JPH04247809A - 金属粉末の製造方法 - Google Patents
金属粉末の製造方法Info
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- JPH04247809A JPH04247809A JP791391A JP791391A JPH04247809A JP H04247809 A JPH04247809 A JP H04247809A JP 791391 A JP791391 A JP 791391A JP 791391 A JP791391 A JP 791391A JP H04247809 A JPH04247809 A JP H04247809A
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- Manufacture Of Metal Powder And Suspensions Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アトマイズ法により、
金属微粉末を製造する方法に関する。
金属微粉末を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】アトマイズ法とは、タンディッシュより
流下する溶湯流に噴霧媒のジェットを当てて金属粉末を
製造する方法である。図10に、アトマイズ法を実施す
るための製造設備の概要を示す。図10において、タン
ディッシュ21の底部には溶湯ノズル22が取りつけら
れていて、この溶湯ノズル22の底部に開口した溶湯ノ
ズル孔23より金属の溶湯流25が流下する。溶湯ノズ
ル孔23は、ストッパー28により開閉自在である。タ
ンディッシュ21の下方には流下孔32が開設されたノ
ズル装置20が設置され、さらにノズル装置20の下方
には筒状のチャンバー29が配置されている。ノズル装
置20には、通常ノズルチップで構成された噴射ノズル
26が取りつけられている。噴射ノズル26は先端に穴
状またはスリット状の噴射口26Aを有し、この噴射口
26Aから噴霧媒が噴射される。噴射された噴霧媒のジ
ェット27はチャンバー29内でθの角をなして交差し
ている。
流下する溶湯流に噴霧媒のジェットを当てて金属粉末を
製造する方法である。図10に、アトマイズ法を実施す
るための製造設備の概要を示す。図10において、タン
ディッシュ21の底部には溶湯ノズル22が取りつけら
れていて、この溶湯ノズル22の底部に開口した溶湯ノ
ズル孔23より金属の溶湯流25が流下する。溶湯ノズ
ル孔23は、ストッパー28により開閉自在である。タ
ンディッシュ21の下方には流下孔32が開設されたノ
ズル装置20が設置され、さらにノズル装置20の下方
には筒状のチャンバー29が配置されている。ノズル装
置20には、通常ノズルチップで構成された噴射ノズル
26が取りつけられている。噴射ノズル26は先端に穴
状またはスリット状の噴射口26Aを有し、この噴射口
26Aから噴霧媒が噴射される。噴射された噴霧媒のジ
ェット27はチャンバー29内でθの角をなして交差し
ている。
【0003】ジェットの交差形態としては種々のものが
あるが、図11(1)、図12に示すようにジェットが
断面V形に交差したもの(以下、これをV形カーテンと
いう)がよく使用される。これらは、対向配置された一
対の噴射ノズルからその噴射口26Aの形状に応じて噴
射される平面状の扇形ジェットまたは方形状ジェットが
V形に交差することにより形成される。扇形ジェットは
穴状の噴射口から噴射される。扇形ジェットが交差して
V形カーテンを構成する様子を図11(1) に示す。 一方、方形状ジェットはスリット状の噴射口から噴射さ
れた面状ジェットにより、あるいは直線上に隣接配置さ
れた複数の穴形噴射口から噴射された複数の線状ジェッ
トが面状に集合して形成される。方形状ジェットが交差
してV形カーテンを構成する様子を図12に示す。図1
1および12において、V形カーテンの線状交差部は、
AまたはBで示されている。
あるが、図11(1)、図12に示すようにジェットが
断面V形に交差したもの(以下、これをV形カーテンと
いう)がよく使用される。これらは、対向配置された一
対の噴射ノズルからその噴射口26Aの形状に応じて噴
射される平面状の扇形ジェットまたは方形状ジェットが
V形に交差することにより形成される。扇形ジェットは
穴状の噴射口から噴射される。扇形ジェットが交差して
V形カーテンを構成する様子を図11(1) に示す。 一方、方形状ジェットはスリット状の噴射口から噴射さ
れた面状ジェットにより、あるいは直線上に隣接配置さ
れた複数の穴形噴射口から噴射された複数の線状ジェッ
トが面状に集合して形成される。方形状ジェットが交差
してV形カーテンを構成する様子を図12に示す。図1
1および12において、V形カーテンの線状交差部は、
AまたはBで示されている。
【0004】このような設備において、溶湯流25を、
ノズル装置20の流下孔32を通ってジェットの線状交
差部Aに流下させると、溶湯流25は線状交差部Aでジ
ェット27のエネルギーにより分断され、凝固して粉化
する。生成した金属粉末30は、チャンバー29内を落
下して、チャンバー29底部に集積する。最近の粉末冶
金分野では、焼結時の寸法精度及び焼結体の機械的強度
の向上を指向した拡散合金鋼微粉末の要求が強くなって
いる。また、複雑で精密な3次元構造部品の製造方法と
して金属粉末射出成形法が脚光を浴びており、その原料
粉として微粉末が要求されている。
ノズル装置20の流下孔32を通ってジェットの線状交
差部Aに流下させると、溶湯流25は線状交差部Aでジ
ェット27のエネルギーにより分断され、凝固して粉化
する。生成した金属粉末30は、チャンバー29内を落
下して、チャンバー29底部に集積する。最近の粉末冶
金分野では、焼結時の寸法精度及び焼結体の機械的強度
の向上を指向した拡散合金鋼微粉末の要求が強くなって
いる。また、複雑で精密な3次元構造部品の製造方法と
して金属粉末射出成形法が脚光を浴びており、その原料
粉として微粉末が要求されている。
【0005】アトマイズ法により製造される粉末の粒径
は、噴射ノズルを流通する噴霧媒の圧力及び流量、溶湯
径、V形カーテンの交差角により決定されることから、
これらのパラメーターを変えることにより粒径が調整さ
れる。この際、溶湯径(図10中のdに相当)を細くし
て、溶湯の流出量を少なくすることにより微粉末が製造
できるが、生産性が低下するので得策ではない。このた
め一般には、噴霧媒の噴射圧力を上昇させたり、ジェッ
ト27の交差角θを大きくすることにより微粉末を製造
している。
は、噴射ノズルを流通する噴霧媒の圧力及び流量、溶湯
径、V形カーテンの交差角により決定されることから、
これらのパラメーターを変えることにより粒径が調整さ
れる。この際、溶湯径(図10中のdに相当)を細くし
て、溶湯の流出量を少なくすることにより微粉末が製造
できるが、生産性が低下するので得策ではない。このた
め一般には、噴霧媒の噴射圧力を上昇させたり、ジェッ
ト27の交差角θを大きくすることにより微粉末を製造
している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる方法で
は、図11(1) 及び図12におけるV形カーテンの
側端の開口部から、ジェットにより粉化されていない溶
滴が線状交差部に沿って移動して落下することがあり、
これが粗粒となって、平均粒径を大きくするという問題
がある。扇形ジェットで構成されたV形カーテンの側端
開口部より溶滴が落下する様子を図11(2) に示す
。
は、図11(1) 及び図12におけるV形カーテンの
側端の開口部から、ジェットにより粉化されていない溶
滴が線状交差部に沿って移動して落下することがあり、
これが粗粒となって、平均粒径を大きくするという問題
がある。扇形ジェットで構成されたV形カーテンの側端
開口部より溶滴が落下する様子を図11(2) に示す
。
【0007】また、微粉末の生産性を上げるために、溶
湯径dを大きくすることが考えられるが、従来の噴射ノ
ズルを用いて溶湯径のみを大きくすると、V形カーテン
の側端開口部からこぼれる溶滴の量が増加し、ますます
平均粒径が大きくなるという問題がある。本発明は上記
問題点を解決するためになされたものであり、その目的
は、粗粒の生成を防止して、平均粒径を小さくした金属
粉末の製造方法を提供することにある。また、本発明の
他の目的は、平均粒径を上げることなく生産性を増大す
ることにある。
湯径dを大きくすることが考えられるが、従来の噴射ノ
ズルを用いて溶湯径のみを大きくすると、V形カーテン
の側端開口部からこぼれる溶滴の量が増加し、ますます
平均粒径が大きくなるという問題がある。本発明は上記
問題点を解決するためになされたものであり、その目的
は、粗粒の生成を防止して、平均粒径を小さくした金属
粉末の製造方法を提供することにある。また、本発明の
他の目的は、平均粒径を上げることなく生産性を増大す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の金属粉末の製造
方法は、対向して配置された主噴射ノズルから噴霧媒の
ジェットを噴射して交差させることによりV形カーテン
を形成し、該V形カーテンの線状交差部に溶湯流を流下
させて金属粉末を製造する方法において、前記V形カー
テンを形成するジェットと干渉しないジェットを噴射す
る補助ノズルを設け、該補助ノズルから噴射されるジェ
ットにより、前記V形カーテンの側端開口部から落下し
た溶湯流の溶滴を粉化する。
方法は、対向して配置された主噴射ノズルから噴霧媒の
ジェットを噴射して交差させることによりV形カーテン
を形成し、該V形カーテンの線状交差部に溶湯流を流下
させて金属粉末を製造する方法において、前記V形カー
テンを形成するジェットと干渉しないジェットを噴射す
る補助ノズルを設け、該補助ノズルから噴射されるジェ
ットにより、前記V形カーテンの側端開口部から落下し
た溶湯流の溶滴を粉化する。
【0009】この際、生産性を上げるには、溶湯流を複
数本として前記V形カーテンの線状交差部に流下すれば
よい。
数本として前記V形カーテンの線状交差部に流下すれば
よい。
【0010】
【作用】複数の補助ノズルから噴射されるジェットが、
主噴射ノズルから噴射されたジェットにより充分粉化さ
れずにV形カーテンの側端開口部から落下した溶滴を粉
化する。他方、複数の補助ノズルは、噴射したジェット
がいずれも主噴射ノズルから噴射されるジェットと干渉
しあわないように設けられているので、主噴射ノズルか
ら噴射されるジェットのエネルギーは低下することがな
い。よって、主噴射ノズル及び補助ノズルにより溶湯流
を効率よく分断、粉化して、金属微粉末を製造すること
ができる。
主噴射ノズルから噴射されたジェットにより充分粉化さ
れずにV形カーテンの側端開口部から落下した溶滴を粉
化する。他方、複数の補助ノズルは、噴射したジェット
がいずれも主噴射ノズルから噴射されるジェットと干渉
しあわないように設けられているので、主噴射ノズルか
ら噴射されるジェットのエネルギーは低下することがな
い。よって、主噴射ノズル及び補助ノズルにより溶湯流
を効率よく分断、粉化して、金属微粉末を製造すること
ができる。
【0011】また、複数の溶湯流をV形カーテンの線状
交差部に流下することにより生産性を向上することがで
きる。この場合、溶湯流の本数の増加に伴い、V形カー
テンの側端開口部よりこぼれ落ちる溶滴量も増大するが
、補助ノズルから噴射されたジェットによって溶滴を効
率よく粉化するので、生成粉末の平均粒径を上げること
なく、金属微粉末の生産性を向上することができる。
交差部に流下することにより生産性を向上することがで
きる。この場合、溶湯流の本数の増加に伴い、V形カー
テンの側端開口部よりこぼれ落ちる溶滴量も増大するが
、補助ノズルから噴射されたジェットによって溶滴を効
率よく粉化するので、生成粉末の平均粒径を上げること
なく、金属微粉末の生産性を向上することができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。該実施例は、扇形ジェットを交差させてV形カー
テンを形成した場合のものである。なお、アトマイズ装
置としては、ノズル装置に補助ノズルを設ける以外は従
来と同様のものを使用することができる。
する。該実施例は、扇形ジェットを交差させてV形カー
テンを形成した場合のものである。なお、アトマイズ装
置としては、ノズル装置に補助ノズルを設ける以外は従
来と同様のものを使用することができる。
【0013】実施例及び比較例を示す図1〜図8におい
て、(1) はV形カーテンの交差部から噴射ノズル側
を見た主噴射ノズルと補助ノズルの平面配置図である。 また各図の(2) は主噴射ノズル及び補助ノズルから
噴射された面状ジェットの重なりの様子を示す図であり
、溶湯流25側からジェット側をみた場合の平面図であ
る。以下の実施例において明らかにされるように、本発
明においては、補助ノズルの取りつけ位置、取りつけ角
度、補助ノズルから噴射されるジェットの広がり角等を
調整することにより、主噴射ノズルの開口部からV形カ
ーテンの線状交差部に至るまでの間において、補助ノズ
ルから噴射されるジェットは主噴射ノズルから噴射され
るジェットと干渉しないようにされている。
て、(1) はV形カーテンの交差部から噴射ノズル側
を見た主噴射ノズルと補助ノズルの平面配置図である。 また各図の(2) は主噴射ノズル及び補助ノズルから
噴射された面状ジェットの重なりの様子を示す図であり
、溶湯流25側からジェット側をみた場合の平面図であ
る。以下の実施例において明らかにされるように、本発
明においては、補助ノズルの取りつけ位置、取りつけ角
度、補助ノズルから噴射されるジェットの広がり角等を
調整することにより、主噴射ノズルの開口部からV形カ
ーテンの線状交差部に至るまでの間において、補助ノズ
ルから噴射されるジェットは主噴射ノズルから噴射され
るジェットと干渉しないようにされている。
【0014】また、本発明は図12のV形カーテンに対
しても適用できるものである。この場合も、V形カーテ
ンの側端開口部からこぼれ落ちる溶滴を粉化するための
補助ノズルをノズル装置に設ければよい。さらにまた、
噴霧媒としては、液体に限らず、気体を用いてもよい。 〔実施例1〕図1(1) に示すように、補助ノズル1
2を、主噴射ノズル11の両側で主噴射ノズル11と同
じ高さに取りつけた。主噴射ノズル11から噴射される
ジェット71の広がり角をa1 、補助ノズル12から
噴射されるジェット72の広がり角をa2 で表示する
。
しても適用できるものである。この場合も、V形カーテ
ンの側端開口部からこぼれ落ちる溶滴を粉化するための
補助ノズルをノズル装置に設ければよい。さらにまた、
噴霧媒としては、液体に限らず、気体を用いてもよい。 〔実施例1〕図1(1) に示すように、補助ノズル1
2を、主噴射ノズル11の両側で主噴射ノズル11と同
じ高さに取りつけた。主噴射ノズル11から噴射される
ジェット71の広がり角をa1 、補助ノズル12から
噴射されるジェット72の広がり角をa2 で表示する
。
【0015】ジェット71の広がり角a1 及びジェッ
ト72の広がり角a2 は、図1(2) に示すように
、ジェット71、72が互いに干渉せず隣接状態となる
ように、a1 =21°、a2 =41°とした。なお
、比較のため、従来例として補助ノズルを設けなかった
場合、並びに比較例としてa2 =41°に固定してa
1 を41°、33°、28°、24°と変化させた場
合についてもアトマイズを実施した。
ト72の広がり角a2 は、図1(2) に示すように
、ジェット71、72が互いに干渉せず隣接状態となる
ように、a1 =21°、a2 =41°とした。なお
、比較のため、従来例として補助ノズルを設けなかった
場合、並びに比較例としてa2 =41°に固定してa
1 を41°、33°、28°、24°と変化させた場
合についてもアトマイズを実施した。
【0016】溶湯径4.0mmとしてSUS430の金
属粉末を製造し、実施例1、従来例、a1 =41°の
場合(ジェットが干渉する場合)の比較例における生成
粉末の平均粒径を下記に示す。 実施例1 :13.8μm
比較例(a1 =41°):14.5μm従来例
:16.0μm上記結果か
ら、補助ノズルを設けた比較例の生成粉末の平均粒径は
従来例のそれに対して9.4%低下し、さらにジェット
が互いに干渉しないようにジェットの広がり角を設定し
た実施例の生成粉末の平均粒径は従来例のそれに対して
13.8%も低下することがわかった。 〔実施例2〕図2(1) に示すように、補助ノズル1
2を、主噴射ノズル11の取りつけ位置よりも距離t=
5mmだけ下方になるように取りつけた。図2(2)
に示すように、ジェット71、72は平行に噴射され、
ジェット72の線状交差部はジェット71の線状交差部
よりも下方で形成されるようになっている。ジェット7
2とジェット71とは平行関係にあることから、ジェッ
ト71及び72の広がり角を任意に選択しても、ジェッ
ト71で構成されるV形カーテンの交差部に至るまで、
ジェット72は向かい側のジェット71と干渉しあうこ
とがない。
属粉末を製造し、実施例1、従来例、a1 =41°の
場合(ジェットが干渉する場合)の比較例における生成
粉末の平均粒径を下記に示す。 実施例1 :13.8μm
比較例(a1 =41°):14.5μm従来例
:16.0μm上記結果か
ら、補助ノズルを設けた比較例の生成粉末の平均粒径は
従来例のそれに対して9.4%低下し、さらにジェット
が互いに干渉しないようにジェットの広がり角を設定し
た実施例の生成粉末の平均粒径は従来例のそれに対して
13.8%も低下することがわかった。 〔実施例2〕図2(1) に示すように、補助ノズル1
2を、主噴射ノズル11の取りつけ位置よりも距離t=
5mmだけ下方になるように取りつけた。図2(2)
に示すように、ジェット71、72は平行に噴射され、
ジェット72の線状交差部はジェット71の線状交差部
よりも下方で形成されるようになっている。ジェット7
2とジェット71とは平行関係にあることから、ジェッ
ト71及び72の広がり角を任意に選択しても、ジェッ
ト71で構成されるV形カーテンの交差部に至るまで、
ジェット72は向かい側のジェット71と干渉しあうこ
とがない。
【0017】ジェット71及び72の広がり角を41°
とし、実施例1と同様のアトマイズ条件で金属粉末を製
造したところ、生成粉末の平均粒径は12.9μmであ
った。実施例1の欄で開示した従来例と比較すると、1
9.4%の低下を達成することができた。 〔実施例3〕図3(1) に示すように、主噴射ノズル
11及び補助ノズル12を同方向に角度b=20°だけ
傾けて取りつけた。図3(2) に示すように、ジェッ
ト71、72は角度bだけ下方に傾き、下方に傾いたジ
ェットが隣接するジェットの下方に形成される。よって
、3つのジェット72、71、72は互いに平行な位置
関係にあり、干渉しあうことなく鱗状のように一部重な
っている。
とし、実施例1と同様のアトマイズ条件で金属粉末を製
造したところ、生成粉末の平均粒径は12.9μmであ
った。実施例1の欄で開示した従来例と比較すると、1
9.4%の低下を達成することができた。 〔実施例3〕図3(1) に示すように、主噴射ノズル
11及び補助ノズル12を同方向に角度b=20°だけ
傾けて取りつけた。図3(2) に示すように、ジェッ
ト71、72は角度bだけ下方に傾き、下方に傾いたジ
ェットが隣接するジェットの下方に形成される。よって
、3つのジェット72、71、72は互いに平行な位置
関係にあり、干渉しあうことなく鱗状のように一部重な
っている。
【0018】ジェット71及び72の広がり角を41°
、他のアトマイズ条件は実施例1と同様にして金属粉末
を製造したところ、生成粉末の平均粒径は13.5μm
であった。実施例1の欄で開示した従来例と比較すると
15.6%の低下を達成することができた。なお、比較
のため、b=10°とした以外は実施例3と同様にして
金属粉末を製造したところ、生成粉末の平均粒径はb=
20°の場合の方が小さかった。 〔実施例4〕図4(1) に示すように、補助ノズル1
2を互いに逆方向となるように角度c=20°だけ傾け
て取りつけた。図4(2) に示されるように、ジェッ
ト72は、いずれも溶湯流の流下位置に近づくのに伴っ
て下方に傾き、ジェット71の下方に入り込んでジェッ
ト71と干渉しないように噴射される。
、他のアトマイズ条件は実施例1と同様にして金属粉末
を製造したところ、生成粉末の平均粒径は13.5μm
であった。実施例1の欄で開示した従来例と比較すると
15.6%の低下を達成することができた。なお、比較
のため、b=10°とした以外は実施例3と同様にして
金属粉末を製造したところ、生成粉末の平均粒径はb=
20°の場合の方が小さかった。 〔実施例4〕図4(1) に示すように、補助ノズル1
2を互いに逆方向となるように角度c=20°だけ傾け
て取りつけた。図4(2) に示されるように、ジェッ
ト72は、いずれも溶湯流の流下位置に近づくのに伴っ
て下方に傾き、ジェット71の下方に入り込んでジェッ
ト71と干渉しないように噴射される。
【0019】ジェット71及び72の広がり角を41°
、他のアトマイズ条件は実施例1と同様にして金属粉末
を製造したところ、生成粉末の平均粒径は13.2μm
であった。実施例1の欄で開示した従来例と比較すると
17.5%の低下を達成することができた。なお、比較
のため、c=10°とした以外は実施例4と同様にして
金属粉末を製造したところ、生成粉末の平均粒径はc=
20°の場合の方が小さかった。 〔実施例5〕ジェット条件は実施例1と同様にして(ジ
ェット71の広がり角a1 =21°、ジェット72の
広がり角a2 =41°)、溶湯流の本数を増加した。 溶湯径は実施例1と同様にして、溶湯流はいずれもジェ
ット71の線状交差部に流下するようにして、SUS4
30の金属粉末を製造した。なお、溶湯流の本数は、溶
湯ノズルの本数、又は溶湯ノズル孔数等により調整する
ことができる。
、他のアトマイズ条件は実施例1と同様にして金属粉末
を製造したところ、生成粉末の平均粒径は13.2μm
であった。実施例1の欄で開示した従来例と比較すると
17.5%の低下を達成することができた。なお、比較
のため、c=10°とした以外は実施例4と同様にして
金属粉末を製造したところ、生成粉末の平均粒径はc=
20°の場合の方が小さかった。 〔実施例5〕ジェット条件は実施例1と同様にして(ジ
ェット71の広がり角a1 =21°、ジェット72の
広がり角a2 =41°)、溶湯流の本数を増加した。 溶湯径は実施例1と同様にして、溶湯流はいずれもジェ
ット71の線状交差部に流下するようにして、SUS4
30の金属粉末を製造した。なお、溶湯流の本数は、溶
湯ノズルの本数、又は溶湯ノズル孔数等により調整する
ことができる。
【0020】溶湯流が2本、3本、及び4本の場合につ
いて、生成粉末の平均粒径及び一定量(100kg)の
金属粉末を生成するまでアトマイズした時間(秒)を測
定した。平均粒径、アトマイズした時間、及び従来の補
助ノズルを設けないで溶湯流を1本とした場合と比較し
たときの変化率を表1に示す。
いて、生成粉末の平均粒径及び一定量(100kg)の
金属粉末を生成するまでアトマイズした時間(秒)を測
定した。平均粒径、アトマイズした時間、及び従来の補
助ノズルを設けないで溶湯流を1本とした場合と比較し
たときの変化率を表1に示す。
【0021】
【表1】
【0022】表1より、溶湯流の本数が増加するにつれ
て生成粉末の平均粒径は大きくなるが、従来例よりは生
成粉末の平均粒径は低下しており、かつ一定量の金属粉
末を生産するまでアトマイズした時間が短縮されること
がわかる。なお、本実施例では、ノズル装置20の左右
それぞれに補助ノズルを2個づつ主噴射ノズルの両側に
取りつけた場合について説明したが、本発明は3個以上
の補助ノズルを取りつけてもよく、また、図9に示すよ
うに、2本以上の主噴射ノズルと3本以上の補助ノズル
とを組合せ、それに合わせて溶湯ノズルを2本以上取り
つけることにより生産性を上げることも可能である。図
9は図1のノズル配置に基づいて噴射ノズルを配置した
ものであるが、図2〜図4のノズル配置についても同様
に行える。
て生成粉末の平均粒径は大きくなるが、従来例よりは生
成粉末の平均粒径は低下しており、かつ一定量の金属粉
末を生産するまでアトマイズした時間が短縮されること
がわかる。なお、本実施例では、ノズル装置20の左右
それぞれに補助ノズルを2個づつ主噴射ノズルの両側に
取りつけた場合について説明したが、本発明は3個以上
の補助ノズルを取りつけてもよく、また、図9に示すよ
うに、2本以上の主噴射ノズルと3本以上の補助ノズル
とを組合せ、それに合わせて溶湯ノズルを2本以上取り
つけることにより生産性を上げることも可能である。図
9は図1のノズル配置に基づいて噴射ノズルを配置した
ものであるが、図2〜図4のノズル配置についても同様
に行える。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の金属粉末
の製造方法によれば、主噴射ノズルから噴射されるジェ
ットが線状交差部に至るまでの間において、該ジェット
と干渉することがないジェットを噴射する補助ノズルを
設け、これによって、V形カーテンの側端開口部から落
下した溶滴を粉化するので、ジェットのエネルギーを低
下させることなく、かつ粗粒の原因となる溶滴を粉化す
ることができ、生成粉末の平均粒径を下げることができ
る。
の製造方法によれば、主噴射ノズルから噴射されるジェ
ットが線状交差部に至るまでの間において、該ジェット
と干渉することがないジェットを噴射する補助ノズルを
設け、これによって、V形カーテンの側端開口部から落
下した溶滴を粉化するので、ジェットのエネルギーを低
下させることなく、かつ粗粒の原因となる溶滴を粉化す
ることができ、生成粉末の平均粒径を下げることができ
る。
【0024】また、本発明の製造方法では、複数の溶湯
流を流下するので、溶湯径を大きくすることなく、溶湯
流量を増大することができる。溶湯流量の増大によりV
形カーテンの側端開口部からこぼれる溶滴量が増加して
も、補助ノズルから噴射されるジェットが効率よく溶滴
を粉化するので、平均粒径をそれ程増大させることなく
、微粉末を大量生産することができる。
流を流下するので、溶湯径を大きくすることなく、溶湯
流量を増大することができる。溶湯流量の増大によりV
形カーテンの側端開口部からこぼれる溶滴量が増加して
も、補助ノズルから噴射されるジェットが効率よく溶滴
を粉化するので、平均粒径をそれ程増大させることなく
、微粉末を大量生産することができる。
【図1】本発明の製造方法を実施する噴射ノズルの配置
の一実施例を示す模式図である。
の一実施例を示す模式図である。
【図2】本発明の製造方法を実施する噴射ノズルの配置
の他の実施例を示す模式図である。
の他の実施例を示す模式図である。
【図3】本発明の製造方法を実施する噴射ノズルの配置
の他の実施例を示す模式図である。
の他の実施例を示す模式図である。
【図4】本発明の製造方法を実施する噴射ノズルの配置
の他の実施例を示す模式図である。
の他の実施例を示す模式図である。
【図5】比較例の噴射ノズルの配置を示す模式図である
。
。
【図6】本発明の製造方法の一実施例を示す模式図であ
る。
る。
【図7】本発明の製造方法の他の実施例を示す模式図で
ある。
ある。
【図8】本発明の製造方法の他の実施例を示す模式図で
ある。
ある。
【図9】本発明の製造方法の他の実施例を示す模式図で
ある。
ある。
【図10】アトマイズ法により金属粉末を製造する場合
の設備の概要図である。
の設備の概要図である。
【図11】ジェットの交差形態を示す図、及び該交差形
態における問題点を説明するための図である。
態における問題点を説明するための図である。
【図12】ジェットの他の交差形態を示す図である。
11 主噴射ノズル
12 補助ノズル
71 主噴射ノズルから噴射されるジェット72
補助ノズルから噴射されるジェット20 ノズル装置 25 溶湯流
補助ノズルから噴射されるジェット20 ノズル装置 25 溶湯流
Claims (2)
- 【請求項1】 対向して配置された主噴射ノズルから
噴霧媒のジェットを噴射して交差させることによりV形
カーテンを形成し、該V形カーテンの線状交差部に溶湯
流を流下させて金属粉末を製造する方法において、前記
V形カーテンを形成するジェットと干渉しないジェット
を噴射する補助ノズルを設け、該補助ノズルから噴射さ
れるジェットにより、前記V形カーテンの側端開口部か
ら落下した溶滴を粉化することを特徴とする金属粉末の
製造方法。 - 【請求項2】 複数の溶湯流をV形カーテンの線状交
差部に流下する請求項1に記載の金属粉末の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP791391A JPH04247809A (ja) | 1991-01-25 | 1991-01-25 | 金属粉末の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP791391A JPH04247809A (ja) | 1991-01-25 | 1991-01-25 | 金属粉末の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04247809A true JPH04247809A (ja) | 1992-09-03 |
Family
ID=11678786
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP791391A Pending JPH04247809A (ja) | 1991-01-25 | 1991-01-25 | 金属粉末の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04247809A (ja) |
-
1991
- 1991-01-25 JP JP791391A patent/JPH04247809A/ja active Pending
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