JPH0779967B2 - 破砕機 - Google Patents

破砕機

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JPH0779967B2
JPH0779967B2 JP63102297A JP10229788A JPH0779967B2 JP H0779967 B2 JPH0779967 B2 JP H0779967B2 JP 63102297 A JP63102297 A JP 63102297A JP 10229788 A JP10229788 A JP 10229788A JP H0779967 B2 JPH0779967 B2 JP H0779967B2
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rotors
crushed
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Inventor
登始夫 明坂
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株式会社イセキ開発工機
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、石、石炭等を破砕する破砕機に関し、特に被
破砕物の圧壊に好適な破砕機に関する。
(従来の技術) 被破砕物を圧壊する破砕機の一つとして、ジャイレトリ
ークラッシャ、コーンクラッシャような破砕機がある。
これらの破砕機は、コーンケーブと、該コーンケーブ内
に偏心旋回運動可能に配置された円錐形のロータと、該
ロータを回転させる駆動機構とを含む。破砕時、前記ロ
ータは、コーンケーブに対し所定の速度で旋回運動をす
ることにより、被破砕物をコーンケーブの内面に押圧す
る。これにより、被破砕物は圧縮されて、破壊される。
しかし、従来この種の破砕機は、ロータに強制的な旋回
運動をさせるから、破砕時に生じる振動が大きい。
円錐形の凸面を有する第1の回転部材と、円錐形の凹面
を有する第2の回転部材とを、凸面および凹面を対向さ
せた状態で、交差する軸線の周りに回転させることによ
り、被粉砕物を凸面と凹面とにより粉砕する粉砕装置が
提案されている(たとえば、特開昭61−458号公報)。
しかし、この種の粉砕装置では、両回転部材の回転軸線
が交差しているから、1つのロータに旋回運動をさせる
破砕機に比べ、粉砕時に生じる振動がわずかに減少する
にすぎない。また、両回転部材を回転部材毎の駆動機構
により強制的に回転させるから、回転用の駆動装置が複
雑になり、高価になる。さらに、両回転部材の回転速度
がわずかに相違するだけで、被粉砕物を両回転部材の間
に挟んだ状態で擦り潰す作用が生じるから、破砕効率が
悪いし、回転部材の摩耗が激しい。
円錐形の凸面を有する第1の擦り潰し部材と、円錐形の
凹面を有する第2の擦り潰し部材とを、凸面および凹面
を対向させた状態で、交差する軸線の周りに回転させる
ことにより、被粉砕物を凸面と凹面とにより擦り潰す擦
り潰し装置が提案されている(たとえば、特表昭62−50
1966号公報)。しかし、この擦り潰し装置では、第1の
擦り潰し部材の回転軸線の周りの強制的な旋回運動を第
2の擦り潰し部材にさせるから、粉砕時に大きな振動を
生じる。また、両擦り潰し部材を擦り潰し部材毎の動力
伝達機構を用いて強制的に回転させるから、回転用の駆
動装置が複雑になり、高価になる。さらに、両擦り潰し
部材の回転速度がわずかに相違するだけで、被粉砕物を
擦り潰す作用が生じるから、破砕効率が悪いし、擦り潰
し部材の損耗が激しい。
それぞれが磨砕盤を取り付けた一対の平板を異なる平行
な軸線の周りに回転させることにより、被磨砕物を磨砕
盤で磨砕する装置が提案されている(特公昭38−1191号
公報)。しかし、この磨砕装置では、被磨砕物を擦り潰
しにより磨砕するから、破砕効率が悪いし、平板の摩耗
が激しい。また、両平板を平板毎の駆動装置により強制
的に回転させるから、駆動装置が複雑になり、高価にな
る。さらに、両平板の回転速度がわずかに相違するだけ
で、被磨砕物を擦り潰す作用が生じるから、破砕効率が
悪いし、磨砕盤の損耗が激しい。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は、複雑で高価な駆動装置を用いることなく、な
らびに、旋回運動および擦り潰し作用を生じることな
く、被破砕物を効率的にかつ確実に破砕することがで
き、破砕時に生じる振動が大きく低減する、破砕機を提
供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本発明の破砕機は、第1の軸線の周りに回転可能に支持
手段に支持された第1のロータおよび前記第1の軸線か
ら間隔をおいて前記第1の軸線と平行に伸びる第2の軸
線の周りに回転可能に前記支持手段に支持された第2の
ロータを備える破砕手段であって前記第1および第2の
ロータがそれぞれ前記第1および第2の軸線の周りを伸
びる円錐状または半円状の凸面および凹面を有し、また
前記凸面と前記凹面とが互いに向き合わされて被破砕物
のための破砕室を形成する破砕手段と、前記被破砕物を
受け入れ、これを前記破砕室へ案内する案内手段と、前
記破砕手段を前記第1および第2の軸線の周りに回転さ
せる駆動手段とを含む。
前記第1および第2のロータの一方は前記駆動手段によ
り前記第1および第2の軸線の一方の周りに回転される
駆動ロータである。これに対し、前記第1および第2ロ
ータの他方は、前記破砕物が前記凸面と前記凹面とに挟
まれたことにより、前記第1および第2のロータの一方
の回転にともなって前記第1および第2の軸線の他方の
周りに回転される従動ロータであり、前記凸面と前記凹
面とは、両者の間隔が回転軸線の側から半径方向外方に
向けて漸次減少する形状を有する。
前記支持手段は、前記案内手段を支持しており、また破
砕された粒状物を前記破砕室から受ける空間部を形成し
ていることが好ましい。
前記支持手段は、前記駆動ロータを支持する第1の支持
体であって前記第1および第2の軸線に対し偏心した第
3の軸線の周りを伸びる第1の環状部を有する第1の支
持体と、前記従動ロータを支持する第2の支持体であっ
て前記第3の軸線の周りを伸びて前記第1の環状部に結
合された第2の環状部を有する第2の支持体と、前記凸
面と前記凹面との間の距離の変更のために前記第3の軸
線の方向における前記第1および第2の支持体の間に交
換可能に配置されたスペーサとを含むことが好ましい。
前記支持手段は、前記駆動ロータおよび前記駆動手段を
支持する第1の支持体であって前記第1および第2の軸
線に対し偏心した第3の軸線の周りを伸びる第1の環状
部を有する第1の支持体と、前記従動ロータおよび前記
案内手段を支持する第2の支持体であって前記3の軸線
の周りを伸びかつ前記第3の軸線の周りにおける前記第
1および第2の支持体の相対的位置を調整可能に前記第
1の支持体の前記第1の環状部に結合された第2の環状
部を有する第2の支持体と、前記第2の支持体に対する
前記第1の支持体の前記第3の軸線の周りの位置を調整
して前記第1および第2の軸線の偏心量を調整する調整
手段とを含むことが好ましい。
前記調整手段は、前記第1の支持体を前記第2の支持体
に対し前記駆動ロータの回転方向と逆の方向へ回転させ
る力を前記第1の支持体に作用させるばねと、前記第1
の支持体に取り付けられたアームであって前記第3の軸
線の周りにおける前記第1の支持体の回転にともなって
前記第2の支持体に対し前記第3の軸線の周りに回転さ
れるアームと、前記第1の支持体が前記第2の支持体に
対し前記逆の方向へ所定角度回転されたとき前記アーム
と係合して前記アームと前記第1の支持体とが前記逆の
方向へさらに回転することを阻止する、前記第2の支持
体に取り付けられたストッパとを含むことが好ましい。
前記第1および第2のロータの粒状物用出口を形成する
部位は、互いに平行な面であることが好ましい。
前記粒状物用出口を形成する前記面は、前記第1および
第2の軸線と直交することが好ましい。
(発明の作用、効果) 一方のロータは、駆動手段により強制的に回転される。
これに対し、他方のロータは、破砕室に案内された被破
砕物が両ロータの間に挟み込まれることにより、一方の
ロータの回転にともなって被破砕物とともに一方のロー
タと同し速度で回転される。
両ロータの回転軸線が互いに間隔をおいた平行な軸線で
あると、両ロータは、互いに偏心した状態で回転される
が、いずれも旋回運動をしないから、少なくとも一方の
ロータが旋回運動をする装置および両ロータの回転軸線
が交差する装置に比べ、破砕時に生じる振動が著しく小
さい。
第1および第2のロータがそれぞれ円錐状または半円状
の凸面および凹面を有し、両ロータの回転軸線が間隔を
おいて平行に伸び、凸面と凹面との間隔が回転軸線の側
から半径方向外方に向けて漸次減少する形状を凸面と凹
面とが有する(すなわち、凸面および凹面の間隔が半径
方向外方ほど小さい)と、両ロータは、凸面と凹面との
対向する各部位が、少なくとも一方のロータの回転にと
もなって、回転軸線の周りの第1の箇所では最も接近
し、他の第2の箇所では最も離れる相対的な運動をし、
その結果被破砕物は、凸面と凹面との間に挟み込まれ、
その状態で第1の箇所に向けて回転移動される間に両ロ
ータにより押しつぶされる形で確実に破砕され、破砕効
率が高くなる。
一方のロータが駆動側ロータであるのに対し、他方のロ
ータが従動側ロータであると、従動ロータ用の駆動機構
が不要になるから、両ロータを強制的に回転させる装置
に比べ、駆動装置が簡単かつ廉価になる。また、破砕時
に、従動ロータが駆動ロータと同じ速度で回転されるか
ら、被破砕物を両ロータにより擦り潰す作用が生じず、
その結果破砕効率がより高くなり、被破砕物がより確実
に破砕される。
上記のように本発明によれば、第1および第2のロータ
がそれぞれ円錐状または半円状の凸面および凹面を有
し、両ロータの回転軸線を間隔をおいて平行に伸びる軸
線とし、凸面および凹面の間隔を半径方向外方ほど小さ
くし、一方のロータを強制的に回転させる駆動ロータと
したのに対し、他方のロータを被破砕物を両ロータの間
に挟み込んだときだけ一方のロータの回転に従動して回
転される従動ロータとしたから、複雑で高価な駆動装置
を用いることなく、しかも旋回運動および擦り潰し作用
を生じることなく、被破砕物を効率的にかつ確実に破砕
することができ、破砕時に生じる振動が著しく小さい。
本発明の破砕機において、駆動ロータを高速度で回転さ
せることが好ましい。このようにすれば、被破砕物およ
び破砕された粒状物も高速で回転されるから、被破砕物
および粒状物に大きな遠心力が作用し、この結果被破砕
物および粒状物が強制的に移動される。このため、破砕
物を重力により破砕室内を落下させるおよび破砕室から
落下させる従来の装置に比べ、処理能力が高くなり、ま
た破砕室の粒状物用出口を小さくすることができる。
請求項(2)の破砕機によれば、破砕された粒状物が支
持手段に受けられるから、粒状物の飛散をすることを防
止でき、また、粒状物の排出口を破砕室の周りの任意な
方向に配置することができる。
請求項(3)の破砕機によれば、適宜な厚さ寸法のスペ
ーサを用いることにより、凸面と凹面との間隔、破砕室
の粒状物用排出口の間隔、および第1および第2のロー
タの相対的位置関係を変更することができる。
請求項(4)の破砕機によれば、第2の支持体を第3の
軸線の周りに角度的に回転させると、第1の支持体に対
する第2の支持体の第3の軸線の周りにおける位置が変
化し、その結果第1および第2のロータの変位量が変化
する。このため、両ロータの変位量を容易に調整するこ
とができ、これにより処理能力を被破壊物の種類に応じ
て調整することができる。
請求項(5)の破砕機によれば、駆動手段に作用する負
荷が大きいと、第1および第2のロータの変位量が小さ
くなり、前記負荷が小さいと前記変位量が大きくなるか
ら、被破砕物の種類、大きさ、量等に応じて処理能力が
自動的に調節され、常に最適な処理効率に維持される。
請求項(6)の破砕機によれば、粒状物用出口の第1お
よび第2の軸線の周りにおける各部位の間隔が一定にな
る。
請求項(7)の破砕機によれば、第1および第2のロー
タの変位量を変更しても、粒状物用出口の第1および第
2の軸線の周りにおける各部位の間隔が変化しない。
(実施例) 以下、図面に示す本発明の実施例について説明する。
第1図に示す縦型の破砕機10は、筒状の本体12を含む。
本体12は、円筒状の主体部14と、該主体部の軸線方向の
両端部に設けられたフランジ部16,18とを含み、また、
主体部14の軸線が上下方向へ伸びるように下方のフラン
ジ部16において複数のボルトにより架台20に据え付けら
れている。
本体12には主体部14の内面から内方へ伸びる複数のアー
ム22が設けられており、該アームにはボス24が固定され
ており、ボス24には第1のロータ26がベアリング28を介
して回転可能に支持されている。ボス24と第1のロータ
26とは、これらの軸線が上下方向となるように配置され
ている。
ボス24および第1のロータ26には、それぞれ、ベアリン
グ28のための押え30および32が取り付けられている。ベ
アリング28は、図示の例では、クロスローラベアリング
である。
下方のフランジ部16には、破砕された粒状物を受けるシ
ュート34が取り付けられている。これに対し、上方のフ
ランジ部18には、筒状のケーシング36が上下方向へ伸び
るように配置されている。
ケーシング36は、上下方向へ伸びる円筒状の主体部38
と、該主体部の下端部に設けられたフランジ部40と、主
体部38の上端部に内向きに設けられたフランジ部42と、
主体部38の下端部から下方および内方へ突出する環状の
突出部44とを有し、また、下方のフランジ部40が本体12
のフランジ部18にスペーサすなわちリング48を介して対
向しかつケーシング36の軸線と本体12の軸線とが一致す
るように、複数のボルトにより本体12に取外し可能に固
定されている。突出部44は、本体12の上部に嵌合されて
いる。
ケーシング36の上部には、ベアリング受け50が複数のボ
ルトにより取り付けられている。ベアリング受け50は、
ボス部52と、該ボス部から外方へ伸びるフランジ部54と
を備え、また、ボス部52の軸線が上下方向となるように
フランジ部54においてケーシング36に取り付けられてい
る。
ボス部52には、筒状の第2のロータ56がベアリング58を
介して回転可能に取り付けられているとともに、ベアリ
ング58を保護するカバー60と塊状の被破砕物を受け入れ
るホッパ62とが複数のボルトにより取り付けられてい
る。ベアリング58は、図示の例では、クロスローラベア
リングであり、また、ボス部52に取り付けられたベアリ
ング押え64および第2のロータ56に取り付けられたベア
リング押え66によりボス部52および第2のロータ56から
の離脱を防止されている。
第2のロータ56は、第1のロータ26の上方に間隔をおい
て配置されている。第1のロータ26は、円錐状の凸面68
と、該凸面のすそに続く平坦な上向きの面70とを第2の
ロータ56の側に有する。これに対し、第2のロータ56
は、円錐状の凹面72と、該凹面の下端に続く平坦な下向
きの面74とを第1のロータ26の側に有する。
第1および第2のロータ26,56は、凸面68と凹面72とに
より環状の破砕室76を形成し、面70,74により粒状物用
の出口78を形成するように配置されている。凸面68の頂
角は凹面72のそれより大きい。このため、凸面68と凹面
72との間隔は破砕室76への被破砕物受け入れ口部から出
口78へ向けて漸次減少し、その結果被破砕物は第1およ
び第2のロータ26,56間に確実に挟み込まれる。
面70,74は、本体12とケーシング36との軸線すなわち両
者の嵌合部の軸線80に対し直角をなす。このため、軸線
80の周りにおける出口78の各部位の間隔は一定である。
しかし、出口78の間隔Lは、適宜な厚さ寸法のリング48
を本体12とケーシング36との間に配置することにより変
更することができる。
第1のロータ26は、軸線80に対し距離2分の1eだけ一方
へ変位された軸線82の周りに回転可能に配置されてい
る。これに対し、第2のロータ56は、軸線80に対し前記
と逆の方向へ距離2分の1eだけ変位された軸線84の周り
に回転可能に配置されている。このため、軸線80の周り
における本体12へのケーシング36の取り付け位置を変更
することにより、第1および第2のロータ26,25の偏心
量を0からeの間で変更することができる。
それゆえに、ケーシング36、ベアリング受け50、カバー
60およびベアリング押え64,66は、駆動側のロータ56を
支持する第1の支持体として作用する。これに対し、本
体12、アーム22およびボス24は、従動側のロータ26を支
持する支持体として作用する。したがって、フランジ部
40および突出部44は軸線80の周りを伸びる第1の環状部
として作用し、主体部14およびフランジ部18はは軸線80
の周りを伸びて軸線84の周りの角度的位置を調整可能に
第1の環状部に結合された第2の環状部として作用す
る。
駆動機構86は、モータおよび減速機を備える回転機構88
と、回転機構88の出力軸に固定されたプーリ90と、第2
のロータ56に固定されたプーリ92と、両プーリ90,92に
巻き掛けられた複数のベルト94とを含む。回転機構88
は、ケーシング36に複数のボルトにより固定された台96
に支持されている。第2のロータ56を回転させる代り
に、第1のロータ26を回転させてもよい。
使用時、第2のロータ56は駆動機構86により軸線84の周
りに高速度で回転され、また、被破砕物はホッパ62に投
入される。被破砕物が凸面68と凹面72とに係合しない間
は、第1のロータ26は回転されない。しかし、被破砕物
が第1および第2のロータ26,56の間に挾まれると、第
1のロータ26は、第2のロータ56の回転に従動して回転
される。
両ロータ26,56が回転されると、両ロータ26,56が距離e
だけ偏心されて回転するため、両ロータ26,56が軸線82,
84の周りのある部位(第1の箇所)では互いに接近し、
他のある部位(第2の部位)では互いに離れるような相
対的な運動が両ロータ26,56の間に生じる。この結果、
両ロータ26,56間に挾まれた被破砕物は、両ロータ26,56
の間隔が狭まる過程にあるとき両ロータ26,56により破
砕される。
破砕された粒状物は、第2のロータ56または両ロータ2
6,56の回転にともなう遠心力により破砕室76内を出口78
へ移動し、出口78から本体12内へ移動し、最終的にシュ
ート34に落下する。
破砕機10によれば、第1および第2のロータ26,56がそ
れぞれ軸線82および84の周りに回転されるだけであるか
ら、ロータに旋回運動をさせる従来の破砕機に比べ振動
が少なく、振動減衰用のカウンタウエイトを設ける必要
がない。また、破砕された粒状物が遠心力により破砕室
76から強制的に流出されるから、粒状物を重力により破
砕室から落下させていた従来の破砕機に比べ、処理能力
が著しく高い。さらに、出口78の間隔が一定であるか
ら、ロータに旋回運動を与える従来の破砕機に比べ、出
口78の間隔を小さくできる。
第2図および第3図に示す破砕機100は、第1および第
2のロータ26,56を水平方向へ伸びる軸線102,104の周り
に回転させるように、横型に組み立てられている。
破砕機100は、両ロータ26,56により規定される破砕室76
から飛散する粒状物を受ける空間106を規定する本体108
を含む。本体108は、空間106を規定する部位から下方に
伸びる複数の支柱部において架台110に据え付けられて
いる。
本体108は、水平方向の両端に開口部を有する。本体108
の一方の開口部には、第1のロータ26をベアリング112
により回転可能に支持する支持リング114が嵌合されて
いる。支持リング114は、複数のボルトにより本体108に
スペーサすなわちリング116を介して取り外し可能に取
り付けられている。支持リング114には、第1のロータ2
6を軸線102の周りに回転させる駆動機構118が支持され
ている。第1のロータ26を駆動機構118により回転させ
る代りに第2のロータ56を回転させてもよい。
ベアリング112は、図示の例では、クロスローラベアリ
ングであり、また、支持リング114に取り付けられたベ
アリング押え120および第1のロータ26に取り付けられ
たベアリング押え122により支持リング114および第1の
ロータ26からの離脱を防止されている。
本体108の他方の開口部には、第2のロータ56がベアリ
ング124により回転可能に支持されているとともに、ベ
アリング124を保護するカバー126および被破砕物を受け
入れるホッパ128が複数のボルトにより取り付けられて
いる。ホッパ128は、被破砕物を上方から受け入れるよ
うに上方に開口されており、また、受け入れた被破砕物
を破砕室76に案内する。
ベアリング124も、クロスローラベアリングであり、ま
た、本体108に取り付けられたベアリング押え130および
第2のロータ56に取り付けられたベアリング押え132に
より本体108および第2のロータ56からの離脱を防止さ
れている。
第1のロータ26の回転軸線102は、本体108と支持リング
114との嵌合部の軸線134に対し距離2分のeだけ一方へ
変位されている。これに対し、第2のロータ56は、軸線
134に対し、距離2分のeだけ他方に変位されている。
しかし、軸線134の周りにおける本体108への支持リング
114の取り付け位置を変更することにより、第1および
第2のロータ26,56の偏心量を0からeの間で変更する
ことができる。
第1および第2のロータ26,56の面70,74は、軸線134に
対し直角をなす。このため、軸線134の周りにおける出
口78の各部位の間隔は一定である。しかし、出口78の間
隔Lは、適宜な厚さ寸法のリング116を本体108と支持リ
ング114との間に配置することにより変更することがで
きる。
使用時、第1のロータ26は駆動機構118により軸線102の
周りに高速度で回転され、また、被破砕物はホッパ128
に投入される。被破砕物が凸面68と凹面72とに係合しな
い間は、第2のロータ56は回転されない。しかし、被破
砕物が第1および第2のロータ26,56の間に挾まると、
第2のロータ56は、第1のロータ26の回転に従動して回
転される。
両ロータ26,56が回転されると、第1および第2のロー
タ26,56が距離eだけ偏心されて回転するため、両ロー
タ26,56が軸線102,104の周りのある部位(第1の箇所)
では互いに接近し、他のある部位(第2の箇所)では互
いに離れるような相対的な運動が両ロータ26,56の間に
生じる。この結果、両ロータ26,56間に挾まれた被破砕
物は、両ロータ26,56の間隔が狭まる過程にあるとき両
ロータ26,56により破砕される。
破砕された粒状物は、第1のロータ26の回転に伴なう遠
心力により破砕室76内を出口78へ移動し、出口78から本
体108に移動し、最終的に空間106から排出される。
破砕機100も破砕機10と同様の効果を有する外、両ロー
タ26,56の回転軸線が水平方向へ伸びるから、破砕機の
高さ寸法が小さくなり、また、軸線102,104の偏心量お
よび出口78の間隔の調整が容易になるという効果を有す
る。
破砕機100において、支持リング114は、駆動側のロータ
26および駆動機構118を支持する第1の支持体として作
用する。これに対し、本体108、カバー126およびベアリ
ング押え130は、従動側のロータ56およびホッパを支持
すると共に第1の支持体を支持する第2の支持体として
作用する。したがって、支持リング114はまた軸線134の
周りを伸びる第1の環状部として作用し、本体108は軸
線134の周りを伸びて軸線134の周りの位置を調整可能に
第1の環状部に結合された第2の環状部として作用す
る。
第4図および第5図は、第1および第2のロータ26,56
の偏心量を自動的に調節するようにした横型の破砕機14
0の実施例を示す。破砕機140の本体108は、支持リング1
14を軸線134の周りに回転可能に支持する第1の本体部1
42と、第2のロータ56を軸線104の周りに回転可能に支
持する第2の本体部144とに分割されている。両本体部1
42,144は、複数のボルトにより分解可能に結合されてい
る。両本体部142,144の間には、出口78の間隔を変更す
べく、リング116が配置されている。
支持リング114は、ベアリング146を介して第1の本体部
142に支持されている。ベアリング146は、クロスローラ
ベアリングであり、また、第1の本体部142に取り付け
られたベアリング押え148および支持リング114に取り付
けられたベアリング押え150により第1の本体部142およ
び支持リング114からの離脱を防止されている。
第1の本体部142と支持リング114との間には、つる巻き
ばね152が配置されている。つる巻きばね152の中心部側
の端部は複数のねじにより支持リング114に固定されて
おり、外周側の端部は複数のねじにより第1の本体部に
固定されている。支持リング114には、両ロータ26,56の
変位量を指示する指針154が固定されている。これに対
し、第1の本体部142に固定されたベアリング押え148に
は、指針154が当接可能のストッパ156が取り付けられて
いるとともに指針154のための目盛158が設けられてい
る。つる巻きばね152は、予め所定量巻き込まれてい
る。
使用時、第1のロータ26は駆動機構118により軸線102の
周りに高速度で回転され、また、被破砕物はホッパ128
に投入される。被破砕物が凸面68と凹面72とに係合しな
い間は、第2のロータ56は回転されない。このとき、指
針154はつる巻きばね152の力によりストッパ156に当接
されている。しかし、被破砕物が第1および第2のロー
タ26,56の間に挾まると、第2のロータ56は、第1のロ
ータ26の回転に従動して回転される。
両ロータ26,56が回転されると、第1および第2のロー
タ26,56が距離eだけ偏心されて回転するため、両ロー
タ26,56が軸線102,104の周りのある部位(第1の箇所)
では互いに接近し、他のある部位(第2の箇所)では互
いに離れるような相対的な運動が両ロータ26,56の間に
生じる。この結果、両ロータ26,56間に挾まれた被破砕
物は、両ロータ26,56の間隔が狭まる過程にあるとき両
ロータ26,56により破砕される。
被破砕物が破砕されるとき、第1のロータ26に大きな負
荷が作用すると、駆動機構118を第1のロータ26の回転
方向と反対方向(第5図において反時計方向)へ回転さ
せるような反力が駆動機構118に作用する。これによ
り、駆動機構118は、前記反力すなわち前記負荷とつる
巻きばね152の力とが釣り合う位置まで第1のロータ26
の回転方向と逆の方向へ回転される。この結果、第1お
よび第2のロータ26,56の偏心量が小さくなり、第1の
ロータ26に作用する負荷が減少する。このときの偏心量
は、指針154により支持された目盛の値から知ることが
できる。
破砕された粒状物は、第1のロータ26の回転に伴なう遠
心力により破砕室76内を出口78へ移動し、出口78から破
砕室76の外へ移動し、最終的に空間106から排出され
る。
破砕機140も破砕機100と同様の効果を有する外、第1お
よび第2のロータ26,56の偏心量を第1のロータ26に作
用する負荷に応じて自動的に調節することができるとい
う効果を有する。
なお、つる巻きばね152を設ける代りに、指針154をアー
ムとして利用して、第1および第2のロータ26,56の偏
心量が所定の値となる位置に支持リング114を手動で回
転させ、その位置を維持するように指針154をベアリン
グ受け148に解除可能に固定してもよい。
破砕機140において、支持リング114は、駆動側のロータ
26および駆動機構118を支持する第1の支持体として作
用する。これに対し、本体108、カバー126およびベアリ
ング押え130は、従動側のロータ56およびホッパを支持
すると共に第1の支持体を支持する第2の支持体として
作用する。したがって、支持リング114はまた軸線134の
周りを伸びる第1の環状部として作用し、本体108は軸
線134の周りを伸びて軸線134の周りの回転位置を調整可
能に第1の環状部に結合された第2の環状部として作用
する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の破砕機の一実施例を示す縦断面図、第
2図は本発明の破砕機の他の実施例を示す縦断面図、第
3図は第2図の2−2線に沿って得た断面図、第4図は
本発明の破砕機のさらに他の実施例を示す縦断面図、第
5図は第4図の5−5線に沿って得た断面図である。 10,110,140:破砕機、 12,108:本体、 26:第1のロータ、 36:ケーシング、 48,116:出口間隔調整用のリング(スペーサ)、 56:第2のロータ、 62:ホッパ、 68:凸面、 72:凹面、 76:破砕室、 78:出口、 86,118:駆動機構、 80,82,84,102,104,134:軸線、 114:支持リング、 152:つる巻きばね、 154:指針(アーム)、 156:ストッパ。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の軸線の周りに回転可能に支持手段に
    支持された第1のロータおよび前記第1の軸線から間隔
    をおいて前記第1の軸線と平行に伸びる第2軸線の周り
    に回転可能に前記支持手段に支持された第2のロータを
    備える破砕手段であって前記第1および第2のロータが
    それぞれ前記第1および第2の軸線の周りを伸びる円錐
    状または半円状の凸面および凹面を有し、また前記凸面
    と前記凹面とが互いに向き合わされて被破砕物のための
    破砕室を形成する破砕手段と、前記被破砕物を受け入
    れ、これを前記破砕室へ案内する案内手段と、前記破砕
    手段を前記第1および第2の軸線の周りに回転させる駆
    動手段とを含み、前記第1および第2のロータの一方は
    前記駆動手段により前記第1および第2の軸線の一方の
    周りに回転される駆動ロータであり、前記第1および第
    2ロータの他方は、前記破砕物が前記凸面と前記凹面と
    に挟まれたことにより、前記第1および第2のロータの
    一方の回転にともなって前記第1および第2の軸線の他
    方の周りに回転される従動ロータであり、前記凸面と前
    記凹面とは、両者の間隔が回転軸線の側から半径方向外
    方に向けて漸次減少する形状を有する、破砕機。
  2. 【請求項2】前記支持手段は、前記案内手段を支持して
    おり、また破砕された粒状物を前記破砕室から受ける空
    間部を形成している、請求項(1)に記載の破砕機。
  3. 【請求項3】前記支持手段は、前記駆動ロータを支持す
    る第1の支持体であって前記第1および第2の軸線に対
    し偏心した第3の軸線の周りを伸びる第1の環状部を有
    する第1の支持体と、前記従動ロータを支持する第2の
    支持体であって前記第3の軸線の周りを伸びて前記第1
    の環状部に結合された第2の環状部を有する第2の支持
    体と、前記凸面と前記凹面との間の距離の変更のために
    前記第3の軸線の方向における前記第1および第2の支
    持体の間に交換可能に配置されたスペーサとを含む、請
    求項(1)または(2)に記載の破砕機。
  4. 【請求項4】前記支持手段は、前記駆動ロータおよび前
    記駆動手段を支持する第1の支持体であって前記第1お
    よび第2の軸線に対し偏心した第3の軸線の周りを伸び
    る第1の環状部を有する第1の支持体と、前記従動ロー
    タおよび前記案内手段を支持する第2の支持体であって
    前記3の軸線の周りを伸びかつ前記第3の軸線の周りに
    おける前記第1および第2の支持体の相対的位置を調整
    可能に前記第1の支持体の前記第1の環状部に結合され
    た第2の環状部を有する第2の支持体と、前記第2の支
    持体に対する前記第1の支持体の前記第3の軸線の周り
    の位置を調整して前記第1および第2の軸線の偏心量を
    調整する調整手段とを含む、請求項(1)または(2)
    に記載の破砕機。
  5. 【請求項5】前記調整手段は、前記第1の支持体を前記
    第2の支持体に対し前記駆動ロータの回転方向と逆の方
    向へ回転させる力を前記第1の支持体に作用させるばね
    と、前記第1の支持体に取り付けられたアームであって
    前記第3の軸線の周りにおける前記第1の支持体の回転
    にともなって前記第2の支持体に対し前記第3の軸線の
    周りに回転されるアームと、前記第1の支持体が前記第
    2の支持体に対し前記逆の方向へ所定角度回転されたと
    き前記アームと係合して前記アームと前記第1の支持体
    とが前記逆の方向へさらに回転することを阻止する、前
    記第2の支持体に取り付けられたストッパとを含む、請
    求項(4)に記載の破砕機。
  6. 【請求項6】前記第1および第2のロータの粒状物用出
    口を形成する部位は、互いに平行な面である、請求項
    (1)〜(5)のいずれか1項に記載の破砕機。
  7. 【請求項7】前記粒状物用出口を形成する前記面は、前
    記第1および第2の軸線と直交する、請求項(6)に記
    載の破砕機。
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