JPH04248991A - ヒトガラクト−ス転移酵素に特異的なモノクローナル抗体及び該抗体を産生するハイブリドーマ - Google Patents

ヒトガラクト−ス転移酵素に特異的なモノクローナル抗体及び該抗体を産生するハイブリドーマ

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JPH04248991A
JPH04248991A JP3029091A JP2909191A JPH04248991A JP H04248991 A JPH04248991 A JP H04248991A JP 3029091 A JP3029091 A JP 3029091A JP 2909191 A JP2909191 A JP 2909191A JP H04248991 A JPH04248991 A JP H04248991A
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JP
Japan
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monoclonal antibody
galactosyltransferase
human
producing
antibody
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JP3029091A
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Noriyasu Kuzuhara
憲康 葛原
Morito Uemura
植村 盛人
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Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヒトガラクトース転移
酵素に特異的なモノクローナル抗体及び該抗体を産生す
るハイブリドーマに関する。
【0002】
【従来の技術】ガラクトース転移酵素(ガラクトシルト
ランスフェラーゼ(以下、GTと言うことがある))は
、ウリジンジホスホガラクトース(UDP−ガラクトー
ス)から種々の糖蛋白質のオリゴ糖や単糖類の非還元残
基へのガラクトース転移を触媒する酵素であり、殆ど全
ての組織に存在している。最近、癌患者の体内のGT量
が健常人のGT量よりも有意に高いことが見出された。 従って、GTの総量を測定することにより、癌診断の一
助とすることができる。しかしながら、GTは酵素活性
が失活しやすく、酵素活性に基づいてGT量を測定する
ことは困難である。また、従来GTに対する抗体はポリ
クローナル抗体しか得られておらず、これを用いたGT
の定量は定量性が悪いという問題点を有する。もし、抗
ヒトGTモノクローナルが存在すれば、これを用いて定
量性良くヒトGT量を測定することができると考えられ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、上記したヒトガラクトース転移酵素に特異的に反応
する新規なモノクローナル抗体を提供することである。
【0004】
【問題点を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研
究の結果、上記ヒトガラクトース転移酵素を特異的に認
識する新規なモノクローナル抗体を作製することに成功
し、この発明を完成した。すなわち、本発明は、ヒトガ
ラクトース転移酵素に特異的なモノクローナル抗体を提
供する。また、本発明は本発明のモノクローナル抗体を
産生するハイブリドーマを提供する。
【0007】
【発明の効果】本発明により、ヒトガラクトース転移酵
素を特異的に認識する新規なモノクローナル抗体及びそ
れを産生するハイブリドーマが提供された。本発明によ
り検体中のヒトガラクトース転移酵素を測定することが
可能になり、本発明のモノクローナル抗体は癌の診断に
貢献するものである。
【0008】
【発明の具体的説明】本発明のモノクローナル抗体の作
製方法を詳細に説明する。本発明のモノクローナル抗体
の作製に用いる免疫原は、例えばヒトの腹水、血清、そ
の他の体液からCancer Research 48
巻、 5325頁、 1988年に記載の方法に従い、
α−ラクトアルブミンアフィニティークロマトグラフィ
ーにより精製することができる。
【0009】免疫原は、哺乳動物に免疫するが、免疫は
一般的方法により行なうことができる。すなわち、上記
した免疫原をフロイントコンプリートアジュバント等の
アジュバントと共に腹腔内又は静脈内に投与することが
できる。次に、免疫動物から採取した脾細胞はマウス骨
髄種細胞と融合させる。骨髄種細胞としては既に公知の
種々の細胞、例えばX63−Ag 8.653等を用い
ることができる。また、融合促進剤としてポリエチレン
グリコール(PEG)等を用いることができる。脾細胞
と骨髄種細胞との混合比は1対1〜10対1程度が好ま
しい。細胞融合した後、通常の選択用培地で培養するこ
とによりハイブリドーマを選択することができる。前記
した骨髄種細胞はHAT培地中では成育できないためH
AT培地中で成育する細胞を選択すればよい。ハイブリ
ドーマのコロニーが充分に大きくなったところで目的と
する抗体を産生する株の検索及びクローニングを行なう
。本発明においては、一般に抗体の検索に用いられる方
法、例えばELISA法等により行なうことができる。 免疫原に反応し、かつ血清タンパクと交差性のないもの
をさらに限界希釈法によりクローニングを行なうことに
よりモノクローン化されたハイブリドーマを得ることが
できる。
【0010】本発明のモノクローナル抗体は、ハイブリ
ドーマを培地中で培養し、培養上清から分離する方法又
はハイブリドーマをマウス腹腔内に投与し、その腹水よ
り回収する方法により得ることができる。さらに、一般
的な方法、硫酸アンモニウム沈殿、ゲル濾過、イオン交
換クロマトグラフィー等を用いて精製することもできる
。下記実施例において詳述するように、上記方法により
、MAb1168 及びMAb9198 という2つの
本発明のモノクローナル抗体が得られた。
【0011】本発明のモノクローナル抗体を用いて検体
中のヒトガラクトース転移酵素を測定することは、抗原
と抗体との間の特異的な抗原抗体反応を利用した従来の
イムノアッセイに基づいて行なうことができる。例えば
、常法であるサンドイッチアッセイにより行なうことが
できる。また、本発明のモノクローナル抗体を癌診断に
応用する場合、検体としては血清、腹水、乳汁等の体液
が用いられる。
【0012】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。 実施例1 免疫原の調製 卵巣癌患者腹水1リットルをCancer Resea
rch 48巻、5325頁、 1988年に記載の方
法に従い、α−ラクトアルブミンアフィニティクロマト
グラフィーにより精製し、ガラクトース転移酵素2.5
 mlを得た。すなわち、腹水は精製水で4℃一晩透析
後、不溶物を遠心して取り除きトリスバッファー(pH
 7.2)、マンガンクロライド(MnCl2) 、N
−アセチルグルコサミンをそれぞれ20mM、 10m
M、 5mM になるように加えα−ラクトアルブミン
アフィニティカラム(2.5cm×50cm) に流し
た。上記バッファー1リットルでカラムを洗浄した後、
N−アセチルグルコサミンを含まないバッファーで溶出
を行ないGT画分を得た。得られたGT画分はさらにα
−ラクトアルブミンアフィニティカラムで同様に操作を
行ないさらに精製した。上記のようにして得られた癌関
連ガラクトース転移酵素0.5ml を、リン酸緩衝液
(PBS)1.0ml に溶解したものを免疫原として
用いた。
【0013】免疫及び細胞融合 BALB/cマウス(雌、6週令)に上記で調製した免
疫原0.5 μlにフロイントコンプリートアジュバン
ト0.5 mlを加え充分に混和したもの0.2 ml
を腹腔内に注射した。以後、同様に3週間後フロイント
インコンプリートアジュバントを用いる以外は同様に0
.2 mlを腹腔内に注射し、さらに2週間後に免疫原
100μg のみを尾に静脈注射した。最終免疫3日後
、マウスの脾細胞を摘出し、RPMI 1640 培地
にて洗浄した。脾臓細胞4×108 個の浮遊液とマウ
スミエローマ細胞(X63−Ag8.653)8×10
7 の浮遊液を混合し、遠心分離にて培地を除去した。 37℃に加温した水浴中で混合した細胞にポリエチレン
グリコール−RPMI 1640 培地1mlを徐々に
加えて穏やかに攪拌させ融合を行なった。遠心分離によ
り培地を除去し、細胞に15%牛胎児血清含有RPMI
 1640 培地40mlを加えた後、96穴プレート
に1穴当たり0.15mlずつ分配した。 翌日、HAT培地( 4 x 10−7Mアミノプテリ
ン、1.6 x 10−5Mチミジン、 1 x 10
−4Mヒポキサンチン、 10%牛胎児血清を含む R
PMI 1640培地)0.15ml を各ウエルに加
えた。各ウエルの培地は、更に3日又は4日ごとにHA
T培地に半量ずつ交換した。培養2週間後、約80%の
ウエルにハイブリドーマの生育が認められた。
【0014】ハイブリドーマの選択 ハイブリドーマ培養上清中の抗体の検索は、抗原として
上記免疫原の調製で得たガラクトース転移酵素を用いて
ELISA 法にて行なった。抗原をPBS中2μg 
/mlの濃度で ELISA用マイクロタイタープレー
トに吸着させ、1%BSA・PBS 溶液にてブロッキ
ングした後、培養上清を反応させた。更に、パーオキシ
ダーゼ標識ヤギ抗マウス免疫グロブリン抗体を反応させ
、基質としてオルトフェニレンジアミンを用いて 49
2 nm における吸光度を測定することにより目的の
抗体を検出した。その結果、都合14回の細胞融合にて
作製したハイブリドーマ中、ガラクトース転移酵素と反
応し、血清タンパク質と反応しないハイブリドーマ2つ
が得られた。得られたハイブリドーマはHAT培地から
アミノプテリンを除いたHT培地に移し、更に10%牛
胎児血清(FCS)含有 RPMI 1640培地に移
し培養した。次に、得られたハイブリドーマを限界定希
釈法によりクローニングした。すなわち、96穴プレー
トに1穴当り0.5 〜4個の密度に細胞を希釈して1
穴当り106 個のマウス胸腺細胞と共に培養し、2週
間後にELISA法にて抗体産生細胞を選択した。クロ
ーニングを更に繰り返し、抗ヒトモノクローナル抗体を
産生する安定なハイブリドーマ1168及び9198が
得られた。ハイブリドーマ1168及び9198が産生
するモノクローナル抗体をそれぞれMAb1168 、
MAb9198 と命名した。モノクローナル抗体MA
b1168、 MAb9198は、ELISA 法によ
りクラスはIgG1 と決定された。なお、ハイブリド
ーマ1168及び9198は微工研に寄託されており、
その受託番号はそれぞれ11866及び11867であ
る。
【0015】実施例2 ヒトの乳汁100mlを3000rpm で20分間遠
心分離して得た脱脂乳に0.2 M酢酸ナトリウム緩衝
液を等量加えてpH4.6 として30分間静置した後
、20、000 rpmで30分間超遠心を行ない上清
のみを分離して乳清を得た。得られた乳清は蒸留水によ
り4℃で一晩透析した後、不溶物を遠心分離により除去
し、トリスバッファー(pH7.2) 、塩化マンガン
(MnCl2) 、N−アセチルグルコサミンをそれぞ
れ20mM、10mM、5mMになるように加え、α−
ラクトアルブミンアフィニティカラム( 1cm×5c
m) に流した。上記バッファー100mlでカラムを
洗浄した後、N−アセチルグルコサミンを含まないバッ
ファーで溶出を行ないGT画分を得た。得られたGT画
分は再度α−ラクトアルブミンアフィニティカラムで同
様に操作を行ない精製した。上記のようにして得られた
人乳由来ガラクトース転移酵素をSDS−PAGE還元
条件下で電気泳動を行なった。また、同様にSDS−P
AGE後、ポリビニリデン・ジフルオライド膜(PVD
F膜)(ミリポア(Millipore)社製)に転写
させMAb1168 、抗マウスIg−HRP標識抗体
を順次反応させることにより免疫染色した。その結果、
分子量約5万の単一バンドをSDS−PAGE上に得る
と同時にPVDF膜上で対応するバンドが染色されたこ
とから本発明のモノクローナル抗体MAb1168 が
人乳汁中のガラクトース転移酵素と反応していることを
確認した。
【0016】実施例3 25μlのMAb9198 が結合したGT−2000
(ピアス化学社製(Pierce ChemCo.))
ゲル懸濁液(ゲル容積は5ml)と実施例2で得た人乳
汁中のGT試料を合わせて12×75mmのホウケイ酸
塩試験管に入れ4℃で一晩振盪培養した。2mlの冷C
KT緩衝液(20mMカコジル酸ナトリウム、150m
M塩化カリウム、0.01% トリトンX−100)を
加え、5分間放置した後、上澄み液を吸引した。この操
作を2度繰り返した後、70μlのGT基質液(7μl
の0.5mM [3H]UDP−gal 液、全投入量
150,000dpm(ニューイングランドヌクレアー
(New England Nuclear )製)、
3μlの0.2 M二酸化マンガン液、60μlのCK
T緩衝液、2mgの卵白アルブミン(OVA)の混合液
を加え37℃で2時間振盪培養した。50μlの反応混
合液を1インチのホワットマン3MM紙にスポットし、
直ちに多量の10%トリクロロ酢酸(TCA)で10分
間洗浄した。TCAに接触させる操作を3回繰り返し、
さらにこの試験紙を95%エタノール、次いでジエチル
エーテルでそれぞれ10分間洗浄した。自然乾燥した後
、この分析試験紙をシンチレーション用小瓶に入れシン
チレーションカクテルを加え、濾紙上に沈殿した放射性
蛋白質を液体シンチレーション計数法で測定した。対照
用として、実施例1で精製された癌患者腹水由来のGT
、正常人の血清より同様の方法で得たGT及び人乳汁よ
り単離したGTを100℃で5分間加熱処理したものを
用いた。その結果を表1に示す。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  ヒトガラクトース転移酵素に特異的な
    モノクローナル抗体。
  2. 【請求項2】  モノクローナル抗体MAb1168 
    又はMAb9198である請求項1記載のモノクローナ
    ル抗体。
  3. 【請求項3】  請求項1記載のモノクローナル抗体を
    産生するハイブリドーマ。
  4. 【請求項4】  ハイブリドーマ1168又は9198
    である請求項3記載のハイブリドーマ。
JP3029091A 1991-01-31 1991-01-31 ヒトガラクト−ス転移酵素に特異的なモノクローナル抗体及び該抗体を産生するハイブリドーマ Pending JPH04248991A (ja)

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