JPH04247321A - 磁気記録媒体の製造方法 - Google Patents

磁気記録媒体の製造方法

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Publication number
JPH04247321A
JPH04247321A JP1186291A JP1186291A JPH04247321A JP H04247321 A JPH04247321 A JP H04247321A JP 1186291 A JP1186291 A JP 1186291A JP 1186291 A JP1186291 A JP 1186291A JP H04247321 A JPH04247321 A JP H04247321A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic recording
recording medium
film
magnetic
annealing
Prior art date
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Pending
Application number
JP1186291A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroaki Tateno
舘野 裕昭
Kunio Hibino
邦男 日比野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Pending legal-status Critical Current

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  • Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高密度磁気記録に最適
な金属薄膜型磁気記録媒体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気記録の分野においては、近年ディジ
タル化,小型化,長時間化などの高性能化が進んでいる
が、それにともなって、高密度磁気記録媒体の要求が高
まり、磁気記録層を強磁性金属薄膜で構成した金属薄膜
型磁気記録媒体が短波長記録に極めて有利なことから盛
んに検討がなされている。しかしながら、最近その応用
の主流となっている磁気記録テープにおいては、高分子
フィルムの片側表面上に強磁性金属薄膜を形成した構造
を持ち、磁気記録媒体の製造工程で受ける熱負荷によっ
て、高分子フィルムと強磁性金属薄膜の異なる熱膨張係
数のためにカッピングが発生する。さらに、高分子フィ
ルム中に残存する応力のため、長期間の保存において、
カッピングが進行し、著しい場合には、ビデオデッキで
の録画,再生過程において、正常な磁気ヘッド当りを行
うことができなくなり、ノイズの発生,同期ずれなどの
問題が発生する。そのため、磁気記録媒体の製造中で熱
負荷を受ける工程、例えば磁気記録層を形成する真空蒸
着工程、バックコート層および潤滑剤層を形成する塗布
乾燥工程、保護膜を形成するプラズマ重合工程などを経
た後、各工程終了後または生産効率面から数工程終了後
、高分子フィルム中の残留応力を緩和するアニール処理
が実施され、アニール工程で発生する諸問題,裏面の形
状転写、または工程中に巻き込む異物の影響に関して、
実効的に悪影響が発生しないように対処され、長期間の
保存におけるカッピングの進行を抑えてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、磁気記
録媒体の性能向上に対する要求は厳しく、上記した製造
方法で得られる磁気記録媒体は十分な特性であるとはい
えず、ドロップアウトの発生,C/N比などの電磁変換
特性において、一層の改善が望まれていた。
【0004】本発明は上記した要望を実現するために行
われたもので、ドロップアウトなどの信号欠陥がきわめ
て少なく、高いC/N特性を有する磁気記録媒体の製造
方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の磁気記録媒体の製造方法は、熱負荷工程後、
円筒形ボビンに巻回してアニール処理を行う工程におい
て、アニール処理時の熱膨張が、製造する磁気記録媒体
と同等以下のフィルムを内巻するようにしたものである
【0006】
【作用】上記の手段によれば、アニール処理時、ボビン
の熱膨張による応力によっても巻回された磁気記録媒体
の内部圧が上らず、ボビンの表面形状および磁気記録媒
体の裏面形状が磁気記録媒体の磁性面に転写されるのを
防止し、さらに工程中で巻き込まれた異物による磁性層
表面へのダメージも大幅に軽減し、電磁変換特性の低下
を防止するものである。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例の磁気記録媒体の製造
方法について、図面を参照しながら説明する。
【0008】図2は、本発明の実施例で使用した磁気記
録テープの構成を示す断面図である。図において、1は
高分子フィルム、2は強磁性金属薄膜からなる磁気記録
層、3は保護膜層、4は潤滑剤層、5はバックコート層
である。本発明の磁気記録媒体に用いる高分子フィルム
は、ポリエチレンテレフタレートがよく用いられるが、
ポリエチレンナフタレートなどの他のポリエステルフィ
ルム、セルロースアセテートなどのセルロース誘導体、
ポリアミド,ポリイミドなどのプラスチックフィルムで
あってもよい。強磁性金属薄膜としては、真空蒸着法,
スパッタリング法,イオンプレーティング法で形成した
鉄,コバルト,ニッケル、またはそれらを主成分とする
合金、あるいはそれらの部分酸化物,部分窒化物などを
用いることができる。保護膜としては、プラズマ重合法
によるSiO2膜、プラズマ重合法あるいはスパッタリ
ング法による硬質炭素膜などがある。
【0009】潤滑剤としては、フッ素系潤滑剤が有効で
あり、パーフロロカルボン酸およびそのエステル、パー
フロロポリエーテルおよびその誘導体などがあり、単独
あるいは混合して用いることができる。
【0010】磁気記録層を形成する真空蒸着工程、バッ
クコート層および潤滑層を形成する塗布乾燥工程、保護
膜を形成するプラズマ重合工程などの熱負荷工程を経た
磁気記録媒体の原反は、各工程終了後、または生産効率
面を考慮し数工程終了後、図1に示すような円筒形ボビ
ン6に内巻フィルム8の上に重ねて磁気記録媒体7を巻
いた状態で、所定温度に管理された恒温槽に所定時間放
置し、アニール処理を行う。内巻フィルムとしては、ポ
リエチレンテレフタレートなどのポリエステルフィルム
、ポリプロピレンなどのポリオレフィンフィルムを長手
方向に延伸したものが加熱時の熱膨張が小さく有効であ
り、また巻取り張力はしわの発生や巻ずれが起こらない
範囲で低い方がよい。
【0011】熱膨張は、T.M.A(島津製作所製の熱
天秤)で測定し、その時の試料長は10mm、試料幅は
4mm、張力は1.4g一定とし、3回測定した値の平
均値で熱膨張係数を求めた。所定のアニール処理におい
て、磁気記録媒体よりも小さな熱膨張を得るには、内巻
フィルムの熱機械物性,巻取り張力,内巻フィルムの長
さ,厚みを制御し、実験的に条件を決めることができる
【0012】以下、さらに実施例を具体的に説明する。 平滑な表面上に粒径120Åのシリカ微粒子を分散させ
た変性シリコーンと増粘剤とからなる波状突起と粒状突
起を有する厚み10μmのポリエチレンテレフタレート
フィルム上に、酸素を導入しながら電子ビーム法で連続
斜め蒸着を行い、膜厚1500ÅのCo−Ni−O膜を
形成する。次にバックコート層は、カーボンブラックと
炭酸カルシウムの1:2重量比の混合物をポリウレタン
とニトロセルロースの1:1重量比の樹脂成分中に分散
させた塗布液をリバースロール方式の塗布機で塗布し、
100℃の温度で乾燥させ、0.5μm厚に形成した。 次に硬質炭素膜層の形成は、メタン,アルゴンの混合ガ
スのDCプラズマ法により、電極を正極,磁気記録媒体
自身を負極として放電を行い、300Åの膜厚を形成し
た。次に潤滑剤層は、パーフロロポリエーテル系のKR
YTOX−157,FS−M(デュポン社製)を8mg
/m2の条件で塗布し、75℃の温度で乾燥し形成した
。次に内巻フィルムとして、長手方向に強化延伸を行っ
たポリエチレンテレフタレートフィルムを用い、種々の
条件でアニール処理を実施した。(表1)にアニール処
理条件をまとめて示している。最後に8mm幅にスリッ
トし磁気テープとした。これらの磁気テープを8mmV
TRを用いて、ドロップアウト、C/N特性の測定を行
った。ドロップアウトは、15μsec以上の16dB
を超える出力低下の信号欠陥の1分間当りの数を10回
測定し、その平均をドロップアウト数とした。また、C
/N特性は、750KHzのキャリア信号に対して65
0KHzのノイズを測定し、熱膨張が磁気記録媒体より
大きいフィルムを内巻して得られた磁気テープのC/N
を基準(0dB)とした。測定箇所はアニール処理時、
一番内側に位置する磁気テープを幅方向3点で行い、測
定値は一番悪い値を代表値とした。
【0013】その結果を(表1)に示す。
【0014】
【表1】
【0015】(表1)の結果からわかるように磁気記録
媒体と同等以下の熱膨張係数を有するフィルムを内巻し
てアニール処理を実施した試料No.2および3の磁気
テープは、磁気記録媒体より大きい熱膨張係数のフィル
ムを内巻してアニール処理を行った試料No.1の磁気
テープに比較して、ドロップアウトが低下し、C/N特
性も向上しており、アニールなしで製造した試料No.
4の磁気テープと同等レベルの性能を示している。なお
、試料No.1〜3の磁気テープにおいて6ヵ月保存後
のカッピングの変化は100μm以下であるのに対し、
アニールなしで製造した試料No.4の磁気テープの変
化は500μm以上であった。
【0016】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ドロップ
アウトなどの信号欠陥やC/N特性など電磁変換特性を
低下させることなく、長期間保存後もカッピングが進行
しない磁気記録媒体が得られるもので、金属薄膜型磁気
記録媒体の実用特性を向上させるすぐれた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気記録媒体の製造方法の一実施例の
アニール処理における円筒形ボビンへのフィルムの巻回
状態を示す斜視図
【図2】磁気記録媒体の構成を示す拡大断面図
【符号の説明】
1  高分子フィルム 2  磁気記録層 6  円筒形ボビン 7  磁気記録媒体 8  内巻フィルム

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高分子フィルム上に強磁性金属薄膜からな
    る磁気記録層を有する磁気記録媒体の熱負荷工程後、円
    筒形ボビンに巻回してアニール処理を行う方法において
    、アニール処理時の熱膨張が前記磁気記録媒体と同等以
    下のフィルムを円筒形ボビンに内巻してアニール処理を
    行うことを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
JP1186291A 1991-02-01 1991-02-01 磁気記録媒体の製造方法 Pending JPH04247321A (ja)

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JP1186291A JPH04247321A (ja) 1991-02-01 1991-02-01 磁気記録媒体の製造方法

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JP (1) JPH04247321A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5634789A (en) * 1993-12-28 1997-06-03 Fuji Photo Film Co., Ltd. Method of preforming heat treatment on a wound roll film
US5762289A (en) * 1995-08-21 1998-06-09 Fuji Photo Film Co., Ltd. Core for winding a web of plastic film prior to heat treatment of film

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5634789A (en) * 1993-12-28 1997-06-03 Fuji Photo Film Co., Ltd. Method of preforming heat treatment on a wound roll film
US5762289A (en) * 1995-08-21 1998-06-09 Fuji Photo Film Co., Ltd. Core for winding a web of plastic film prior to heat treatment of film

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