JPH04259657A - エンジンの燃料供給装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、エンジンの燃料供給装
置に関し、詳しくは燃料フィルタを通過した燃料中に気
泡が発生することによる弊害を防止するようにした燃料
供給装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のこの種の燃料供給装置としては、
燃料タンクから燃料噴射弁に至る燃料供給管の中途に燃
料フィルタが介設され、一方上記燃料噴射弁からのリタ
ーンオイルはリターン燃料管を通り上記燃料タンクに戻
るようになっている。（例えば特開昭６３−１１７１４
７号公報参照）

【０００３】

【発明が解決しようとする問題点】外気温の高い夏季等
に、急加速運転が行われ燃料が急激に吸引されると、燃
料供給管に設けられた燃料フィルタは圧力損失となるた
めその上流側の燃料供給管内の燃料の追従が遅れて、燃
料フィルタを通過する燃料の上流側と下流側との間に大
きい圧力差が生じる。

【０００４】つまり燃料フィルタの下流側は負圧となり
、しかも周囲温度が高いため燃料フィルタの目を通過し
た燃料中の気泡は大きくなり、その結果多数の大きい気
泡の混入した燃料が燃料噴射弁に供給されることになっ
ていわゆる空噴きを生じ加速不良やエンストの原因とな
る。

【０００５】本発明は、以上のような点にかんがみてな
されたもので、加速時にのみ供給燃料中に気泡混入量の
少ないリターン燃料を加えることにより、供給燃料中の
気泡混入量の割合を低減するようにしたエンジンの燃料
供給装置を提供することを目的とする。

【０００６】

【問題点を解決するための手段】本発明は、実施例図面
図１〜図３に示すように、燃料噴射弁２への燃料供給管
４上流側に燃料フィルタ５を配設したエンジンの燃料供
給装置において、上記燃料フィルタ５の下流側の燃料供
給管４と、上記燃料噴射弁２から燃料タンク３に戻るリ
ターン燃料管６との間にバイパス管７を配設すると共に
、該バイパス管７に加速時にのみ開放される開閉弁８を
設けて、上記燃料噴射弁２からのリターン燃料を燃料噴
射弁２への供給燃料に混入させるようにしたものである
。また、エンジンがディーゼルエンジンであって、燃料
噴射ポンプ２ａを有した場合である。

【０００７】

【作用】加速時には燃料フィルタ５を通過した燃料中に
気泡の混入量が急に多くなるため、気泡混入量の少ない
リターンオイルを加速時にのみバイパス管７を経て燃料
供給管４に流入させることにより、燃料噴射弁２ａへの
燃料供給管４の燃料中の気泡混入量の割合を低減できる
。

【０００８】

【実施例】本発明の１実施例を図面に基づいて説明する
。１はディーゼルエンジン、２ａは燃料噴射ポンプ、２
ｂは燃料供給ポンプ、３は燃料タンク、４は燃料供給管
、５は燃料フィルタ、６はリターン燃料管で、燃料噴射
ポンプ２から噴射した時に生ずるリークした燃料を燃料
タンク３に戻すためのものである。このリターン燃料は
噴射時に大きな気泡が潰れる結果燃料中の気泡含有量が
少なくなっている。

【０００９】７はバイパス管で、上記燃料フィルタ５の
下流側の燃料供給管４と上記リターン燃料管６とを連通
するように配設され、また該バイパス管７には開閉弁８
が設けられている。

【００１０】上記開閉弁８は図２に示すようにチェック
バルブ方式のものがあり、この開閉弁８ａはリターン燃
料管６側のバイパス管７に開口した弁口９にボール状弁
体１０が縮設されたコイルばね１１により押圧されて閉
弁状態に構成されている。

【００１１】したがって、開閉弁８ａがバイパス管７に
取付けられた場合には、エンジンの加速時に、燃料噴射
ポンプ２ａは急に多量の燃料噴射が行われるため、燃料
フィルタ５の下流側の燃料供給管４の負圧が大きくなり
、所定負圧以上になると上記弁体１０はコイルばね１１
の押圧力に抗して負圧側に移動し上記弁口９が開口され
る。

【００１２】そして、リターン燃料管６を流れる燃料の
略２０％がバイパス管７を通り燃料供給管４内に合流し
て燃料噴射ポンプ２ａに供給される。そのため、加速時
の負圧により燃料フィルタ５の下流側燃料供給管４には
前記したように燃料中に大径の気泡が多数個発生するが
、上記のように気泡混入量の少ないリターン燃料が加わ
るため、全体的に供給燃料中の気泡混入割合は低減され
ることになる。従って加速時には、供給燃料中へのリタ
ーン燃料の補給により気泡混入量の多くない燃料が燃料
噴射ポンプ２ａに供給され、また加速により増量される
べき燃料の補給にもリターン燃料は役立つものである。

【００１３】また、開閉弁８が図３に示すように電磁ソ
レノイドバルブ方式のものの場合、この開閉弁８ｂと共
に、燃料供給管４の燃料噴射ポンプ２ａに接続する端末
部に負圧センサ１２を配設し、また図１に二点鎖線で示
すように制御装置１３を配設している。そして、制御装
置１３は負圧センサ１２からの入力信号Ｐが結線され、
また開閉弁８（８ｂ）への出力信号Ｏが結線されている
。従って、加速時に燃料供給管４に生ずる負圧が規定負
圧より大きくなると負圧センサ１２が作動して信号Ｐが
制御装置１３に入力されると同時に開閉弁８ｂに信号Ｏ
が出力されて開放される。開閉弁８ｂの開放後は前記開
閉弁８ａ場合と同様にリターン燃料の一部が供給燃料に
加わる。

【００１４】なお、上記実施例はエンジンがディーゼル
エンジンの場合であるが、ガソリンエンジンについても
本発明は適用されることは勿論のことであり、上記実施
例の燃料噴射ポンプ２ａに代わって燃料噴射弁（２）が
適用される。

【００１５】

【発明の効果】本発明によれば、加速時にのみ、燃料噴
射弁からの気泡混入量の少ないリターン燃料の一部を供
給燃料中に混入させるので、燃料噴射弁への供給燃料中
の加速時における気泡混入率を低減できて従来のように
加速時に発生する燃料フィルタ下流側の供給燃料中の多
量かつ大径の気泡による空噴きの弊害を防止でき、かつ
上記リターン燃料の混入は加速時に要する燃料増量にも
対応できるという特徴がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す全体構成図である。

【図２】バイパス管に設けたチェックバルブ方式の開閉
弁の断面図である。

【図３】バイパス管に電磁ソレノイドバルブ方式の開閉
弁を設けた場合の構成図である。

【符号の説明】

（２）　燃料噴射弁 ２ａ　　燃料噴射ポンプ ２ｂ　　燃料供給ポンプ ３　　燃料タンク ４　　燃料供給管 ５　　燃料フィルタ ６　　リターン燃料管 ７　　バイパス管 ８　　開閉弁

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　燃料噴射弁への燃料供給管上流に燃料
   フィルタを配設したエンジンの燃料供給装置において、
   上記燃料フィルタの下流側の燃料供給管と、上記燃料噴
   射弁から燃料タンクに戻るリターン燃料管との間にバイ
   パス管を配設すると共に、該バイパス管に加速時にのみ
   開放される開閉弁を設けて、上記燃料噴射弁からのリタ
   ーン燃料を燃料噴射弁への供給燃料に混入させるように
   したことを特徴とするエンジンの燃料供給装置。
2. 【請求項２】　　エンジンがディーゼルエンジンであっ
   て、燃料噴射ポンプを有する特許請求の範囲第１項記載
   のエンジンの燃料供給装置。