JPH04252924A - 分光測定方法 - Google Patents

分光測定方法

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JPH04252924A
JPH04252924A JP15003891A JP15003891A JPH04252924A JP H04252924 A JPH04252924 A JP H04252924A JP 15003891 A JP15003891 A JP 15003891A JP 15003891 A JP15003891 A JP 15003891A JP H04252924 A JPH04252924 A JP H04252924A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、光源からの光や物体の
反射光などの分光分布を測定するための分光測定方法に
関するもので、光源の光色、演色性を評価したり、物体
色の測定など、そのスペクトルに対する効果量の評価に
使用するものである。 【0002】 【従来の技術】光源のエネルギー量や光色、演色性を評
価したり、物体色の測定に分光測定を使用する場合、ス
ペクトルの波長分解能よりも測定におけるエネルギー積
分の精度の向上が重要となる。すなわち、波長分布の細
部の形状より、適当な波長区分に対する放射のエネルギ
ー強度を、いかに正確にとらえるかが課題となる。これ
には、使用する分光器のスペクトル帯域半値幅と測定波
長サンプリング間隔を一致させることで実現される。従
来の分散素子駆動型モノクロメータでは、たとえばプリ
ズムモノクロメータでは分散曲線とと波長目盛りが一致
するため、機械幅を等間隔送りで測定した。このとき、
短波長部分と長波長部分では、線分散の大きさがかなり
異なるが、隣合う測定波長位置での分散の差は、大きな
変化がないものとして行なった。また、分散素子駆動型
の回折格子モノクロメータでは、サインバー機構の導入
により、分散曲線と波長目盛りは独立している。しかし
回折格子モノクロメータの分散は、プリズムのそれに比
べて直線に近く、また、分光測定の途中で分散の変化に
合わせてスリット幅を機械的に修正することが難しいた
め、分散の変化を無視して分光測定をおこなってきた。 【0003】先に述べた分散素子駆動型モノクロメータ
では測定時間がかかるため、近年、分光分散光学系と受
光素子アレイを組み合せ、測定対象物からの光スペクト
ルを短時間に測定する分光測定器が使用されるようにな
ったが、測定サンプリング間隔に相当する受光素子の機
械的間隔と、分散とが独立しているため、受光素子アレ
イの面上での分散の非直線性が大きく、スペクトル帯域
半値幅と測定波長サンプリング間隔が一致せず、先に述
べた分散素子駆動型モノクロメータに比べて測定誤差が
大きいという問題点があった。 【0004】上記に述べたように、分光分散光学系と受
光素子アレイを組み合せ、測定対象物からの光スペクト
ルを短時間に測定する分光測定器では、測定サンプリン
グ間隔に相当する受光素子の機械的間隔と、分光分散光
学系の分散とが独立している。このため、受光素子アレ
イの面上での分散の非直線性が大きく、スペクトル帯域
半値幅と測定波長サンプリング間隔が一致せず不整合が
生じるため、光源のエネルギー量や光色、演色性を評価
したり、物体色の測定に分光測定を使用する場合、誤差
を生ずる。 【0005】いま、モノクロメータのスペクトル帯域特
性の波長半値幅を5nm に設定し、波長546.1n
mの水銀輝線を測定した場合を考える。モノクロメータ
の波長を545nmおよび550nmに設定したとき、
そのスペクトル帯域特性は図1のようになる。水銀輝線
のエネルギーをP=100mW・m−2 としたとき、
設定波長が545nmおよび550nmのときの測定値
は、(数1)、(数2)よりもとめられる。 【0006】 【数1】 【0007】 【数2】 【0008】逆に、このときの測定値P(545)、P
(550)から区分求積によりPを求めると(数3)の
ようになる。 【0009】 【数3】 【0010】となる。すなわち、モノクロメータのスペ
クトル帯域特性が理想的な二等辺三角形であれば、スペ
クトル帯域特性の波長半値幅と測定における波長サンプ
リング間隔を一致させることにより、先に示した重価積
分を精度よく行なうことができる。 【0011】これに対し、スペクトル帯域特性の波長半
値幅と測定における波長サンプリング間隔が一致しない
場合を考える。上記の例で、波長サンプリング間隔5n
m、入射スリット波長幅5nm、に対して出射スリット
波長幅を7nmに設定すると、モノクロメータのスペク
トル帯域特性は図2に示す様に帯域半値幅9nmの台形
となる(図の放射照度の目盛りは、この台形のスペクト
ル帯域特性と、先に示した理想的な二等辺三角形を成す
スペクトル帯域特性の面積が等しくなるよう正規化した
ものである)。このとき、放射照度100mW・m−2
の波長546.1nm水銀輝線の測定値は、設定波長が
545nmおよび550nmにおいて、それぞれ97m
W・m−2と42mW・m−2で、水銀輝線の放射照度
測定値が139mW・m−2となり真値に対して39%
の誤差を生じる。 【0012】また、照度や色度などの効果量を求めるた
めには、分光測定の結果と、視感度曲線や等色関数など
の分光効果曲線とのたたみこみ積分を行う。このとき、
これらの分光効果曲線の波長サンプリング間隔(たとえ
ば、等色関数に関しては、JISZ8724−1983
では、波長サンプリング間隔5nmで算出することが示
されている。)と、測定波長サンプリング間隔が異なる
場合、両者の整合を取らなければならない。たとえば、
512チャンネルのホトダイオード・アレイを使って可
視波長域を測定する場合、各アレイの波長間隔は受光面
での分散の歪がないとすれば0.8nm程度になる。等
色関数を補間計算により各受光器アレイの重心波長に対
応させると、波長サンプリング間隔5nmでは80デー
タと80データのたたみこみ積分が512データと51
2データとのたたみこみ積分となり計算量が増え、計算
機を使用する場合にはメモリ空間を多く使用することに
なる。一方分解能を高くして計算しても、計算の精度は
変わらない。この理由を以下に示す。 【0013】分光測定データ光源の発光スペクトルE(
λ)、等色関数をW(λ)とすれば、測光量、三刺激値
などの作用量Pは(数4)で与えられる。 【0014】 【数4】 【0015】ただし、Kは定数である。このときE(λ
)の波長サンプリング間隔は、(1.2)式を積分した
ときに十分な精度が得られる値でなければならない。 【0016】いま、E(λ)、W(λ)それぞれをフー
リエ変換した時の関数をF(ω)、G(ω)とすれば【
0017】 【数5】 【0018】 【数6】 【0019】となる。ここでωはλの逆数である空間周
波数である。F(ω)をF(ω)の共役複素数とすれば
(数4)は、 【0020】 【数7】 【0021】となる。(数5)において、もしG(ω)
の高調波成分がF(ω)のそれより早くゼロになれば、
F(ω)がそれより高い周波数領域でどのような値を持
っても定積分はそこで終了する。すなわち(4)式にお
いてスペクトルE(λ)が、いかに複雑なプロフィルで
あってもW(λ)の高調波成分の上限ω0以上の高調波
成分は、重価積分には寄与しない。したがって積分が十
分な精度でおこなわれるための波長サンプリング間隔の
最大値hは、サンプリングの定理より(数8)で与えら
れる。 【0022】 【数8】 【0023】光源の光色や反射物体色を求めるために使
用する等色関数x(λ)、y(λ)、z(λ)について
波長400〜760nmの範囲でフーリエ係数を求める
と、ほぼ40次の高調波で振幅が10−4となり、これ
を実用上の収束値とすれば光源色や物体色を求める場合
には、波長サンプリング間隔は5nmで十分で、それ以
上の波長分解能で計算しても計算行程が増えるだけで精
度は向上しない。したがって、上記の様な測定データか
ら効果量を効率よく求めるためには、0.8nmおきの
データを、波長帯域半値幅5nmの二等辺三角形の帯域
特性で、波長サンプリング間隔5nmのデータに変換す
る必要がある。 【0024】 【発明が解決しようとする課題】すなわち本発明では、
(1) 測定対象物からの光を分光して測定し、その結
果と分光効果曲線とのたたみこみ積分を行い効果量を求
める分光測定において、効果曲線の分光データの波長サ
ンプリング間隔より短いサンプリング間隔の測定データ
を、分光効果曲線の波長サンプリング間隔にし、さらに
波長帯域半値幅と整合するように変換する、(2) さ
らに測定波長帯域半値幅が測定波長サンプリング間隔と
異なる場合、測定波長帯域半値幅が測定波長サンプリン
グ間隔と一致する波長での分光データを、分光測定デー
タから補間で求め、分光効果曲線とのたたみこみ積分を
行い効果量を求めること、の2つの方法により、効果曲
線の波長サンプリング間隔と、スペクトル帯域半値幅と
測定波長サンプリング間隔との不整合によって生じる測
定誤差を無くし、分光測定を行なう波長範囲の全域のど
の部分でも、分光的情報(データ)の過不足が生じない
ようにし、測定精度を向上させることを課題とした。 【0025】 【課題を解決するための手段】上記の問題点を解決する
ための手段について示す。測定対象物からの光を分光し
て測定し、その結果と分光効果曲線とのたたみこみ積分
を行い効果量を求める分光測定において、効果曲線の分
光データの波長サンプリング間隔より短いサンプリング
間隔の測定データを、その重心波長と効果曲線の分光デ
ータの重心波長の差の絶対値と前記効果曲線の分光デー
タの波長サンプリング間隔との差の値を重み付け係数と
して積算して、前記効果曲線の分光データの波長サンプ
リング間隔に変換して、その効果量を求める。さらに測
定波長帯域半値幅が測定波長サンプリング間隔と異なる
場合、測定波長帯域半値幅が測定波長サンプリング間隔
と一致する波長での分光データを、分光測定データから
補間で求め、分光効果曲線とのたたみこみ積分を行い効
果量を求める。 【0026】 【作用】上記の手段によって、分光分散光学系と受光素
子アレイを組み合せ、測定対象物からの光スペクトルを
短時間に測定する分光測定器などにおいて、測定波長サ
ンプリング間隔が短い測定の場合、効果曲線の波長サン
プリング間隔と、スペクトル帯域半値幅と測定波長サン
プリング間隔を一致させることができ、分光的情報(デ
ータ)の過不足が生じないようにした分光測定が実現で
きる。このため、光源のエネルギー量や光色、演色性を
評価したり、物体色の測定に分光測定を使用する場合、
精度の高い測定が効率よく可能となる。 【0027】 【実施例】本発明の第一の実施例を図面を使って説明す
る。図1に、焦点距離200mm、刻線間隔1/150
mmの凹面回折格子と、アレイ間隔50μmのホトダイ
オード・アレイを組み合わせたマルチチャンネル分光測
定装置の波長550nm付近における各素子の感度波長
帯域特性とその合成特性を示す。このとき分光測定装置
の入射スリットは、50μmに設定した。各素子の重心
波長の間隔は、約0.9nmであり、各素子の感度波長
帯域特性の合成特性は、ほぼフラットな特性を持つこと
を示す。図2に重心波長λnm、波長帯域半値幅5nm
の感度帯域特性(合成特性)Wλに変換する方法を示す
。感度帯域特性Wλの波長範囲にはいる各アレイの重心
波長をλ−6からλ5とすれば、Wλは(数9)で与え
られる。 【0028】 【数9】 【0029】ただし( f≧−6 , g≦5 )、w
j は、波長λj の受光素子の出力である。図3は上
記の方法によってスリット幅を合成した時の波長帯域特
性の実測値である。帯域波長半値幅5nmの二等辺三角
形の特性がえ得られていることがわかる。 【0030】次に本発明の第2の実施例を図面を使って
説明する。先の凹面回折格子と、ホトダイオード・アレ
イを組み合わせたマルチチャンネル分光測定装置におい
て、ホトダイオード・アレイの各素子間の不感帯の幅が
素子の幅に対して無視できないくらいくの幅になると、
図4のように、各素子の感度波長帯域半値幅と各素子の
波長幅(測定波長サンプリング間隔)との整合がくずれ
てくる。このとき図5に示す様に、各素子の感度波長帯
域半値幅と等しい波長間隔となる位置での分光データを
その重心波長位置の周囲の分光測定データをつかったラ
グランジの補間などの補間方法をつかっで求める。これ
によって感度波長帯域半値幅と測定波長サンプリング間
隔の整合のとれた分光データが得られる。この分光デー
タと、等色関数などの分光効果曲線のデータの波長間隔
との整合は、第1の実施例で示した方法で行う。   
        【0031】 【発明の効果】以上のように、本発明の構成によって、
分光分散光学系と受光素子アレイを組み合せ、測定対象
物からの光スペクトルを短時間に測定する分光測定器な
どにおいて、測定波長サンプリング間隔が短い測定の場
合、効果曲線の波長サンプリング間隔と、スペクトル帯
域半値幅と測定波長サンプリング間隔を一致させること
ができ、分光的情報(データ)の過不足が生じないよう
にした分光測定が実現できる。このため、光源のエネル
ギー量や光色、演色性を評価したり、物体色の測定に分
光測定を使用する場合、精度の高い測定が効率よく可能
となる。
【図面の簡単な説明】
図は本発明の実施例に関するものであり、
【図1】本発
明の一実施例のマルチチャンネル分光測定方法における
波長550nm付近における各素子の感度波長帯域特性
とその合成特性図
【図2】同測定方法における重心波長λnm、波長帯域
半値幅5nmの感度帯域特性Wλに変換する方法の説明
【図3】同測定方法におけるスリット幅を合成した時の
実測値の波長帯域特性図
【図4】同測定方法における素子の感度波長帯域半値幅
と各素子の波長幅(測定波長サンプリング間隔)との整
合がくずれた場合の各素子の感度波長帯域特性とその合
成特性図
【図5】同測定方法における周囲の分光測定データから
、補間で求めた各素子の感度波長帯域半値幅と等しい波
長間隔となる位置での分光データ表示図
【図6】従来測
定法における特定波長の水銀輝線の波長−強度特性図
【図7】従来測定法における異なる特定波長の水銀輝線
の波長−強度特性図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  測定対象物からの光を分光して測定し
    、その結果と分光効果曲線とのたたみこみ積分を行い効
    果量を求める分光測定において、求めようとする分光デ
    ータの波長サンプリング間隔より短いサンプリング間隔
    の測定データを、その測定における重心波長と、前記求
    めようとする分光データの重心波長の差の絶対値と前記
    求めようとする分光データの波長サンプリング間隔との
    差の値を重み付け係数として積算して、前記求めようと
    する分光データの波長サンプリング間隔に変換して、そ
    の分光特性を求める分光測定方法。
  2. 【請求項2】  測定対象物からの光を分光測定し、そ
    の結果と分光効果曲線とのたたみこみ積分を行い効果量
    を求める分光測定において、測定波長帯域半値幅が測定
    波長サンプリング間隔と異なる場合、測定波長帯域半値
    幅が測定波長サンプリング間隔と一致する波長での分光
    データを、分光測定データから補間で求め、分光効果曲
    線とのたたみこみ積分を行い効果量を求める分光測定方
    法。
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