JPH04253792A - プレミアムコークスの粗粒cteを減少させる方法 - Google Patents

プレミアムコークスの粗粒cteを減少させる方法

Info

Publication number
JPH04253792A
JPH04253792A JP3205318A JP20531891A JPH04253792A JP H04253792 A JPH04253792 A JP H04253792A JP 3205318 A JP3205318 A JP 3205318A JP 20531891 A JP20531891 A JP 20531891A JP H04253792 A JPH04253792 A JP H04253792A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coking
coke
mineral oil
drum
oil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3205318A
Other languages
English (en)
Inventor
Bruce A Newman
ブルース・エー・ニューマン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ConocoPhillips Co
Original Assignee
Conoco Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Conoco Inc filed Critical Conoco Inc
Publication of JPH04253792A publication Critical patent/JPH04253792A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C10PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
    • C10BDESTRUCTIVE DISTILLATION OF CARBONACEOUS MATERIALS FOR PRODUCTION OF GAS, COKE, TAR, OR SIMILAR MATERIALS
    • C10B57/00Other carbonising or coking processes; Features of destructive distillation processes in general
    • C10B57/04Other carbonising or coking processes; Features of destructive distillation processes in general using charges of special composition
    • C10B57/045Other carbonising or coking processes; Features of destructive distillation processes in general using charges of special composition containing mineral oils, bitumen, tar or the like or mixtures thereof
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C10PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
    • C10BDESTRUCTIVE DISTILLATION OF CARBONACEOUS MATERIALS FOR PRODUCTION OF GAS, COKE, TAR, OR SIMILAR MATERIALS
    • C10B55/00Coking mineral oils, bitumen, tar, and the like or mixtures thereof with solid carbonaceous material
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C10PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
    • C10GCRACKING HYDROCARBON OILS; PRODUCTION OF LIQUID HYDROCARBON MIXTURES, e.g. BY DESTRUCTIVE HYDROGENATION, OLIGOMERISATION, POLYMERISATION; RECOVERY OF HYDROCARBON OILS FROM OIL-SHALE, OIL-SAND, OR GASES; REFINING MIXTURES MAINLY CONSISTING OF HYDROCARBONS; REFORMING OF NAPHTHA; MINERAL WAXES
    • C10G9/00Thermal non-catalytic cracking, in the absence of hydrogen, of hydrocarbon oils
    • C10G9/005Coking (in order to produce liquid products mainly)
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/10Process efficiency
    • Y02P20/129Energy recovery, e.g. by cogeneration, H2recovery or pressure recovery turbines

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Coke Industry (AREA)
  • Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プレミアムコークスの
粗粒CTEを減少させる方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】鋼鉄業
界で使用される電気アーク炉に利用する大型黒鉛電極の
製造のために、より良質のプレミアムコークスの需要が
増加している。良質のコークスは、同様に良質の電極を
生じ、これはかなり結晶化していなければならない。結
晶化の2つの尺度は、3/4インチの粉末電極CTE(
熱膨脹率)及びX線CTEである。3/4インチの粉末
電極CTEは、コークスの粉末からなる3/4インチの
電極を用いることによって得られ、該コークス粉末の公
称55%は、200メッシュのふるいを通り抜ける。 コークス粉末電極は、72%の粉末と28%のピッチの
混合物から調製される。混合物は押し出され、焼成され
、最終的には黒鉛化される。電極のCTEは30〜98
℃の範囲の温度で測定される。X線CTEは黒鉛化電極
のかわりに燬焼コークス上で測定される。X線CTEと
粉末CTEは、両者ともコークスの結晶性の尺度である
ことから強い相関関係がある。X線CTEと粉末CTE
の相関関係は米国特許第4,822,479号の図2に
示されており、これを参考としてここに含めておく。
【0003】一般にコークスの結晶性の改良はこれらの
CTEのいずれかの減少により反映される。結晶性の高
いコークスは、しかしながら、それ自体は商用電極の優
良な性能を保証するのに十分ではない。最も低いCTE
を有する商用電極(それゆえに最良の質を有する)を作
製するためにコークス粒子はまた高いアスペクト比を有
していなければならず、一般にはかなり針状でなければ
ならない。アスペクト比はコークス粒子、通常3×6メ
ッシュの粒子について測定される。該アスペクト比は粒
子の平均最長寸法を平均最短寸法で割ったものである。 コークスの結晶性と同様にコークスの形(アスペクト比
)は70mm或いは3/4インチの電極のいずれかにお
ける粒粗CTEの大きさで表され、粉末電極CTEの測
定に関して上述されたのと同じ手順が用いられる。粗粒
CTEは、しかしながら、21%のピッチ及び79%の
燬焼コークスブレンドから所望の電極を形成するために
押し出され、焼成され、黒鉛化されて得られる。このC
TEを測定するのに用いる燬焼コークスは、20%の3
×6メッシュ粒子、20%の8×14メッシュ粒子、2
0%の20×35メッシュ粒子及び40%のコークス粉
末の組み合わせである。
【0004】大型黒鉛電極に用いられるプレミアムコー
クスはディレードコーキングによって製造され、該コー
キングにおいて、重炭化水素原料油はコークス及び軽炭
化水素生成物に変換される。この方法において重炭化水
素原料油はクラッキング温度に至まで急速に熱せられ、
連続的にコーキングドラムに送り込まれる。熱せられた
供給はドラムにおいてソーキングされ、そこに包含され
ている熱は供給をコークス及びクラッキングされた蒸気
に変換するのに十分である。クラッキングされた蒸気は
塔頂から取り出され、精留塔によって分留され、塔底分
は所望により供給に再利用される。コークスは、ドラム
がコークスで充填されるまで蓄積し、この時、熱せられ
た供給は他のコークスドラム向けられ、一方コークスは
充填されたドラムから除去される。除去後コークスは揮
発性の材料を除去するために高められた温度で燬焼され
、コークスの水素に対する炭素の比を増加させる。
【0005】大型黒鉛電極の製造においてディレードコ
ーキング方法から得られた燬焼プレミアムコークス粒子
はピッチと混ぜられ、ピッチを炭化するために高められ
た温度で焼成される。
【0006】プレミアムコークスの粗粒CTEを減少さ
せ、それによって改良された電極の製造に適するコーク
スを得るための方法を提供することが望ましい。
【0007】関連すると思われる文献を以下に示す。
【0008】米国特許第3,956,101号(ナオヨ
シ・ハラ他)は軽炭化水素又は水素のような熱せられた
非酸化ガス、窒素或いは水蒸気をディレードコーカーに
おける液状のコーカー供給を通って吹き込むディレード
コーキング方法を開示している。5〜50mm/秒(お
よそ0.017〜0.17フィート/秒)の公称速度を
有するガスは、液状のコーカー供給材料の温度を上昇さ
せるための熱を与える。
【0009】米国特許第4,758,329号(Bru
ce  A.Newman他)は、分子量の小さい高芳
香性原料油をコーキングサイクルの間に不活性ガスを用
いて散布する、ディレードプレミアムコーキング方法を
開示している。この方法はコークスの粒子の大きさを増
加させ、コークスのCTEを減少させる。散布ガスの速
度は与えられていない。
【0010】米国特許第4,822,479号(Ta−
Wei  Fu他)は、供給材料を通常のコーキング温
度より低い温度でコーキングし、その後同温度において
不活性ガスの存在下で熱ソーキングする、プレミアムコ
ークスの調製方法を開示している。
【0011】特開昭第56−135592号はコーキン
グドラムの底部を通って吹き込んだ不活性ガスの存在下
、コールタール蒸留物をディレードコーキングに供する
、針状コークス方法を開示している。コークスドラムに
おけるガスの速度は1〜10cm/秒(0.034〜0
.34フィート/秒)間で変化してもよい。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明によると、芳香族
鉱油をコーキングドラムにおいてディレードコーキング
条件に供して、鉱油をコーキングドラム内で、プレミア
ムコークス及び所定の公称速度を有する揮発性コーキン
グ副生成物に変換し、コーキングドラムにおいて揮発性
のコーキング副生成物の公称速度を、前記の所定の公称
速度以上に増加させることによって、プレミアムコーク
スの粗粒CTEを減少させる。
【0013】また、本発明は、低い粗粒CTEを有する
プレミアムコークスの生成方法であって、芳香族鉱油を
ディレードコーキング条件に供して、プレミアムコーク
ス及び揮発性コーキング副生成物を生成させ、それによ
り該揮発性コーキング副生成物が前記のコーキングドラ
ムにおいて少なくとも0.30フィート/秒の公称速度
を有するようにする方法を包含する。
【0014】本発明のディレードプレミアムコーキング
方法において用いられる原料油は、重質芳香族鉱油留分
である。これらの原料油は、石油、頁岩、タールサンド
などを包含するいくつかの原料から得ることができる。 具体的な原料油は、スラリーオイル或いはクラリファイ
ド重油としても知られてるデカンタオイルを包含してお
り、これは、軽油及び/又は残油の触媒クラッキングか
ら流出物を分留することにより得られる。使用できる他
の原料油は、エチレン或いは熱分解タールである。これ
は重質芳香族鉱油であり、エチレンのようなオレフィン
樹脂を生成する鉱油の高温熱クラッキングにより誘導さ
れる。他の原料油は真空残油であり、これは真空下で残
油をフラッシング或いは蒸留することによって得られる
重質残油である。他の原料油は真空軽油であり、これは
真空下におけるフラッシング或いは蒸留によって得られ
る比較的軽い原料である。熱タールも原料油として利用
できる。これは軽油或いは類似原料の熱クラッキングに
よって生成される原料を分留することによって得られる
重油である。重質プレミアムコーカー軽油も原料油であ
り、これはオイルをプレミアムコークスにコーキングし
て生成される液状生成物から得られる重油である。プレ
ミアムコーキング以外のコーキング操作による軽油も原
料油として使用してもよい。常圧直留軽油も原料として
使用できる。これは常圧以上の圧力における原油の分留
から生成される軽油である。前記の原料油のいずれかを
単独で或いは組み合わせて用いてもよい。更に、該原料
油のいずれかをプレミアム級コークスの生成に利用する
ために水素化処理及び/又は前記の熱クラッキングに従
わせてもよい。
【0015】ディレードプレミアムコーキング方法の操
作を図面の図1を参照して述べる。図1を参照すると原
料油はライン1を介してディレードコーキングプロセス
に導入される。本例では熱タールであるところの原料油
は、炉3において通常約800〜約1050。Fの範囲
、好ましくは約850〜約950。Fの温度まで熱せら
れる。通常、パイプスチルのような、熱タールをこのよ
うな温度まで急速に熱する炉が用いられる。熱せられた
熱タールはほぼ上記の温度で炉を出て、ライン4を介し
て、約15〜約200psigの範囲の圧力に維持され
ているコークスドラム5の底部に導入される。コークス
ドラムは約780〜約1000。Fの範囲、より一般的
には約800〜約925。Fの温度で作動する。ドラム
の中では熱タール中の重炭化水素がクラッキングされて
、プレミアムコークスと揮発性コーキング副生成物を生
成する。
【0016】揮発性コーキング副生成物は塔頂部におい
てライン6を介してドラムから連続的に除去される。コ
ークスは、所定のレベルに達するまで堆積し、その時、
ドラムへの供給は遮断され、同様の動作が遂行される第
2のコークスドラム5に切り換えられる。この切り換え
によってドラム5aは作動を止めて、開放され、堆積さ
れたコークスは通常の技術を用いてそこから除去される
。コーキングサイクル(充填時間:fill  tim
e)は約16〜約60時間かかってもよいが、通常は約
24〜約48時間内に完了する。図には2つのドラムが
示されているが、方法のタイムサイクルの要求に合わせ
るために、必要ならば、付加的なドラムを設けてもよい
【0017】コーキング操作中に塔頂部においてドラム
から除去された揮発性コーキング副生成物はライン6を
介してコーカー精留塔7へ運ばれる。図面に示すように
これらの副生成物は、C1 〜C3 生成物流8、ガソ
リン生成物流9、重質軽油生成物流10、及びライン1
1を介して精留塔から除去されるプレミアムコーカー重
質軽油に典型的に分留される。精留塔からのプレミアム
コーカー重質軽油は、コーカー炉に対して所望の割合に
おいて、ライン12を介して再循環されてもよい。過剰
な正味底分は、所望により、通常の残留精製技術に供し
てもよい。
【0018】生コークスはコークスドラム5及び5aか
ら各々出口13及び13aを介して取り出され、燬焼装
置14に導入され、ここでこれを高められた温度に供し
て、揮発性物質を除去し、コークスの水素に対する炭素
の割合を増やす。燬焼は約2000。F〜約3000。 Fの範囲の温度で行うことができるが、好ましくは約2
400。F〜約2600。Fの温度で行われる。コーク
スは約30分〜約10時間、好ましくは約1〜約3時間
燬焼条件の下に維持される。燬焼温度及び燬焼時間は最
終コークス生成物において所望の特性に依存して変化す
る。大型黒鉛電極の製造に適する燬焼プレミアムコーク
スは出口15を介して燬焼装置から引き出される。
【0019】以前に指摘したように良質の電極を供給す
る良質のコークスは高い結晶性を有していなければなら
ない。結晶性の2つの尺度は粉末電極CTE及びX線C
TEである。一般に、コークスの結晶性における改良は
これらCTEのいずれかの減少に反映される。高結晶性
のコークスはしかしながらそれ自体商用電極の優良な性
能を保証するには十分でない。この様な電極を生成する
ためにコークス粒子もまた高いアスペクト比を有し、一
般にかなり針状でなければならない。粗粒CTEの測定
結果はコークスの結晶性と同様に、コークスの形を反映
している。
【0020】本発明の方法を遂行するに当たり、ディレ
ードコーキングプロセスにおいて得られるプレミアムコ
ークスの粗粒CTEは、コークスドラムにおける揮発性
コーキング副生成物の公称速度(nominal  v
elocity)を増加させることによって改良(減少
)される。ここで用いられた公称速度という用語は、空
のコークスドラムに対して決められた速度である。この
コーキング副生成物の速度の増加はいくつかの方法によ
って得られる。例えば揮発性コーキング副生成物の速度
は、充填時間(コーキングサイクル)を一定のレベルに
維持しながら、通常の高さより高いコークスドラムを用
いることによって増加させることができる。一定の操作
において、コーキングドラムの高さを増加させると、同
じ供給率では充填時間も増加する。供給原料の所望のコ
ークス生成物への最大の変換を保証するために、コーキ
ングドラムの高さを増加させる場合、充填時間を同レベ
ルに維持するのが望ましい。従って、コークスドラムの
高さを50%増加させると、供給率も同じ充填時間を維
持するために50%増加する。
【0021】商用のコーキングドラムの通常の高さは約
70フィートである。どのような高さの増加でも粗粒C
TEに有益な効果をもたらすが、実用面を考慮するとコ
ーキングドラムの高さは約100〜約150フィートま
でに制限される。
【0022】揮発性コークス副生成物の公称速度を増加
させるために用いることができる他の手順は、充填期間
の長さを減らすことであり、これは供給率を増加させる
ことによって達成される。供給率の変化に伴ってほぼ同
パーセントの供給が揮発性副生成物ガスに変換されるの
で、揮発性コーキング副生成物の速度はほぼ供給率に比
例する。従って、供給率が50%増加する(充填率を1
/3減らす)と、揮発性コーキング副生成物の速度も5
0%増加する。充填時間を減少させる場合、コーカーへ
の供給原料は、コーキング条件、つまり温度及び圧力に
、より短い時間供される。その結果コーキング反応は、
所望のコークス生成物を生じるのに不完全である。 これは図面の図1に示したように、コークス反応を終了
させるためにコークスを熱ソーキングに供することによ
って救済される。
【0023】ここで図1を参照にすると、必要ならばコ
ークスドラム5からコークスを取り出す前に熱ソーキン
グが遂行される。熱ソーキングは非コーキング液体によ
って行われるが、これは、ライン16を介して装置に導
入され、熱ソーキング炉17において熱せられ、ここか
らライン18を介して、蒸気としてコークスドラムの底
部へ送られる。熱ソーキング材料はコーキングドラムの
塔頂からライン19を介して放出され、熱ソーキング精
留塔20に導入される。精留塔20に入った蒸気流は熱
ソーキング材料のみでなく、熱ソーキング操作中にコー
クスから遊離された揮発性副生成物も含有する。精留塔
20において蒸気はC1〜C3 生成物流21、ガソリ
ン流22、重質軽油流23及び精留塔からライン24を
介して除去されるより重質の軽油に分留される。所望に
より、後者の材料をコーカーへの供給材料と組み合わせ
てもよい。
【0024】非コーキング性で、プレミアムコークスの
特性に影響を及ぼさないいずれの材料を熱ソーキング材
料として用いてもよい。例えば、熱ソーキング材料は液
状炭化水素留分、或いは軽炭化水素、窒素又は水蒸気の
ような通常気体の材料でもよい。通常、蒸留物又は軽質
軽油が、容易に入手可能であること、及び熱ソーキング
温度によって影響を受けないことから、使用される。こ
の場合、軽質軽油は熱ソーキング材料として用いられる
。所望により、これを熱ソーキング精留塔から回収し、
ライン26を介して熱ソーキング炉に再循環させてもよ
い。
【0025】熱ソーキング操作は、通常約4〜約60時
間に渡って遂行され、好ましくは約8〜約32時間であ
る。使用される個々の時間はコーキング操作に用いられ
る原料油、コーキング時間及びコーキング温度に依存す
る。
【0026】熱ソーキングは、通常、コーキング操作と
同じ温度で遂行される。しかしながら、所望により、よ
り高い、或いはより低い熱ソーキング温度のいずれかを
用いてもよい。
【0027】最小熱ソーキング時間は下記式で決定され
る。
【0028】       Time=exp(0.050fa −4
2.8+52873/T)ここで、Tは熱ソーキング中
のコークスの温度(。ランキン)、Timeは熱ソーキ
ング時間(時間)、fa はC13NMR分析によって
測定された鉱油供給材料中に存在する芳香族炭素原子の
パーセンテージをそれぞれ表す。
【0029】熱ソーキング条件及び上記の式に関する詳
細は米国特許第4,822,479号に説明されている
【0030】本方法のこの面に関しては、コークス精留
塔及び熱ソーキング精留塔の両方を用いるものとして記
載してきた。しかしながら、両操作を単一の精留塔にお
いて行うことも本発明の範囲であり、その場合コーキン
グ中及び熱ソーキング中のコークスドラムからの流出物
をこの精留塔に供給する。通常2つの精留塔から回収さ
れるすべての流れは単一の精留塔から得られる。
【0031】コークスドラムにおける揮発性コーキング
副生成物の速度を増加させる他の手順は、コーカー原料
油の芳香性を変えることを包含する。この手順は、図2
及び3に含まれている情報を利用する。これらの図にプ
ロットされたデータは、実施例4に記載されているディ
レードコーキング条件に実質数の鉱油原料油を供するこ
とによって得られる。
【0032】図2及び3の相関は、コークスドラムにお
けるコーカー副生成物ガス速度を増加させるためのコー
カー原料油の芳香性の変え方の決定を可能にする。図2
は、コーカー副生成物ガス速度(これは生成されたコー
クスのグラム当たりのガスの発生に一次関数的に関連し
ている)が原料油の芳香性fa に関連することを示し
ている。図2の相関を用いると次の関係が存在する。
【0033】       定数×(副生成物ガス速度,V)/(生成
されたコークス,g)  (1)         =
(ガスの発生(cc)/(生成されたコークス,g))
        =1633−17.1×fa    
                         
    (2) この式(2) は、もし、例えば芳香
性がfa の原料油がコークスドラムにおいて既知の副
生成物ガス速度Vをもたらすとしたら、同じドラムにお
けるある所望の副生成物速度Vn を生じさせるのに必
要な原料油の芳香性fa,n を計算するのに用いるこ
とができる。これは式(2) から下記に示す式を誘導
することによって達成できる。
【0034】       定数×V/(コークス,g)=1633−
17.1×fa         (3)      
 定数×Vn /(コークス,g)=1633−17.
1×fa,n     (4) 式3を式4で割ること
によって、       V/Vn =(1633−17.1×fa
 )/(1633−17.1      ×fa,n 
)                        
                         
 (5) これをfa,n について解くと、       fa,n =[1633−(Vn /V)
×(1633−17.1×      fa )]/1
7.1                      
                    (6) 例
えば、fa が50%、Vn が0.20フィート/秒
及びVが0.15フィート/秒のとき、式6を解くと、
fa,n は34.8%になる。
【0035】この例において、原料油の芳香性を50か
ら34.8重量%に減らすのに用いられるいくつかの手
順がある。表5のデータに示すように、原料油の芳香性
は、原料油の水素化処理の厳しさを増やす(実験8〜1
1)こと、或いは原料油の熱クラッキングの厳しさを減
らす(実験14〜16)ことによって、減らすことがで
きる。他の方法としては、表5に示す残油のような脂肪
族コーカー供給原料と、デカンタオイル或いは熱分解タ
ールのような、より芳香族性の高い原料油を混合するこ
とがあげられる。
【0036】式2は、コークスドラムにおいて所望のレ
ベルの副生成物ガス速度を生じさせるための、適切な原
料油の芳香性を予測するのに用いることもできる。しか
しながら、原料油の芳香性が変化すると、図3に示すよ
うにコークスの収率も変化することに注意すべきである
。このために、原料油の芳香性が変化すると、供給率が
一定なら、コークス生成も変化する。これより、一定の
コークス生成(これは等式2に示されている)を維持す
るためには、コークスの供給率を変化させることも必要
である。
【0037】供給率の適切な変化は、図3の相関から以
下の式を用いることによって決めることができる。
【0038】       コークス収率=0.48×fa     
                         
   (7)       コークス収率n =0.4
8×fa,n                   
          (8) 式7を式8で割ることに
よって、       コークス収率/コークス収率n =fa 
/fa,n                   (
9) これをコークス収率n について解くと、   
   コークス収率n =コークス収率×(fa,n 
/fa )              (10)我々
の例においては、fa =50%の初期の原料油からの
コークス収率は、24重量%(これは図3より得られる
)であり、これより、コークス収率n は、式10より
計算され、 24重量%×34.8%/50.0%=16.7%とな
る。
【0039】このため、原料油の芳香性が変化するとき
に、コークスの生成をほぼ一定のレベルに維持するため
には、副生成物速度Vを与える最初の供給率を、コーク
ス収率/コークス収率n (我々の例においては24重
量%/16.7重量%)倍しなければならない。式9を
用いると、新しい供給率(供給率n )は、     
 供給率n =供給率×(コークス収率/コークス収率
n )          (11)      =供
給率×(fa /fa,n )           
                       (1
2)式12及びそれに加えて式6を満たすことによって
、コークスドラムにおける副生成物ガス速度を増やすた
めに原料油の芳香性における変化を用いることが可能に
なる。
【0040】記載された方法手順のいずれも、単独或い
は組み合わせて、コークスドラムにおける揮発性コーキ
ング副生成物の速度を増やすために用いてもよい。
【0041】従来のコーキング操作においては、コーク
スドラムにおける揮発性コーキング副生成物の公称速度
は、0.10フィート/秒以下のレベルから0.28フ
ィート/秒までの範囲をとってもよい。記載された方法
手順を用いると、これらの副生成物の速度を、コークス
生成物における所望の特性に依存して、3.0フィート
/秒以上まで増やしてもよい。好ましくは、揮発性コー
キング副生成物の公称速度を少なくとも0.30フィー
ト/秒まで増やし、1.0フィート/秒以上の高さまで
上げてもよい。
【0042】コーキングドラムにおける揮発性コーキン
グ副生成物の速度は以下の式に従って計算できる。
【0043】         *V={F×(1−Y/100)×T
×3.29}/{P×M×A}ここで、Vは揮発性コー
キング副生成物の公称速度(フィート/秒)、Fは鉱油
供給率(g/秒)、Yはコークス収率(鉱油供給に対す
る%)、Tはコーキングドラム中のコークス床温(。ラ
ンキン)、Pはコーキングドラムの圧力(psia)、
Mは揮発性コーキング副生成物の分子量(g/gモル)
、Aはコーキングドラムの断面積(インチ2 )*方程
式の変数の次元の一致は、定数、3.29において提供
される。
【0044】いずれのプレミアムディレードコーキング
方法においても、使用される個々の原料油或いは原料油
類、及び使用されるコーキング条件は、コークスドラム
における揮発性コーキング副生成物の速度を決める。前
述したように、この所定の速度は1.0フィート/秒よ
り低い値から0.28フィート/秒までの範囲をとって
もよい。本発明の方法は、コークスドラムにおける揮発
性コーキング副生成物の速度を、現存する操作の所定の
レベル以上に(いかなるレベルであっても)増やすため
に用いることができ、従って、コークス生成物の粗粒C
TEにおける所望の減少を提供するために用いることが
できる。もちろん最終結果は、コークスの質及びコーク
スから最終的に作られる電極の質の釣り合いの取れた改
良である。
【0045】本発明の方法は、コーキングドラムにおけ
る所定の揮発性コーキング副生成物の速度が低い場合に
、より本質的な改良を提供するものであるが、所定の速
度以上の揮発性コーキング副生成物の速度のいかなる増
加も、コークス粗粒CTEにおけるいくつかの改良を提
供する。
【0046】本発明の多様な面は実施例において提供さ
れる具体的な情報を用いることによって例解される。例
解に対して用いられる操作は、1時間当たり150バレ
ルの水素化処理及び熱クラッキングに供された芳香族熱
タール(fa=75.0)をコーキングすることを含む
。熱タールは、70フィートのコークスドラムにおいて
、温度900F。、圧力60psigで、48時間の充
填時間をもってコーキングされる。コークスドラムにお
ける所定の揮発性コーキング副生成物の公称速度は、0
.15フィート/秒である。
【0047】ここで、図面の図4を参照すると、記載さ
れた操作により生成されたコークスの粗粒CTEは、3
.5×10−7/℃の値であることがわかる。コークス
生成物の粗粒CTEを改良するために、揮発性コーキン
グ副生成物の公称速度は、0.15から0.20フィー
ト/秒に増やす。同図を用いると、コークス生成物の粗
粒CTEは、これにより、3.5×10−7/℃から2
.8×10−7/℃に減少し、これはCTEにおける2
0%の改良である。1つの手順において、揮発性コーキ
ング副生成物の公称速度の0.15から0.20フィー
ト/秒への所望の増加は、コーキング反応が遂行される
コークスドラムの高さを増やすことによって得られる。 同時に、コークスドラムの充填時間は、コークス生成物
の質を維持するために、一定に維持される。この様に、
コークスドラムの高さ(及び体積)が増加すると、芳香
族タールの供給率は、コークスドラムの充填時間を一定
に維持するために、対応して増やされる。コークスドラ
ムの体積、熱タール供給原料の体積及び揮発性コーキン
グ副生成物の体積は、互いに直接比例するので、揮発性
コーキング副生成物の速度が0.15から0.20フィ
ート/秒へ増加(33%の増加)したとき、コークスド
ラムの高さ及び鉱油供給率もまたこれに対応して増加さ
せる。従って、コークスドラムの高さは70フィートか
ら93フィートに増加させる。同時に、熱タールの供給
率(48時間の充填率を維持するために要する)は、1
時間当たり150から200バレルに増加させる。
【0048】揮発性コーキング副生成物の速度の所望の
増加を得るための他の手順において、コークスドラムの
充填時間が減らされる。これは、ドラムへの熱タールの
供給率を増やすことによって得られる。揮発性コーキン
グ副生成物の速度の0.15から0.20フィート/秒
への所望の増加を得るために、供給率を、150バレル
/時間に、0.20を0.15で割った値を乗じた値、
すなわち200バレル/時間まで増やす。この手順を用
いたとき、コークスドラムにおいてコークスが形成され
る時間は、充填時間が短くなるので(元来48時間から
36時間)、減少する。その結果、所望の質のコークス
を供給するために必要なコーキング反応は完了するまで
続かない。このコーキング時間の不足は、コークスドラ
ムの内容物を熱ソーキングに供することで補なわれる。 熱ソーキングは、温度900。F、圧力60psigに
おいて、コーカー蒸留物を熱ソーキング材料として用い
ることにより遂行される。熱ソーキングは、下記式によ
り決められる最小期間で遂行される。
【0049】       Time=exp(0.050fa−42
.8+52873/T)この式を解くと、熱ソーキング
時間は最小0.84時間と決定される。
【0050】更に他の手順において、揮発性コーカー副
生成物の速度の0.15から0.20フィート/秒への
増加は、コーキング反応に対する原料油の組成(芳香性
)を変えることによって実現される。この芳香性の変化
は、芳香族熱タールと芳香性の低い原料油、すなわちf
a が43.0の脂肪族熱タールとを組み合わせること
によって生じる。速度における0.15から0.20へ
の所望の変化をもたらすために必要な新しい供給原料の
芳香性fa,n は、以下の式によって計算される。
【0051】fa,n ≦[1633−(Vn /V)
×(1633−17.1×fa )]/17.1この結
果、68.2以下のfa,n を有する原料油となる。 この原料油は、芳香族熱タール及び脂肪族熱タールの7
9と21重量パーセントの混合物である。
【0052】新しい原料油はより低い芳香族含有率を有
するので、同量の供給原料はコークスの生成を減らし、
このため式2は満たされない。それゆえ両操作において
同量のコークスが得られるようにコーカ−への供給率を
十分な量をもって増加させることが必要である。新しい
供給率(Rn )は以下の式より得られる。
【0053】 この式より得られる新しい供給率は、1時間当たり最小
165バレルである。
【0054】上に述べたように、上記例解において原料
油として用いられた芳香族熱タールは、水素化処理及び
熱クラッキングの両方に供されている。水素化処理は、
これら原料油の硫黄含量を減少させる効果を有するので
、コーキング原料油を予備調整するためににしばしば用
いられる通常の方法である。水素化処理中に生じる反応
によって、原料油の芳香族含有率も減少する。水素化処
理条件はかなり変化させてもよいが、通常約600〜8
50。Fの範囲の温度、約500〜2500psigの
圧力、約350〜2500psigの水素分圧、0.2
〜6.0/時の液体時空間速度、及び水素化される油1
バレル当たり約1000〜約5000標準立方フィート
の水素供給率を包含する。水素化処理は芳香族含有率を
減少させる傾向があるので、コーキングプロセスにおい
て用いられる原料油の芳香性を減らすことによって揮発
性コーキング副生成物の速度を増加させるための上述の
手順は、芳香族原料油をより厳しい水素化処理条件に供
することによって行われる。この様なより厳しい条件は
、より高い水素化処理温度、より低い毎時の液体空間速
度、増加した水素供給率或いはこれらの組み合わせを包
含する。
【0055】コーカー原料油の熱クラッキングは、通常
約850〜1100。Fの温度、約300〜約1000
psigの圧力において遂行される。熱クラッキング操
作は、通常コーカー原料油の芳香性を増加させる効果を
有する。コーカー供給原料の芳香性を減少させることに
よって揮発性コーカー副生成物の速度を0.15から0
.20フィート/秒に増加させる上記の手順の実施にあ
たっては、このような減少は熱クラッキング操作の厳し
さを減らすことによって得られる。このような減少は、
熱タールの熱クラッキングが遂行される温度を下げるこ
とによって得られる。
【0056】
【実施例】以下の実施例は本発明の説明のために記され
ている。
【0057】試験は、実施例1、2及び3においては鉱
油原料油を用いて遂行され、これらの特性は表1に示さ
れている。
【0058】
【表1】
【0059】 実施例1 ディレードコーキング試験は、直径1.8インチ、高さ
72インチのコークスドラムにおいて芳香族熱タール(
原料油E及びF)を用いて行われた。窒素及び蒸留散布
(sparge)ガスは、炭化水素供給原料充填サイク
ル中にコークスドラムへ送り込まれた。蒸留物は実験1
及び2に、窒素はその他の実験において用いられた。 試験に用いられた条件及び試験結果を表2に示す。
【0060】
【表2】
【0061】表2より、散布ガスの利用は、粗粒電極法
によって得られたコークスCTEに悪影響し(増加させ
)、X線法によって測定されたコークスCTEにはほと
んど影響しないことがわかる。これには少なくとも2つ
の理由が考えられる。まず第一に、散布ガスはそれが液
体から固体に変換するのに十分な程親密にメソフェーズ
と相互作用できないので、それゆえに、低い粗粒CTE
の電極を生じるのに必要な針状粒子の形成を促進しない
。第二に、散布ガスは、分子量の低い成分のストリッピ
ング(これはコークスの収率を減らす)を引き起こし、
低い粗粒CTEと対応する針状構造をほとんど形成しな
い分子量の高い原料油成分からのみ、コークスを形成す
ることを余儀無くさせる。
【0062】 実施例2 コークスはいくつかのディレードコーキング試験におい
て2つの水素化処理の施されたデカンタオイル(原料油
A及びB)から生成された。2つの異なるコークスドラ
ムが用いられ、1つは直径3.5インチ、高さ14イン
チ、もう1つは直径1.8インチ、高さ72インチであ
った。試験に用いられた条件及び試験結果を表3に示す
【0063】
【表3】
【0064】表3におけるデータは、ドラムの速度は7
2インチドラムにおいて、ほぼ一桁大きいことを示して
いる。データは更に、コークスドラムの高さの変化は、
X線CTEによってもたらされるコークスの結晶性にほ
とんど影響しないことを示している。しかしながら、高
い副生成物ガス速度はより針状の形を有するコークスの
生成を促進するので、粗粒CTEは、高いコークスドラ
ムにおいて生成されたコークスについてはかなり低い。 注意すべき点は、蒸気の公称速度を増加させるために散
布ガスをコークスドラムに加えると、実施例1において
、同様の利点は見られなくなることである。粗粒CTE
は、最終使用者に対してのコークスの利用の最良の尺度
なので、これらのデータは、コークスドラムの高さの増
加は、コークス及び電極の質を改良することを示してい
る。
【0065】 実施例3 実施例2のコークスドラムを用い、原料油として比較的
脂肪族の熱タール(原料油C及びD)を用いてディレー
ドコーキング試験を行った。試験に用いられた条件及び
試験結果を表4に示す。
【0066】
【表4】
【0067】表4のデータは、ほぼ結晶性の等しい(こ
れは同様のX線CTEによって示されている)コークス
に対して、より高さが高く、より高い副生成物速度を有
するコークスドラムにおいて生成されたコークスはかな
り低い粗粒CTEを有することを示している。
【0068】 実施例4 芳香性(f a )を10.6〜80.5まで変化させ
た16の鉱油原料油を実験用コーカーにおいて、60p
sig、900F。、8時間でディレードコーキングし
た。 原料油の説明及びコーキングの結果を表5に示す。
【0069】
【表5】
【0070】表5のデータは生成された副生成物ガス及
び原料油の芳香性の相関(図2)及びコークス収率及び
原料油の芳香性の相関(図3)を示すためにプロットす
ることができる。
【0071】 実施例5 実施例2及び3において評価されたコークスに対する光
学的画像解析によって得られたコークスアスペクト比を
表6にまとめる。また、2つの大スケールのコーキング
操作A及びBについてのコーカー副生成物ガス速度及び
アスペクト比も含む。
【0072】
【表6】
【0073】表6に示されたデータを、平均粗粒CTE
及びメジアンアスペクト比に対するコーカー副生成物ガ
ス速度の相関を示すために、図4にプロットした。該プ
ロットは、2.0×10−7/0℃の粗粒CTEが、0
.30フィ−ト/秒以上のコーカー副生成物ガス速度に
おいて得られることを示している。これに対応するメジ
アンアスペクト比は1.60〜1.62である。
【0074】本発明を例解する目的で実施例及び詳細を
示したが、本発明の意図及び範囲から逸脱することなく
、多様な変化及び変形が行われてもよいことは当業者に
明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】ディレードプレミアムコーキングの工程の流れ
図。
【図2】コーキング原料油の芳香性に対するディレード
プレミアムコーキング工程において生成されたガス状副
生成物の質を示す図。
【図3】ディレードプレミアムコーキング工程における
原料油の芳香性に対するコークス収率を示す図。
【図4】粗粒コークスCTE及びディレードプレミアム
コーキング工程におけるコークスアスペクト比に対する
コーカー副生成物ガス速度を示す図。
【符号の説明】

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  芳香族鉱油を、コーキングドラムにお
    いてディレードコーキング条件に供して、該鉱油を、コ
    ーキングドラムにおいて、プレミアムコークス、及び所
    定の公称速度を有する揮発性コーキング副生成物に変換
    するプレミアムコーキング方法において、コーキングド
    ラムにおける揮発性コーキング副生成物の公称速度を前
    記所定の公称速度以上に増やすことによって該プレミア
    ムコークスの粗粒CTEを減らすことを特徴とするプレ
    ミアムコーキング方法。
  2. 【請求項2】  揮発性コーキング副生成物の公称速度
    が少なくとも0.30フィート/秒まで増加し、該速度
    は、     V={F×(1−Y/100)×T×3.29
    }/{P×M×A}によって計算され、 Vは揮発性コーキング副生成物の公称速度(フィート/
    秒)、Fは鉱油供給率(g/秒)、Yはコークス収率(
    鉱油供給に対する%)、Tはコーキングドラムにおける
    コークス床温(。ランキン)、Pはコーキングドラムの
    圧力(psia)、Mは揮発性コーキング副生成物の分
    子量(g/gモル)、Aはコーキングドラムの断面積(
    インチ2 )をそれぞれ表す請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】  鉱油がデカンタオイル、熱分解タール
    、真空残油、真空軽油、熱タール、重質プレミアムコー
    カー軽油及び常圧直留軽油からなる群から選ばれた少な
    くとも1つの材料である請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】  ディレードコーキングを約800〜約
    925。Fの温度、約15〜約200psigの圧力及
    び約12〜約60時間の充填時間でおこなう請求項3に
    記載の方法。
  5. 【請求項5】  コーキングドラムの充填時間を維持し
    ながらコーキングドラムの高さを増やすことによって、
    揮発性コーキング副生成物の速度を増加させる請求項1
    に記載の方法。
  6. 【請求項6】  鉱油がデカンタオイル、熱分解タール
    、真空残油、真空軽油、熱タール、重質プレミアムコー
    カー軽油及び常圧直留軽油からなる群から選ばれた少な
    くとも1つの材料である請求項5に記載の方法。
  7. 【請求項7】  ディレードコーキングを約800〜約
    925。Fの温度、約15〜約200psigの圧力及
    び約12〜約60時間の充填時間でおこなう請求項6に
    記載の方法。
  8. 【請求項8】  コーキングドラムの充填時間を減らす
    ことによって揮発性コーキング副生成物の速度を増加さ
    せる請求項1に記載の方法。
  9. 【請求項9】  コーキングドラムの内容物を、コーク
    スドラムの充填が完了した後、熱ソーキングに供し、こ
    こで最小熱ソーキング時間は、     Time=exp(0.050fa −42.
    8+52873/T)によって決められ、Tは熱ソーキ
    ング中のコークスの温度(。ランキン)、Timeは熱
    ソーキング時間(時間)、fa はC13NMR分析に
    よって測定された鉱油供給中に存在する芳香族炭素原子
    のパーセンテージをそれぞれ表す請求項8に記載の方法
  10. 【請求項10】  鉱油がデカンタオイル、熱分解ター
    ル、真空残油、真空軽油、熱タール、重質プレミアムコ
    ーカー軽油及び常圧直留軽油からなる群から選ばれた少
    なくとも1つの材料である請求項9に記載の方法。
  11. 【請求項11】  ディレードコーキングを約800〜
    約925。Fの温度、約15〜約200psigの圧力
    及び約12〜約60時間の充填時間でおこなう請求項1
    0に記載の方法。
  12. 【請求項12】  下記式に示される所望の速度Vn 
    を提供するために、鉱油の芳香性を減らすこと及びコー
    キングドラムへの鉱油供給率を増やすことによって、揮
    発性コーキング副生成物の速度を増加させる請求項1に
    記載の方法。 fa,n =≦[1633−(Vn /V)×(163
    3−17.1×fa )]/17.1 Rn ≧R×fa /fa,n  fa はC13NMR分析によって測定された初期の鉱
    油供給中に存在する芳香族炭素原子のパーセンテージ、
    fa,n はC13NMR分析によって測定された芳香
    性を減らした鉱油供給中に存在する芳香族炭素原子のパ
    ーセンテージ、Vは初期の鉱油供給のコークスドラム公
    称速度(フィート/秒)、Vn は芳香性を減らした鉱
    油の所望のコークスドラム公称速度(フィート/秒)、
    Rは初期の鉱油供給率(gm/秒)、Rn は芳香性を
    減らした鉱油の供給率(gm/秒)をそれぞれ表す。
  13. 【請求項13】  鉱油がデカンタオイル、熱分解ター
    ル、真空残油、真空軽油、熱タール、重質プレミアムコ
    ーカー軽油及び常圧直留軽油からなる群から選ばれた少
    なくとも1つの材料である請求項12に記載の方法。
  14. 【請求項14】  ディレードコーキングを約800〜
    約925。Fの温度、約15〜約200psigの圧力
    及び約12〜約60時間の充填時間でおこなう請求項1
    3に記載の方法。
  15. 【請求項15】  鉱油供給を水素化処理することによ
    って鉱油供給の芳香性(fa )を減少させる請求項1
    2に記載の方法。
  16. 【請求項16】  コーキング供給として用いる前に熱
    クラッキングに供された鉱油の、該熱クラッキングの厳
    しさを減らすことによって、鉱油供給の芳香性(fa 
    )を減少させる請求項12に記載の方法。
  17. 【請求項17】  鉱油供給の芳香性(fa )を、芳
    香性の低い鉱油と組み合わせることによって減少させる
    請求項12に記載の方法。
  18. 【請求項18】  低い粗粒CTEを有するプレミアム
    コークスの生成方法であって、 (a)芳香族鉱油をコーキングドラムに仕込み、(b)
    該芳香族鉱油を該コーキングドラムにおいてディレード
    コーキング条件に供してプレミアムコークス及び揮発性
    コーキング副生成物を生成させ、それによって(c)鉱
    油供給から生成される揮発性コーキング副生成物が該コ
    ーキングドラムにおいて少なくとも0.30フィート/
    秒の公称速度を有し、該速度は、    V={F×(
    1−Y/100)×T×3.29}/{P×M×A}で
    計算され、Vは揮発性コーキング副生成物の公称速度(
    フィート/秒)、Fは鉱油供給率(g/秒)、Yはコー
    クス収率(鉱油供給に対する%)、Tはコーキングドラ
    ムにおけるコークス床温(。ランキン)、Pはコーキン
    グドラムの圧力(psia)、Mは揮発性コーキング副
    生成物の分子量(g/gモル)、Aはコーキングドラム
    の断面積(インチ2 )をそれぞれ表す方法。
  19. 【請求項19】  鉱油がデカンタオイル、熱分解ター
    ル、真空残油、真空軽油、熱タール、重質プレミアムコ
    ーカー軽油及び常圧直留軽油からなる群から選ばれた少
    なくとも1つの材料である請求項18に記載の方法。
  20. 【請求項20】  ディレードコーキングを約800〜
    約925。Fの温度、約15〜約200psigの圧力
    及び約12〜約60時間の充填時間でおこなう請求項1
    9に記載の方法。
JP3205318A 1990-08-15 1991-08-15 プレミアムコークスの粗粒cteを減少させる方法 Pending JPH04253792A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US07/568,448 US5034116A (en) 1990-08-15 1990-08-15 Process for reducing the coarse-grain CTE of premium coke
US568448 1990-08-15

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04253792A true JPH04253792A (ja) 1992-09-09

Family

ID=24271335

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3205318A Pending JPH04253792A (ja) 1990-08-15 1991-08-15 プレミアムコークスの粗粒cteを減少させる方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US5034116A (ja)
EP (1) EP0471562A1 (ja)
JP (1) JPH04253792A (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5698613A (en) * 1995-02-21 1997-12-16 Mancuso Chemicals Limited Chemical binder
CN1282728C (zh) 2001-08-24 2006-11-01 康菲石油公司 用于生产更均匀和更高质量焦炭的方法
AR064763A1 (es) * 2007-01-08 2009-04-22 Alcan Int Ltd Procedimiento de separacion de coque en una planta de pasta
US8747659B2 (en) * 2010-02-23 2014-06-10 Exxonmobil Research And Engineering Company Hydrotreating process

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3956101A (en) * 1970-10-09 1976-05-11 Kureha Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha Production of cokes
DE3035593C2 (de) * 1980-09-20 1982-08-26 Rütgerswerke AG, 6000 Frankfurt Verfahren zur Verkokung hochsiedender, aromatischer Kohlenwasserstoffgemische zu Kohlenstoffmaterialien mit gleichbleibenden Eigenschaften
US4518486A (en) * 1980-12-24 1985-05-21 The Standard Oil Company Concurrent production of two grades of coke using a single fractionator
JPS6169888A (ja) * 1984-09-12 1986-04-10 Nippon Kokan Kk <Nkk> ス−パ−ニ−ドルコ−クスの製造法
US4762608A (en) * 1984-12-20 1988-08-09 Union Carbide Corporation Upgrading of pyrolysis tar
US4822479A (en) * 1986-11-21 1989-04-18 Conoco Inc. Method for improving the properties of premium coke
US4758329A (en) * 1987-03-02 1988-07-19 Conoco Inc. Premium coking process
US4853106A (en) * 1987-08-19 1989-08-01 Mobil Oil Corporation Delayed coking process
US4919793A (en) * 1988-08-15 1990-04-24 Mallari Renato M Process for improving products' quality and yields from delayed coking

Also Published As

Publication number Publication date
US5034116A (en) 1991-07-23
EP0471562A1 (en) 1992-02-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4049538A (en) Process for producing high-crystalline petroleum coke
US5028311A (en) Delayed coking process
US4894144A (en) Preparation of lower sulfur and higher sulfur cokes
US4518486A (en) Concurrent production of two grades of coke using a single fractionator
JP2000506926A (ja) ディレードコーキングプロセスにおいて液体生成物の収率を増加させるための方法
GB2140028A (en) Low severity delayed coking
US4427532A (en) Coking of coal with petroleum residua
US5160602A (en) Process for producing isotropic coke
US4832823A (en) Coking process with decant oil addition to reduce coke yield
JP6357202B2 (ja) プレクラッキングリアクターを用いたディレードコーキングプロセス
US4720338A (en) Premium coking process
US5174891A (en) Method for producing isotropic coke
US4822479A (en) Method for improving the properties of premium coke
US4758329A (en) Premium coking process
JP4133818B2 (ja) より均一かつ高品質のコークスを生成するための方法
JPH04253792A (ja) プレミアムコークスの粗粒cteを減少させる方法
US4713168A (en) Premium coking process
RU2717815C1 (ru) Способ получения нефтяного игольчатого кокса
US5071515A (en) Method for improving the density and crush resistance of coke
JPS6410560B2 (ja)
US5128026A (en) Production of uniform premium coke by oxygenation of a portion of the coke feedstock
US5228981A (en) Coal as an additive to accelerate thermal cracking in coking
US10808176B2 (en) Method of delayed coking of petroleum residues
CA1072476A (en) Process for producing high-crystalline petroleum coke
EP0282262A1 (en) Method for improving the density of coke