JPH0424966B2 - - Google Patents
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- JPH0424966B2 JPH0424966B2 JP59223655A JP22365584A JPH0424966B2 JP H0424966 B2 JPH0424966 B2 JP H0424966B2 JP 59223655 A JP59223655 A JP 59223655A JP 22365584 A JP22365584 A JP 22365584A JP H0424966 B2 JPH0424966 B2 JP H0424966B2
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- producing
- soybeans
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Landscapes
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Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、大豆固形分含有水中油型乳化脂の製
造法、詳しくは、大豆固形分を含んだ製パン用乳
化油脂の製造法に関するものである。更に詳しく
は、本発明は、製パン用蛋白源、繊維素源として
大豆固形分を含有し、しかもすぐれた製パン改良
効果を発揮する全粒豆乳状乳化油脂の製造法に関
するものである。
造法、詳しくは、大豆固形分を含んだ製パン用乳
化油脂の製造法に関するものである。更に詳しく
は、本発明は、製パン用蛋白源、繊維素源として
大豆固形分を含有し、しかもすぐれた製パン改良
効果を発揮する全粒豆乳状乳化油脂の製造法に関
するものである。
パンに豆乳を添加することは、蛋白の強化、ア
ミノ酸バランスの改善の効果があり、極めて有益
なことといえる。更に近年の食生活にたいする、
美食から健康へのニーズの変遷に伴い、コレステ
ロールを含まない食品素材として豆乳に対する関
心が高まつており、豆乳添加パンも需要が広がつ
てきている。
ミノ酸バランスの改善の効果があり、極めて有益
なことといえる。更に近年の食生活にたいする、
美食から健康へのニーズの変遷に伴い、コレステ
ロールを含まない食品素材として豆乳に対する関
心が高まつており、豆乳添加パンも需要が広がつ
てきている。
豆乳を大きく分類すると抽出タイプと全粒タイ
プに分けられるが、前者は大豆を吸水膨脹させた
後、砕いて蛋白質と脂肪を抽出し、オカラと称す
る繊維分を取り除いたタイプであり、後者はオカ
ラを取り除かず、微細化し豆乳に含めたものであ
る。前者のオカラを取り除いた抽出タイプは栄養
の面、健康の面からいえば非常に価値があるとさ
れている繊維分を取り除いて廃棄してしまつてお
り、後者の全粒タイプの方がより好ましいものと
いえる。
プに分けられるが、前者は大豆を吸水膨脹させた
後、砕いて蛋白質と脂肪を抽出し、オカラと称す
る繊維分を取り除いたタイプであり、後者はオカ
ラを取り除かず、微細化し豆乳に含めたものであ
る。前者のオカラを取り除いた抽出タイプは栄養
の面、健康の面からいえば非常に価値があるとさ
れている繊維分を取り除いて廃棄してしまつてお
り、後者の全粒タイプの方がより好ましいものと
いえる。
しかしながら、この全粒タイプの豆乳は、その
繊維分の微細化、強制分散の方法が技術的に十分
なものではなく、きめの粗いものでしかなく、製
パン原料として使用した場合、得られるパンの風
味食感が悪いことと、全粒タイプに限らず豆乳を
添加することは、蛋白強化、アミノ酸バランスの
改善等極めて有益ではあるが、大豆蛋白という非
グルテン性の蛋白が混合されることにより小麦粉
のもつ製パン性を損なうことになり、小麦粉に対
して固形物換算で2%程度まで使用するのが限界
であり、それ以上になるとパン生地の機械耐性が
なくなつてしまう結果、小さくてかたいパンしか
得られないという問題があつた。
繊維分の微細化、強制分散の方法が技術的に十分
なものではなく、きめの粗いものでしかなく、製
パン原料として使用した場合、得られるパンの風
味食感が悪いことと、全粒タイプに限らず豆乳を
添加することは、蛋白強化、アミノ酸バランスの
改善等極めて有益ではあるが、大豆蛋白という非
グルテン性の蛋白が混合されることにより小麦粉
のもつ製パン性を損なうことになり、小麦粉に対
して固形物換算で2%程度まで使用するのが限界
であり、それ以上になるとパン生地の機械耐性が
なくなつてしまう結果、小さくてかたいパンしか
得られないという問題があつた。
本発明者等は、製パン用豆乳におけるこれらの
問題点を解決すべく検討を重ねた結果、大豆固形
分として全粒大豆若しくは脱脂大豆を乾式微粉砕
したものを用い、且つその加熱処理時に乳化剤を
加えることによつて、きめが細かく且つ製パン用
蛋白源、繊維素源として用いた場合に全く製パン
性を悪化させないばかりか高い比容積を持ち、且
つ柔らかく老化の遅いパンが得られることを見出
し、本発明に到達した。
問題点を解決すべく検討を重ねた結果、大豆固形
分として全粒大豆若しくは脱脂大豆を乾式微粉砕
したものを用い、且つその加熱処理時に乳化剤を
加えることによつて、きめが細かく且つ製パン用
蛋白源、繊維素源として用いた場合に全く製パン
性を悪化させないばかりか高い比容積を持ち、且
つ柔らかく老化の遅いパンが得られることを見出
し、本発明に到達した。
即ち、本発明は、丸大豆、脱皮した大豆又は脱
脂大豆を乾式粉砕して大部分の粒径が20μ以下に
なるまで微粉砕し、然る後この大豆微粉末を水に
分散溶解し、得られた大豆微粉末水分散溶解液に
乳化剤及び必要に応じて油脂を加えて水中油型に
乳化した乳化物を加熱処理することを特徴とする
大豆固形分含有水中油型乳化脂の製造法を提供す
るものである。
脂大豆を乾式粉砕して大部分の粒径が20μ以下に
なるまで微粉砕し、然る後この大豆微粉末を水に
分散溶解し、得られた大豆微粉末水分散溶解液に
乳化剤及び必要に応じて油脂を加えて水中油型に
乳化した乳化物を加熱処理することを特徴とする
大豆固形分含有水中油型乳化脂の製造法を提供す
るものである。
以下に本発明の大豆固形分含有水中油型乳化脂
の製造法について詳述する。
の製造法について詳述する。
本発明では、丸大豆をそのまま又は脱皮処理若
しくは脱脂処理したものを使用する。大豆は乾式
にて微粉砕されるが、この微粉砕は大部分の粒径
が20μ以下にすることができる方法であれば特に
制限されるものではなく、例えば、ピンミル等を
用いることができる。微粉砕する前に予め乾燥処
理を行うと微粉砕をより容易に行うことができ、
また予備粉砕処理を行つてもよい。微粉砕の程度
は、大部分(好ましくは90%以上、より好ましく
は98%以上)の粒径が20μ以下にする必要があ
り、それより大きくなると、得られる全粒豆乳状
水中油型乳化脂はきめの粗いものになり、保存中
の沈澱の発生や、製パンに使用した際パンの品質
が悪化し好ましくない。
しくは脱脂処理したものを使用する。大豆は乾式
にて微粉砕されるが、この微粉砕は大部分の粒径
が20μ以下にすることができる方法であれば特に
制限されるものではなく、例えば、ピンミル等を
用いることができる。微粉砕する前に予め乾燥処
理を行うと微粉砕をより容易に行うことができ、
また予備粉砕処理を行つてもよい。微粉砕の程度
は、大部分(好ましくは90%以上、より好ましく
は98%以上)の粒径が20μ以下にする必要があ
り、それより大きくなると、得られる全粒豆乳状
水中油型乳化脂はきめの粗いものになり、保存中
の沈澱の発生や、製パンに使用した際パンの品質
が悪化し好ましくない。
微粉砕した大豆(大豆微粉末)は、水に分散溶
解し、水分散溶解液となし、更にこの大豆微粉末
水分散溶解液に乳化剤及び必要に応じて油脂を加
え、水中油型に乳化した後、この乳化物を加熱処
理し、本発明の大豆固形分含有水中油型乳化脂を
得る。
解し、水分散溶解液となし、更にこの大豆微粉末
水分散溶解液に乳化剤及び必要に応じて油脂を加
え、水中油型に乳化した後、この乳化物を加熱処
理し、本発明の大豆固形分含有水中油型乳化脂を
得る。
上気大豆微粉末水分散溶解液の大豆微粉末濃度
は0.1〜35%、特に3〜25%とするのが好ましい。
は0.1〜35%、特に3〜25%とするのが好ましい。
また、油脂は加えた方が好ましいが、加えなく
ても大豆中には油分が含まれるので水中油型乳化
物が得られる。また、加える油脂としては、通常
の食用油脂ならば何れの油脂をも用いることがで
き、その使用量は大豆微粉末水分散溶解液1重量
部に対し0.5〜5重量部とするのが好ましい。
ても大豆中には油分が含まれるので水中油型乳化
物が得られる。また、加える油脂としては、通常
の食用油脂ならば何れの油脂をも用いることがで
き、その使用量は大豆微粉末水分散溶解液1重量
部に対し0.5〜5重量部とするのが好ましい。
大豆微粉末を水に分散溶解して、加熱処理する
までの工程は出来るだけ短時間に行つた方が豆乳
特有の青臭みの生成が少なく好ましい。
までの工程は出来るだけ短時間に行つた方が豆乳
特有の青臭みの生成が少なく好ましい。
上気乳化物の加熱処理は大豆中に存在している
リポオキシダーゼ等を不活性化するのに十分な程
度であれば良いが、保存性のために殺菌効果をあ
げ、豆乳特有の青臭さ等の異臭を除去し、且つ蛋
白質の変性を少なくするという目的からは加熱処
理は加圧蒸気を注入した後、減圧冷却する直接加
熱方式によつて行うことが好ましい。このような
直接加熱方式による加熱処理は、ユーベリゼーシ
ヨン滅菌装置(アルブラ社製)、VTIS滅菌装置
(アルフアラバル社製)、ラギアーUHT滅菌装置
(ラギアー社製)、パラリゼーター(パツシユ・ア
ンド・シルケボーグ社製)、C.P.Vac−Heat・
UHT殺菌装置(クリマリイ・パツケージ社製)
等の装置を用いて130〜155℃、好ましくは145〜
150℃で2〜10秒間、好ましくは3.5〜7秒間処理
することにより行われる。
リポオキシダーゼ等を不活性化するのに十分な程
度であれば良いが、保存性のために殺菌効果をあ
げ、豆乳特有の青臭さ等の異臭を除去し、且つ蛋
白質の変性を少なくするという目的からは加熱処
理は加圧蒸気を注入した後、減圧冷却する直接加
熱方式によつて行うことが好ましい。このような
直接加熱方式による加熱処理は、ユーベリゼーシ
ヨン滅菌装置(アルブラ社製)、VTIS滅菌装置
(アルフアラバル社製)、ラギアーUHT滅菌装置
(ラギアー社製)、パラリゼーター(パツシユ・ア
ンド・シルケボーグ社製)、C.P.Vac−Heat・
UHT殺菌装置(クリマリイ・パツケージ社製)
等の装置を用いて130〜155℃、好ましくは145〜
150℃で2〜10秒間、好ましくは3.5〜7秒間処理
することにより行われる。
加熱後、乳化物は減圧下で水分を蒸発させ冷却
される。冷却の程度は水分の変化を防止する目的
では蒸気注入前の温度より1〜2℃高めまでにと
どめるのが好ましいが、特に制限はない。
される。冷却の程度は水分の変化を防止する目的
では蒸気注入前の温度より1〜2℃高めまでにと
どめるのが好ましいが、特に制限はない。
また、繊維分をより細かく分散させる目的で加
熱処理工程の前及び/又は後で、高圧型ホモジナ
イザー、遠心式ホモジナイザー、超音波ホモジナ
イザー等のホモジナイザーを用いて均質化処理を
することが好ましいが、高圧型ホモジナイザーを
用いるのが一般的で、その均質圧力は高いほど効
果が大きく200Kg/cm2以上、好ましくは400〜1000
Kg/cm2で均質化処理を行う。
熱処理工程の前及び/又は後で、高圧型ホモジナ
イザー、遠心式ホモジナイザー、超音波ホモジナ
イザー等のホモジナイザーを用いて均質化処理を
することが好ましいが、高圧型ホモジナイザーを
用いるのが一般的で、その均質圧力は高いほど効
果が大きく200Kg/cm2以上、好ましくは400〜1000
Kg/cm2で均質化処理を行う。
また、本発明で用いられる乳化剤としては、グ
リセリン脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、
ポリグリセリン油脂酸エステル、レシチン、ソル
ビタン脂肪酸エステル等が挙げられるが、特にグ
リセリン飽和脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステ
ル、レシチンが好ましく、これらの乳化剤を単独
又は二種以上組合せて用いると良い。
リセリン脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、
ポリグリセリン油脂酸エステル、レシチン、ソル
ビタン脂肪酸エステル等が挙げられるが、特にグ
リセリン飽和脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステ
ル、レシチンが好ましく、これらの乳化剤を単独
又は二種以上組合せて用いると良い。
上気乳化剤の効果は主として蛋白質との相互作
用に基づくものであり、パン生地の強化がなさ
れ、その結果、大豆蛋白の製パン性への悪影響を
補う働きがあるものと思われる。これらの乳化剤
は、通常、粉体又は水に分散若しくは溶解させた
形で生地調製の際に直接加えられることが多い
が、本発明においては、大部分の粒径が20μ以下
である全粒大豆微粉末水分散溶解液に加え、これ
を水中油型に乳化した後加熱処理した形で用い
る。全粒大豆微粉末水分散溶解液中に乳化剤は水
中油型に細かく乳化され水和されているものと考
えられ、該水中油型乳化脂を用いることによつ
て、乳化剤は粉体又は単に水に分散若しくは溶解
して用いるよりもはるかに少量でその効果を上げ
ることができるものである。
用に基づくものであり、パン生地の強化がなさ
れ、その結果、大豆蛋白の製パン性への悪影響を
補う働きがあるものと思われる。これらの乳化剤
は、通常、粉体又は水に分散若しくは溶解させた
形で生地調製の際に直接加えられることが多い
が、本発明においては、大部分の粒径が20μ以下
である全粒大豆微粉末水分散溶解液に加え、これ
を水中油型に乳化した後加熱処理した形で用い
る。全粒大豆微粉末水分散溶解液中に乳化剤は水
中油型に細かく乳化され水和されているものと考
えられ、該水中油型乳化脂を用いることによつ
て、乳化剤は粉体又は単に水に分散若しくは溶解
して用いるよりもはるかに少量でその効果を上げ
ることができるものである。
即ち、本発明においては、上記乳化剤の量は、
対粉0.1〜0.3%程度でも十分な製パン改良効果を
上げうるものであるが、特に限定されるものでは
ない。
対粉0.1〜0.3%程度でも十分な製パン改良効果を
上げうるものであるが、特に限定されるものでは
ない。
以下に本発明の実施例をあげて本発明を更に詳
しく説明する。尚、以下の実施例及び比較例にお
ける製パン試験は、70%中種法によるワンローフ
型食パンを焼成することにより行い、配合処方は
次に示す通りである。
しく説明する。尚、以下の実施例及び比較例にお
ける製パン試験は、70%中種法によるワンローフ
型食パンを焼成することにより行い、配合処方は
次に示す通りである。
(中種)
強力粉 70重量部
イースト 2.5
イーストフード 0.1
水 42
(本捏)
強力粉 30重量部
上白糖 5
食 塩 2
シヨートニング*1 (別途記載)
乳化脂 *2 (別途記載)
水 (別途記載)
〔註〕*1:乳化剤を含有せず(上昇融点32℃)
*2:実施例で得られた本発明の乳化脂又は比較
例で得られた乳化脂 実施例 1 脱皮した大豆を超微粉砕機コントラプレツクス
(西独:アルピネ社製)により大部分の粒径が
20μ以下になるまで粉砕する。次いで、この大豆
微粉末10Kgを水80Kgに分散溶解し、更に、これ
に、大豆硬化油9Kgにグリセリン飽和脂肪酸エス
テル1Kgを加えて加温溶解したものを加え、水中
油型に乳化する。次いで、この大豆微粉末含有の
水中油型乳化物を高圧型ホモジナイザーにて200
Kg/cm2の均質圧力で均質化し、プレート式殺菌冷
却機を通し85℃で3分間殺菌処理した後10℃前後
まで急冷し、本発明の大豆固形分含有水中油型乳
化脂を得た。
例で得られた乳化脂 実施例 1 脱皮した大豆を超微粉砕機コントラプレツクス
(西独:アルピネ社製)により大部分の粒径が
20μ以下になるまで粉砕する。次いで、この大豆
微粉末10Kgを水80Kgに分散溶解し、更に、これ
に、大豆硬化油9Kgにグリセリン飽和脂肪酸エス
テル1Kgを加えて加温溶解したものを加え、水中
油型に乳化する。次いで、この大豆微粉末含有の
水中油型乳化物を高圧型ホモジナイザーにて200
Kg/cm2の均質圧力で均質化し、プレート式殺菌冷
却機を通し85℃で3分間殺菌処理した後10℃前後
まで急冷し、本発明の大豆固形分含有水中油型乳
化脂を得た。
これを小麦粉100重量部に対して20重量部の割
合で製パン試験に供した。製パン試験の本捏にお
けるシヨートニングの使用量は3重量部及び水の
使用量は21重量部とした。焼成されたパンは、比
容積5.20c.c./g、経日3日後のパンのかたさ101
g/cm2(厚さ3cmにスライスしたパンをその厚み
の30%圧縮したときの圧縮応力)であり、非常に
柔らかく、またパンのきめ、風味も良好であつ
た。
合で製パン試験に供した。製パン試験の本捏にお
けるシヨートニングの使用量は3重量部及び水の
使用量は21重量部とした。焼成されたパンは、比
容積5.20c.c./g、経日3日後のパンのかたさ101
g/cm2(厚さ3cmにスライスしたパンをその厚み
の30%圧縮したときの圧縮応力)であり、非常に
柔らかく、またパンのきめ、風味も良好であつ
た。
実施例 2
実施例1で用いたグリセリン飽和脂肪酸エステ
ルを蔗通脂肪酸エステル(HLB15)に置きかえ
た以外は実施例1と同様な処理を行い本発明の大
豆固形分含有水中油型乳化脂を得た。
ルを蔗通脂肪酸エステル(HLB15)に置きかえ
た以外は実施例1と同様な処理を行い本発明の大
豆固形分含有水中油型乳化脂を得た。
これを小麦粉100重量部に対して20重量部の割
合で製パン試験に供した。製パン試験の本捏にお
けるシヨートニングの使用量は3重量部及び水の
使用量は21重量部とした。焼成されたパンは、比
容積5.69c.c./g、経日3日後のパンのかたさ
110g/cm2(実施例1と同様にして測定した圧縮
応力)であり、非常に柔らかく、またパンのき
め、風味も良好であつた。
合で製パン試験に供した。製パン試験の本捏にお
けるシヨートニングの使用量は3重量部及び水の
使用量は21重量部とした。焼成されたパンは、比
容積5.69c.c./g、経日3日後のパンのかたさ
110g/cm2(実施例1と同様にして測定した圧縮
応力)であり、非常に柔らかく、またパンのき
め、風味も良好であつた。
実施例 3
実施例1で用いたグリセリン飽和脂肪酸エステ
ル1Kgでグリセリン飽和脂肪酸エステル500g及
びレシチン500gに置きかえる以外は実施例1と
同様にして大豆微粉末含有の水中油型乳化物を得
る。次いで、この大豆微粉末含有の水中油型乳化
物を高圧型ホモジナイザーにて100Kg/cm2の均質
圧力で均質化し、直接加熱方式のUHT殺菌機
VTIS(商品名:アルフアラバル社製)により140
℃で3.5秒間加熱処理した後直ちに70℃まで冷却
する。次いで、このものを更に高圧型ホモジナイ
ザーにて150Kg/cm2の均質圧力で均質化した後15
℃前後まで冷却し、本発明の大豆固形分含有水中
油型乳化脂を得た。
ル1Kgでグリセリン飽和脂肪酸エステル500g及
びレシチン500gに置きかえる以外は実施例1と
同様にして大豆微粉末含有の水中油型乳化物を得
る。次いで、この大豆微粉末含有の水中油型乳化
物を高圧型ホモジナイザーにて100Kg/cm2の均質
圧力で均質化し、直接加熱方式のUHT殺菌機
VTIS(商品名:アルフアラバル社製)により140
℃で3.5秒間加熱処理した後直ちに70℃まで冷却
する。次いで、このものを更に高圧型ホモジナイ
ザーにて150Kg/cm2の均質圧力で均質化した後15
℃前後まで冷却し、本発明の大豆固形分含有水中
油型乳化脂を得た。
これを小麦粉100重量部に対して20重量部の割
合で製パン試験に供した。製パン試験の本捏にお
けるシヨートニングの使用量は3重量部及び水の
使用量は21重量部とした。焼成されたパンは、比
容積5.53c.c./g、経日3日後のパンのかたさ121
g/cm2(実施例1と同様にして測定した圧縮応
力)であり、非常に柔らかく、またパンのきめ、
風味も良好であつた。
合で製パン試験に供した。製パン試験の本捏にお
けるシヨートニングの使用量は3重量部及び水の
使用量は21重量部とした。焼成されたパンは、比
容積5.53c.c./g、経日3日後のパンのかたさ121
g/cm2(実施例1と同様にして測定した圧縮応
力)であり、非常に柔らかく、またパンのきめ、
風味も良好であつた。
比較例 1
実施例1で用いた大豆硬化油とグリセリン飽和
脂肪酸エステルを除去し、その分量だけ水を加え
た以外は実施例1と同様な処理を行い大豆固形分
含有水中油型乳化脂を得た。
脂肪酸エステルを除去し、その分量だけ水を加え
た以外は実施例1と同様な処理を行い大豆固形分
含有水中油型乳化脂を得た。
これを小麦粉100重量部に対して20重量部を割
合で製パン試験に供した。製パン試験の本捏にお
けるシヨートニングの使用量は5重量部及び水の
使用量は19.2重量部とした。焼成されたパンは、
比容積4.35c.c./g、経日3日後のパンのかたさ
199g/cm2(実施例1と同様にして測定した圧縮
応力)であり、実施例1で得られたパンよりも明
らかに小さくてかたいものであつた。
合で製パン試験に供した。製パン試験の本捏にお
けるシヨートニングの使用量は5重量部及び水の
使用量は19.2重量部とした。焼成されたパンは、
比容積4.35c.c./g、経日3日後のパンのかたさ
199g/cm2(実施例1と同様にして測定した圧縮
応力)であり、実施例1で得られたパンよりも明
らかに小さくてかたいものであつた。
本発明の製造法によつて得られる大豆固形分含
有水中油型乳化脂は、栄養面で優れている全粒タ
イプの豆乳を含有し、パンに添加した場合、優れ
た製パン改良効果を発揮し、いままで得られなか
つた栄養価の高い、且つ食感の優れた美味なパン
が得られる。
有水中油型乳化脂は、栄養面で優れている全粒タ
イプの豆乳を含有し、パンに添加した場合、優れ
た製パン改良効果を発揮し、いままで得られなか
つた栄養価の高い、且つ食感の優れた美味なパン
が得られる。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 丸大豆、脱皮した大豆又は脱脂大豆を乾式粉
砕して大部分の粒径が20μ以下になるまで微粉砕
し、然る後この大豆微粉末を水に分散溶解し、得
られた大豆微粉末水分散溶解液に乳化剤及び必要
に応じて油脂を加えて水中油型に乳化した乳化物
を加熱処理することを特徴とする大豆固形分含有
水中油型乳化脂の製造法。 2 乳化剤が、グリセリン飽和脂肪酸エステル、
蔗糖脂肪酸エステル及びレシチンからなる群より
選択される一種以上である、特許請求の範囲第1
項記載の大豆固形分含有水中油型乳化脂の製造
法。 3 加熱処理が、加圧蒸気を注入した後、減圧冷
却する直接加熱方式によつて行われる、特許請求
の範囲第1項記載の大豆固形分含有水中油型乳化
脂の製造法。 4 加熱処理の前及び/又は後でホモジナイザー
を用いて均質化処理を行う、特許請求の範囲第1
項記載の大豆固形分含有水中油型乳化脂の製造
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59223655A JPS61104740A (ja) | 1984-10-24 | 1984-10-24 | 大豆固形分含有水中油型乳化脂の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59223655A JPS61104740A (ja) | 1984-10-24 | 1984-10-24 | 大豆固形分含有水中油型乳化脂の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61104740A JPS61104740A (ja) | 1986-05-23 |
JPH0424966B2 true JPH0424966B2 (ja) | 1992-04-28 |
Family
ID=16801583
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59223655A Granted JPS61104740A (ja) | 1984-10-24 | 1984-10-24 | 大豆固形分含有水中油型乳化脂の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61104740A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB8522622D0 (en) * | 1985-09-12 | 1985-10-16 | Unilever Plc | Edible water-in-oil emulsions |
-
1984
- 1984-10-24 JP JP59223655A patent/JPS61104740A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61104740A (ja) | 1986-05-23 |
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