JPH04248999A - 糖液の処理法 - Google Patents

糖液の処理法

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JPH04248999A
JPH04248999A JP2763991A JP2763991A JPH04248999A JP H04248999 A JPH04248999 A JP H04248999A JP 2763991 A JP2763991 A JP 2763991A JP 2763991 A JP2763991 A JP 2763991A JP H04248999 A JPH04248999 A JP H04248999A
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JP
Japan
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sugar
solution
sugar solution
dilute
concentrated
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JP2763991A
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English (en)
Inventor
Sukehide Tajiyou
田場 佑英
Koichi Kamezawa
亀沢 功一
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NANSEI TOGYO KK
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NANSEI TOGYO KK
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  • Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)
  • Separation Of Suspended Particles By Flocculating Agents (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は糖液の処理法に関し、詳
しくはさとうきび,甜菜糖等を原料とする製糖工場にお
いて希薄糖液(混合汁)または濃厚糖液(シラップ,糖
蜜)から糖分を回収するにあたり、前処理として該希薄
糖液または濃厚糖液に天然粘土鉱物のコロイド溶液等を
混和して生じたフロックおよび/または沈澱物を除去し
清浄化することを特徴とする糖液の処理法に関する。 【0002】 【従来の技術】さとうきび製糖工場等においては、希薄
糖液から糖分を回収するにあたり、その清浄法として一
般的に凝集促進補助剤である石灰,キトサン,燐酸,亜
硫酸ガス,珪藻土,活性炭,イオン交換樹脂等を加えて
糖液中に含まれる有機,無機の不純物をフロックあるい
は沈澱物としたのち、クラリファイヤー中で自然沈降さ
せて除去する方法が採用されている。しかし、希薄糖液
中の糖分は時間の経過と共に分解し易い上に、上澄液に
残存した石灰等が移送パイプライン,効用缶,結晶缶な
どに付着するという問題がある。 【0003】一方、濃厚糖液についても、前記清浄工程
で除去出来なかった不純物が濃縮されているため、糖分
の回収に先立ち再度清浄化を行う必要がある。しかし、
Bx60程度の高濃度で効果的に作用する適当な凝集促
進剤はなく、わが国では殆ど実施されていない。そのた
め、何回も煎糖操作が繰り返された糖蜜には不純物が蓄
積され、結晶阻害物質の作用をするので、原料糖製糖工
場から出る廃糖蜜には、未だ30%程度の糖分が含まれ
ており、糖分の回収が十分に行われていないのが実情で
ある。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明は
製糖工場における希薄糖液や濃厚糖液中に含まれる有機
,無機の不純物をフロックあるいは沈澱物としたのち迅
速に分離除去して清浄化し、次いで糖分を回収する方法
の提供を目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、製糖工場にお
ける希薄糖液または濃厚糖液から糖分を回収するにあた
り、該希薄糖液または濃厚糖液を加熱したのち、天然粘
土鉱物のコロイド溶液を混和し、生じたフロックおよび
/または沈澱物を除去し、次いで常法により糖分を回収
することを特徴とする糖液の処理法並びに製糖工場にお
ける希薄糖液または濃厚糖液から糖分を回収するにあた
り、該希薄糖液または濃厚糖液を加熱したのち、天然粘
土鉱物のコロイド溶液を混和し、生じたフロックおよび
/または沈澱物を除去し、得られた糖液に活性炭を加え
て不純物を吸着させ、除去し、次いで常法により糖分を
回収することを特徴とする糖液の処理法を提供するもの
である。 【0006】本発明に用いる天然粘土鉱物としては、ベ
ントナイトを主成分とするものが好適であり、ベントナ
イトはモンモリロナイトを主とした粘土で、その組成お
よび性状の一例を示すと以下の通りである。 組成 SiO2 64.5%,Al2 O3 18.5%,F
e2 O3 5.8%,CaO1.2%,MgO1.9
%,Na2 O2.5%,K2 O0.8% 性状 水分8〜10%,膨潤度4.2〜4.7g/g,見掛け
比重0.55〜0.60g/g,比粘度1.12〜1.
15%,pH10〜10.5,粒度2〜3(300メッ
シュ)% 【0007】ベントナイトの水溶液は負に帯電したコロ
イド溶液である。したがって、このコロイド溶液に砂糖
のような非電解質溶液を加えても凝結沈澱は起こらない
。ベントナイトの如き天然粘土鉱物のコロイド溶液と希
薄糖液とを混和すると、ベントナイト粒子は純粋糖液中
で溶解せずに互いに反発しあって浮遊しており、糖液中
の不純物である無機塩類の正に帯電したイオン(例えば
Na+ ,K+ ,Ca++,Fe++等)の作用で負
電荷が中和され、負電荷で反発しあっていた粒子間に結
合力が生起し、粒子同士の結合で成長すると共に凝集沈
澱が生じる。この際に他の不純物(浮遊物等)も一緒に
集合体となってフロックを形成する。これらフロックや
沈澱物の形成は急速に起こるため、従来のクラリファイ
ヤーでの自然沈降に比べて清浄化の時間を大幅に短縮で
きる。 すなわち、自然沈降のほか遠心分離機,ろ過機等による
強制分離によってフロックや沈澱物を短時間で分離除去
することが可能である。 【0008】前記したように、希薄糖液では糖の分解が
起こり易いが、本発明によれば清浄化のための処理時間
が短縮されるので、その分解を最小限に抑えることがで
きる。なお、ベントナイトなどの天然粘土鉱物のコロイ
ド溶液による清浄化処理は糖液のpHが5.5〜7.0
の範囲で行うと、顕著な効果が奏されるが、糖分解が懸
念されるときは、石灰,水酸化ナトリウム,アンモニウ
ム等を用いて適当なpHに調整してから行うとよい。天
然粘土鉱物のコロイド溶液による清浄化処理を行うこと
により、希薄糖液の純糖率が1.5〜2ポイント上昇す
るので、糖分の回収率を高めることができる。 【0009】また、糖液中の澱粉,脂肪,デキストラン
,その他ガム質等の高分子有機不純物はN,S,O等の
元素を含み、これらはベントナイト中の金属元素Al,
Fe,Ca,Mg,K等とキレート化合物を形成し、粒
子に付着して沈澱するものと考えられる。 【0010】このように、ベントナイトなどの天然粘土
鉱物のみでも、希薄糖液中の無機塩類,浮遊物質,コロ
イド物質のような高分子有機物等を凝集沈澱、あるいは
フロックを形成させることができる。しかし、天然粘土
鉱物のコロイド溶液と共にキトサン等のカチオン性高分
子凝集剤を添加することにより一層凝集沈澱やフロック
の形成が促進される。この場合、キトサン等のカチオン
性高分子凝集剤の添加量は10〜15ppm程度が適当
である。カチオン性高分子凝集剤を併用すると、該高分
子凝集剤の架橋作用やベントナイト粒子の電気的中和に
より一層結合力が増し、不純物は急速に凝集沈澱する。 勿論、ベントナイト以外の天然粘土鉱物でも同様な現象
が起こり、希薄糖液中の不純物を凝集沈澱させることが
できる。 【0011】なお、天然粘土鉱物のコロイド溶液などに
よるこれら不純物の凝集沈澱やフロックの形成は、シラ
ップ,糖蜜等の濃厚糖液(例えばBX60程度)であっ
ても同様に認められる。形成したフロックや凝集沈澱し
た不純物の除去は常法により行えばよい。 【0012】ところで、化学合成により得られる高分子
凝集剤を使用しても同様な効果を得ることが可能である
が、これらは食品添加物として認められていないため、
本発明の目的には不適当である。また、本発明の別の態
様では、天然粘土鉱物のコロイド溶液等による上記処理
(一次処理)後に、活性炭を用いて高分子の有機物や色
素などを吸着除去する。この処理(二次処理)によって
不純物や色素が吸着され、無色透明な清浄糖液がえられ
る。この糖液は粘度が低く、煎糖操作や結晶化した糖の
分離操作に好影響を与える。しかし、前記一次処理を省
略して直接二次処理を行っても、活性炭による吸着効果
を十分に奏することはできない。なお、活性炭による二
次処理を行う場合、一次処理後の糖液のBxを5〜30
に調整することより効果を高めることができる。また、
二次処理後の凝集沈澱物の除去も常法により行えばよい
。 【0013】 【実施例】次に、本発明を実施例により説明するが、本
発明はこれらによって制限されるものではない。 比較例1 さとうきび製糖工場における希薄糖液(Bx12.7)
2,000mlを採取し、鍋で沸点付近まで加熱した後
、500ml容ビーカーに分取し、10%石灰乳1ml
を用いてpHを7.5に調整した。次いで、この糖液に
キトサン30ppmを添加したのちビーカーにて静置し
て自然沈降させたところ、40分間を要した。清浄化さ
れた糖液の性状を第1表に示す。なお、各性状の測定に
用いた機器は以下の通りである。 Bx:  アタゴ社製、DBX−50 糖度:  日本分光工業(株)製、クロマトグラフィー
純糖率:蔗糖分/Bx pH:  東洋製作所製、PT−62DE透過率:アタ
ゴ社製、Photo  Unic5(660nm) 【0014】実施例1 比較例1と同様にして加熱した糖液を500ml容ビー
カーに分取し、これにベントナイト300〜600pp
mを添加し、次いでキトサンを糖液に対し15ppmと
なるように加えた。その後、石灰乳を用いてpHを7.
5に調整してから自然沈降させた。不純物は2分間で沈
降、分離できた。清浄化された糖液の性状を第1表に示
す。 【0015】比較例2 比較例1において得た清浄糖液に糖液重量の0.5%に
相当する活性炭を添加し、15分間かく拌したのち濾紙
を用いて固−液分離を行い清浄な糖液を得た。この清浄
糖液の性状を第1表に示す。 【0016】実施例2 実施例1において得た清浄糖液に糖液重量の0.5%に
相当する活性炭を添加し、15分間かく拌したのち濾紙
を用いて固−液分離を行い清浄な糖液を得た。この清浄
糖液の性状を第1表に示す。 【0017】                          
     第  1  表             
       Bx    糖  度      純糖
率  pH    透過率    比較例1     
   12.7    11.4        89
.59    7.5      26    実施例
1        12.5    11.3    
    90.39    7.5      60 
   比較例2        12.6    11
.4        90.48    7.5   
   75    実施例2        12.4
    11.4        91.73    
7.5      95  【0018】実施例3 さとうきび製糖工場におけるシラップ(Bx60)2,
000mlを500ml容ビーカーに分取し、湯煎で8
5℃まで加熱し、次いで5000ppmのベントナイト
を添加して十分にかく拌後、静置してフロックを形成さ
せた。フロックの分離は遠心分離機(KUBOTA  
KN−70)を用いて5000rpm,5分間の条件で
行った。得られた清浄糖液の性状を第2表に示す。 【0019】実施例4 実施例3で得た清浄糖液のBxを約10に稀釈した後、
糖液重量の1%に相当する活性炭を添加し、15分間か
く拌したのち濾紙を用いて固−液分離を行い清浄な糖液
を得た。この清浄糖液の性状を第2表に示す。 【0020】                          
       第  2  表           
             Bx    糖  度  
  純糖率    透過率        対    
照       60.6     50.0    
  90.7        −        実施
例3       56.4     51.5   
   91.3        −        実
施例4        9.1      8.6  
    94.5        93    【00
21】 【発明の効果】製糖工場における希薄糖液や濃厚糖液な
どの糖液から糖分を回収するにあたり、本発明の方法に
より前処理することにより、例えば希薄糖液の場合、該
糖液の清浄化を短時間で効率よく行うことができる。そ
の結果、純糖率の向上と、透明度の上昇による糖蜜量の
減少で糖分回収の歩留りが著しく改善される。しかも、
クラリファイヤーを縮小したり、効用缶,結晶缶等を減
らすことができる。また、濃厚糖液の場合は、糖蜜の粘
度の低減により結晶工程での糖液の循環が良好となり、
結晶化が容易になる。さらに、白下の分離が容易になる
等の効果も奏される。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  製糖工場における希薄糖液または濃厚
    糖液から糖分を回収するにあたり、該希薄糖液または濃
    厚糖液を加熱したのち、天然粘土鉱物のコロイド溶液を
    混和し、生じたフロックおよび/または沈澱物を除去し
    、次いで常法により糖分を回収することを特徴とする糖
    液の処理法。
  2. 【請求項2】  天然粘土鉱物のコロイド溶液が、キト
    サン等のカチオン性高分子凝集剤を含むものである請求
    項1記載の糖液の処理法。
  3. 【請求項3】  製糖工場における希薄糖液または濃厚
    糖液から糖分を回収するにあたり、該希薄糖液または濃
    厚糖液を加熱したのち、天然粘土鉱物のコロイド溶液を
    混和し、生じたフロックおよび/または沈澱物を除去し
    、得られた糖液に活性炭を加えて不純物を吸着させ、除
    去し、次いで常法により糖分を回収することを特徴とす
    る糖液の処理法。
  4. 【請求項4】  天然粘土鉱物のコロイド溶液が、キト
    サン等のカチオン性高分子凝集剤を含むものである請求
    項3記載の糖液の処理法。
JP2763991A 1991-01-30 1991-01-30 糖液の処理法 Pending JPH04248999A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999024623A3 (de) * 1997-11-03 1999-07-15 Sued Chemie Ag Verfahren zur reinigung des bei der zuckerraffination anfallenden rohsaftes
JPWO2011111451A1 (ja) * 2010-03-10 2013-06-27 東レ株式会社 精製糖水溶液の製造方法および化学品の製造方法

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WO1999024623A3 (de) * 1997-11-03 1999-07-15 Sued Chemie Ag Verfahren zur reinigung des bei der zuckerraffination anfallenden rohsaftes
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