JPH04258675A - 遮熱・着雪防止塗料 - Google Patents

遮熱・着雪防止塗料

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JPH04258675A
JPH04258675A JP3020967A JP2096791A JPH04258675A JP H04258675 A JPH04258675 A JP H04258675A JP 3020967 A JP3020967 A JP 3020967A JP 2096791 A JP2096791 A JP 2096791A JP H04258675 A JPH04258675 A JP H04258675A
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憲治 名島
Toshiyuki Kuwabara
敏行 桑原
Nobuo Tomizawa
冨沢 信夫
Naoto Ogawa
直人 小川
Hisao Hayakawa
早川 尚生
Fumio Yamamoto
文雄 山本
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築物、構造物、運輸
機関その他各種の陸上・海上構造物等に塗装して、遮熱
性と着雪防止性を発揮できる新規な塗料に関するもので
あり、年間を通して塗料の機能性が発揮でき、更にあら
ゆる分野に適用可能な塗料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、太陽光の遮熱対策としては、低熱
伝導率を有する粒子状赤外線反射物質(例えばチタン酸
アルカリ金属)などを内添した日除けシート、テント、
或いは空気膜構造物用のシート材などのシート状製品や
発泡剤が一般に使用されている。
【0003】一方、着雪関係について言えば、冬期の積
雪地帯では建築物、構造物、送電線用鉄塔などの倒壊、
損傷、送電線の断線が発生し、更に寒冷圏においては船
舶、車両、航空機などの運輸関係をはじめ、海上・陸上
構造物などが着雪氷により運行不能や機能障害を多発し
、人命を失う事故さえも発生する。その対策として人力
による除雪、除氷作業という多大な労力と費用を要する
防止策や熱エネルギーを利用した電熱ヒーター、ヒート
パイプ、温水吹き付け法や各種の塩類、グリコール類、
グリース類等の散布、塗布法及び物体表面にフッ素樹脂
系、シリコーン樹脂系、アクリル樹脂系、ウレタン樹脂
系、微粒子樹脂系及び各種の共重合物、更には各種アル
カリ金属との配合物などの塗料を塗装していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】遮熱効果に関しては、
現在ほとんどがシート状物を日除けカバーとして使用し
ているが、シート状であるため、建築物、構造物、形状
の複雑な物品には適用不可能であり、利用分野が非常に
限定されている。従って、塗料タイプでこの性能を保持
するものの開発が強く望まれている。
【0005】一方、現在市販されている着雪防止性塗料
については、種々のタイプがあるがいずれも作業性、費
用及び塗装後の機能耐久性に問題を有している。即ち、
いずれも塗工してから数ケ月は一般塗料と比較してかな
りの効果が認められるが、その後は効果が低下し、ほと
んど一般塗料との差が認められなくなる。従って、長期
間の性能の耐久化が必要となる。
【0006】また、遮熱と着雪防止性の両機能を兼ね備
えた塗料は未だ実現されていないのが現状であり、これ
らの機能を保有する塗料を開発することにより、年間を
通じて使用可能となり、また、あらゆる地域・分野に適
用可能な塗料となる。このような現状に鑑み、本発明の
目的とするところは、遮熱性と着雪防止性の両者を兼ね
備えた耐久性能を有する塗料を提供することにある。即
ち、本発明は、被塗装物に塗装されて、夏期には太陽か
らの熱エネルギーを遮断して太陽光による厳しい過熱を
防ぎ、かつ冬期には着雪防止機能により豪雪地帯での着
雪氷による船舶、鉄道、電力、家屋の災害を防止し、ま
たは軽減できる遮熱・着雪防止塗料を課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の遮熱・着雪防止塗料は、赤外線を効率よく反射する
とともに遠赤外線を効率よく放射する機能を有する遮熱
フィラー、着雪に対する塗膜の摩擦係数を低下させる高
耐久撥水性添加剤、分散剤、塗装適性向上剤及び着雪と
塗膜の表面接着力を最小にする化学反応樹脂を含有して
成ることを特徴とするものである。本発明の遮熱・着雪
防止塗料は、上記化学反応樹脂100重量部に対して、
上記遮熱フィラー10〜300重量部、上記高耐久撥水
性添加剤0.01〜50重量部、上記分散剤0.1〜1
0重量部、上記塗装適性向上剤0.1〜20重量部を添
加して成るものが特に好ましい実施態様として挙げられ
る。
【0008】本発明の上記化学反応樹脂はシリコーンゴ
ム、アクリル・シリコーン樹脂及びフッ素樹脂から成る
群より選ばれる1以上であることが特に好ましい。また
、本発明の上記遮熱フィラーは酸化チタンを主成分とし
て成り、且つ粒径0.1〜1μmであることが特に好ま
しい。上記高耐久撥水性添加剤としては、シリコーンオ
イル、シリコーン化合物パウダー、微粒子シリコーンゴ
ム弾性体、シリコーンワニス及びフッ素レジンパウダー
から成る群より選ばれる少なくとも1種以上であること
が特に好ましい。上記分散剤としては、シランカップリ
ング剤、アルミニウム系カップリング剤、チタネート系
カップリング剤から成る群より選ばれる少なくとも1種
以上であることが特に好ましい。上記塗装適性向上剤は
カルボン酸共重合体、アニオン系又はポリエーテル,エ
ステル型界面活性剤、酸化ポリエチレンワックス剤から
成る群より選ばれる少なくとも1種以上であることが特
に好ましい。
【0009】
【作用】本発明者らは遮熱性能及び着雪防止性能を光学
的、界面化学的に研究した。その結果、光学的には、太
陽光の持つ熱エネルギーが集中している波長0.2〜2
μm領域(赤外線)を効率よく反射すれば、すなわち後
述する測定法で測定した太陽光吸収率をαとするとき吸
収率αが0.20以下であれば、遮熱性能が極めて良好
との知見を得た。
【0010】一方、着雪防止性能に関しては、イ)光学
的には2μm以上の遠赤外線放射が高いこと、すなわち
後述する測定法で測定した遠赤外線放射率をεとすると
き放射率εが0.90以上であり、かつロ)界面化学的
には雪が付着する物体表面において、塗膜の持つ表面自
由エネルギーが小さくて水滴との接触角が大きく、更に
摩擦係数が非常に小さな状態であること、が必要である
との知見を得た。本発明者らはこれらの知見に基づき、
両者の機能を満足させる組成物を塗料化することに努力
した結果、太陽からの熱エネルギー集中波長域である赤
外線を効率よく反射させることによる遮熱機能を有し、
かつ遠赤外線放射及び耐久撥水性による着雪防止性を有
する本発明の塗料に到達できた。
【0011】以下に、本発明の塗料の構成成分について
詳細に説明する。 (a)化学反応樹脂 以下に具体的に説明する本発明に使用する化学反応樹脂
は着雪と塗膜の表面接着力(界面自由エネルギー)を最
小にするような樹脂である。金属、プラスチック、木材
などの基材に対して優れた接着性を有し、接着耐久力に
関しても非常に良好である。更に、低表面自由エネルギ
ー、低摩擦係数などの特性を有している。また、フィラ
ーの高充填量添加時においても塗膜強度の低下が非常に
少ないという特徴を有する。一般的には、1液または2
液型で常温硬化、焼付硬化、光硬化、UV硬化、EB硬
化方式などが用いられているが、実際の塗装作業では2
液型の常温硬化方式が好ましい。
【0012】具体的には、以下の3タイプの樹脂が特に
これらの条件を充分に満足することが明らかになった。 ■基本ポリマーとしてのジヒドロキシジメチルポリシロ
キサンと加水分解性基含有ケイ素化合物であるアルコキ
シシランの縮合反応物であるシリコーンゴムタイプの樹
脂。このタイプは、ゴム弾性を保持し、しかもこの特性
が−70℃〜200℃ぐらいまでの広い温度範囲で有効
であるため、屋外での使用や伸縮度を有する基材に対し
ては特に良好な結果を示す。また、架橋方式によっては
酢酸、オキシム、アミン、アルコール、アミド、アセト
ン及びマスチックタイプなどがあるが無臭で腐食性がな
く、接着性の優れたアルコール、アミド、アセトン、マ
スチックタイプなどが最も好ましい。
【0013】■アクリル樹脂を主剤とし、シリコーン化
合物を硬化剤としたアクリル・シリコーン樹脂。このタ
イプの樹脂はアクリルの有する各種基材に対しての優れ
た接着性、耐汚染性、低コスト性とシリコーンの有する
耐候性、撥水性、耐熱耐寒性などの特性を兼ね備えたも
のである。
【0014】■フッ素樹脂。フッ素系樹脂は特に熱、低
摩擦性、界面活性、防汚性、耐候性、化学安定性などに
優れた特性を有し、これらの複合機能が利用可能である
。このタイプの樹脂は必要な機能、基材などに応じて、
ポリマーの選択が必要であるが、本発明塗料に関しては
、四フッ化エチレン重合体、四フッ化エチレン・パーフ
ロロアルキルビニルエーテル共重合体が好ましい。
【0015】(b)遮熱性フィラー 赤外線を効率よく反射するとともに遠赤外線を効率よく
放射する機能を有するもの。具体的には粒径が0.1〜
1μmの範囲内のものが好ましく、太陽光線の遮光機能
を付与させるため通常可視光波長の1/2以下で0.2
〜0.5μmの範囲内のものが特に好ましい。材質とし
ては酸化チタンを主成分とし、必要に応じて酸化マグネ
シウム、酸化ケイ素、アルミナ、酸化亜鉛などを添加し
て構成された無機質フィラーであり、配合例を下記表1
に示す。なお酸化ケイ素、アルミナは微粒子酸化チタン
の活性化抑制のために該酸化チタン微粒子表面に薄膜と
してコーティングされたものであってもよい。
【表1】   適量の遮熱性フィラーを塗膜中に充填した際の光学
特性は太陽光吸収率αの値が0.20以下でかつ遠赤外
放射率εの値が0.90以上を示す。
【0016】ここで、本発明の太陽光吸収率αについて
説明する。まず可視域の光(波長λ)について二光束積
分球方式で測定したときの試験片の反射率をRs、標準
白色板の反射率をRrとするとき、波長λでの吸収率α
(λ)は α(λ)=1−(Rs/Rr) である。波長λ0 からλ1 にわたって測定し、下記
式(1)により算出したものが太陽光吸収率αである。
【数1】
【0017】次に、本発明の遠赤外線放射率εについて
説明する。遠赤外域の光(波長λ)について二光束標準
黒体方式で測定したときの試料からの放射強度をIs、
標準黒体からの放射強度をIB とするとき、波長λで
の放射率ε(λ)は ε(λ)=〔Is(λ)〕/〔IB(λ)〕である。波
長λ0 からλ1 にわたって測定し、下記式(2)に
より算出したものが遠赤外線放射率εである。
【数2】
【0018】(c)高耐久撥水性添加剤雪を滑落させる
に充分低い摩擦係数を塗膜に付与するための高耐久撥水
性添加剤としては、撥水性を有しかつブリードアウト現
象の小さな樹脂又は添加剤が好ましく、例えばアルコー
ル共重合物またはエポキシポリエーテル系またはアミノ
変性シリコーンオイル、ジメチルオイル含有シリカゲル
パウダー、アルコキシシランのアルコール反応型縮合タ
イプシリコーンワニスおよび四フッ化ポリエチレン樹脂
パウダーなどが特に好ましいことが、鋭意検討の結果明
らかになった。
【0019】(d)分散剤 機能性フィラーや添加剤等を分散させるための分散剤と
しては、遮熱フィラーの表面に化学的に結合し、有機質
の被膜を作るシランカップリング剤(ヘキサメチルジシ
ラザン、メチルトリメトキシシラン)、アルミニウム系
カップリング剤、チタネート系カップリング剤などが挙
げられ、0.1〜10重量部添加することにより分散安
定性が得られることが明らかになった。
【0020】(e)塗装適性向上剤、 製品の貯蔵安定性および塗装時の均一性を得る上での添
加剤として、カルボン酸共重合体、アニオンおよびポリ
エーテル・エステル型界面活性剤、酸化ポリエチレンワ
ックス剤などを用いることができる。少なくとも0.1
 〜20重量部添加することにより、機能性、基材との
密着性に悪影響を及ぼさずに上記効果が得られる。
【0021】本発明塗料を塗装する場合の膜厚としては
、50〜200μm程度が通常である。50μm以下で
も本発明の塗料の効果は有効であるが、太陽光の反射性
能の面からは50μm以上であることが望ましい。また
、本発明塗料には、その用途に応じて適宜溶剤を加えて
用いることができる。
【0022】
【実施例】以下、実施例、比較例を挙げて本発明を具体
的に説明する。なお、実施例、比較例に記載の組成値は
すべて重量部又は重量%を示す。 実施例1 常温硬化型フッ素樹脂(大日本インキ化学工業社製、K
−700)100部、フィラー(組成:TiO2 99
%,SiO2 及びAlO3 合計量で1%、サイズ:
0.2〜0.5μm)30部、アミノ変性シリコーンオ
イル(東レ・ダウコーニング社製、SF8427)5部
、シランカップリング剤(東レ・ダウコーニング社製、
SH6020)3部、塗装適性向上剤(共栄化学工業社
製、ターレン2000)1部を予めミキサー攪拌し、そ
の後サンドミルで均一に分散することにより、本発明の
遮熱・着雪防止塗料を作製した。この塗料をアルミ板上
にアプリケーターで塗工し、常温で硬化した。この時の
膜厚は80μmであった。
【0023】比較例1 常温硬化型アクリル樹脂(大日本インキ化学工業社製、
アクリルディックFL121)100部に酸化チタン(
石原産業社製、タイペークCR93、TiO2 90%
含有、平均粒径0.29μm)30部、シランカップリ
ング剤(東レ・ダウコーニング社製、SH6020)3
部を実施例1と同様の条件で塗料とし、同様に試験片を
作製した。
【0024】実施例1及び比較例1の各試験片につき、
遮熱性に関しては光学的手法による測定、着雪防止性に
関しては、光学的手法および界面化学的に測定した。こ
れらの結果を表2および図1に示す。
【表2】
【0025】さらに、実施例1と比較例1の塗料の塗膜
(膜厚100μm)を図1に示すようにアクリル筒(3
00mmφ×5mmt )で囲み、赤外線ランプ照射し
て塗膜部における照射量を700kcal/m2 hr
として、塗膜下部のステンレス容器(300mmφ×1
50mmH ×0.5t )内の×部分で雰囲気温度の
経時変化を測定して、遮熱性を試験した。結果を図2の
グラフに示す。図2において横軸は照射時間(hr)、
縦軸は温度(℃)を示す。
【0026】実施例2 2液型常温硬化型シリコーンゴム(東レ・ダウコーニン
グ社製、SE9522)100部、フィラー(組成:T
iO2 99%,SiO2 及びAlO3 合計量で1
%、サイズ:0.2〜0.5μm)40部、アミノ変性
シリコーンオイル(東レ・ダウコーニング社製、SF8
427)1部、塗装適性向上剤(共栄化学工業社製、タ
ーレン2000)1部、アルミニウム系カップリング剤
(味の素社製、プレンアクトAL−M)2部をそれぞれ
実施例1と同様の条件で塗料とし、試験片を作製した。
【0027】比較例2 市販の常温硬化型アルキッド塗料(ロックペイント社製
、ロックコートホワイト、TiO2 含有の白色塗料)
により、実施例1と同様の方法で試験片を作製した。
【0028】実施例2、比較例2の試験片の遮熱性、着
雪防止性について表3に示す項目につき測定した。結果
も表3に示す。なお、塗膜−氷剪断接着力は、図3に示
すように表面に塗膜を形成した試験片1の上に内径40
mmのアルミ製リング2を載せ、該リング2内に高さ2
0mmまで蒸留水を注ぎ、−20℃で2時間冷凍して得
た氷3の付着した試験片1をA方向に引張り、氷3と塗
膜との接着面が離れたときの荷重をロードモル4で測定
することにより、算出した。
【表3】
【0029】実施例3 2液型常温硬化型アクリル・シリコーン樹脂(鐘淵化学
工業社製、ゼムラックAM1226)100部に対しフ
ィラー(組成:TiO2 99%,SiO2 及びAl
O3 合計量で1%、サイズ:0.2〜0.5μm)3
0部、シリカパウダー(日本アエロジル社製、AERO
SIL  R972)20部、塗装適性向上剤(共栄油
脂化学工業社製、フローノンSRD80)1部、シラン
カップリング剤(東レ・ダウコーニング社製、SH60
20)3部をそれぞれ実施例1と同様の条件で塗料とし
試験片を作製した。
【0030】比較例3 常温硬化型ウレタン樹脂(大日本インキ化学工業社製、
バーノックDM677)100部に対し炭化ジルコニウ
ム(ZrC、三菱金属社製)20部を添加したものを実
施例1と同様の条件で塗料とし、試験片を作製した。
【0031】実施例3、比較例3の試験片の遮熱性、着
雪防止性についての試験結果を表4に示す。
【表4】
【0032】実施例4 2液型常温硬化型アクリル・シリコーン樹脂(鐘淵化学
工業社製、ゼムラックAM1226)100部、フィラ
ー(組成:TiO2 99%,SiO2 及びAlO3
 合計量で1%、サイズ:0.2〜0.5μm)40部
、シリコーンワニス(東レ・ダウコーニング社製、SH
806A)10部、塗装適性向上剤(共栄油脂化学工業
社製、ターレン2000)1部、シランカップリング剤
(東レ・ダウコーニング社製、SH6020)2部を実
施例1と同様の条件で塗料とし試験片を作製した。
【0033】比較例4 常温硬化型アルキッド樹脂(大日本インキ化学工業社製
、ベッコゾールES6012−60)100部、酸化チ
タン(石原産業社製、タイペークCR93、TiO2 
90%含有、平均粒径0.29μm)40部、シランカ
ップリング剤(東レ・ダウコーニング社製、SH602
0)2部を実施例1と同様の条件で塗料とし、試験片を
作製した。
【0034】実施例4、比較例4の試験片の遮熱性、着
雪防止性についての試験結果を表5及び表6に示す。
【表5】
【表6】
【0035】以上の実施例、比較例における各試験項目
の測定方法は次の通り。 太陽光吸収率  :二光束積分球方式により、前記式(
1)から算出。 遠赤外線放射率:二光束標準黒体方式により、前記式(
2)から算出。 接触角、転落角:協和界面科学工業社製接触角計による
。 剪断接着力    :図3の水平引張方式による(測定
温度−5℃)。
【0036】
【発明の効果】本発明の遮熱・着雪防止塗料は、太陽光
反射性能に優れると同時に遠赤外線放射性及び耐久撥水
性に優れており、このことから遮熱性と着雪防止性を兼
ね備えるため、夏期には太陽からの熱エネルギーを遮断
し冬季には着雪防止、着雪氷による船舶,航空機,鉄道
,通信,電力,家屋等の災害防止と、年間を通して機能
を発揮し、かつあらゆる分野に使用できる実用的な塗料
であると共に、過酷な条件下でも用い得る経済的な塗料
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における遮熱性能試験(塗膜を施した一
定空間内の雰囲気温度の経時変化を測定)の方法を説明
する概略図である。
【図2】実施例1及び比較例1の塗料について、図1の
遮熱性能試験を行った結果を示すグラフ図である。
【図3】本発明における、塗膜−氷  剪断接着力の測
定方法を説明する概略図である。
【符号の説明】
1  試験片 2  アルミ製リング 3  氷 4  ロードセル

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  赤外線を効率よく反射するとともに遠
    赤外線を効率よく放射する機能を有する遮熱フィラー、
    着雪に対する塗膜の摩擦係数を低下させる高耐久撥水性
    添加剤、分散剤、塗装適性向上剤及び着雪と塗膜の表面
    接着力を最小にする化学反応樹脂を含有して成る遮熱・
    着雪防止塗料。
  2. 【請求項2】  上記化学反応樹脂100重量部に対し
    て、上記遮熱フィラー10〜300重量部、上記高耐久
    撥水性添加剤0.01〜50重量部、上記分散剤0.1
    〜10重量部、上記塗装適性向上剤0.1〜20重量部
    を添加して成る請求項1に記載の遮熱・着雪防止塗料。
  3. 【請求項3】  上記化学反応樹脂がシリコーンゴム、
    アクリル・シリコーン樹脂及びフッ素樹脂から成る群よ
    り選ばれる少なくとも1種以上であることを特徴とする
    請求項1又は2に記載の遮熱・着雪防止塗料。
  4. 【請求項4】  上記遮熱フィラーが酸化チタンを主成
    分として成り、且つ粒径0.1〜1μmであることを特
    徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の遮熱・着雪
    防止塗料。
  5. 【請求項5】  上記高耐久撥水性添加剤が、シリコー
    ンオイル、シリコーン化合物パウダー、微粒子シリコー
    ンゴム弾性体、シリコーンワニス及びフッ素レジンパウ
    ダーから成る群より選ばれる少なくとも1種以上である
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の遮
    熱・着雪防止塗料。
  6. 【請求項6】  上記分散剤が、シランカップリング剤
    、アルミニウム系カップリング剤、チタネート系カップ
    リング剤から成る群より選ばれる少なくとも1種以上で
    あることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載
    の遮熱・着雪防止塗料。
  7. 【請求項7】  上記塗装適性向上剤がカルボン酸共重
    合体、アニオン系又はポリエーテル,エステル型界面活
    性剤、酸化ポリエチレンワックス剤から成る群より選ば
    れる少なくとも1種以上であることを特徴とする請求項
    1乃至6のいずれかに記載の遮熱・着雪防止塗料。
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