JPH04249155A - 高鮮映性制振鋼板の製造方法 - Google Patents
高鮮映性制振鋼板の製造方法Info
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- JPH04249155A JPH04249155A JP3015337A JP1533791A JPH04249155A JP H04249155 A JPH04249155 A JP H04249155A JP 3015337 A JP3015337 A JP 3015337A JP 1533791 A JP1533791 A JP 1533791A JP H04249155 A JPH04249155 A JP H04249155A
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Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高鮮映性を有すると共
に、プレス成形性、接着強度、スポット溶接性等の良好
な高鮮映性制振鋼板の製造方法に関する。
に、プレス成形性、接着強度、スポット溶接性等の良好
な高鮮映性制振鋼板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車ボディ外板や家電製品外
装板等の成形加工の用途に供される例えば冷延鋼板は、
プレス成形時における耐焼付性を向上させるために、シ
ョットブラストまたは放電加工によりダル仕上げされた
ワークロールを用いて調質圧延されることが行われてい
るが、このように加工された鋼板は鮮映性が低い。これ
は鋼板表面における水平な部分の占める割合が少ないた
めであるとして、例えば特開昭62─168602号等
においては、結果的に平坦度面積率を高める方法を採っ
ている。
装板等の成形加工の用途に供される例えば冷延鋼板は、
プレス成形時における耐焼付性を向上させるために、シ
ョットブラストまたは放電加工によりダル仕上げされた
ワークロールを用いて調質圧延されることが行われてい
るが、このように加工された鋼板は鮮映性が低い。これ
は鋼板表面における水平な部分の占める割合が少ないた
めであるとして、例えば特開昭62─168602号等
においては、結果的に平坦度面積率を高める方法を採っ
ている。
【0003】そこで、このような平坦度面積率の高い鋼
板を表皮材として熱可塑性樹脂をこの2枚の表皮材間に
挟着して複合鋼板を形成しても接着強度の低いものしか
得られないため、特開平1─127332号においては
鋼板表面の所要粗度を得るために、表面をショットダル
方法により粗面化した圧延ロールで冷間圧延または調質
圧延を行っている。
板を表皮材として熱可塑性樹脂をこの2枚の表皮材間に
挟着して複合鋼板を形成しても接着強度の低いものしか
得られないため、特開平1─127332号においては
鋼板表面の所要粗度を得るために、表面をショットダル
方法により粗面化した圧延ロールで冷間圧延または調質
圧延を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の方法にあっては、鋼板の樹脂と接着する面
をショットダル加工面とし、外表面に単位面積当り所定
数の微小クレータ10(図4)を所定密度に形成した鮮
映度の高いロールでこの微小クレータ10を転写した面
としても、表皮材の貼合わせ時には通常、脱気圧着装置
や加圧保持装置等を通過する際にそれらの圧着ロールに
より表皮材表面の凹凸部12、13(図4)が潰され、
油溜まりである凹部13がなくなって潤滑油が保持され
ないため、プレス成形性が低下してしまうといった問題
があった。
ような従来の方法にあっては、鋼板の樹脂と接着する面
をショットダル加工面とし、外表面に単位面積当り所定
数の微小クレータ10(図4)を所定密度に形成した鮮
映度の高いロールでこの微小クレータ10を転写した面
としても、表皮材の貼合わせ時には通常、脱気圧着装置
や加圧保持装置等を通過する際にそれらの圧着ロールに
より表皮材表面の凹凸部12、13(図4)が潰され、
油溜まりである凹部13がなくなって潤滑油が保持され
ないため、プレス成形性が低下してしまうといった問題
があった。
【0005】この発明は、このような従来の問題点にか
んがみてなされたものであって、制振鋼板に形成後、レ
ーザーダルロールによりスキンパスを施すことにより、
上記課題を解決することを目的としている。
んがみてなされたものであって、制振鋼板に形成後、レ
ーザーダルロールによりスキンパスを施すことにより、
上記課題を解決することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記目的を
達成するために、内側となる面にダル加工したスキン材
を貼合わせて制振鋼板とした後に、該制振鋼板にレーザ
ーダルロールによりスキンパスを施して高鮮映性鋼板を
製造する方法を提供するものである。
達成するために、内側となる面にダル加工したスキン材
を貼合わせて制振鋼板とした後に、該制振鋼板にレーザ
ーダルロールによりスキンパスを施して高鮮映性鋼板を
製造する方法を提供するものである。
【0007】
【作用】この発明は、スキン材の貼合わせる際に内側と
なる面に、例えばショットダル加工や放電加工などを施
してダル面とし、このダル面を対向させて制振性樹脂を
挟着し、一般に行われる方法によって制振鋼板を形成し
ているので、貼着面は平坦度面積率が小さいため剥離強
度の大きい製品が得られる。さらに、この制振鋼板は次
の工程でレーザーダルロールによりスキンパスを施され
るため、ショットダルロールによるものに比べ、板表面
もしくはその塗装面の乱反射が少なく光沢性がよく、か
つ写像の歪みが少なく写像性もよい、いわゆる高鮮映性
の制振鋼板とすることができる。なお、スキンパス圧下
力によって、樹脂に混入された導電性フィラー粒子のス
キン材と圧接する部分は樹脂が排除されるため通電性が
良好となり、抵抗溶接性を高めることにもなる。
なる面に、例えばショットダル加工や放電加工などを施
してダル面とし、このダル面を対向させて制振性樹脂を
挟着し、一般に行われる方法によって制振鋼板を形成し
ているので、貼着面は平坦度面積率が小さいため剥離強
度の大きい製品が得られる。さらに、この制振鋼板は次
の工程でレーザーダルロールによりスキンパスを施され
るため、ショットダルロールによるものに比べ、板表面
もしくはその塗装面の乱反射が少なく光沢性がよく、か
つ写像の歪みが少なく写像性もよい、いわゆる高鮮映性
の制振鋼板とすることができる。なお、スキンパス圧下
力によって、樹脂に混入された導電性フィラー粒子のス
キン材と圧接する部分は樹脂が排除されるため通電性が
良好となり、抵抗溶接性を高めることにもなる。
【0008】
【実施例】以下、本発明を図面および表を参照して説明
する。図1は本発明の製造方法(a)〜(d)の工程順
に概念図で示したもので、先ず、2個のスキン材コイル
のショットダル加工または放電加工した面が樹脂を介し
て貼合わせるときに内側となるように、図外のペイオフ
リールから払い出す。(a)工程においてスキン材1と
2はブライト面1b、2bを外側とし、前記ダル加工面
1a、2aが内側となることを示す。次に(b)工程に
おいて、この内側面に樹脂(制振性樹脂)3を添布・乾
燥するか、あるいは添布する代りに別途作成した樹脂フ
ィルムを挟装してスキン材1、2を重ね合わせ、図外の
脱気圧着装置、加圧保持装置等を通過させて制振鋼板と
したのちに、(c)工程においてレーザーダルロール4
によりスキンパスを行う。このスキンパスにより制振鋼
板表面は高鮮映性を得ると共に、スキンパス圧下力によ
って樹脂中の導電性フィラー粒子のスキン材と圧接する
部分の樹脂を排除し、通電性を良好にして抵抗溶接性を
高める。またダル加工面が樹脂を介して貼着しているの
で剥離強度の大きいことも表1により明らかである。
する。図1は本発明の製造方法(a)〜(d)の工程順
に概念図で示したもので、先ず、2個のスキン材コイル
のショットダル加工または放電加工した面が樹脂を介し
て貼合わせるときに内側となるように、図外のペイオフ
リールから払い出す。(a)工程においてスキン材1と
2はブライト面1b、2bを外側とし、前記ダル加工面
1a、2aが内側となることを示す。次に(b)工程に
おいて、この内側面に樹脂(制振性樹脂)3を添布・乾
燥するか、あるいは添布する代りに別途作成した樹脂フ
ィルムを挟装してスキン材1、2を重ね合わせ、図外の
脱気圧着装置、加圧保持装置等を通過させて制振鋼板と
したのちに、(c)工程においてレーザーダルロール4
によりスキンパスを行う。このスキンパスにより制振鋼
板表面は高鮮映性を得ると共に、スキンパス圧下力によ
って樹脂中の導電性フィラー粒子のスキン材と圧接する
部分の樹脂を排除し、通電性を良好にして抵抗溶接性を
高める。またダル加工面が樹脂を介して貼着しているの
で剥離強度の大きいことも表1により明らかである。
【0009】ここで、スキンパスロールにレーザーダル
加工を施す方法の概要を図2以下に示す。図2において
レーザー発生装置6により発生するレーザービームはパ
ルスビーム7となって支持台上で定速回転する調質圧延
ロール4表面に照射される。照射されたパルスビーム7
により、上記ロール表面は、微小半球状に溶融され、図
3のイ、ロ、ハ、ニの順に変化するが、この変化はパル
スビーム7のエネルギが大きいため瞬時に行われ、同図
ニに示すごとき微小クレータ10とリング状凸部11が
形成される。そして、この凹凸部を有するロール4によ
りスキンパスを行うと、図4に示すように制振鋼板の外
側(スキン材外側)1b、2bにはロール4のダルパタ
ーンが転写されて、微小な台形山部12とリング状溝部
13が規則的に配列されたレーザーダル面1c、2cが
形成される(図2においてレーザーパルスビームはロー
ル軸に平行に定速移動するようになっている)。図5は
以上により規則的に配列されたレーザーダルパターンの
一部を示すものである。
加工を施す方法の概要を図2以下に示す。図2において
レーザー発生装置6により発生するレーザービームはパ
ルスビーム7となって支持台上で定速回転する調質圧延
ロール4表面に照射される。照射されたパルスビーム7
により、上記ロール表面は、微小半球状に溶融され、図
3のイ、ロ、ハ、ニの順に変化するが、この変化はパル
スビーム7のエネルギが大きいため瞬時に行われ、同図
ニに示すごとき微小クレータ10とリング状凸部11が
形成される。そして、この凹凸部を有するロール4によ
りスキンパスを行うと、図4に示すように制振鋼板の外
側(スキン材外側)1b、2bにはロール4のダルパタ
ーンが転写されて、微小な台形山部12とリング状溝部
13が規則的に配列されたレーザーダル面1c、2cが
形成される(図2においてレーザーパルスビームはロー
ル軸に平行に定速移動するようになっている)。図5は
以上により規則的に配列されたレーザーダルパターンの
一部を示すものである。
【0010】このように製造された制振鋼板に、さらに
レーザーダルスキンパスを行うことにより高鮮映性を保
つと共に、油溜りとなる微小リング溝13が形成される
ので、プレス成形時の潤滑性を良好とするため焼付等を
生じることなく、プレス加工性を高める。
レーザーダルスキンパスを行うことにより高鮮映性を保
つと共に、油溜りとなる微小リング溝13が形成される
ので、プレス成形時の潤滑性を良好とするため焼付等を
生じることなく、プレス加工性を高める。
【0011】表1には極低炭素鋼板(0.4mm厚)の
スキン材をポリエステル系樹脂で貼着した制振鋼板の実
施例につき、その諸性能を示す。
スキン材をポリエステル系樹脂で貼着した制振鋼板の実
施例につき、その諸性能を示す。
【0012】
【表1】
【0013】表1の結果から明らかなように、本発明に
よる制振鋼板は剥離強度、スポット溶接性、プレス加工
性、鮮映性が従来例に比し、すぐれた値を示している。
よる制振鋼板は剥離強度、スポット溶接性、プレス加工
性、鮮映性が従来例に比し、すぐれた値を示している。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によればプ
レス加工性と高鮮映性とを兼ね備え、かつスポット溶接
性にすぐれた制振鋼板が製造できるので、自動車外装パ
ネル、家電製品用等として広範囲に適用できる。
レス加工性と高鮮映性とを兼ね備え、かつスポット溶接
性にすぐれた制振鋼板が製造できるので、自動車外装パ
ネル、家電製品用等として広範囲に適用できる。
【図1】本発明に係る製造方法を(a)、(b)、(c
)、(d)の工程順に示した説明図
である。
)、(d)の工程順に示した説明図
である。
【図2】スキンパスロールにレーザーダル加工を行う装
置の略図である。
置の略図である。
【図3】レーザーパルスビームによりロール表面に微小
クレータを形成する拡大説明図である。
クレータを形成する拡大説明図である。
【図4】レーザーダルロールとその微小クレータがスキ
ン材に転写された状態を示す部分拡大断面図である。
ン材に転写された状態を示す部分拡大断面図である。
【図5】レーザーダルパターンの規則性を示す部分図で
ある。
ある。
1 スキン材
2 スキン材
4 レーザーダルロール
Claims (1)
- 【請求項1】 内側となる面にダル加工したスキン材
を貼合わせて制振鋼板とした後に、該制振鋼板にレーザ
ーダルロールによりスキンパスを施すことを特徴とする
高鮮映性制振鋼板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3015337A JPH04249155A (ja) | 1991-02-06 | 1991-02-06 | 高鮮映性制振鋼板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3015337A JPH04249155A (ja) | 1991-02-06 | 1991-02-06 | 高鮮映性制振鋼板の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04249155A true JPH04249155A (ja) | 1992-09-04 |
Family
ID=11885974
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3015337A Pending JPH04249155A (ja) | 1991-02-06 | 1991-02-06 | 高鮮映性制振鋼板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04249155A (ja) |
-
1991
- 1991-02-06 JP JP3015337A patent/JPH04249155A/ja active Pending
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