JPH04254715A - 電磁流量計およびその電極の製造方法 - Google Patents

電磁流量計およびその電極の製造方法

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JPH04254715A
JPH04254715A JP1560691A JP1560691A JPH04254715A JP H04254715 A JPH04254715 A JP H04254715A JP 1560691 A JP1560691 A JP 1560691A JP 1560691 A JP1560691 A JP 1560691A JP H04254715 A JPH04254715 A JP H04254715A
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JP
Japan
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electrode
platinum rod
platinum
firing
measuring tube
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JP1560691A
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Inventor
Hirozo Matsumoto
浩造 松本
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、とくにセラミックス
の測定管に対する電極の挿設部における気密性がすぐれ
、耐圧力の高い電磁流量計およびその電極の製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来例について、その要部の断面図であ
る図3を参照しながら説明する。なお図3では、磁界生
成手段としてのコイルおよびコアの組の図示を省略し、
流体の流速に対応して生じる起電力を取り出すための一
対の電極だけの図示に留めてある。測定管8は流体に対
する耐食性のためにセラミックスとしての純度99.5
%のアルミナからなる。そして、一対の金属材料とくに
白金からなる電極9は測定管8の管壁の対向箇所にそれ
ぞれ埋込み焼成される。
【0003】この埋込み焼成について詳しく説明すると
次のとおりである。第1の方法は、測定管8としてセラ
ミックスとしてのアルミナ粉末をプレスで所要の管状に
成形し、まず1200℃前後で仮焼成する。なお、アル
ミナは99.5%以上の高純度のものが用いられ、強い
アルカリ溶液や酸溶液の測定にも対応可能にしてある。 この測定管8としての仮焼成体をドリル加工して白金棒
9を挿入するための穴をあける。白金棒9を挿入した後
に約1600℃で本焼成して、測定管8の材質の緻密化
と、測定管8に白金棒9に対する焼嵌め効果を出させる
。この焼嵌め効果によって、挿設部の気密性と耐圧力と
が、通常の電磁流量計に要求される下記のレベルに向上
する。すなわち、気密度:2×10−6atm.cc/
sec 以上、耐圧力:60kg/cm2 以上である
。第2の方法として、白金棒9の代わりに白金粉末とア
ルミナ粉末との所定比率の複合体、つまりサーメットを
作り、これを仮焼成した測定管の管壁にあけられた穴に
充填した後、約1600℃で本焼成する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】第1の方法では、セラ
ミックスの測定管と白金棒との気密性,耐圧力性は、測
定管の白金棒に対する焼嵌め効果と、測定管,白金棒間
の拡散またはガラス化などの物理的な反応によって維持
されると考えられる。しかも、そのためには測定管の仮
焼成時にあけられる穴と、白金棒の直径とが適度の嵌合
状態であること、および測定管と白金棒との熱膨脹係数
の近似が要求される。「適度の嵌合状態」について詳し
く述べると、測定管の仮焼成時の穴径と白金棒直径との
嵌合が緩いと、両者間の接触が悪いため拡散反応が進ま
ず、焼嵌め効果も不十分で気密性は悪くなる。逆に、測
定管,白金棒の嵌合がきついと、拡散反応は進むが、本
焼成時の焼嵌め効果が強過ぎて測定管にクラックを生じ
るおそれがある。したがって、両者の嵌合については、
その都度に試行錯誤を繰り返す必要があり、このことは
、製品歩留り率の低下とコスト増大とをもたらす。 「測定管と白金棒との熱膨脹係数の近似」は、焼成温度
と使用温度との差異に基づく測定管,白金棒間の熱膨脹
度合の違いで気密性,耐圧力性が阻害されることを防止
することを意味する。ちなみに、線膨脹係数は、セラミ
ックス:7.0 ×10−6/℃、白金:8.9 ×1
0−6/℃、でほぼ近似している状態である。
【0005】さて第2の方法では、測定管と白金棒との
反応性が良好なので、気密性,耐圧力性の向上は期待で
きるが、反面、電極の中に絶縁性のセラミックスが含ま
れるため、電気的導通性が低下し、電極としての活性度
が小さくなり流量検出精度低下を招くおそれがある。電
気的導通性の低下を防ぐためにセラミックス粉末の比率
を小さくすると、反応性が低下して気密性,耐圧力性の
保証ができなくなる。このように、電極としての活性度
と、挿設部の気密性,耐圧力性とをバラツキ少なく両立
させることが強く要望される。
【0006】この発明の課題は、従来の技術がもつ以上
の問題点を解消し、セラミックスの測定管に対する電極
の挿設部における気密性がすぐれ、耐圧力の高い電磁流
量計およびその電極の製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、請求項1に係る電磁流量計は、被測定流体が流れる
セラミックスの測定管の管壁に、その直径上の対向箇所
をそれぞれ貫通する形で前記被測定流体の流速に対応す
る起電力を取り出すための一対の電極が挿設される流量
計において、前記各電極は、Mg,Ca,Al,Si,
TiまたはZrの各元素の酸化物が外周面に被膜される
白金棒であり、前記管壁への挿設が焼成による。請求項
2に係る電磁流量計は、請求項1に記載の流量計におい
て、各電極の管壁への挿設が、焼成の後の1600〜1
650℃,2〜3時間の条件での再熱処理を伴う。請求
項3に係る電磁流量計用電極の製造方法は、白金棒の外
周面にMg,Ca,Al,Si,TiまたはZrの各元
素のアルコラート溶液を塗布する第1の工程と、この第
1工程後の白金棒を加熱焼成する第2の工程とを備え、
前記各元素の酸化物が外周面に被膜される白金棒として
の電極が得られる。
【0008】
【作用】請求項1に係る電磁流量計では、測定管の管壁
と、各電極との焼成による結合が、酸化物金属と測定管
としてのセラミックスの拡散反応またはガラス化反応に
よって強固におこなわれる。また、各電極の電気的導通
は白金棒によって決まるから良好である。請求項2に係
る電磁流量計では、測定管の管壁と各電極との焼成、お
よび焼成後の1600〜1650℃,2〜3時間の条件
での再熱処理による結合が、酸化物金属と測定管として
のセラミックスとの、より促進される拡散反応またはガ
ラス化反応によって、より強固におこなわれる。また、
各電極の電気的導通は白金棒によって決まるから良好で
ある。請求項3に係る電磁流量計用電極の製造方法では
、第1工程によって、白金棒の外周面にMg,Ca,A
l,Si,TiまたはZrの各元素のアルコラート溶液
が塗布され、第2工程によって、第1工程後の白金棒が
加熱焼成される結果、各元素の酸化物が外周面に被膜さ
れる白金棒としての電極が得られる。
【0009】
【実施例】本発明に係る電磁流量計の実施例について以
下に図面を参照しながら説明する。図1は第1,第2の
各実施例の共通な断面図である。図1において、測定管
8は、その材料が従来例におけるのと同じくセラミック
スとしての99.5%のアルミナからなる。測定管8の
管壁の対向箇所を貫通する形で挿設される電極1は、図
2に示すように、他方の電極1は、直径1.5 mmの
白金棒の外周面に厚さ数μmの酸化物金属の被膜3が以
下に詳しく述べるような方法で形成される。なお、この
実施例では酸化物金属として酸化シリコンが用いられる
が、これに代えて酸化マグネシウム,酸化カルシウム,
酸化アルミニウム,酸化チタンまたは酸化ジルコニウム
にすることができ、条件や結果も全く同様である。
【0010】さて、酸化シリコンの被膜形成の方法であ
るが、シリコンアルコラートSi(OC5 H11)4
の水−イソプロピルアルコール溶液、または水−エチル
アルコール溶液をディップ法で塗布し、150 〜50
0 ℃の範囲の温度で加熱処理して厚さ0.8 〜2μ
mの、白金棒と強固に結合した酸化シリコンの被膜を形
成する。酸化シリコンの被膜厚さは、塗布方式または塗
布回数などによって調整することができる。ここで、酸
化シリコン形成は次の化学反応による。     Si(OC5 H11)4+4H2 O→Si
(OH)4+4C5 H11OH      …(1)
     Si(OH)4  →Si O2 +H2 
O                        
      …(2) 式(1) はアルコラート溶液
中での加水分解反応であり、式(2) は加熱処理のと
きの反応である。なお、この実施例では、酸化シリコン
の被膜厚さは1μm前後で十分、目的に適合させること
ができる。
【0011】さて、以上の方法で製作された電極1を測
定管8の穴に挿入し、1620℃,2.5 時間の条件
で本焼成して結合させる。このようにして結合された挿
設箇所の気密性, 耐圧力は、電磁流量計に対する要求
を十分満足している。また製造歩留り率は、従来の約6
0%に比べてほぼ100 %であった。
【0012】次に第2実施例の製造方法は、第1実施例
の製造方法に次の工程が追加されたものである。すなわ
ち本焼成後、1600〜1650℃,2〜5時間の条件
での再熱処理が追加される。再熱処理後の電極1の測定
管8への挿設部の気密性,耐圧力は、再熱処理によって
アルミナと白金との拡散がさらに進行して両者の結合力
がさらに増すことによって十分に確保され、その結果と
して製品歩留り率がほぼ100 %になるとともに、コ
スト低減と信頼性向上が図れた。また、この再熱処理の
条件設定で留意された点は、■1600℃以下ではアル
ミナと白金との拡散反応が進行しにくい、■1650℃
以上になるとアルミナの結晶粒が粗大化して強度, 耐
薬品性が低下し表面の平滑度も悪くなる、■白金の融点
は1769℃であるから高温での焼成は不可である、■
焼成時間をあまり長くすると拡散反応の面では良いが、
前記■項におけるのと同じ現象が生じるため5時間以内
が望ましい──などである。
【0013】
【発明の効果】請求項1または2に係る電磁流量計では
共通に、測定管の管壁と、各電極との焼成による結合が
、酸化物金属と測定管としてのセラミックスの拡散反応
またはガラス化反応によって強固におこなわれ、また各
電極の電気的導通は白金棒によって決まるから良好であ
る。したがって、■測定管の管壁と各電極との挿設部で
の気密性がすぐれ、かつ耐圧力が高い、■挿設部の管壁
の穴加工の公差がその都度の試験に基づく決定によらな
いですむから歩留り率向上とコスト低減が図れる、■測
定精度が高く、かつ安定する──などの効果がある。 とくに請求項2に係る電磁流量計では、焼成後の再熱処
理によって拡散反応またはガラス化反応が促進されるか
ら、測定管の管壁と各電極との強化な結合が支援され、
■項の効果が顕著である。請求項3に係る電磁流量計用
電極の製造方法では、第1工程によって、白金棒の外周
面にMg,Ca,Al,Si,TiまたはZrの各元素
のアルコラート溶液が塗布され、第2工程によって、第
1工程後の白金棒が加熱焼成される結果、各元素の酸化
物が外周面に被膜される白金棒としての電極が得られる
から、総じて簡単に製造可能で、とくに被膜層の厚さが
、塗布方式または塗布回数によって正確,簡単に調整可
能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1,第2の各実施例の共通な断
面図
【図2】各実施例における電極の共通な断面図
【図3】
従来例の断面図
【符号の説明】
1    電極 2    白金棒 3    被膜 8    測定管

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被測定流体が流れるセラミックスの測定管
    の管壁に、その直径上の対向箇所をそれぞれ貫通する形
    で前記被測定流体の流速に対応する起電力を取り出すた
    めの一対の電極が挿設される流量計において、前記各電
    極は、Mg,Ca,Al,Si,TiまたはZrの各元
    素の酸化物が外周面に被膜される白金棒であり、前記管
    壁への挿設が焼成によることを特徴とする電磁流量計。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の流量計において、各電極
    の管壁への挿設は、焼成後の1600〜1650℃,2
    〜3時間の条件での再熱処理を伴うことを特徴とする電
    磁流量計。
  3. 【請求項3】白金棒の外周面にMg,Ca,Al,Si
    ,TiまたはZrの各元素のアルコラート溶液を塗布す
    る第1の工程と、この第1工程後の白金棒を加熱焼成す
    る第2の工程とを備え、前記各元素の酸化物が外周面に
    被膜される白金棒としての電極が得られることを特徴と
    する電磁流量計用電極の製造方法。
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