JPH04260647A - 補修・改修用モルタル組成物 - Google Patents

補修・改修用モルタル組成物

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JPH04260647A
JPH04260647A JP4058491A JP4058491A JPH04260647A JP H04260647 A JPH04260647 A JP H04260647A JP 4058491 A JP4058491 A JP 4058491A JP 4058491 A JP4058491 A JP 4058491A JP H04260647 A JPH04260647 A JP H04260647A
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porous aggregate
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Akio Baba
馬場 明生
Susumu Harada
進 原田
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Fujikawa Kenzai Kogyo Ltd
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  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、補修材或いは改修材或
いはラスモルタル等として使用することにより、特に躯
体やラスモルタルの鋼材等を保護し、耐久性を向上させ
ることができるモルタル組成物に関する。さらに詳しく
は、本発明のモルタル組成物を、腐食性金属材料が埋め
込まれたコンクリートや軽量気泡コンクリート(ALC
)やラスモルタル等に配合して、或いは既設の無機質硬
化(成形)物の表面または改修部分に使用することによ
り、透水量、吸水量が少なく、且つ透湿性が高く、防錆
効果をも付与し、無機質硬化物の劣化を防止するモルタ
ル組成物を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】鉄筋コンクリート等の腐食性金属材料が
埋め込まれた無機質硬化物は、雨水の侵入などにより腐
食性金属材料に錆が発生すると、その体積膨張で無機質
硬化物に亀裂を発生させたり、破砕したりする。特に、
無機質硬化物中に高濃度の塩素イオンが混入している場
合、比較的容易に腐食性金属材料は腐食する。従来、上
記したような無機質硬化物中の腐食性金属材料を防錆す
る方法としては、例えば以下に列挙するような方法が開
示されている。■特開昭55−78764号公報には、
鉄筋コンクリートまたは無機質材の表面に水溶性ケイ酸
塩系化合物の溶液を塗布含浸させた後、セメントペース
トを被覆する方法が記載されている。■特開昭60−2
04683号公報には、鋼材を内蔵する無機質材の表面
に防錆効果を有する無機塩類の水溶液を塗布含浸させる
方法、さらにその後、セメント系組成物を上塗りする方
法が記載されている。■特開昭60−231478号公
報には、鋼材を内蔵する無機質材の表面に防錆効果を有
する無機塩類の水溶液を塗布含浸させた後、水溶性ケイ
酸塩の水溶液を塗布する方法、さらにその後、セメント
系組成物を上塗りする方法などが記載されている。■特
開昭62−74090号公報には、鋼材を内蔵する無機
質材の表面に防錆効果を有する無機塩類の水溶液を塗布
含浸させた後、さらにシリコン系及び/またはシラン系
プライマーを上塗りする方法、さらにその後、塗料を上
塗りする方法などが記載されている。■特公平1−35
788号公報には、ケイ酸リチウムを混合した防錆モル
タル及び防錆用塗料が記載されている。■特開平1−2
01088号公報には、金属材を内蔵する無機質材の表
面に無機塩類及び/またはケイ酸塩化合物の水溶液を塗
布含浸させた後、有機チタネートを主成分とする処理剤
を塗布する方法が記載されている。■特開昭57−20
1444号公報には、建築物の表面にガラス転移点が0
℃以下の合成樹脂を含有する塗膜を形成する方法が記載
されている。■特開昭61−158880号公報には、
鉄筋コンクリートに多価アルコール系ニトロエステルを
主成分とする防錆剤を塗布含浸させた後、ケイ酸リチウ
ム水溶液を塗布し、さらにシリコン系の浸透型撥水剤を
塗布する方法などが記載されている。■特開平1−29
8185号公報には、鋼材を内蔵するコンクリートの表
面からケイ酸リチウムの水溶液を塗布含浸させた後、亜
硝酸カルシウムの水溶液を塗布含浸させる方法、さらに
その後、セメント系組成物を塗布する方法が記載されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た■〜■の防錆方法のうち、■〜■,■〜■の方法は、
それぞれ無機質材の表面に、亜硝酸カルシウムなどの防
錆剤の水溶液、ケイ酸リチウムなどのアルカリ金属塩類
の水溶液の何れか一方または両方を塗布(含浸)するも
のであり、或いはその後、セメント系組成物を塗布する
ものであり、このような方法は、塗布量が不均一になり
、浸透量も不均一になるので、薬剤の拡散効果も不均一
となり、経時による防錆効果が低下してしまう。また、
処理工程数が多いので、施工工程が煩雑であり、施工時
間もまた長くなる。さらに、補修モルタル組成物の透湿
能力が低いため、無機質材内に結露水などが発生すると
、水分が無機質材外部に放散することなく内部にこもる
ので、防錆効果も半減してしまう。特に、■、■、■は
、シリコン系及び/またはシラン系プライマーや有機チ
タネートを主成分とする処理剤やシリコン系の浸透型撥
水剤や塗料を上塗りするので、上記した無機質材内部の
水分が外部に放散しにくいので、経時により防錆効果が
著しく低下する。
【0004】また、前記した■の方法は、合成樹脂塗膜
を形成することにより建築物の表面にガスバリヤー性を
付与するものであり、上記した■〜■,■〜■と同様に
、建築物中に内在する水分が放散しにくいので、防錆効
果が充分ではない。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記に鑑み提
案されたもので、粒度5〜0.06mm,気乾嵩比重1
.5〜0.1,吸水率500〜15wt%の多孔質骨材
を配合したことを特徴とするモルタル組成物に関するも
のである。また、上記した多孔質骨材には、防錆剤若し
くはアルカリ金属塩を内蔵させても良い。さらには、そ
の表面にセメントを被覆させるようにしても良い。
【0006】上記した本発明に使用する多孔質骨材は、
微細孔を有し、吸水性能があり、これを配合したモルタ
ル組成物のコテ塗り作業性を向上させることができ、得
られるモルタルの透水性を低下させると共に、透湿性を
向上させることができるものである。
【0007】このような多孔質骨材の粒度は、コテ塗り
作業を考慮して、5〜0.06mm、より好ましくは2
.5〜0.1mmの範囲のものを使用する。
【0008】また、気乾嵩比重は、1.5〜0.1のも
のを使用する。1.5以上になると、防錆剤の含浸吸着
能力が低くなり、得られるモルタルの透湿性は低下する
。また、0.1以下になると、得られるモルタルの強度
が低下し、透水性及び吸水性は高くなるので好ましくな
い。
【0009】さらに、吸水率は、500〜15wt%の
ものを使用する。500wt%以上になると、防錆剤及
びアルカリ金属塩の含浸吸着能力は高くなるが、得られ
るモルタルの強度が低下し、透水性及び吸水性は高くな
るので好ましくない。また、15wt%以下になると、
防錆剤びアルカリ金属塩の含浸吸着能力が低くなり、得
られるモルタルの透湿性は低下する。
【0010】上記した気乾嵩比重,吸水率の多孔質骨材
としては、天然ゼオライト(モルデナイト、クリノプチ
ロライト、xM(2/n)O・Al2 O3 ・ySi
O2 ・zH2 O)の破砕粒状物、顆粒品、造粒ペレ
ット品、造粒粒状物,アロフェン(Allophane
 ,天然シリカアルミナゲル,Al2 O3 ・mSi
O2 ・nH2 O+Al(OH)3 )の粒状品、顆
粒品,珪藻土造粒焼成粒子物,或いは凝灰岩系天然ガラ
ス焼成品,流紋岩系天然ガラス軽石,ケイ酸カルシウム
破砕粒子,発泡ガラス粒子,耐火レンガ破砕粒子,AL
C破砕粒子等を例示することができる。
【0011】本発明のモルタル組成物は、上記した多孔
質骨材を配合したものであり、コテ塗り作業性が良く、
しかも透水性及び吸水性が低く、外部からの水の浸入、
例えば雨水などの浸入を抑制するので、鉄筋やラスモル
タルの鋼材等の腐食性金属材料を防錆することができる
。尚、本発明のモルタル組成物は、用途に応じて種々の
無機質硬化物として配合することができ、例えば、コン
クリート、軽量コンクリート、プレキャストコンクリー
ト部材、ALCパネル、セメントモルタル等として適宜
に配合して使用することができる。さらに、本発明のモ
ルタル組成物は、透湿性が高く、これを養生して得られ
る無機質硬化物内部に水分を滞留させることがないので
、黴や錆の発生を防止することができる。
【0012】また、本発明に使用する防錆剤は、JIS
  A  6205「鉄筋コンクリート用防錆剤」に規
定されるようなものを使用することができ、例えば亜硝
酸カルシウム、亜硝酸ナトリウム等の亜硝酸塩や、ピル
オキシエチレンビスグリセロールポレイト、ポリオキシ
エチレンビスグリセロールポレイト・オレイト等のホウ
酸エステル、有機カルボン酸塩系などを挙げることがで
きる。
【0013】上記したような防錆剤を、前記したような
多孔質骨材中に内蔵させるには、防錆剤の水溶液を多孔
質骨材に加えて吸水させた後、乾燥させて水分を蒸発さ
せるようにすれば良く、例えば防錆剤の水溶液中に多孔
質骨材を含浸させて充分に吸水させた後、空気乾燥すれ
ば良い。
【0014】このように作製された骨材は、一般に使用
される他の骨材と適宜に混合してモルタル組成物に配合
することができる。このモルタル組成物を養生して得ら
れる無機質硬化(成形)物は、防錆剤が均一に分散混合
され、この防錆剤が徐々に微量づつ溶解し、長期間に亙
って防錆効果を発揮する。また、本発明のモルタル組成
物を、既設の無機質硬化(成形)物の表面または改修部
分に塗着させることにより、この既設の無機質硬化(成
形)物にまで防錆剤が浸透し、防錆することができる。 したがって、本発明のモルタル組成物を、無機質硬化(
成形)物として使用することにより、或いは既設の無機
質硬化(成形)物の表面または改修部分に使用すること
により、長期間に亙って骨材中の防錆剤が腐食性金属材
料を防錆し、無機質硬化物の劣化を防止することができ
る。
【0015】また、上記した骨材の表面にセメントを被
覆させて被覆させて硬化・造粒させた骨材を配合するよ
うにしても良い。上記したセメントとしては、例えばポ
ルトランドセメント、ポルトランド系混合セメント、白
色セメント、ジェットセメント等を使用することができ
る。この場合、多孔質骨材中に防錆剤の水溶液を加えて
吸水させた後、乾燥することなくセメントをその表面に
被覆させれば良く、セメントは、養生することにより多
孔質骨材の表面の水分で硬化する。こうして得られた骨
材は、その表面がセメントで被覆されているので、内蔵
された防錆剤の溶解性がさらに遅くなり、これを配合し
たモルタル組成物の防錆効果は、より長期化する。
【0016】また、本発明は、上記した防錆剤の代わり
に、例えばケイ酸リチウム、亜硝酸リチウム等のアルカ
リ金属塩を内蔵させた骨材を配合するようにしても良い
。このアルカリ金属塩を多孔質骨材中に内蔵させた骨材
は、多孔質骨材中にアルカリ金属塩の水溶液を加えて吸
水させた後、乾燥させて水分を蒸発させることにより作
製することができる。或いは、多孔質骨材中にアルカリ
金属塩の水溶液を加えて吸水させた後、乾燥することな
くセメントをその表面に被覆させて硬化・造粒させるよ
うにしても良い。
【0017】このようなアルカリ金属塩を内蔵させた骨
材をモルタル組成物に配合して養生すると、アルカリ金
属塩が徐々に微量づつ溶解し、長期間に亙って無機質硬
化(成形)物をアルカリ性にし、防錆することができる
。また、このアルカリ金属塩を内蔵させた骨材を配合し
たモルタル組成物を、既設の無機質硬化(成形)物の表
面または改修部分に塗着させると、この既設の無機質硬
化(成形)物の内部にまでアルカリ金属塩が拡散・浸透
するので、その中性化速度を遅延することができる。 したがって、本発明のモルタル組成物を、無機質硬化(
成形)物として使用することにより、或いは既設の無機
質硬化(成形)物の表面または改修部分に使用すること
により、長期間に亙って骨材中のアルカリ金属塩が腐食
性金属材料を防錆し、無機質硬化物の劣化を防止するこ
とができる。
【0018】また、本発明の防錆剤を内蔵させた骨材と
、アルカリ金属塩を内蔵させた骨材を併用することによ
り、より長期間に亙って無機質硬化物の劣化を防止する
ことができる。
【0019】本発明のモルタル組成物は、前記したよう
に粒度及び気乾嵩比重、吸水率を限定した多孔質骨材を
配合することにより、外部からの水の浸入を抑制し、内
部の水分を滞留することがないので、黴や錆の発生を防
止することができるが、上記したように防錆剤やアルカ
リ金属塩を内蔵させた多孔質骨材を配合することにより
、さらに防錆効果を向上し、コンクリートの劣化を長期
間に亙って防止することができる。
【0020】
【実施例】以下に、本発明の実施例を示す。 実施例1〜4 表1の多孔質骨材を使用し、表2に示す配合組成の補修
・改修用モルタル組成物をそれぞれ実施例1〜4とした
【0021】比較例1,2 表2に示す配合組成の補修・改修用モルタル組成物をそ
れぞれ比較例1,2とした。
【0022】
【表1】
【0023】
【表2】
【0024】試験1;曲げ強度の測定 前記した実施例1〜4、比較例1の配合で、日本建築学
会規格JASS  15M−102既調合セメントモル
タルの品質基準により試験サンプルをそれぞれ作製し、
曲げ強度(kg/cm2 )を測定(n=3)し、結果
を表3に示した。 試験機:島津製作所製オートグラフAG5000Cクロ
スヘッドスピード0.5mm/min
【0025】試験
2;吸水量の測定 前記した実施例1〜4、比較例1の配合で、日本建築学
会規格JASS  15M−102既調合セメントモル
タルの品質基準により試験サンプルをそれぞれ作製し、
吸水量(g)を測定(n=3)し、結果を表3に示した
【0026】試験3;透水量の測定 前記した実施例2,4、比較例1の配合で、日本建築学
会規格JASS  15M−102既調合セメントモル
タルの品質基準により、直径75mm,厚さ20mmの
試験サンプルをそれぞれ作製し、透水量(ml)を測定
(n=3)し、結果を表3に示した。また、実施例2,
4のモルタルの表面に、 普通ポルトランドセメント…78.5%細骨材(マイカ
ー)      …21.4%メトローズ(増粘剤) 
   …  0.1%からなるセメント系組成物Aを上
塗りしたものを、それぞれ実施例2−A,4−Aとして
評価(n=3)し、結果を表3に示した。
【0027】
【表3】
【0028】試験4;透湿性試験 前記した実施例1〜4、比較例2の配合で直径108m
m,厚さ20mmの試験サンプルをそれぞれ作製し、温
度20℃,湿度65%の恒温恒湿室で材令28日まで養
生した。直径108mm,深さ65mmのカップの底に
水道水50gを入れ、このカップの上端部に試験サンプ
ルをセットし、この試験サンプルとカップの上縁部をパ
ラフィンシートで完全シールして温度20℃,湿度65
%の恒温恒湿室に置き、重量変化を測定(n=3)し、
結果を図1に示した。
【0029】次に、実施例1,2,4のモルタルの表面
に、前記したセメント系組成物Aを上塗りしたものを、
それぞれ実施例1−A,2−A,4−Aとして評価(n
=3)し、結果を図2に示した。
【0030】また、実施例2中のモルタル組成物の粉体
に対して6.6%のアクリル系セメント混和用ポリマー
ディスパージョン(固形分60%)を配合して試験サン
プルとしたものを実施例2−Bとし、実施例2のモルタ
ルの表面に、前記したセメント系組成物Aのモルタル組
成物粉体に対して25%のアクリル系セメント混和用ポ
リマーディスパージョン(固形分60%)を配合したセ
メント系組成物Cを上塗りしたものを実施例2−Cとし
、上記した実施例2−Bのモルタルの表面に、上記した
セメント系組成物Cを上塗りしたものを実施例2−Dと
して評価(n=3)し、結果を図3に示した。
【0031】さらに、実施例4中のモルタル組成物の粉
体に対して6.6%のアクリル系セメント混和用ポリマ
ーディスパージョン(固形分60%)を配合して試験サ
ンプルとしたものを実施例4−Bとし、実施例4のモル
タルの表面に、前記したセメント系組成物Aの普通ポル
トランドセメントに対して25%のアクリル系セメント
混和用ポリマーディスパージョン(固形分60%)を配
合したセメント系組成物Cを上塗りしたものを実施例4
−Cとし、上記した実施例4−Bのモルタルの表面に、
上記したセメント系組成物Cを上塗りしたものを実施例
4−Dとして評価(n=3)し、結果を図4に示した。
【0032】尚、上記した透湿性試験の結果に鑑み、数
1により透湿率を計算し、表4に示した。
【数1】
【0033】
【表4】
【0034】骨材A;水道水120ccにサビノンP(
防錆剤,キレスト化学株式会社製)6.9gを加え、充
分に攪拌し、溶解させる。次に、ゼオライト1014(
多孔質骨材)58g,ゼオライト1424(多孔質骨材
)229gを加えて充分に攪拌し、吸水させた後、50
℃の乾燥機に入れて乾燥する。
【0035】骨材B;水道水120ccにサビノンP(
防錆剤)13.8gを加え、充分に攪拌し、溶解させる
。次に、ゼオライト1014(多孔質骨材)58g,ゼ
オライト1424(多孔質骨材)229gを加えて充分
に攪拌し、吸水させた後、50℃の乾燥機に入れて乾燥
する。
【0036】骨材C;水道水120ccにサビノンP(
防錆剤)6.9gを加え、充分に攪拌し、溶解させる。 次に、ゼオライト1014(多孔質骨材)58g,ゼオ
ライト1424(多孔質骨材)229gを加えて充分に
攪拌し、吸水させた後、普通ポルトランドセメント14
0gを加えて攪拌し、付着造粒する。これを20℃,6
5%で48時間養生した後、50℃の乾燥機に入れて乾
燥する。
【0037】骨材D;水道水120ccにサビノンP(
防錆剤)13.8gを加え、充分に攪拌し、溶解させる
。次に、ゼオライト1014(多孔質骨材)58g,ゼ
オライト1424(多孔質骨材)229gを加えて充分
に攪拌し、吸水させた後、普通ポルトランドセメント1
40gを加えて攪拌し、付着造粒する。これを20℃,
65%で48時間養生した後、50℃の乾燥機に入れて
乾燥する。
【0038】骨材E;水道水200ccにサビノンP(
防錆剤)6.9gを加え、充分に攪拌し、溶解させる。 次に、イソライト1号(多孔質骨材)188.2g,イ
ソライト2号(多孔質骨材)168gを加えて充分に攪
拌し、吸水させた後、普通ポルトランドセメント200
gを加えて攪拌し、付着造粒する。これを20℃,65
%で48時間養生した後、50℃の乾燥機に入れて乾燥
する。
【0039】骨材F;水道水200ccにサビノンP(
防錆剤)13.8gを加え、充分に攪拌し、溶解させる
。次に、イソライト1号(多孔質骨材)188.2g,
イソライト2号(多孔質骨材)168gを加えて充分に
攪拌し、吸水させた後、普通ポルトランドセメント20
0gを加えて攪拌し、付着造粒する。これを20℃,6
5%で48時間養生した後、50℃の乾燥機に入れて乾
燥する。
【0040】骨材G;水道水200ccにサビノンP(
防錆剤)20.7gを加え、充分に攪拌し、溶解させる
。次に、イソライト1号(多孔質骨材)188.2g,
イソライト2号(多孔質骨材)168gを加えて充分に
攪拌し、吸水させた後、普通ポルトランドセメント20
0gを加えて攪拌し、付着造粒する。これを20℃,6
5%で48時間養生した後、50℃の乾燥機に入れて乾
燥する。
【0041】骨材H;水道水100ccにLINI−2
5(亜硝酸リチウム水溶液,日産化学工業株式会社製)
110gを加え、充分に攪拌し、溶解させる。次に、イ
ソライト1号(多孔質骨材)188.2g,イソライト
2号(多孔質骨材)168gを加えて充分に攪拌し、吸
水させた後、50℃の乾燥機に入れて乾燥する。
【0042】骨材I;水道水100ccにLINI−2
5(亜硝酸リチウム水溶液)110gを加え、充分に攪
拌し、溶解させる。次に、イソライト1号(多孔質骨材
)188.2g,イソライト2号(多孔質骨材)168
gを加えて充分に攪拌し、吸水させた後、普通ポルトラ
ンドセメント200gを加えて攪拌し、付着造粒する。 これを20℃,65%で48時間養生した後、50℃の
乾燥機に入れて乾燥する。
【0043】骨材J;水道水100ccにZOL−51
0(ケイ酸リチウム水溶液,日産化学工業株式会社製)
110gを加え、充分に攪拌し、溶解させる。次に、イ
ソライト1号(多孔質骨材)188.2g,イソライト
2号(多孔質骨材)168gを加えて充分に攪拌し、吸
水させた後、50℃の乾燥機に入れて乾燥する。
【0044】骨材K;水道水100ccにZOL−51
0(ケイ酸リチウム水溶液)110gを加え、充分に攪
拌し、溶解させる。次に、イソライト1号(多孔質骨材
)188.2g,イソライト2号(多孔質骨材)168
gを加えて充分に攪拌し、吸水させた後、普通ポルトラ
ンドセメント200gを加えて攪拌し、付着造粒する。 これを20℃,65%で48時間養生した後、50℃の
乾燥機に入れて乾燥する。
【0045】実施例5〜16 上記した骨材A〜Kを用い、表5及び表6の配合組成の
補修・改修用モルタル組成物を混合調整し、それぞれ実
施例5〜16とした。
【0046】比較例3〜7 骨材A〜Kを使用することなく、表5及び表6の配合組
成の補修・改修用モルタル組成物を混合調整し、それぞ
れ比較例3〜7とした。
【0047】
【表5】
【0048】
【表6】
【0049】供試体1;上記した実施例5〜16、比較
例3〜7のモルタル組成物を日本建築学会規格JASS
  15M−102により表5及び表6に示した水量で
混練りし、4×4×16cmの型枠に入れ、成形する。 これを温度20℃,湿度80%以上で48時間湿空養生
した後、脱型し、温度20℃,湿度65%の恒温恒湿室
で材令2週間まで養生して供試体1とした。
【0050】供試体2;7×7×2cmに成形した以外
は上記した供試体1と同様の条件で作製し、供試体2と
した。
【0051】供試体3;上記した供試体2の表面及び裏
面(7×7cm)にセメント系組成物を上塗りし、温度
20℃,湿度65%の恒温恒湿室で材令2週間まで養生
して供試体3とした。尚、上記したセメント系組成物は
、フジライト#10(富士川建材工業株式会社製)25
kgと、アクリル系セメント混和用ポリマーディスパー
ジョン(固形分60%)2.5kgと、水とをペースト
状に練ったものを使用した。
【0052】供試体4;防錆剤入りセメント系組成物を
上塗りした以外は、上記した供試体3と同様の条件で作
製し、供試体4とした。尚、上記した防錆剤入りセメン
ト系組成物は、フジライト#10(富士川建材工業株式
会社製)25kgと、サビノンP(防錆剤)250gと
、アクリル系セメント混和用ポリマーディスパージョン
(固形分60%)2.5kgと、水とをペースト状に練
ったものを使用した。
【0053】試験5;錆発生試験 養生の終了した供試体の重量を測定した後、温度50℃
,湿度90%以上にしたフランキ機内に入れ、錆の発生
状況を観察した。 錆が全く発生していないものを      ◎錆の発生
がほとんどないものを      ■錆の発生が僅かに
認められるものを  △錆の発生がかなり認められるも
のを  ×錆の発生が顕著に認められるものを  ××
と判定(n=3)し、結果を表7〜9に示した。尚、比
較条件として、供試体をポリスチレンの密封容器に入れ
、20℃,65%の恒温恒湿室で同様に錆の発生状況を
観察した。
【0054】試験6;吸湿重量の測定 上記した試験5において、錆の発生状況を観察すると同
時に供試体の重量変化(g)を測定(n=3)し、結果
を表7〜9に示した。
【0055】試験7;曲げ強度の測定 上記した試験5,6の各試験の終了後、曲げ強度(kg
/cm2 )を測定(n=3)し、結果を表7〜8に示
した。 試験機:島津製作所製オートグラフAG5000Cクロ
スヘッドスピード0.5mm/min
【0056】試験
8;中性化部分の面積の測定上記した試験5,6,7の
各試験の終了後、破断した断面にフェノールフタレイン
1%溶液を噴霧し、中性化部分の面積割合(%)を測定
(n=3)し、結果を表7〜8に示した。
【0057】
【表7】
【0058】
【表8】
【0059】
【表9】
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のモルタル
組成物は、粒度及び気乾嵩比重、吸水率を限定した多孔
質骨材を配合することにより、透水量、吸水量が少なく
、且つ透湿性が高く、防錆効果をも付与するので、外部
からの水の浸入を抑制し、内部の水分を滞留することが
なく、黴や錆の発生を防止することができる。即ち、本
発明のモルタル組成物は、粒度及び気乾嵩比重、吸水率
を限定した多孔質骨材を配合することにより、無機質硬
化物の劣化を防止することができるものである。また、
上記した多孔質骨材に防錆剤,アルカリ金属塩を内蔵さ
せた骨材を配合したモルタル組成物は、これを養生して
得られた無機質硬化(成形)物において、防錆剤,アル
カリ金属塩が極めて微量づつ溶解し、長期間に亙って防
錆効果を発揮するものである。さらに、上記したモルタ
ル組成物を、既設の無機質硬化(成形)物の表面または
改修部分に塗着させると、その内部にまで防錆剤,アル
カリ金属塩が拡散・浸透するので、長期間に亙ってこの
既設の無機質硬化(成形)物の劣化を防止することがで
きる即ち、上記したモルタル組成物は、単にモルタル組
成物中に防錆剤及びアルカリ金属塩を配合したものに比
べて、極めて長期間に亙って無機質硬化物の劣化を防止
することができる。また、上記したモルタル組成物にお
いて、多孔質骨材の表面にセメントを被覆させた骨材を
配合したものは、上記した防錆効果をさらに長期化させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を透湿性試験した結果を示すグ
ラフである。
【図2】本発明の他の実施例を透湿性試験した結果を示
すグラフである。
【図3】本発明の他の実施例を透湿性試験した結果を示
すグラフである。
【図4】本発明の他の実施例を透湿性試験した結果を示
すグラフである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  粒度5〜0.06mm,気乾嵩比重1
    .5〜0.1,吸水率500〜15wt%の多孔質骨材
    を配合したことを特徴とするモルタル組成物。
  2. 【請求項2】  請求項1に記載の多孔質骨材は、防錆
    剤若しくはアルカリ金属塩が内蔵されているものである
    ことを特徴とするモルタル組成物。
  3. 【請求項3】  請求項1に記載の多孔質骨材は、防錆
    剤若しくはアルカリ金属塩が内蔵され、且つその表面が
    セメントで被覆されているものであることを特徴とする
    モルタル組成物。
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