壁部を
気密に貫通して両タンク内に挿入されている。こ
れらのガス供給管の内、タンク301内に挿入さ
れたガス供給管322の他端はタンク301内の
消火液300の液面レベルより上方の空間に開口
しており、タンク401内に挿入されたガス供給
管422の他端はタンク401の底部付近に開口
している。
ガスボンベ320及び420には、ガス供給管
322及び422の接続部にそれぞれ設けられた
封板を破るための針を駆動する起動レバー323
及び423が設けられ、該起動レバー323及び
423を回動させることにより封板を破つてガス
ボンベ320及び420内の高圧ガスをそれぞれ
ガス供給管322及び422を通してタンク30
1及び401内に供給するようになつている。
タンク301及び401の上部にはそれぞれ消
火液注入口及び消火剤注入口が設けられ、これら
の注入口はそれぞれキヤツプ325及び425に
より気密に閉じられている。
ボンベ320及び420の起動レバー323及
び423をそれぞれ回動させるため、起動手段3
26及び426が設けられている。これらの起動
手段326及び426は、例えば第3図に示した
ように、ピストン5を嵌合させたシリンダ6内に
火薬7を充填して、ヒータ8により雷管(図示せ
ず。)に着火するようにしたもので、ヒータ8に
通電された時に火薬7の爆発によりピストン5を
変位させて、該ピストン5に取付けられたノブ9
を押し出すことにより起動レバー323または4
23を回動させるようになつている。
本実施例においては、上記消火液収納タンク3
01と、液体流出管303と、ノズル支持筒30
5と、主回転管307と、分岐管309,309
と、回動噴射ヘツド311,311と、下向き噴
射ヘツド310と、ガスボンベ320と、起動手
段326とにより、起動信号が与えられた時に消
火液を噴射する液体消火器3が構成されている。
また粉末消火剤収納タンク401と、粉末流出管
403と、分岐流出管405,406と、粉末噴
射ノズル407,408と、ガスボンベ420
と、起動手段426とにより、起動信号が与えら
れた時に粉末消火剤を噴射する粉末消火器4が構
成されている。
上記起動手段326のヒータ8に通電されると
(起動信号が与えられると)、該起動手段326の
ピストン5が変位してガスボンベ320の起動レ
バー323を駆動すめため、ガスボンベ320の
封板が破られ、該ボンベ320内の高圧ガスが消
火液収納タンク301内に供給される。これによ
りタンク301内の消火液300が液体流出管3
03内とノズル支持筒305内と主回転管307
内と分岐管309,309内とを通して回動噴射
ノズル311,311に供給され、同時に下向き
噴射ヘツド310に供給される為、回動噴射ヘツ
ド311及び下向き噴射ヘツド310から消火液
300が噴射される。この時回動噴射ヘツド31
1,311から噴射される消火液により生じる推
力により主回転管307が回転し、回動噴射ヘツ
ド311,311が分岐管309,309と共に
回動する。このように、回動する噴射ヘツド31
1,311から消火液を噴射させると、広い範囲
に消火液を散布することができ、回動噴射ヘツド
311,311の指向方向を適宜に設定しておく
ことにより、天井2側にも消火液を散布すること
もできる。従つて下向き噴射ヘツド310のみを
設ける通常の簡易自動消火器に比べて、消火液が
到達しない死角領域を少なくすることができ、初
期消火をより確実に行わせることができる。
また起動手段426のヒータ8に通電されると
(起動信号が与えられると)、ガスボンベ420の
起動レバー423が駆動されるため、粉末消火剤
収納タンク401内に高圧ガスが供給される。こ
れにより、粉末消火剤400が粉末流出管403
と分岐流出管405,406とを通して粉末噴射
ノズル407,408に供給され、両噴射ノズル
407,408から粉末消火剤が噴射される。粉
末消火剤400は一般に極めて微細な粒子からな
つていて、部屋に設置されているテーブルやベツ
ドの下または家具の陰等にも容易に到達するた
め、このように粉末消火剤を噴射すると消火剤が
到達しない死角領域を皆無にすることができ、消
火を確実に行わせることができる。
ハウジング1の底板102には、2つの火災感
知器11及び12と、ブザーの如き警報器13と
が取付けられている。感知器11及び12は火災
を感知した時に火災検出動作を行なうもので、こ
れらの感知器11及び12としては周囲温度を検
出対象として該周囲温度が設定値に達した時に火
災検出動作を行なう定温式熱感知器よりも検出感
度が高く(火災の発生後火災検出動作を行なうま
での時間が短く)且つ検出対象が互いに異なるも
のを用いる。ここで検出対象とは、火災発生時に
生じる特有の現像で、煙の発生、温度の急上昇、
炎の発生等であり、これら感知器11及び12の
組合せとしては、例えば下記のものが考えられ
る。
(イ) 煙感知器と炎感知器 (ロ) 煙感知器と差動式熱感知器 (ハ) 炎感知器と差動式熱感知器 上記の組合せは、消火装置の設置場所に応じて
適宜に選択する。例えば上記(イ)及び(ハ)の組合せ
は、火を使わない居間や寝室等の部屋で用いる消
火装置に適しており、(ロ)の組合せは、常時火を使
用する台所等に用いる消火装置に適している。
煙感知器としては、例えば、暗箱の中に発光素
子と受光素子とを直角に配置して、暗箱の中に入
つた煙からの散乱光を受光素子が検出した時に検
出動作を行なう光電式のものや、α線の照射によ
り空気分子をイオン化したイオン室内の電極間に
電圧を印加して流しておいたイオン電流が、煙の
微粒子によりα線が吸収されたり、イオンが吸着
されたりした時に減少することを利用して検出動
作を行なわせるイオン式の煙感知器等が知られて
いるが、本考案においてはこれらいずれの形式の
煙感知器を用いてもよい。煙感知器はいずれの形
式でも、火災の初期において所定量の煙が生じた
時に検出動作を行なうので、火災の炎により部屋
の空気が加熱されて周囲の温度が設定値以上にな
つた時に検出動作を行なう定温式の熱感知器に比
べて著しく高い火災検出感度を有している。
煙感知器としては、例えば炎の中に含まれる紫
外線を紫外線検出管を利用して検出するものが知
られている。この炎感知器も、火災の初期におい
て炎が生じると同時に検出動作を行なうので、定
温式熱感知器に比べて著しく高い火災検出感度を
有している。
差動式熱感知器は、周囲温度が急上昇した時に
火災検出動作を行なうもので、この様な感知器と
しては、例えば、感熱室と接点収納室との間を仕
切るダイアフラムに小さなリーク孔を設けて、温
度の比較的緩かな変化に対してはリーク孔を通し
て空気を流通させて感熱室内及び接点収納室内の
圧力を平衡させ、温度が急上昇して感熱室内の圧
力が急上昇した時にダイアフラムを接点収納室側
に変位させて検出接点を閉じるようにしたものを
用いることができる。この差動式の熱感知器も、
火災の発生後周囲温度が所定の温度に達するのを
待たずに、温度の急な上昇を検出した時に火災検
出動作を行なうので、定温式熱感知器に比べて著
しく高い火災検出感度を有している。
上記の各火災感知器は、火災検出動作をなつた
時に火災検出信号を出力する。この火災検出信号
の形態は感知器の構成によつて異なり、接点また
は半導体スイツチからなる検出スイツチの状態の
変化により検出信号を発生するものもあれば、電
圧または電流の形で検出信号を出力するものもあ
る。
本考案においては、これらいずれの形態の検出
信号が得られる場合でも、両感知器11及び12
が共に火災検出動作を行なつた時に液体消火器及
び粉末消火器に時間差を持たせて起動信号を与え
るようにする。以下の説明では、上記感知器11
及び12が検出スイツチ11a及び12aを内蔵
していて、火災検出動作を行なつた時にそれぞれ
の検出スイツチが閉じるものとする。
火災感知器11及び12内の検出スイツチ11
a及び12aは、ハウジング1内に配置された制
御盤15に接続されている。第4図に示したよう
に、制御盤15は商用電源の出力を入力として適
当な電圧を出力する電源回路16と、火災検出回
路17と、起動回路18と警報回路19とを備え
ている。
第4図において、L1,L2,L3,L4及びL5はリ
レーのコイルであり、1a1〜1a4はリレーコイル
L1が励磁された時に閉じる常開接点、2aはリ
レーコイルL2が励磁された時に閉じる常開接点、
a1〜3a3はリレーコイルL3が励磁された時に閉
じる常開接点、4a1及び4a2はリレーコイルL4
励磁されたときに閉じる常開接点、5aはリレー
コイルL5が励磁された時に閉じる常開接点であ
る。またT1及びT2はそれ第1及び第2のタイマ
リレーのコイルであり、t1bはコイルT1が励磁さ
れた後一定の時間(例えば5秒)が経過した時に
開く常閉接点、t2aはコイルT2が励磁された時に
閉じる常閉接点である。この例では、感知器11
として例えば煙感知器が用いられ、感知器12と
して炎感知器が用いられている。
第4図の回路が用いられる場合には、煙感知器
11が火災検出動作を行つて検出スイツチ11a
が閉じた時に接点t1bを通してリレーコイルL1
励磁され、接点1a1〜1a4が閉じる。接点1a1
閉成により第1のタイマリレーのコイルLT1が励
磁され、接点1a4の閉成により警報器13が動作
する。タイマリレーT1aの時限動作が完了する前
に(コイルL1が励磁された後一定の時間以内に)
炎感知器12が火災検出動作を行つて検出スイツ
チ12aが閉じると接点1a2を通してリレーコイ
ルL2が励磁され、接点2aが閉じる。従つて接点
a3及び2aを通してリレーコイルL3が励磁され、
接点3a1〜3a3が閉じる。接点3a1の閉成により
液体消火器を起動する起動手段326のヒータ8
に通電され、ガスボンベ320の起動手段323
が駆動されてタンク301内に高圧ガスが供給さ
れる。これによりタンク301内の消火液300
が液体噴射ノズル315から噴射される。また接
点3a3の閉成により警報器13に通電されるとと
もにリレーコイルL5が励磁される。リレーコイ
ルL5の励磁により接点5aが閉じ、警報器13が
動作状態に保持される。したがつて煙感知器11
が火災検出動作を行つた後一定の時間内に炎感知
器12が火災検出動作を行なうと、先ず消火液3
00の噴射が開始されるとともに警報器13が継
続的に動作して警報を発生し続ける。
また煙感知器11が火災検出動作を行つた後一
定の時間以内に炎感知器12が火災検出動作を行
つてリレーコイルL3が励磁され、接点3a2が閉じ
るとリレーコイルL4が励磁されるため、接点4a1
及び4a2が閉じる。この接点4a1の閉成によりリ
レーコイルL4が励磁状態に保持され、接点4a2
閉成により第2タイマリレーのコイルT2が励磁
される。これにより第2のタイマリレーが時限動
作を開始する。予め設定された一定の時間(5乃
至10秒)が経過して第2のタイマリレーの時限動
作が完了すると該第2のタイマリレーの接点t2a
が閉じる。これにより粉末消火器を起動する起動
手段426のヒータ8に通電され、ガスボンベ4
20の起動レバー423が駆動されてタンク40
1内に高圧ガスが供給される。従つてタンク40
1内の粉末消火剤400が粉末噴射ノズル40
7,408から噴射される。
タイマリレーのコイルTが励磁された後一定の
時間(例えば5秒)が経過しても炎感知器12が
検出動作を行わない場合には、接点t1bが開くこ
とによりリレーコイルL1が消勢され、接点1a1
a4が開き、タイマリレーのコイルT1及びリレー
コイルL2が消勢される。接点1a4が開くことによ
り警報器13の動作が停止する。即ち煙感知器1
1のみが検出動作を行なつたときには、警報器1
3が一定の時間(例えば5秒)だけ警報を発生す
る。
上記のように、火災が検出された時に先ず、液
体消火器を起動させ、次いで一定の時間が経過し
た時点で粉末消火器を起動させると、消火液の冷
却作用により、火災の炎を抑制した後に粉末消火
剤で消火を図ることになるので、粉末消火剤の性
能を十分に発揮させて消火を確実に行わせること
ができる。また粉末消火剤のみを用いた場合には
一応炎を消滅させることができた場合でも、その
後再燃することが考えられるが、上記のように消
火液の噴射に続いて粉末消火剤を噴射すると再燃
を確実に防止することができる。
尚、本考案はこのように消火液を先に噴射させ
る場合には限定されるものではなく、粉末消火剤
を先に噴射して後から消火液を噴射するようにし
ても良い。
上記の実施例のように、2以上の火災感知器1
1及び12を設けてこれらの感知器が共に火災検
出動作を行つた時に消火器を起動するようにした
が、3以上の感知器を組合わせて用いることもで
きる。このように複数の感知器を設けて、複数の
感知器が共に火災検出動作を行つた時に消火器を
起動するようにすると、煙草の煙等により消火器
が誤動作を行うのを防止することができる。しか
し本考案はこのように複数の火災感知器を用いる
場合に限定されるものではなく、定温式熱感知
器、差動式熱感知器、煙感知器、炎感知器等の火
災感知器を1個だけ設けて、該1個の火災感知器
が火災検出動作行つた時に消火器を起動するよう
にすることもできる。
上記の例では、起動手段として火薬の爆発によ
り動作するものを用いたが、起動手段はこれに限
られるものではなく、励磁コイルに通電すること
によりプランジヤを突出させるソレノイドや、バ
ネの付勢力によりプランジヤを変位させる機械的
駆動機構と該駆動機構のバネの係止を引き外す引
き外し機構とを組合せたもの等を用いることがで
きる。
上記の実施例では、ガスボンベ320及び42
0を設けてこれらのガスボンベからタンク301
及び401内に高圧ガスを供給することにより消
火液及び粉末消火剤を噴射させるようにしたが、
タンク301内及び401内にそれぞれ消火液及
び粉末消火剤とともに高圧ガスを封入しておく、
蓄圧式の消火器を用いることもできる。
上記の実施例においては、粉末噴射ノズルを2
個設けたが、本考案においてこの粉末噴射ノズル
の数は任意である。
上記の実施例では、火災感知器をハウジングに
直接取付けたが、火災感知器をハウジングから離
れた個所に取付け得るように構成することもでき
る。
第5図は本考案の第2実施例を示したもので、
本実施例ではハウジング1から液体噴射ノズル3
15、粉末噴射ノズル407、火災感知器11,
12をハウジング1から分離して天井2に個々に
支持させ、消火液収納タンク301及び粉末消化
剤収納タンク401等を収納したハウジング1は
部屋の床側に設置した例を示したものである。
このようにしても第1実施例と同様の効果を得
ることができる。
[考案の効果] 以上のように、本考案によれば、火災検出装置
が火災を検出した時に液体消火器及び粉末消火器
を時間差を持たせて起動するようにしたので、消
火液と粉末消火剤との双方の利点を活かして初期
消火を確実に行わせることができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例を概略的に示した
断面図、第2図は同実施例の底面図、第3図は本
考案の実施例で用いる起動手段の構成例を示す断
面図、第4図は本考案の実施例で用いる火災検出
回路、起動回路及び警報回路を示した接続図、第
5図は本考案の第2実施例を示した断面図、第6
図は従来の簡易自動消火装置を部屋の天井に取付
けた場合の消火液の到達範囲を示した説明図であ
る。 1……ハウジング、2……天井、3……液体消
火器、300……消火液、301……消火液収納
タンク、315……液体噴射ノズル、320……
ガスボンベ、326……起動手段、4……粉末消
火器、400……粉末消火剤、401……粉末消
火剤収納タンク、407,408……粉末噴射ノ
ズル、420……ガスボンベ、426……起動手
段。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 消火液収納タンクと部屋の天井に取付けられ
    る液体噴射ノズルとを有して起動信号が与えら
    れた時に前記消火液収納タンク内の消火液を前
    記液体噴射ノズルから噴射させる液体消火器
    と、 粉末消火剤収納タンクと部屋の天井に取付け
    られる粉末噴射ノズルとを有して起動信号が与
    えられた時に前記粉末消火剤収納タンク内の粉
    末消火剤を前記粉末噴射ノズルから噴射させる
    粉末消火器と、 火災を検出した時に火災検出信号を発生する
    火災検出装置と、 前記火災検出装置が火災検出信号を発生した
    時に前記液体消火器及び粉末消火器に時間差を
    持たせて起動信号を与える起動回路とを具備し
    てなる簡易自動消火装置。 (2) 前記起動回路は先に液体消火器に起動信号を
    与え、後から粉末消火器に起動信号を与えるこ
    とを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項
    に記載の簡易自動消火装置。 (3) 前記起動回路は先に粉末消火器に起動信号を
    与え、後から液体消火器に起動信号を与えるこ
    とを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項
    に記載の簡易自動消火装置。 (4) 前記火災検出装置は検出対象が異なる2以上
    の火災感知器を備え、該2以上の火災感知器が
    共に火災検出動作を行つた時に火災検出信号を
    発生することを特徴とする実用新案登録請求の
    範囲第1項、第2項、3項のいずれか1つに記
    載の簡易自動消火装置。
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