JPH04250857A - 円板式破砕機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は原料、例えば砕石を破砕
して砂を得る破砕機、特に円板状破砕板を互いに圧接し
て、圧接面間で原料を破砕する円板式破砕機に関するも
のである。

【０００２】

【従来の技術】従来、小石、砕石等（以下、原料という
）から、砂を得るために、インパクトクラッシャーがあ
る。然し乍ら、インパクトクラッシャーにより原料を破
砕すると結晶に従って割れるため角ばったり、偏平にな
った粒子の多い砂が出来る。そこで更に角とりが必要と
なる。

【０００３】これに対して、石臼式に破砕板を対向圧接
して相対回転させ、圧接面間に原料を通すことにより、
原料を破砕する破砕機が実開平２−４０４４７号公報に
示されている。この公報に示された破砕機は横軸とし一
方の破砕板を回転駆動又は固定してその中心に設けた透
孔を原料入口として該原料入口への原料供給装置を設け
、他方の破砕板を回転駆動するものであり、他方の回転
駆動される破砕板の支持部分を加圧装置で軸方向に移動
して破砕板対間に圧接力を生ぜしめるものである。用い
られる破砕板は多数の焼入鋼帯の刃の側端面を破砕板の
端面に露出するようにしてセメントにて固めてある。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】破砕板間は３〜５ミリ
メートルの隙間があり、これより大きな粒径の原料は加
圧装置の加圧力に抗して破砕板間を押し拡げようとする
ようにして破砕板間を移動する間に焼入鋼帯の刃により
破砕され、又、セメントと摩擦して同時に角とりがなさ
れる。これによってインパクトクラッシャーによるよう
な角ばったり、偏平な粒子の少ない良質の砂が得られる
。

【０００５】然し乍ら、破砕板間ですりつぶすようにす
るため、摩擦力により熱に変わる動力が多く、一台で大
能力を得るのは困難であり、多台設置を必要とする。 又、一方の回転駆動する側の破砕板に加圧装置を設ける
ため機械を支持する枠体が変形し易い。更に又、一方の
破砕板が固定されている場合には、横軸であるため、供
給された原料は破砕板の対向面の下部に先ず入り易く、
この部分において固定されてある破砕板に偏摩耗が生じ
、能力の低下と共に所望の粒径が得られないという欠点
が生ずる。

【０００６】本発明は上記の欠点がなく一台で大きな能
力のある円板式破砕機を提供することを目的としている
。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は少なくとも一方
が横軸にて回転駆動されると共に互いに端面を圧接する
ように支持された対をなす円板状破砕板を備え、一方の
破砕板の中心に原料入口を設け、該原料入口への原料供
給装置を設けた円板式破砕機において、破砕板対を二対
として並置し、異なる破砕板対の背面を互いに対向して
いる内側二個の破砕板を同軸で回転駆動又は固定支持し
、内側二個の破砕板と圧接する外側二個の破砕板を夫々
回転自在に支持された回転軸に固定し、該回転軸の駆動
手段を設け、外側二個の破砕板を内側二個の破砕板に夫
々圧接する加圧装置を設け、内側二個の破砕板中心部の
原料入口への原料供給装置を設けたことを特徴とする円
板式破砕機である。

【０００８】

【実施例】図１は本発明の一実施例の縦断面図である。 この実施例は対向圧接する二対の破砕板が総て回転する
ようになっている。

【０００９】機台１上に設けた軸受２に内側の破砕板４
用の回転軸３が支持され、回転軸３の両端部に破砕板４
，４が背面を対向して固定されている。

【００１０】回転軸３にはスプロケットホイル５が固定
され、機台１の側部に設けた電動機６の出力軸端に固定
したスプロケットホイル７とスプロケットホイル５間に
はチェン８が掛けられている。スプロケットホイル５の
左右は同構成であるので以下、片側のみについてのべる
。軸受２と内側の破砕板４間には互いにねじれ方向を異
にしたねじ羽根９が回転軸３に固定されている。ねじ羽
根９を取囲んで円筒状のコンベヤケース１１が設けられ
、コンベヤケース１１へはその上部に配設したホッパ１
２の出口が通じている。

【００１１】上記において、ねじ羽根９、コンベヤケー
ス１１、ホッパ１２でもつて原料供給装置を構成してい
る。

【００１２】機台１上には左右方向に摺動自在に往復台
１３が設けられ、機台１上に固定した油圧又は空気圧等
の流体圧シリンダ１４のピストンロッドが該往復台１３
に固定されている。往復台１３上に固定された軸受１５
には回転軸１６が軸方向に移動しないように支持されて
いる。回転軸３，１６は同心上に有る。回転軸１６に固
定したプーリ１７とプーリ１８間にはベルト１９が巻掛
けられており、プーリ１８は回転軸１６と平行な軸２０
に図示されないすべりキーを介して軸方向移動自在に嵌
合している。軸２０は図示されない軸受に支持され、電
動機２１からベルト装置２２により回転力を与えられる
。回転軸１６には内側の破砕板４に圧接する外側の破砕
板２３が固定してある。

【００１３】上記において、破砕板４，２３はほぼ同構
成であり、背板２４に内外筒２５，２６が固定されてお
り、圧接面となる端面は図２に示すように内外筒２５，
２６間を半径方向の仕切板２７で仕切って周方向を等配
して夫々の仕切板２７の同じ側で多数の焼入鋼帯の刃２
８を該仕切板２７と平行して設け、刃２８間にコンクリ
ート２９を充填して固めてある。上記において刃２８は
内側と外側の破砕板４，２３では重ねて透視した状態で
みると、常に交叉するように互いに仕切板２７に関し逆
の異なる側から順に平行している。破砕板４の背板のみ
に原料入口３０が設けてある。

【００１４】尚、図示されないが往復台１３の前進限度
を定めるため図示されないストッパが設けられており、
該ストッパは破砕板４，２３間の隙間を一定に保つよう
に可動となっている（図示されない）。

【００１５】上記構成における作用を説明する。電動機
６，２１を付勢すると電動機６はスプロケットホイル７
を回転し、その回転はチェン８を介してスプロケットホ
イル５に伝えられ、回転軸３を回転する。回転軸３の回
転方向はねじ羽根９が原料を原料入口３０に向って送る
方向である。電動機２１はベルト装置２２を介して軸２
０を回転し、プーリ１８に回転力を伝える。プーリ１８
はベルト１９を介してプーリ１７を回転して回転軸１６
を回転する。回転軸３，１６の回転により破砕板４，２
３は相対回転する。流体圧シリンダ１４を付勢して往復
台１３を前進して破砕板４，２３間を所定間隔として原
料をホッパ１２に投入するとねじ羽根９は原料を送って
原料入口３０から、破砕板４，２３間の中心部へ入り、
下方へ落ち、破砕板４，２３の端面間に入り、刃２８で
主として破砕され、角とりがされる。そしてその外側か
ら出た製品となった砂は出口ホッパ３１からコンベヤ３
２に落ちて搬出される。

【００１６】上記において破砕板４，２３の相対回転は
互いに逆回転でも得られるし、同方向で異なる回転速度
でも得られる。

【００１７】上記のような作用のため、流体圧シリンダ
１４に基づく外側の二つの破砕板２３により、内側の二
つの破砕板４，４に加わる圧接力は互いに逆方向である
ため、内側の破砕板４，４を支持する回転軸３、軸受２
等は小さくてすみ、軸受に推力が加わらなくて動力も少
なくて安価となる。又機台１には偏荷重は加わらないの
で全体を小さくすることができる。又、原料供給装置は
一本の回転軸３上に構成できるため簡単であり、小さい
スペースに納められる。そして又、何れの破砕板４，２
３も回転しているため、破砕板の偏摩耗は生じない。勿
論破砕板対が二対のため、生産能力は二倍となり、且つ
破砕板対を一対として二台の破砕機を設置する場合に比
較して設置床面積が小さい。

【００１８】図３は他の実施例である。この実施例は内
側の破砕板が固定の場合である。前実施例と異なる部分
の内側破砕板の支持方法及び原料供給装置についてのべ
る。内側の破砕板４には外側の破砕板２３を支持する回
転軸１６と同心で円筒形のトラフ３３が固定されている
。トラフ３３は機台１に回転自在に支持されるラジアル
ローラ３４、スラストローラ３５により回転可能に支持
され、解除可能な固定装置で固定されている。固定装置
は例えば内側の破砕板４の背板２４の周方向を等配した
割出し穴３６に出入り可能なピン３７を機台１に固定し
たブラケット３８に摺動自在に設けたものであり、必要
により、更にピン３７の固定手段を設ける。

【００１９】トラフ３３の下方にあるラジアルローラ３
４を固定した支持軸３９は機台１に設けた軸受４１に回
転自在に支持されている。支持軸３９に固定した歯車４
２にかみ合う歯車４３は操作軸４４に固定されている。 操作軸４４は機台１に設けた軸受４５に支持され、端部
にハンドル４６を備えている。

【００２０】トラフ３３の軸方向中間部は周方向を８等
配して原料連絡口４７が設けられ、各連絡口４７は夫々
取付取外し可能なカバー４８で密閉可能となっており、
上部に設けたホッパ１２と一致する原料連絡口４７を除
いて閉止されている。

【００２１】原料連絡口４７の軸方向の中心にはトラフ
３３の中心を中心として案内円錐樋４９が設けられてい
る。該樋４９はあたかもそろばん玉のような形をしてお
り、その外周はトラフ３３に固定されている。案内円錐
樋４９には放射状に案内板５０が設けられ、該案内板５
０はトラフ３３の周方向に関し、原料連絡口４７の両縁
近くにくるようにして等配されている。

【００２２】この実施例では左右の外側の破砕板２３は
互いに逆方向に等速度で回転するのが好ましい。そうす
ることにより内側の破砕板４に加わる回転力は打消され
、内側の破砕板４の支持固定方法が容易となる。

【００２３】この実施例では内側の破砕板４の駆動動力
は必要としないので前実施例の電動機６及びこれに連結
される動力伝導機構は不要である。電動機２１の駆動に
より、外側の破砕板２３が回転するとホッパ１２から供
給された原料は最上部の原料連絡口４７からトラフ３３
内に入り、案内円錐樋４９により左右に分けて斜め軸方
向に方向を変えて、原料入口３０から、両破砕板４，２
３間に入り破砕が行われる。固定した破砕板４は偏摩耗
を生ずるので適当な間隔をおいて周方向の位置を変える
。それには割出し穴３６からピン３７を抜いて、ハンド
ル４６を回転すると、操作軸４４が回転し、歯車４３を
回転する。歯車４３は歯車４２を回転して、支持軸３９
を回転するからラジアルローラ３４は回転し、トラフ３
３を回転し、トラフ３３に固定した内側の破砕板４の周
方向位置を変更し、そしてピン３７を割出し穴３６に差
込む。上記動作の際にホッパ１２と合致するカバー４８
は予め外し、又ホッパ１２位置にあって外れた原料連絡
口４７はカバー４８で閉じる。

【００２４】この実施例では内側の破砕板の駆動装置が
不要であり、全体の構成が簡単である。又、内側の破砕
板を時々位置を変えることで偏摩耗を回避できる。

【００２５】各実施例共加圧装置は流体圧シリンダを用
いたが往復台を前進するようにばねを設けてもよい。

【００２６】

【発明の効果】以上説明したように本発明の円板式破砕
機は （１）破砕板対を二対備えるため一台で二台分の能力を
備え、且つ原料供給装置を一体化するため、全体の大き
さが二倍にならず、設置床面積が小さく、設備費用が安
価ですむ。 （２）内側の二つの破砕板の駆動装置が一つであり、且
つ、軸推力が小さいから推力軸受の軸受荷重が小さく動
力が小さくてすむ。又内側の破砕板を固定した場合には
内側の破砕板の駆動装置は不要であり、全体の駆動動力
は小さくてすみ、何れの場合も動力は小さくてすむ。 （３）対向して推力を消すように加えるように、例えば
油圧又はばね力で作用するように加圧装置を構成したの
で、左右二対の破砕板の対向する破砕面における力が均
衡するので内側の破砕板の支持部は最小の構造物とする
ことができる。等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

．

【図１】本発明の実施例の縦断面図である。

【図２】破砕板の正面図である。

【図３】他の実施例の要部断面図である。

【符号の説明】

３　　回転軸 ４　　破砕板 ２３　　破砕板 ３０　　原料入口

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　少なくとも一方が横軸にて回転駆動さ
   れると共に互いに端面を圧接するように支持された対を
   なす円板状破砕板を備え、一方の破砕板の中心に原料入
   口を設け、該原料入口への原料供給装置を設けた円板式
   破砕機において、破砕板対を二対として並置し、異なる
   破砕板対の背面を互いに対向している内側二個の破砕板
   を同軸で回転駆動又は固定支持し、内側二個の破砕板と
   圧接する外側二個の破砕板を夫々回転自在に支持された
   回転軸に固定し、該回転軸の駆動手段を設け、外側二個
   の破砕板を内側二個の破砕板に夫々圧接する加圧装置を
   設け、内側二個の破砕板中心部の原料入口への原料供給
   装置を設けたことを特徴とする円板式破砕機。